JP4016809B2 - カップホルダー構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両内に配設されて高さの異なるカップやペットボトル等を保持するカップホルダー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカップホルダー構造としては、図9(a)に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このカップホルダー構造は、上方が開口したカップ収納空間Sを有するホルダー本体1と、このホルダー本体1のカップ収納空間S内に配設されると共に、中心に貫通穴2a〜4aが形成された第1〜第3昇降ホルダー2〜4とを備えている。
【0004】
これらの第1〜第3昇降ホルダー2〜4は順に貫通穴2a〜4aの内径が小さくなるように形成され、第1昇降ホルダー2の貫通穴2a内に第2昇降ホルダー3が挿入され、この第2昇降ホルダー3の貫通穴3a内に第3昇降ホルダー4が挿入されている。
【0005】
そして、第1〜第3昇降ホルダー2〜4は、カップ収納空間S内で上下方向に昇降可能になるように配設されている。
【0006】
このカップホルダー構造において、図9(a)に示すように、第2昇降ホルダー3の貫通穴3aの内径とほぼ同じ外径を有するカップK1を保持させる場合では、第3昇降ホルダー4が下方に押し下げられて、この第3昇降ホルダー4の上面にカップK1が載置される。
【0007】
また、図9(b)に示すように、第3昇降ホルダー4の貫通穴4aの内径よりも小さい外径を有するカップK2を保持させる場合では、第1〜第3昇降ホルダーは上昇位置に保持されたままで、ホルダー本体1の底部1aにカップK2が載置される。
【0008】
このように、第1〜第3昇降ホルダー2〜4を昇降させて、これらの第1〜第3昇降ホルダー2〜4の高さ分だけカップ収納空間Sの底部の高さを変化させ、カップK1、K2がカップ収納空間Sから突出する高さを調節していた。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−39202号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカップホルダー構造にあっては、カップ収納空間Sの底部の高さを変化させるために、第1〜第3昇降ホルダー2〜4を昇降させる複雑な昇降機構が必要となっていた。
【0011】
また、構造が複雑であるので製造に手間がかかり、製造コストが上昇するという問題も生じていた。
【0012】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でカップ収納空間の底部の高さを変化することができるカップホルダー構造を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、上方が開口したカップ収納空間と、このカップ収納空間に隣接して一部重複すると共に上方に開口した他の収納空間とが設けられたホルダー本体と、このホルダー本体のカップ収納空間内に着脱自在に配置されてカップ収納空間の底面を形成し、且つ、上下位置を反転させて配置することでカップ収納空間の底部の高さを変化させるスペーサとを備え、スペーサの側面には平坦な面が形成され、このスペーサがカップ収納空間内に配置されて他の収納空間の底面よりも高い位置にカップ収納空間の底面を形成する際に、この平坦な面が他の収納空間に対向するように配置されることを特徴としている。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカップホルダー構造において、ホルダー本体にはスペーサを支持する支持部が設けられ、スペーサには支持部に支持される被支持部が設けられると共に、被支持部の上下位置において互いに対峙してこのスペーサの上面又は下面として選択的に前記カップ収納空間の底面をなす第1、第2壁部が設けられ、被支持部から第1壁部までの距離よりも、被支持部から第2壁部までの距離の方が大きいことを特徴としている。
【0015】
このような請求項1又は2の発明によれば、スペーサを昇降させずに上下位置を反転させて配置することでカップ収納空間の底部の高さを変化させることができるので、複雑な昇降手段が不要になり、簡単な構造でカップ収納空間の底部の高さを変化させることができると共に、容易に製造可能となり、製造コストを抑制することもできる。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のカップホルダー構造において、スペーサは、第1、第2壁部の少なくとも一方に指掛け部が形成されたことを特徴としている。
【0017】
このような請求項3の発明によれば、請求項1ないし3の効果に加え、カップ収納空間の底部の高さを変化させる際に、このカップ収納空間からスペーサを取り出しやすくなり、さらに容易にカップ収納空間の底部の高さを変化させることができる。
【0018】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のカップホルダー構造において、ホルダー本体の底部にはスペーサが収納される収納凹部が設けられ、この収納凹部の内周壁面には上下方向に延びるリブが設けられ、このリブの上端面が支持部をなすと共に、スペーサを収納凹部内に収納した際に、スペーサの側面がリブの内側面に当接することを特徴としている。
【0019】
このような請求項4の発明によれば、請求項1ないし3の効果に加え、スペーサを収納凹部内に収納した際に、リブがスペーサの支持手段、及び、左右方向への移動規制手段となるので、各手段のための部材が一つになり、部品点数の低減を図ることができる。
【0020】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のカップホルダー構造において、スペーサの平坦な面は、カップ収納空間内に該スペーサを配置した際に回転することを防止する回転防止部であることを特徴としている。
【0021】
このような請求項5の発明によれば、請求項1ないし4の効果に加え、スペーサを収納凹部に収納した際に回転せず、外径が細いカップ等の容器をカップ収納空間内に保持させた場合に、スペーサが回転して容器の下端部がすくわれて転倒するおそれがなくなり、容器を安定した状態で保持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
【0023】
この発明のカップホルダー構造10は、図1に示すようにアウターケース11と、インナートレイ(ホルダー本体)20と、スペーサ30等とを備えている。
【0024】
そして、このカップホルダー構造10は、図2に示すように、車両200の内部に設けられた運転席201と助手席202との間に設置されたセンタコンソール203に設けられている。
【0025】
センタコンソール203には凹部が形成され、この凹部には上面がセンタコンソール203の表面とほぼ面一に位置するように、アウターケース11が埋設されている。
【0026】
そして、図1に示すように、このアウターケース11内にはインナートレイ(ホルダー本体)20が嵌着され、インナートレイ20内にはスペーサ30が着脱自在に配置されている。
【0027】
アウターケース11は、図1に示すように、上方に向かって開口すると共にインナートレイ20が嵌着するケース凹部12と、このケース凹部12の開口12aの周縁部に上下に回動自在に設けられたリッド13と、リッド13の内側に起倒自在に設けられて開口12aの一部を覆うフラップ14と、開閉ボタン15とを備えている。
【0028】
この開閉ボタン15は、リッド13を下方に回動して開口12aを閉めた際に、このリッド13に形成されたロック部13aと係合してリッド13を閉状態にロックする。そして、開閉ボタン15を押すとロック部13aが解除され、リッド13が上方に回動して開口12aを開くようになっている。
【0029】
インナートレイ20は、図1に示すように、アウターケース11のケース凹部12内に嵌着可能に形成されると共に、上方に開口したカップ収納空間40が設けられている。そして、このインナートレイ20の底部にはスペーサ30が収納される収納凹部21が設けられている(図4参照)。
【0030】
カップ収納空間40は円筒状に上下方向に延在されており、ここでは隣接する他の収納空間41と連続している。ここで、他の収納空間41も上方に開口すると共に円筒状に上下方向に延在されている。
【0031】
そして、カップ収納空間40と隣接する他の収納空間41とは重複した空間を有し、これらの連続した開口42は、平面視ひょうたん形状にされている。
【0032】
収納凹部21はカップ収納空間40の下側に連続して設けられており、隣接する他の収納空間41の底面よりも下方にへこんでいる。また、収納凹部21の内周壁面21aには複数のリブ22、後述する回転防止部36が当接する位置決面部23、及び、回転防止部36に対向したフランジ部33が嵌め込まれる位置決段差部24が形成されている。
【0033】
リブ22は収納凹部21の底面から上方向に延在され、高さがΔWに形成されている。また、このリブ22の上端面22aは、図4に示すように、スペーサ30をカップ収納空間40内に配置した際にスペーサ30に当接して、このスペーサ30を支持する支持部Eをなしている。また、このリブ22の内側面22bは、スペーサ30を収納凹部21内に収納した際に、スペーサ30の側面30aに当接するように、上方に向かうほど突出量が小さくなっている。
【0034】
位置決面部23は、収納凹部21の一部を平面視直線状に切り欠くように突出しており、平坦な面が形成されている。また、位置決面部23はリブ22と同じ高さΔWに形成されている。なお、この位置決面部23は、隣接する他の収納空間41側に設けられている。
【0035】
位置決段差部24は位置決面部23に対応して設けられ、位置決面部23の上端側から他の収納空間41に向かって円弧状に形成されている。また、この位置決段差部24の高さは、後述するフランジ部33の厚みと同じ高さW´に形成されている。
【0036】
スペーサ30は、図2に示すように、カップ収納空間40及び収納凹部21内に配置可能なほぼ円筒形状を呈し、カップ収納空間40内に配置された際にこのカップ収納空間40の底部を形成する。
【0037】
そして、このスペーサ30は、互いに対峙する上面又は下面として第1、第2壁部31、32と、この第1、第2壁部31、32の周縁を取り囲む側面30aとを有している。このスペーサ30は所定の厚みWとなるように第1壁部31と第2壁部32とは離間されている。
【0038】
そして、第1壁部31の周縁部には側方に突出するフランジ部(被支持部)33が形成され、第1壁部31とフランジ部33とは面一にされている。このフランジ部33の厚みはW´に形成されている。
【0039】
つまり、フランジ部33の第1壁部31に臨む面33aから第1壁部31までの距離はゼロである。一方、フランジ部33の第2壁部32に臨む面33bから第2壁部32までの距離ΔWは、スペーサ33の厚みWからフランジ部33の厚みW´を引いた大きさとなる。
【0040】
そのため、フランジ部33から第1壁部31までの距離よりも、フランジ部33から第2壁部32までの距離の方が大きくなっている。
【0041】
また、このスペーサ30は、フランジ部33から第2壁部32に向かうにつれて次第に細くなるように形成されている。つまり、スペーサ30の内径が第1壁部31から第2壁部32に向かうにつれて漸減しており、側面30aがテーパ状に形成されている。
【0042】
そして、スペーサ20の第1、第2壁部31、32には、それぞれほぼ中央に貫通孔(指掛け部)34、35が形成されている。この貫通孔34、35は、共に指先が挿入できると共に、挿入した指先を引っ掛けることが可能な大きさに形成されている。
【0043】
さらに、このスペーサ20は、第2壁部32及びこの第2壁部32からフランジ部33の第2壁部32に臨む面33bまでの側面30aの一部分が平面視直線状に切り欠かれ、側面30aに平坦な面が形成されている。そして、この平坦な面がスペーサ20をカップ収納空間40内に配置した際に回転を防止する回転防止部36となる(図5参照)。
【0044】
次に、このカップホルダー構造の作用について説明する。
【0045】
このカップホルダー構造10では、あらかじめ車両200のセンタコンソール203に形成された凹部にアウターケース11が埋設され、このアウターケース11のケース凹部12内にインナーケース20が嵌着されている。
【0046】
そして、アウターケース11に嵌着されたインナーケース20のカップ収納空間40内にスペーサ30を配置する。
【0047】
まず、図2〜図4に示すように、スペーサ30の第1壁部31が上方を向き、第2壁部32が下方を向いた状態で配置される場合を説明する。
【0048】
このとき、スペーサ30は、側面30aに設けられた回転防止部36と、収納凹部21の内周壁面21aに設けられた位置決面部23とが対向した状態で、第2壁部32側からカップ収納空間40内に挿入される。
【0049】
そして、フランジ部33がリブ22の上端面22aに当接して支持されるまで挿入される(図4参照)。なお、第1壁部31に形成された貫通孔34に指を引っ掛けて挿入すると、容易に挿入することができる。
【0050】
ここで、リブ22の高さと、フランジ部33の第2壁部32に臨む面33bから第2壁部32までの距離とが共にΔWである。そのため、フランジ部33がリブ22に支持されると、第2壁部32がインナーケース20の底面に対向し、スペーサ30は収納凹部21内に収納される。
【0051】
これにより、スペーサ30の第1壁部31がカップ収納空間40の底面をなすこととなる。
【0052】
そして、このとき、カップ収納空間の底部の高さである収納凹部21の底面からカップ収納空間40の底面までの高さは、スペーサ30の厚みと同じWとなっている。
【0053】
また、リブ22の内側面22bは、スペーサ30の側面30aに当接するように上方に向かうほど突出量が小さくなっているので、テーパ状にされたスペーサ30の側面30aにほとんど隙間なく当接することができる。そして、このリブ22がスペーサ30の支持手段、及び、左右方向への移動規制手段となるので、各手段のための部材が一つになり、部品点数の低減を図ることができる。
【0054】
また、スペーサ30は、フランジ部33から第2壁部32に向かうにつれて次第に細くなるように形成されているので、先細になった第2壁部32側を挿入しやすく、スペーサ30を収納凹部21内に容易に配置することができる。
【0055】
さらに、回転防止部36と位置決面部23とが対向した状態で挿入されているので、収納凹部21内に収納されたスペーサ30が回転することを防止できて、安定して配置することができる。そして、外径が細い容器をカップ収納空間40内に保持させた場合に、スペーサ30が回転して容器の下端部がすくわれて転倒するおそれがなくなり、容器を安定した状態で保持することができる。
【0056】
そして、図4において二点鎖線で示すように、ペットボトル100、101や紙コップ102等の背の高い飲料用の容器等を安定した状態で支持することができる。
【0057】
次に、図5〜図7に示すように、スペーサ30の上下位置を反転させて、第1壁部31が下方を向き、第2壁部32が下方を向いた状態で配置される場合を説明する。
【0058】
まず、スペーサ30の上下位置を反転させるには、収納凹部21内に収納されたスペーサ30を取り出す。このとき、第1壁部31に形成された貫通孔34に指先を引っ掛けてスペーサ30を引き上げる。このように、貫通孔34に指先を引っ掛けることができるので、カップ収納空間40から容易にスペーサ30を取り出すことができる。
【0059】
そして、取り出したスペーサ30の上下位置を反転させてから、再びカップ収納空間40内にスペーサ30を挿入する。なお、このとき第2壁部32に形成された貫通孔35に指先を引っ掛けると、容易に挿入することができる。
【0060】
このとき、スペーサ30は第1壁部31側からカップ収納空間40内に挿入される。そして、このスペーサ30は、フランジ部33がリブ22の上端面22aに当接して支持されるまで挿入される(図7参照)。
【0061】
フランジ部33がリブ22に支持されると、第1壁部31がリブ22の上端面22aに対向し、支持部Eであるリブ22の上端面22aよりも上方に第2壁部32が位置する。
【0062】
したがって、スペーサ30は収納凹部21内に収納されず、カップ収納空間40内に突出した状態で配置される。
【0063】
これにより、スペーサ30の第2壁部32がカップ収納空間40の底面をなすこととなる。
【0064】
そして、このとき、カップ収納空間の底部の高さである収納凹部21の底面からカップ収納空間40の底面までの高さは、リブ22の高さΔWとスペーサ30の厚みWとを重ねた高さになっている。
【0065】
したがって、スペーサ30の第1壁部31がカップ収納空間40の底面をなす場合と、第2壁部32がカップ収納空間40の底面をなす場合とを比較すると、第2壁部32が底面となった場合の方がスペーサ30の厚みWの分、カップ収納空間の底部の高さは高くされている。
【0066】
つまり、スペーサ30の上下位置を反転させてカップ収納空間40内に配置することによって、このカップ収納空間40の底部の高さを変化させることができる。
【0067】
そして、第2壁部32がカップ収納空間40の底面をなした場合では、比較的高さが低い飲料用の容器等を高い位置で安定して支持することができ、さらに、図7において二点鎖線で示すように、取っ手を有するカップ103の取っ手部分をカップ収納空間40から張り出した状態で収納できる。したがって、これらの容器を取り出しやすくすることができる。
【0068】
また、スペーサ30の側面30aに形成された回転防止部36を、隣接する他の収納空間41に対向するように配置した場合では、スペーサ30が他の収納空間42内に突出することが防止できる。そのため、この他の収納空間42内に収納した容器等とスペーサ30との干渉防止を図ることができて、他の収納空間42に径の太い容器等を収納することができる。
【0069】
なお、図4において、ペットボトル100とペットボトル101とは、径の太さが異なっている。このように異なる径の容器であっても、図3に示すようにフラップ14を適宜起倒することにより、安定して保持することができる。
【0070】
つまり、図8(a)に示すように、フラップ14を起立させた場合では、カップ収納空間40の開口42は広くなり、径の太い容器であるペットボトル100等を収納することができる。
【0071】
また、図8(b)に示すように、フラップ14を倒した場合では、カップ収納空間40の開口42は狭くなり、径の細い容器であるペットボトル101等を安定して収納することができる。
【0072】
以上説明してきたように、このカップホルダー構造では、上方が開口したカップ収納空間40が設けられたインナーケース(ホルダー本体)20と、このインナーケース20のカップ収納空間40内に着脱自在に配置されてカップ収納空間40の底面を形成し、且つ、上下位置を反転させて配置することで、カップ収納空間40の底部の高さを変化させるスペーサ30とを備えた構成となっている。
【0073】
さらに、インナーケース20にはスペーサ30を支持する支持部Eが設けられ、スペーサ30には支持部Eに支持されるフランジ部33(被支持部)が設けられると共に、フランジ部33の上下位置において互いに対峙してスペーサ30の上面又は下面として選択的にカップ収納空間40の底面をなす第1、第2壁部31、32が設けられ、フランジ部33から第1壁部31までの距離よりもフランジ部33から第2壁部32までの距離の方が大きい構成となっている。
【0074】
これらの構成によれば、スペーサ30を昇降させずにカップ収納空間40の底部の高さを容易に変化させることができる。そして、複雑な昇降手段が不要になり、簡単な構造でカップ収納空間40の底部の高さを変化させることができると共に、インナーケース20やスペーサ30等を容易に製造可能となり、製造コストを抑制することもできる。
【0075】
さらに、このスペーサ30は、第1、第2壁部31、32の少なくとも一方、ここでは両方に貫通孔34、35(指掛け部)が形成された構成となっている。
【0076】
この構成によれば、カップ収納空間40の底部の高さを変化させる際に、このカップ収納空間40からスペーサ30を取り出しやすくなり、さらに容易にカップ収納空間40の底部の高さを変化させることができる。
【0077】
そして、このカップホルダー構造10では、ホルダー本体20の底部にスペーサ30が収納される収納凹部21が設けられ、この収納凹部21の内周壁面21aに上下方向に延びるリブ22が設けられ、このリブ22の上端面22aが支持部Eをなすと共に、スペーサ30を収納凹部21内に収納した際に、スペーサ30の側面30aがリブ22の内側面22bに当接する構成となっている。
【0078】
この構成によれば、スペーサ30を収納凹部21内に収納した際に、リブ22がスペーサ30の支持手段、及び、左右方向への移動規制手段となるので、各手段のための部材が一つになり、部品点数の低減を図ることができる。
【0079】
また、スペーサ30は、カップ収納空間42内に配置した際に回転することを防止する回転防止部36が形成された構成となっている。
【0080】
この構成によれば、スペーサ30を収納凹部21に収納した際に回転せず、外径が細いカップ等の容器をカップ収納空間40内に保持させた場合に、スペーサ30が回転して容器の下端部がすくわれて転倒するおそれがなくなり、容器を安定した状態で保持することができる。
【0081】
以上、この発明に係る実施の形態の一つを図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等もこの発明に含まれる。
【0082】
例えば、回転防止部36と位置決面部23とを、互いに嵌合しあう平面視曲線状に形成してもよい。
【0083】
また、フランジ部33をスペーサ30の側面30aの上下方向中間部に設けても良い。この場合であっても、フランジ部33から第1壁部31までの距離よりも、フランジ部33から第2壁部32までの距離の方が大きく形成する。これにより、スペーサ30の上下位置を反転させて配置すれば、カップ収納空間40の底部の高さを変化させることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、簡単な構造でカップ収納空間の底部の高さを変化することができるカップホルダー構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るカップホルダー構造の第1状態を示した分解斜視図である。
【図2】この発明に係るカップホルダー構造が配設される車両内部を示した斜視図である。
【図3】図1に示すカップホルダー構造を組み付けた状態を示した斜視図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】この発明に係るカップホルダー構造の第2状態を示した分解斜視図である。
【図6】図5に示すカップホルダー構造を組み付けた状態を示した斜視図である。
【図7】図6におけるB−B断面図である。
【図8】(a)この発明に係るカップホルダー構造により、径の太い容器を保持した場合を示す平面図である。
(b)この発明に係るカップホルダー構造により、径の細い容器を保持した場合を示す平面図である。
【図9】(a)従来のカップホルダー構造により、径の太い容器を保持した場合の断面図である。
(b)従来のカップホルダー構造により、径の細い容器を保持した場合の断面図である。
【符号の説明】
20 インナーケース(ホルダー本体)
30 スペーサ
31 第1壁部
32 第2壁部
40 カップ収納空間

Claims (5)

  1. 上方が開口したカップ収納空間と、このカップ収納空間に隣接して一部重複すると共に上方に開口した他の収納空間とが設けられたホルダー本体と、
    該ホルダー本体の前記カップ収納空間内に着脱自在に配置されて前記カップ収納空間の底面を形成し、且つ、上下位置を反転させて配置することで前記カップ収納空間の底部の高さを変化させるスペーサとを備え
    前記スペーサの側面には平坦な面が形成され、該スペーサが前記カップ収納空間内に配置されて前記他の収納空間の底面よりも高い位置に前記カップ収納空間の底面を形成する際に、この平坦な面が前記他の収納空間に対向するように配置されることを特徴とするカップホルダー構造。
  2. 請求項1に記載のカップホルダー構造において、前記ホルダー本体には前記スペーサを支持する支持部が設けられ、
    前記スペーサには前記支持部に支持される被支持部が設けられると共に、前記被支持部の上下位置において互いに対峙して該スペーサの上面又は下面として選択的に前記カップ収納空間の底面をなす第1、第2壁部が設けられ、
    前記被支持部から前記第1壁部までの距離よりも、前記被支持部から前記第2壁部までの距離の方が大きいことを特徴とするカップホルダー構造。
  3. 請求項1又は2に記載のカップホルダー構造において、前記スペーサは、前記第1、第2壁部の少なくとも一方に指掛け部が形成されたことを特徴とするカップホルダー構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のカップホルダー構造において、前記ホルダー本体の底部には前記スペーサが収納される収納凹部が設けられ、該収納凹部の内周壁部には上下方向に延びるリブが設けられ、該リブの上端面が前記支持部をなすと共に、前記スペーサを前記収納凹部内に収納した際に、前記スペーサの側面が前記リブの内側面に当接することを特徴とするカップホルダー構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のカップホルダー構造において、前記スペーサの平坦な面は、前記カップ収納空間内にこのスペーサを配置した際に回転することを防止する回転防止部であることを特徴とするカップホルダー構造。
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