JP4004747B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射制御装置に関し、特に、微妙なスロットル操作に対応して加速時のドライバビリティを向上することができるよう燃料の噴射量を決定する燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの回転に同期した燃料噴射に加え、同期噴射では燃料供給が間に合わない急加速時に、その不足分を補う非同期噴射を行う燃料噴射制御装置が知られている。例えば、特開平10−259749号公報には、非同期噴射の噴射量や噴射タイミングを加速パタ−ンに応じて適正化することができるようにした燃料噴射制御装置が記載されている。この、燃料噴射制御装置では、スロットル開度の変化に基づいて加速パターンを検出しており、特に、一定時間毎に読み取ったスロットル開度の差分を演算するとともに、その差分の積を求めている。この差分の積が加速パタ−ンを良く反映し、適正な加速補正量が算出されるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スロットル開度変化率に応じて加速補正量を算出する上記の装置においては次のような問題点がある。すなわち正確なスロットル変化率を算出するには、ある程度大きいスロットル開度の変化が生じていなければならない。しかしながら、アクセルペダルを足で操作する四輪車とは異なり、スロットルの開閉を手で操作する二輪車の場合、スロットル操作は微妙である。したがって、二輪車の燃料噴射制御では、微妙な操作によるスロットル変化を加速補正量に反映させる必要があり、上記の装置では正確さにおいて不十分であった。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決し、微妙なスロットル操作に対する正確な加速補正によってドライバビリティを向上させることができる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、スロットル開度変化率演算タイミングである予定のクランク回転角を基準とした相異なる2つの単位時間前における検出スロットル開度変化量に基づき、互いに対比可能に換算された2つのスロットル開度変化率を算出する変化率算出手段と、前記2つのスロットル開度変化率のうちの大きい方に対応する燃料噴射量の加速補正量を算出する加速補正量算出手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0006】
第1の特徴によれば、相異なる2つの単位時間におけるスロットル開度変化率を検出するようにしたので、1つの単位時間におけるスロットル開度変化率を検出するのと異なり、短い単位時間のスロットル開度変化率により急激なスロットル操作に対する検出能力が増し、長い単位時間のスロットル開度変化率により安定したスロットル操作の検出が可能になる。
【0007】
また本発明は、前記変化率算出手段が、予定のクランク回転角を基準とした相異なる2つのクランク回転角前におけるスロットル開度変化量に基づき、互いに対比可能に換算された2つのスロットル開度変化率を算出するよう構成された点に第2の特徴がある。第2の特徴によれば、タイマ手段を設けることなく、クランク回転角の検出結果により、相異なる2つの単位時間でのスロットル開度変化を検出することができる。
【0008】
また、本発明は、前記基本燃料噴射量が予定の演算タイミング毎に算出されるよう設定されるとともに、前記演算タイミング毎に、前回演算タイミングから今回演算タイミングの間に前記変化率算出手段で算出されたスロットル開度変化率のうち最大値を算出する最大値算出手段を具備し、前記加速補正量算出手段では、前記最大値に対応する燃料噴射量の加速補正量を算出するよう構成した点に第3の特徴がある。第3の特徴によれば、各演算タイミング間のスロットル開度変化率の最大値に対応する加速補正を行うことにより検出精度の向上が図れる。
【0009】
また、本発明は、前記最大値に対応したポイントを算出するポイント算出手段と、予定回数分毎にポイントの合計値を算出する加算手段とを具備し、前記合計値が基準値より大きい場合にだけ前記加速補正量算出手段により加速補正量を算出する点に第4の特徴がある。第4の特徴によれば、スロットル開度変化率が小さくても、ポイントが毎回算出されている場合は、合計値が大きくなるため安定な加速状態であることが検出され、その時の最新スロットル開度変化率の最大値により、加速補正量が算出される。一方、ポイントが毎回算出されていない場合、例えば、ノイズや読取公差による開度変化が生じている場合、合計値が小さいので加速補正量が算出されない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置を組み込んだ内燃機関(エンジン)の要部構成図である。同図において、気筒1の燃焼室2には、吸気ポート3および排気ポート4が開口し、各ポート3,4には吸気弁5および排気弁6がそれぞれ設けられるとともに、点火プラグ7が設けられる。
【0011】
吸気ポート3に通じる吸気通路8には、その開度θTHに応じて吸入空気量を調節するスロットル弁9や燃料噴射弁10、ならびに前記開度θTHを検出するスロットルセンサ11および負圧センサ12が設けられる。吸気通路8の終端にはエアクリーナ13が設けられ、エアクリーナ13内にはエアフィルタ14が設けられ、このエアフィルタ14を通じて吸気通路8へ外気が取り込まれる。さらに、エアクリーナ13内には吸気温センサ15が設けられる。
【0012】
気筒1内にはピストン16が設けられ、このピストン16にコンロッド17を介して連接されたクランク軸18には、クランクの回転角度を検出して所定クランク角毎にクランクパルスを出力する回転角センサ19が対向配置される。さらに、クランク軸18に連結されて回転するギヤ等の回転体20には車速センサ21が対向配置される。気筒1の周りに形成されたウォータジャケットにはエンジン温度を代表する冷却水の温度を検出する水温センサ22が設けられる。なお、前記点火プラグ7には点火コイル23が接続されている。
【0013】
制御装置24はCPUやメモリからなるマイクロコンピュ−タであり、入出力ポート、A/D変換器などのインタフェースを備え、図示しないバッテリから動作電力を得ている。前記各センサの出力は入力ポートを通じて制御装置24に取り込まれる。また、各センサからの入力信号に基づく処理結果に従い、燃料噴射弁10や点火プラグ7に駆動信号が出力される。燃料噴射弁10の駆動信号(噴射信号)は噴射量に応じたパルス幅を有するパルス信号であり、このパルス幅に相当する時間開弁されて吸気通路8に燃料が噴射される。
【0014】
前記噴射信号のパルス幅つまり燃料噴射時間は、エンジン回転数Ne とスロットルセンサ11の検出値(スロットル開度θTH)とに基づいて算出される。本実施形態では、予定クランク回転角を基準とした相異なる2つのクランク回転角前のタイミングで検出したスロットル開度と現在のスロットル開度との差(スロットル開度変化量)を互いに対比可能なように所定単位時間における変化量に換算する。そして、その変化量に基づいてスロットル開度変化率を算出し、さらにその2つのスロットル開度変化率を互いに比較して、そのうちの大きい方を今回の検出スロットル開度変化率にする。また、それまでの予定期間内の最大スロットル変化率よりも今回の検出値が大きい場合には最大スロットル開度変化率を更新するようにした。
【0015】
そして、微小のスロットル開度変化をも把握できるよう、演算タイミング毎に最大スロットル開度変化率に対応するポイントを算出し、予定回数分のポイントの合計値を算出し、この合計値に基づく判断で加速補正をすると決定された場合には前記最大スロットル開度変化率に対応する予定の加速補正量を算出する。
【0016】
図3は、燃料噴射の処理を示すフローチャートである。ステップS1ではエンジン回転数Ne を読み込む。エンジン回転数Ne は回転角センサ19から出力されるクランクパルスを計数して求めることができる。ステップS2ではスロットル開度θTHを読み込む。ステップS3では、直前6.6ms(ミリ秒)相当のスロットル開度θTHの変化量を算出し、それを3倍して20ms相当に換算してスロットル開度変化率DθTHA として記憶する。ステップS4では直前20ms相当のスロットル開度θTHの変化量を算出し、スロットル開度変化率DθTHB として記憶する。これにより2つの変化率DθTHA ,DθTHB はレンジが揃うので互いに対比可能となる。
【0017】
時間6.6ms相当および20ms相当のスロットル開度変化量は予め定めた回転数レンジ毎のクランク回転角間のスロットル開度の差分から算出することができる。例えば、エンジン回転数Ne が1500rpm未満ではクランク回転角60°間および180°間、1500〜3000rpmではクランク回転角120°間および360°間、3000〜6000rpmではクランク回転角240°間および720°間、6000rpm以上では480°間および1440°間でスロットル開度の差分をそれぞれ算出する。
【0018】
そして、エンジン回転数Ne が1500rpm未満の計算例を示すと次の通りである。6.6ms相当のスロットル開度変化量を3倍して20ms相当に換算したスロットル開度変化率DθTH( DθTHA)=(今回のθTH−60°前のθTH)の絶対値×Ne ÷1500×3…(F1)。20ms相当のスロットル開度変化量から算出されるスロットル開度変化率DθTH( DθTHB)=(今回のθTH−180°前のθTH)の絶対値×Ne ÷1500…(F2)。
【0019】
ステップS5では、スロットル開度変化率DθTHA がスロットル開度変化率DθTHB 以上かどうかを判断する。スロットル開度変化率DθTHA がスロットル開度変化率DθTHB 以上であれば、ステップS6に進んで今回のスロットル開度変化率DθTHとしてスロットル開度変化率DθTHA を記憶する。一方、スロットル開度変化率DθTHA がスロットル開度変化率DθTHB 未満であれば、ステップS7に進んで今回のスロットル開度変化率DθTHとしてスロットル開度変化率DθTHB を記憶する。
【0020】
ステップS8では、前回までの最大スロットル開度変化率DθTHと今回のスロットル開度変化率DθTHとを比較し、今回値がそれまでの最大スロットル開度変化率DθTHより大きい場合は、ステップS9に進んで今回値で最大スロットル開度変化率DθTHを更新する。今回値がそれまでの最大スロットル開度変化率DθTHより小さい場合は、ステップS9をスキップしてステップS10に進む。ステップS1〜ステップS9の演算は、予定のクランク回転角度(例えば30°)毎に行われる。
【0021】
ステップS10では燃料噴射量演算タイミングか否かが判断される。燃料噴射量演算はクランク回転角度(例えば180°)毎に行われる。ステップS10が肯定ならばステップS11に進み、エンジン回転数Ne およびスロットル開度θTHから基本噴射時間TiMを算出する。基本噴射時間TiMはエンジン回転数Ne およびスロットル開度θTHの関数として設定したマップから検索することができる。なお、噴射量は噴射時間に対応するので、本明細書では噴射時間で噴射量を代表して説明する。
【0022】
ステップS12では最大スロットル開度変化率DθTHに基づいてポイントつまり重み付け定数を算出する。ポイントとしては、最大スロットル開度変化率DθTHに対応して予め設定されている値を使用できる。図4は、最大スロットル開度変化率DθTHとポイントの対応例を示す図であり、設定値との関係に応じてポイントが設定されている。ポイントα、β、γ(α<β<γ)の一例として、α=1、β=2、γ=4が設定される。また、20ms毎のスロットル開度変化率DθTHに対応する3段階の設定値(第1設定値<第2設定値<第3設定値)の一例として、第1設定値=0.195°/20ms、第2設定値=0.293°/20ms、第3設定値=0.391°/20msを設定している。なお、ポイントを割り当てるための設定値は3つに限られない。
【0023】
ステップS13では,過去の4回分のポイントの合計値を基準値と比較する。合計値が基準値以上であれば、ステップS14に進み、最大スロットル開度変化率DθTHに基づいて加速補正量を算出する。一方、合計値が基準値未満であれば、ステップS15に進み、加速補正減算処理を行う。つまり、前回の噴射演算タイミングで加速補正量が算出されていた場合には、その量を予定量だけ減量する。なお、前回の噴射演算タイミングで加速補正量が「0」であった場合は「加速補正量=0」を算出する。
【0024】
ステップS16では、最大スロットル開度変化率DθTHを「0」にリセットする等、次の燃料噴射量演算タイミング(例えば、クランク回転角180°毎)に対する初期化を行う。なお、ポイントの合計回数は4回に限られず、複数回であればよいが、極端に多い回数では、かえって加速の程度を把握しにくいので、4回近傍、つまり2〜6回程度がよい。
【0025】
ステップS17では、基本噴射時間TiMに、水温補正係数、吸気温補正係数、大気圧補正係数等の補正係数Aを乗算し、さらに加速補正量と無効噴射時間TiVBとを加算して燃料噴射時間Ti を算出する。無効噴射時間TiVB は開弁時間のうち燃料の完全な噴射を伴わない時間であり、燃料噴射弁10の形式や構造により決定される。
【0026】
ステップS18では、燃料噴射弁10の駆動信号を燃料噴射時間Ti の間出力する。燃料噴射弁10はこの駆動信号が出力されている間開弁し、吸気通路8に燃料を噴射する。
【0027】
図5,図6はスロットル開度θの変化およびそれに伴うスロットル開度変化率DθTHの変化を示す図であり、時間軸はクランク回転角で表す。スロットル開度変化率DθTHはクランク回転角(30°)毎の直前6.6ms間のスロットル開度変化量を3倍して20ms相当の変化量に換算したときの変化率DθTHA 、および直前20ms間のスロットル変化量に基づく変化率DθTHB である。このように、直前6.6ms間および直前20ms間の値、つまり前記ステップS3,S4で算出した値 (DθTHA/DθTHB)は互いに大きく異なっている。
【0028】
一方、クランク回転角30°毎の直前6.6ms間のスロットル開度変化量を3倍して20ms相当の変化量に換算したスロットル変化率DθTHA および直前20ms間のスロットル変化率DθTHB のうち大きい方を採用し、かつ予定期間の最大値を残すようにした結果、つまり前記ステップS6,S7,S8,S9の処理を経た後の値は図7のようになる。同図に示すように、クランク回転角180°の間で算出された最大スロットル開度変化率DθTH(1)(2)(3)(4)(5) に対してタイミングt1,t2,t3,t4,t5でポイントがa,b,c,d,eが算出され、過去4回分のポイントが各タイミングで加算される。例えば、タイミングt4ではポイントa,b,c,dが加算され、タイミングt5ではポイントb,c,d,eが加算される。この合計ポイントが設定値以上の場合は、そのときの最大スロットル開度変化率DθTHに応じて加速補正量が算出される。
【0029】
図1は、本実施形態に係る燃料噴射制御装置の要部機能を示すブロック図である。同図において、スロットル開度検出部つまりスロットルセンサ11の出力信号は、図示しないA/D変換器でマイクロコンピュータの処理に適合するようデジタル変換され、スロットル開度変化率第1算出部(変化率第1算出部)25およびスロットル開度変化率第2算出部(変化率第2算出部)26に入力される。変化率第1算出部25は、予定クランク回転角毎にその直前の第1の期間におけるスロットル開度変化率DθTHA を算出する。同様に、変化率第2算出部26は、予定クランク回転角毎にその直前の第2の期間(第2の期間は第1の期間より長い)におけるスロットル開度変化率DθTHB を算出する。なお、変化率第1算出部25および変化率第2算出部26は、前記2つの期間の比に応じて自己の出力値を他方の出力値とレンジを合わせるよう変化量を換算した出力値を発生する。
【0030】
比較部27は、スロットル開度変化率DθTHA とスロットル開度変化率DθTHB とを比較してそのうちの大きい方を最大値更新部28に供給する。最大値更新部28は、最大値記憶部29に記憶されている最大スロットル開度変化率DθTHおよび今回の最大スロットル開度変化率DθTHのうち大きい方を最大値記憶部29に記憶する。
【0031】
ポイント算出部30は、演算タイミング毎に最大値記憶部29に記憶されたから最大スロットル開度変化率DθTHに対応するポイントを算出し(図4参照)、バッファ31にポイントを出力する。
【0032】
バッファ31は最新の複数回分(例えば4回分)のポイントを記憶できる。バッファ31に記憶された複数回分のポイントは加算部32に読み出されて合算され、その合算結果は補正値算出部33に入力される。補正量算出部33は入力されたポイントの合算値が設定値以上になっていた場合、最大スロットル開度変化率DθTHに応じて加速補正量を算出する。加速補正量は燃料噴射時間算出部34に供給される。燃料噴射時間算出部34では加速補正量を加味した燃料噴射時間Ti が算出され、噴射弁駆動部部35に供給される。
【0033】
なお、予定のクランク回転角の前の2回のタイミングでスロットル開度変化率を算出したが、1回のタイミングでスロットル開度変化率を算出し、ポイントによる重み付けを行って加速補正量を算出しても、一定の効果は得られる。また、スロットル開度変化率は予定のクランク回転角における検出値の差分で算出するのに限らず、タイマ処理により予定時間毎に差分を検出して算出してもよい。
【0034】
上述のように、本実施形態では、予定クランク回転角毎に、直前の2か所のタイミングでスロットル開度変化率を算出したので、スロットル開度の変化が急であっても、緩やかであっても、ともにこれを検出して加速補正量に反映させることができる。また、予定クランク回転角毎のスロットル開度変化率の最大値に基づいて加速補正量の精度を向上させられる。さらに、前記最大値に基づいた重み付けをして加速補正を実施するかどうかの判定を行うことで、微小なスロットル開度変化率を加速補正量に反映させることができるようにした。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1〜請求項4の発明によれば、加速時のスロットル開度変化に応じて正確に燃料の加速補正量を算出することができる。特に、請求項1の発明によれば、2つの単位時間におけるスロットル開度変化率を検出するようにしたので、1つの単位時間におけるスロットル開度変化率を検出するのと異なり、短い単位時間のスロットル開度変化率により急激なスロットル操作に対する検出能力が増し、応答性が良好になる。また、長い単位時間のスロットル開度変化率により安定したスロットル操作の検出が可能になる。
【0036】
また、請求項2の発明によれば、タイマ手段を設けることなく、クランク回転角の検出結果により、相異なる2つの単位時間でのスロットル開度変化を検出することができる。
【0037】
さらに、請求項3の発明によれば、基本燃料噴射量の演算タイミング間でのスロットル開度変化率の最大値によって加速補正量が算出される。第4の特徴によれば、スロットル開度変化率が小さくても、ポイントが毎回算出されている場合は、合計値が大きくなるため安定な加速状態であることが検出され、その時の最新スロットル開度変化率の最大値により、加速補正量が算出される。一方、ポイントが毎回算出されていない場合、例えば、ノイズや読取公差による開度変化が生じている場合、合計値が小さいので加速補正量が算出されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置の要部機能ブロック図である。
【図2】 本発明の燃料噴射制御装置を含む内燃機関の要部構成図である。
【図3】 燃料噴射の処理を示すフローチャートである。
【図4】 スロットル開度変化率に対する重み付けテーブルの一例を示す図である。
【図5】 スロットル開度の変化を示す図である。
【図6】 スロットル開度変化率の推移を示す図である。
【図7】 スロットル開度変化率の最大値の推移を示す図である。
【符号の説明】
9…スロットル弁、 10…燃料噴射弁、 11…スロットルセンサ、 19…回転角センサ、 24…制御装置、 25…スロットル開度変化率第1算出部、26…スロットル開度変化率第2算出部、 27…比較部、 28…最大値更新部、 29…最大値記憶部、 30A…ポイント算出部、 30B…ポイント記憶部、 32…加算部、 33…補正量算出部、 34…燃料噴射時間算出部

Claims (1)

  1. 予定の演算タイミング毎に基本燃料噴射量を算出するとともに、予定のクランク回転角毎に算出されたスロットル開度変化率に対応する加速補正量で加速時の基本燃料噴射量を補正する燃料噴射制御装置において、
    スロットル開度検出手段と、
    前記予定のクランク回転角を基準とした相異なる2つの単位時間前における検出スロットル開度変化量に基づき、互いに対比可能に換算された2つのスロットル開度変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記2つのスロットル開度変化率のうちの大きい方を記憶する最大値記憶手段と、
    前記演算タイミング毎に、前回演算タイミングから今回演算タイミングの間に前記変化率算出手段で算出されて記憶されたスロットル開度変化率のうち最大値で前記最大値記憶手段の記憶内容を更新する最大値算出手段と、
    前記最大値に対応する燃料噴射量の加速補正量を算出する加速補正量算出手段と,
    前記最大値に対応して加速補正量の重み付けとしての複数段階のポイントを前記基本燃料噴射量の演算タイミング毎に算出するポイント算出手段と、
    前記演算タイミングの予定回数分毎にポイントの合計値を算出する加算手段とを具備し、
    前記合計値が基準値より大きい場合にだけ前記加速補正量算出手段により加速補正量を算出することを特徴とする燃料噴射制御装置。
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