JPH10196429A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

Info

Publication number
JPH10196429A
JPH10196429A JP9003140A JP314097A JPH10196429A JP H10196429 A JPH10196429 A JP H10196429A JP 9003140 A JP9003140 A JP 9003140A JP 314097 A JP314097 A JP 314097A JP H10196429 A JPH10196429 A JP H10196429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque fluctuation
combustion
engine
torque
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9003140A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Okamoto
章生 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9003140A priority Critical patent/JPH10196429A/ja
Publication of JPH10196429A publication Critical patent/JPH10196429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク変動を早期に目標トルク変動レベルへ
向けて制御する。 【解決手段】 内燃機関1の燃焼室5内の圧力を検出す
る燃焼圧センサ13を備え、燃焼圧センサ13により所
定のサンプリング期間中に検出された所定気筒のトルク
発生サイクル毎の燃焼圧変化に基づいてトルク変動量を
算出し、算出されたトルク変動量が目標トルク変動量に
なるように内燃機関の制御パラメータを調整する内燃機
関の制御装置において、第1のサンプリング区間と第1
のサンプリング区間より狭い第2のサンプリング区間と
を設定し、第1および第2のサンプリング区間の各々で
算出されたトルク変動量に応じて機関の制御パラメータ
を調整する調整手段20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の制御装置
に関し、特に内燃機関のトルク変動量を精度よく検出
し、検出したトルク変動量が目標トルク変動量になるよ
うに内燃機関の制御パラメータを調整する内燃機関の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のリーンバーンシステム(希薄
燃焼方式)は、NOx 、COの排出を低減するとともに
低燃費を達成するので、近年、益々脚光を浴び種々の研
究開発が進められている。リーンバーンシステムにおい
て、安定な燃焼を維持することは極めて重要であり、こ
のため燃焼トルクを精度よく検出し、空燃比フィードバ
ック制御性能を向上させる技術が提案されている。より
具体的には、燃焼トルクを精度よく検出し、燃焼トルク
の変動量が目標値となるように燃料噴射量を補正して、
機関の空燃比をリーン限界付近になるように空燃比フィ
ードバック制御する技術が提案されている。例えば、特
開平2−67446号公報に開示されたリーンバーンシ
ステムは、機関の燃焼室内の圧力を検出する燃焼圧セン
サを備え、吸気行程下死点付近の燃焼圧センサの出力信
号を基準圧力値とし、燃焼行程中の燃焼圧センサの出力
信号を複数検出し、基準圧力値と複数の検出値との差分
に基づき機関の今回燃焼サイクルのトルクを算出し、所
定サイクル、例えば1サイクル前の前回燃焼サイクルの
トルクからの今回燃焼サイクルのトルクの低下量を機関
のトルク変動量として算出し、トルク変動量が所定値よ
り大のときは目標空燃比をリッチ側に制御してトルク変
動量を低下させ、トルク変動量が所定値未満のときは目
標空燃比をリーン側に制御してトルク変動量を増大させ
る。つまり、トルク変動量が所定値となるように空燃比
を制御する。このリーンバーンシステムによれば、空燃
比制御が安定し、ドライバビリティやエミッションが良
好となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−67446号公報に開示のリーンバーンシステ
ムにおいて、燃焼行程中の燃焼圧センサの出力変動には
圧力変動成分と熱変動成分とが含まれ、燃焼行程中にお
ける熱変動成分の影響が少ないサンプリング区間内で検
出した燃焼圧センサの出力に基づいてトルクおよびトル
ク変動量を算出すれば正確なトルク変動量が求まるが、
外乱等により空燃比がオーバーリーンとなってトルク変
動が大きくなったとき圧力変動成分が燃焼後半で大きく
なるため、上記サンプリング区間内の燃焼圧センサの出
力に基づいてトルクおよびトルク変動量を算出すると大
きなトルク変動が正確に検出できず、その結果空燃比制
御が不安定になるという問題がある。
【0004】それゆえ、本発明は上記問題を解決し、ト
ルク変動が大きいときも機関の燃焼室内の圧力を正確に
検出し、機関のトルクおよびトルク変動量を正確に検出
することにより安定な燃焼を維持して安定な空燃比制御
を行う内燃機関の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決する本発
明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の燃焼室内の
圧力を検出する燃焼圧検出手段を備え、該燃焼圧検出手
段により所定のサンプリング期間中に検出された所定気
筒のトルク発生サイクル毎の燃焼圧変化に基づいてトル
ク変動量を算出し、算出したトルク変動量が目標トルク
変動量になるように内燃機関の制御パラメータを調整す
る内燃機関の制御装置において、第1のサンプリング区
間と第1のサンプリング区間より狭い第2のサンプリン
グ区間とを設定し、第1および第2のサンプリング区間
の各々で算出されたトルク変動量に応じて機関の制御パ
ラメータを調整する手段を設けたことを特徴とする。
【0006】本発明の内燃機関の制御装置は、第1のサ
ンプリング区間から算出されたトルク変動量が所定量以
下のとき第1のサンプリング区間より狭い第2のサンプ
リング区間でトルク変動量を算出し、一方、第1のサン
プリング区間から算出されたトルク変動量が所定量より
大きいとき、第1のサンプリング区間でトルク変動量を
算出し、制御パラメータの調整量を大きくすることで目
標トルク変動レベルへの制御速度(フィードバックゲイ
ン)をあげ、制御性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の
一実施態様の構成図である。機関1の吸気通路2には吸
気圧センサ3が設けられ吸入空気の絶対圧を検出する。
吸気通路2は吸気マニホルド4に接続され、吸気マニホ
ルド4は分岐して各気筒のインテークポートに接続さ
れ、吸気通路2は燃焼室5に連通させる。吸気マニホル
ド4には燃料噴射弁6が配設される。各気筒1の燃焼室
5は排気マニホルド7に接続され、排気マニホルド7は
排ガスを浄化する触媒コンバータ8を介して排気管9に
接続される。
【0008】ディストリビュータ10内には機関1のク
ランク角度を検出するクランク角センサ11および12
が設けられ、これらセンサは720°CA(クランク角
度)毎の基準パルス信号および5°CA毎のクランク角
パルス信号を電子制御ユニット(ECU)20内の入出
力ポート21に直接入力する。吸気圧センサ3の出力は
ECU20内のA/D変換器22に接続される。気筒1
の頂部には燃焼室5内の圧力を検出する燃焼圧センサ1
3が埋設されその出力も同様にA/D変換器22に接続
される。また、機関の水温を検出する水温センサ14が
機関のウォータジャケットに埋設されその出力も同様に
A/D変換器22に接続される。また、排気マニホルド
7には機関の排気ガスの酸素濃度から空燃比を検出する
空燃比センサ15が配設されその出力も同様にA/D変
換器22に接続される。A/D変換器22は入出力ポー
ト21に接続されバスライン23を介してCPU24に
接続される。
【0009】一方、燃料噴射弁6はECU20内の駆動
回路26に接続され、入出力ポート21、バスライン2
3を介してCPU24に接続される。燃料噴射弁6はC
PU24により処理される燃料噴射制御にしたがって駆
動回路26により開弁され、各気筒1へ向けて燃料を噴
射する。燃料噴射量は、機関の水温、クランク角センサ
11の出力信号から算出される回転数および吸気圧セン
サ3の出力信号から検出される負荷等に応じて算出され
る基本燃料噴射量TPを、空燃比フィードバックにより
機関の空燃比が目標空燃比となるよう補正して供給する
燃料噴射量を算出する。本実施例では、燃焼圧センサ1
3により検出される気筒内の圧力から機関のトルクを算
出し、次いでトルク変動量を算出し、トルク変動量に応
じて目標のリーン空燃比となるようにフィードバック補
正する。したがって、トルク検出精度がよい程、精度よ
い空燃比フィードバック制御が達成される。
【0010】ECU20は、例えばマイクロプロセッサ
からなり、CPU24、入出力ポート21、各種制御プ
ログラムを格納するROM27、演算制御処理過程に一
時的なデータを格納するRAM28およびイグニッショ
ンスイッチがオフになっても保持すべきデータを格納す
るバックアップ用のB.RAM29を有し、これらは相
互にバスライン23を介して送受信可能に接続される。
本発明の調整手段は、このECU20により達成され
る。
【0011】図2は実施態様の燃焼圧センサ出力の検出
タイミングを示す図である。図2において横軸はクラン
ク角度を示し、縦軸は燃焼圧センサ13による燃焼室5
内の検出圧力を示す。本実施態様において、第1のサン
プリング区間は圧縮行程のTDCから80°CA付近ま
で、第2のサンプリング区間は圧縮行程のTDCから4
0°CA付近までと設定する。次に、本発明のサンプリ
ング区間について以下に説明する。
【0012】図3は実施態様のサンプリング区間の説明
図であり、(A)は熱の影響が大きい場合の燃焼圧セン
サ出力を示す図であり、(B)は熱の影響が小さい場合
の燃焼圧センサ出力を示す図である。図3において、横
軸はクランク角、縦軸は燃焼圧センサ13により検出し
た燃焼室5内の圧力を示す。ところで、燃焼圧センサ1
3は燃焼室5内の圧力だけでなく熱の影響を受けて出力
される。すなわち、燃焼圧センサ出力は圧力成分と熱成
分からなる。図3の(A)に示すように、燃焼速度が速
く熱の影響が大きい場合では、実線lで示す燃焼圧セン
サ出力の圧力成分は燃焼行程前半のチェックポイントC
1 、CP2 およびCP3 で高く、燃焼行程後半のチェ
ックポイントCP4 で低い。一方、破線mで示す燃焼圧
センサ出力の熱成分は燃焼行程前半のチェックポイント
CP1 、CP2 およびCP3 で低く、燃焼行程後半のチ
ェックポイントCP4 で高い。したがって、第1のサン
プリング区間、例えば0〜80°CAにおけるチェック
ポイントCP1 〜CP4 で燃焼圧を検出すると熱の影響
により誤検出され得る。そこで、チェックポイントCP
4 を除いた第2のサンプリング区間、例えば0〜40°
CAにおけるチェックポイントCP1 〜CP3 で燃焼圧
を検出し、機関の瞬時トルク、トルクおよびトルク変動
量を算出し、算出したトルク変動量に応じて空燃比を制
御した方が安定した空燃比制御が達成できることが判
る。
【0013】一方、図3の(B)に示すように、燃焼速
度が遅く熱の影響が小さい場合では、実線l’で示す燃
焼圧センサ出力の圧力成分は燃焼行程中のチェックポイ
ントCP1 〜CP4 で高く、破線m’で示す燃焼圧セン
サ出力の熱成分は燃焼行程中のチェックポイントCP1
〜CP4 で低い。したがって、第1のサンプリング区
間、すなわちチェックポイントCP1 〜CP4 で燃焼圧
を検出し、機関の瞬時トルク、トルクおよびトルク変動
量を算出しても、熱の影響により燃焼室内の圧力が誤検
出される恐れがないので、算出したトルク変動量に応じ
て空燃比制御することにより安定した空燃比制御が達成
できることが判る。また、空燃比が急激にオーバーリー
ンになると、圧力変動成分の中心が燃焼後半にずれ、燃
焼前半だけで、すなわちチェックポイントCP1 〜CP
3 だけで燃焼圧を検出していると、トルク変動を実際よ
り小さく検出してしまう。したがって、圧力変動成分の
中心が燃焼後半にずれるような場合は、第1のサンプリ
ング区間、すなわちチェックポイントCP1 〜CP4
燃焼圧を検出し、機関の瞬時トルク、トルクおよびトル
ク変動量を算出した方が正確なトルク変動量を算出でき
る。よって、実施態様の内燃機関の制御装置は、第1の
サンプリング区間から算出されたトルク変動量から大き
なトルク変動が発生したことを検出し、このときは制御
パラメータ、例えば燃料噴射量の調整量を大きく設定す
ることで目標トルク変動レベル、したがって目標空燃比
への制御速度(フィードバックゲイン)を増大し、制御
性を向上させる。次に、この制御について以下に説明す
る。
【0014】図4は機関のトルク変動量から空燃比補正
係数FCPSを算出するルーチンのフローチャートであ
り、図5は気筒内の圧力記憶ルーチンのフローチャート
であり、図6はトルク変動量から空燃比補正係数の補正
量ΔFCPSを算出するマップを示す図であり、図7は
燃料噴射量TAU算出ルーチンのフローチャートであ
り、図8は実施態様の空燃比制御の説明図である。図4
〜図8を相互に参照しつつ以下に本発明による一実施態
様の制御を説明する。図4に示すルーチンは720°C
A毎に、図5に示すルーチンは5°CA毎に、図7に示
すTAU算出ルーチンは30°CA毎に、それぞれ割込
処理される。先ず図4のステップ401では、図5に示
す圧力記憶処理を実行してRAM28に記憶した気筒内
の各クランク角における圧力の検出データを読み込む。
次に、図5に示す圧力記憶処理を詳細に説明する。
【0015】図5に示すフローチャートのステップ50
1では、クランク角センサ12の入力信号から今回処理
周期のクランク角が吸気行程のBDC(下死点)付近、
例えばクランク角度BTDC175°CA付近か否かを
判別し、その判別結果がYESのときはステップ502
へ進み、燃焼圧センサ13により検出される基準となる
気筒内の圧力を読み込み、読み込んだ基準圧力値P0
RAM28に記憶し、その判別結果がNOのときはステ
ップ503へ進む。また、この基準圧力値P0は燃焼圧
センサ13の温度ドリフトや出力オフセットが吸収され
ているBTDC175°CA付近の複数箇所で読み込
み、これらの平均値を基準圧力値P0 として算出し外乱
やノイズに影響されないようにすることもできる。次い
でステップ503〜510では、ステップ501、50
2と同様に、順次クランク角度ATDC5°CA、20
°CA、35°CAおよび50°CAの時に、燃焼圧セ
ンサ13の出力からそれぞれ燃焼圧力値P1 、P2 、P
3 およびP4 を読み込み、RAM28に記憶する。ステ
ップ509またはステップ510終了後図4のステップ
402へ戻る。
【0016】次に図4のステップ402では、第1のサ
ンプリング区分で検出した燃焼圧P1〜P4および第2のサ
ンプリング区分で検出した燃焼圧P1〜P3から下式(1)
および(2)に基づき機関の実トルクPTRQaおよび
PTRQbをそれぞれ算出する。 PTRQa=k2 {α1 (P1−P0)+α2 (P2−P0)+α3 (P3−P0) + α4 (P4−P0)}…(1) PTRQb=k2 {α1 (P1−P0)+α2 (P2−P0)+α3 (P3−P0)} …(2) ここで、k2 は実際のトルクに換算するための係数であ
り、α1 , α2 , α3およびα4 は、クランクの腕の長
さr、連接棒の長さl、クランク角度θおよびλ=1/
rとしたとき下式で与えられる燃焼圧−トルク換算係数
i である。
【0017】 ki =r(sinθ+sin2θ/2λ)…(3) クランク角度θにおける瞬時トルクは、ki (Pi −P0
で与えられることから上式(1)および(2)は下式
(5)および(6)のように表される。 PTRQa=k2 (α1CP1+α2CP2+α3CP3+α4CP4)…(4) PTRQb=k2 (α1CP1+α2CP2+α3CP3) …(5) 次にステップ403では、第1のサンプリング区分およ
び第2のサンプリング区分における機関の各実トルクP
TRQaおよびPTRQbから下式(6)および(7)
に基づき機関の燃焼サイクル間のトルク変動量DTRQ
aおよびDTRQbをそれぞれ算出する。
【0018】 DTRQa=PTRQa(i-1) −PTRQa(i) …(6) DTRQb=PTRQb(i-1) −PTRQb(i) …(7) ここで、PTRQa(i-1) およびPTRQb(i-1) は前
回燃焼サイクルにおける実トルク、PTRQa(i) およ
びPTRQb(i) は今回燃焼サイクルにおける実トルク
をそれぞれ示す。
【0019】次にステップ404では、第1のサンプリ
ング区分および第2のサンプリング区分における機関の
燃焼サイクル間の各トルク変動量DTRQaおよびDT
RQbから下式(8)および(9)に基づきトルク変動
量の積算値DTRQIa(i)およびDTRQIb(i)
それぞれ算出する。すなわち、前回までのトルク変動量
積算値DTRQIa(i-1) およびDTRQIb(i-1)
今回ステップ403で算出した機関の燃焼サイクル間の
トルク変動量DTRQaおよびDTRQbをそれぞれ加
算する。
【0020】 DTRQIa(i) =DTRQIa(i-1) +DTRQa…(8) DTRQIb(i) =DTRQIb(i-1) +DTRQb…(9) 次にステップ405では、第1のサンプリング区分およ
び第2のサンプリング区分における機関の各トルク変動
量の積算値DTRQIa(i) およびDTRQIb(i)
ら下式(10)および(11)に基づき今回燃焼サイク
ルのトルク変動量DTRQISMa(i) およびDTRQ
ISMb(i) をそれぞれ算出する。
【0021】 DTRQISMa(i) ={DTRQIa(i) −DTRQISMa(i-1) /4} +DTRQISMa(i-1) …(10) DTRQISMb(i) ={DTRQIb(i) −DTRQISMb(i-1) /4} +DTRQISMb(i-1) …(11) 上式(10)および(11)から判るように、今回燃焼
サイクルのトルク変動量DTRQISMa(i) およびD
TRQISMb(i) は、前回燃焼サイクルのトルク変動
量DTRQISMa(i-1) およびDTRQISMb
(i-1) から今回燃焼サイクルのトルク変動量の積算値D
TRQIa(i) およびDTRQIb(i) をそれぞれ減算
した値に1/4倍した値を反映してなました、すなわち
平均化した値である。
【0022】次にステップ406では、第1のサンプリ
ング区分および第2のサンプリング区分における機関の
今回燃焼サイクルの各トルク変動量DTRQISMa
(i) およびDTRQISMb(i) から下式(12)およ
び(13)に基づきトルク変動量と目標トルク変動量L
VLDTRQaおよびLVLDTRQbとの差Aおよび
Bをそれぞれ算出する。
【0023】 A=LVLDTRQa−DTRQISMa(i) …(12) B=LVLDTRQb−DTRQISMb(i) …(13) ここで、LVLDTRQaおよびLVLDTRQbはそ
れぞれ第1のサンプリング区分および第2のサンプリン
グ区分における機関の目標トルク変動量である。
【0024】次にステップ407では、上式(12)で
算出した第1のサンプリング区間における目標トルク変
動量LVLDTRQaから今回燃焼サイクルのトルク変
動量DTRQISMa(i) を減算した値Aが所定値−P
DVより小か否かを判別し、A<−PDV、すなわち減
少方向のトルク変動量が大のときはステップ408へ進
み、A≧−PDVのときはステップ409へ進む。次い
で、ステップ408では図6の(A)に示すサンプリン
グ区間1から求められるマップ1によりトルク変動量に
応じた空燃比の補正係数FCPSの補正量ΔFCPSを
算出し、ステップ410へ進む。ステップ409では図
6の(B)に示すサンプリング区間2から求められるマ
ップ2によりΔFCPSを算出し、ステップ410へ進
む。ステップ410では、ステップ408または409
で算出したΔFCPSを下式(14)に代入してトルク
変動量に応じた空燃比の補正係数FCPSを算出し、本
ルーチンを終了する。
【0025】 FCPS(i) =FCPS(i-1) +ΔFCPS…(14) 次に、図7のTAU算出ルーチンを説明する。ステップ
701では、機関の回転数と負荷とに基づき基本燃料噴
射量TPを算出する。ステップ702ではステップ41
0で算出したトルク変動量補正係数FCPSを下式(1
5)に代入して燃料噴射量TAUを算出する。
【0026】 TAU=TP*FLEAN*FCPS*K …(15) ここで、FLEANは理論空燃比のときに1、リーン空
燃比のときに1より小さい値に設定される係数であり、
Kは機関の水温、加速時等に応じて算出されるその他の
補正係数である。このように算出された燃料噴射量TA
Uは各気筒の燃料噴射時期に対応する各燃料噴射弁から
噴射される。最後に、本発明による実施態様の空燃比制
御を図8を参照しつつ以下に説明する。
【0027】図8において、横軸は空燃比、縦軸はトル
ク変動量を示す。また、曲線aは第1のサンプリング区
間から算出されたトルク変動量DTRQISMaを示
し、曲線bは第2のサンプリング区間から算出されたト
ルク変動量DTRQISMbを示し、直線cは目標トル
ク変動量LVLDTRQaおよびLVLDTRQbを示
す。本実施態様ではLVLDTRQa=LVLDTRQ
bとする。本発明の実施態様によれば、大きなトルク変
動が発生したか否かを図4のステップ407で検出し、
大きなトルク変動の発生が検出されないときは、第2の
サンプリング区間から算出されたトルク変動量からステ
ップ409および410でトルク変動量補正係数FCP
Sを算出し、ステップ407で大きなトルク変動の発生
が検出されたときは、第1のサンプリング区間から算出
されたトルク変動量からステップ408および410で
トルク変動量補正係数FCPSを算出する。これによ
り、制御パラメータの調整量、すなわちトルク変動量に
応じて燃料噴射量が補正され、図8に示すように、空燃
比abf1で大きなトルク変動が発生したときは、曲線
bを直線cへ近づけるようにトルク変動量l1 −l2
相当する燃料噴射量の補正では制御速度が遅くなり、目
標トルク変動量となるまでに時間を要するので、曲線a
を直線cへ近づけるようにトルク変動量l1 −l3 に相
当する燃料噴射量の補正を行い、制御速度をあげ早期に
目標トルク変動量にする。
【0028】また、図8から空燃比abf2よりリーン
側では第2のサンプリング区間から算出されたトルク変
動量DTRQISMbでは制御不能となることが判る。
また、以上説明した制御パラメータとして燃料噴射量を
例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、本発明により例えばEGR率を制御パラメータ
として排気循環するEGRガス量を制御することもでき
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明内燃機関の
制御装置によれば、第1のサンプリング区間から算出さ
れたトルク変動量から大きなトルク変動が発生したこと
を検出し、制御パラメータの調整量を大きくすることで
目標トルク変動レベルへの制御速度をあげ、制御性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の構成図である。
【図2】実施態様の燃焼圧センサ出力の検出タイミング
を示す図である。
【図3】実施態様のサンプリング区間の説明図であり、
(A)は熱の影響が大きい場合の燃焼圧センサ出力を示
す図であり、(B)は熱の影響が小さい場合の燃焼圧セ
ンサ出力を示す図である。
【図4】機関のトルク変動量から空燃比補正係数を算出
するルーチンのフローチャートである。
【図5】気筒内の圧力記憶ルーチンのフローチャートで
ある。
【図6】トルク変動量から空燃比補正係数の補正量を算
出するマップを示す図であり、(A)はサンプリング区
間1から求めるマップ1を示す図であり、(B)はサン
プリング区間2から求めるマップ2を示す図である。
【図7】燃料噴射量算出ルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】実施態様の空燃比制御の説明図である。
【符号の説明】
1…機関(気筒) 6…燃料噴射弁 11、12…クランク角センサ 13…燃焼圧センサ 15…空燃比センサ 20…ECU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室内の圧力を検出する燃
    焼圧検出手段を備え、該燃焼圧検出手段により所定のサ
    ンプリング期間中に検出された所定気筒のトルク発生サ
    イクル毎の燃焼圧変化に基づいてトルク変動量を算出
    し、算出されたトルク変動量が目標トルク変動量になる
    ように内燃機関の制御パラメータを調整する内燃機関の
    制御装置において、 第1のサンプリング区間と第1のサンプリング区間より
    狭い第2のサンプリング区間とを設定し、第1および第
    2のサンプリング区間の各々で算出したトルク変動量に
    応じて機関の制御パラメータを調整する調整手段を設け
    たことを特徴とする内燃機関の制御装置。
JP9003140A 1997-01-10 1997-01-10 内燃機関の制御装置 Pending JPH10196429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9003140A JPH10196429A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9003140A JPH10196429A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 内燃機関の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10196429A true JPH10196429A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11549057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9003140A Pending JPH10196429A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10196429A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079936B2 (en) * 2004-02-04 2006-07-18 Denso Corporation Method and apparatus for sampling a sensor signal
KR101170233B1 (ko) 2010-06-03 2012-07-31 한양대학교 산학협력단 내연기관 시스템 및 그의 연소 압력 추정 방법
US11319892B2 (en) 2017-08-04 2022-05-03 Hitachi Astemo, Ltd. Internal-combustion engine control device
WO2022219952A1 (ja) * 2021-04-12 2022-10-20 日立Astemo株式会社 内燃機関制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079936B2 (en) * 2004-02-04 2006-07-18 Denso Corporation Method and apparatus for sampling a sensor signal
KR101170233B1 (ko) 2010-06-03 2012-07-31 한양대학교 산학협력단 내연기관 시스템 및 그의 연소 압력 추정 방법
US11319892B2 (en) 2017-08-04 2022-05-03 Hitachi Astemo, Ltd. Internal-combustion engine control device
WO2022219952A1 (ja) * 2021-04-12 2022-10-20 日立Astemo株式会社 内燃機関制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050193804A1 (en) Engine combustion state detection device
US8267076B2 (en) Engine control apparatus
US20080319632A1 (en) Combustion Control Apparatus and Method for Internal Combustion Engine
US5682856A (en) Apparatus for controlling an internal combustion engine and method thereof
JP4664395B2 (ja) エンジンの制御装置
US20120298085A1 (en) Fuel injection control apparatus for an internal combustion engine
JPS6340268B2 (ja)
JPH09209814A (ja) 内燃機関の制御装置
US5664544A (en) Apparatus and method for control of an internal combustion engine
JP2008163815A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH0215010B2 (ja)
JPH06108903A (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
JPH03944A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0745840B2 (ja) 内燃エンジンの空燃比大気圧補正方法
JP2006329012A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH10196429A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4792453B2 (ja) 吸入空気量検出装置
JP5310102B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4375213B2 (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
JP6267279B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3721676B2 (ja) 内燃機関のトルク変動量検出装置
JP3709595B2 (ja) 筒内直接噴射式火花点火エンジンの制御装置
JPH0730734B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2596054Y2 (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置
JP2526249B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置