JP3988026B2 - ノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路 - Google Patents

ノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路に関し、特に、マイクロプロセッサ(Microprocessor)のリセット(reset)信号又は特定ロジックレベル(Logic Level)に有効な入力信号に載せられる全てのノイズ(Noise)を除去できるノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のノイズ除去回路及びこれを利用したチップリセット信号発生回路の回路構成図である。図1に示したように、リセットバー/RESET信号を入力してノードNd1に反転された信号を出力するインバータINV1と、ノードNd1に伝送された信号を入力にしてこの信号に含まれたノイズを除去したあとノードNd2に出力するノイズ除去部10と、ノードNd1の信号及びノードNd2の信号をNOR論理演算して出力するNORゲートNOR1と、ノードNd1の信号及びノードNd2の信号をAND論理演算して出力するANDゲートAND1と、NORゲートNOR1の出力信号をセット(Set)信号として、ANDゲートAND1の出力信号をリセット(Reset)信号として入力して出力端子Qにチップリセット(Chip Reset)信号を発生するRSフリップフロップ回路部12で構成されている。
【0003】
上記のように構成された従来のノイズ除去回路及びこれを利用したチップリセット信号発生回路は、入力信号のリセットバー/RESET信号が‘ロー’にアクティブされると、インバータINV1によりノードNd1の信号は‘ハイ’になる。ノードNd1の信号‘ハイ’は、ノイズ除去部10を介してノイズ除去部10で所要される遅延時間(t1)以後に‘ハイ’信号をノードNd2に出力することになる。従って、RSフリップフロップ回路部12のリセット(Reset;R)入力が‘ハイ’にアクティブされてRSフリップフロップ回路部12をクリア(clear)させる。このとき、RSフリップフロップ回路部12のセット(Set;S)信号は‘ロー’であるため、出力信号(Q)は‘ハイ’になる。ここで、ノイズ除去部10は、リセットバー/RESET信号に載せられたノイズを除去させ、ノイズにより望まないチップリセット信号が発生することを抑制させる役割を果たす。
【0004】
図2は図1のR−Cディレイを利用したノイズ除去部を示す回路図であり、図3は図1のインバータ及びキャパシタディレイを利用したノイズ除去部を示す回路図である。先ず、図2に示したように、従来のノイズ除去部10は、ノードNd1とノードNd3との間に直列接続されたインバータINV2及び抵抗R2と、ノードNd3と接地電圧(Vss)との間に接続されたキャパシタC1と、ノードNd3とノードNd4との間に接続された抵抗R2と、ノードNd4と接地電圧との間に接続されたキャパシタC2と、ノードNd4とノードNd5との間に接続された抵抗R3と、ノードNd5と接地電圧との間に接続されたキャパシタC3と、ノードNd5とノードNd2との間に接続されたインバータINV3とで構成されている。
【0005】
図3に示したように、インバータ及びキャパシタディレイを利用した従来のノイズ除去部10は、ノードNd1とノードNd6との間に接続されたインバータINV4と、ノードNd6と接地電圧との間に接続されたキャパシタC4と、ノードNd6とノードNd7との間に接続されたインバータINV5と、ノードNd7と接地電圧との間に接続されたキャパシタC5と、ノードNd7とノードNd8との間に接続されたインバータINV6と、ノードNd8と接地電圧との間に接続されたキャパシタC6と、ノードNd8とノードNd2の間に接続されたインバータINV7とで構成されている。
【0006】
上記のように構成された従来のノイズ除去部10の動作に対し説明すれば、次の通りである。ノイズ除去部10でノードNd1に信号を入力すると、ノイズ除去部10で遅延される時間(t1)以後にノードNd2に出力される信号は、ノイズが除去された信号を出力する。即ち、ノードNd1の信号にノイズ除去部10で遅延される時間(t1)より小さいノイズが載せられることになると、ノイズ除去部10でフィルタリング(filtering)されるためノードNd2の信号には影響を及ぼさない。
【0007】
従って、RSフリップフロップ回路部12のリセット(R)入力信号は‘ロー’を有するため、出力信号(Q)は以前の値を維持することになる。しかし、上記のように構成された従来のノイズ除去回路及びこれを利用したチップリセット信号発生回路においては、次のような問題点があった。
【0008】
上記構成を有する従来のノイズ除去回路及びこれを利用したチップリセット信号発生回路は、ノイズ除去部10で所要される遅延時間以前にノイズが連続的に発生することになれば、ノイズ除去部10はその機能を果たすことができなかった。
【0009】
このような問題点に対し、図4と図5に示した動作タイミング図を参照して説明する。図4に示したように、t1時間以後リセットバー/RESET信号にノイズが連続して入力される場合(t2〜t4)、ノイズ除去部10の各ノード(Nd3、Nd4、及びNd5)での信号は出力端側にあるノードNd5に行くほど‘ロー’電位レベルに落ちることになる。結局、インバータINV3を介してノードNd2に出力される信号が、図4の(f)のように、望まない‘ハイ’信号が出力される。このように望まないノードNd2の‘ハイ’信号は、RSフリップフロップ回路部12のリセット(R)入力信号を‘ハイ’に作ってリセットさせることにより、出力信号(Q)を‘ハイ’に作る。即ち、望まないノイズにより正常のリセット信号が発生する場合と同様に、チップリセット信号が発生して回路が誤動作することになる。
【0010】
図5に示したように、t1時間以後リセットバー/RESET信号にノイズが連続して入力される場合(t5〜t6)、ノイズ除去部10の各ノード(Nd6、Nd7、及びNd8)での信号は出力端側にあるノードNd8に行くほど‘ロー’電位レベルに落ちることになる。結局、インバータINV7を介してノードNd2に出力される信号が、図5の(f)のように、望まない‘ハイ’信号に出力される。このように望まないノードNd2の‘ハイ’信号は、RSフリップフロップ回路部12のリセット(R)入力信号を‘ハイ’にしてリセットさせることにより、正常のリセット信号が発生する場合と同様に、チップリセット信号が発生して回路が誤動作することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記従来のノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路における問題点に鑑みてなされたものであって、ノイズ除去回路のフィルタリング時間をリングオシレータと分周回路を用いて変化させることにより、マイクロプロセッサのリセット信号又は特定ロジックレベルに有効な入力信号に載せられる全てのノイズを除去させることができるノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路を提供することをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明によるノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路は、リセットバー(/RESET)信号を入力して第1ノードに反転された信号を出力する第1インバータと、前記第1ノードの信号に含まれたノイズを除去するため、前記第1ノードから受信された信号を分周させた信号を第2ノードに出力するノイズ除去部と、前記第1ノードの信号を反転させて出力する第2インバータと、前記第1ノードの信号と前記第2ノードの信号とをAND論理演算して出力するANDゲートと、前記第2インバータの出力信号をセット信号として、前記ANDゲートの出力信号をリセット信号として入力し、出力端子にチップリセット信号を発生するRSフリップフロップ回路部とを備え、前記ノイズ除去部は、前記第1インバータの出力信号と前記第2ノードの信号とを受信し、前記第1インバータの出力信号に含まれた少なくとも1つ以上のパルス信号に応答して前記第2ノードにパルス信号を発生し、前記第1インバータの出力信号と前記第2ノードの信号が全て第1電位レベルを有するとき、前記第2ノードに発生するパルス信号を中止させるリングオシレータ部と、前記リングオシレータ部からの出力パルス信号を受信して分周を行い、分周されたパルス信号を前記第2ノードに出力し、前記第1ノードの信号が第2電位レベルを有するとき、初期化される分周回路部とを含んで構成され、前記リングオシレータ部は、前記第1インバータの出力信号を反転させて第3ノードに出力する第3インバータと、前記第3ノード及び前記第2ノードの信号を2入力するORゲートと、前記ORゲートの出力信号により第4ノードの信号を反転させて出力するクロックインバータと、前記クロックインバータの出力端と第5ノードとの間に接続された抵抗と、前記第5ノードと前記第4ノードとの間に直列接続された第4及び第5インバータと、前記第4ノードと前記第2ノードとの間に前記第4及び第5インバータと並列に接続されたキャパシタと、前記ORゲートの出力信号により前記第5ノードの信号を接地電圧(Vss)放出するNMOSトランジスタと、前記第4ノードと前記第2ノードとの間に直列接続された第6及び第7インバータとで構成されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のノイズ除去回路及びこれを利用したチップリセット信号発生回路の回路構成図である。
【図2】 図1のR−Cディレイを利用したノイズ除去部を示す回路図である。
【図3】 図1のインバータ及びキャパシタディレイを利用したノイズ除去部を示す回路図である。
【図4】 従来のR−Cディレイを利用したノイズ除去回路の各ノードによる動作タイミング図である。
【図5】 従来のインバータ及びキャパシタディレイを利用したノイズ除去回路の各ノードによる動作タイミング図。
【図6】 本発明の一実施例に係るノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路を示す回路構成図である。
【図7】 図4のノイズ除去部の詳細回路図である。
【図8】 本発明の一実施例に係るノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路の各ノードに対する動作タイミング図である。
【符号の説明】
100 ノイズ除去部
102 リングオシレータ部
104 分周回路部
120 RSフリップフロップ回路部

Claims (4)

  1. リセットバー(/RESET)信号を入力して第1ノードに反転された信号を出力する第1インバータと、
    前記第1ノードの信号に含まれたノイズを除去するため、前記第1ノードから受信された信号を分周させた信号を第2ノードに出力するノイズ除去部と、
    前記第1ノードの信号を反転させて出力する第2インバータと、
    前記第1ノードの信号と前記第2ノードの信号とをAND論理演算して出力するANDゲートと、
    前記第2インバータの出力信号をセット信号として、前記ANDゲートの出力信号をリセット信号として入力し、出力端子にチップリセット信号を発生するRSフリップフロップ回路部とを備え、
    前記ノイズ除去部は、前記第1インバータの出力信号と前記第2ノードの信号とを受信し、前記第1インバータの出力信号に含まれた少なくとも1つ以上のパルス信号に応答して前記第2ノードにパルス信号を発生し、前記第1インバータの出力信号と前記第2ノードの信号が全て第1電位レベルを有するとき、前記第2ノードに発生するパルス信号を中止させるリングオシレータ部と、
    前記リングオシレータ部からの出力パルス信号を受信して分周を行い、分周されたパルス信号を前記第2ノードに出力し、前記第1ノードの信号が第2電位レベルを有するとき、初期化される分周回路部とを含んで構成され、
    前記リングオシレータ部は、前記第1インバータの出力信号を反転させて第3ノードに出力する第3インバータと、
    前記第3ノード及び前記第2ノードの信号を2入力するORゲートと、
    前記ORゲートの出力信号により第4ノードの信号を反転させて出力するクロックインバータと、
    前記クロックインバータの出力端と第5ノードとの間に接続された抵抗と、
    前記第5ノードと前記第4ノードとの間に直列接続された第4及び第5インバータと、
    前記第4ノードと前記第2ノードとの間に前記第4及び第5インバータと並列に接続されたキャパシタと、
    前記ORゲートの出力信号により前記第5ノードの信号を接地電圧(Vss)放出するNMOSトランジスタと、
    前記第4ノードと前記第2ノードとの間に直列接続された第6及び第7インバータとで構成されていることを特徴とするノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路。
  2. 前記第1電位レベルは、‘ロジックロー’であることを特徴とする請求項に記載のノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路。
  3. 前記第1電位レベルは、‘ロジックハイ’であることを特徴とする請求項に記載のノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路。
  4. 前記分周回路部は、前記リングオシレータ部の設計に従いその周波数分周が決定されることを特徴とする請求項に記載のノイズ除去回路を有するチップリセット信号発生回路。
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