JP2000270602A - サブソイラ作業機 - Google Patents

サブソイラ作業機

Info

Publication number
JP2000270602A
JP2000270602A JP11081477A JP8147799A JP2000270602A JP 2000270602 A JP2000270602 A JP 2000270602A JP 11081477 A JP11081477 A JP 11081477A JP 8147799 A JP8147799 A JP 8147799A JP 2000270602 A JP2000270602 A JP 2000270602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
knife
knife beam
working machine
subsoil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11081477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4142799B2 (ja
Inventor
Shigeru Oi
茂 大井
Yoshinori Matsumoto
義徳 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Priority to JP08147799A priority Critical patent/JP4142799B2/ja
Publication of JP2000270602A publication Critical patent/JP2000270602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4142799B2 publication Critical patent/JP4142799B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 心土破砕、膨軟機能のみを必要とする場合に
はその機能を、又、心土を上方に反り上げる機能をも必
要とする場合にはその機能を、必要に応じて機能を任意
に選択可能なサブソイラ作業機を提供すること。 【解決手段】 ナイフビーム2、3の前縁に沿って配置
されて心土を上方に反り上げる撥土板24、25を該ナ
イフビームに対して着脱可能とし、以て上記効果を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサブソイラ作業機に
関し、詳しくは、心土破砕機能の他、掘削作業とともに
掘削土を圃場表面において放擲する機能をもち、さらに
は、ナイフビ−ムの掘削寿命を延命できるサブソイラ作
業機に関する。
【0002】
【従来の技術】圃場の土壌構造を考察するとき最も表面
に存在する表土層は作土層と云われているように土壌管
理が行き届いていて作物の生育に適した環境を備えてい
るものある。この作土層の直下にはロ−タリ耕の場合耕
耘爪により叩かれて硬くなった硬盤が形成されていて、
この硬盤が根圏域を狭くして作物の生育の妨げになって
いることがあった。この硬盤を破砕することで硬盤以下
の心土層まで根圏域を拡大し、水分不足の態になっても
心土層から水分を吸収することが可能になる。また余剰
の水分が場に存在するときには、その水分は硬盤以下ま
で浸透して表面水により圃場表面がぬかるむことのない
ように圃場環境を保持している。このような圃場条件を
維持するために用いられる作業機の代表的なものがサブ
ソイラである。
【0003】以上述べたサブソイラ作業機の代表的なも
のについて以下に説明をする。図8ないし図10に示さ
れているサブソイラ作業機は、作業幅方向に沿って延び
るフレーム101に対して、その中央部に阿智で説明す
るナイフビ−ムを装着するためのナイフホルダ103が
あって、このナイフホルダ103は作業進行方向に沿っ
て前後に延び、その前端部近傍において前記フレーム1
01を挟む状態におかれてボルトなどにより締結するこ
とで固定されている。また、ナイフホルダ103の後端
部にはナイフビーム106が窓孔を貫いて挿通されてお
り、ナイフホ−ルダ10の側面板10Aを貫くボルトに
よりナイフビ−ム106をともに貫いて固定されてい
る。このナイフビーム106の下端部にはチゼル107
が取り付けられており、このチゼル107の裏側にチゼ
ル支持板107A、107Aがあって、このチゼル支持
板107A、107Aの間にナイフビ−ム106の下端
部が挟まれてボルト固定されている。このチゼル支持板
107A、107Aに対して鎖、チエンなどによりウイ
ング107aが取り付けられている。
【0004】前記フレーム101の中央部前側にはマス
ト109が配置されていて、このマスト109は高さを
もち、その下端部が前記ナイフホルダ103の前端部に
固定されている。このマスト109の上端部にはヒッチ
ピン孔109aがあって、図示しないトラクタが備える
3点リンクヒッチ機構のアッパリンクUがこのヒッチピ
ン孔109aにピン介してヒッチされる。
【0005】また、フレーム101の前側には該フレー
ムと平行にクロスシャフト111が取り付けられるよう
になっており、その両端部がブラケット112によって
フレーム101に対して着脱自在になっている。このク
ロスシャフト111には、3点リンクヒッチ機構のロア
リンクLがその両端部に装着される。この3点リンクヒ
ッチ機構により、サブソイラ作業機がトラクタに装着さ
れることになる。
【0006】また、前記フレーム101の両端部近傍に
も2本のナイフホルダ113及び114が前記ナイフホ
ルダ103と平行に配置されて、それらの前端部にてフ
レーム101に対してボルト固定されて一体化されてい
る。これらのナイフホルダ113及び114の後端部に
もナイフビーム121、122が取り付けられており、
その取り付け構造は前記ナイフビ−ム106と同様にナ
イフホルダ113、114の側面板113A、114A
を貫いたボルトにより固定されている。これらのナイフ
ビーム121、122の下端部には、前記ナイフビ−ム
106同様にウィング124a、125aとともに有す
るチゼル124、125が一対のチゼル支持板124
A、125Aによりナイフビ−ムに取り付けられてい
る。
【0007】このサブソイラ作業機は、トラクタととも
に移動することにより前記各チゼル107、124、1
25がサクション機能により土壌中に導かれ、心土破砕
が行われる。このようなサブソイラ作業機を使用するこ
とにより、硬盤や心土の破砕とともに土壌の膨軟化が行
われる。
【0008】サブソイラ作業機は心土破砕作用が最も大
切な作業であるが、心土破砕とともに心土の一部を圃場
表面まで掘削とともに持ち上げ、さらにこれを放擲する
ことで心土の再生をも図るようにしたものが知られてい
る。これはナイフビームの前縁に沿って、撥土板と称さ
れる部材が設けられたもので、図8及び図10において
撥土板を想像線で表示し、かつ符号130を付してあ
る。この撥土板130は、ナイフビームと同様に鋼板等
を素材とし、湾曲したナイフビームの前縁に沿うように
ほぼ同じ曲率にて湾曲して形成されたものであり、ナイ
フビームに固定される。この撥土板130は、作業機の
掘削作業に伴って心土の一部を圃場表面まで移動させ、
さらに側方に放擲するようになっている。この撥土板1
30によって上げられた心土は作土と混合され、心土が
作土層化される。さらに、前記サブソイラ作業機におい
ては直接的に掘削作用を行うのものはナイフビ−ムであ
って当然掘削作用時の摩擦により摩耗するものである。
この摩耗の状態は図10において破線Zで示されている
ように、チゼルの上端部付近から刃縁の上端部にかけて
摩耗し易く、甚だしくはナイフビ−ムの本体部分は機能
していても刃縁部分が局部的に偏摩耗して全体としてナ
イフビ−ムが機能しない状態になることがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、多方面
にわたり期待する作業を行うには、作業機の種類が多く
なって、投資経費が嵩み、さらにはそれらの作業機の管
理にも費用と手間を要する結果となって投資効果が希薄
になりがちである。そこで、本発明の目的とするところ
は、サブソイラ作業機本来の機能である心土破砕、膨軟
機能に加えて、心土の再生を図りながら、かつ、心土再
生ばかりではなく、心土破砕専用作業機としても機能
し、しかも、偏摩耗する状態の改善を図るサブソイラ作
業機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、下端部にチゼルを有するナイフビ
ームを備えるサブソイラ作業機において、前記ナイフビ
ームの前縁に沿って配置されて心土を上方に反り上げる
撥土板を備え、この撥土板は表面に超高分子のポリエチ
レンなどのプラスチックス製の撥土板本体と、この撥土
板本体に沿って、その裏側に固定されている撥土板本体
の補強板とをもち、この補強板とナイフビームとが着脱
自在の構成であることを特徴とするものであり、撥土板
を土の付着が極めて少ないプラスチックス製の撥土板本
体と、その裏側から撥土板本体の形状を保持し、補強す
る補強板とによって構成したから、心土の撥土、放擲に
至るまで抵抗少なく、牽引抵抗少なく作業することがで
きる。また、前記補強板の長さ方向に沿って、その両側
にナイフビ−ムの刃縁を覆う状態で張り出している取り
付け片をもち、この取り付け片をナイフビ−ムに対して
ボルト固定できるように構成したことを特徴とするもの
であるから、撥土板の交換、さらには、機能変換も可能
になる。さらにまた、掘削作業による土壌との摩擦によ
り摩擦するナイフビ−ムの刃縁部分を少なくとも覆う耐
摩耗部材をナイフビ−ムに対して着脱自在に取り付けた
構成としたことを特徴とするものであり、これにより、
ナイフビ−ムが局部的に摩耗してナイフビ−ム本体は残
存使用年数があるにもかかわらず、刃縁のみの摩耗によ
りの使用耐用年数を減じることが内容にすることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態につい
て添付した図1から図7までに沿って説明する。先ず、
図1、図2及び図3は本発明に係るサブソイラ作業機の
各々正面図、平面図及び右側面図であり、これらの図に
示すように、サブソイラ作業機は、作業機本体を構成す
るフレーム1を有している。フレーム1は、鋼製にして
断面矩形状のパイプ部材からなり、作業幅方向に沿って
長く、このフレーム1はその矩形断面形状の各辺が描く
稜線が上下に位置するように配置されている。フレーム
1の両端部近傍には、ナイフビーム2、3を取り付ける
ための2本のナイフホルダ4及び5が配置されて取り付
けられている。ナイフビーム2、3の下端部にはチゼル
7、8があって、チゼル支持板7A、8Aが前記ナイフ
ビ−ム2、3を挟んだ状態でボルト固定されている。そ
して、それぞれにウィング7a、8aが取り付けられて
いる。
【0012】上記両ナイフホルダ4及び5は、鋼板を素
材とする部材を溶接によって相互に結合させて構成さ
れ、形状、寸法とも同一に形成されて、作業幅方向に沿
ってで平行に配置されている。両ナイフホルダ4、5
は、各々の前端部にて固定具10を介してフレーム1に
取り付けられている。この固定具10は、一対の取付部
材12及び13を備えている。両取付部材12、13
は、鋼板を素材としてなり、フレーム1の外形に合致す
るように形成され、フレーム10を前後で挟むように配
置され、後方の取付部材13がナイフホルダ4、5に溶
着されている。両取付部材12及び13の断面形状を詳
述すると、断面矩形状のフレーム1の前後半分ずつに合
致するように各々L字状の形状を呈している。そして、
両取付部材12、13はその上下両端部で2組ずつのボ
ルト15a及びナット15bにより相互に締結されてい
る。
【0013】なお、上記固定具10については、図4に
示すように、例えば、図4の(a)に示す構成は、上記
両取付部材12、13の上端部同士を溶接にて接合し、
各下端部のみをボルト15a及びナット15bで締結し
たものである。また、図4の(b)に示す構成は、この
図4の(a)と同様に両取付部材の一端部同士を溶接
し、フレーム1を上下で挟むように両取付部材を配置し
たものである。これらの構成を採用することによって、
作業者が取り扱うボルト15a及びナット15bの数が
減じ、フレーム1に対するナイフホルダ4、5の着脱作
業、引いてはナイフビ−ムの位置選択のための移動作業
が容易となる。
【0014】上記フレーム1の中央部前側にはマスト1
9が配置されている。該マスト19は鋼板からなり、斜
め上方に伸長し、下端部がフレーム1に固着、具体的に
は溶着されている。このマスト19の上端部にはヒッチ
ピン孔19aが設けられ、図示しないトラクタが備える
3点リンクヒッチ機構のアッパリンクUがこのヒッチピ
ン孔19aにピンを用いてヒッチされる。
【0015】ここで、上記マスト19は、マスト本体1
9cと、該マスト本体19cの上端部に設けられた可動
板19dとを有している。この可動板19dは、その中
央部にてボルト18a及びナット18bによりマスト本
体19cに対して揺動可能に取り付けられている。上記
ヒッチピン19aはこの可動板19dの一端部に設けら
れている。また、図3に示すように、マスト本体19c
の上端部には2つのピン挿通孔19f及び19gが、ボ
ルト18aを中心とする仮想円上に形成されており、
又、参照符号は付さないが、これらピン挿通孔に対応す
るように、可動板19dの他端部にもピン挿通孔が形成
されている。マスト本体19cに形成された2つのピン
挿通孔19f、19gのいずれかに可動板19dのピン
挿通孔を一致させ、ピン20が挿通される。この構成に
よって、畦越移動時のリフト高さを選択することができ
作業機の圃場間移動を容易にしている。
【0016】可動板19Dは略横向きの位置(図3にお
いて実線で示す位置)と、略屹立した位置(二点鎖線で
示す位置)との2つの位置を選択することができるよう
になっている。
【0017】このサブソイラ作業機は、トラクタに装着
された状態で圃場間移動を行うものであるから、畦を越
えるときにトラクタのリフト能力を越えて作業機をリフ
トさせることができることになり、移動を容易に行うこ
とができる。
【0018】また、フレーム1の前側には、フレームと
平行に、棒状の鋼材からなるクロスシャフト21が配置
されており、かつ、その両端部がブラケット22によっ
てフレーム1に対して着脱自在になって、いわゆるオ−
トヒッチ機能を可能にしている。このクロスシャフト2
1にはトラクタのロアリンクlが装着される。
【0019】さらに、前記ナイフビーム2及び3につい
てその構成を説明する。図示のように、当該ナイフビー
ム2、3の刃縁に沿って撥土板24、25が配置されて
いて、これら撥土板24は、湾曲したナイフビームの刃
縁に沿うようにほぼ同じ曲率にて湾曲して形成されてい
る。このサブソイラ作業機の掘削作業に伴い、心土の一
部を(図1、図3参照)を圃場表面に掘り上げ、撥土す
る。このように上げられた土は作土(図3参照)と混和
し、心土が再生される。また、心土層に対しては、亀裂
が形成され、さらには空気が入り、透水、排水性がよく
なり、根の生育環境の拡大が可能になる。
【0020】次に、撥土板24及び25について説明す
る。但し、両撥土板24、25は左右対称の形状である
から、一方の撥土板25を代表して説明し、他方の撥土
板24の説明を省略する。図4及び図5から明らかなよ
うに、前記撥土板25は、長尺で平板状の補強板28
と、同じくこの補強板28に沿って曲率が与えられたプ
ラスチック製、とくに摩擦に対して摩耗が少なく、土離
れに優れている超高分子ポリエチレン樹脂などによる撥
土本体板30とにより構成されており、補強板28の前
面に例えば4組のボルト29a及びナット29b(図3
のみに示す)により取り付けられている。この撥土本体
板30は前述のように土との摩擦が少ないことに加え
て、土の付着が少なく、耐摩擦性に優れたプラスチック
ス製のものが使用される。補強板28は、撥土本体板の
形状保持とともに剛性を必要とするために、鋼製の板な
どを素材にしてなる。
【0021】さらに、図5に示すように、前記補強板2
8及び撥土本体板30により構成される撥土板25は、
下端部及びその近傍部分が掘削曲面25Xとされ、略中
央部分が排土曲面25Y、さらに上端部及びその近傍の
部分が反転曲面25Zになっている。なお、図におい
て、反転曲面25Zには放擲機能を与えるために撥土曲
面、言い換えると、若干の捻りが与えられている。
【0022】掘削曲面25Xは作業進行方句に対しては
側面視上単純な曲面であり、図3から明らかなように心
土層を作業進行するとき、心土を掘削しながら、上方へ
と、すなわち圃場表面に向かって押し上げる作用を行
う。また、排土曲面25Yは、その下端から上端に向か
うにつれて前記掘削曲面に連続しているが漸次起立状態
に近くなり、やや滑らかに側方に捻られた面が形成され
て、掘削曲面25Xによって連続して押し上げられる心
土を更に上昇させつつ側方に排出する力を付与する。ま
た、反転曲面25Zは、この排土曲面25Yよりも更に
側方に向く捻れ曲面であり、前記排土曲面25Yと相ま
って心土を側方へと放擲排出し、反転させる機能をもっ
ている。
【0023】このサブソイラ作業機においては、上述し
た撥土板24及び25がナイフビーム2、3に対して着
脱可能とされている。なお、着脱を可能とする構造も両
撥土板24、25について同様である故、一方の撥土板
25についてのみ説明する。
【0024】図3及び図5に示すように、撥土板25の
補強板28の背面には、上記掘削曲面25X、排土曲面
25Y及び反転曲面25Zに対応する位置に、ブラケッ
ト31、32及び33が設けられている。これらのブラ
ケットは、例えば矩形状に形成された2枚の鋼板を所定
間隔、詳しくはナイフビ−ム3の厚さに対応した間隔に
設定されて、平行に配置されており、補強板28に溶接
によって固着されている。また、各ブラケット31、3
2、33を構成する各鋼製矩形板は、その主たる面が仮
想の同一平面に対して平行であるようになされている。
これは、一枚板からなるナイフビームの側面に対して、
該各鋼製矩形板を同時に当接させるためである。撥土板
25は、これらブラケットを介してボルト35a、ナッ
ト35b及びワッシャ35cによりナイフビーム3に取
り付けられる。
【0025】各ブラケット31、32及び33にはボル
ト35aが挿通されるボルト挿通孔31a、32a、3
3aが形成されている。下側及び中間位置の2つのブラ
ケット31、32に形成されたボルト挿通孔31a、3
2aは円形であるが、上側に配置されたブラケット33
のボルト挿通孔33aは長孔とされている。この長孔に
より、撥土板25及びナイフビーム3の寸法誤差及び相
互間の取付誤差が吸収される。一方、図6に示すよう
に、ナイフビーム3にも、上記ボルト35aが挿通され
るボルト挿通孔3a、3b、3cが形成されている。
【0026】次に、撥土板25をナイフビーム3に取り
付ける手順を説明する。先ず、図6に示すように、撥土
板25をナイフビーム3に前側から近づけ、各ブラケッ
ト31、32、33をナイフビーム3の前縁部、言い換
えると刃縁に沿って配置され、ナイフビ−ムに対して嵌
められる。この状態で、これらブラケットのボルト挿通
孔31a、32a、33aをナイフビーム3のボルト挿
通孔3a、3b、3cに一致させ、ボルト35aをこれ
らボルト挿通孔に挿通する。そして、各ボルト35aの
先端ねじ部にワッシャ35cを嵌挿し、ナット35bを
螺合させ、締め付けることで完了する。撥土板25をナ
イフビーム3から取り外す場合は、この逆の手順を辿る
ことによる。
【0027】上述のサブソイラ作業機では、単純に圃場
の心土破砕、膨軟化作業の場合にはナイフビーム2及び
3のみを用いて行われる。心土破砕に加えて心土の一部
を作土に混和させる際には、ナイフビーム2、3に前記
撥土板24、25が装着されて撥土板により心土が掘削
ともに撥土、放擲される。すなわち、このサブソイラ作
業機においては、心土破砕、膨軟機能のみを必要とする
場合に用いられる。また、心土層の再生、さらには心土
層の膨軟化を目的とする場合には、ナイフビ−ムに対し
て撥土板28を取り付けて行う。これらの機能選択は基
本的なサブソイラ作業機に撥土板28を取り付て使用す
ることで行う。このように1機種で2機種分の機能を期
待することができる。
【0028】さらに、このサブソイラ作業機において
は、基本的なサブソイラ作業機として使用する場合、ナ
イフビ−ムはチゼル直上部分から曲面25Y部分にかけ
ての部分が最も掘削抵抗が大きく、それにより摩耗が著
しく、ナイフビ−ム本体は使用限度に至っていないにも
かかわらず、刃縁部分が局部的に著しく摩耗して使用に
耐えられなくことがあったが、本発明により解決され
た。
【0029】すなわち、図7にはナイフキーパー37が
示されている。このナイフキーパー37はナイフビ−ム
の局部的な摩耗を防止するためのもので、耐摩耗部材の
実施形態のひとつであり、ナイフビーム2及び3に装着
され、このナイフビームの土との摩擦で最も摩耗が想定
される位置を覆うべく、つまり下端部及びその近傍部分
を保護する保護部材として機能している。このナイフキ
ーパー37は例えば鋳鉄製であり、ナイフビームの前縁
部を覆う厚肉の前縁保護部37aと、この前縁保護部3
7aに連続してナイフビームの両側面を覆う薄肉にして
略三角形の側面保護部37bと、側面保護部37bに連
続してナイフビームの後縁部に当接する厚肉の後端部3
7cとを有している。つまり、全体としては、側方から
見た形状が略三角形の筒状の部材であり、ナイフビーム
に外嵌される。そして、後端部37cに略前後方向で貫
通するねじ孔37dが形成され、このねじ孔37dに螺
合するボルト38のねじ部先端がナイフビームの後縁部
に圧接することによりナイフビームに固定される。
【0030】このナイフキーパー37は、心土破砕を行
う際にナイフビームに装着される。これによって、ナイ
フビームの偏摩耗、すなわちナイフビームの下端部及び
その近傍部分のみが他の部分に比して早期に摩耗する現
象を防止している。なお、本実施形態では、ナイフキー
パー37は比較的大型のサブソイラ作業機に装着される
べきもので、小型のサブソイラ作業機では、単純に鋼板
のみ又は丸鋼からなるものが用いられる。その取り付け
においてもブラケット31、32、33のように独立さ
せる必要はなく、これらが連続した箱形のものにして箱
形の側面をナイフビ−ムにボルト固定するようにするこ
とも可能である。
【0031】なお、上述したサブソイラ作業機は2本の
ナイフビームを有するものを示したが、ナイフビームの
本数及びその配置の形態はサブソイラ作業機の作業能力
に合わせて変更される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるサブ
ソイラ作業機においては、心土破砕作業、つまり基本的
なサブソイラ作業機能に加えて、心土層の一部を圃場表
面まで持ち上げ、撥土し、放擲する際には撥土板を用い
て作業を行い、しかも、サブソイラ作業機の基本的な作
業の際には偏摩耗を防ぐ耐摩耗部材を用いて作業するこ
とで使用耐用年数の延長を図ることができるなど1機種
で多機能の作業機を得て、投資効果の有効、管理作業の
簡素化などを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサブソイラ作業機の正面図であ
る。
【図2】図1に示したサブソイラ作業機の平面図であ
る。
【図3】図1に示したサブソイラ作業機の右側面図であ
る。
【図4】図2乃至図3に示したサブソイラ作業機の作業
機本体であるフレームに対するナイフホルダの取付構造
の変形例を示す図である。
【図5】本発明に係るサブソイラ作業機に設けられる撥
土板の斜視図である。
【図6】本発明のサブソイラ作業機に撥土板を装着する
状況を示す側面図である。
【図7】本発明のサブソイラ作業機に設けられたナイフ
キーパーをナイフホルダに装着した状態を示す図で、図
7の(b)は図7の(a)におけるBーB矢視を示し、
図7の(c)は図7の(a)におけるCーC矢視を示
す。
【図8】従来のサブソイラ作業機の正面図である。
【図9】図8に示したサブソイラ作業機の平面図であ
る。
【図10】図8に示したサブソイラ作業機の右側面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 2、3 ナイフビーム 4、5 ナイフホルダ 7、8 チゼル 7a,8a ウィング 10 固定具 19 マスト 21 レバー 24、25 撥土板 37 ナイフキーパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部にチゼルを有するナイフビームを
    備えるサブソイラ作業機において、前記ナイフビームの
    前縁に沿って配置されて心土を上方に反り上げる撥土板
    を備え、この撥土板は表面にプラスチックス製の撥土板
    本体と、この撥土板本体に沿って、その裏側に固定され
    ている撥土板本体の補強板とをもち、この補強板とナイ
    フビームとが着脱自在の構成であることを特徴とするサ
    ブソイラ作業機。
  2. 【請求項2】 前記補強板の長さ方向に沿って、その両
    側にナイフビ−ムの刃縁を覆う状態で張り出している取
    り付け片をもち、この取り付け片をナイフビ−ムに対し
    てボルト固定できるように構成したことを特徴とするサ
    ブソイラ作業機。
  3. 【請求項3】 掘削作業による土壌との摩擦により摩耗
    するナイフビ−ムの刃縁部分を少なくとも覆う耐摩耗部
    材をナイフビ−ムに対して着脱自在に取り付けた構成と
    したことを特徴とするサブソイラ作業機。
JP08147799A 1999-03-25 1999-03-25 サブソイラ作業機 Expired - Lifetime JP4142799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08147799A JP4142799B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 サブソイラ作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08147799A JP4142799B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 サブソイラ作業機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002187343A Division JP2003023802A (ja) 2002-06-27 2002-06-27 サブソイラ作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000270602A true JP2000270602A (ja) 2000-10-03
JP4142799B2 JP4142799B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=13747501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08147799A Expired - Lifetime JP4142799B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 サブソイラ作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4142799B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112601A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd サブソイルディガ−プラウ作業機
JP2002204602A (ja) * 2000-11-09 2002-07-23 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪
JP2002218801A (ja) * 2001-01-25 2002-08-06 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 掘削耕耘作業機用掘削耕耘爪ならびに掘削耕耘作業機
JP2002345303A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 部分深耕機
JP2002345302A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 部分深耕機
JP2006141313A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 心土作溝土層改良作業機
JP2010094038A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 粗耕起作業機
CN102047788A (zh) * 2010-10-20 2011-05-11 安徽省淮丰现代农业装备有限公司 播种机圆盘式开沟器
WO2018148599A1 (en) 2017-02-13 2018-08-16 Agsoilworks Technology Company, Llc Improved vibrating subsoil tool
CN113950875A (zh) * 2021-09-02 2022-01-21 温州慧谷产品设计有限公司 一种可调换式高强度仿生深松铲
US11293166B2 (en) 2017-02-13 2022-04-05 Agsoilworks Technology Company, Llc Vibrating subsoil tool

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112601A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd サブソイルディガ−プラウ作業機
JP4713001B2 (ja) * 2000-11-09 2011-06-29 スガノ農機株式会社 サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪
JP2002204602A (ja) * 2000-11-09 2002-07-23 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪
JP2002218801A (ja) * 2001-01-25 2002-08-06 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 掘削耕耘作業機用掘削耕耘爪ならびに掘削耕耘作業機
JP2002345303A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 部分深耕機
JP2002345302A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 部分深耕機
JP2006141313A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 心土作溝土層改良作業機
JP4713132B2 (ja) * 2004-11-22 2011-06-29 スガノ農機株式会社 心土作溝土層改良作業機
JP2010094038A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 粗耕起作業機
CN102047788A (zh) * 2010-10-20 2011-05-11 安徽省淮丰现代农业装备有限公司 播种机圆盘式开沟器
WO2018148599A1 (en) 2017-02-13 2018-08-16 Agsoilworks Technology Company, Llc Improved vibrating subsoil tool
EP3579679A4 (en) * 2017-02-13 2020-12-16 Agsoilworks Technology Company, LLC IMPROVED VIBRATING UNDERBODY TOOL
US11293166B2 (en) 2017-02-13 2022-04-05 Agsoilworks Technology Company, Llc Vibrating subsoil tool
CN113950875A (zh) * 2021-09-02 2022-01-21 温州慧谷产品设计有限公司 一种可调换式高强度仿生深松铲

Also Published As

Publication number Publication date
JP4142799B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3523380A (en) Universal backfill and landscaping blade
US5413181A (en) Rake attachment for a skid steer
JP2000270602A (ja) サブソイラ作業機
US6056067A (en) Apparatus for clearing debris
US6328114B1 (en) Frozen topsoil plow
JP3387736B2 (ja) サブソイラ作業機
US7163354B2 (en) Cleaner finger assembly and mounting for same
US4478289A (en) Side mounted soil ripping mechanism
JPS6131255B2 (ja)
JP2003023802A (ja) サブソイラ作業機
JP4653878B2 (ja) サブソイラ作業機
JPS61502827A (ja) 岩石掘削機
JP3660538B2 (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JP3944548B2 (ja) サブソイラ作業機
US6625908B1 (en) Apparatus for digging a trench
CN111877425A (zh) 用于刀片的耐磨板
JPH0720336U (ja) 掘削バケット
US20030066664A1 (en) Ripper assembly
JP6602593B2 (ja) 代掻き作業機
JP7170354B2 (ja) 土寄せ板
JP4038079B2 (ja) 部分深耕機
KR200199115Y1 (ko) 배토판을 갖는 트랙터용 갓돌림 배토기
CA1220633A (en) Stone digger
JP3611997B2 (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JP4713001B2 (ja) サブソイルディガ−プラウ作業機及びその掘削発土爪

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070622

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080613

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term