JP2006284771A - セッション端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 楽器の種類を識別することのできるネットセッションシステムを提供すること。
【解決手段】 本発明は、楽器から発生された楽音を示す楽音データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける特定手段と、前記特定データによって特定される楽器の種類に応じた方法で前記楽音データをエンコードし、量子化楽音データを生成するエンコード手段と、前記エンコード手段により生成された量子化楽音データを出力する出力手段とを有するセッション端末を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークを利用した音楽セッションを支援する技術に関する。
ネットワークを利用することによって遠隔にある演奏者同士による音楽セッションを行
わせる、「ネットセッション」と呼ばれるサービスが普及してきている。このサービスは
、個々のユーザが操作する「セッション端末」からセッション端末間での楽音情報のやり取りを仲介するサーバ装置へアクセスすることにより、あるいは、複数のセッション端末間で直接楽音情報のやりとりを行うことにより提供される(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2003−280644号公報 特開平11−219174号公報
特許文献1および2に記載の技術においては、送受信される楽音情報はMIDI(Musical Instruments Digital Interface)データであるため、セッションに使用できるのはキーボード等の電子楽器に限られ、アコースティック楽器をセッションに用いることができないという問題があった。また、従来技術ではセッションに参加する楽器の種類を考慮していなかったため、セッションにおいて不必要に同じ楽器が重なってしまうという問題もあった。また、楽器の種類を考慮していないため、楽音情報を送信する際のエンコードの方法は常に同一であり、様々な種類の楽器が使用されるセッションにおいては、必ずしも効率的でないという問題もあった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、楽器の種類を識別することのできるネットセッションシステムを提供することを目的とする。また、楽器の種類に応じた方法でエンコードをするネットセッションシステムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、楽器から発生された楽音を示す楽音データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける特定手段と、前記特定データによって特定される楽器の種類に応じた方法で前記楽音データをエンコードし、量子化楽音データを生成するエンコード手段と、前記エンコード手段により生成された量子化楽音データを出力する出力手段とを有するセッション端末を提供する。
このセッション端末によれば、セッションに参加している楽器の種類を認識できる。そのため、楽器の種類を示す情報を用いた処理、例えば、エンコードを行うことができる。
好ましい態様において、このセッション端末は、楽器を特定する情報を入力するためのユーザインターフェースをさらに有し、前記特定手段が、前記ユーザインターフェースにおいて入力された情報に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付けてもよい。
別の好ましい態様において、このセッション端末は、前記楽音データの周波数特性を解析する周波数特性解析手段をさらに有し、前記特定手段が、前記周波数特性解析手段により解析された周波数特性に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付けてもよい。
このセッション端末によれば、ユーザが特別な操作をすることなく、楽音データから自動的に楽器を特定することができる。また、楽器の特定は楽音データに基づいて行われるので、セッションの途中で使用する楽器を変更した場合にも適切に楽器を特定することができる。
さらに別の好ましい態様において、このセッション端末は、楽器から発生される無線信号を受信する受信手段をさらに有し、前記特定手段が、前記受信手段が受信した無線信号に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付けてもよい。
このセッション端末によれば、ユーザが特別な操作をすることなく、楽器に付加された無線信号発信機からの無線信号により自動的に楽器を特定することができる。また、楽器の特定は楽器からの無線信号楽音データに基づいて行われるので、セッションの途中で使用する楽器を変更した場合にも適切に楽器を特定することができる。
さらに別の好ましい態様において、このセッション端末は、楽器の種類を特定する特定データと、その特定データに対応する楽音データをエンコードする際に使用する量子化テーブルとを対応付けて記憶したデータベースをさらに有し、前記エンコード手段が、前記データベースに記憶された量子化テーブルのうち、前記楽音データに対応けられた特定データと同一の特定データに対応する量子化テーブルを用いて前記楽音データのエンコードを行ってもよい。
このセッション端末によれば、楽器ごと適切な量子化テーブルがあらかじめ用意されている。したがって、エンコードの際、楽器の種類に応じて、削っても聴覚上影響しない周波数成分の情報を削ることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
<1.構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るセッションシステム1の機能構成を示すブロック図である。図1に示されるように、セッションシステム1は、インターネット等のネットワーク300を介して接続された端末装置100と、セッションを管理するサーバ装置200とから構成される。これらのノードは、図示しないNTP(network time protocol)サーバによる支援の下、時刻の同期が図られるようになっている。なお、図1においては、図面が煩雑になるのを避けるため端末装置100を1台のみ図示しているが、セッションシステム1は複数の端末装置100を有する。
端末装置100は、楽器(図示略)から入力された楽音信号を楽音データに変換し、サーバ装置200に送信する送信部10を有する。入力部11は、楽器から楽音信号を取得し、楽音データとして記憶する。楽器特定部12は、楽音データの発生源である楽器の種類を特定する。エンコード部13は、特定された楽器の種類に応じた方法で楽音データをエンコード(量子化)し、量子化楽音データを生成する。端末装置100は、生成した量子化楽音データを、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。
また、端末装置100は、サーバ装置200から送信された量子化楽音データを楽音信号に変換し、楽音として出力する受信部20を有する。楽器特定部21は、受信した量子化楽音データから、楽器の種類を特定する。デコード部22は、特定された楽器の種類に応じた方法で量子化楽音データをデコードし、楽音データを生成する。出力部23は、楽音データを楽音信号に変換し、楽音信号に従って楽音を再生する。
図2は、端末装置100のハードウェア構成を示す図である。CPU(Central Processing Unit)110は、ROM(Read Only Memory)120あるいはHDD(Hard Disk Drive)140に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、端末装置100の各構成要素を制御する機能を有する。RAM(Random Access Memory)130は、CPU110がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。HDD140は、各種プログラムやデータを記憶する記憶装置である。HDD140は、本実施形態に関して特に、楽器を特定する楽器識別子と、その楽器からの楽音データをエンコードする際に使用する量子化テーブルとを対応付けて記憶したデータベースDB1を記憶している(後述)。
I/F150は、外部の機器と信号あるいはデータのやりとりをするためのインターフェースである。I/F150は、楽器から楽音信号を取得する楽器I/F151と、ネットワーク300を介して他の機器との間でデータを送受信するためのネットワークI/F152とを有する。楽器I/F151から入力された楽音信号は、楽音入力回路153においてアナログ/デジタル変換され、楽音データとしてRAM130あるいはHDD140に記憶される。キーボード160およびディスプレイ170はユーザインターフェースである。ディスプレイ170は、処理の進行状況を示すメッセージや画像を表示する。ユーザは、ディスプレイ170に表示される画面を見ながらキーボード160を操作することにより、端末装置100に対して指示入力をすることができる。楽音出力回路185は、楽音データをデジタル/アナログ変換して楽音信号とする。楽音出力回路185は、生成した楽音信号をスピーカ180に出力する。スピーカ180は、楽音信号に応じて楽音を出力する。以上の各構成要素は、バス190を介して相互に接続されている。
図3は、サーバ装置200のハードウェア構成を示す図である。CPU210は、ROM220あるいはHDD240に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、サーバ装置200の各構成要素を制御する機能を有する。RAM230は、CPU210がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。HDD240は、各種プログラムやデータを記憶する記憶装置である。I/F250は、外部の機器とデータのやりとりをするためのインターフェースである。以上の各構成要素は、バス290で相互に接続されている。
<2.動作>
次に、セッションシステム1の動作について説明する。電源(図示略)を投入すると、端末装置100のCPU110は、HDD140から制御プログラムを読み出して実行する。制御プログラムを実行すると、CPU110はディスプレイ170を制御してメニュー画面を表示させる。このとき、端末装置100はユーザの操作入力待ち状態となる。同様にサーバ装置200においても、電源(図示略)を投入すると、CPU210はHDD240から制御プログラムを読み出して実行する。制御プログラムを実行すると、CPU210はデータの受信待ち状態となる。
端末装置100のユーザがキーボード160を操作してセッション参加指示を入力すると、CPU110は、サーバ装置200にセッション参加要求を送信する。セッション参加要求を送信すると、端末装置100はセッション待機中となる。セッション参加要求を受信すると、サーバ装置200のCPU210は、受信したセッション参加要求をHDD240に記憶する。CPU210は、HDD240に記憶された情報に基づいて、セッション待機中の端末装置を示すセッション待機情報を生成する。CPU210は、生成したセッション待機情報を、セッション待機中あるいはセッション実行中の端末装置に送信する。
セッション待機情報を受信すると、端末装置100のCPU110は、セッション待機中の端末装置を示す情報をディスプレイ170に表示する。ユーザはディスプレイ170に示される情報を見ながらキーボード160を操作し、セッションの相手となる1または複数の端末装置を指定する。CPU110は、指定された端末装置をセッションの相手とするセッション開始要求をサーバ装置200に送信する。セッション開始要求を受信すると、サーバ装置200のCPU210は、指定された端末装置間でお互いの認証等の必要な処理を行いセッションを開始する。すなわち、CPU210は、セッションに参加する複数の端末装置をセッショングループとし、それぞれを特定する端末識別子を対応付けて参加端末テーブルとしてHDD240に記憶する。セッション実行中、CPU210は、参加端末テーブルに記載された1の端末装置から楽音データを受信すると、参加端末テーブルに記載された他の端末装置に楽音データを転送する。なお、参加端末テーブルにおいて、各端末識別子には楽器の種類を特定する楽器識別子が対応付けられている(後述)。セッション開始時において楽器の種類が不明な場合は、楽器が不明である旨を示す識別子が参加端末テーブルに記録されている。
なお、セッション開始までの処理は上述のものに限定されず、種々の態様が可能である。要は、セッションに参加する相手を特定し、その端末間での接続を確立する処理であればどのようなものでもよい。
<2−1.楽音データ送信>
図4は、楽音データ送信時における端末装置100の動作を示すフローチャートである。端末装置100において、楽器から楽音信号が入力されると、入力された楽音信号は楽音入力回路153によりデジタルデータに変換され、楽音データとしてHDD140に記憶される(ステップS110)。楽音データは、例えばPCM(Pulse Code Modulation)形式のデータである。
続いて、端末装置100のCPU110は、楽音データから楽器の種類を特定する(ステップS120)。楽器の種類を特定する技術は、例えば、キタハラらの論文(Tetsuo Kitahara, Masataka Goto, and Hiroshi G. Okuno, "Musical Instrument Identification based on F0-dependent Multivariate Normal Distribution", Proc. IEEE Int'l Conf. Acoustics, Speech and Signal Processing (ICASSP 2003), Vol. V, pp. 421-424, Apr. 2003.)または、この論文中の引用文献に記載されている。キタハラらの論文には、楽音信号のスペクトル特性や振幅の変動など、入力楽音から抽出したパラメータを用い、さらにこれらの基本周波数依存性を考慮して楽器の種類を特定する技術が開示されている。CPU110は、この技術に必要なパラメータを楽音データから算出し、算出したパラメータに基づいて楽器の種類を特定する。CPU110は、特定した楽器の種類を示す楽器識別子を、処理対象となっている楽音データと対応付けてHDD140に記憶する。
次に、CPU110は、楽器の種類に応じて楽音データをエンコード(量子化)する(ステップS130)。エンコード処理は、例えば以下のように行われる。CPU110はまず、楽音データから、あらかじめ決められた時間長に相当するデータを抽出する。CPU110は、抽出した楽音データに対し、変形離散コサイン変換(Modified Discrete Cosine Transform, MDCT)を行う。
図5は、エンコード処理を説明する図である。図5において、kはコサイン変換係数を示しており、その値が高いほど高周波数の音に対応している。CPU110は、変形離散コサイン変換により得られた変換値を、周波数領域ごとにあらかじめ決められた係数で除することによりエンコードする。これらの係数の一覧は、量子化テーブルTB1としてHDD140にあらかじめ記憶されている。図5(b)は、量子化テーブルTB1を例示する図である。図5(a)に示される例では、kが高いほど、すなわち周波数が高い音ほどそのパワーが小さくなっている。したがって、このようにパワーの小さい領域の情報を削ったとしても、人間の聴覚上は音質の劣化を感じにくい。量子化テーブルTB1においては、kが高いほど係数の値が大きくなっている。これは、kが高い領域ほど元の情報が削られていることを意味する。楽器の種類によって周波数特性は異なるので、楽器ごとに異なる量子化テーブルTB1を用意しておけば、それぞれの楽器に適した方法でエンコードすることができる。すなわち、HDD140は、楽器を特定する特定データである楽器識別子と、その楽器に対するエンコードに使用する量子化テーブルTB1とを対応付けて記録したデータベースDB1を記憶している。データベースDB1は、セッションシステム1が対応可能な楽器の種類の数に対応する量子化テーブルTB1を含んでいる。
なお、セッションシステム1を構成する端末装置100は、すべて共通のデータベースDB1を記憶している。
CPU110は、データベースDB1から、処理対象となっている楽音データに対応する楽器識別子と同一の楽器識別子に対応する量子化テーブルTB1を抽出する。CPU110は、抽出した量子化テーブルTB1をRAM130に記憶する。CPU110は、変形離散コサイン変換後の楽音データを、RAM130に記憶された量子化テーブルTB1を用いてエンコードする(以下、エンコードされた楽音データを「量子化楽音データ」という)。CPU110は、量子化楽音データに、その楽音データに対応する楽器識別子や量子化楽音データのデータ長などの必要な情報を示すヘッダを付加し、送信楽音データを生成する。図6は、送信楽音データのデータ構造を例示する図である。CPU110は、生成した送信楽音データをサーバ装置200に送信する(ステップS140)。
<2−2.楽音データ転送>
参加端末テーブルに登録された端末装置から送信楽音データを受信すると、サーバ装置200のCPU210は、受信した送信楽音データをRAM230に記憶する。CPU210は、送信楽音データを、参加端末テーブルに登録された端末装置のうち、その楽音データの送信元である端末装置100を除く他の端末装置に送信する。また、CPU210は、楽音データから楽器識別子を抽出する。CPU210は、抽出した楽器識別子を用いて参加端末データベースを更新する。CPU210は、参加端末データベースに登録された情報のうち、セッションに参加している楽器を示すセッション状態データを生成する。CPU210は、生成したセッション状態データを、参加端末データベースに登録された端末装置、あるいは、セッション待機中の端末装置に送信する。
セッション状態データを受信すると、端末装置100のCPU110は、ディスプレイ170を制御してセッションに参加している楽器を示す情報を表示する。このようにして、セッションに参加している端末装置においては、現在セッションに参加している楽器の種類を知ることができる。また、セッション待機中の端末においても、現在行われているセッションに参加している楽器の種類を知ることができる。これにより、セッション待機中の端末装置のユーザは、自分の楽器が不足しているセッショングループを特定し、そのセッションへの参加を要求することができる。
<2−3.楽音データ受信>
図7は、楽音データ受信時における端末装置100の動作を示すフローチャートである。サーバ装置200から量子化楽音データを受信すると、端末装置100のCPU110は受信した量子化楽音データをRAM130に保存する(ステップS210)。次に、CPU110は、受信した量子化楽音データから、この楽音データに対応する楽器を特定する(ステップS220)。すなわち、CPU110は受信した楽音データのヘッダから、楽器識別子を抽出する。CPU110は、抽出した楽器識別子をRAM130に記憶する。
次に、CPU110は、量子化楽音データをデコードする(ステップS230)。すなわち、CPU110は、HDD140に記憶されたデータベースDB1から、RAM130に記憶された楽器識別子と同一の楽器識別子に対応付けられた量子化テーブルTB1を抽出し、RAM130に記憶する。CPU110は、RAM130に記憶された量子化テーブルTB1を用いて、量子化楽音データをデコードし、楽音データを生成する。CPU110は、こうしてデコードされた楽音データを、音声出力回路185に出力する。音声出力回路185は、楽音データをデジタル/アナログ変換し、楽音信号を生成する。音声出力回路185は、生成した楽音信号をスピーカ180に出力する。スピーカ180からは、楽音信号に従って楽音が再生される(ステップS240)。
以上で説明したように本実施形態によれば、楽音信号の発生源である楽器に応じた方法で、楽音信号のエンコードおよびデコードが行われる。したがって、より高音質で遅延時間の短いセッションを実現することができる。また、本実施形態によれば、楽器から楽音信号が入力されるたびに、その楽音信号の発生源である楽器の種類の特定が行われる。ここで、「楽音信号が入力されるたび」とは、例えば、一定時間無音状態が続いた後に、あるしきい値以上の音圧の楽音信号が入力されたとき、あるいは、一定の時間間隔ごと(5秒おきなど)に行うことを意味する。したがって、セッション開始後に使用する楽器を変更した場合にも、変更後の楽器に適した方法で楽音データのエンコードおよびデコードが行われる。また、本実施形態によれば、セッションに参加している楽器の種類を示す情報がディスプレイに表示されるため、同じ楽器が不必要に重なってしまうといったトラブルを回避することができる。
<3.他の実施形態>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態においては、楽音信号の周波数解析をすることにより楽音信号の発生源である楽器の種類を特定したが、楽器の種類を特定する方法はこれに限定されない。例えば、ユーザがキーボード160を介して楽器の種類を示す情報を入力してもよい。あるいは、端末装置100に楽器の種類を入力するためのボタンを設け、ユーザがそのボタンを押すことにより楽器の種類を特定する構成としてもよい。あるいは、楽器にRFIDタグを、端末装置100にRFIDリーダを設けてもよい。この場合、RFIDタグには楽器の種類を特定する情報が記録されている。端末装置100は、RFIDタグに記録されている情報をRFIDリーダで読み取ることにより楽器の種類を特定する。
また、上述の実施形態においては、楽音データをエンコードする際に、変形離散コサイン変換を用いる態様について説明したが、エンコードの際に使用する信号変換技術は変形離散コサイン変換に限定されない。離散コサイン変換、フーリエ変換等、他の信号変換技術を用いてもよい。
また、上述の実施形態においては、セッションシステム1を構成する端末装置100が量子化テーブルTB1を記録したデータベースDB1をそれぞれ記憶している態様について説明したが、必ずしもすべての端末装置100が同一のデータベースDB1を記憶していなくてもよい。例えば、量子化楽音データを送信する端末装置100が、エンコードに使用した量子化テーブルを送信楽音データのヘッダに付加して送信してもよい。この場合、送信楽音データを受信した端末装置100は、受信した送信楽音データのヘッダから量子化テーブルを抽出し、抽出した量子化テーブルを用いて量子化楽音データをデコードする。
また、量子化テーブルにおいて、各係数の値を、ハフマン符号化(出現頻度の高い数値により短い符号を割り当てる符号化技術)を用いて符号化してもよい。
また、上述の実施形態においては、セッションシステム1が、サーバ装置200と端末装置100とから構成される態様について説明したが、セッションシステム1はサーバ装置200を有さなくてもよい。すなわち、複数の端末装置100同士がサーバ装置を介さずに直接楽音データの送受信を行ってもよい。
本発明の一実施形態に係るセッションシステム1の機能構成を示すブロック図である。 端末装置100のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置200のハードウェア構成を示す図である。 楽音データ送信時の端末装置100の動作を示すフローチャートである。 エンコード処理を説明する図である。 送信楽音データのデータ構造を例示する図である。 楽音データ受信時の端末装置100の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…セッションシステム、10…送信部、11…入力部、12…楽器特定部、13…エンコード部、20…受信部、21…楽器特定部、22…デコード部、23…出力部、100…端末装置、110…CPU、120…ROM、130…RAM、140…HDD、150…I/F、151…楽器I/F、152…ネットワークI/F、153…楽音入力回路、160…キーボード、170…ディスプレイ、180…スピーカ、185…楽音出力回路、190…バス、200…サーバ装置、210…CPU、220…ROM、230…RAM、240…HDD、250…I/F、290…バス、300…ネットワーク、TB1…量子化テーブル、DB1…データベース

Claims (5)

  1. 楽器から発生された楽音を示す楽音データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける特定手段と、
    前記特定データによって特定される楽器の種類に応じた方法で前記楽音データをエンコードし、量子化楽音データを生成するエンコード手段と、
    前記エンコード手段により生成された量子化楽音データを出力する出力手段と
    を有するセッション端末。
  2. 楽器を特定する情報を入力するためのユーザインターフェースをさらに有し、
    前記特定手段が、前記ユーザインターフェースにおいて入力された情報に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のセッション端末。
  3. 前記楽音データの周波数特性を解析する周波数特性解析手段をさらに有し、
    前記特定手段が、前記周波数特性解析手段により解析された周波数特性に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のセッション端末。
  4. 楽器から発生される無線信号を受信する受信手段をさらに有し、
    前記特定手段が、前記受信手段が受信した無線信号に基づいて、前記入力手段により入力された楽音データに対し、楽器の種類を特定する特定データを対応付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のセッション端末。
  5. 楽器の種類を特定する特定データと、その特定データに対応する楽音データをエンコードする際に使用する量子化テーブルとを対応付けて記憶したデータベースをさらに有し、
    前記エンコード手段が、前記データベースに記憶された量子化テーブルのうち、前記楽音データに対応けられた特定データと同一の特定データに対応する量子化テーブルを用いて前記楽音データのエンコードを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のセッション端末。
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