JP4033138B2 - 燃焼圧信号処理装置 - Google Patents
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Description
尚、ここでは、図31に示すように、回転信号NEには10°CA毎に立ち上がりエッジが発生すると共に、その回転信号NEを逓倍した逓倍クロックによってカウントアップされる角度カウンタのカウント値が1°CAに相当する値だけ進む毎に、燃焼圧信号をA/D変換してそのA/D変換値を取り込む場合を例に挙げる。また、図31における「角度カウンタ上位」とは、角度カウンタにおいて10°CAの位のビットよりも上位のビット(即ち、LSBが10°CAであるカウンタ部分)であり、図31における「角度カウンタ下位」とは、角度カウンタにおいて角度カウンタ上位よりも下位のビットであって、LSBが「10°CA/逓倍数」であるカウンタ部分である。そして、図31における「波形A」は、角度カウンタの値が1°CAに相当する値だけ進む毎に、燃焼圧信号をA/D変換してそのA/D変換値を取り込んだ場合の、その各A/D変換値を示している。一方、この図31では、見やすさを優先して、逓倍数が10(つまり、角度カウンタのLSBが1°CA)であるものとして図示しているが、逓倍数は、実際には256や1024等、もっと大きい値に設定される。
つまり、上記の手法でも、角度カウンタの値が常に正確にクランク角度を表すのであれば、取り込まれる燃焼圧信号の各A/D変換値は、クランク軸が一定の微小角度(図31の例では1°)回転したとき毎の本当のデータとなる(換言すれば、各A/D変換値がどのクランク角度でのデータかが正確なものとなる)。
そして、第1記憶処理手段が、少なくともクランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、回転信号に特定エッジが発生する毎に、該回転信号の今回の1パルス間隔時間が把握可能な時間情報を、その時間情報がどのクランク角度からどのクランク角度までの1パルス間隔時間に該当するものであるかを識別可能となるように第1メモリに順次記憶していく。
(1)演算処理手段によって補正された後の各カウント値は、第2メモリ内の各信号値が取り込まれたときのクランク角度を、回転速度の変動に影響されることなく正確に表すものとなる。このため、第2メモリ内の各信号値と補正後の各カウント値とからなる情報は、燃焼圧信号の値がどのクランク角度でどういう値かを細かく正確に把握することのできる情報となる。
つまり、本燃焼圧信号処理装置をエンジン制御装置に適用した場合、第2メモリに記憶された燃焼圧信号の各信号値は、クランク角度に依存する失火検出などの処理(即ち、どのクランク角度でのデータであるかが分かることが必要な処理)と、時間に依存するノック検出用デジタルフィルタなどの処理(即ち、一定時間毎のデータであることが必要な処理)との、両方に使用することができる。
まず、複数通りのクランク角度毎についてエンジン制御に使用する制御係数を記憶したデータマップを用意しておく。
尚、上記(2)については、第2メモリ内の各信号値を、演算処理手段によって算出された各カウント値に基づいてプロットしたイメージとなる。また、上記(5)については、前述のデータマップから、演算処理手段によって算出された各カウント値が表すクランク角度に対応する制御係数を算出して、その各制御係数と第2メモリに記憶された燃焼圧信号の各信号値とを用いて、エンジン制御を行うようにすれば良い。
次に、請求項3の燃焼圧信号処理装置においても、タイミング出力手段が、回転信号に所定角度毎の特定エッジが発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎に、タイミング信号を出力し、第1記憶処理手段が、少なくともクランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、回転信号に特定エッジが発生する毎に、その時の時刻を、該時刻がどのクランク角度での時刻であるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく。
そして、時刻算出手段が、開始時刻記憶メモリに記憶された時刻と、タイミング出力手段がタイミング信号を出力する時間間隔とから、処理対象区間においてタイミング出力手段によりタイミング信号が出力された各時刻を算出し、演算処理手段が、その時刻算出手段により算出された各時刻と、第1メモリに記憶された特定エッジ発生時の各時刻とから、第2メモリ内の各信号値が取り込まれたときのクランク角度を算出する。
一方、請求項4の燃焼圧信号処理装置では、請求項1の燃焼圧信号処理装置と比較して、演算処理手段のみ異なっており、その演算処理手段は、第2メモリに記憶された各カウント値及び信号値と、第1メモリ内の各時間情報とから、クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定角度回転したとき毎の燃焼圧信号の信号値を算出する。
次に、請求項9の燃焼圧信号処理装置では、請求項1〜8の燃焼圧信号処理装置において、タイミング出力手段がタイミング信号を出力する時間間隔が、クランク軸の回転速度(エンジンの回転速度)に反比例して設定されると共に、処理対象区間中は変更されないようになっている。
まず図1に示すように、第1本実施形態のエンジン制御装置11には、周知のCPU13と、一定周波数の内部クロックによって常時カウントアップされるフリーランタイマ15と、CPU13によって設定される一定時間毎にタイミング信号を出力するタイミング発生器17と、第1メモリM1、第2メモリM2、及び第3メモリM3と、各気筒#1〜#4のシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサP1〜P4からの燃焼圧信号をA/D変換するA/D変換器19と、そのA/D変換器19に各気筒#1〜#4の燃焼圧信号を択一的に切り替えて入力させるマルチプレクサ(MPX)21と、クランクセンサ23からの回転信号NEが入力されるカウンタ処理部25及びエッジ時刻キャプチャ部27とが備えられている。
(a)回転信号NEの立ち上がりエッジ間隔(以下、パルス間隔ともいう)を計測すると共に、今回計測中のパルス間隔が、前回計測したパルス間隔を所定の欠歯判定比倍した長さ以上になると、その今回計測中のパルス間隔が欠歯部であると判定する。これは、一般に“欠歯判定”と呼ばれる機能である。
詳しく説明すると、まず、カウンタ処理部25に備えられた角度カウンタ26は、そのカウント値がエンジンの1行程におけるクランク角度を表すものであり、0から720の1つ前の値になると次に0へ戻る、といった具合にラップラウンドを繰り返すようにカウントアップされる。尚、本実施形態では、第1気筒#1の圧縮行程上死点(以下、TDCという)のタイミングをエンジン1行程における0°CAとしており(図7の1段目参照)、その0°CAのタイミングで角度カウンタ26の値が0となるようになっている。
つまり、図15にて角度カウンタ上位の値が200になっている期間(つまり、200°CA〜210°CAの10°CA分の期間)T200に示すように、急加速が起こった場合には、回転信号NEの次の立ち上がりエッジタイミングで、角度カウンタ26の値は、強制的にそのタイミングで取るべき値(ここでは210)に設定されることとなり、また、図15にて角度カウンタ上位の値が210になっている期間(つまり、210°CA〜220°CAの10°CA分の期間)T210に示すように、急減速が起こった場合には、角度カウンタ26の値が、回転信号NEの次の立ち上がりエッジタイミングでとるべき値の1つ前の値(ここでは220の1つ前の219)でガードされる(即ち、角度カウンタ下位の値が最大値で止まる)こととなり、その後、回転信号NEに立ち上がりエッジが生じると、角度カウンタ26の値は、そのタイミングで取るべき値に設定されることとなる。
一方、第1メモリM1には、図2(A)における左側の「NEタイミング」の欄に示すように、エンジンの1行程(720°CAの期間)において回転信号NEに立ち上がりエッジが発生する各クランク角度(NEタイミングクランク角度)にそれぞれ対応して、アドレス設けられている。そして、この第1メモリM1には、回転信号NEに立ち上がりエッジが発生する毎に、図2(A)に示す如く、その時のフリーランタイマ値が、その時の時刻として、その時のクランク角度(即ち、その時の角度カウンタ上位の値)に対応したアドレスへとエッジ時刻キャプチャ部27から転送されて記憶される。
まず図7は、CPU13の処理タイミングを、各気筒#1〜#4の燃焼圧信号(但し、図5で述べたオフセット圧力分だけ補正したもの)と共に表すタイムチャートである。
そして、CPU13は、図8の割り込み処理を開始すると、S110にて、その時のフリーランタイマ値(FRT)を、エッジ時刻キャプチャ部27から読み出して、前述した第1メモリM1のアドレスのうち、その時の角度カウンタ上位の値で示されるアドレスへ記憶する。そして、その後、当該割り込み処理を終了する。
このタイミング信号の出力間隔は、エンジンが最大回転数であるときの回転信号NEのパルス間隔時間(即ち、回転信号NEのパルス間隔時間の最小値)よりも短い一定時間に設定されるが、本実施形態では、エンジンの回転速度に反比例した値となるように、10°CAよりも小さい所定クランク角度(具体的には1°CA)相当の時間の平均値を算出して、その平均値に設定している。例えば、最新の180°CA分の時間を180で割った値を、タイミング信号の出力間隔として設定している。尚、タイミング信号の出力間隔は、例えば前回のBTDC80°CA〜ATDC80°CAの160°CA分の時間を160で割って求めたり、直前の10°CA分の時間などから求めても良い。また、タイミング信号の出力間隔は、S210とは別のタイミングで予め算出しておいても良い。
尚、タイミング発生器17は、上記S230で起動されると、その時点で一発目のタイミング信号を出力し、以後は、上記S210で設定された時間間隔毎にタイミング信号を出力する。そして、タイミング発生器17は、その後、今回点火される気筒のATDC80°CAのタイミングが到来して、CPU13が後述する図12の処理におけるS410で当該タイミング発生器17の動作を停止させると、タイミング信号の出力を止める。
CPU13が図10の処理を開始すると、まずS310にて、その時点での角度カウンタ値を、ポインタMem2Aで示される第2メモリM2のアドレスに記憶し、続くS320にて、A/D変換器19から燃焼圧信号のA/D変換値を読み込むと共に、その読み込んだA/D変換値を、ポインタMem2Bで示される第2メモリM2のアドレスに記憶する。そして、続くS330にて、ポインタMem2Aを1インクリメントし、更に続くS340にて、ポインタMem2Bを1インクリメントした後、当該図10の処理を終了する。
<方法1>
図11(A)に示すように、タイミング信号が発生したタイミングでA/D変換器19に燃焼圧信号をA/D変換させ、A/D変換が終了したら、そのA/D変換値を読み込む。また、タイミング信号が発生するタイミングよりもA/D変換に必要な時間だけ早いタイミングで、A/D変換器19に燃焼圧信号をA/D変換させるようにしても良い。
図11(B)に示すように、A/D変換器19がタイミング信号の出力間隔よりも短い間隔(例えば5μs)でA/D変換を常時実施するようにし、S320では、その時点での最新のA/D変換値を読み込む。
図13に示すように、CPU13が演算処理の実行を開始すると、まずS510にて、第2メモリM2の角度カウンタ値記憶領域(即ち、図10のS310で角度カウンタ値が順次記憶された領域)の先頭アドレスを、ポインタM2Adにセットする。
[1−1]
まず、アドレス「M2Ad」から今回の補正対象となる角度カウンタ値(以下、CTと記す)を読み出す。
次に、回転信号NEに立ち上がりエッジが発生する各クランク角度(以下、NEタイミングクランク角度という)のうち、CT(詳しくは、CTが表すクランク角度)を挟む2つのNEタイミングクランク角度(即ち、CTの直前と直後との両NEタイミングクランク角度)を特定し、その特定した両NEタイミングクランク角度間の時間間隔Taを、第1メモリM1から算出する。
[1−3]
そして更に、CTを挟む2つのNEタイミングクランク角度よりも回転信号NEの1パルス間隔分だけ前の2つのNEタイミングクランク角度(即ち、CTの直前のNEタイミングクランク角度と、その1つ前のNEタイミングクランク角度)を特定し、その特定した両NEタイミングクランク角度間の時間間隔Tbを、上記Taと同様の手順で第1メモリM1から算出する。よって、Tbは、CTが第2メモリM2に記憶された時点での、回転信号NEの前回のパルス間隔時間であると言える。
そして、CTを、下記の式1で補正し、その補正後の角度カウンタ値CTdをアドレス「M2Ad」に記憶し直す。
尚、CTLは、CTの下位nビットの値(即ち、角度カウンタ下位に相当する部分の値)である。また、CTHは、CTにおけるCTLよりも上位のビットで表される値(即ち、角度カウンタ上位に相当する値であり、換言すれば、CTにおけるCTLの全ビットを0にした場合の値)である。
但し、CTにおけるCTLの値が、最大値である「2のn乗−1」であった場合(即ち、CTLの全ビットが1であった場合)には、CTを、上記式1ではなく、下記の式2で補正する。
尚、CTdeは、その時点で式1により算出された最新の補正後のクランク角度である。また、ΔCTは、1サンプリング当たりのクランク角度であって、詳しくは、第2メモリM2に記憶されているクランク角度のうち、CT(今回の補正対象)の直前のNEタイミングクランク角度以降で、且つ、CTdeの補正前のクランク角度までの、各クランク角度同士の差である。そして、Jは、今回の補正対象であるCTが、第2メモリM2内において、CTLの値が連続して最大値となっているもののうちの何番目であるかを示す番号値である。
まず、第2メモリM2には、図14の「補正前」の欄に示すような値の角度カウンタ値が記憶されているものとする。そして、第1メモリM1には、各NEタイミングクランク角度の時刻(フリーランタイマ値)として、図15の最上段に示すように、180°CA〜190°CAの時間T180が1.666msで、190°CA〜200°CAの時間T190が1.666msで、200°CA〜210°CAの時間T200が1.000msで、210°CA〜220°CAの時間T210が2.000msである、といったことを表す値が記憶されているものとする。尚、図15は、図7におけるH1の範囲を拡大して表している。
しかも、第2メモリM2に記憶される燃焼圧信号の各A/D変換値は、一定時間毎に取り込んだデータであるため、クランク角度に依存する失火検出などの処理と、時間に依存するノック検出用デジタルフィルタ処理との、両方に使用することができる。
第1の点として、第2メモリM2には、図16に示す如く、角度カウンタ値に代えて、フリーランタイマ値が記憶される。
そして、CPU13が図18の演算処理の実行を開始すると、まずS610にて、第1メモリM1の先頭アドレスをポインタM1Adにセットし、また、作業用メモリM1s(図19参照)の先頭アドレスをポインタM1sAdにセットする。
そして、続くS630にて、ポインタM1AdとポインタM1sAdとをそれぞれ1インクリメントし、続くS640にて、ポインタM1Adの値が第1メモリM1の最終アドレスになったか否かを判定する。そして、最終アドレスでなければ(S640:NO)、次のNEタイミングクランク角度間での1°CA当たりの時間を算出するべくS620に戻り、最終アドレスであれば(S640:YES)、全てのNEタイミングクランク角度間での1°CA当たりの時間を算出し終えたということになるため、S650に進む。
[2−1]
まず、第2メモリM2(詳しくは、フリーランタイマ値記憶領域)のアドレス「M2Ad」から今回の演算対象となるフリーランタイマ値(以下、FTtと記す)を読み出す。
次に、第1メモリM1から、各NEタイミングクランク角度でのフリーランタイマ値のうち、FTtの直前のフリーランタイマ値FTkをサーチして読み出すと共に、そのFTkに対応するNEタイミングクランク角度CAkを特定する。
そして、FTtに該当するクランク角度(即ち、第2メモリM2にて、そのFTtとペアで記憶されているA/D変換値が取り込まれたときのクランク角度)CAtを、下記の式4で算出し、その算出したCAtを第2メモリM2のアドレス「M2Ad」に記憶し直す。
例えば、図19の例において、第2メモリM2に記憶されたフリーランタイマ値のうち、43999が演算対象のFTtとされた場合、第1メモリM1からは、FTkとして43333が読み出されると共に、CAkは200°CAであると特定される。また、作業用メモリM1sからは、Tsとして、200°CA〜210°CA間での1°CA当たりの時間である100μsが読み出されることとなる。そして、算出されるCAtは、「CAt=200°CA+(43999−43333)/100=206.66°CA」となる(図19における[*1]印参照)。
以上のように、本第2実施形態のエンジン制御装置11では、図20における「波形A」に示すように、まず、タイミング発生器17からタイミング信号が出力される一定時間毎に、燃焼圧信号のA/D変換値を、そのときのフリーランタイマ値と対応させて第2メモリM2に記憶していき、その後、図18の演算処理を実施して、第2メモリM2に記憶された各フリーランタイマ値と、第1メモリM1に記憶された各NEタイミングクランク角度でのフリーランタイマ値とから、第2メモリM2内の各A/D変換値が取り込まれたときのクランク角度を算出している。つまり、第2メモリM2に記憶されたA/D変換値とペアの各フリーランタイマ値は、そのA/D変換値が取り込まれた時刻を表すものであるが、その各フリーランタイマ値を、第1メモリM1の情報を用いて、そのフリーランタイマ値が表す時刻に該当するクランク角度に換算するようにしている。
しかも、本第2実施形態によれば、カウンタ処理部25に逓倍クロックを生成する機能がなく、角度カウンタ26を回転信号NEの有効エッジだけでカウントアップさせる簡素な装置構成であっても適用でき、また、演算処理が第1実施形態のものよりも簡単であるという2つの点で有利である。
第3実施形態のエンジン制御装置11は、第2実施形態のエンジン制御装置11と比較すると、下記の3点が異なっている。
このため、第2メモリM2には、各気筒#1〜#4のBTDC80°CA〜ATDC80°CAまでの処理対象区間において、タイミング発生器17からタイミング信号が発生される一定時間毎に、該当する気筒の燃焼圧信号のA/D変換値だけが順次記憶されることとなる。但し、第2メモリM2には、第2実施形態と同様に、A/D変換値を順次記憶するためのA/D変換値記憶領域だけでなく、その第2メモリM2内の各A/D変換値が取り込まれたときのフリーランタイマ値を、そのA/D変換値と対応付けて記憶するためのフリーランタイマ値記憶領域も設けられている。
そして、CPU13が図22の演算処理の実行を開始すると、まずS710にて、変数Qを1に初期化する。
そして、続くS730にて、変数Qを1インクリメントし、更に続くS740にて、変数Qの値が第2メモリM2におけるフリーランタイマ値記憶領域のアドレス数(=A/D変換値記憶領域のアドレス数)を超えたか否かを判定する。そして、アドレス数を超えていなければ(S740:NO)、次のフリーランタイマ値を算出するべくS720に戻り、アドレス数を超えていれば(S740:YES)、第2メモリM2内の全てのA/D変換値が取り込まれたときの各フリーランタイマ値を算出し終えたということになるため、S610へ進む。
尚、本第3実施形態では、S315を削除した図17の処理が請求項3の第2記憶処理手段に相当し、図21におけるS240の処理が開始時刻記憶処理手段に相当し、図22におけるS710〜S740の処理が時刻算出手段に相当し、図22におけるS610〜S680の処理が請求項3の演算処理手段に相当している。
次に、第4実施形態のエンジン制御装置について説明する。
まず、図24の右側に示すように、今回の処理対象区間における1°CA毎の各クランク角度(角度値)と、その各クランク角度でのフリーランタイマ値と、その各クランク角度での燃焼圧信号のA/D変換値とを対応付けて記憶するための第4メモリM4を用意する。尚、この場合の「用意する」とは、RAMなどのメモリ内に第4メモリM4としての領域を確保するということである。また、1°CA毎のクランク角度については、特に記憶するのではなく、第4メモリM4の先頭アドレスからの各アドレスが、その各クランク角度に対応するようにしておいても良い。
まず、CAmの直前のNEタイミングクランク角度をCAaとし、CAmの直後のNEタイミングクランク角度をCAbとすると、第1メモリM1から、CAaに対応するフリーランタイマ値FTaと、CAbに対応するフリーランタイマ値FTbとを読み出す。
FTm=FTa+(m−1)×(FTb−FTa)/(CAb−CAa)…式6
例えば、図24の例において、200°CA〜210°CAまでの1°CA毎の各クランク角度については、式6において、CAa=200,CAb=210,FTa=43333,FTb=44333となるため、その各クランク角度でのフリーランタイマ値は、43333から44333まで100[μs]ずつ増加する各値となる。また、210°CA〜220°CAまでの1°CA毎の各クランク角度については、式6において、CAa=210,CAb=220,FTa=44333,FTb=46333となるため、その各クランク角度でのフリーランタイマ値は、44333から46333まで200[μs]ずつ増加する各値となる。
次に、上記[4−1]で第4メモリM4に記憶した各フリーランタイマ値をもとにして、第2メモリM2の記憶内容を補間することにより、今回の処理対象区間における1°CA毎の各クランク角度での燃焼圧信号のA/D変換値を算出し、その算出した各A/D変換値を、該当する1°CA毎のクランク角度と対応するように第4メモリM4に記憶する。
まず、第4メモリM4から、クランク角度CAmでのフリーランタイマ値FTmを読み出す。そして、第2メモリM2から、FTmの直前のフリーランタイマ値FTcと、そのFTcに対応して記憶されているA/D変換値ADcと、FTmの直後のフリーランタイマ値FTdと、そのFTdに対応して記憶されているA/D変換値ADdとを読み出す。
ADm=ADc+(FTm−FTc)×(ADd−ADc)/(FTd−FTc)…式7
例えば、図24の例において、CAm=207°CAについては、式7において、FTm=44033、FTc=43999、ADc=1036、FTd=44166、ADd=1039となるため、その207°CAでのA/D変換値は1036.6と算出される(図24における[*1]印参照)。
また更に、上記第4実施形態では1°CA毎のA/D変換値を算出したが、例えば0.5°CA毎や0.2°CA毎など、他の一定角度毎のA/D変換値を算出するようにしても良い。
例えば、図14に示された補正後の第2メモリM2において、A/D変換値の図示は省略されているが、仮に、補正後の206.67°CAに対応するA/D変換値が1036であるとし、補正後の208.33°CAに対応するA/D変換値が1039であるとすると、CAm=207°CAについては、式8において、CT1=206.67、AD1=1036、CT2=208.33、AD2=1039となり、その207°CAでのA/D変換値は1036.6と算出されることとなる。
図26(A)に示すように、タイミング発生器17によるタイミング信号が発生したタイミング(タイミング信号の立ち上がりタイミング)で、A/D変換器19に、まず現在の処理対象区間に該当する気筒(この例では第3気筒#3)の燃焼圧信号をA/D変換させる。そして、燃焼圧信号のA/D変換が終了したら、そのA/D変換値を読み込み、その後、次にタイミング信号が立ち上がるまでの間に、他のアナログ信号を順次切り替えてA/D変換器19にA/D変換させる。
図26(B)に示すように、A/D変換器19にタイミング信号の出力間隔よりも短い間隔(この例では5μs)で燃焼圧信号以外のアナログ信号を順次切り替えてA/D変換させると共に、タイミング信号が立ち上がると、そのとき選択されていた信号のA/D変換を中止させて、現在の処理対象区間に該当する気筒(この例では第3気筒#3)の燃焼圧信号をA/D変換させ、その燃焼圧信号のA/D変換が終了した後、先ほど中止した信号のA/D変換を再度実行させる。尚、A/D変換速度が速い場合や燃焼圧信号のA/D変換が多少遅れても良い場合には、上記中止をせずに、現在A/D変換中の信号のA/D変換が終わってから、A/D変換対象を燃焼圧信号に切り替えるようにしてもよい。
第5実施形態のエンジン制御装置11は、第2実施形態又は第4実施形態のエンジン制御装置11と比較すると、次の点が異なっている。
そして、本第5実施形態では、各気筒#1〜#4のそれぞれについて、該当する気筒#X(Xは1〜4の何れか)の処理対象区間の開始タイミングで、該当する気筒#X用の第2メモリM2を対象とした図9のS220の処理(即ち、ポインタMem2A,Mem2Bの初期化)を行うと共に、処理対象区間においてタイミング発生器17からタイミング信号が出力される毎に、図17の処理を行って、A/D変換器19から各気筒#1〜#4の燃焼圧信号のA/D変換値を読み込むと共に、その読み込んだA/D変換値のうち、該当する気筒#XのA/D変換値と、タイミング信号が出力されたときのフリーランタイマ値とを、対応付けて該当する気筒#X用の第2メモリM2に記憶する。
また、前述した各メモリM1〜M4,Mstとしては、物理的に別々のメモリ(RAMなど)を使用しても良いし、1つのメモリの異なる記憶領域を使用しても良い。
また、エンジンとしては、ディーゼルエンジンでも、ガソリンエンジンでも良い。
一方、例えば第1実施形態において、図9のS210では、タイミング発生器17がタイミング信号を出力する時間間隔を、エンジンの回転速度に応じて設定したが、その時間間隔を固定としてA/D変換するようにしても良い。
また、前述した各実施形態及び変形例では、演算処理(図13や図18等)を、処理対象区間終了後にまとめて実施するようにしたが、CPU13の処理負荷を分散させるのであれば、回転信号NEの有効エッジ毎に実施するようにしても良い。
Claims (9)
- エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔毎に、該1パルス間隔を計測して、該計測値に基づき前記クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定の微小角度回転する時間間隔を算出し、カウント値がクランク角度を表す角度カウンタを、前記算出した時間間隔でカウントアップさせるカウンタ処理手段と、
前記回転信号の1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎にタイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、該回転信号の今回の1パルス間隔時間が把握可能な時間情報を、その時間情報がどのクランク角度からどのクランク角度までの1パルス間隔時間に該当するものであるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込むと共に、その時点での前記角度カウンタのカウント値と該取り込んだ信号値とを対応させて第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記第2メモリに前記信号値と対応して記憶された前記各カウント値であって、その各信号値が取り込まれたときのクランク角度をそれぞれ表す各カウント値を、前記第1メモリ内の各時間情報を用いて補正する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎に、タイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、その時の時刻を、該時刻がどのクランク角度での時刻であるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込むと共に、その取り込み時の時刻と該取り込んだ信号値とを対応させて第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記第2メモリに記憶された各時刻と、前記第1メモリに記憶された前記特定エッジ発生時の各時刻とから、前記第2メモリ内の前記各信号値が取り込まれたときのクランク角度を算出する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎に、タイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、その時の時刻を、該時刻がどのクランク角度での時刻であるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込み、該取り込んだ信号値を第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が最初に出力された時刻を開始時刻記憶メモリに記憶する開始時刻記憶処理手段と、
前記開始時刻記憶メモリに記憶された時刻と、前記タイミング出力手段が前記タイミング信号を出力する時間間隔とから、前記処理対象区間において前記タイミング信号が出力された各時刻を算出する時刻算出手段と、
該時刻算出手段により算出された各時刻と、前記第1メモリに記憶された前記特定エッジ発生時の各時刻とから、前記第2メモリ内の前記各信号値が取り込まれたときのクランク角度を算出する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔毎に、該1パルス間隔を計測して、該計測値に基づき前記クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定の微小角度回転する時間間隔を算出し、カウント値がクランク角度を表す角度カウンタを、前記算出した時間間隔でカウントアップさせるカウンタ処理手段と、
前記回転信号の1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎にタイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、該回転信号の今回の1パルス間隔時間が把握可能な時間情報を、その時間情報がどのクランク角度からどのクランク角度までの1パルス間隔時間に該当するものであるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込むと共に、その時点での前記角度カウンタのカウント値と該取り込んだ信号値とを対応させて第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記第2メモリに記憶された前記各カウント値及び信号値と、前記第1メモリ内の各時間情報とから、前記クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定角度回転したとき毎の前記燃焼圧信号の信号値を算出する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎に、タイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、その時の時刻を、該時刻がどのクランク角度での時刻であるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込むと共に、その取り込み時の時刻と該取り込んだ信号値とを対応させて第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記第2メモリに記憶された前記各時刻及び信号値と、前記第1メモリに記憶された前記特定エッジ発生時の各時刻とから、前記クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定角度回転したとき毎の前記燃焼圧信号の信号値を算出する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - エンジンのクランク軸が所定角度回転する毎にパルスエッジが発生する回転信号に前記所定角度毎のパルスエッジ(以下、特定エッジという)が発生してから該特定エッジが次に発生するまでの1パルス間隔時間の最小値よりも短い一定時間毎に、タイミング信号を出力するタイミング出力手段と、
少なくとも前記クランク軸が所定の情報収集開始角度からある角度回転するまでの処理対象区間において、前記回転信号に前記特定エッジが発生する毎に、その時の時刻を、該時刻がどのクランク角度での時刻であるかを識別可能に第1メモリに順次記憶していく第1記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力される毎に、前記エンジンのシリンダ内圧力を検出する燃焼圧センサからの燃焼圧信号の信号値を取り込み、該取り込んだ信号値を第2メモリに順次記憶していく第2記憶処理手段と、
前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が最初に出力された時刻を開始時刻記憶メモリに記憶する開始時刻記憶処理手段と、
前記開始時刻記憶メモリに記憶された時刻と、前記タイミング出力手段が前記タイミング信号を出力する時間間隔とから、前記処理対象区間において前記タイミング信号が出力された各時刻を算出する時刻算出手段と、
該時刻算出手段により算出された各時刻及び前記第2メモリに記憶された各信号値と、前記第1メモリに記憶された前記特定エッジ発生時の各時刻とから、前記クランク軸が前記所定角度よりも小さい一定角度回転したとき毎の前記燃焼圧信号の信号値を算出する演算処理を行う演算処理手段と、
を備えていることを特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - 請求項2又は請求項5に記載の燃焼圧信号処理装置において、
前記第2記憶処理手段が複数の燃焼圧信号の信号値を取り込むための手段として、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力されると、前記複数の燃焼圧信号を順次切り替えてA/D変換するA/D変換手段を備え、
前記第2記憶処理手段は、前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力されると、前記A/D変換手段による前記各燃焼圧信号のA/D変換値を該各燃焼圧信号の信号値として取り込むと共に、前記タイミング信号出力時の時刻を前記取り込み時の時刻として、該時刻と今回取り込んだ各燃焼圧信号の信号値とを対応させて前記第2メモリに記憶し、
前記演算処理手段は、前記各燃焼圧信号について前記演算処理を行うと共に、前記A/D変換手段がA/D変換する順番がn番目(nは2以上の整数)の燃焼圧信号については、前記A/D変換手段が1つの燃焼圧信号をA/D変換するのに要する時間をTadとすると、前記タイミング信号が出力された時毎に前記第2メモリに記憶された各時刻に代えて、その各時刻に「Tad×(n−1)」を加えた各時刻を用いて前記演算処理を行うこと、
を特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - 請求項3又は請求項6に記載の燃焼圧信号処理装置において、
前記第2記憶処理手段が複数の燃焼圧信号の信号値を取り込むための手段として、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力されると、前記複数の燃焼圧信号を順次切り替えてA/D変換するA/D変換手段を備え、
前記第2記憶処理手段は、前記処理対象区間において、前記タイミング出力手段から前記タイミング信号が出力されると、前記A/D変換手段による前記各燃焼圧信号のA/D変換値を該各燃焼圧信号の信号値として取り込んで、その各燃焼圧信号の信号値を同じタイミングでのデータとして前記第2メモリに記憶し、
前記演算処理手段は、前記各燃焼圧信号について前記演算処理を行うと共に、前記A/D変換手段がA/D変換する順番がn番目(nは2以上の整数)の燃焼圧信号については、前記A/D変換手段が1つの燃焼圧信号をA/D変換するのに要する時間をTadとすると、前記時刻算出手段により算出された各時刻に代えて、その各時刻に「Tad×(n−1)」を加えた各時刻を用いて前記演算処理を行うこと、
を特徴とする燃焼圧信号処理装置。 - 請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の燃焼圧信号処理装置において、
前記タイミング出力手段が前記タイミング信号を出力する時間間隔は、前記クランク軸の回転速度に反比例して設定されると共に、前記処理対象区間中は変更されないこと、
を特徴とする燃焼圧信号処理装置。
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