JP2014066922A - 楽曲演奏装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部装置から入力される音情報の出力特性を簡便に設定する楽曲演奏装置を提供する。
【解決手段】楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器が、楽曲データにおいて楽譜情報が定められた楽器の何れかに該当するか否かを判定する楽器使用判定手段108と、その楽器使用判定手段108の判定が肯定される場合には、楽曲データに予め定められた楽器それぞれに対応する出力特性情報から、楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する出力特性抽出手段110と、その出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定する出力特性設定手段112とを、備えたものであることから、簡便且つ実用的な態様で外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、カラオケ装置をはじめとする楽曲演奏装置に関し、特に、外部装置から入力される音情報の出力特性を簡便に設定するための改良に関する。
複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報が定められた楽曲データに基づいて、前記複数種類の楽器の演奏音を併行して出力させる楽曲演奏装置が知られている。例えば、多数の楽曲データのうちから選択される楽曲データの演奏出力を行うと共に、その楽曲の歌詞文字映像を映像表示装置に表示させるカラオケ装置がその一例である。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数の楽曲からリモコン装置等により選択(選曲)された楽曲に関して、その楽曲の演奏音(音楽情報)を出力させると共に、その楽曲の歌詞文字映像を含む映像を演奏出力に同期して画面に表示させることで、所望の楽曲のカラオケ演奏を楽しむことができる。
前記楽曲演奏装置による楽曲の出力においては、通常、出力特性として定位が設定される。この定位とは、前記楽曲演奏装置に備えられた複数のスピーカによる楽曲のステレオ演奏に関して、各スピーカ毎の割り振りを定める値であり、例えばMIDIのコントロールチェンジにおけるパンポット(Panpot)が斯かる定位に相当する。前記楽曲演奏装置による楽曲の出力において、斯かる定位を制御する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された楽曲再生装置がそれである。この技術によれば、出力対象となる楽曲のジャンルが演歌のときは定位を右に置いて再生する等、その楽曲の内容に応じて音像の定位を制御することで、再生された楽曲を聴くときに、利用者がその楽曲の内容を容易に知ることができるとされている。
特開2006−201655号公報
ところで、近年、前記楽曲演奏装置の一形態として、その楽曲演奏装置にエレキギター等の楽器(外部装置)を接続し、その楽曲演奏装置による演奏出力に合わせて利用者が斯かる楽器の演奏練習を行う等の利用形態が実用化されている。しかしながら、従来、前記楽器から入力される音情報は、所謂ライン出力(ライン端子を介してのアナログ出力)により前記楽曲演奏装置から出力されるものであり、前記楽曲データに予め定められた定位等の出力特性が前記外部装置から入力される音情報に反映されないという不具合があった。前述したような従来の定位制御では、斯かる不具合を解消することができなかった。このような課題は、楽曲演奏装置の使用性向上を意図して本発明者が鋭意研究を継続する過程において新たに見出したものである。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、外部装置から入力される音情報の出力特性を簡便に設定する楽曲演奏装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報が定められた楽曲データに基づいて、前記複数種類の楽器の演奏音を併行して出力させる楽曲演奏装置であって、前記楽曲演奏装置に接続された外部装置からの音情報の入力を受け付ける外部入力受付手段と、その外部入力受付手段により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を判定する楽器種類判定手段と、その楽器種類判定手段により判定された種類の楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する楽器使用判定手段と、その楽器使用判定手段の判定が肯定される場合には、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記楽器種類判定手段により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する出力特性抽出手段と、その出力特性抽出手段により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力特性を設定する出力特性設定手段とを、備えたことを特徴とするものである。
このようにすれば、前記楽曲演奏装置に接続された外部装置からの音情報の入力を受け付ける外部入力受付手段と、その外部入力受付手段により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を判定する楽器種類判定手段と、その楽器種類判定手段により判定された種類の楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する楽器使用判定手段と、その楽器使用判定手段の判定が肯定される場合には、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記楽器種類判定手段により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する出力特性抽出手段と、その出力特性抽出手段により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力特性を設定する出力特性設定手段とを、備えたものであることから、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力特性を設定することができる。すなわち、外部装置から入力される音情報の出力特性を簡便に設定する楽曲演奏装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記出力特性設定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定するものである。このようにすれば、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定することができる。
また、好適には、前記出力特性設定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係る少なくとも1種類のサウンドエフェクトを設定するものである。このようにすれば、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係るサウンドエフェクトを設定することができる。
また、好適には、前記外部入力受付手段により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データに定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、規定の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン演奏制御手段を備え、前記出力特性設定手段は、そのマイナスワン演奏制御手段により出力の対象から除外される前記規定の楽器の出力特性を設定するものである。このようにすれば、前記楽曲演奏装置にエレキギター等の楽器を接続し、その楽曲演奏装置による演奏出力に合わせて利用者が斯かる楽器の演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でその楽器から入力される音情報の出力特性を設定することができる。
また、好適には、複数種類の楽器それぞれに対応して、各楽器の演奏音の周波数特性を記憶する周波数特性データベースを備え、前記楽器種類判定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の周波数特性を解析し、前記周波数特性データベースに記憶された各楽器の演奏音の周波数特性から前記音情報の解析結果に基づいてその音情報に対応する楽器の種類を判定するものである。このようにすれば、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を簡便且つ実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記外部入力受付手段は、前記外部装置としてエレキギターからの音情報の入力を受け付けるものである。このようにすれば、前記楽曲演奏装置にエレキギターを接続し、その楽曲演奏装置による演奏出力に合わせて利用者がエレキギターの演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でそのエレキギターから入力される音情報の出力特性を設定することができる。
また、好適には、前記外部入力受付手段は、前記外部装置としてベースギターからの音情報の入力を受け付けるものである。このようにすれば、前記楽曲演奏装置にベースギターを接続し、その楽曲演奏装置による演奏出力に合わせて利用者がベースギターの演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でそのベースギターから入力される音情報の出力特性を設定することができる。
本発明の楽曲演奏装置が好適に用いられる通信カラオケシステムの構成を説明する図である。 本発明の楽曲演奏装置の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。 図2のカラオケ装置に備えられた楽曲データベースに記憶される楽曲データの一例について詳しく説明する図である。 図2のカラオケ装置に備えられたサウンドエフェクタにおいて設定可能なサウンドエフェクトを例示する図である。 図2のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図2のカラオケ装置のCPUによる出力特性設定制御の一例の要部を説明するフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の楽曲演奏装置が好適に用いられる通信カラオケシステム10の構成を説明する図である。この図1に示す通信カラオケシステム10においては、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の楽曲演奏装置の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ22を介して通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続されたサーバ装置18等との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。
また、前記通信カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置28a、28b、28c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置28と称する)を備えており、前記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの前記電子早見本装置28が貸与され、各個室14において後述するように前記カラオケ装置16との間で対応付け処理が行われることで、そのカラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。また、図1に示すように、前記店舗12内には前記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、前記電子早見本装置28からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
前記通信回線20は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された広域情報通信網である。また、前記サーバ装置18は、例えば、前記通信カラオケシステム10を管理する情報配信サービス提供会社によって運営されるサーバであり、その通信カラオケシステム10における楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うセンタ装置として機能する。また、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶するSNS(Social Network Service)データベースを管理するデータベースサーバとして機能する。なお、本実施例においては、前記通信カラオケシステム10のセンタ装置としての機能及びデータベースサーバとしての機能を兼ね備えた単一の前記サーバ装置18を備えた構成について説明するが、それらセンタ装置及びデータベースサーバが個別のサーバ装置として構成されたものであってもよい。
図1に示すように、前記通信カラオケシステム10は、前記通信回線20を介して複数のシステム乃至通信端末装置との間で相互に情報の送受信が可能とされている。すなわち、通信端末装置であるパーソナルコンピュータ30が前記通信回線20に接続されると共に、携帯型情報通信端末としての携帯電話機32及びタブレット34等が中継基地局36を介して前記通信回線20に接続されており、それらパーソナルコンピュータ30、携帯電話機32、タブレット34等と前記サーバ装置18等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。
図2は、前記通信カラオケシステム10に備えられた、本発明の楽曲演奏装置の一実施例であるカラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、本実施例のカラオケ装置16は、中央演算処理装置であるCPU40と、読出専用メモリであるROM42と、随時書込読出メモリであるRAM44と、記憶装置であるハードディスク46と、グラフィックスチップ(グラフィックスボード)等の映像処理部48と、サウンドチップ(サウンドボード)等の音声処理部50と、操作パネル52と、表示制御部54及び入力制御部56を介して前記CPU40に接続されたタッチパネルディスプレイ58と、通信インターフェイス64と、LANインターフェイス66と、無線通信部68と、ビデオ出力端子70を介して前記映像処理部48に接続された映像表示装置であるディスプレイ72と、オーディオ入力端子74を介して前記音声処理部50に接続された音声入力装置であるマイクロフォン76と、オーディオ出力端子78を介して前記音声処理部50に接続された音声増幅装置であるアンプ80と、そのアンプ80に備えられた音声出力装置である1対のスピーカ82r、82l(以下、特に区別しない場合には単にスピーカ82という)と、撮像装置であるデジタルカメラ84と、オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50に接続されたサウンドエフェクタ88とを、備えて構成されている。
前記CPU40は、前記RAM44の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM42に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置16における各種制御を実行する。すなわち、前記操作パネル52、タッチパネルディスプレイ58、或いは電子早見本装置28等により所定の楽曲(カラオケ演奏曲)が選曲入力された場合、その選曲入力された楽曲を前記RAM44等に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク46から前記RAM44に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(楽曲データ)を読み出す楽曲データ読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAM44から前記音声処理部50へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM44に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像処理部48へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像処理部48を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御、及び前記通信回線20を介した前記サーバ装置18等との間の情報通信制御等の基本的な制御に加え、後述する本実施例の出力特性設定制御等の各種制御を実行する。
前記映像処理部48は、前記ディスプレイ72に表示される画面(映像)の描画に係る各種制御を行う。例えば、前記CPU40から供給されるデータに基づいてグラフィックスメモリにそのデータを書き込み、そのデータを読み出すことによって前記ビデオ出力端子70を介して前記ディスプレイ72に所定の画面を表示させる制御を行う。具体的には、前記カラオケ装置16による楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)に際して、前記CPU40において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力させたり、前記ハードディスク46に記憶されたMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等の背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)させたり、その背景映像の前面側に前記歌詞文字映像を合成させて前記ディスプレイ72に表示させたり、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる等の各種表示制御を行う。なお、本実施例においては、前記映像処理部48により前記ディスプレイ72の表示制御を行う一方、後述する表示制御部54により前記タッチパネルディスプレイ58(表示装置60)の表示制御を行う態様について説明するが、前記映像処理部48により前記タッチパネルディスプレイ58の表示制御をも行う態様も考えられる。この態様において、前記表示制御部54は必ずしも設けられなくともよい。
前記音声処理部50は、FM音源やPCM音源等の各種音源を備え、前記カラオケ装置16による音声出力に係る各種制御を行う。好適には、電子回路により音を合成し、各種音色を発生するシンセサイザ(synthesizer)を備えている。このシンセサイザは、前記ハードディスク46から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する。前記シンセサイザは、好適には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)端子を備えたものであり、前記演奏情報は、例えばMIDI形式のデータである。そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記マイクロフォン76から前記オーディオ入力端子74を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とミキシングされ、前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80に供給されてそのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。また、後述するエレキギター90等から前記サウンドエフェクタ88を介して入力される音情報も、オーディオ出力端子86を介して前記アンプ80に供給され、そのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。
前記操作パネル52は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記タッチパネルディスプレイ58は、画像(映像)を表示させると共に利用者の操作に応じて前記カラオケ装置16への操作入力を行う装置であり、そのタッチパネルディスプレイ58に所定の画像(映像)を表示させる表示装置60と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による前記タッチパネルディスプレイ58への接触により入力を行うタッチパネル62とを、備えている。前記表示制御部54は、前記CPU40から供給される情報に基づいて前記表示装置60に表示される画面(映像)の描画を制御する映像処理部である。前記入力制御部56は、前記タッチパネル62により入力される操作入力情報を前記CPU40等に供給する入力処理部である。以上の構成を備えていることで、前記タッチパネルディスプレイ58は、前記ディスプレイ72とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力装置として機能する。
前記カラオケ装置16は、前記通信インターフェイス64及びネットワーク接続端子92を介して前記通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続された前記サーバ装置18等との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。前記カラオケ装置16は、好適には、前記通信回線20を介して前記サーバ装置18に接続されており、そのサーバ装置18から楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、及び曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の配信を受け付けるものである。すなわち、前記カラオケ装置16は、好適には、所定の通信回線に接続されてサーバとの間で各種情報の送受信を行う通信カラオケ装置であるが、斯かる通信回線に接続されない非通信型のカラオケ装置等にも本発明は好適に適用される。
前記LANインターフェイス66は、前記カラオケ装置16をLAN接続端子94を介して前記LAN24に接続するための接続器であり、そのように前記LAN24に接続されることで、前記カラオケ装置16は、同様に前記LAN24に接続された他のカラオケ装置16や電子早見本装置28等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置28からの選曲入力を受け付けて前記RAM44に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置28へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、前記通信回線20を介しての前記電子早見本装置28とサーバ装置18等との間の通信も、このLAN24乃至前記ルータ22を備えたカラオケ装置16を介して行われる。
前記無線通信部68は、前記カラオケ装置16と前記電子早見本装置28等の入力装置との間の無線通信を行う。例えば、前記電子早見本装置28等の入力装置から送信されるリモコン信号を受信するリモコン受信部として機能する。前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との対応付け(くくりつけ)処理は、好適には、斯かるリモコン信号(赤外線信号)により前記無線通信部68を介して行われる。すなわち、前記電子早見本装置28は、それぞれ個別のシリアル番号を有しており、前記対応付け処理においては、例えばそのシリアル番号(例えば、下4桁)及び所定の接続コードを含む信号が接続通知として前記カラオケ装置16へ送信され、前記無線通信部68によりその接続信号を受信したカラオケ装置16に対して前記電子早見本装置28が対応付けられる。そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置28は、そのカラオケ装置16の入力装置(遠隔操作装置)として機能し、その電子制御装置28から送信される信号が前記CPU40に供給されることで、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力が受け付けられるようになっている。なお、前記対応付け処理が行われた後、前記電子早見本装置28と前記カラオケ装置16との間の通信は、前記LAN24及びアクセスポイント26等を介したLAN通信により行われる。また、本実施例においては、前記カラオケ装置16に対応付け処理の行われた電子早見本装置28等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。
前記デジタルカメラ84は、例えばCCD(charge coupled device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子及びレンズを備え、そのレンズから入射される映像を撮像素子により検知し、その映像を電子情報(映像データ)として取得する所謂デジタルビデオカメラであり、少なくとも動画(時間の経過に従い変化する動きのある映像)を撮影し得るものであるが、必要に応じて静止画(スチル写真)を撮影できるように構成されたものであってもよい。このデジタルカメラ84により撮影された映像情報は、図示しないビデオ端子等のインターフェイスを介して前記CPU40等へ供給され、例えば前記音声処理部50から出力される音声情報と共に、例えばAVI(Audio-Video Interleaved)形式、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、FLV(Flash Video)形式等の映像ファイル(動画ファイル)として前記RAM44等に記憶される。なお、このデジタルカメラ84は、必ずしも前記カラオケ装置16の一部として備えられたものでなくともよく、例えば前記個室14における所定位置に固設された別体のビデオカメラ乃至各利用者が所有する携帯電話機に備えられた撮像装置等により撮影された映像が所定のインターフェイスを介して前記カラオケ装置16に入力される態様も考えられる。
前記ハードディスク46には、前記カラオケ装置16により前記楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)を行うための多数(例えば、数万曲)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する楽曲データベース96をはじめとする各種データベースが設けられている。図3は、この楽曲データベース96に記憶される楽曲データの一例について詳しく説明する図である。この図3に示すように、前記カラオケ装置16において出力される各楽曲に対応して前記楽曲データベース96に記憶された楽曲データは、例えば、メタデータ、演奏情報としてのMIDIデータ、及び歌詞情報としてのテロップデータを含んでいる。
前記メタデータは、例えば、各楽曲データの識別情報としての曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、登録日時等の情報を含んでいる。前記テロップデータは、前記映像処理部48を介して各楽曲の歌詞文字映像表示制御を行うための情報であり、例えば、前記楽曲データに対応する楽曲(演奏曲)の歌詞を複数に区分した各区分に相当するブロックデータを含んでいる。前記MIDIデータは、前記音声処理部50を介して各楽曲の演奏出力制御を行うための情報であり、複数種類の楽器にそれぞれ対応する複数のトラック(チャンネル)を備え、各トラックにおいて対応する楽器の演奏音の出力タイミングが定められている。
すなわち、前記MIDIデータには、例えば図3に示すように、ヘッダ(ヘッダチャンク)が定められると共に、前記複数のトラック(トラックチャンク)としてコンダクタトラック、トラック1、トラック2、トラック3、・・・、トラックn(図3においてはn=16)が定められている。前記ヘッダには、データ長、フォーマット、トラック数、及び時間単位等の情報が記憶されている。この時間単位は、4分音符の長さを示すものであり、前記MIDIデータの分解能に対応する。前記コンダクタトラックには、前記MIDIデータのテンポが定められている。前記トラック1〜16には、各トラックにそれぞれ対応して演奏出力に係る楽器(演奏音)の種類と、出力される演奏音の音階及び音長等を定める楽譜情報とが定められている。例えば、前記トラック2が「ピアノ」、トラック3が「エレキギター」、トラック4が「ベースギター」、・・・、というように、各トラック毎に対応する楽器(演奏音)の種類が定められており、その楽器の楽譜情報として出力タイミング(デルタタイム)、音階、音量(Volume)等の情報が各トラック毎に定められている。また、前記複数のトラックのうち所定のトラック(例えば、トラック10)は、専らリズムを取るための楽器の楽譜情報を定めるリズムトラックに対応するものであり、演奏音の音階を設定し得ない打楽器である例えば「バスドラム」、「スネアドラム」、「ハイハット」等の楽器(演奏音)に対応して、その楽譜情報としての出力タイミングが前記リズムトラックに定められている。
また、前記MIDIデータには、そのパラメータとして前記カラオケ装置16による演奏曲の出力に係る出力特性情報が記憶されている。この出力特性情報は、例えば、前記MIDIデータにおけるコントロールチェンジに定められたステレオ関係値であるパンポット(Panpot)、前記アンプ80からの出力に係る出力周波数特性であるイコライザ設定、及び前記サウンドエフェクタ88において設定される各種サウンドエフェクト(図4を参照)等の情報であり、好適には、前記各トラックにおける楽器毎(各楽器の楽譜情報に付随する情報として)に記憶されている。このMIDIデータに定められた出力特性情報は、例えば、対応する楽曲のオリジナルCD(市販されているメディア)に収録されたオリジナル楽曲の出力特性に合わせて(オリジナル楽曲の出力特性と近似した出力特性が)予め定められたものであり、斯かる出力特性情報が定められていることで、前記楽曲データに基づいて出力される楽曲における各楽器に対応する演奏音の出力特性が、オリジナル楽曲の同様の出力特性(バランス)とされる。この出力特性情報については、図5に示す出力特性抽出手段110及び出力特性設定手段112等の説明と併せて後述する。
前記サウンドエフェクタ88は、外部装置である楽器に接続され、その楽器から入力される信号(音情報)を前記オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50へ供給する楽器入力装置である。好適には、外部装置であるエレキギター90やベースギター(図2においてはエレキギター90を図示)等の楽器とシールドを介して接続され、そのエレキギター90等から入力される音情報(エレキギター90の演奏に応じた演奏信号)を前記オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50へ供給する。このサウンドエフェクタ88からの信号は、直接前記アンプ80に入力されるものであってもよい。また、好適には、前記サウンドエフェクタ88には、前記エレキギター90等に対応して複数のサウンドエフェクトが予め記憶されて設定可能とされたものであり、前記エレキギター90等から入力される信号に予め設定された複数のサウンドエフェクトを反映させて前記音声処理部50へ供給する。また、前記MIDIデータに基づくカラオケ演奏時に前記エレキギター90等からの入力信号を受け付けることも可能である。斯かる態様において、前記MIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記サウンドエフェクタ88から前記オーディオ入力端子86を介して入力される前記エレキギター90の演奏音とミキシングされ、前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80に供給されてそのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。
図4は、前記サウンドエフェクタ88において設定可能なサウンドエフェクトを例示する図であり、前記エレキギター90から入力される信号に対応して設定される各種サウンドエフェクトを例示している。この図4に示すように、前記サウンドエフェクタ88は、例えば、前記エレキギター90から入力される信号に対応する音声を歪ませる「overDrive」、「distortion」等の所謂歪みアンプに相当するサウンドエフェクトを実装するものであり、前記エレキギター90から入力される信号に反映させるエフェクトTypeを、「overDrive」、「distortion」、「OD→Flanger」、「OD→Delay」、「DS→Chorus」、「DS→Flanger」、及び「DS→Delay」等から選択できるようになっている。また、適用されるサウンドエフェクトの深さ(強さ)に対応するエフェクトレベルを「1〜127」の範囲で設定できるようになっている。また、サウンドエフェクトに係るアンプシミュレータを、「Small」、「Bitin」、及び「2-Stk」等から選択できるようになっている。また、イコライザの設定として、低音域のゲインを調節する「LOゲイン」、中音域のゲインを調節する「MIDゲイン」、及び高音域のゲインを調節する「HIゲイン」等の設定を行うことができるようになっている。また、ディレイの設定として、「タイム」、「フィードバックレベル」、「ミックスレベル」、及び「アウトプットレベル」等の設定を行うことができるようになっている。また、リバーブtypeを、「hall」及び「OFF(リバーブなし)」等から選択できるようになっている。これらの設定を組み合わせることで、前記エレキギター90から入力される信号に好適なサウンドエフェクトを付与した演奏音として前記音声処理部50に入力でき、前記アンプ80等を介して前記スピーカ82からその演奏音を出力させることができる。また、前記サウンドエフェクタ88において適宜サウンドエフェクトの設定を行うことで、前記カラオケ装置16(コマンダ本体)への過入力による不具合を好適に抑制することができる。
図5は、前記カラオケ装置16のCPU40に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図5に示す演奏制御手段100は、前記カラオケ装置16による楽曲の出力(再生)を制御する。具体的には、前記楽曲データベース96に記憶された楽曲データに基づくカラオケ演奏において、前記RAM44等の予約曲テーブルにおける上位の予約曲から順に(すなわち入力順に)、その予約曲テーブルに記憶された予約曲の選曲番号に対応する楽曲データを前記ハードディスク46の楽曲データベース96から読み出し、その楽曲データに含まれる演奏情報に基づいて演奏曲の出力を制御する。例えば、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記音声処理部50に備えられたシンセサイザによりそのMIDIデータにおける楽譜情報としての各トラックに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記アンプ80等を介して前記1対のスピーカ82r、82lから出力させる。また、楽曲データに含まれる歌詞情報に基づいて演奏曲に係る歌詞文字映像の出力を制御する。すなわち、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成し、前記映像処理部48を介してその歌詞文字映像を前記ディスプレイ72に表示させる。また、カラオケ演奏の進行に伴い、そのディスプレイ72に表示された歌詞文字映像を切替表示させると共に、歌詞色替情報に基づいて歌詞文字映像を順次色替え表示させる。
外部入力受付手段104は、前記カラオケ装置16に接続された外部装置からの音情報の入力を受け付ける。好適には、後述する楽器種類判定手段106による判定対象となる楽器として、エレキギター或いはベースギター(本実施例においてはエレキギター90)に対応する外部装置からの音情報の入力を受け付ける。例えば、前記サウンドエフェクタ88及びオーディオ入力端子86等を介して前記音声処理部50に接続された外部装置としての前記エレキギター90からその音声処理部50への音情報(演奏信号)の入力を受け付ける。この外部入力受付手段104により受け付けられた音情報は、前記音声処理部50から前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80へ供給され、前述のようにそのアンプ80により前記1対のスピーカ82r、82lから出力される。ここで、前記外部入力受付手段104は、前記サウンドエフェクタ88に内蔵の制御部に備えられたものであってもよい。また、前記音声処理部50が前記外部入力受付手段104として機能するものであっても構わない。
前記演奏制御手段100は、マイナスワン演奏制御手段102を含んでいる。このマイナスワン演奏制御手段102は、例えば前記外部入力受付手段104により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、規定の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン(N−1)演奏制御を実行する。ここで、好適には、前記外部入力受付手段104により音情報の入力が受け付けられる前記外部装置が、前記マイナスワン演奏制御手段102により出力対象から除外される前記規定の楽器に対応する。すなわち、前記マイナスワン演奏制御手段102は、例えば、前記外部入力受付手段104により前記エレキギター90からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データにおける複数のトラックにそれぞれ対応する楽器の演奏音のうち、前記エレキギター90に対応するトラック(例えば、トラック3等)の演奏音を出力させず余のトラックに対応する楽器の演奏音を出力させる。換言すれば、前記エレキギター90に対応するトラックが無いものとして前記楽曲データに基づく楽曲の出力を制御する。このマイナスワン演奏制御手段102による演奏制御時に、前記外部入力受付手段104により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられると、その外部装置から入力される音情報があたかも楽曲における1パート(外部装置に対応するパート)として、余のトラックに対応する楽器の演奏に合わせてバンド演奏を行っているかのようなカラオケ演奏を実現できる。
楽器種類判定手段106は、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を判定する。換言すれば、前記サウンドエフェクタ88等を介して入力される信号が、何の楽器の演奏音に対応するものであるか判定する。図5に示すように、好適には、前記カラオケ装置16のハードディスク46等には、複数種類の楽器それぞれに対応して、予め実験的に求められた各楽器の演奏音の周波数特性を記憶する周波数特性データベース98が設けられている。前記楽器種類判定手段106は、好適には、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の周波数特性を解析し、前記周波数特性データベース98に記憶された各楽器の演奏音の周波数特性から前記音情報の解析結果に基づいてその音情報に対応する楽器の種類を判定する。前記楽器種類判定手段106による判定対象となる前記複数種類の楽器は、好適には、前記楽曲データ(MIDIデータ)における演奏音として使用し得る楽器である。すなわち、前記周波数特性データベース98に記憶された複数種類の楽器それぞれに対応する周波数特性は、好適には、前記楽曲データにおける演奏音として使用し得る楽器にそれぞれ対応するものである。
楽器使用判定手段108は、前記楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する。すなわち、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器が、前記楽曲データ(MIDIデータ)において楽譜情報が定められた(所定のトラックに対応して演奏音が定められた)前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する。好適には、前記演奏制御手段100(マイナスワン演奏制御手段102)による演奏出力に際して、前記楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器が、その演奏出力に係る楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する。
出力特性抽出手段110は、前記楽器使用判定手段108の判定が肯定される場合には、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記楽器種類判定手段108により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する。換言すれば、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当する場合に、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器に対応する出力特性情報を抽出する。好適には、前記楽器種類判定手段108により判定された種類の楽器に対応して前記楽曲データのMIDIデータにおいて予め定められた出力特性情報として、コントロールチェンジに定められたステレオ関係値であるパンポット(Panpot)、前記アンプ80からの出力に係る出力周波数特性であるイコライザ設定、及び前記サウンドエフェクタ88において設定される各種サウンドエフェクト等の情報を抽出する。
出力特性設定手段112は、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定する。好適には、前記マイナスワン演奏制御手段102による演奏出力に際して、そのマイナスワン演奏制御手段102により出力の対象から除外される前記規定の楽器の出力特性を設定する。具体的には、以下に詳述するように、前記楽曲データ(MIDIデータ)において予め定められた出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定する。
前記出力特性設定手段112は、好適には、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定する。すなわち、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る定位を、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報における定位に関する情報例えばステレオ関係値に基づいて設定する。このステレオ関係値とは、前記カラオケ装置16に備えられた複数のスピーカ82(図5では1対のスピーカ82r、82l)による前記演奏曲のステレオ出力に関して、各スピーカ毎の割り振りを定める値であり、例えばMIDIにおけるパンポット(Panpot)が斯かるステレオ関係値に相当する。このパンポットは、パンニング(Panning)とも称されるMIDIのコントロールチェンジのひとつであり、例えば0〜127の数値に設定され、その数値に応じて前記1対のスピーカ82r、82lに関する音の割り振りが制御される。例えば、パンポットが0の場合には左側のスピーカ82lのみの出力となり、64の場合には左右のスピーカ82からの出力バランスが等しくなり、127の場合には右側のスピーカ82rのみの出力となる。すなわち、パンポットが小さくなるほど左側のスピーカ82lへ割り振られる音の割合が大きくなり、大きくなるほど右側のスピーカ82rへ割り振られる音の割合が大きくなる。
前記出力特性設定手段112は、好適には、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る周波数特性を設定する。すなわち、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る周波数特性を、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報における前記アンプ80からの出力に係る出力周波数特性例えばイコライザ設定に基づいて設定する。このイコライザ設定とは、予め定められた周波数帯域毎のゲインを定めるものであり、好適には、低音域、中音域、及び高音域それぞれのゲインを設定するものである。具体的には、このゲインが大きいほど対応する周波数帯域の音声を増強させ、ゲインが小さいほど対応する周波数帯域の音声を減衰させる。このイコライザ設定は、前記サウンドエフェクタ88において設定されるものであってもよい。すなわち、前記サウンドエフェクタ88におけるイコライザの設定に係る「LOゲイン」、「MIDゲイン」、及び「HIゲイン」等が前記出力特性設定手段112により設定されるものであってもよい。
前記出力特性設定手段112は、好適には、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る少なくとも1種類のサウンドエフェクトを設定する。すなわち、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に適用されるサウンドエフェクトを、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報における各種サウンドエフェクトに基づいて設定する。例えば、図4を用いて前述した前記エレキギター90に対応して設定される各種サウンドエフェクトに関して、エフェクトTypeの選択、エフェクトレベルの設定、アンプシミュレータの選択、イコライザの設定、ディレイの設定、及びリバーブtypeの選択等を行う。すなわち、前記出力特性設定手段112は、好適には、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、前記サウンドエフェクタ88における各種サウンドエフェクトの設定を行う。
前述したように、前記マイナスワン演奏制御手段102による演奏制御時には、出力対象となる楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、規定の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力が行われず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力が行われ、斯かる演奏制御と併行して前記外部入力受付手段104により前記規定の楽器からの音情報の入力が受け付けられることで、その楽器から入力される音情報があたかも楽曲における1パートとして、余のトラックに対応する楽器の演奏に合わせてバンド演奏を行っているかのようなカラオケ演奏を実現できる。この際、前記マイナスワン演奏制御手段102により出力の対象から除外されない前記余の楽器の出力特性は、前記楽曲データ(MIDIデータ)に予め定められた出力特性情報により設定されるが、前記規定の楽器に関しては楽曲データに基づく出力の対象から除外されているため、従来の制御では、その楽曲データに基づく演奏制御に係る出力特性の設定は行われない。本実施例のカラオケ装置16においては、前記マイナスワン演奏制御手段102による演奏出力に際して、そのマイナスワン演奏制御手段102により出力の対象から除外される前記規定の楽器の出力特性を、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報(楽曲データに予め定められた出力特性情報)に基づいて設定する。これにより、前記規定の楽器からの入力音声を前記楽曲データにおける前記余の楽器の演奏音と併行して出力させる演奏形態において、その規定の楽器からの入力音声を含め、通常の演奏制御すなわち前記楽曲データに定められた全てのトラックの演奏音を出力させる演奏制御と同等の出力特性を実現することができる。
特に、利用者が前記カラオケ装置16を用いて前記エレキギター90等の楽器を演奏する様子を、そのカラオケ装置16に備えられた前記デジタルカメラ84により撮影し、その撮影された動画情報を前記サーバ装置18等におけるSNSデータベースにアップロードして前記パーソナルコンピュータ30や携帯電話機32等により閲覧可能とする動画情報配信システムにおいて、本実施例のカラオケ装置16は顕著な効果を奏する。従来の技術においては、前記外部装置からの入力音声に関してはその出力に係る定位や周波数特性等の出力特性を設定し得ず、所謂ライン出力(ライン端子を介してのアナログ出力)により前記カラオケ装置16から出力されるものであったため、前記デジタルカメラ84により撮影される動画情報に対応する演奏は、どうしても素人臭く感じられる傾向にあった。一方、本実施例のカラオケ装置16によれば、前記エレキギター90等からの入力音声を前記楽曲データにおける前記余の楽器の演奏音(マイナスワン演奏制御手段102により出力の対象から除外されない楽器の演奏音)と併行して出力させる演奏形態において、そのエレキギター90からの入力音声を含め、通常の演奏制御すなわち前記楽曲データに定められた全てのトラックの演奏音を出力させる演奏制御と同等の出力特性を実現することができるため、前記デジタルカメラ84により撮影される動画情報に対応する演奏を、玄人の趣を感じさせるものとすることができるのである。
図6は、前記カラオケ装置16のCPU40による出力特性設定制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、ギター練習モードが成立しているか否か、すなわち前記楽曲データにおける複数のトラックにそれぞれ対応する楽器の演奏音のうち、「エレキギター」に対応するトラックの演奏音を出力させず余のトラックに対応する楽器の演奏音を出力させるマイナスワン演奏モードが成立しているか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、S2において、通常のカラオケ演奏処理すなわち前記楽曲データに定められた全てのトラックの演奏音を出力させる演奏制御が行われた後、本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S3において、前記予約曲テーブルの最上位に記憶された楽曲の演奏順となる等して、所定の楽曲のカラオケ演奏が開始されるか否かが判断される。このS3の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S3の判断が肯定される場合には、S4以下の処理が実行される。
S4においては、演奏開始に係る楽曲に対応する楽曲データが前記楽曲データベース96から読み出されて前記RAM44等に展開され、その展開された楽曲データに基づく楽曲の演奏出力(「エレキギター」に対応するトラックを除く)が開始される。次に、S5において、前記サウンドエフェクタ88等を介して外部装置からの音声入力が受け付けられたか否かが判断される。このS5の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S5の判断が肯定される場合には、S6において、前記サウンドエフェクタ88等から入力される外部装置からの入力音声の周波数特性が解析される。次に、S7において、前記周波数特性データベース98に記憶された各楽器の演奏音の周波数特性からS7の解析結果に基づいて、外部装置からの入力音声に対応する楽器の種類が判定される。本制御においては、外部装置からの入力音声に対応する楽器が、前記周波数特性データベース98に記憶されたエレキギター90であるか否かが判断される。このS7の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S7の判断が肯定される場合には、S8以下の処理が実行される。
S8においては、前記マイナスワン演奏出力に係る楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、S7にて判定された種類の楽器に対応する出力特性情報、すなわちエレキギター90に対応するステレオ関係値、イコライザ設定、及び各種サウンドエフェクト設定等の情報が抽出される。次に、S9において、S8にて抽出されたステレオ関係値、イコライザ設定、及び各種サウンドエフェクト設定等が、前記サウンドエフェクタ88等を介して入力される前記エレキギター90の演奏音の出力特性として設定される。次に、S10において、S9にて設定された出力特性が前記エレキギター90から入力される音情報に適用され、その音情報が前記楽曲データにおける前記余の楽器の演奏音(エレキギター90以外の楽器の演奏音)と併行して出力された後、本ルーチンが終了させられる。
以上の制御において、S1〜S4、及びS10が前記演奏制御手段100(マイナスワン演奏制御手段102)の動作に、S5が前記外部入力受付手段104の動作に、S6が前記楽器種類判定手段106の動作に、S7が前記楽器使用判定手段108の動作に、S8が前記出力特性抽出手段110の動作に、S9が前記出力特性設定手段112の動作に、それぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、楽曲演奏装置である前記カラオケ装置16に接続された外部装置としてのエレキギター90からの音情報の入力を受け付ける外部入力受付手段104(S5)と、その外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を判定する楽器種類判定手段106(S6)と、その楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する楽器使用判定手段108(S7)と、その楽器使用判定手段108の判定が肯定される場合には、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記楽器種類判定手段106により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する出力特性抽出手段110(S8)と、その出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定する出力特性設定手段112(S9)とを、備えたものであることから、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性を設定することができる。すなわち、前記エレキギター90から入力される音情報の出力特性を簡便に設定するカラオケ装置16を提供することができる。
また、前記外部入力受付手段104により規定の楽器である前記エレキギター90からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データに定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、前記エレキギター90に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン演奏制御手段102(S1〜S4、及びS10)を備え、前記出力特性設定手段112は、そのマイナスワン演奏制御手段102により出力の対象から除外される前記エレキギター90の出力特性を設定するものであるため、前記カラオケ装置16にエレキギター90等の楽器を接続し、そのカラオケ装置16による演奏出力に合わせて利用者が斯かる楽器の演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でその楽器から入力される音情報の出力特性を設定することができる。
また、前記出力特性設定手段112は、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定するものであるため、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定することができる。
また、前記出力特性設定手段112は、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る少なくとも1種類のサウンドエフェクトを設定するものであるため、前記楽曲データに予め定められた出力特性情報を用いて、簡便且つ実用的な態様で前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係るサウンドエフェクトを設定することができる。
また、好適には、複数種類の楽器それぞれに対応して、各楽器の演奏音の周波数特性を記憶する周波数特性データベース98を備え、前記楽器種類判定手段106は、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の周波数特性を解析し、前記周波数特性データベース98に記憶された各楽器の演奏音の周波数特性から前記音情報の解析結果に基づいてその音情報に対応する楽器の種類を判定するものであるため、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を簡便且つ実用的な態様で判定することができる。
また、前記外部入力受付手段104は、前記外部装置としてエレキギター90からの音情報の入力を受け付けるものであるため、前記カラオケ装置16にエレキギター90を接続し、そのカラオケ装置16による演奏出力に合わせて利用者がエレキギター90の演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でそのエレキギター90から入力される音情報の出力特性を設定することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、前記外部入力受付手段104により外部装置としてのエレキギター90からの音情報の入力を受け付け、前記出力特性設定手段112によりそのエレキギター90から入力される音情報の出力特性を設定する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記外部入力受付手段104は、外部装置としてのベースギター等からの音情報の入力を受け付けるものであってもよい。このようにすれば、前記カラオケ装置16にベースギターを接続し、そのカラオケ装置16による演奏出力に合わせて利用者がベースギターの演奏練習を行う等の利用形態において、簡便且つ実用的な態様でそのベースギターから入力される音情報の出力特性を設定することができる。本発明は、その他、前記カラオケ装置16にドラム(エレクトリックドラム)やエレクトーン等が外部装置として接続される形態、或いは前記携帯電話機32に機能的に備えられた楽器演奏アプリケーションソフトウェアから前記カラオケ装置16に対して音情報の入力が行われる形態等における出力特性の設定に関しても好適に適用されるものである。
また、前述の実施例においては、前記エレキギター90から入力される信号に対応して設定される各種サウンドエフェクトを図4を用いて例示したが、前記外部装置として他の楽器が前記カラオケ装置16に接続される形態においては、異なる種類のサウンドエフェクトがその外部装置からの入力音声に適用され得ることは言うまでもない。例えば、前記カラオケ装置16にベースギターを接続し、そのカラオケ装置16による演奏出力に合わせて利用者がベースギターの演奏練習を行う等の利用形態においては、前記サウンドエフェクタ88に予め記憶された、前記ベースギターから入力される信号に対応して設定される各種サウンドエフェクト等に関して、前記出力特性設定手段112による出力特性設定制御が実行される。
また、前述の実施例において、前記出力特性設定手段112は、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報を、一律に前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性として設定するものであったが、前記出力特性設定手段112は、例えば、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報を、「おまかせ出力特性」として前記タッチパネルディスプレイ58(表示装置60)等に選択可能に表示させるものであってもよい。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ58(タッチパネル62)による所定の操作があった場合に、初めて前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報が前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力特性として適用(設定)されるものであっても構わない。
また、前述の実施例において、前記出力特性設定手段112は、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る定位やサウンドエフェクト等の出力特性を設定するものであったが、前記出力特性抽出手段110により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の出力に係る音量レベルを設定するものであってもよい。
また、前述の実施例において、前記楽器種類判定手段106は、前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報の周波数特性を解析し、前記周波数特性データベース98に記憶された各楽器の演奏音の周波数特性から前記音情報の解析結果に基づいてその音情報に対応する楽器の種類を判定するものであったが、これはあくまで好適な実施形態の一例であり、他のアルゴリズムにより前記外部入力受付手段104により受け付けられた音情報に対応する楽器を判定するものであってもよい。例えば、前記サウンドエフェクタ88において、前記エレキギター90のシールドが接続される端子が決まっている場合に、その端子から入力される音情報に対応する楽器をエレキギター90と判定する等の簡単なものであってもよい。また、前記タッチパネルディスプレイ58(タッチパネル62)等を介しての入力操作により、利用者が演奏する楽器の種類を選択し得るものであってもよく、その選択の結果に応じて前記楽器種類判定手段106の判定を行うものであっても構わない。
また、前述の実施例では、複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報が定められた楽曲データに基づいて、前記複数種類の楽器の演奏音を併行して出力させる楽曲演奏装置の一例として、多数の楽曲データのうちから選択される楽曲データの演奏出力を行うと共に、その楽曲の歌詞文字映像を映像表示装置に表示させるカラオケ装置10に本発明が適用された例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別の形態の楽曲演奏装置にも適用され得る。例えば、専ら前記エレキギター90等の楽器の演奏を練習するために用いられる楽器演奏練習装置としての楽曲演奏装置等にも、本発明は好適に適用されるものである。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
16:カラオケ装置(楽曲演奏装置)、90:エレキギター(外部装置)、98:周波数特性データベース、102:マイナスワン演奏制御手段、104:外部入力受付手段、106:楽器種類判定手段、108:楽器使用判定手段、110:出力特性抽出手段、112:出力特性設定手段

Claims (5)

  1. 複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報が定められた楽曲データに基づいて、前記複数種類の楽器の演奏音を併行して出力させる楽曲演奏装置であって、
    前記楽曲演奏装置に接続された外部装置からの音情報の入力を受け付ける外部入力受付手段と、
    該外部入力受付手段により受け付けられた音情報に対応する楽器の種類を判定する楽器種類判定手段と、
    該楽器種類判定手段により判定された種類の楽器が、前記楽曲データにおいて楽譜情報が定められた前記複数種類の楽器の何れかに該当するか否かを判定する楽器使用判定手段と、
    該楽器使用判定手段の判定が肯定される場合には、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器それぞれに対応する出力特性情報から、前記楽器種類判定手段により判定された種類の楽器に対応する出力特性情報を抽出する出力特性抽出手段と、
    該出力特性抽出手段により抽出された出力特性情報に基づいて、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力特性を設定する出力特性設定手段と
    を、備えたものであることを特徴とする楽曲演奏装置。
  2. 前記出力特性設定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係る定位を設定するものである請求項1に記載の楽曲演奏装置。
  3. 前記出力特性設定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の出力に係る少なくとも1種類のサウンドエフェクトを設定するものである請求項1又は2に記載の楽曲演奏装置。
  4. 前記外部入力受付手段により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データに定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、規定の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン演奏制御手段を備え、
    前記出力特性設定手段は、該マイナスワン演奏制御手段により出力の対象から除外される前記規定の楽器の出力特性を設定するものである
    請求項1から3の何れか1項に記載の楽曲演奏装置。
  5. 複数種類の楽器それぞれに対応して、各楽器の演奏音の周波数特性を記憶する周波数特性データベースを備え、
    前記楽器種類判定手段は、前記外部入力受付手段により受け付けられた音情報の周波数特性を解析し、前記周波数特性データベースに記憶された各楽器の演奏音の周波数特性から前記音情報の解析結果に基づいて該音情報に対応する楽器の種類を判定するものである
    請求項1から4の何れか1項に記載の楽曲演奏装置。
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