JP3996740B2 - 部分深耕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部分的に深い位置の土まで耕耘する部分深耕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の部分深耕機は、例えば、ビーム等の支持フレームの下端部に設けられ心土層の土を切削して持ち上げるチゼルと、このチゼルから土が導かれるとともに土を切削して持ち上げて地表面上に反転放てきする作業体とを備えており、この作業体が、例えば細長矩形板状の1枚の合成樹脂板にて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の部分深耕機では、例えば、地表面から比較的深い位置の硬い土を切削する作業体下部の磨耗、破損等により、作業体の交換が必要となった場合に、作業体全体を交換しなければならないため、交換コストが高くつくばかりでなく、交換作業に手間取るおそれがあるという問題がある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、交換コストを低減でき、かつ、交換作業を容易にできる部分深耕機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の部分深耕機は、上下方向に長手方向を有する細長板形状の支持フレームと、この支持フレームの下部前側に設けられた切削板取付体と、この切削板取付体に着脱可能に取り付けられ、前記支持フレームの左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で土を切削しながら地表面近傍まで持ち上げる切削板と、前記支持フレームの長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた反転板取付体と、この反転板取付体に着脱可能に取り付けられ、前記切削板とは別体でこの切削板と隣接した状態で位置し、前記支持フレームの左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で前記切削板にて持ち上げられた土を地表面上に反転放てきする反転板とを具備し、前記反転板および前記反転板取付体にて反転部が構成され、この反転部は作業目的等に対応する複数種の反転部の中から選択された1つの反転部であり、前記反転板の曲面状の前面である作用面は、前方に対して両側方に所定の傾斜角度傾斜した2つの分割傾斜作用面にて形成され、これら2つの分割傾斜作用面の境界部分が、前記切削板の曲面状の前面である作用面と同じ曲面上に位置するものである。
【0006】
そして、この構成では、互いに隣接した状態で位置する切削板および反転板が、それぞれ切削板取付体および反転板取付体を介して支持フレームに対して着脱可能となっているので、切削板および反転板を別々に交換でき、よって、従来の構成に比べて交換コストが低減しかつ交換作業が容易になる。また、作業目的、圃場条件等に応じて、他の反転板および反転板取付体に適宜に交換できるので、作業目的、圃場条件等に対応する複数種の部分深耕機を用意する必要がなく、汎用性が良好である。
【0007】
請求項記載の部分深耕機は、請求項記載の部分深耕機において、切削板および反転板は、それぞれ土の付着しにくい合成樹脂板にて構成されているものである。
【0008】
そして、この構成では、切削板および反転板がそれぞれ土の付着しにくい合成樹脂板にて構成されているので、切削板への土付着および反転板への土付着が抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の部分深耕機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0010】
図1および図2において、1は部分深耕機で、この部分深耕機1は、走行車である牽引車としてのトラクタ(図示せず)に脱着可能に装着して使用する牽引式のもので、トラクタの牽引動作により圃場を進行方向Xに移動しながら深い位置の心土層まで耕耘(土を切削、破砕および反転)する非駆動式耕耘作業機である。
【0011】
なお、この部分深耕機1は、下層すなわち心土層・耕盤層を切削するとともに切削土を地表面Gまで持ち上げ、地表面G上に反転および投てきすることにより、下層土と上層土とを混ぜて、表土である作土の排水効果、客土効果等の向上を図ろうとするもので、プラウの天地返しとサブソイラの心土破砕との両方の効果を実現できるものである(図4参照)。
【0012】
そして、部分深耕機1は、進行方向Xと交差する方向である左右水平方向に長手方向を有する細長で角パイプ状の主フレーム2を備え、この主フレーム2にはトラクタ連結部としての三点連結部3が取り付けられている。この三点連結部3は、トップピン4を有するトップマスト5、ロワピン6を有するロワアーム7等にて構成されている。
【0013】
また、主フレーム2の長手方向両端部には、複数、例えば左右一対の支持フレーム取付体10,10が、左右位置調節可能に取り付けられ、支持フレーム取付体10,10にはビーム、シャンク等の支持アームである支持フレーム11,11が高さ位置調節可能に取り付けられている。
【0014】
各支持フレーム11は、例えば金属材料等で一体に上下方向に長手方向を有する細長板形状に形成されている。すなわち、支持フレーム11は、厚さ方向が左右水平方向に一致した上下方向に細長い矩形板状の直線状板部12と、この直線状板部12の下端から前斜め下方に突出し厚さ方向が左右水平方向に一致した上下方向に細長い矩形板状の曲線状板部13とにて構成されている。なお、直線状板部12および曲線状板部13は同じ厚さ寸法Aである。
【0015】
そして、支持フレーム11の曲線状板部13の下端部、つまり支持フレーム11の進行方向X先端部には、進行方向Xへの移動に伴って硬い心土層の土を切削してやや持ち上げる先端切削部である先金等の金属製のチゼル15が、ボルト、ナット等の取付具16によって着脱可能に取り付けられている。すなわち先端刃であるチゼル15は支持フレーム11に対して着脱可能となっている。
【0016】
このチゼル15は、ボルト挿通用孔等の連結用孔を複数有する連結板部17と、この連結板部17の前端に一体に交差状に形成されたやや湾曲した矩形板状のつめ板部18とにて構成されている。
【0017】
この先の尖ったつめ板部18は、曲線状板部13に対して直交状で、曲線状板部13の厚さ寸法Aより大きい左右水平方向に沿った幅寸法Bを有する形状をなし、このつめ板部18の曲面状の前面である作用面19が進行方向Xである前方に対して側方に傾斜してずれることなく真直ぐ進行方向Xを向いている。なお、支持フレーム11の曲線状板部13の下端近傍の後端部には、破砕効果を上げるウイング20が回動自在に取り付けられている。
【0018】
また、支持フレーム11の曲線状板部13の下端近傍の前端部、つまり支持フレーム11の下部前側には、例えば金属製の切削板取付体21が、支持フレーム11の前端に沿って位置するようにボルト、ナット等の取付具22によって着脱可能に取り付けられている。
【0019】
この切削板取付体21は、ボルト挿通用孔等の連結用孔を複数有する連結板部23と、この連結板部23の前端に一体に交差状に形成されたやや湾曲した矩形板状の取付板部24とにて構成されている。
【0020】
この取付板部24は、つめ板部18と同様、曲線状板部13に対して直交状で、曲線状板部13の厚さ寸法Aより大きい左右水平方向に沿った幅寸法B(つめ板部18と同じ幅寸法)を有する形状をなし、この取付板部24の曲面状の前面が進行方向Xである前方に対して側方に傾斜してずれることなく真直ぐ進行方向Xを向いている。なお、取付板部24の前面とつめ板部18の作用面19とは同じ曲面上に位置せず、反進行方向Xである後方にややずれた位置に配置されている。
【0021】
そして、切削板取付体21の取付板部24の前面には、進行方向Xへの移動に伴って心土層および耕盤層(心土と作土の中間部分等)の土を切削しながらこの切削土を地表面G近傍(作土層近傍)まで持ち上げるとともに、チゼル15の作用面19上端から導入された切削土を地表面G近傍(作土層近傍)まで持ち上げる分割作業体としての切削体である樹脂切削板等の切削板26が、ボルト、ナット等の取付具27によって着脱可能に取り付けられており、切削板26と取付板部24とが重なり合い積層状態となっている。すなわち、切削板26は、チゼル15からの切削土を受け入れて持ち上げるとともに自らによる切削土(つまり自らがもつ切削機能によって切削された土)を持ち上げるもので、切削板取付体21を介して支持フレーム11の下部前側に着脱可能に取り付けられている。
【0022】
また、切削板26は、例えば取付板部24と対応する形状をなす土の付着しにくい比較的薄肉状の1枚の合成樹脂板28にて構成されている。この切削板26の曲面状の前面である作用面29は、つめ板部18の作用面19と同じ曲面上に位置し、この切削板26の作用面29とつめ板部18の作用面19とが隣接した状態となっている。なお、切削板26および切削板取付体21にて切削部30が構成されている。
【0023】
さらに、支持フレーム11の曲線状板部13の上端近傍の前端部、つまり支持フレーム11の長手方向略中央部の前側には、例えば金属製の反転板取付体31が、支持フレーム11の前端に沿って位置するようにボルト、ナット等の取付具32によって着脱可能に取り付けられている。
【0024】
この反転板取付体31は、図3に示されるように例えば平面視で矢印形状をなすもので、ボルト挿通用孔等の連結用孔を複数有する連結板部33と、この連結板部33の前端に一体に交差状に形成されたやや湾曲した略矩形板状で断面く字状の取付板部34とにて構成されている。
【0025】
この取付板部34は、正面視で曲線状板部の厚さ寸法Aより大きい左右水平方向に沿った幅寸法B(つめ板部18と同じ幅寸法)を有する幅細部分36を備え、この幅細部分36の上端には上方に向って拡幅状の連絡部分37を介して幅細部分36より幅広い幅広部分38が連設されている。この幅広部分38は、正面視で曲線状板部13の厚さ寸法Aより大きい左右水平方向に沿った幅寸法Cを有する形状となっている。
【0026】
そして、反転板取付体31の取付板部34の前面には、進行方向Xへの移動に伴って主として切削板26の作用面29上端から導入された切削土(切削板26にて持ち上げられた土)を地表面G上に左右均等に分割して反転放てきする分割作業体としての反転体である樹脂反転板等の反転板46が、ボルト、ナット等の取付具47によって着脱可能に取り付けられており、反転板46と取付板部34とが重なり合い積層状態でかつ切削板26と上下に隣接した状態で位置している。反転板46は、反転板取付体31を介して支持フレーム11の長手方向略中央部の前側に切削板26と上下に隣接して位置するように着脱可能に取り付けられている。
【0027】
また、反転板46は、例えば取付板部34と対応する形状をなす土の付着しにくい比較的薄肉状の1枚の合成樹脂板48にて構成されている。この反転板46の曲面状の前面である作用面49は、進行方向Xである前方に対して両側方に所定の傾斜角度(例えば45度)だけ傾斜した2つの分割傾斜作用面49a,49bにて形成されている。
【0028】
なお、2つの分割傾斜作用面49a,49bの境界部分49cが、つめ板部18の作用面19および切削板26の作用面29と同じ曲面上に位置し、反転板46の作用面49と切削板26の作用面29とが隣接した状態となっている。なお、反転板46および反転板取付体31にて反転部50が構成されている。また、支持フレーム11の長手方向に沿って上下方向に互いに隣接した状態で位置する複数、例えば連続した2つの切削板26と反転板46とによって、チゼル15から土が導かれるとともに土を切削して持ち上げて地表面G上に反転放てきする作業体51が構成されている。
【0029】
次に、上記部分深耕機1を用いて耕耘作業をする場合について説明する。
【0030】
トラクタの三点ヒッチ部と部分深耕機1の三点連結部3を連結させることでトラクタに部分深耕機1を装着し、トラクタの三点ヒッチ部により部分深耕機1の所定部位を圃場の土中に差し込み、その後、トラクタの牽引動作により部分深耕機1を進行方向Xに移動させる。
【0031】
部分深耕機1が進行方向Xに移動すると、この移動によりチゼル15の作用面19によって硬い心土層の土が切削され、やや上方に持ち上げられる。
【0032】
また、進行方向Xへの移動により切削部30の切削板26の作用面29によって、比較的硬い心土層、耕盤層の土が切削されて地表面G近傍まで持ち上げるとともに、この切削土とともにチゼル15から供給された土が地表面G近傍まで持ち上げる。また、進行方向Xへの移動により反転部50の反転板46の分割傾斜作用面49a,49bによって、切削板26から供給された土が、地表面G上に向って左右側方に略同量に分割反転放てきされる。なお、反転部50で切削土が左右に半分ずつ反転放てきされるので、砕土性がよく、作業後の圃場の凸凹が少なく、また、圃場の土寄りを最小限に抑えることができる。
【0033】
このように、1つに連なった状態のチゼル15および作業体51で、深い位置の比較的硬い土壌が切削、破砕、反転等されることにより、図4に示されるように、比較的深い凹溝部が形成されるとともに、下層土と上層土とが混和され、作土の排水効果、客土効果等が得られる。
【0034】
ここで、例えば、切削板26の磨耗が大きく、切削板26の交換が必要となった場合、その切削板26のみを切削板取付体21から取り外し、新しい切削板26を切削板取付体21に取り付ける。また、例えば、反転板46の磨耗が大きく、反転板46の交換が必要となった場合、その反転板46のみを反転板取付体31から取り外し、新しい反転板46を反転板取付体31に取り付ける。
【0035】
そして、上記部分深耕機1によれば、作業体51が上下方向に互いに隣接した状態で位置する互いに別体の磨耗度合いの異なる2つの切削板26(磨耗し易い)および反転板46(磨耗し難い)にて構成され、これら2つの切削板26および反転板46がそれぞれ切削板取付体21および反転板取付体31を介して支持フレーム11に対して着脱可能となっているので、作業体51の部分的な磨耗、破損等に基いて作業体51全体を交換しなければならないようなことはなく、切削板26および反転板46をそれぞれに応じた最適な時期に別々に交換でき、従来の構成に比べて交換コストを低減でき、かつ、交換作業を容易にできる。
【0036】
また、作業目的、圃場条件等に応じて、反転部50のみを後述の他の反転部50a,50b,50c,50d,50eに交換することができるので、作業目的等に対応する複数種の反転部50,50a,50b,50c,50d,50eを用意すれば、作業目的等に対応する複数種の部分深耕機を用意する必要がなく、コスト低減が図られるとともに汎用性が良好である。
【0037】
例えば、図5に示す反転部50aは、土の左右側方への流れを良くするために、図3に示す反転部50の反転板46の中央上部に略三角形状の切断刃部61を前方に向けて一体に突出形成した構成となっている。
【0038】
また、図6に示す反転部50bは、回転デスク式のもので、支持フレーム11の長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた図示しない反転板取付体を有している。また、この反転板取付体には、切削板26と隣接した状態で位置し支持フレーム11の左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で切削板26にて持ち上げられた土を一側方に向けて地表面上に反転放てきする回転自在の金属或いは合成樹脂製の円板等の分割作業体としての反転体である反転板46bが着脱可能に取り付けられている。この反転板46bは、支軸62を中心として回転しながら切削土を一側方に反転放てきするので、反転性がきわめて良好となる。なお、反転方向は左右どちらでもよい。
【0039】
さらに、図7に示す反転部50cは、差動へら式のもので、支持フレーム11の長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた反転板取付体31cを有している。この反転板取付体31cは、例えば、連結部63とこの連結部63に前後位置調節可能に取り付けられたへら取付部64とに構成されている。そして、切削板26と隣接した状態で位置して支持フレーム11の左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で切削板26にて持ち上げられた土を一側方に向けて地表面上に反転放てきする分割作業体としての反転体である反転板46cが、へら取付部64に着脱可能に取り付けられている。この反転板46cは、例えば左右一対の2本の金属或いは合成樹脂製のフォークへら65,65にて構成されており、各フォークへら65はそれぞれ別々に前後位置調節可能となっている。各フォークへら65の前後位置の調節で放てきする方向の調節、砕土性の調節等を行うことができる。
【0040】
また、図8に示す反転部50dは、支持フレーム11の長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた反転板取付体31dを有している。また、この反転板取付体31dには、切削板26と隣接した状態で位置し支持フレーム11の左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で切削板26にて持ち上げられた土を一側方に向けて地表面上に反転放てきする金属或いは合成樹脂製の分割作業体としての反転体である反転板46dが着脱可能に取り付けられている。この反転板46dは、やや横を向いた上下方向に細長い矩形板状で、進行方向Xである前方に対して一側方に所定の傾斜角度だけ傾斜した状態となっている。
【0041】
さらに、図9に示す反転部50eは、支持フレーム11の長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた反転板取付体31eを有している。また、この反転板取付体31eには、切削板26と隣接した状態で位置し支持フレーム11の左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で切削板26にて持ち上げられた土を一側方に向けて地表面上に反転放てきする金属或いは合成樹脂製の分割作業体としての反転体である反転板46eが着脱可能に取り付けられている。
【0042】
この反転板46eは、上下方向に細長い矩形板状で、左右方向中央側が前方に膨出するように湾曲した形状となっている。また、反転板46eは、やや横を向いた上下方向に細長い矩形板状で、進行方向Xである前方に対して一側方に所定の傾斜角度だけ傾斜した状態となっている。なお、図8および図9に示す反転板46dおよび反転板46eを上端ほど一側方を向くようにねじった形状としてもよい。
【0043】
なお、上記実施の形態では、チゼル15と切削板取付体21とは別体であるとして説明したが、例えば、図示しないが、チゼル15と切削板取付体21とを金属、合成樹脂等で一体としてもよい。
【0044】
また、例えば、図示しないが、反転板取付体31と反転板46とを分割せずに金属、合成樹脂等で一体とすることで分割作業体である反転体としてもよく、同様に切削板取付体21と切削板26とを金属、合成樹脂等で一体とすることで分割作業体である切削体としてもよい。
【0045】
また、土を切削しながら地表面近傍まで持ち上げる切削体は、切削板26のみで構成されたもの、或いは、互いに一体である切削板取付体21および切削板26にて構成されたものには限定されず、例えば、図示しないが、互いに一体であるチゼル15および切削板26にて構成されたもの、或いは、互いに一体であるチゼル15、切削板取付体21および切削板26にて構成されたもの等でもよい。
【0046】
さらに、例えば、図示しないが、切削板取付体21、反転板取付体31等を支持フレーム11に一体に形成したり、切削板26、反転板46等を切削板取付体21、反転板取付体31等を介さず支持フレーム11に着脱可能に取り付けてもよい。
【0047】
また、磨耗度合いの異なる2つの切削板26および反転板46のそれぞれの厚さ寸法を磨耗度合いに応じて設定してもよく、例えば、土から受ける力が大きく磨耗し易い切削板26の厚さ寸法を、切削板26と比べて土から受ける力が小さく磨耗し難い反転板46の厚さ寸法より厚くしてもよい。
【0048】
さらに、左右一対で2つの作業体51,51を有する2本式の構成には限定されず、1本式、或いは、3本式、4本式、5本以上のものでもよい。
【0049】
また、切削部30の切削板26は、図8、図9等の反転板のように、進行方向Xである前方に対して所定の傾斜角度だけ傾斜させたり、左右方向中央側が前方に膨出するように湾曲させたり、上端ほど一側方を向くようにねじった形状等にしてもよい。
【0050】
さらに、作業体51は、支持フレーム11の前端位置でこの支持フレーム11に沿って上下方向に互いに隣接した状態で位置する複数、例えば3つ、4つそれ以上の分割作業体にて構成してもよい。
【0051】
また、切削板26、反転板46等は、合成樹脂板28,48以外に、例えば土の付着しにくいステンレス板、或いは、土付着が生じにくい場合には鉄板等による構成でもよい。
【0052】
【発明の効果】
求項記載の発明によれば、互いに隣接した状態で位置する切削板および反転板が、それぞれ切削板取付体および反転板取付体を介して支持フレームに対して着脱可能となっているので、切削板および反転板を別々に交換でき、よって、従来の構成に比べて交換コストを低減できかつ交換作業を容易にできる。また、作業目的、圃場条件等に応じて、他の反転板および反転板取付体に適宜に交換できるので、作業目的、圃場条件等に対応する複数種の部分深耕機を用意する必要がなく、汎用性が良好である。
【0053】
請求項記載の発明によれば、切削板および反転板がそれぞれ土の付着しにくい合成樹脂板にて構成されているので、切削板への土付着および反転板への土付着を抑制でき、効率よく作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の部分深耕機の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】 同上部分深耕機の正面図である。
【図3】 同上部分深耕機の反転部の斜視図である。
【図4】 同上部分深耕機による作業状態を示す図である。
【図5】 同上部分深耕機の他の反転部の斜視図である。
【図6】 同上部分深耕機のさらに他の反転部の斜視図である。
【図7】 同上部分深耕機のさらに他の反転部の斜視図である。
【図8】 同上部分深耕機のさらに他の反転部の斜視図である。
【図9】 同上部分深耕機のさらに他の反転部の斜視図である。
【符号の説明】
1 部分深耕機
11 支持フレーム
15 チゼル
21 切削板取付体
26 分割作業体としての切削体である切削板
28,48 合成樹脂板
31,31c,31d,31e 反転板取付体
46,46b,46c,46d,46e 分割作業体としての反転体である反転板
51 作業体
G 地表面

Claims (2)

  1. 上下方向に長手方向を有する細長板形状の支持フレームと、
    この支持フレームの下部前側に設けられた切削板取付体と、
    この切削板取付体に着脱可能に取り付けられ、前記支持フレームの左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で土を切削しながら地表面近傍まで持ち上げる切削板と、
    前記支持フレームの長手方向略中央部の前側に着脱可能に取り付けられた反転板取付体と、
    この反転板取付体に着脱可能に取り付けられ、前記切削板とは別体でこの切削板と隣接した状態で位置し、前記支持フレームの左右方向に沿った厚さ寸法より大きい左右方向に沿った幅寸法をもった状態で前記切削板にて持ち上げられた土を地表面上に左右均等に分割して反転放てきする反転板とを具備し、
    前記反転板および前記反転板取付体にて反転部が構成され、この反転部は作業目的等に対応する複数種の反転部の中から選択された1つの反転部であり、
    前記反転板の曲面状の前面である作用面は、前方に対して両側方に所定の傾斜角度傾斜した2つの分割傾斜作用面にて形成され、
    これら2つの分割傾斜作用面の境界部分が、前記切削板の曲面状の前面である作用面と同じ曲面上に位置する
    ことを特徴とする部分深耕機。
  2. 切削板および反転板は、それぞれ土の付着しにくい合成樹脂板にて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の部分深耕機。
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