JP4006833B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はライトバルブ手段を用いる液晶プロジェクタ等の光学装置に係わり、特に、ライトバルブ手段の冷却に好適な冷却装置を備えた光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のライトバルブ手段を用いた光学装置は、特開平8−179424号公報に示されているように、ライトバルブ手段の温度上昇を抑えるためにライトバルブ手段の下方に送風手段として軸流型の送風手段を配置している。
この場合送風手段からの風を直接ライトバルブ手段にあてることができるので、前記ライトバルブ手段を冷却することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光学装置においては、 ライトバルブ手段の下方に送風手段を設けており、送風手段への空気の供給は装置底面側から行なっている。装置側面側から吸入する空気の吸入抵抗を低減するためには装置の底面側に空間を確保する必要がある。
また、この光学装置の全体高さ寸法は、投射レンズ又はライトバルブ手段の高さに送風手段と整流器の高さを加算した高さ寸法となり、装置の薄型化が困難である。
さらに、この送風手段は、投射レンズに対して下方に突出した位置に配置されるため投射レンズの下方には装置の構成上有効活用しにくいスペース(デッドスペース)が生じてしまい、装置全体のサイズおよび高さ寸法の低減に向かないという課題があった。
【0004】
本発明の目的は高さ寸法を低減し、装置の小型化に対応した冷却装置を有する光学装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、例えば、特許請求の範囲に記載されたように構成すればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による光学装置の実施の形態を幾つかの実施例を用いて説明する。
【0014】
最初に、本発明の第1の実施例を図を用いて説明する。
図1は本発明による光学装置の一実施例を示す平面図である。図において、光源として用いる放電ランプ1からの照明光2は、放物面鏡のランプリフレクタ3、レンズ4、レンズ5を介して偏光変換素子6に入射され、更に第1のレンズアレイ7、ミラー8、第2のレンズアレイ9を介してダイクロイックミラー10に入射される。
【0015】
ダイクロイックミラー10では、赤色光11が透過され、緑および青色光12が反射される。赤色光11は、第1のミラー13で反射され、第1の入射側偏光板81を透過して、第1のライトバルブ手段14に入射される。緑および青色光12は、緑色光16を反射し、青色光17を透過するダイクロイックミラー15に入射され、ここで緑色光16が反射され、青色光17は透過される。緑色光16は、第2の入射側偏光板82を透過し、第2のライトバルブ手段18に入射される。
青色光17は、第2のミラー19、第3のミラー20を介して、第3の入射側偏光板83を透過し、第3のライトバルブ手段21に入射される。
【0016】
第1のライトバルブ手段14からの赤透過光、ライトバルブ手段18からの緑透過光及びライトバルブ手段21からの青透過光はクロスダイクロイックプリズム25により合成されて、色合成された出射光26となり、投射レンズ27によりスクリーン(図示せず)上に投射される。
本実施例では、色分離光学系を第1のダイクロイックミラー10、第2のダイクロイックミラー15、第1のミラー13、第2のミラー19、第3のミラー20から構成し、これをクロスダイクロイックプリズム25の周囲に配置している。また、照明光学系は、光源からの照明光の利用効率を向上させ、かつ均一な照明光を得るためのものであり、光源である放電ランプ1、ランプリフレクタ3、レンズ4、レンズ5、偏光変換素子6、オプティカルインテグレータ手段である第1レンズアレイ7、ミラー8、第2レンズアレイ9から構成されている。さらに、光源用電源であるランプ電源31を備えている。
【0017】
本実施例において、図1の上方から下方に、投射レンズ27、クロスダイクロイックプリズム25、色分離光学系、照明光学系、ランプ電源31がこの順に並べられている。また、色分離光学系及び照明光学系の光学部品は光学ケース200によって内包保持されている。
さらに、図において、29は筐体であり、筐体29の側面には、第1の吸入口91、第2の吸入口92および排気口93が設けられている。61は第1、第2、第3のライトバルブ手段14、18、21を冷却するための送風手段であり、本実施例では遠心ファンを用いている。65は前記光学ケースの下方に冷風を導くための送風路であり、67は送風手段61の吸入用送風路である。95は外気を送風手段に導くためのダクトである。
【0018】
図1において、吸入口91から吸入された外気は矢印W1〜W5で示すように、吸気ファン63により筐体29の中に送風される。吸入用送風路67を通過した風は送風手段61の側面から吸入される。送風手段61から送風路65を通り第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21を冷却した風は上方に抜け筐体29内に排出される。
さらに本実施例においては、前述のように筐体29に第2の吸気口92が設けられており吸気ファン62により外気が吸入され、外気は第1レンズアレイ7、偏光変換素子6、レンズ5、ランプ電源31を矢印W6で示すように通過してこれらを冷却する。
さらに、高温となる光源から発生する熱が光源以外の構成部品に影響を及ぼさないようにするために、放電ランプ1、ランプリフレクタ3の近傍には、光源冷却用の排気ファン28が配置されており、液晶プロジェクタの筐体29の外に排気口93を通して熱風30を排気する。また、放電ランプ1の近傍にはランプ電源31が配置される。さらに排気ファン28は、吸入口91から入り、第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21を冷却し、筐体29内に排出される風も同時に排出する。
【0019】
以下、図2、図3を用いて本発明の冷却装置の詳細について説明する。ここで、図2、図3は送風手段が図1の送風手段61と投射レンズ27を挟んで反対側、すなわち図1に向って投射レンズ27の右側に配置された場合の冷却構造を示している。送風手段を図1に向って投射レンズ27の左側に配置した場合も同様に構成することができる。
図2は送風路の一実施例を示す斜視図である。図3は図2に示す送風路を用いた冷却構造の一実施例を示す斜視図である。図2、図3の斜視図は共に図1のX方向から見た斜視図である。
図2に示すように、送風路65内には、第1の案内部材123、第2の案内部材124、第3の案内部材125、第4の案内部材126が配置されており、送風手段61から出た風(空気、気体などを含む)、すなわち冷却風は、第1の案内部材123により第1の流路101と第2の流路102とに分割される。すなわち、第1の流路101を通り、第2のライトバルブ手段18を冷却するための第1の風と、第2の流路102を通り第1のライトバルブ手段14および第3のライトバルブ手段21を冷却するための第2の風とに分割されて送風される。
【0020】
次に、第2の流路102を通る第2の風は第2の案内部材124により第3の流路103および第4の流路104に分割される。すなわち、第3の流路103を通り第1のライトバルブ手段14を冷却する第3の風と、第4の流路104を通り第3のライトバルブ手段21を冷却する第4の風とに分割されて送風される。
【0021】
さらに、第1の風は、第4の案内部材126により第5の流路105と第6の流路106とに分割される。すなわち、第5の流路105を通り第2のライトバルブ手段18の光の入射側へ抜け、第2のライトバルブ手段18の光の入射側を冷却する第5の風と、第6の流路106を通り、第2のライトバルブ手段18の光の出射側へ抜け、第2のライトバルブ手段18の光の出射側を冷却する第6の風とに分割されて送風される。
さらに、第2の流路102は第2の案内部材124により第7の流路107と第8の流路108に分割される。すなわち、第7の流路107を通り、第1のライトバルブ手段14の光の入射側へ抜け、第1のライトバルブ手段14の光の入射側を冷却する第7の風と、第8の流路108を通り、第1のライトバルブ手段14の光の出射側へ抜け、第1のライトバルブ手段14の光の出射側を冷却する第8の風とに分割されて送風される。
さらに、第4の流路104は、第3の案内部材125により第9の流路109と第10の流路110に分割される。すなわち、第9の流路109を通り、第3のライトバルブ手段21の光の入射側へ抜け、第3のライトバルブ手段21の光の入射側を冷却する第9の風と、第10の流路110を通り第3のライトバルブ手段21の光の出射側へ抜け、第3のライトバルブ手段21の光の出射側を冷却する第10の風とに分割されて送風される。
【0022】
次に第3図を用いてライトバルブ手段近傍の冷却構造について詳細に説明する。図3に示すように送風路65から送風された各冷却用の風のうち、第5の風は第2のライトバルブ手段18の光の入射側、すなわち第2の入射側偏光板82の側に送風されて、第2のライトバルブ手段18の光の入射側および第2の入射側偏光板82を冷却する。また、第6の風は、第2のライトバルブ手段18の光の出射側に送風されて、第2のライトバルブ手段18の光の出射側とクロスダイクロイックプリズム25の入射側を冷却する。
送風路65から送風された第7の風は、第1のライトバルブ手段14の光の入射側、すなわち第1の入射側偏光板81側に送風されて、第1のライトバルブ手段14の光の入射側および第1の入射側偏光板81を冷却する。
第8の風は、第1のライトバルブ手段14の光の出射側に送風され、第1のライトバルブ手段14の光の出射側とクロスダイクロイックプリズム25の入射側を冷却する。
【0023】
送風路65から送風された第9の風は、第3のライトバルブ手段21の光の入射側、すなわち第3の入射側偏光板83側に送風されて、第3のライトバルブ手段21の光の入射側および第3の入射側偏光板83を冷却する。
さらに、送風路65から送風された第10の風は、第3のライトバルブ手段21の光の出射側に送風されて、第3のライトバルブ手段21の光の出射側とクロスダイクロイックプリズム25の入射側を冷却する。
【0024】
以上、第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21を冷却する構成について述べたが、この構成において、各第1〜第4の案内部材123、124、125、126の位置および形状を適切に配置することで、各第1〜第10の風の風量および流速を容易に調整することができる。仮に、第2のライトバルブ手段18の光の出射側とと第1のライトバルブ手段14の光の出射側の発熱量が大きい場合、第2のライトバルブ手段18を冷却するための第6の風と第1のライトバルブ手段14を冷却するための第8の風が最大の送風量または風速が得られるように配置すれば良い。また、仮に第3のライトバルブ手段21の発熱量があまり高くない場合には、これを冷却するための第9、第10の風を絞って送風する。このようにすると、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の温度上昇値をほぼ均等化できる。さらに、入射側の各第1〜第3の入射側偏光板81、82、83も第5、第7、第9の風の風量を第2〜第4の案内部材124、125、126で調節することによって、容易に温度上昇値を制御できる。したがって、送風手段61の風量を非常に効率的に使用できる。このように、本発明においては、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の光の入出射側、第1〜第3の入射側偏光板81、82,83の発熱量によって、第1〜第4の案内部材123、124、125、126で形成される第1〜第10の流路101〜110の断面形状、断面積等を変えて、各流路101〜110の風量、風速などを変えることができる。
【0025】
以上図2、図3に示したように、本発明では、送風路を複数に分割された流路で構成しているので、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21に専用の流路101、102、103、104を設けることができる。従って、小型化、薄型化に有効であり、かつ高輝度化に対応した発熱量の大きいライトバルブ手段に対しても有効かつ高効率の冷却装置を有する光学装置を提供することができる。
さらに本発明では、送風手段61を遠心ファンとし、各ライトバルブ手段の光の入出射側に圧力損失が極力少なくなるようになめらかに吹き分ける流路を設けているので十分な風量が得られる。従って、高効率な冷却を行なうことができ、かつ装置の高さ寸法の削減を図ることができる。
【0026】
また、本発明では、送風手段61から送風された風を、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の温度上昇が平均化するように第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21に供給することができる。従って、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の温度を低減することができる。また、自由に風量および風速を制御できるため効率的な冷却装置を備えた光学装置を得ることができる。
さらに、光の吸収率の大きく発熱量の大きい第2のライトバルブ手段18および第3のライトバルブ手段21への風量および風速が大きくになるようにし、第1のライトバルブ手段14への風量および風速が小さくになるように、そこを通過する風を調節することができるので、効率的な冷却装置を備えた光学装置を提供することができる。
【0027】
さらに、各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の入射側偏光板81、82、83の温度をも許容値以内に下げることができるように、第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21の入射側と出射側の風量を制御できる構成としている。
また、上記の実施例においては、送風手段61からの風を第1〜第4の案内部材123、124、125、126により分割しているが、これは複数の断面積の異なるパイプ等で分割する構造であっても同様の効果が得られるものである。
【0028】
この実施例においては、第1の吸入口91を送風手段近傍の筐体29の側面に設け、排気口93を筐体29の他の側面に設けているため、光学装置の高さ寸法を少なくすることができる。更に、排気ファン28を放電ランプ1の近傍に配置したので、光熱を発する放電ランプ1を容易に冷却することができる。
【0029】
次に、参考発明である光学装置の送風手段61の配置について図4、5を用いて説明する。
【0030】
図4は、参考発明による光学装置の参考例を示す斜視図であり、図5は、参考発明による光学装置のさらに他の参考例を示す斜視図である。図4、5において、図1から図3と同じ機能を持つ各要素については同一の参照番号を付けた。また、図4、図5の斜視図は光学装置を通常の使用状態で台の上に置いた場合の平面図(上から見た図)に対して、下方から見た斜視図である。前述の図1に示す実施例においては送風手段61は図1に向って投射レンズ27の側面左側に位置し、これを立てた状態で配置されているが、図5の送風手段61は図1の送風手段61をほぼ90度回転させて(寝かせた状態で)配置されている。図4に示す送風手段61は寝かせた状態で図5とは反対側に配置されている。
【0031】
本参考例では、送風手段61の吸入方向を筐体29の側面、特に、図1に示す筐体29の上方側面としているために、装置下面側に流路を確保する必要がないため、少ない吸入抵抗で吸気が可能である。さらに、送風手段61を図4、図5に示すように投射レンズ27の左右いずれの側に配置しても同じ効果が得られる。また、図4、5に示した光学ユニット200は、送風路65が左右どちらに取り付いた場合でも第1〜第3のライトバルブ手段14、18,21への送風が可能なような構成になっている。
【0032】
図6は本発明による光学装置に使用する冷却構造の他の実施例を示す断面図である。
本発明の冷却装置は前述のように3枚の別々のライトバルブ手段14,18,21を用いた場合以外にも適用できる。すなわち、図6に示すように1枚の大型のライトバルブ手段210の発熱量の大きい中心部分に多く風をあて周辺を少なくするようなライトバルブ手段の冷却装置にも適応することも可能である。
図において、送風手段61から送風路65を通った風は、ライトバルブ手段210の中心部に送風される第1の風(矢印101a)と、ライトバルブ手段210の周辺部に送風される第2の風(矢印102a)、第3の風(矢印103a、)に分割送風されて、大型のライトバルブ手段210を冷却する。この場合にも送風手段61の吸気は筐体29の側面から行われるため、吸入抵抗が少なく、さらには装置の薄型化にも有利である。
前述の実施例においては、送風手段61を風を送る手段として利用していたが、以下に、送風手段61を風を吸入する手段として用いる例について説明する。
【0033】
図7は、参考発明による光学装置に使用される冷却構造の他の参考例を示す断面図である。図において、送風手段61は風の排気側に設けられ、第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21を冷却後の風を吸入する。送風路65を通り第2の流路102を通った風は第1のライトバルブ手段14を冷却した後、送風手段61を通して排気される。第1の流路101を通った風は第2のライトバルブ手段18を冷却した後、送風手段61を通して排気される。また、第4の流路104を通った風は第3のライトバルブ手段21を冷却した後、送風手段61によって筐体29の外に排気される。
【0034】
図8は本発明による光学装置のさらに他の実施例を示す平面図である。図において、光源である放電ランプ1からの照明光2は、放物面鏡のランプリフレクタ3、レンズ4、レンズ5を介して偏光変換素子6、第1レンズアレイ7、ミラー8、第2レンズアレイ9を介してダイクロイックミラー40に入射される。ダイクロイックミラー40は赤色光41を反射し、緑および青色光42を透過する。赤色光41はミラー13で反射され、第1のライトバルブ手段14に入射される。緑および青色光42は緑色光16を反射し、青色光17を透過するダイクロイックミラー15に入射される。緑色光16は第2のライトバルブ手段18に入射される。青色光17はミラー19、ミラー20を介して、第3のライトバルブ手段21に入射される。
【0035】
第1のライトバルブ手段14からの赤透過光と、第2のライトバルブ手段18からの緑透過光と、第3のライトバルブ手段21からの青透過光は、クロスダイクロイックプリズム25により色合成され、色合成された出射光26は投射レンズ27によりスクリーン(図示せず)上に投射される。この実施例においては、放電ランプ1から出射された光はU字状に曲げられてスクリーン(図示せず)投射される。
高温になる光源から発生する熱が光源以外の構成部品に影響を及ぼさないようにするために、放電ランプ1、ランプリフレクタ3の近傍には、光源冷却用の排気ファン50が配置されており、液晶プロジェクタの筐体44の側面から外に熱風45が排気される。
また、放電ランプ1の近傍にはランプ電源31が配置される。
【0036】
図8に向って、投射レンズ27、クロスダイクロイックプリズム25を右から左に配置し、色分離光学系を構成する第1のダイクロイックミラー40、第2のダイクロイックミラー15、第1のミラー13、第2のミラー19、第3のミラー20をクロスダイクロイックプリズム25の周囲に配置している。また、光源からの照明光の利用効率を向上させ、かつ均一な照明光を得るための光源である放電ランプ1と、ランプリフレクタ3と、レンズ4と、レンズ5、偏光変換素子6、オプティカルインテグレータ手段である第1レンズアレイ7、ミラー8、第2レンズアレイ9とから構成される照明光学系と、光源用電源であるランプ電源31とを投射レンズ27、クロスダイクロイックプリズム25及び色分離光学系の下部に、照明光学系、ランプ電源31の順に配置している。
【0037】
図8に示した実施例においては、送風手段61は図1の実施例と同じく投射レンズ27の左側に配置されているが、逆に、右側に配置してもかまわない。送風手段61の吸気は矢印W11で示したように吸気され、矢印W12で示すように送風される。この光学装置も図1に示す実施例と同様に、装置全体を小型化できると共に高さ寸法を低減できる効果がある。
なお、図8の実施例において、排気ファン50を取り去るか、または他の場所に移動し、投射レンズ27と放電ランプ1の間に送風手段61を設けてもよい。以上説明したように、本発明の光学装置では送風手段61の吸入を側面方向か行い、光学装置の吸気口および排気口を側方に配置しているので、吸入抵抗を低減して冷却効果を高めることができると共に、装置の高さ寸法を低減することができる。
【0038】
さらに、本発明においては、送風路は複数に分割された流路により構成されているため、送風路により各第1〜第3のライトバルブ手段14、18、21に専用の流路101、102、103、104を設けることができる。従って、装置の小型化、薄型化に有効であり、かつ放射熱の高い高輝度化に対応したライトバルブ手段に有効に利用することができる高効率な冷却装置を有する光学装置を提供することができる。
さらに本発明では、送風手段61を遠心ファンとし、さらに流路を各ライトバルブ手段の光の入出射側に圧力損失が極力少なくなるようになめらかに吹き分ける流路を設けることができるので十分な風量が得られる。したがって、高効率な冷却を行うことができ、かつ装置の高さ寸法の削減が図れる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高さ寸法を低減し、装置を小型化でき、高効率の冷却装置を備えた光学装置を提供できる。また、複数のライトバルブ手段を高効率にほぼ均等な温度に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光学装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】送風路の一実施例を示す斜視図である。
【図3】 図2に示す送風路を用いた冷却構造の一実施例を示す斜視図である。
【図4】 参考発明による光学装置の参考例を示す斜視図である。
【図5】 参考発明による光学装置のさらに他の参考例を示す斜視図である。
【図6】 本発明による光学装置に使用する冷却構造の他の実施例を示す断面図である。
【図7】 参考発明による光学装置に使用される冷却構造のさらに他の参考例を示す断面図である。
【図8】 本発明による光学装置のさらに他の実施例を示す平面図である。
Claims (2)
- 光を出射する光源と、前記光源からの光を変調して光学像を形成するライトバルブと、前記ライトバルブからの光学像を投射する投射レンズを備えた光学装置であって、
前記光学装置の筐体の側面であって、前記投射レンズが光学像を投射する面に設けられた吸入口と、
前記吸入口と前記投射レンズとの間であって、前記投射レンズの側方に縦置きで配置され、前記吸入口からの空気を第1の方向で吸入し、前記第1の方向に対して垂直な方向である第2の方向に空気を送風する遠心ファンと、
前記遠心ファンから送風された空気を前記ライトバルブに導く送風路と、
前記送風路内に設けられ、前記ライトバルブの入射側と出射側の各々に前記空気を導く案内部材を備え、
前記第2の方向が、前記投射レンズの光軸と平行となるように前記遠心ファンを配置したことを特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置であって、
前記光源の近傍に配置され、前記ライトバルブを冷却した空気を吸入し、排気する排気手段と、
前記排気手段からの空気を排気する排気口を備えたことを特徴とする光学装置。
Priority Applications (11)
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