JP4713001B2 - サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪 - Google Patents

サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪に関し、さらに詳しくは、掘削作業と、掘削土を持ち上げて反転放擲する機能をもつサブソイルディガ−プラウ作業機とこれに用いる掘削発土爪に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来知られているサブソイラ作業機は、一般に、トラクタに装着されて使用されるもので、機能としては作土層から下層部においてナイフ型のビ−ムによりのスリット状の空間を形成することで、硬化層(耕盤層)や、心土層を破砕して圃場の透水性、排水性を向上させるものである。
【0003】
言い換えると、上述のような従来のサブソイラ作業機は、圃場に対して透水、排水性を向上させる機能をもっているものである。
もっとも、この機能だけでも、圃場における作土層以下の部分における水分環境はかなり向上させることができる。
従って、サブソイラ作業機は圃場の水分管理作業機と言い換えても異論はないところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のサブソイラ作業機は水分管理に基づく圃場管理作業機としての色合いが強く、一旦作業が完了した後、その後の圃場に対してプラウイングを行ったり、さらには砕土作業を施したりの作業が必要である。
言い換えると、サブソイラ作業機は圃場の土壌環境整備のための作業機に過ぎないものであった。
そこで、本発明は、上述のサブソイラ作業機を機能上さらに発展させた画期的な作業機を提供することで耕耘作業の省力化を図り、硬化層の破砕はもちろんのこと、心土層の更新、さらには、心土が良質の場合には、圃場表面に対して客土効果も期待でき、農作業全体の能率を向上させることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、トラクタなどに対する装着手段を備える作業機フレ−ムに対して、ビ−ムを介して掘削発土爪を取付けて構成したサブソイルディガ−プラウ作業機において、前記掘削発土爪は、下端部から上端部に沿って作業進行方向に向かって凹んだ弧を描き、下端部にチゼルをもち、上端部においては左右何れの方向に発土機能が与えられた反転部が形成されており、掘削土が作業進行に伴い上昇するに従い、これを作業進行方向側方に放擲できるように構成したことを特徴とするもので、これにより、透排水を促す溝空間を形成することができることは勿論のこと、心土部分の掘削と共に、これを表土の上まで持ち上げて、しかも作業進行方向左右に放擲することができるので、心土層の再生を促し、また、放擲域も広く後に行われる表土の表面の均平化作業を容易にすることができる。
【0006】
また、前記ビ−ムは作業機フレ−ムに対して規則的に複数本配置され、それぞれに前記掘削発土爪が取付けられて構成したことを特徴とするもので、これにより、作業進行横方向の反力が相殺されて、一方に偏りがちなプラウイング作業を直線的に行うことができるものである。
【0007】
さらに、前記ビ−ムの配置が作業進行方向において同一軌跡にならないように配置されていることを特徴とするサブソイルディガ−プラウ作業機であって、これにより、一行程の作業範囲を広くすることができる。
さらにまた、前記掘削発土爪の上端部に形成された反転部は、作業進行方向に対して左右何れかの方向に捩じりが与えられて形成され、掘削土を側方に放擲することが可能になっていることを特徴とするものであって、これにより、掘削土の掘削抵抗が小さくなり、確実に掘削発土することができる。
【0008】
さらに加えて、前記掘削発土爪の上端部に形成された反転部は、作業進行方向に対して左右方向何れの方向にも向かう斜面により形成されており、左右の反転部の境界には分離壁が形成されていることを特徴とするものであるので、掘削作業にともない上昇する心土を確実に作業進行方向の左右に分離することでき、後の均平作業などを能率よく行うのに頗る便利である。
さらにまた、分離壁の断面形状は略3角形の山形形状であったり、また、半円形に近いド−ム型のものであったり、さらには、一枚の板状のものを一体化して形成したものであったり、製作上、あるいは土壌環境との関係により機能上優れた形状を選び得る。
また、掘削発土爪の上端部に形成された反転部は、作業進行方向に対して左右何れかの方向に捩じりが与えられることで形成されて、掘削土を側方に放擲することが可能に構成されていて、チゼルではこの反転方向とは逆の縁に起立刃があり、この起立刃はその上端部が前記掘削発土爪の中心に対して外側に傾斜して構成されたことを特徴とするものであるから、掘削発土爪で形成された空間と、掘削発土爪との間に形成される空隙から掘削発土された土がその間隙から前記空間にこぼれ落ちることを防いでおり、これにより排水能力の低下を防いでいる。
また、前記チゼルの起立刃は作業先端縁に刃縁を形成していることを特徴としているから、掘削作業時の抵抗を減じることができ、牽引抵抗の小さい作業機とすることに寄与することができる。
また、ビームの後方に伸設して枢着取付けしたヒールと、このヒールとビームとの間に長さを選択することができるタンバックルなどの部材を設けてヒールの角度を選択して作業姿勢を調節することができるように構成したことを特徴とするものであるから、タンバックルの長さ調節によりチゼルの掘削姿勢、作業機の作業姿勢を選択することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付した図1ないし図22に基づき説明をする。
これらの図において、符号10はサブソイルディガ−プラウ作業機(以下、作業機という)全体を示しており、この作業機10には作業進行方向と直交方向に沿って延びるその作業機フレーム11があって、この作業機フレ−ム11には2本あるいは3本のビ−ム20が配置されており、図面では作業機フレ−ム11の両側に1本づつ、そしてやや後方位置に張り出した状態のホルダにより1本のビ−ムがそれぞれ取付けられており、全体として幅方向等間隔配置になっている。
これらのビーム20は作業進行方向に向かって下端部から上端部に向かって弧を描いて湾曲して縁部21Aが形成されており、その下端部にはチゼル24が取付けられ、チゼル24の後方位置には掘削空間を拡大する砕土ウイング25が取付けられており、ビーム20の下端部後側には作業機として格納状態の際に使用するスタンド26が取付けられている。
【0010】
そして、このビ−ム20には、その縁部21に沿った弧を描いた掘削発土爪40が取付けられており、この掘削発土爪40は金属製の補強板41と、その表面に固定してある耐摩擦板40Aにより構成されていて、表面にある樹脂製の耐摩擦板40Aを裏側(ビ−ム側)から補強板41により作業上の負荷に耐えるように補強してある。
この補強板41の裏側において2枚一対の脚片42が突設取付けられたものである。掘削発土爪40はこの脚片42がビ−ム20を両側から挟んだ状態におかれてボルトにより取付けられる。
さらには、前記掘削発土爪40は金属板などで形成した補強板41と、その表面に固定してある耐摩擦板40Aによって構成されていること前述の説明に示すとおりであって、この補強板41の表面側にある耐摩擦板40Aは掘削作業に伴う土が掘削発土爪40の表面に付着するのを防止し、さらには作業抵抗となる摩擦を減少させる機能が与えられている。この樹脂製の耐摩擦板40Aが取付けられ、この耐摩擦板40Aを補強板41が作業負荷に耐えるように補強しているのであって、土の付着を考慮しなくてもよい土壌では補強板41が即、掘削発土爪40を構成したものとすることができる。
【0011】
また、掘削発土爪40の下端縁部は前記チゼル24の上端部に密着状態になっており、耐摩擦板40Aの表面がチゼル24の表面から突出することで作業抵抗になることがないように、連続した曲面を形成している。
さらに、この掘削発土爪40はビ−ム20の縁部21に沿った弧を描いていて、上端部に近くには、捩りが与えられて反転部43が形成されており、発土機能と共に放擲機能が与えられている。この反転部43は補強板41、耐摩擦板40Aにも共に形成されている。
【0012】
前記発土板40の上端部近くに形成されている前記反転部43は、作業進行方向片側だけでなく、作業進行方向両側に向かって発土、反転、放擲する機能をもたせることが可能である。この場合には、左右の反転部43の中央に分離壁47を形成することが必要になる。この分離壁47により発土板40により上昇させられる掘削土は発土板40の表面に沿って上昇するとき反転部43に近づくに従い分離壁47により左右に分割されて、左右の掘削土はそれぞれ、反転部43、43により反転、放擲されることになる。
この分離壁47はその断面形状が三角形状(図11)、あるいは半円形状(図12)、さらには、板状の壁部材(図13)であってもよく、土の移動の妨げにならないように掘削発土爪40の中央、チゼル側に向かってその高さが減じられている。
【0013】
これらの掘削発土爪40は作業機に装備されて機能するもので、その作業機フレーム11は角型のパイプ状部材を用いてあって、その断面対角線は垂直方向に向けられ、全体としては水平状態で配置されている。これはトラクタにより作業前進する場合に発生する作業機フレ−ムに沿った平面内での曲げ荷重に対する強度向上に寄与している。
この作業機フレーム11の両端部と中央位置とに、それぞれビームホルダ12を介してビーム20が取付けられている。このビームホルダ12は前記作業機フレ−ム11を前後方向から挟む前後部のホルダ12A、12Bにより形成されており、作業機フレーム11を前後方向から挟着した状態でボルト13により締結する構成である。
さらに、この作業機フレーム11には補強板37を介してアームプレート36が対で作業進行方向側へ突出して形成され、そのアームプレート36、36の先端部にロアリンクのヒッチピン35、35が取付けられている。これらのヒッチピン35間はヒッチ作業において便利さを向上させるためのクロスシャフト38により連結状態になっている。
【0014】
前記ホルダ12のうち後部ホルダ12Bは、作業機フレーム11の後方に延びるフランジ12X、12Yをもち、このフランジ12X、12Y、にそれぞれにビーム20の上端部が固定されている。フランジ12X、12Yはビーム20の上端部を挟んでビーム20の上端部に穿設したボルト孔22に挿通するボルト14をナット21Xで締結するために、それぞれ2枚の板体で形成されている。また、前記ホルダ12のうち、中央部に位置するホルダ12の後部ホルダ12Bは、前記フランジ12Xよりさらに長く後方に延びており、側面視上そのビーム20は作業機フレーム11の両端部に配置された他のビーム20よりも後方に位置する状態になっている。
【0015】
また、前記作業機フレーム11の中央部には、トラクタの備えるアッパリンクを取付けるためのヒッチ機構30としてマスト31が立設されており、このマスト31は一対の板体31A、31Aにより形成されていて、それらの頂部31B、31Bには、ピン33を介してマスト31に対して枢着されたヒッチ部34を備えている。このヒッチ部34は2枚一対の板体により形成されており、ヒッチ部34の枢着点であるピン33と離れた端部には、アッパリンクを装着するヒッチ孔32が両板体に形成されている。
【0016】
ピン33による枢着点と、ヒッチ孔32との中間位置にはトラクタに対する作業機のヒッチ姿勢を変更するための姿勢選択ピン孔32Aが穿設されていて、この姿勢選択ピン孔32Aをこれと合致させることができるピン孔32X、32Yがマスト31の頂端部に穿たれている。このピン孔32X、32Yの何れかを選択することでトラクタに対する作業機10の装着姿勢を選択することができるようになっている。
【0017】
前記ピン孔32X、32Yの何れかを選択することで、ヒッチ部34の姿勢を選ぶことができ、これにより例えば、ピン孔32Xを選択してアッパリンクの装着ピンをピン孔32Aに通してトラクタを装着した場合には、圃場における作業姿勢となり、ピン孔32Yを選択した場合には、作業機全体をリフトした姿勢において作業機の最後尾のリフト高さ(地上高)をより高くすることができる姿勢となる。これにより作業機10を装着して路上走行、あるいは、畦越え移動の際に作業機の最後尾が畦や路面と干渉するのを防いでいる。
【0018】
以上の説明から明らかなように、前記ビーム20にはその縁部21に沿って発土板40が取付けられるのであって、この掘削発土爪40は金属板単体でも、また、摩擦軽減を目的とした樹脂製の耐摩擦板40Aの貼りつけを施した複合体であっても所期の目的は達成することができるものである。
とくに、掘削発土爪40の上端部に形成した反転部43が重要であって、この反転部43は片側に形成するに止まらず、作業進行方向両側に形成して作業進行方向両側に発土、放擲することが可能になっている。
【0019】
すなわち、前記反転部43は、図6に示すように、平板状の掘削発土爪40の上端部を片方に捩った単純な形状であり、さらに、図9に示すように、掘削発土爪40の上端部付近に近づきに従い徐々に捩りをきつくして、作業進行方向左側へ向けて形成することもできる。勿論、前記反転部43は、掘削発土爪40の上端部付近を右側へ捩じ曲げてもよい。図9の場合では、チゼル24が掘削した土は掘削発土爪40に沿って真直ぐ上方へ上昇し、上端部に近づくに従い、チゼル24による掘削土は掘削爪40の上部において反転部43により左方へ発土、放擲される。
【0020】
また、図11に示すように、前記反転部43は、掘削発土爪40の上端部左右両側に形成することもでき、この場合には反転部43においては幅寸法が、拡開して延伸する反転部43として張り出し部を形成したものとしてもよい。この張り出し部の中央に形成した分離壁47は三角形断面の分離壁47から幅方向に広がり、さらに後方へ突出した湾曲形状になっていて、掘削土を反転させながら左右に放擲移動させる機能をもっている。
分離壁47は図12のように断面形状ほぼ半円形に近いもの、また、図13に示すように板状のものであっても所期の目的は達成することができる。
【0021】
図14以下において、符号400は、掘削発土爪40の他の実施形態による掘削発土爪を示していて、前記チゼル24、前記掘削発土爪40に比較して幅寸法が拡大されており、掘削発土機能が拡大されている。この実施形態において同一部分ならびに同一機能をもつ部分については前記実施態様と同一の符号を付して説明を省略してある。
先ず、図14に示すものはビーム20と、掘削発土爪400ならびにチゼル240などを示す側面図であって、砕土ウイング25はビーム20の下端部の後縁にボルトにより取付けられている。前記砕土ウイング25は幅方向に拡大された後退翼状の羽根であり、掘削発土爪400による掘削空間の側壁を破砕できるようになっている。
【0022】
そして、前記ビーム20の下端部の前縁側には新しいチゼル240が取付けられていて、このチゼル240の掘削幅は前記実施形態に示すものの約2倍程の寸法になっている。チゼル240は先端が尖った掘削端部241が形成されていて、前記発土板40の最下端部に位置して掘削土が接触する作業面は、掘削発土爪400と側面視上連続した曲線を描いた形状になっている。
また、このチゼル240はチゼル本体241と、その裏側にある裏打ち板242とにより構成されており、これらがボルト固定されている。その裏打ち板242には前記ビーム20の下端部を挟む状態になり得る一対のブラケット243が固定されている。このブラケット243がビーム20の下端部を挟んでボルト固定される。ただし、図面では線が錯綜しがちであるので、単にボルト孔のみを示している。
【0023】
前記チゼル本体241は上端部が掘削発土爪400の幅より大きい凹部244が形成されている。この凹部244と発土板40の両側とに間には隙間があって、掘削発土爪40の幅を拡大する際、言い換えると、幅の広い発土板40を装着することができるように汎用性をもたせてある。
【0024】
そして、前記チゼル240を構成するチゼル本体241において、その作業進行方向の後端部で、しかも、掘削発土爪400のもつ反転部43の反転方向とは反対の側縁には起立刃245が起立状態で設けてある。この起立刃245はその上端部が作業進行方向後方と、進行方向の側方に傾斜しており、また、作業進行方向の前縁には刃縁245Aが形成されている。
この起立刃245の上端部が作業幅方向の外側に傾斜しているのは、掘削土が掘削発土爪400の表面に沿って上昇する際に、土質によっては、その上端部に形成されている反転部43に向かって上昇する際に抵抗が大きく、言い換えると、上昇する掘削土の剛性が大きく壊れにくい場合には、直線的に上昇しがちで、掘削発土爪の400のもつ捩りに従わず、掘削土が掘削発土爪400の側方からその後側へと回り込むことが生じがちであるが、起立刃245により掘削土を砕くことで捩り曲面にしたがって上昇させるのである。
【0025】
さらに、掘削発土爪400の高さ方向の中間位置には分割爪246があって、この分割爪246は側面視上ほぼ3角形をしていて、掘削発土爪400の表面に接触する面、言い換えると、分割爪246の底面247はその表面に沿った曲面になっており、その底面247には固定ボルト248の頭部であるナット248Aが溶接yにより固定されて、そのボルト部248が前記補強板41のボルト孔を貫いてナット固定される。これにより分割爪247は掘削発土爪40と一体化される(図14、図15において実施態様を重複して描いてある)。
これにより、掘削発土が固まり状になって上昇しようとしても分割爪により砕かれるので掘削されるれき土は掘削発土爪400の表面に沿って上昇しながら、反転部において反転させられる。
【0026】
次に、本発明にかかるサブソイルディガ−プラウ作業機における掘削発土爪40の機能について説明する。先ず、この掘削発土爪40はビーム20の刃縁21Aに沿って取付けられ、たとえば上部の脚部42はビーム20の左側の側部にあてがい、下部の脚部42はビーム20の右側の側部にあてがい、それぞれのボルト挿通孔42Xをビーム20に穿設されているボルト孔23に合致させてボルト44を挿通し、ナット45で締結することにより、ビーム20と一体化される。
【0027】
そこで、作業機フレーム11がトラクタに装着されて作業機が実際の作業に供されると、作業機のチゼル24が作土層から硬化層や心土層へもぐり込んで土を掘削する。掘削された土、いわゆる掘削土はチゼル24の上面を経て掘削発土爪40に沿って上昇移動し、上部では反転部43が規制する方向へ移動しながら上昇して圃場表層に露出する。したがって、サブソイルディガ−プラウ作業機で心土層や硬化層の一部の土が表層に移動して土壌改良を達成できるのである。
【0028】
さらに、掘削発土爪400を用いた作業機では、掘削発土爪400の高さ方向中間位置に分割爪246が固定されており、この分割爪246は側面視上ほぼ三角形状で上端部が後方に傾斜していて、作業進行方向の前縁には刃縁247が形成されている。さらに、その底面247は前記掘削発土爪400の表面に沿ったやや曲がった曲面であって、その底面247には固定ボルト248の頭部のナット248Aが溶接yにより固定されており、固定ボルト248の長さは前記補強板を貫くものになっている。図面では省略してあるが、ナットが補強板の裏側においてこの固定ボルト248を捉えることができる。
【0029】
この分割爪246は、掘削されたれき土が掘削発土爪400の曲面に沿って上昇する際に、土質によっては1本の棒状になって反転部43へと捩りが与えられ筈が、直線的に上昇することがあり、これを防ぐために、上昇途中においてれき土を分割し、れき土の剛性を分解することで上昇れき土に捩りを与えながら反転部43に導くようにするためのものである。
【0030】
図22は作業機の作業姿勢を選択するための掘削姿勢調節ヒール52を備える掘削発土爪の側面図であって、ビーム20の下端部位置に取付けてあるアーム51の開放端部にヒール52の一端部52Bが枢着ピン52Aにより取付けられている。このヒール52は上側の中央部に沿って補強を兼ねる部材52Cが取付けられている。この部材52Cの両側に板状のヒール板52Dが広がっていて、このヒール板52Dの他端部がヒール端部52Eとなってれき溝底に接地できるようになっている。
【0031】
そして、前記ヒール端部52Eとビーム20との間には長さを調整できる部材、言い換えると、タンバックル53がその端部をそれぞれピン53A、53Bにより枢着されている。
したがって、前記タンバックル53の長さを選択することでヒール52の対地面角度を変更することで、チゼル24の掘削角度を選択することができる。詳しくは、タンバックル53を短縮してチゼル24の尖端部24が下向きになれば刺さり込み傾向の作業になり、タンバックル53を伸長してチゼル24、240の尖端部24が上向きになると、チゼル24,240は浮き上がり傾向の姿勢になって、それぞれその姿勢を保ちながら作業を継続することができる。言い換えると、作業中の掘削負荷の変化に影響されることなく、定めた姿勢を保持しながら作業を続行することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のサブソイルディガ−プラウ作業機によれば、ビームに対して掘削発土爪を取付けたから、掘削されたれき土は掘削発土爪に沿って上昇発土され、ビームの左右両側又はそのいずれか一方側の圃場表面に発土放擲される。
そのため、サブソイルディガ−プラウ作業機による作業で心土が作土層の表面に放擲されることになるので、心土が作土と混合されて再生が可能となり、しかも放擲された心土が一か所に纏まることがなく広く放擲されるので圃場全体の土壌改良が可能である。
また、掘削発土爪の配列が同一軌跡上にないので、全体として掘削作業域が広くなり作業能率を高めることができる。
また、掘削発土爪とビームとの間にはスペーサーを介在させたので、掘削発土爪が受ける負荷が確実にビ−ムに伝わり、掘削発土爪の耐負荷を大きくしている。
【0033】
さらに、掘削発土爪は反転部をその上端部に形成してあって、反転方向を左右両方向、あるいは左右何れかの方向に定めることができるので、圃場の状態に合わせて選択することができ、しかも、放擲方向を左右両側にする場合には、左右の反転部の中央に分離壁を形成するだけでよく、構成が極めて簡単で、作業上では確実に両側反転できる作業機を得ることができる。
さらに、捩り機能をもつ掘削発土爪に生じる可能性のある掘削れき土が掘削発土爪の後側に回り込むのを起立刃により防いでおり、圃場に形成されるスリット型の空間が回り込んだ土で埋没することがない。
掘削角度を調整することができるように、ヒールをビーム後方に伸設するとともに、ヒールの対地面角度を調節してその姿勢を固定させることで、常に安定した姿勢の掘削発土作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の正面図である。
【図2】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の平面図である。
【図3】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の側面図である。
【図4】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機のビームと、掘削発土爪の側面図、平面図、正面図である。
【図5】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪とビ−ムとの関係を示す一部の分解斜視図である。
【図6】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の反転部を示す斜視図である。
【図7】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪とビ−ムの関係を示す断面図である。
【図8】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の例を示す背面図である。
【図9】 本発明によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の反転部を示す斜視図である。
【図10】 本発明による他の実施態様によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の反転部を示す斜視図である。
【図11】 本発明によるさらに他の実施態様によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の反転部を示す斜視図である。
【図12】 本発明による他の実施態様によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の反転部を示す斜視図である。
【図13】 本発明によるさらに他の実施態様によるサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の側面図である。
【図14】 本発明によるさらに他の実施態様によるサブソイルディガ−プラウ作業機に用いる掘削発土爪の側面図である。
【図15】 本発明による同じくサブソイルディガ−プラウ作業機の掘削発土爪の正面図である。
【図16】 本発明によるチゼルと砕土ウィングの部分の平面図である。
【図17】 本発明によるチゼルの側面図である。
【図18】 同じく平面図である。
【図19】 同じく正面図である。
【図20】 分割爪の側面図である。
【図21】 分割爪の正面図である。
【図22】 掘削姿勢調節のソールをもつ掘削発土爪の側面図である。
【符号の説明】
10 サブソイルディガ−プラウ作業機
11 作業機フレーム
12 ビームホルダ
20 ビーム
21 上端部
21A 刃縁
23 ボルト孔
24 チゼル
25 砕土ウィング
26 スタンド
31 マスト
31A 板
31B 頂部
32 ヒッチピン
33 ピン
34 ヒッチ部
35 ヒッチピン
36 アームプレート
37 補強板
38 クロスシャフト
32X、32Y ピン孔
40 掘削発土爪
40A 耐摩擦板
41 補強板
42 脚部
42X ボルト挿通孔
43 反転部
44 ボルト
45 ナット
46 スペーサー
47 分離壁
400 掘削発土爪
240 チゼル
241 尖端部
242 裏打ち板
243 ブラケット
244 凹部
245 起立刃
245A 刃縁
51 アーム
52 ヒール

Claims (3)

  1. トラクタなどに対する装着手段を備える作業機フレ−ムに対して、ビ−ムを介して掘削発土爪及びチゼルを取付けて構成したサブソイルディガープラウ作業機において、
    前記掘削発土爪は、その下端部から上端部に沿って作業進行方向に向かって凹んだ弧を描き、その上端部には左右何れかの方向に発土機能が与えられた反転部が形成されており、
    前記反転部は、作業進行方向に対して左右何れかの方向に捩じりが与えられることで形成され、掘削土が作業進行に伴って上昇するに従い、これを作業進行方向側方に放擲できるように構成されており、
    前記チゼルは、その上端部が掘削発土爪の下端部に密着してビームの下端部に取り付けられており、該チゼルにおいて前記掘削発土爪の反転部の反転方向とは逆の縁に起立刃が設けられており、この起立刃はその上端部が前記掘削発土爪の中心に対して外側に傾斜して構成されていることを特徴とするサブソイルディガープラウ作業機。
  2. 前記ビ−ムは作業機フレ−ムに対して規則的に複数本配置され、それぞれに前記掘削発土爪及びチゼルが取付けられていることを特徴とする請求項1記載のサブソイルディガ−プラウ作業機。
  3. 前記ビ−ムの配置が作業進行方向において同一軌跡にならないように配置されていることを特徴とする請求項2記載のサブソイルディガープラウ作業機。
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