JP4039920B2 - 印字装置 - Google Patents

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JP4039920B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置から受信した印字データに基づいて記録紙に印字を行う印字装置に関し、特に記録紙を給紙するときの給紙動作制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、一般的な印字装置の給紙機構の概略構造を示す図である。なお、ここでは印字装置としてインクジェットプリンタを示す。図12において、11は給紙トレイ12にセットされた記録紙Sを1枚ずつ取り出してF1方向へ搬送するピックアップローラ、13はピックアップローラ11により搬送されてきた記録紙Sをキャリア14に搭載されたインクカートリッジ15の印字ヘッド16と対向するようにF2方向へ搬送するフィードローラ、17は印字ヘッド16により印字が行われフィードローラ13により搬送されてきた記録紙Sを印字装置の外部へ排出する排出ローラである。5は3つのローラ11、13、17を同一方向に回転させるステッピングモータからなる単一のフィードモータである。このような単一のモータによって複数のローラを回転させて記録紙Sの給紙を行う給紙機構は、たとえば特開平11−43233号公報に記載されている。18はキャリア14を紙面に対して垂直方向に移動可能に支持するシャーシ、19は記録紙Sをフォードローラ13に押し当てるための押当部材、20は排出ローラ17と対向するように配置されたスターホィールである。
【0003】
上記構成の印字装置において、記録紙Sに印字を行うときの動作として、ピックアップローラ11とフィードローラ13とにより記録紙Sを搬送する給紙動作と、印字ヘッド16からインクを吐出して記録紙Sに印字する印字動作と、排出ローラ17により印字後の記録紙Sを外部に排出する排出動作とがあり、このうち給紙動作には、ピック(Pick)動作と、スキュー(Skew)動作と、TOF(Top of Form)動作と、ファーストフィード(First Feed)動作とがある。
【0004】
ピック動作は、ピックアップローラ11がR方向へ回転することにより、給紙トレイ12から記録紙Sを1枚ずつ取り出してフィードローラ13まで搬送する動作であり、スキュー動作は、フィードローラ13がR方向へ回転することにより、ピック動作によって搬送されてきた記録紙Sの搬送方向F1に対する傾きを調整する動作である。ピック動作とスキュー動作とを行う際、フィードモータ5は逆方向へ回転駆動し、ピックアップローラ11とフィードローラ13とをいずれもR方向へ回転させる。TOF動作は、フィードローラ13がL方向へ回転することにより、スキュー動作によって傾きを調整された記録紙SをF2方向へ引き込んで記録紙Sの先端部S1が印字ヘッド16と対向する対向位置まで搬送する動作であり、この動作がいわゆる記録紙Sの頭出しと言われる動作である。ここで、対向位置とは、図13に示すP1位置であり、このP1位置まで記録紙Sが搬送されてくると、印字ヘッド16と記録紙Sの先端部S1とが同一直線上に位置する。ファーストフィード動作は、フィードローラ13がL方向へ回転することにより、TOF動作によって搬送されてきた記録紙Sを印字開始位置まで送る動作である。ここで、印字開始位置とは、図13に示すP2位置であり、記録紙Sに印字が行われる最初の位置である。TOF動作とファーストフィード動作とを行う際、フィードモータ5は正方向へ回転駆動し、ピックアップローラ11とフィードローラ13とをいずれもL方向へ回転させる。
【0005】
なお、印字動作中には、改行するために記録紙SのF2方向への紙送り動作が行われる。紙送り動作は、フィードローラ13が改行量に応じてL方向へ回転することにより、記録紙Sを次の印字位置(次の行)まで送る動作である。この動作を行う際、記録紙Sを次の印字位置まで精度良く送るため、フィードモータ5の回転数や回転速度が制御される。このような印字動作中の改行時におけるモータの制御方法は、たとえば特開2001−142537号公報や、特開2001−146055号公報に記載されている。
【0006】
図14は、従来の印字装置における給紙動作の概略手順を示すフローチャートである。図14において、左側は印字装置と接続されるホスト装置が実行する手順であり、右側はホスト装置から送信されるコマンドに基づいて印字装置が実行する手順である。最初に、ホスト装置が、スキュー動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定スキューステップ数と、TOF動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定TOFステップ数とを含んだページ情報コマンドを送信すると(ステップS81)、印字装置がこのページ情報コマンドを受信する(ステップS811)。そして、印字装置は受信したページ情報コマンドから指定スキューステップ数と指定TOFステップ数とを読み取って、フィードモータ5を実際に駆動させる駆動スキューステップ数と駆動TOFステップ数とを設定する(ステップS812)。このとき、設定した駆動スキューステップ数と駆動TOFステップ数とは印字装置に内蔵される記憶部に記憶される。
【0007】
次に、ホスト装置が給紙コマンドを送信すると(ステップS82)、印字装置がこの給紙コマンドを受信して(ステップS821)、あらかじめ設定して記憶部に記憶させていた駆動ピックステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させ、ピックアップローラ11によりピック動作を行い、ステップS812で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を同一方向(逆方向)に回転駆動させ、フィードローラ13によりスキュー動作を行う(ステップS822)。さらに、印字装置はステップS812で設定した駆動TOFステップ数でフィードモータ5を正方向に回転駆動させ、フィードローラ13によりTOF動作を行う(ステップS823)。
【0008】
そして、ホスト装置がファーストフィード動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定ファーストフィードステップ数を含んだ紙送りコマンドを送信すると(ステップS83)、印字装置がこの紙送りコマンドを受信する(ステップS831)。そして、印字装置は受信した紙送りコマンドから指定ファーストフィードステップ数を読み取って、これを実際にフィードモータ5を駆動させる駆動ファーストフィードステップ数とし、この駆動ファーストフィードステップ数でフィードモータ5を正方向に回転駆動し、フィードローラ13によりファーストフィード動作を行う(ステップS832)。ファーストフィード動作が終了し、記録紙Sが印字開始位置P2まで搬送されると、印字装置は印字動作を実行可能な状態となる。この後、ホスト装置が印字データを印字装置へ送信すると(ステップS84)、印字装置は送信されてきた印字データに基づいて印字ヘッド16により記録紙Sに印字を行う(ステップS841)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような給紙動作の手順では、スキュー動作からTOF動作へ移行するときや、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときに、フィードモータ5の回転駆動を一旦停止する。これを図15を参照して具体的に説明する。図15は、従来の印字装置における給紙動作時のタイミングチャートである。図15において、印字装置は時刻t11にホスト装置から給紙コマンドを受信すると、ピック動作を開始し、ピック動作を終了すると、スキュー動作へ移行する。このとき、フィードモータ5の回転方向はどちらの動作も逆方向であるので、フィードモータ5の回転駆動を停止することなくスキュー動作へ移行する。そして、スキュー動作を終了すると、続いてTOF動作へ移行する。このとき、スキュー動作のフィードモータ5の回転方向が逆方向であるのに対し、TOF動作のフィードモータ5の回転方向が正方向であるので、フィードモータ5の回転方向を切り替えるためにフィードモータ5の回転駆動を減速して一旦停止する(時刻t12)。フィードモータ5を停止して回転方向を切り替えると、フィードモータ5を加速して正方向へ回転駆動し(時刻t13)、TOF動作へ移行する。そして、TOF動作を終了すると、次にファーストフィード動作を行うが、ホスト装置から指定ファーストフィードステップ数を含んだ紙送りコマンドが送信されてくるまでファーストフィード動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である駆動ファーストフィードステップ数を設定できないので、フィードモータ5の回転駆動を減速して一旦停止する(時刻t14)。フィードモータ5を停止後、時刻t15にホスト装置から紙送りコマンドを受信すると、駆動ファーストフィードステップ数を設定し、フィードモータ5を再び加速して正方向へ回転駆動し、ファーストフィード動作を行う。そして、時刻t16にファーストフィード動作を終了すると、記録紙Sの印字開始位置から印字動作が実行可能となる。
【0010】
このようにスキュー動作からTOF動作へ移行するときや、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときにフィードモータ5の回転駆動を一旦停止すると、給紙動作に時間がかかり、印字動作が実行可能となる時刻t16が遅くなる。この結果、全体として印字時間が長くなってしまう。特に、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときは、フィードモータ5の回転方向がどちらの動作も正方向であるにもかかわらず、フィードモータ5の回転駆動を停止し、ホスト装置から紙送りコマンドが送信されてくるのを待って、フィードモータ5を再び加速して回転駆動するので、フィードモータ5を減速して、停止し、再び加速する時間T17が無駄な時間となっていた。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、給紙動作にかかる時間を短縮し、全体として印字時間を短縮することができる印字装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる印字装置は、給紙トレイにセットされた記録紙を1枚ずつ取り出して搬送するピック動作を行う第1のローラと、ピック動作により搬送された記録紙の搬送方向に対する傾きを調整するスキュー動作と、スキュー動作によって傾きを調整された記録紙を記録紙の先端部が印字ヘッドと対向する対向位置まで搬送するTOF動作と、TOF動作によって搬送されてきた記録紙を印字開始位置まで搬送するファーストフィード動作とを行う第2のローラと、一方向へ回転駆動することにより両ローラを一方向へ回転させてピック動作およびスキュー動作を行わせ、他方向へ回転駆動することにより両ローラを他方向へ回転させてTOF動作およびファーストフィード動作を行わせる単一のモータと、記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことを検知するセンサと、モータの回転駆動を制御する制御部とを設けている。
【0013】
上記印字装置において、制御部は、ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、このコマンドに含まれるスキュー動作を行うためのモータの駆動回転数である指定スキュー回転数と、TOF動作を行うためのモータの駆動回転数である指定TOF回転数とに基づいて、モータを実際に回転駆動させる駆動スキュー回転数と駆動TOF回転数とを設定する。次にホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ずこのコマンドに含まれるファーストフィード動作を行うためのモータの駆動回転数である指定ファーストフィード回転数に基づいて、モータを実際に駆動させる駆動ファーストフィード回転数を設定し、次にあらかじめ設定された駆動ピック回転数に基づきモータを一方向に回転駆動させることにより、第1のローラを一方向へ回転させてピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知しかつモータの回転速度が減速中でなければ、モータの回転速度を減速させることなく該ピック動作からスキュー動作へ移行し、現在の駆動ピック回転数および駆動スキュー回転数に基づきモータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、第2のローラを一方向へ回転させてスキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるためにモータを停止させると、駆動ファーストフィード回転数が0であれば、駆動TOF回転数に基づきモータを他方向に回転駆動させることにより、第2のローラを他方向へ回転させてTOF動作のみ行い、駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、駆動TOF回転数と駆動ファーストフィード回転数との合計値を演算して、該合計値に基づきモータを他方向に回転駆動させることにより、第2のローラを他方向へ回転させて、モータの回転速度を変化させることなくTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行う。
【0014】
このようにすることで、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときに、従来のように紙送りコマンドが送信されてくるのを待つためにモータの回転駆動を一旦停止することなく、ファーストフィード動作へ移行することができるので、図15に示した、モータを減速して、停止し、再び加速するために要する時間T17を省略することができ、給紙動作にかかる時間を短縮することができる。この結果、印字動作が実行可能となる時刻を早めることができ、全体として印字時間を短縮することが可能となる。
【0015】
また、上記印字装置において、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とをホスト装置からコマンドを受信することなく、あらかじめ設定されたこれら各動作を行うための駆動回転数に基づき行うために操作される給紙キーを設けた場合は、制御部は、ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ず前記指定ファーストフィード回転数に基づいて前記駆動ファーストフィード回転数を設定し、記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知していなければ、次に前記駆動ピック回転数に基づきモータを一方向に回転駆動させることにより、第1のローラを一方向へ回転させてピック動作を開始し、記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知していれば、次に給紙キーが操作されたか否かを判定し、給紙キーが操作されたと判定すると、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とが行われたと判断して、前記駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、該駆動ファーストフィード回転数に基づきモータを他方向に回転駆動させることにより、第2のローラを他方向へ回転させてファーストフィード動作のみを行う。このようにすると、給紙コマンドが送信されてくるまでに、給紙キーを操作してピック動作とスキュー動作とTOF動作とを行い、給紙コマンドを受信したときに、ファーストフィード動作のみを行うので、給紙動作にかかる時間をより短縮することができ、印字時間を一層短縮することが可能となる。
【0016】
また、本発明では、制御部はモータを以下のように制御してもよい。制御部は、ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、このコマンドに含まれるスキュー動作を行うためのモータの駆動回転数である指定スキュー回転数、およびTOF動作を行うためのモータの駆動回転数である指定TOF回転数と、ファーストフィード動作を行うためのモータの駆動回転数である指定ファーストフィード回転数とを合計した指定TOFフィード回転数に基づいて、モータを実際に駆動させる駆動スキュー回転数と駆動TOFフィード回転数とを設定する。次にホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ずあらかじめ設定された駆動ピック回転数に基づきモータを一方向に回転駆動させることにより、第1のローラを一方向へ回転させてピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知しかつモータの回転速度が減速中でなければ、モータの回転速度を減速させることなく該ピック動作からスキュー動作へ移行して、駆動スキュー回転数に基づきモータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、第2のローラを一方向へ回転させてスキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるために前記モータを停止させると、駆動TOFフィード回転数に基づきモータを他方向に回転駆動させることにより、第2のローラを他方向へ回転させて、モータの回転速度を変化させることなくTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行う。
【0017】
このようにすることで、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときに、従来のように紙送りコマンドが送信されてくるのを待つためにモータの回転駆動を一旦停止することなく、ファーストフィード動作へ移行することができるので、図15に示した、モータを減速して、停止し、再び加速するために要する時間T17を省略することができ、給紙動作にかかる時間を短縮することができる。この結果、印字動作が実行可能となる時刻を早めることができ、全体として印字時間を短縮することが可能となる。また、給紙コマンドを受信したときに、駆動ファーストフィード回転数を設定せず、ページ情報コマンドにより設定した駆動TOFフィード回転数に基づきモータを回転駆動させてTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行うことで、制御部が実行する処理を少なくし、給紙動作にかかる時間を一層短縮することが可能となる。
【0018】
また、上記印字装置において、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とをホスト装置からコマンドを受信することなく、あらかじめ設定されたこれら各動作を行うための駆動回転数に基づき行うために操作される給紙キーを設けた場合は、制御部は、ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知していなければ、前記駆動ピック回転数に基づきモータを一方向に回転駆動させることにより、第1のローラを一方向へ回転させてピック動作を行い、記録紙の先端部が第2のローラまで搬送されてきたことをセンサにより検知していれば、給紙キーが操作されたか否かを判定し、給紙キーが操作されたと判定すると、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とが行われたと判断して、駆動TOFフィード回転数からあらかじめ設定されたTOF動作を行うための駆動回転数を減算することにより駆動ファーストフィード回転数を演算し、該駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、該駆動ファーストフィード回転数に基づきモータを他方向に回転駆動させることにより、第2のローラを他方向へ回転させてファーストフィード動作のみを行う。このようにすると、給紙コマンドが送信されてくるまでに、給紙キーを操作してピック動作とスキュー動作とTOF動作とを行い、給紙コマンドを受信したときに、ファーストフィード動作のみを行うので、給紙動作にかかる時間をより短縮することができ、印字時間を一層短縮することが可能となる。
【0019】
また、本発明においては、典型的には、モータとしてステッピングモータを用いる。このようにすると、PID制御等の複雑なフィードバッグ制御を行うことなく、モータの駆動ステップ数を設定するという簡単な処理でモータの回転駆動を制御でき、所定の位置に記録紙を精度良く搬送することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき図を参照しながら説明する。なお、本発明にかかる印字装置の給紙機構の構造は、図12において説明したものと同一であるので、以下では図12を本発明の実施形態として引用する。また、図12に示すピックアップローラ11は本発明にかかる第1のローラを構成し、フィードローラ13は本発明にかかる第2のローラを構成する。
【0021】
図1は、本発明にかかる印字装置100の電気的構成を示したブロック図である。なお、本実施形態における印字装置はインクジェットプリンタである。図1において、1はホスト装置200から送信されてくるコマンドに基づいて各部の制御を行う制御部であって、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)から構成される。2は制御部1の動作プログラムやホスト装置200から送信されてきたデータを一時的に格納する記憶部であって、RAMやROM等のメモリから構成される。3は印字ヘッド16によりインクを吐出させて記録紙Sに印字を行う印字部、4はインクカートリッジ15を搭載するキャリア14を移動させるキャリアモータである。
【0022】
5は制御部1によって回転駆動を制御され、ピックアップローラ11とフィードローラ13と排出ローラ17の3つのローラを同一方向に回転させる単一のフィードモータであって、ステッピングモータから構成される。このフィードモータ5は逆方向に回転駆動することで、図12に示すように、ピックアップローラ11をR方向へ回転させてピック動作を行わせ、フィードローラ13をR方向へ回転させてスキュー動作を行わせる。また、フィードモータ5は正方向に回転駆動することで、フィードローラ13をL方向へ回転させてTOF(Top of Form)動作とファーストフィード動作を行わせる。なお、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とファーストフィード動作は、図12において説明した通りであるのでここでは説明を省略する。このようにフィードモータ5としてステッピングモータを用いることで、PID制御等の複雑なフィードバッグ制御を行うことなく、フィードモータ5の駆動ステップ数を設定するという簡単な処理でフィードモータ5の回転駆動を制御でき、図13に示した対向位置P1や印字開始位置P2に記録紙Sを精度良く搬送することができる。
【0023】
6は記録紙Sの先端部S1がフィードローラ13まで搬送されてきたことを検知する紙送りセンサであって、フォトインタラプタから構成される。7は給紙キー7aや電源キーやLED等を含む操作部である。なお、給紙キー7aはピック動作とスキュー動作とTOF動作とをホスト装置200からコマンドを受信することなく行うために操作される。8はホスト装置200から送信されてくるページ情報コマンドや給紙コマンド等のコマンドを受信したり、ホスト装置200と相互に通信を行うインターフェース、10は印字装置100とホスト装置200とを接続する接続ケーブルである。
【0024】
次に、上記印字装置100が行う給紙動作のタイミングを説明する。図2は、上記印字装置100における給紙動作時のタイミングチャートである。図2において、印字装置100は、時刻t1にホスト装置200から給紙コマンドを受信すると、フィードモータ5を逆方向へ回転駆動させてピックアップローラ11によりピック動作を開始し、ピック動作を終了すると、スキュー動作へ移行する。このとき、スキュー動作のフィードモータ5の回転方向はピック動作と同じ逆方向であるので、フィードモータ5の回転駆動を停止することなくスキュー動作へ移行する。そして、スキュー動作を終了すると、続いてTOF動作へ移行する。このとき、スキュー動作のフィードモータ5の回転方向が逆方向であるのに対し、TOF動作のフィードモータ5の回転方向が正方向であるので、フィードモータ5の回転方向を切り替えるためにフィードモータ5の回転駆動を減速して一旦停止する(時刻t2)。フィードモータ5を停止して回転方向を切り替えると、フィードモータ5を加速して正方向へ回転駆動し(時刻t3)、TOF動作へ移行する。このとき、印字装置100は、後述するようにTOF動作を行うために実際にフィードモータ5を駆動させる駆動TOFステップ数と、ファーストフィード動作を行うために実際にフィードモータ5を駆動させる駆動ファーストフィードステップ数とを既に設定している。このため、印字装置100は、設定した駆動TOFステップ数と駆動ファーストフィードステップ数との合計値でフィードモータ5を回転速度を変化させることなく正方向に駆動させ、TOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行う。そして、時刻t4にファーストフィード動作を終了すると、記録紙Sの印字開始位置P2(図13)から印字動作が実行可能となる。
【0025】
図3は、本発明にかかる印字装置100における給紙動作の概略手順を示すフローチャートである。図3において、左側はホスト装置200が実行する手順であり、右側はホスト装置200から送信するコマンドに基づいて印字装置100が実行する手順である。最初に、ホスト装置200はページ情報コマンドを送信する(ステップS21)。このページ情報コマンドは、図7(a)に示すように8バイトで構成されていて、このうち2バイトの領域にスキュー動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定スキューステップ数SSを含み、さらに2バイトの領域にTOF動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定TOFステップ数TSを含んでいる。なお、指定スキューステップ数と指定TOFステップ数は、ユーザが設定する記録紙Sの種類や大きさ等のページ情報に基づいてホスト装置200で決められる。このようなページ情報コマンドを印字装置100が受信すると(ステップS211)、印字装置100は受信したページ情報コマンドから指定スキューステップ数と指定TOFステップ数とを読み取って、これらをそれぞれフィードモータ5を実際に駆動させる駆動スキューステップ数と駆動TOFステップ数として設定する(ステップS212)。このとき、設定した駆動スキューステップ数と駆動TOFステップ数とは記憶部2(図1)に記憶される。
【0026】
次に、ホスト装置200は給紙コマンドを送信する(ステップS22)。この給紙コマンドは、図7(b)に示すように8バイトで構成され、このうち2バイトの領域にファーストフィード動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定ファーストフィードステップ数FSを含んでいる。なお、指定ファーストフィードステップ数は、ユーザが設定する記録紙Sの余白幅や印字幅等のページ情報に基づいてホスト装置200で決められる。このような給紙コマンドを印字装置100が受信すると(ステップS221)、印字装置100は受信した給紙コマンドから指定ファーストフィードステップ数を読み取って、フィードモータ5を実際に駆動させる駆動ファーストフィードステップ数を設定する(ステップS222)。このとき、設定した駆動ファーストフィードステップ数は記憶部2に記憶される。そして、印字装置100は、あらかじめ設定して記憶部2に記憶させていた駆動ピックステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させ、ピックアップローラ11によりピック動作を行い、ステップS212で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を同一方向(逆方向)に回転駆動させ、フィードローラ13によりスキュー動作を行う(ステップS223)。さらに、印字装置100は、ステップS212で設定した駆動TOFステップ数とステップS222で設定した駆動ファーストフィードステップ数との合計値を演算し、この合計値でフィードモータ5を回転速度を変化させることなく正方向に駆動させ、フィードローラ13によりTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行う(ステップS224)。
【0027】
そして、ファーストフィード動作が終了し、記録紙Sが印字開始位置P2まで搬送されると、印字装置100は印字動作を実行可能な状態となる。この後、ホスト装置200が印字データを印字装置100へ送信すると(ステップS23)、印字装置100は送信されてきた印字データに基づいて印字ヘッド16により記録紙Sに印字を行う(ステップS231)。
【0028】
図4〜図6は、本発明にかかる印字装置100における給紙動作の詳細手順を示すフローチャートであり、制御部1が、図3におけるステップS223とステップS224の手順を実行する処理を示している。図4において、最初に、制御部1は紙送りセンサ6がONが否かを判定する(ステップS31)。ここでは、まだ記録紙Sが給紙トレイ11から取り出されていないので、紙送りセンサ6はOFFであり(ステップS31:NO)、あらかじめ設定して記憶部2に記憶していた駆動ピックステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させてピック動作を開始する(ステップS32)。
【0029】
そして、制御部1は、再び紙送りセンサ6がONか否かを判定する(ステップS33)。ここで、紙送りセンサ6がOFFであれば(ステップS33:NO)、記録紙Sはフィードローラ13まで搬送されていないと判断し、フィードモータ5が停止したか否かを判定する(ステップS34)。このとき、フィードモータ5が回転駆動中であれば(ステップS34:NO)、ステップS33へ移行して再び紙送りセンサ6がONか否かを判定する。そして、ステップS33で紙送りセンサがOFFであり(ステップS33:NO)、かつ、ステップS34でフィードモータ5が停止していれば(ステップS34:YES)、フィードモータ5が駆動ピックステップ数駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止する(ステップS35)。
【0030】
この後、制御部1は、再び紙送りセンサ6がONか否かを判定し(ステップS36)、ここで、紙送りセンサ6がOFFであれば(ステップS36:NO)、記録紙Sはフィードローラ13まで搬送されていないと判断し、フィードモータ5が行ったピック動作が1回目か否かを判定する(ステップS37)。ここでは、フィードモータ5は1回目のピック動作しか行っていないので(ステップS37:YES)、ステップS32へ移行して再びピック動作を実行する。そして、上述したのと同様の手順でステップS32〜ステップS37まで実行すると、フィードモータ5が2回目のピック動作を行っているので(ステップS37:NO)、ピック動作は失敗したと判断して処理を終了する。このとき、記録紙Sはフィードローラ13まで搬送されていない状態である。
【0031】
一方、ステップS36で紙送りセンサ6がONであれば(ステップS36:YES)、記録紙Sはフィードローラ13まで搬送されてきたと判断してステップS39へ移行し、図3のステップS212で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させてスキュー動作を開始する(ステップS39)。そして、フィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS40)、フィードモータ5が停止すると(ステップS40:YES)、フィードモータ5が駆動スキューステップ数で駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS41)、図5のステップS47へ移行する。
【0032】
また、ステップS33において、紙送りセンサ6がONであれば(ステップS33:YES)、制御部1は、記録紙Sはフィードローラ13まで搬送されてきたと判断し、ステップS42へ移行する。そして、ステップS42において、ピック動作を行うために回転駆動中のフィードモータ5が減速中か否かを判定する。判定の結果、フィードモータ5が減速中であれば(ステップS42:YES)、ステップS34へ移行して前述した処理を実行する。一方、判定の結果、フィードモータ5が減速中でなければ(ステップS42:NO)、ピック動作からスキュー動作へ給紙動作を切り替える(ステップS43)。
【0033】
このピック動作からスキュー動作への切替処理の詳細を、図6を参照して説明する。図6(a)において、まず、制御部1は、フィードモータ5が加速中か否かを判定する(ステップS431)。判定の結果、フィードモータ5が定速駆動中であれば(ステップS431:NO)、ステップS437へ移行する。一方、判定の結果、フィードモータ5が加速中であれば(ステップS431:YES)、残りの加速ステップ数を演算する(ステップS433)。具体的には、あらかじめ設定して記憶部2に記憶しておいたピック動作を行うためのフィードモータ5の加速ステップ数から現在のフィードモータ5の駆動加速ステップ数を減算した値が残りの加速ステップ数となる。残りの加速ステップ数を演算すると、この残りの加速ステップ数を、図3のステップS212で設定した駆動スキューステップ数に加算して駆動スキューステップ数を更新する(ステップS435)。そして、現在の駆動ピックステップ数を駆動スキューステップ数に変更し(ステップS437)、フィードモータ5の回転速度を減速させることなく、ピック動作からスキュー動作へ移行し、変更した駆動スキューステップ数でフィードモータ5をピック動作と同じ逆方向へ回転駆動させてスキュー動作を開始する(ステップS439)。スキュー動作開始後は、図4のステップS44へ移行する。
【0034】
また、ピック動作からスキュー動作への切替処理は、図6(b)のような手順で行ってもよい。図6(b)において、まず、制御部1は、フィードモータ5が加速中か否かを判定し(ステップS432)、フィードモータ5が加速を終え、定速駆動し始めていると(ステップS432:NO)、現在の駆動ピックステップ数を駆動スキューステップ数に変更する(ステップS434)。そして、変更した駆動スキューステップ数でフィードモータ5をピック動作と同じ逆方向に回転駆動させてスキュー動作を開始する(ステップS436)。スキュー動作開始後は、図4のステップS44へ移行する。
【0035】
図4のステップS44において、制御部1はフィードモータ5が停止したか否かを判定し、フィードモータ5が停止すると(ステップS44:YES)、フィードモータ5が駆動スキューステップ数駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS45)、図5のステップS47へ移行する。
【0036】
図5のステップS47において、制御部1は、図3のステップS222で設定した駆動ファーストフィードステップ数が0か否かを判定する。判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0であれば(ステップS47:YES)、図3のステップS212で設定した駆動TOFステップ数でフィードモータ5を正方向に回転駆動させてTOF動作のみを開始する(ステップS48)。このTOF動作の開始後、ステップS52へ移行する。一方、判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0でなければ(ステップS47:NO)、駆動TOFステップ数と駆動ファーストフィードステップ数との合計値を演算し(ステップS49)、この合計値でフィードモータ5を回転速度を変化させることなく正方向に駆動させてTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として開始する(ステップS50)。この一連の動作開始後、ステップS52へ移行する。
【0037】
そして、ステップS52において、制御部1はフィードモータ5が停止したか否かを判定し、フィードモータ5が停止すると(ステップS52:YES)、フィードモータ5が所定の駆動ステップ数で駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS53)、処理を終了する。このとき、記録紙Sは印字開始位置P2まで搬送され、印字ヘッド16による印字動作が実行可能な状態となる。
【0038】
また、ピック動作とスキュー動作とTOF動作とは、操作部7の給紙キー7aを操作することで、ホスト装置200からページ情報コマンドや給紙コマンドを受信することなく行うことができる。なお、この場合のスキュー動作とTOF動作とを行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数は、あらかじめ記憶部2に記憶されている。以下、この場合の制御部1の処理を説明する。
【0039】
給紙キー7aを操作してピック動作とスキュー動作とTOF動作とを行った後、ホスト装置200から給紙コマンドを受信して(図3のステップS221)、駆動ファーストフィードステップ数を設定すると(図3のステップS222)、図4のステップS31において、制御部1は紙送りセンサ6がONか否かを判定する。このとき、給紙キー7aによりTOF動作が既に行われ、記録紙Sの頭出しが終了しているので、紙送りセンサ6は記録紙Sを検知してONとなり(ステップS31:YES)、次に、制御部1は給紙キー7aが操作されたか否かを判定する(ステップS38)。ここでは、給紙キー7aが操作されているので(ステップS38:YES)、ステップS46へ移行する。なお、ステップS38では、給紙キー7aが操作されていないときの処理(ステップS38:NO)も設けているが、これは、誤って給紙トレイ12から記録紙Sが滑り落ち、紙送りセンサ6がこの記録紙Sを検知したことを想定している。この場合、ステップS38ではNOと判定され、ステップS39へ移行して前述した処理が実行される。
【0040】
ステップS38で給紙キー7aが操作されたと判定して(ステップS38:YES)、ステップS46へ移行してくると、制御部1は、図3のステップS222で設定した駆動ファーストフィードステップ数が0か否かを判定する。判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0であれば(ステップS46:YES)、ファーストフィード動作は行わず、処理を終了する。一方、判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0でなければ(ステップS46:NO)、図5のステップS51へ移行し、駆動ファーストフィードステップ数でフィードモータ5を正方向に回転駆動させてファーストフィード動作を開始する。そして、フィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS52)、フィードモータ5が停止すると(ステップS52:YES)、フィードモータ5が駆動ファーストフィードステップ数駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS53)、処理を終了する。このとき、記録紙Sは印字開始位置P2まで搬送され、印字ヘッド16による印字動作が実行可能な状態となる。
【0041】
図8は、本発明にかかる印字装置100における給紙動作の他の概略手順を示すフローチャートである。図8において、左側はホスト装置200が実行する手順であり、右側はホスト装置200から送信するコマンドに基づいて印字装置100が実行する手順である。最初に、ホスト装置200はページ情報コマンドを送信する(ステップS61)。このページ情報コマンドは、図11(a)に示すように8バイトで構成されていて、このうち2バイトの領域にスキュー動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定スキューステップ数SSを含み、さらに2バイトの領域に、TOF動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定TOFステップ数とファーストフィード動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定ファーストフィードステップ数とを合計した指定TOFフィードステップ数TFを含んでいる。なお、指定スキューステップ数と指定TOFステップ数と指定ファーストフィードステップ数とは、ユーザが設定する記録紙Sの種類や余白幅や印字幅等のページ情報に基づいてホスト装置200で決められる。このようなページ情報コマンドを印字装置100が受信すると(ステップS611)、印字装置100は受信したページ情報コマンドから指定スキューステップ数と指定TOFフィードステップ数とを読み取って、これらをそれぞれフィードモータ5を実際に駆動させる駆動スキューステップ数と駆動TOFフィードステップ数として設定する(ステップS612)。このとき、設定した駆動スキューステップ数と駆動TOFフィードステップ数とは記憶部2(図1)に記憶される。
【0042】
次に、ホスト装置200が給紙コマンドを送信すると(ステップS62)、印字装置100はこの給紙コマンドを受信する(ステップS621)。そして、あらかじめ設定して記憶部2に記憶させていた駆動ピックステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させ、ピックアップローラ11によりピック動作を行い、ステップS612で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を同一方向(逆方向)に回転駆動させ、フィードローラ13によりスキュー動作を行う(ステップS622)。さらに、印字装置100は、ステップS612で設定した駆動TOFフィードステップ数でフィードモータ5を回転速度を変化させることなく正方向に駆動させ、フィードローラ13によりTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行う(ステップS623)。
【0043】
そして、ファーストフィード動作が終了し、記録紙Sが印字開始位置P2まで搬送されると、印字装置100は印字動作を実行可能な状態となる。この後、ホスト装置200が印字データを印字装置100へ送信すると(ステップS63)、印字装置100は送信されてきた印字データに基づいて印字ヘッド16により記録紙Sに印字を行う(ステップS631)。
【0044】
図9と図10は、制御部1が図8におけるステップS622とステップS623で実行する詳細手順を示すフローチャートである。なお、図9では、図4と同一ステップには同一符号を付してあり、以下、同一ステップは説明を省略する。
【0045】
図9において、ステップS39aでスキュー動作を開始するとき、図8のステップS612で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させてスキュー動作を行う。そして、スキュー動作開始後、フィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS40)、フィードモータ5が停止すると(ステップS40:YES)、フィードモータ5の励磁を停止して(ステップS41)、図10のステップS70へ移行する。また、ステップS43aでピック動作からスキュー動作へ給紙動作を切り替えるときも、図8のステップS612で設定した駆動スキューステップ数でフィードモータ5を逆方向に回転駆動させてスキュー動作を行う。そして、スキュー動作開始後、フィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS44)、フィードモータ5が停止すると(ステップS44:YES)、フィードモータ5の励磁を停止して(ステップS45)、図10のステップS70へ移行する。
【0046】
図10のステップS70において、制御部1は、図8のステップS612で設定した駆動TOFフィードステップ数でフィードモータ5を回転速度を変化させることなく正方向に駆動させてTOF動作とファーストフィード動作とを一連の動作として開始する。そして、この一連の動作開始後、制御部1はフィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS74)、フィードモータ5が停止すると(ステップS74:YES)、フィードモータ5が駆動TOFフィードステップ数駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS75)、処理を終了する。このとき、記録紙Sは印字開始位置P2まで搬送され、印字ヘッド16による印字動作が実行可能な状態となる。
【0047】
また、給紙キー7aを操作してピック動作とスキュー動作とTOF動作とを行った場合は、ホスト装置200から給紙コマンドを受信した後(図8のステップS621)、図9のステップS31において、制御部1は紙送りセンサ6がONか否かを判定する。このとき、給紙キー7aによりTOF動作が既に行われ、記録紙Sの頭出しが終了しているので、紙送りセンサ6は記録紙Sを検知してONとなり(ステップS31:YES)、次に、制御部1は給紙キー7aが操作されたか否かを判定する(ステップS38)。ここでは、給紙キー7aが操作されているので(ステップS38:YES)、図10のステップS71へ移行する。
【0048】
図10のステップS71において、制御部1は記録紙Sを印字開始位置P2まで搬送するため駆動ファーストフィードステップ数を演算する。具体的には、図8のステップS612で設定した駆動TOFフィードステップ数からあらかじめ設定して記憶部2に記憶させていた基準TOFステップ数を減算した値がここでの駆動ファーストフィードステップ数となる。そして引き続き、駆動ファーストフィードステップ数が0か否かを判定する(ステップS72)。判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0であれば(ステップS72:YES)、ファーストフィード動作は行わず、処理を終了する。一方、判定の結果、駆動ファーストフィードステップ数が0でなければ(ステップS72:NO)、駆動ファーストフィードステップ数でフィードモータ5を正方向に回転駆動させてファーストフィード動作を開始する(ステップS73)。そして、フィードモータ5が停止したか否かを判定し(ステップS74)、フィードモータ5が停止すると(ステップS74:YES)、フィードモータ5が駆動ファーストフィードステップ数駆動したと判断して、フィードモータ5の励磁を停止し(ステップS75)、処理を終了する。このとき、記録紙Sは印字開始位置P2まで搬送され、印字ヘッド16による印字動作が実行可能な状態となる。
【0049】
以上、図3〜図6の手順または図8〜図10の手順で給紙動作を行うことにより、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときに、従来のように紙送りコマンドが送信されてくるのを待つためにフィードモータ5の回転駆動を一旦停止することなく、ファーストフィード動作へ移行することができるので、図15に示した、フィードモータ5を減速して、停止し、再び加速するために要する時間T17を省略することができ、給紙動作にかかる時間を短縮することができる。この結果、印字動作が実行可能となる時刻t4(図2)を、図15の時刻t16と比較して早めることができ、全体として印字時間を短縮することが可能となる。
【0050】
また、図8〜図10の手順で給紙動作を行うことにより、給紙コマンドを受信したときに駆動ファーストフィードステップ数を設定する処理(図3のステップS222)や、駆動ファーストフィードステップ数が0か否かの判定処理(図4のステップS46および図5のステップS47)や、駆動TOFステップ数と駆動ファーストフィードステップ数との合計値の演算処理(図5のステップS49)が省略されるので、制御部1が実行する処理を少なくし、給紙動作にかかる時間を一層短縮することが可能となる。
【0051】
さらに、給紙コマンドを受信する前に、給紙キー7aを操作してピック動作とスキュー動作とTOF動作とを行い、給紙コマンドを受信したときに、ファーストフィード動作のみ行うことにより(図5のステップS51、図10のステップS73)、給紙動作にかかる時間をより短縮することができ、印字時間を一層短縮することが可能となる。
【0052】
本発明では、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、上記実施形態においては、フィードモータ5としてステッピングモータを用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、フィードモータ5としてDCモータを用いてもよい。この場合、給紙動作のそれぞれの動作を行うためのDCモータの駆動回転数をそれぞれの動作ごとに設定し、設定した駆動回転数に基づいてDCモータを所定の方向へ回転させてそれぞれの動作を行えばよい。また、DCモータの回転数をエンコーダ等で検出し、PID制御等のフィードバッグ制御によってDCモータの回転駆動を制御すると、図13に示した対向位置P1や印字開始位置P2に記録紙Sを一層精度良く搬送することができる。
【0053】
また、図10の手順では、ステップS71において、駆動TOFフィードステップ数からあらかじめ記憶部2に記憶させていた基準TOFステップ数を減算した値を駆動ファーストフィードステップ数とする例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外にも、図8のステップS62において、TOF動作を行うためのフィードモータ5の駆動ステップ数である指定TOFステップ数を、ホスト装置200が給紙コマンドに含めて送信し、印字装置100がこのコマンドを受信してこのコマンドから指定TOFステップ数を読み取って記憶部2に記憶させておき、図10のステップS71を実行するときに、駆動TOFフィードステップ数から指定TOFステップ数を減算した値を駆動ファーストフィードステップ数としてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、TOF動作からファーストフィード動作へ移行するときに、モータの回転駆動を一旦停止することなく、ファーストフィード動作へ移行することができるので、従来この移行の際に要していた、モータを減速して、停止し、再び加速するための時間を省略することができ、給紙動作にかかる時間を短縮し、全体として印字時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印字装置のブロック図である。
【図2】給紙動作時のタイミングチャートである。
【図3】給紙動作の概略手順を示すフローチャートである。
【図4】給紙動作の詳細手順を示すフローチャートである。
【図5】給紙動作の詳細手順を示すフローチャートである。
【図6】給紙動作の詳細手順を示すフローチャートである。
【図7】ページ情報コマンドと給紙コマンドを示す図である。
【図8】給紙動作の他の概略手順を示すフローチャートである。
【図9】給紙動作の他の詳細手順を示すフローチャートである。
【図10】給紙動作の他の詳細手順を示すフローチャートである。
【図11】他の給紙コマンドを示す図である。
【図12】印字装置の給紙機構の概略構造を示す図である。
【図13】対向位置と印字開始位置とを示す図である。
【図14】従来の給紙動作の概略手順を示すフローチャートである。
【図15】従来の給紙動作時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 制御部
5 フィードモータ
7a 給紙キー
11 ピックアップローラ
13 フィードローラ
16 印字ヘッド
100 印字装置
200 ホスト装置
P1 対向位置
P2 印字開始位置
S 記録紙
S1 先端部

Claims (6)

  1. ホスト装置から受信するコマンドに基づいて記録紙の給紙動作を行い、給紙した記録紙に印字を行う印字装置において、
    給紙トレイにセットされた記録紙を1枚ずつ取り出して搬送するピック動作を行うピックアップローラと、
    前記ピック動作により搬送された記録紙の搬送方向に対する傾きを調整するスキュー動作と、前記スキュー動作によって傾きを調整された記録紙を記録紙の先端部が印字ヘッドと対向する対向位置まで搬送するTOF動作と、前記TOF動作によって搬送されてきた記録紙を印字開始位置まで搬送するファーストフィード動作と、を行うフィードローラと、
    一方向へ回転駆動することにより前記両ローラを一方向へ回転させて前記ピック動作および前記スキュー動作を行わせ、他方向へ回転駆動することにより前記両ローラを他方向へ回転させて前記TOF動作および前記ファーストフィード動作を行わせるステッピングモータからなる単一のフィードモータと、
    記録紙の先端部が前記フィードローラまで搬送されてきたことを検知する紙送りセンサと、
    前記フィードモータの回転駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、このコマンドに含まれる前記スキュー動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定スキューステップ数と、前記TOF動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定TOFステップ数とに基づいて、前記フィードモータを実際に駆動させる駆動スキューステップ数と駆動TOFステップ数とを設定し、
    次に前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ずこのコマンドに含まれる前記ファーストフィード動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定ファーストフィードステップ数に基づいて、前記フィードモータを実際に駆動させる駆動ファーストフィードステップ数を設定し、次にあらかじめ設定された駆動ピックステップ数に基づき前記フィードモータを一方向に回転駆動させることにより、前記ピックアップローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が前記フィードローラまで搬送されてきたことを前記紙送りセンサにより検知しかつ前記フィードモータの回転速度が減速中でなければ、前記フィードモータの回転速度を減速させることなく該ピック動作から前記スキュー動作へ移行して、現在の駆動ピックステップ数および前記駆動スキューステップ数に基づき前記フィードモータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、前記フィードローラを一方向へ回転させて前記スキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるために前記フィードモータを停止させると、前記駆動ファーストフィードステップ数が0であれば、前記駆動TOFステップ数に基づき前記フィードモータを他方向に回転駆動させることにより、前記フィードローラを他方向へ回転させて前記TOF動作のみ行い、前記駆動ファーストフィードステップ数が0でなければ、前記駆動TOFステップ数と前記駆動ファーストフィードステップ数との合計値を演算して、該合計値に基づき前記フィードモータを他方向に回転駆動させることにより、前記フィードローラを他方向へ回転させて、前記フィードモータの回転速度を変化させることなく前記TOF動作と前記ファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行うことを特徴とする印字装置。
  2. ホスト装置から受信するコマンドに基づいて記録紙の給紙動作を行い、給紙した記録紙に印字を行う印字装置において、
    給紙トレイにセットされた記録紙を1枚ずつ取り出して搬送するピック動作を行うピックアップローラと、
    前記ピック動作により搬送された記録紙の搬送方向に対する傾きを調整するスキュー動作と、前記スキュー動作によって傾きを調整された記録紙を記録紙の先端部が印字ヘッドと対向する対向位置まで搬送するTOF動作と、前記TOF動作によって搬送されてきた記録紙を印字開始位置まで搬送するファーストフィード動作と、を行うフィードローラと、
    一方向へ回転駆動することにより前記両ローラを一方向へ回転させて前記ピック動作および前記スキュー動作を行わせ、他方向へ回転駆動することにより前記両ローラを他方向へ回転させて前記TOF動作および前記ファーストフィード動作を行わせるステッピングモータからなる単一のフィードモータと、
    記録紙の先端部が前記フィードローラまで搬送されてきたことを検知する紙送りセンサと、
    前記フィードモータの回転駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、このコマンドに含まれる前記スキュー動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定スキューステップ数、および前記TOF動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定TOFステップ数と、前記ファーストフィード動作を行うための前記フィードモータの駆動ステップ数である指定ファーストフィードステップ数とを合計した指定TOFフィードステップ数に基づいて、前記フィードモータを実際に駆動させる駆動スキューステップ数と駆動TOFフィードステップ数とを設定し、
    次に前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ずあらかじめ設定された駆動ピックステップ数に基づき前記フィードモータを一方向に回転駆動させることにより、前記ピックアップローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が前記フィードローラまで搬送されてきたことを前記紙送りセンサにより検知しかつ前記フィードモータの回転速度が減速中でなければ、前記フィードモータの回転速度を減速させることなく該ピック動作から前記スキュー動作へ移行して、前記駆動スキューステップ数に基づき前記フィードモータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、前記フィードローラを一方向へ回転させて前記スキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるために前記フィードモータを停止させると、前記駆動TOFフィードステップ数に基づき前記フィードモータを他方向に回転駆動させることにより、前記フィードローラを他方向へ回転させて、前記フィードモータの回転速度を変化させることなく前記TOF動作と前記ファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行うことを特徴とする印字装置。
  3. ホスト装置から受信するコマンドに基づいて記録紙の給紙動作を行い、給紙した記録紙に印字を行う印字装置において、
    給紙トレイにセットされた記録紙を1枚ずつ取り出して搬送するピック動作を行う第1のローラと、
    前記ピック動作により搬送された記録紙の搬送方向に対する傾きを調整するスキュー動作と、前記スキュー動作によって傾きを調整された記録紙を記録紙の先端部が印字ヘッドと対向する対向位置まで搬送するTOF動作と、前記TOF動作によって搬送されてきた記録紙を印字開始位置まで搬送するファーストフィード動作と、を行う第2のローラと、
    一方向へ回転駆動することにより前記両ローラを一方向へ回転させて前記ピック動作および前記スキュー動作を行わせ、他方向へ回転駆動することにより前記両ローラを他方向へ回転させて前記TOF動作および前記ファーストフィード動作を行わせる単一のモータと、
    記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを検知するセンサと、
    前記モータの回転駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、このコマンドに含まれる前記スキュー動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定スキュー回転数と、前記TOF動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定TOF回転数とに基づいて、前記モータを実際に回転駆動させる駆動スキュー回転数と駆動TOF回転数とを設定し、
    次に前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ずこのコマンドに含まれる前記ファーストフィード動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定ファーストフィード回転数に基づいて、前記モータを実際に駆動させる駆動ファーストフィード回転数を設定し、次にあらかじめ設定された駆動ピック回転数に基づき前記モータを一方向に回転駆動させることにより、前記第1のローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知しかつ前記モータの回転速度が減速中でなければ、前記モータの回転速度を減速させることなく該ピック動作から前記スキュー動作へ移行して、現在の駆動ピック回転数および前記駆動スキュー回転数に基づき前記モータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを一方向へ回転させて前記スキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるために前記モータを停止させると、前記駆動ファーストフィード回転数が0であれば、前記駆動TOF回転数に基づき前記モータを他方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを他方向へ回転させて前記TOF動作のみ行い、前記駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、前記駆動TOF回転数と前記駆動ファーストフィード回転数との合計値を演算して、該合計値に基づき前記モータを他方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを他方向へ回転させて、前記モータの回転速度を変化させることなく前記TOF動作と前記ファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行うことを特徴とする印字装置。
  4. 請求項3に記載の印字装置において、
    前記ピック動作と前記スキュー動作と前記TOF動作とをホスト装置からコマンドを受信することなく、あらかじめ設定されたこれら各動作を行うための駆動回転数に基づき行うために操作される給紙キーを設け、
    前記制御部は、前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、先ず前記指定ファーストフィード回転数に基づいて前記駆動ファーストフィード回転数を設定し、記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知していなければ、次に前記駆動ピック回転数に基づき前記モータを一方向に回転駆動させることにより、前記第1のローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を開始し、記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知していれば、次に前記給紙キーが操作されたか否かを判定し、前記給紙キーが操作されたと判定すると、前記ピック動作と前記スキュー動作と前記TOF動作とが行われたと判断して、前記駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、該駆動ファーストフィード回転数に基づき前記モータを他方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを他方向へ回転させて前記ファーストフィード動作のみを行うことを特徴とする印字装置。
  5. ホスト装置から受信するコマンドに基づいて記録紙の給紙動作を行い、給紙した記録紙に印字を行う印字装置において、
    給紙トレイにセットされた記録紙を1枚ずつ取り出して搬送するピック動作を行う第1のローラと、
    前記ピック動作により搬送された記録紙の搬送方向に対する傾きを調整するスキュー動作と、前記スキュー動作によって傾きを調整された記録紙を記録紙の先端部が印字ヘッドと対向する対向位置まで搬送するTOF動作と、前記TOF動作によって搬送されてきた記録紙を印字開始位置まで搬送するファーストフィード動作と、を行う第2のローラと、
    一方向へ回転駆動することにより前記両ローラを一方向へ回転させて前記ピック動作および前記スキュー動作を行わせ、他方向へ回転駆動することにより前記両ローラを他方向へ回転させて前記TOF動作および前記ファーストフィード動作を行わせる単一のモータと、
    記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを検知するセンサと、
    前記モータの回転駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    次に前記ホスト装置からページ情報コマンドを受信したときに、先ずこのコマンドに含まれる前記スキュー動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定スキュー回転数、および前記TOF動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定TOF回転数と、前記ファーストフィード動作を行うための前記モータの駆動回転数である指定ファーストフィード回転数とを合計した指定TOFフィード回転数に基づいて、前記モータを実際に駆動させる駆動スキュー回転数と駆動TOFフィード回転数とを設定し、
    前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、あらかじめ設定された駆動ピック回転数に基づき前記モータを一方向に回転駆動させることにより、前記第1のローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を行い、該ピック動作中に記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知しかつ前記モータの回転速度が減速中でなければ、前記モータの回転速度を減速させることなく該ピック動作から前記スキュー動作へ移行して、前記駆動スキュー回転数に基づき前記モータをピック動作と同一の一方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを一方向へ回転させて前記スキュー動作を行い、該スキュー動作が終了して回転方向を切り替えるために前記モータを停止させると、前記駆動TOFフィード回転数に基づき前記モータを他方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを他方向へ回転させて、前記モータの回転速度を変化させることなく前記TOF動作と前記ファーストフィード動作とを一連の動作として連続して行うことを特徴とする印字装置。
  6. 請求項5に記載の印字装置において、
    前記ピック動作と前記スキュー動作と前記TOF動作とをホスト装置からコマンドを受信することなく、あらかじめ設定されたこれら各動作を行うための駆動回転数に基づき行うために操作される給紙キーを設け、
    前記制御部は、前記ホスト装置から給紙コマンドを受信したときに、記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知していなければ、前記駆動ピック回転数に基づき前記モータを一方向に回転駆動させることにより、前記第1のローラを一方向へ回転させて前記ピック動作を行い、記録紙の先端部が前記第2のローラまで搬送されてきたことを前記センサにより検知していれば、前記給紙キーが操作されたか否かを判定し、前記給紙キーが操作されたと判定すると、前記ピック動作と前記スキュー動作と前記TOF動作とが行われたと判断して、前記駆動TOFフィード回転数から前記あらかじめ設定されたTOF動作を行うための駆動回転数を減算することにより駆動ファーストフィード回転数を演算し、該駆動ファーストフィード回転数が0でなければ、該駆動ファーストフィード回転数に基づき前記モータを他方向に回転駆動させることにより、前記第2のローラを他方向へ回転させて前記ファーストフィード動作のみを行うことを特徴とする印字装置。
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