JP3312939B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3312939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に関し、特
に、マイナス・ワン演奏やソロ演奏などを行う際に用い
て好適な電子楽器に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、電子楽器においては、自動演奏に
よって同時に演奏可能な複数のパートの中の特定のパー
トに関して、自動演奏による楽音の生成を行わないよう
にし、その代わりに演奏者自身による楽器演奏によっ
て、自動演奏による楽音の生成を行わないようにしたパ
ートの楽音を生成することが行われてきた。
【0003】これは、所謂、マイナス・ワン演奏と称さ
れものであり、楽曲の自動演奏からある特定のパートの
演奏を指定して、その指定されたパート(マイナス・ワ
ン・パート)を自動演奏する代わりに、鍵盤装置など所
定の楽器により演奏者が独自の演奏を行って、自動演奏
との合奏を行うことを可能にするものである。従って、
このようなマイナス・ワン演奏は、個々の演奏者が合奏
練習などを行う場合に、極めて効果的なものであった。
【0004】また、自動演奏されている合奏曲中の特定
のパートのみの楽音を発音させて、そのパート(ソロ・
パート)の楽音のみを聴取して、自己の演奏の参考にす
ることも行われている。こうした合奏曲中の特定のパー
トをソロ・パートとして指定して、ソロ・パートのみの
楽音を発音させる機能は、ソロ演奏機能として知られて
いる。
【0005】ところで、上記したマイナス・ワン演奏や
ソロ演奏を行う場合には、演奏者が楽曲の演奏の途中で
機器を操作し、マイナス・ワン・パートやソロ・パート
などのパートの設定をしたり、演奏者により演奏するパ
ートの設定をしたりするなどの作業を行う必要があり、
その設定操作が極めて煩雑なものとなっていた。このた
め、自動演奏データに記録された所定のパートに関し
て、予め自動演奏を行わないマイナス・ワン・パートと
しての指定やソロ・パートとしての指定などを記録して
おき、容易にマイナス・ワン演奏やソロ演奏を行うこと
のできる装置の案出が望まれていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記した要望に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、マイナス・ワ
ン演奏やソロ演奏を容易に行うことができるようにする
ために、演奏データのパートにそれぞれ対応して楽音を
発音しない区間を設定することができるようにした電子
楽器を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における電子楽器は、パート毎にそれぞれ音
色が設定された複数のパートの演奏データを記憶した記
憶手段と、上記記憶手段に記憶された演奏データを自動
演奏する自動演奏手段と、上記記憶手段に記憶された演
奏データのパートにそれぞれ対応して区間を記憶する区
間記憶手段と、上記自動演奏手段が上記記憶手段に記憶
された演奏データを自動演奏するときに、上記区間記憶
手段に記憶されたパートの区間の間は該パートの楽音の
発生を中止させる中止手段と、演奏操作に応じて演奏デ
ータを入力する入力手段と、上記入力手段によって入力
された演奏データを、上記区間記憶手段に区間が記憶さ
れたパートに割り当てる制御手段とを有するようにした
ものである。
【0008】
【作用】自動演奏手段が演奏データを自動演奏する際に
は、区間記憶手段に記憶されたパートの区間における楽
音の発生が中止手段によって中止されることになる。こ
のため、この楽音の発生が中止された区間において、入
力手段によって演奏データが入力されることにより、マ
イナス・ワン演奏やソロ演奏が実現されるものである。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による電子楽
器の一実施例を詳細に説明するものとする。
【0010】図1は、本発明の一実施例による電子楽器
のブロック構成図である。この電子楽器は、その全体の
動作の制御を、制御部10内の中央処理装置(CPU)
12を用いて制御するように構成されている。この制御
部10は、上記したCPU12と、全体の動作の制御の
ための所定のプログラムおよびプログラム実行時に使用
される音量パラメータや音色パラメータなどの各種楽音
制御パラメータが格納されたリード・オンリ・メモリ
(ROM)14と、後述するようなCPU10によるプ
ログラム実行時に必要な各種レジスタ群等が設定された
ワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモ
リ(RAM)16とを具備しており、CPU12によっ
て動作が制御されたり、信号を入出力するものである。
【0011】この制御部10には、バスを介して、自動
演奏装置18との間でMIDI信号Aの入出力をするた
めのMIDI回路20と、演奏者により操作される鍵盤
装置22から出力されるMIDI信号Bを制御部10へ
入力するためのMIDI回路24と、後述する各種操作
子を備えた操作子部26と、波形メモリを読み出す方式
等により楽音信号を生成する楽音生成部28とが接続さ
れている。さらにこの楽音生成部28には、アンプおよ
びスピーカ等よりなる音響装置30が接続されている。
【0012】従って、この電子楽器においては、MID
I回路20およびMIDI回路24よりCPU12にM
IDI信号による楽音の生成開始/停止指示が入力され
ると、CPU12は入力されたMIDI信号に対応し
て、RAM16の各種レジスタに設定された音量パラメ
ータや音色パラメータなどの各種楽音制御パラメータに
基づいて、生成/停止すべき音高、音色、音量などを示
す楽音情報を楽音生成部28へ入力することになる。そ
して、楽音生成部28は、CPU12から入力された楽
音情報に基づいて楽音信号を発生し、この楽音信号が音
響装置30によって、楽音として空間に放音されること
になるものである。
【0013】また、操作子部26の各種操作子の操作に
より設定されたMIDI情報が、MIDI回路20を介
して自動演奏装置18に記録されることになる。
【0014】以下に、上記した各構成要素を詳述するも
のとする。
【0015】操作子部26は、パート選択スイッチ32
と、音量スイッチ34と、音色スイッチ36と、パート
表示部38a、音量表示部38bおよび音色表示部38
cを備えた表示部38と、マイナス・ワン・スイッチ4
0と、ユーザー・スイッチ42と、ソロ・スイッチ44
と、オール・ミュート・スイッチ46と、送信スイッチ
48と、発光ダイオード(LED)50a乃至50eと
を備えている。以下に、これら各スイッチなどの機能を
説明する。
【0016】パート選択スイッチ32は、自動演奏装置
18によって演奏されるパートから、マイナス・ワン・
パートやソロ・パートなどとして、任意のパートを選択
する際に操作するものである。
【0017】音量スイッチ34は、自動演奏装置18に
よって演奏されるパートの音量レベルを、演奏者が任意
に変更する際に操作するものである。
【0018】音色スイッチ36は、自動演奏装置18に
よって演奏されるパートの音色を、演奏者が任意に変更
する際に操作するものである。
【0019】表示部38は、パート選択スイッチ32に
より選択されたパートを表示するパート表示部38a
と、音量スイッチ34により設定された音量レベルを表
示する音量表示部38bと、音色スイッチ36により設
定された音色レベルを表示する音色表示部38cとを備
えていて、パート選択スイッチ32、音量スイッチ34
並びに音色スイッチ36の操作状態を表示するものであ
る。
【0020】マイナス・ワン・スイッチ40は、マイナ
ス・ワン演奏を行うマイナス・ワン・オンと、マイナス
・ワン演奏を行わないマイナス・ワン・オフとを選択
し、自動演奏装置18に記録する際に操作するものであ
る。パート選択スイッチ32により選択されたパートに
ついて、マイナス・ワン・オンが自動演奏装置18に記
録された場合には、パート選択スイッチ32により選択
されたパートに対して、自動演奏装置18からのMID
I信号Aに基づいて楽音の生成/停止を行わず、その代
わりに、演奏者の鍵盤装置22の操作によるMIDI信
号Bに基づいての楽音の生成/停止を行うものである。
【0021】ユーザー・スイッチ42は、自動演奏装置
18によって演奏されるパートに、音量スイッチ34の
操作により指定された音量および音色スイッチ36の操
作により指定された音色を記録するユーザー・スイッチ
・オンと、こうした記録を行わないユーザー・スイッチ
・オフとを選択し、自動演奏装置18に記録する際に操
作するものである。パート選択スイッチ32により選択
されたパートについて、ユーザー・スイッチ・オンが自
動演奏装置18に記録された場合には、パート選択スイ
ッチ32により選択されたパートに対して、自動演奏装
置18からのMIDI信号Aに基づく音量並びに音色の
制御を行わずに、その代わりに、演奏者の音量スイッチ
34並びに音色スイッチ36の操作による設定に基づい
て、発生される楽音の音量並びに音色の制御を行うもの
である。
【0022】ソロ・スイッチ44は、自動演奏装置18
によって演奏されるパートの中から1つのパートだけを
演奏させるソロ機能を実行するソロ・オンと、ソロ機能
を実行しないソロ・オフとを選択し、自動演奏装置18
に記録する際に操作するものである。パート選択スイッ
チ32により選択されたパートについて、ソロ・オンが
自動演奏装置18に記録された場合には、パート選択ス
イッチ32により選択されたパートに対してのみ、自動
演奏装置18からのMIDI信号Aに基づいて楽音の生
成/停止を行ない、他のパートに関しては、MIDI信
号Aに基づいて楽音の生成/停止を行わない。
【0023】オール・ミュート・スイッチ46は、自動
演奏装置18によって演奏される全てのパートをミュー
トするオール・ミュート機能を実行するオール・ミュー
ト・オンと、オール・ミュート機能を実行しないオール
・ミュート・オフとを選択し、自動演奏装置18に記録
する際に操作するものである。オール・ミュート・オン
が自動演奏装置18に記録された場合には、自動演奏装
置18により演奏される全パートに対して、自動演奏装
置18からのMIDI信号Aに基づいて楽音の生成/停
止を行わないものである。
【0024】送信スイッチ48は、マイナス・ワン・ス
イッチ40、ユーザー・スイッチ42、ソロ・スイッチ
44並びにオール・ミュート・スイッチ46の操作状態
を自動演奏装置18へ送信して、自動演奏装置18への
記録を実行する際に操作するものである。
【0025】LED50a乃至50eは、マイナス・ワ
ン・スイッチ40、ユーザー・スイッチ42、ソロ・ス
イッチ44、オール・ミュート・スイッチ46並びに送
信スイッチ48に関してそれぞれ配設され、これらのス
イッチがオンされているときに点灯するとともに、オフ
されているときに消灯し、各スイッチの操作状態を容易
に確認することができるようになされている。
【0026】上記したように、この電子楽器において
は、パート選択操作子32の操作によって、自動演奏装
置18からのMIDI信号Aに基づき楽音生成される全
パートから、マイナス・ワン演奏を行うための特定のパ
ートたるマイナス・ワン・パートやソロ演奏を行うソロ
・パートなどのパートを、任意に選択することができる
ようになされている。
【0027】ここにおいて、「パート」とは、楽音生成
部28により同時に発生される複数音色の楽音に対応
し、所謂、オーケストラにおける楽器構成単位に相当す
るものである。そして、各パート毎に、そのパートで生
成される楽音の音色が、別個に設定されている。また、
各パートは、MIDI信号における各MIDIチャンネ
ルと1対1の対応関係となるように設定されている。即
ち、MIDIチャンネルが16チャンネルであるとする
と、パートも16パート設定されており、例えば、MI
DIチャンネル「1」とパート「1」が対応し、MID
Iチャンネル「2」とパート「2」が対応するというよ
うに構成されている。
【0028】ROM14には、音量パラメータ、音色パ
ラメータ、効果パラメータなどの各種楽音制御パラメー
タなどが設定されている。このROM14の記憶内容
は、CPU12によって読み出されてRAM16のワー
キング・エリアなどに記憶されたりする。
【0029】また、RAM16にはレジスタとして、自
動演奏装置18から出力されるMIDI信号Aの各パー
ト毎に、マイナス・ワン・フラグが設定されていて、当
該パートがマイナス・ワン・オンのときには「1」が立
ち、当該パートがマイナス・ワン・オフのときに「0」
とされる。
【0030】同様に、ユーザー・スイッチ・オン/オフ
に対応するユーザー・スイッチ・フラグ、ソロ・オン/
オフに対応するソロ・フラグ、オール・ミュート・オン
/オフに対応するオール・ミュート・フラグが設定され
ている。
【0031】さらに、RAM16には、各パート毎にそ
のパートで生成される楽音のインスト(音色)設定(操
作子部26に設けられている操作子(図示せず)によっ
て、その記憶内容が設定される。)を記憶する領域が設
定されている。楽音生成時においては、RAM16に記
憶されたインスト(音色)設定状況に基づいて、ROM
14に記憶された音色パラメータを参照して、楽音の音
色が制御される。
【0032】以上の構成において、この電子楽器の作用
を以下に説明するものとする。
【0033】まず、自動演奏装置18にマイナス・ワン
・オン並びにマイナス・ワン・オフを記録する場合につ
いて説明すると、マイナス・ワン・オンを自動演奏装置
18に記録する場合には、最初に、自動演奏装置18の
いずれのパートをマイナス・ワン・パートとして選択す
るかを決定して、当該パートをパート選択スイッチ32
を操作して選択する。即ち、パート1をマイナス・ワン
・パートとして選択する場合には、パート選択スイッチ
32を操作してパート1を選択する。この際に、パート
表示部38aには、パート1を示す「1」が表示される
ことになる。
【0034】次に、自動演奏装置18の空いているトラ
ックを録音モードとし、他のトラックを再生モードとし
て、自動演奏装置18をスタートさせる。また、送信ス
イッチ48をオン(LED50eが点灯)し、操作子部
26による設定を自動演奏装置18へ送信できる状態に
セットする。
【0035】そして、自動演奏装置18の再生による演
奏を聴取しながら、当該演奏が、パート選択スイッチ3
2によりマイナス・ワン・パートとして選択されたパー
トを、ミュートしたい演奏タイミングまで演奏されたと
きに、マイナス・ワン・スイッチ40を押す(オン操
作:LED50aが点灯)。こうして、マイナス・ワン
・オンされると、制御部10は、MIDI回路20を介
して自動演奏装置18へ、パート選択スイッチ32によ
り選択されたパートに対してマイナス・ワン・オンが指
定されたことを示すパート情報を送信する。
【0036】こうして、制御部10よりマイナス・ワン
・オンが指定されたことを示すパート情報を送信された
自動演奏装置18は、受信したパート情報を、録音モー
ドとされている空いているトラックにマイナス・ワン・
オンとして記録する。
【0037】さらに、演奏を聴取しながらマイナス・ワ
ンを中止したい演奏タイミングのところで、再びマイナ
ス・ワン・スイッチ40を押す(オフ操作:LED50
aが消灯)。こうして、マイナス・ワン・オフされる
と、制御部10は、パート選択スイッチ32により選択
されたパートに対してマイナス・ワン・オンが解除され
たことを示すパート情報を、MIDI回路20を介して
自動演奏装置18へ送信する。
【0038】そして、制御部10よりマイナス・ワン・
オンが解除されたことを示すパート情報を送信された自
動演奏装置18は、受信したパート情報を、録音モード
とされている空いているトラックにマイナス・ワン・オ
フとして記録する。
【0039】上記した操作を繰り返すことにより、録音
モードとされた空いているトラックの任意の演奏タイミ
ングの箇所に、マイナス・ワン・オンとマイナス・ワン
・オフとを記録することができる。
【0040】また、パート選択スイッチ32により他の
パートを選択した後に上記した操作を繰り返すことによ
り、他のパートに関してもマイナス・ワン・オンとマイ
ナス・ワン・オフとを記録することができるものであ
る。
【0041】さらに、上記した操作により自動演奏装置
18の空きトラックに記録したマイナス・ワン・オン並
びにマイナス・ワン・オフの記録内容を変更するには、
再度当該空きトラックを録音モードとして上記操作を行
うことにより、空きトラックに記録されていたマイナス
・ワン・オン並びにマイナス・ワン・オフの記録内容
が、新たな記録内容に変更されるものである。
【0042】次に、以上のような操作によりマイナス・
ワン・オン並びにマイナス・ワン・オフを記録した自動
演奏装置18から出力されるMIDI信号Aに基づき、
楽音を生成/停止する処理に関して説明する。
【0043】図2は、自動演奏装置による楽音生成ルー
チンを示すフローチャートである。この自動演奏装置に
よる楽音生成ルーチンは、自動演奏装置18から出力さ
れるMIDI信号Aの入力により発生されるMIDIイ
ベントAによって、動作を開始するものである。
【0044】まず、自動演奏装置による楽音生成ルーチ
ンが起動すると、ステップS202において、マイナス
・ワン処理が行われることになる。
【0045】図3は、ステップS202のマイナス・ワ
ン処理の処理内容を、自動演奏装置による楽音生成ルー
チンのサブ・ルーチンとして示すフローチャートであ
る。このマイナス・ワン処理ルーチンにおいては、ステ
ップS302において、MIDI信号Aがマイナス・ワ
ン・オンであるか否かが判断される。このステップS3
02の判断結果が、肯定(Y)、即ち、MIDI信号A
がマイナス・ワン・オンである場合には、ステップS3
04へ進む。
【0046】ステップS304においては、MIDI信
号Aに記録されたマイナス・ワン・オンが指定されたパ
ート毎にマイナス・ワン・フラグに「1」を立てる。こ
のステップS304の処理を終了すると、マイナス・ワ
ン処理ルーチンを終了するとともに、自動演奏装置によ
る楽音生成ルーチンを終了する。
【0047】一方、ステップS302の判断結果が否定
(N)である場合には、ステップS306へ進む。
【0048】ステップS306においては、MIDI信
号Aがマイナス・ワン・オフであるか否かが判断され
る。このステップS306の判断結果が、肯定、即ち、
MIDI信号Aがマイナス・ワン・オフである場合に
は、ステップS308へ進む。
【0049】ステップS308においては、MIDI信
号Aに記録されたマイナス・ワン・オフが指定されたパ
ート毎にマイナス・ワン・フラグを「0」にする。この
ステップS308の処理を終了すると、マイナス・ワン
処理ルーチンを終了するとともに、自動演奏装置による
楽音生成ルーチンを終了する。
【0050】一方、ステップS306の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Aが、マイナス・ワン・オンで
もマイナス・ワン・オフでもない場合には、当該MID
I信号Aに対する処理を行わずに、マイナス・ワン処理
ルーチンを終了し、自動演奏装置による楽音生成ルーチ
ンへリターンする。従って、MIDI信号Aがマイナス
・ワン・オンあるいはマイナス・ワン・オフでない場合
には、ステップS202の処理を終了すると、ステップ
S204へ進む。
【0051】ステップS204においては、このMID
I信号Aがノート・オン情報あるいはノート・オフ情報
であるか、否かが判断される。ステップS204の判断
結果が肯定、即ち、MIDI信号Aがノート・オン情報
あるいはノート・オフ情報である場合には、ステップS
206へ進む。
【0052】ステップS206では、いずれかのパート
のマイナス・ワン・フラグに「1」が立っているか、否
かが判断される。ステップS206の判断結果が肯定、
即ち、いずれかのパートのマイナス・ワン・フラグに
「1」が立っている場合には、ステップS208へ進
む。
【0053】ステップS208では、MIDI信号Aの
ノート・オン情報あるいはノート・オフ情報のMIDI
チャンネルが、マイナス・ワン・フラグに「1」が立っ
ているパートのMIDIチャンネルに対応するものであ
るか、否かを判断する。
【0054】ステップS208の判断結果が肯定、即
ち、MIDI信号Aのノート・オン情報あるいはノート
・オフ情報が、マイナス・ワン・フラグに「1」が立っ
ているパートのMIDIチャンネルに対応する場合に
は、楽音の生成/停止を行わずに、この自動演奏装置に
よる楽音生成ルーチンを終了する。
【0055】従って、MIDI信号Aにマイナス・ワン
・オンが記録されたパートに対しては、自動演奏装置1
8による楽音の生成/停止が行われないことになるもの
であって、当該パートがミュートされたことになる。
【0056】一方、ステップS208の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Aのノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報が、マイナス・ワン・フラグに「1」
が立っているパートに対応するMIDIチャンネルでな
い場合には、ステップS210へ進む。
【0057】ステップS208では、公知の技術に基づ
いて楽音生成部28により、MIDI信号AのMIDI
チャンネルに基づき、MIDIチャンネルに対応するパ
ートにおいて楽音の生成/停止を行い、音響装置30を
介して楽音の発音または消音を行って、この自動演奏装
置による楽音生成ルーチンを終了する。
【0058】従って、MIDI信号Aにマイナス・ワン
・オンが記録されている場合においても、マイナス・ワ
ン・フラグに「1」が立っているパートに対応するMI
DIチャンネル以外のパートに対しては、自動演奏装置
18によるMIDI信号AのMIDIチャンネルに基づ
き、MIDIチャンネルに対応するパートにおいて楽音
の生成/停止が行われることになる。
【0059】また、ステップS206の判断結果が否
定、即ち、いずれのパートのマイナス・ワン・フラグに
も「1」が立っておらず、マイナス・ワン・フラグが
「0」の場合には、ステップS210へ進み、公知の技
術に基づいて楽音生成部28により、MIDI信号Aの
MIDIチャンネルに基づき、MIDIチャンネルに対
応するパートにおいて楽音の生成/停止を行い、音響装
置30を介して楽音の発音または消音を行う。この場合
には、いずれのパートにもマイナス・ワン・オンが記録
されていない(マイナス・ワン・オフに設定されてい
る)ため、MIDI信号AのいずれのMIDIチャンネ
ルであっても、そのチャンネルに対応するパートで、自
動演奏装置18による楽音の生成/停止が行われること
になる。
【0060】さらに、ステップS204の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Aがノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報ではなくて、その他の音色情報やシス
テム情報などの場合には、ステップS212へ進み、当
該MIDI信号Aに基づき、公知の技術により当該MI
DI信号Aに対する処理を実行する。
【0061】次に、図4に示されたフローチャートに基
づき、鍵盤装置による楽音生成ルーチンを説明する。こ
の鍵盤装置による楽音生成ルーチンは、演奏者による鍵
盤装置22の操作に基づき出力されるMIDI信号Bの
入力により発生されるMIDIイベントBによって、動
作を開始するものである。まず、このMIDIイベント
Bが検出されると、ステップS402において、このM
IDI信号Bがノート・オン情報あるいはノート・オフ
情報であるか、否かが判断される。ステップS402の
判断結果が肯定、即ち、MIDI信号Bがノート・オン
情報あるいはノート・オフ情報である場合には、ステッ
プS404へ進む。
【0062】ステップS404では、マイナス・ワン・
フラグに「1」が立っているか、否かが判断される。ス
テップS404の判断結果が肯定、即ち、いずれかのパ
ートのマイナス・ワン・フラグに「1」が立っている場
合には、ステップS406へ進む。
【0063】ステップS406では、MIDI信号B
を、マイナス・ワン・フラグに「1」が立っているパー
トに割り当てて、公知の技術により、楽音生成部28に
より楽音の生成/停止を行い、音響装置30を介して楽
音の発音または消音を行う。
【0064】この場合、マイナス・ワン・フラグに
「1」が立っているパートに関しては、自動演奏装置に
よる楽音生成ルーチンのステップS208において、自
動演奏装置18からのMIDI信号Aに基づき楽音の生
成/停止は行われておらず、演奏者による鍵盤装置22
からのMIDI信号Bによる演奏のみ行われることにな
り、マイナス・ワン演奏が達成される。ステップS40
6の処理を終了すると、この鍵盤装置による楽音生成ル
ーチンを終了する。
【0065】一方、ステップS404の判断結果が否
定、即ち、マイナス・ワン・フラグに「1」が立ってい
ない場合には、ステップS408へ進む。
【0066】ステップS408では、公知の技術によ
り、MIDI信号BのMIDIチャンネルに基づき、M
IDIチャンネルに対応するパートにおいて楽音生成部
28により楽音の生成/停止を行い、音響装置30を介
して楽音の発音または消音を行う。従って、この場合に
は、MIDI信号BのいずれのMIDIチャンネルであ
っても、そのチャンネルに対応するパートで、鍵盤装置
22による楽音の生成/停止が行われることになる。
【0067】さらに、ステップS402の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Bがノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報ではなくて、その他の音色情報やシス
テム情報などの場合には、ステップS410へ進み、当
該MIDI信号Bに基づき、公知の技術によりその処理
を実行する。
【0068】なお、自動演奏装置18は、上記操作によ
り記録したマイナス・ワン・オンとマイナス・ワン・オ
フとにより指定される演奏データの区間を、繰り返し演
奏するようにして、合奏練習などの練習効率を向上させ
るようにしてもよい。
【0069】さらに、マイナス・ワン・オンとマイナス
・ワン・オフとにより指定される演奏データの区間を繰
り返す際に、マイナス・ワン・オンが指定された演奏タ
イミングから、2小節程度遡った演奏タイミングから繰
り返し演奏を行うようにしてもよい。このようにする
と、マイナス・ワン・パートのみが繰り返し演奏される
ことがなくなるため、演奏者はマイナス・ワン・パート
区間の繰り返し演奏を行いやすくなる。
【0070】なお、上記と同様な処理により、ユーザー
・スイッチ42、ソロ・スイッチ44並びにオール・ミ
ュート・スイッチ46の設定状態を、自動演奏装置18
に記録することができる。そして、自動演奏装置18に
記録した記録内容に従って、MIDI信号Bが出力され
ると、制御部10において上記したマイナス・ワン処理
の場合と同様な処理が行われ、自動演奏装置18に記録
された記録内容に基づき楽音の生成/停止が行われる。
【0071】また、上記した実施例においては、本発明
による電子楽器を、音源装置において実施した場合に関
して説明したが、自動演奏装置18において実施するよ
うにしてもよい。
【0072】さらに、上記実施例においては、鍵盤装置
22および自動演奏装置18を外部の機器としたが、こ
れらの機器を内蔵するものでもよい。
【0073】なお、上記実施例では、特定パートの指定
および記憶を音源側で行うとともに、特定区間の指定は
音源側で行って、その記憶は自動演奏装置が行うように
したが、自動演奏装置に同様なパートの指定と区間を指
定する操作子を備え、特定パートと特定区間を記憶する
ようにしてもよい。この場合に自動演奏装置は、特定パ
ートがマイナス・ワンに指定されていれば、そのパート
を記憶した特定区間を、MIDIに出力しないようにす
る。即ち、図1において、制御部10、操作子部26を
自動演奏装置18に組み込み、MIDI回路20の出力
を楽音生成部28に接続することに対応する。
【0074】また、上記実施例においては、特定区間の
記憶を自動演奏装置で行うようにしたが、音源側制御部
10が、これを記憶するようにしてもよい。例えば、自
動演奏が開始されると、通常スタート信号とMIDIク
ロックが送られてくるので、この数を計数し、マイナス
・ワン・スイッチがオンまたはオフされた時刻をMID
Iクロックを単位として記憶する。次に、自動演奏をマ
イナス・ワンで行うときは、MIDIクロックを計数
し、記憶した値に達すると特定パートのマイナス・ワン
をオン/オフする。
【0075】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0076】パート毎にそれぞれ音色が設定された複数
のパートの演奏データを記憶した記憶手段と、上記記憶
手段に記憶された演奏データを自動演奏する自動演奏手
段と、上記記憶手段に記憶された演奏データのパートに
それぞれ対応して区間を記憶する区間記憶手段と、上記
自動演奏手段が上記記憶手段に記憶された演奏データを
自動演奏するときに、上記区間記憶手段に記憶されたパ
ートの区間の間は該パートの楽音の発生を中止させる中
止手段と、演奏操作に応じて演奏データを入力する入力
手段と、上記入力手段によって入力された演奏データ
を、上記区間記憶手段に区間が記憶されたパートに割り
当てる制御手段とを有するようにしたため、自動演奏手
段が演奏データを自動演奏する際には、区間記憶手段に
記憶されたパートの区間における楽音の発生が中止手段
によって中止されることになる。
【0077】このため、この楽音の発生が中止された区
間において、入力手段によって演奏データが入力される
ことにより、マイナス・ワン演奏やソロ演奏が実現され
るものである。
【0078】従って、本発明による電子楽器によれば、
演奏データのパートにそれぞれ対応して楽音を発音しな
い区間を設定することができるようになるので、楽曲の
演奏中にマイナス・ワン演奏の設定操作やソロ演奏の設
定操作を行う必要がなくなり、演奏者は自らの演奏に専
念できることになる。このため、合奏練習などの練習の
効率を、著しく向上することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子楽器の機能的構成
を示すブロック構成図である。
【図2】自動演奏装置による楽音生成ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図3】自動演奏装置による楽音生成ルーチンのサブ・
ルーチンであるマイナス・ワン・イベント処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図4】鍵盤装置による楽音生成ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 制御部 12 CPU 14 ROM 16 RAM 18 自動演奏装置 20 MIDI回路 22 鍵盤装置 24 MIDI回路 26 操作子部 28 楽音生成部 30 音響装置 32 パート選択スイッチ 34 音量スイッチ 36 音色スイッチ 38 表示部 38a パート表示部 38b 音量表示部 38c 音色表示部 40 マイナス・ワン・スイッチ 42 ユーザー・スイッチ 44 ソロ・スイッチ 46 オール・ミュート・スイッチ 48 送信スイッチ 50a LED 50b LED 50c LED 50d LED 50e LED
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−139093(JP,A) 特開 平1−321480(JP,A) 実開 平1−135498(JP,U) 特公 平4−28313(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パート毎にそれぞれ音色が設定された複
    数のパートの演奏データを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データを自動演奏する自
    動演奏手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データのパートにそれぞ
    れ対応して区間を記憶する区間記憶手段と、 前記自動演奏手段が前記記憶手段に記憶された演奏デー
    タを自動演奏するときに、前記区間記憶手段に記憶され
    たパートの区間の間は該パートの楽音の発生を中止させ
    る中止手段と、 演奏操作に応じて演奏データを入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された演奏データを、前記区
    間記憶手段に区間が記憶されたパートに割り当てる制御
    手段とを有する電子楽器。
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