JP3985716B2 - 紡績糸の糸継方法、および装置 - Google Patents

紡績糸の糸継方法、および装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紡績糸の糸継ぎの技術に関する。
詳細には、二本の糸の糸端において、該糸端を同方向に向けて重ね合わせ、該重なった部分に空気などの圧縮流体を作用させることにより糸継ぎを行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、糸継装置としては、フィッシャーマンノットやウィーバースノットといったノット(結び目)を形成して糸継ぎを行うノッターと呼ばれる装置や、予め二本の糸端部を解撚し、該糸端部が糸継孔内で互いに逆方向となるように重ね合わせ、該重ね合わせ部分に圧縮流体(圧縮空気など)を旋回気流として作用させることによって二本の糸端部を旋回・振動させて絡み合わせ、糸継ぎを行うスプライサーと呼ばれる装置が知られている。スプライサーに関しては特許文献1に記載の如くである。
【0003】
【特許文献1】
特公昭60−39767号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ノットを形成することによる糸継方法は、該ノット部が他の部位に比べて糸の半径方向に全周にわたって突出しているため、後工程の編織工程の編針を通過する際に編針に引っかかり、断線の原因となっていた。
また、スプライサーによる継ぎ目は前記ノットと比較すると突出量が小さいが、それでも編針に引っかかることによる断線が起こる場合がある。このような編針に引っかかることによる断線は、特にニット編機など、途中で該機械を停止して、その場で糸を継ぎ直すことが容易にできない場合は、最初から作業をやり直さなければならず作業性に問題があった。
また、ノットやスプライサーによる継ぎ目は、断面積や糸の撚り状態が他の部位と異なり、手触りや染色の具合が他の部位と異なるが、スプライサーによる継ぎ目は他のものに比べて長く、編物や織物にしたときの染色ムラが目立ったり、継ぎ目部分の特性の変化が大きいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、短繊維で構成される二本の紡績糸の糸端部を同じ方向に重ね合わせ、これらの糸端部を糸継孔内に挿入し、これらの糸端部に圧縮流体を作用させる際に、これらの糸端部の根元側を拘束すると共にこれらの糸端部の先端側を切断し、これらの糸端部の先端側をフリー状態とした後で、前記重ね合わせた二本の糸端部に対してほぼ直角方向に圧縮流体を作用させることにより、これらの糸端部同士を解撚してから連結する、ものである。
【0008】
請求項2においては、糸継孔が形成される本体部と、該糸継孔内に圧縮流体を噴出するための少なくとも一つの孔と、前記糸継孔内に糸端が同じ方向を向くように揃えて横架される二本の糸の糸端部の根元側をクランプするクランプ部材と、これらの糸端部の先端側を切断するカッター部材とを備え、
前記クランプ部材において回動可能な部位と、前記カッター部材において回動可能な刃とを固定し、
前記本体部が前記糸継孔の両端面を通る断面で二分割されているとともに、これら二分割された各部材を合わせて前記糸継孔を構成したときに、これらの二分割された部材間に所定の大きさのエア逃がし用の隙間が形成される、ものである。
【0010】
請求項3においては、前記糸継孔内に糸端が同じ方向を向くように揃えて前記二本の糸を横架したときに、前記クランプ部材とは別に前記糸端部の根元側を拘束する糸止め溝を設けた、ものである。
【0011】
請求項4においては、前記クランプ部材を前記糸継孔の一端に配置し、前記カッター部材を前記糸継孔の他端に配置した、ものである。
【0012】
請求項5においては、前記本体部の両側面に開口する前記糸継孔の二つの開口部のうち、前記糸端部の根元側の開口部の断面積が、前記糸端部の先端側の開口部の断面積より小さくしてある、ものである。
【0013】
請求項6においては、前記二つの開口部のうち、前記糸端部の先端側の開口部は、前記糸継孔の側面に形成される排気溝と、該排気溝と連通する排気孔とで構成される、ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0019】
まず、図1から図3を用いて、糸継装置の本実施の一例である糸継装置1について説明する。なお、以下の説明では、「糸」は綿、毛、麻などの天然繊維、化合繊のフィラメント糸をショートカットしたいわゆるステープルファイバ、およびこれらの混合繊維を集束した、短繊維の紡績糸を総称したものとする。また、「ファイバ」はこの紡績糸を構成する短繊維を示すものである。
【0020】
糸継装置1は主に、本体部を構成する下部糸継部材2や上部糸継部材3、ホルダ4、固定ねじ5などからなる。下部糸継部材2には該下部糸継部材2の左右側面を貫通する孔8が穿設され、該孔8にホルダ4を下部糸継部材2に回動可能に枢着するためのホルダ軸6が遊嵌される。該ホルダ4には上部糸継部材3が固定ねじ5により螺設される。上部糸継部材3の下面には糸継溝13および当接面14が設けられる。
なお、本実施例ではホルダ4は下部糸継部材2に対して回動する構成であるがこれに限定するものではなく、上部糸継部材3が下部糸継部材2から離間し、後述する糸継孔7が大きく開口する構成であれば良い。また、本実施例では上部糸継部材3が固定ねじ5等の締結部材によりホルダ4に固定される構成としたが、例えば溶接や接着剤による接着など他の方法で固定してもよい。さらに、上部糸継部材3とホルダ4とを一体的に成形してもよい。
【0021】
図2に示すように、ホルダ4を下方に回動させた状態(図2において二点鎖線で図示)では、下部糸継部材2側の当接面10と上部糸継部材3側の当接面14とが当接・密着する。そして下部糸継部材2側の糸継溝9と上部糸継部材3側の糸継溝13とによって、側面断面視略円形の糸継孔7(図2において斜線で示す部位)が形成される。すなわち糸継孔7が二分割された部材(下部糸継部材2および上部糸継部材3)の合わせ面に沿って形成されている。言い換えれば、糸継孔7(本実施例では円筒形状)の両端面を通過する位置に二分割された部材の合わせ面が来るように構成されているのである。
このとき、本実施例においては下部糸継部材2側の斜面15と上部糸継部材3側の斜面16とは当接せず、所定の大きさの隙間17が形成される。これは糸継孔7内の圧縮流体の流れ方を適宜コントロールするためのものであって、糸の種類、太さなどにより、該隙間17の幅を変えたり、あるいは該隙間17を閉塞するなどしても良い。
一方、ホルダ4を上方に回動させた状態(図2において実線で図示)では、糸継作業の際に二本の糸端部がセットされる糸継孔7は大きく開口されており、前記二本の糸端部を容易にセット可能に構成される。また、糸継孔7の一方の端部にはプレート18が設けられる。該プレート18には、糸止め溝19が設けられている。
【0022】
また、流体導入孔11は下部糸継部材2の下面から穿設され、図示せぬエアコンプレッサーからの圧空配管が接続される。そして、流体導入孔11の上端と糸継孔7とを連通するノズル孔12が穿設される。
また、下部糸継部材2の前部には、ボルト締結用のボルト孔22が上面から下面に貫通して穿設される。
【0023】
なお、本実施例では糸継孔7は断面視略円形であるが、V字型、U字型、矩形など種々の形状とすることが可能であって、限定されない。すなわち、糸継孔の断面形状、サイズおよび長さは糸継ぎされる糸の性状(種類、ファイバ太さ、撚り方)、作用させる圧縮流体の圧力、後述するノズル孔の性状(個数、形状、配置、大きさ)などにより適宜選択するものである。
また、本実施の一例では長手方向に伸びたオーバル型のノズル孔12を糸継孔7の長手方向に関して略中央に一個配置し、糸継ぎ孔7の中心に向けて圧縮流体を噴出させる構成であるが、形状を略円形としたり、矩形としたり、複数個配置したり、糸継孔7の長手方向に関して中心からずれた位置に配置したり、ノズル孔のサイズを変えたり、中心からずれた方向に向けて圧縮流体を噴出させるように構成しても良い。すなわち、糸の性状(種類、ファイバ太さ、撚り方)、作用させる圧縮流体の圧力、糸継孔7の断面形状あるいは長さによって適宜選択すれば良く、限定されない。
【0024】
このように、下部糸継部材2及び上部糸継部材3に形成される糸継孔7が、ちょうどその両端面を通る断面で二分割されていることにより、従来の方法(糸継孔が設けられている部材が二分割されておらず、両端面を通る挿入溝を形成することにより糸を糸継孔に挿入する方法)に比べ、糸の挿入が容易になるだけでなく、糸の挿入を考慮した大きな挿入溝を設ける必要がないので前記隙間17を小さくすることができ、糸継孔の密閉性が高く、糸に作用させる圧縮流体(空気などの気体)を効率よく糸に作用させることが可能である。このことは後述する継ぎ目の強度が向上する(断線しにくい)とともに、糸に作用させる圧縮流体の圧力が従来法と比較して小さい場合でも継ぎ目の強度が得られるという利点がある。
【0025】
次に、図4から図6を用いて、本実施の糸継方法の一例を示す。
図4に示すように、糸継ぎを行う二本の糸20・21の糸端部を引き揃えて、その端部が同じ方向を向くように重ね合わせ、糸継溝9上に横架させる。このとき、二本の糸20・21の先端は、プレート18が設けられていない方に向け、二本の糸20・21の中途部を糸止め溝19に差し込む形でセットする。このようにすることにより、二本の糸20・21は中途部において、糸止め溝19により緩やかに拘束された形となる。なお、二本の糸20・21はプレート18が設けられた糸止め溝19よりも根元側で、図示せぬクランプ手段によりクランプされる。
続いて、図5に示すように、ホルダ4を下方に回動させると、下部糸継部材2と上部糸継部材3とが当接面10・14で当接し、側面断面視略円形の糸継孔7が形成されるとともに、二本の糸20・21が糸継孔7の内部に貫装された状態になる。この状態で下部糸継部材2と上部糸継部材3とが離間しないようにホルダ4を固定し、流体導入孔11に接続された図示せぬエアコンプレッサーからの圧空配管よりノズル孔12を経て、糸継孔7内に圧縮流体(本実施例では圧縮空気)が噴出される。
【0026】
このとき、糸継孔7の開口部は糸継装置1の両側面に位置するが、二つの開口部のうち、二本の糸20・21の根元側(糸20・21の端部が配置されている反対側)は、プレート18により開口部の断面積が小さくなっている。
そのため、糸継孔7内に噴出された圧縮空気の多くは、糸20・21の端部が配置されている側に流れ、糸継孔7外部に排出される。この圧縮空気の流れにより、糸20・21の先端部において、ノズル孔12より下流側に位置する部分は解撚されるとともに、互いに複雑に絡み合う。
結果として、図6に示すようにノズル孔12に対応する部位において、小さな連結部23(糸20・21の解撚されたファイバ同士が強固に絡み合った部分)が形成されるとともに、該連結部23よりさらに先端側は、解撚されたファイバが互いに強固に絡まず、束状になったテール24が形成される。以後、連結部23、境界部23aおよびテール24を合わせて継ぎ目30と呼ぶ(図13図示)。
なお、本実施例では糸20・21の端部は予め解撚せずに行ったが、予め解撚しておいても同様に糸継ぎを行うことが可能であることから、糸先端部の撚り状態については限定されない。ただし、予め糸端部を引っ張るなどしてある程度解撚しておくなどの処置をした後、本実施の糸継方法を用いると、圧縮流体の圧力が小さくとも強固な連結部を形成することが可能となる利点がある。
【0027】
このように、二本の糸の先端部を同じ方向に重ね合わせ、該先端部を糸継孔内に挿入し、該先端部に圧縮流体を作用させることにより解撚・連結させるので、強固かつサイズの小さい連結部が形成可能である。また糸端部を予め解撚しておく必要がなく、作業を簡略化することが可能である。
【0028】
なお、本実施例では二分割された部材からなる糸継装置1を用いたが、作業性はやや劣るものの、例えば一体成形された部材に同形状の糸継孔およびノズル孔を設ければ同様の効果を奏することから、使用される糸継装置は本実施例に限定されない。
【0029】
次に、糸継装置の本実施形態における第二例について説明する。
図7、図8に示す第二例の糸継装置51は、下部糸継部材2、上部糸継部材3、及びホルダ4等にて構成される第一例の糸継装置1に加えて、クランプ部材68、カッター部材69及び開閉アーム70を設けたものであり、その他の部分は前記糸継装置1と同様の構成となっている。
【0030】
クランプ部材68は、前記糸継装置1のプレート18の代わりに糸継孔7の一方の端部に配置されるクランプ板68aと、クランプ板68aが配置される側のホルダ側面4aとで構成されている。
クランプ板68aには、糸端部を引き揃えて糸継溝9上に横架される二本の糸20・21を載置するガイド溝68bが形成されている。ホルダ側面4aの下部には、ホルダ4を上方回動して糸継溝9やガイド溝68bに糸20・21をセットするとき等に、該糸20・21の通り道を確保するための切り欠き部4bが形成されている。
【0031】
カッター部材69は、糸継孔7の他方の端部に配置される下刃69aと上刃69bとで構成されている。下刃69aは下部糸継部材2側に取り付けられ、上刃69bは上部糸継部材3側に取り付けられており、上部糸継部材3の下部糸継部材2に対する上下回動動作に伴って、該下刃69aと上刃69bとが開閉する。また、糸継装置51には、ホルダ4の上面に締結部材55にて開閉アーム70が取り付けられており、該開閉アーム70を把持操作することで、上部糸継部材3の下部糸継部材2に対する上下回動動作を容易に行うことが可能となっている。
【0032】
以上の如く構成される糸継装置51にて糸継ぎを行う場合の、クランプ部材68及びカッター部材69の作用について説明する。
図9、図10に示すように、糸継ぎを行う場合には、まず下部糸継部材2を上方回動して、二本の糸20・21を引き揃えた状態で糸継溝9上に横架する。
このように、下部糸継部材2が上方回動された状態では、ホルダ側面4aとクランプ板68aのガイド溝68bとの間には、切り欠き部4bにより糸20・21の通り道が確保されており、糸20・21は糸継溝9及びガイド溝68bにより載置位置をガイドされながらも、自由に動くことが可能である。
また、カッター部材69は開いており、下刃69aと上刃69bとの間を糸20・21が通過している。
【0033】
図11、図12に示すように、この状態から上部糸継部材3を下方回動すると、下部糸継部材2側のクランプ板68aと上部糸継部材3側のホルダ側面4aとが、側面視にてオーバーラップして糸20・21の通り道がなくなる。
これにより、糸20・21の糸端の途中部が、クランプ部材68を構成するクランプ板68aとホルダ側面4aとにより、糸継孔7の一方の端部にて挟持される。
すなわち、ニ分割された本体部である下部糸継部材2と上部糸継部材3とが合わさった状態で、該本体部に形成された糸継孔7に糸継ぎされる二本の糸20・21の糸端部を引き揃えて、その端部が同じ方向を向くように横架したときに、クランプ部材68により二本の糸端の中途部がクランプされる。
糸継溝9に横架される糸20・21は、クランプ部材68によりクランプされることで、その載置位置が固定されることとなる。
【0034】
一方、糸継孔7の他方の端部では、上部糸継部材3が下方回動されると、下部糸継部材2側の下刃69aと上部糸継部材3側の上刃69bとが側面視にてオーバーラップするため、該下刃69aと上刃69bとにより、糸20・21の糸端の先端側が切断される。
糸端の先端側が切断されることで、糸20・21における、クランプ部材68によりクランプされた部分から切断された部分までの寸法を一定にすることができる。本例の場合、クランプ部材68は糸継孔7の一端に配置され、カッター部材69は糸継孔7の他端に配置されているので、その寸法は、ほぼ糸継孔7の長さ分の寸法となる。
【0035】
このように、クランプ部材68により糸20・21の位置が固定されること、及びカッター部材69により糸20・21が一定長さにて切断されることで、糸継ぎ時の糸20・21の解撚度合いや絡み度合い、継ぎ目が形成される位置から糸端までの寸法等のばらつきが減少し、糸継ぎした糸20・21及び結び目の品質を安定させることができる。
特に、クランプ部材68を糸継孔7の一端に配置し、カッター部材69を糸継孔7の他端に配置することで、糸20・21が固定されている位置から圧縮空気が噴出するノズル孔12までの寸法、及び該ノズル孔12から糸端までの寸法を一定にすることができ、結び目の品質を一定とすることができる。
なお、糸継装置51のようにクランプ部材68を設けた場合は、前述の糸継装置1の場合ように、糸止め溝19の根元側に、糸20・21をクランプするためのクランプ手段を設ける必要はない。
【0036】
また、糸継装置51では、下部糸継部材2における、糸継孔7のカッター部材69配置側の端部には、糸継孔7と直交する方向に排気溝74が形成されている。また、ホルダ4におけるカッター部材69配置側の側面には排気孔75が形成されている。ホルダ4を下方回動した状態で、排気溝74と糸継孔7とが連通し、排気溝74と排気孔75とが連通する。
【0037】
ホルダ4を下方回動した状態では、糸継孔7の両側部は、それぞれクランプ部材68とカッター部材69とで閉じられるが、糸継孔7のカッター部材69側は、排気溝74と排気孔75により外部に対して大きく開口している。これに対し、糸継孔7のクランプ部材68側は、該クランプ部材68により閉じられているため、開口部は下部糸継部材2とクランプ部材68との間の僅かな隙間のみとなり、カッター部材69側に比べて小さな開口となっている。
即ち、糸継孔7の両側面の開口部の断面積は、クランプ部材68が配置される糸20・21の根元側の方が、カッター部材69が配置される糸20・21の先端側の方よりも小さく構成されている。
【0038】
そのため、糸継孔7内に噴出された圧縮空気が、乱れることなく安定して、糸20・21の先端部が位置するカッター部材69側へ向かって一方向に流れ、糸継孔7の外部に排出されることとなる。
この圧縮空気の乱れることのない一方向への流れにより、糸20・21の先端部において、ノズル孔12より下流側に位置する部分が解撚されるとともに、互いに複雑に絡み合い、安定した継ぎ目30を形成することが可能となっている。
【0039】
次に、本実施の糸継方法により得られる継ぎ目について、図13および図14を用いて説明する。
【0040】
従来のスプライサーによる糸継ぎの場合、図14に示すように、糸25・26の糸端部を予め解撚しておき、糸端部が互いに逆向きになるように重ね合わせ、または交差させ、糸継孔内で異なる二箇所から圧縮流体(空気)を噴出させる。このとき、解撚された糸端部が、糸継孔内で糸25・26の撚り方向と同方向に旋回するように圧縮空気の噴出孔を形成することにより、従来のスプライサーにおける連結部27は糸25・26と同方向の撚りを持つ。以後、連結部27およびテール25a・26aを合わせて継ぎ目31と呼ぶ。
【0041】
一方、図13に示すように、本実施の糸継方法により得られた継ぎ目30は、図14に示すような従来のスプライサーにより得られる継ぎ目31と比較して、幾つかの利点を有する。
【0042】
第一に、本実施の継ぎ目30は、予め糸20・21の先端部を解撚しておかなくとも、糸継ぎを行うことが可能である。これは、従来のスプライサーによる継ぎ目31は糸と同方向に撚りを形成する必要があったため、予め解撚しておき、次に解撚された糸端部を撚り方向に旋回させることが必須条件であったことによる。一方、本実施例では、撚り方向を考慮する必要がなく、糸の側面より圧縮空気を噴出してやれば圧縮空気が当たった部分は解撚し、かつ二本の糸からのファイバがランダムに絡み合って継ぎ目30が形成される。
さらに、圧縮空気が当たる部分より根元側の糸20・21は撚りが戻らないため、予め解撚しておく従来の方法に比べて、糸の長手方向に関する撚りの変化が少ないという利点もある。
【0043】
第二に、本実施の継ぎ目30は、従来のスプライサーによる継ぎ目31と比べて絡み合う力が強い(より強い張力を付加しても継ぎ目で断線しない)。これは、前述したように、従来のスプライサーによる継ぎ目31はファイバがある程度同じ方向に旋回して絡み合っているのに対し、本実施の継ぎ目30は振動したファイバ同士がランダムに絡み合うことによる。
【0044】
第三に、本実施の継ぎ目30は、従来のスプライサーによる継ぎ目31と比べて継ぎ目を小さくすることができる。これは前述の絡み合う力が強いこととも関係している。すなわち、従来のスプライサーによる継ぎ目31では、絡み合う力が弱いため、その分糸継作業時に重なり合う糸端部の長さを大きくとる必要がある(だいたい15mm程度)ことによる。
【0045】
第四に、従来のスプライサーによる継ぎ目31は、他の部位(糸25・26の胴体部)と比較すると、糸の周方向に略均一に膨らみ、段差が形成される。さらに、図14に示すように、継ぎ目31の両端の段差がある部分にはファイバが毛羽立った形状のテール25a・26aが形成されている。例えばニット編機において編針を通過する場合、糸25・26は長手方向に送られ、編み針の鉤爪部に当接しつつ摺動される訳であるが、該テール25a・26aはちょうど継ぎ目31の両端部(糸25・26の胴体部と比較して段差が生じる箇所)に、糸25・26の摺動方向に逆らう方向に形成されている。従って、ノットが編針の鉤爪部を通過する場合に比べれば可能性はかなり低いものの、継ぎ目31は鉤爪部を通過する際に引っかかる場合がある。
【0046】
これに対し、本実施の継ぎ目30は、図13に示すように連結部23が糸の周方向において特定の方向にのみわずかに突出した形状であり、連結部23の突出した先端部分より毛羽立ちの少ないテール24が形成されている。そして、糸の周方向において継ぎ目30の突出方向の反対側は境界部23aとなっており、糸20・21が突起や段差無く糸継ぎされた状態になっている。
【0047】
このように、本実施の継ぎ目30は、従来のスプライサーによる継ぎ目31と比べて継ぎ目が小さく、かつ糸の周方向において一方向にのみわずかに突出し、その先端にテール24が形成されており、二本の糸20・21が平滑に連続した状態の境界部23aを有している。このことから、糸20・21がニット編機等において使用され、編針の鉤爪部を摺動しつつ通過する際にも、継ぎ目30は境界部23aが該鉤爪部に当接するように旋回するので、継ぎ目23が編針に引っかかって断線する確率が従来の継ぎ目31に比べて低い。そして、断線の確率が格段に低下することは、断線時のやり直しが困難なニット編機において、特に有効性が高い。また、ノットや従来のスプライサーによる継ぎ目は、断面積や糸の撚り状態が他の部位と異なることから、手触りや、染色の具合が他の部位と異なるという問題があったが、本実施の継ぎ目30は、境界部23aの左右で糸20・21の撚り状態が変化することがなく、手触りや、染色の具合への影響が小さい。また、連結部23およびテール24は前述した如く、ニット編機等で使用した場合、鉤爪部と当接しないように旋回するため、結果としてセーターなどの衣類等の内側に連結部23およびテール24が位置する形になることから、外観を損ねたり、手触りで違和感を覚えることがない。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0049】
即ち、請求項1に示す如く構成するので、強固かつサイズの小さい連結部が形成可能である。また、糸継ぎ時の糸の解撚度合いや絡み度合い、継ぎ目が形成される位置から糸端までの寸法等のばらつきが減少し、糸継ぎした糸及び結び目の品質を安定させることができる。また、圧縮流体が作用する部位において、解撚されたファイバ同士が強固に絡み合った小さな連結部を形成することができる。
【0051】
請求項2に示す如く構成するので、強固かつサイズの小さい連結部が形成可能である。また、糸継ぎ時の糸の解撚度合いや絡み度合い、継ぎ目が形成される位置から糸端までの寸法等のばらつきが減少し、糸継ぎした糸及び結び目の品質を安定させることができる。また、糸継孔を構成したときに、二分割された部材間に所定の大きさのエア逃がし用の隙間が形成されるので、糸継孔内の圧縮流体の流れ方を適宜コントロールすることができる。
【0053】
請求項3に示す如く構成するので、二本の糸を糸継孔にセットすることにより、二本の糸の糸端部が糸止め溝に緩やかに拘束される。
【0054】
請求項4に示す如く構成するので、糸が固定される位置から圧縮空気が噴出するノズル孔までの寸法、及び該ノズル孔から糸端までの寸法を一定にすることができ、結び目の品質を一定とすることができる。
【0055】
請求項5に示す如く構成するので、糸継孔内に噴出された圧縮空気の多くは、糸の端部が配置されている側に流れ、糸継孔外部に排出されることになる。この圧縮空気の流れにより、糸の糸端部において、ノズル孔より下流側に位置する部分は解撚されるとともに、互いに複雑に絡み合う。結果として、開口部に対応する部位において、糸の解撚されたファイバ同士が強固に絡み合った小さな連結部を形成することができるとともに、該連結部よりさらに先端側は、解撚されたファイバが互いに強固に絡まず、束状になったテールを形成することができる。
【0056】
請求項6に示す如く構成するので、継孔内に噴出された圧縮空気が、乱れることなく安定して、糸の糸端部が位置するカッター部材側へ向かって一方向に流れ、糸継孔の外部に排出されることとなる。この圧縮空気の乱れることのない一方向への流れにより、糸の糸端部において、安定した継ぎ目を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の一例である糸継装置を示す斜視図。
【図2】本実施の一例である糸継装置を示す右側面図。
【図3】糸継部材を示す平面図。
【図4】本実施の一例である糸継方法において糸をセットした状態を示す図。
【図5】本実施の一例である糸継方法において糸継孔に糸がセットされた状態を示す図。
【図6】本実施の一例である糸継方法において糸継作業後の糸を示す図。
【図7】本実施の第二例にかかる糸継装置を示す斜視図。
【図8】同じく上部糸継部材を上方回動した状態の糸継装置を示す左側面図。
【図9】同じく上部糸継部材を上方回動した状態の糸継装置を示す右側面図。
【図10】同じく上部糸継部材を上方回動した状態の糸継装置を示す正面図。
【図11】同じく上部糸継部材を下方回動した状態の糸継装置を示す右側面図。
【図12】同じく上部糸継部材を下方回動した状態の糸継装置を示す正面図。
【図13】本実施の一例である継ぎ目を示す模式図。
【図14】従来のスプライサーによる継ぎ目を示す模式図。
【符号の説明】
1 糸継装置
2 下部糸継部材
3 上部糸継部材
7 糸継孔
11 流体導入孔
12 ノズル孔
20・21 糸
23 連結部
24 テール
30 継ぎ目

Claims (6)

  1. 短繊維で構成される二本の紡績糸の糸端部を同じ方向に重ね合わせ、これらの糸端部を糸継孔内に挿入し、これらの糸端部に圧縮流体を作用させる際に、これらの糸端部の根元側を拘束すると共にこれらの糸端部の先端側を切断し、これらの糸端部の先端側をフリー状態とした後で、前記重ね合わせた二本の糸端部に対してほぼ直角方向に圧縮流体を作用させることにより、これらの糸端部同士を解撚してから連結する、
    ことを特徴とする紡績糸の糸継方法。
  2. 糸継孔が形成される本体部と、該糸継孔内に圧縮流体を噴出するための少なくとも一つの孔と、前記糸継孔内に糸端が同じ方向を向くように揃えて横架される二本の糸の糸端部の根元側をクランプするクランプ部材と、これらの糸端部の先端側を切断するカッター部材とを備え、
    前記クランプ部材において回動可能な部位と、前記カッター部材において回動可能な刃とを固定し、
    前記本体部が前記糸継孔の両端面を通る断面で二分割されているとともに、これら二分割された各部材を合わせて前記糸継孔を構成したときに、これらの二分割された部材間に所定の大きさのエア逃がし用の隙間が形成される、
    ことを特徴とする紡績糸の糸継装置。
  3. 前記糸継孔内に糸端が同じ方向を向くように揃えて前記二本の糸を横架したときに、前記クランプ部材とは別に前記糸端部の根元側を拘束する糸止め溝を設けた、
    ことを特徴とする請求項2に記載の紡績糸の糸継装置。
  4. 前記クランプ部材を前記糸継孔の一端に配置し、前記カッター部材を前記糸継孔の他端に配置した、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の紡績糸の糸継装置。
  5. 前記本体部の両側面に開口する前記糸継孔の二つの開口部のうち、前記糸端部の根元側の開口部の断面積が、前記糸端部の先端側の開口部の断面積より小さくしてある、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の紡績糸の糸継装置。
  6. 前記二つの開口部のうち、前記糸端部の先端側の開口部は、前記糸継孔の側面に形成される排気溝と、該排気溝と連通する排気孔とで構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の紡績糸の糸継装置。
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