JP4979699B2 - 糸継ぎ方法および糸継ぎ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の紡績糸を糸継ぎする糸継ぎ方法および糸継ぎ装置に関する。
編地の編成に用いられる紡績糸は、過度のテンションが掛かると、編成途中で切れてしまうことがある。このような場合、切れた紡績糸と新たな紡績糸とを糸継ぎして編成を再開する。糸継ぎは、切れた紡績糸を修復するためだけでなく、紡績糸の一種である編糸でインターシャ柄を有する編地などを編成するときにも行われる(たとえば特開平6−2250号公報参照)。
第1の従来技術の糸継ぎ方法では、ノッター装置によって、2本の紡績糸の端部を結んで結び目を形成して、2本の紡績糸を糸継ぎする。この場合、各紡績糸の先端側の部分は、結び目から突出する。各紡績糸の先端側の部分は、結び目を形成した後、切断して短くすることはできるけれども、完全になくすことができない。
第2の従来技術の糸継ぎ方法は、スプライサ装置によって、結び目を形成しないで紡績糸を糸継ぎする方法である。この糸継ぎ方法では、2本の紡績糸の端部を互いに反対方向に向けて重ね合わせて配置し、圧縮空気を吹付けることによって、2本の紡績糸の端部を絡み合わせて糸継ぎする。この糸継ぎ方法によって、紡績糸の糸継領域が外観上「I」字形に形成される(たとえば特公昭60−39767号公報参照)。
図13は、第3の従来技術の糸継ぎ方法で得られる紡績糸を示す図である。第3の従来技術の糸継ぎ方法は、紡績糸1,2の端部1a,2aを同一方向に向けて重ね合わせて配置し、圧縮空気を吹付けることによって、紡績糸1,2の端部1a,2aが絡み合う絡合部4を形成して糸継ぎする。この糸継ぎ方法によって、紡績糸1,2の糸継領域3が外観上「T」字形に形成される(たとえば特開2004−27463号公報参照)。
第1の従来技術の糸継ぎ方法では、糸継ぎされた紡績糸に形成される結び目が紡績糸の外径の数倍の径となる。それ故、この結び目が編地の表目側に出てしまうと、編地の外観を損ねる。外観を損ねないようにするためには、結び目を編地の内方に入れ込むひげ処理工程が必要となる。
第2の従来技術の糸継ぎ方法では、2本の紡績糸を互いに反対方向に向けて重ね合わせて絡み合わせるので、2つの紡績糸の重ね合わされていない部分がさらに捻れて、その外径が小さくなり、得られる紡績糸の強度が不充分となる場合がある。それ故、糸継ぎが可能な紡績糸が限定される。たとえば双糸および化学繊維から成る紡績糸などを糸継ぎする糸として使用すると、編成の途中で紡績糸の糸継領域が破断する場合がある。
第3の従来技術の糸継ぎ方法では、紡績糸の糸継領域3が「T」字形に配置されるので、互いの糸1,2の端部1a,1bが絡み合う絡合部4が、糸継領域3の残余部に対して外方に突出する。この絡合部4は、編地の表目側に出てしまうと、編地の外観を損ねる。外観を損ねないようにするためには、絡合部4を編地の裏目側に配置するために、絡合部4を編地の内方に入れ込むひげ処理工程が必要となる。このような問題は、糸継ぎした紡績糸を、編地の編成に用いるほか、織地の製織に用いる場合も同様に生じる。
本発明の目的は、糸継ぎによって得られる紡績糸の強度を確保しつつ、糸継ぎ後のひげ処理工程を省略することができる糸継ぎ方法および糸継ぎ装置を提供することである。
本発明は、複数の紡績糸の端部を継ぐための糸継ぎ方法であって、
複数の紡績糸を互いに連結して、複数の紡績糸の先端部から基端部に向かう方向に離間した離間部が互いに連結される連結部と、連結部から各紡績糸の先端部まで延びる突起部と、連結部から複数の紡績糸の基端部に向かってそれぞれ延びる複数の分岐部とを各紡績糸に形成する紡績糸連結工程と、
前記突起部を、複数の分岐部のうち少なくとも一の分岐部に沿わせて重ね合わせて、前記突起部と前記突起部に重ね合わされる分岐部とを固定する突起部固定工程とを有し、
前記紡績糸連結工程では、複数の紡績糸を絡み合わせて、複数の紡績糸の離間部を互いに連結することを特徴とする糸継ぎ方法である。
また本発明において、前記突起部固定工程で、前記突起部が固定される分岐部は、連結部に対して、各紡績糸が給糸搬送される給糸方向上流側に配置される分岐部
であることが好ましい。
また本発明において、前記突起部固定工程では、突起部と分岐部とのそれぞれを部分的に解撚させた後、解撚させた部分を互いに絡み合わせて、突起部を分岐部に固定することが好ましい。
また本発明において、前記突起部固定工程では、分岐部の軸線まわりに突起部を旋回させて、分岐部に突起部を巻き付けて、突起部を分岐部に固定することが好ましい。
また本発明において、前記突起部固定工程では、分岐部が突起部とともに共まわりすることを防いだ状態で、分岐部に突起部を巻き付けることが好ましい。
また本発明において、前記突起部固定工程では、固定すべき分岐部に向かって突起部が向かう方向に圧縮流体を吹付けて、突起部と分岐部とを固定することが好ましい。
また本発明は、前記糸継ぎ方法で糸継ぎされる紡績糸である。
また本発明は、前記糸継ぎ方法で糸継ぎされた編糸によって、編成される編地である。
また本発明は、複数の紡績糸の端部を継ぐための糸継ぎ装置であって、
複数の紡績糸を互いに連結して、複数の紡績糸の先端部から基端部に向かう方向に離間した離間部が互いに連結される連結部と、連結部から各紡績糸の先端部まで延びる突起部と、連結部から複数の紡績糸の基端部に向かってそれぞれ延びる複数の分岐部とを各紡績糸に形成する紡績糸連結手段と、
前記突起部を、複数の分岐部のうち少なくとも一の分岐部に沿わせて重ね合わせて、前記突起部と前記突起部に重ね合わされる分岐部とを固定する突起部固定手段とを有し、
前記紡績糸連結手段は、複数の紡績糸を絡み合わせて、複数の紡績糸の離間部を互いに連結することを特徴とする糸継ぎ装置である。
また本発明において、突起部固定手段は、連結部に対して各紡績糸が給糸搬送される給糸方向上流側に配置される分岐部に、突起部を固定することが好ましい。
また本発明において、前記突起部固定手段は、突起部と分岐部とを部分的に解撚させた後、解撚させた部分を互いに絡み合わせる絡合方法、または分岐部の軸線まわりに突起部を旋回させて、分岐部に突起部を巻き付ける巻付方法のいずれかによって、突起部と分岐部とを固定することが好ましい。
また本発明において、前記紡績糸連結手段は、複数の紡績糸が重ね合わされる部分に圧縮流体を吹付けて、複数の紡績糸を連結させる第1スプライスヘッドを含み、
前記突起部固定手段は、圧縮流体を前記突起部に吹付けて、突起部と分岐部とを固定する第2スプライスヘッドを含むことが好ましい。
本発明によれば、紡績糸連結工程において、各紡績糸に、連結部と、突起部と、複数の分岐部とを形成する。連結部で各紡績糸を連結することで、紡績糸連結時に各分岐部の外径が小さくなることを防ぐことができ、糸継ぎされる紡績糸の強度を確保することができる。また突起部固定工程において、突起部を分岐部に沿わせて重ね合わせて、突起部と分岐部とを固定することで、突起部が、分岐部から突出する突出量が抑えられる。また糸継ぎされた紡績糸を用いて編地を編成すると、突起部が編地の表目から外方に突出することが防がれ、編地の表目から外方に突出する突起部を編地内方に入れ込むひげ処理工程を省略することができる。
本発明によれば、給糸方向上流側に配置される分岐部と突起部とが固定される。これによって、突起部の先端が給糸方向下流側に配置される場合に比べて、糸を給糸するときの糸送りの抵抗を小さくすることができ、糸継ぎされた紡績糸の糸送りを円滑にできる。
本発明によれば、突起部固定工程において、突起部と分岐部とのそれぞれを部分的に解撚した後、それらを絡み合わせる。これによって突起部と分岐部との間で、過度の糸絡みを防止することができ、突起部に重なる分岐部およびその近傍領域の径が細くなることを防いで、糸継ぎされた紡績糸の強度が小さくなることを防ぐことができる。
本発明によれば、突起部固定工程において、分岐部の軸線まわりに突起部を旋回させて、分岐部に突起部を巻き付ける。突起部を旋回させることで、分岐部の撚りが解撚されることを防ぐことができ、突起部に重なる分岐部およびその近傍領域の径が細くなることを防いで、糸継ぎされた紡績糸の強度が小さくなることを防ぐことができる。
本発明によれば、突起部固定工程において、分岐部が突起部とともに共まわりすることを防ぐことで、分岐部に対する突起部の相対旋回を確実に行わせ、突起部を分岐部に巻付かせるのに必要な時間を短縮させることができる。
本発明によれば、突起部固定工程において、圧縮流体を吹付けることで、固定すべき分岐部に向けて突起部が倒れる力を与えることができ、より確実に突起部を分岐部に固定させることができる。
本発明によれば、紡績糸連結工程では、交絡させて糸を連結する方法と、結び合わせて連結する方法とのいずれかによって紡績糸を連結することで、複数の紡績糸を連結することができる。
本発明によれば、強度低下を防ぐとともに、分岐部分から突起部が突出する突出量を抑えて、半径方向の凹凸が少ない紡績糸を得ることができる。
本発明によれば、紡績糸の一部が、厚み方向外方へ突出することが防がれた編地を実現できる。
本発明によれば、紡績糸連結手段によって、連結部で各紡績糸を連結することで、紡績糸連結時に各分岐部の外径が小さくなることを防ぐことができ、糸継ぎされる紡績糸の強度を確保することができる。また突起部固定手段によって、突起部が分岐部に沿わせて配設固定されることで、突起部が分岐部から突出する突出量が抑えられる。これによって突起部が編地の表目から外方に突出することが防がれ、突起部を編地内方に入れ込むひげ処理工程を省略することができる。
本発明によれば、突起部固定手段が、給糸方向上流側に配置される分岐部と突起部とを固定されることで、糸送りの抵抗を小さくして、糸継ぎされた紡績糸の糸送りを円滑にできる。
本発明によれば、突起部固定手段が、突起部と分岐部とを部分的に絡み合わせるか、分岐部に突起部を巻き付けることで、突起部と分岐部とを固定することができる。
本発明によれば、紡績糸連結手段が、複数の紡績糸を絡み合わせるか、結び合わせることで、複数の紡績糸の離間部を互いに連結することができる。
本発明によれば、第1スプライスヘッドは、複数の紡績糸が重ね合わされる部分に、圧縮流体を噴射することで、複数の紡績糸を連結する。第2スプライスヘッドは、第1スプライスヘッドによって形成された突起部に圧縮流体を噴射することで、突起部と分岐部とを固定する。このように圧縮流体を用いることによって、複数の紡績糸の連結と、突起部と分岐部との固定とを行うことができる。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法の手順を示すための編糸の正面図である。 本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法の手順を示すための編糸の正面図である。 本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法の手順を示すための編糸の正面図である。 本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法の手順を示すための編糸の正面図である。 糸継ぎ装置30を備える横編機31を示す図である。 糸継ぎ装置30に含まれる各スプライスヘッド33,34を拡大して示す拡大斜視図である。 糸継ぎ装置30の突起部固定工程の手順を示すフローチャートである。 突起部固定工程の手順を示すフローチャートである。 突起部固定工程の各ステップにおける糸継ぎ装置30の動作を示す図である。 突起部固定工程の各ステップにおける糸継ぎ装置30の動作を示す図である。 突起部固定工程の各ステップにおける糸継ぎ装置30の動作を示す図である。 突起部固定工程の各ステップにおける糸継ぎ装置30の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態である糸継ぎ方法を説明するための第2スプライスヘッド34を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態である糸継ぎ方法を説明するための第2スプライスヘッド34を示す斜視図である。 図7AのS8−S8切断面線から見て示す断面図である。 図8のS9−S9切断面線から見て示す断面図である。 第2実施形態の糸継ぎ方法を実現する糸継ぎ装置30Aを簡略化して示す図である。 第2実施形態の糸継ぎ方法を実現する糸継ぎ装置30Aを簡略化して示す図である。 本発明の第3実施形態である紡績糸連結工程で連結された編糸24Bを示す正面図である。 突起部23a,23bが固定された状態をそれぞれ示す正面図である。 突起部23a,23bが固定された状態をそれぞれ示す正面図である。 突起部23a,23bが固定された状態をそれぞれ示す正面図である。 突起部23a,23bが固定された状態をそれぞれ示す正面図である。 第3の従来技術の糸継ぎ方法で得られる紡績糸を示す図である。
以下図面を参考にして本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図1A〜図1Dは、本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法の手順を説明するための編糸の正面図である。図1A〜図1Dの順で糸継ぎ手順が進む。糸継ぎ方法は、2つの編糸21,22を糸継ぎするための方法である。糸継ぎ方法は、たとえば編成中の編糸と異なる色の編糸を編成中の編糸に糸継ぎする場合に用いられる。また糸継ぎ方法は、破断した編糸に新たな編糸を糸継ぎする場合にも用いられる。本実施形態では、2本の編糸21,22を糸継ぎする方法について説明する。
本発明の第1実施形態である糸継ぎ方法では、まず紡績糸である2本の編糸21,22が準備される(図1A)。次に編糸21,22の先端部21a,22aを同一方向に向けて重ね合わせて配置する。本発明において「同一方向に向ける」とは、「編糸21,22の先端部21a,22aの端面を同一方向に向けること」を意味する。各編糸21,22は、先端部21a,22aから基端部21d,22dに向かう方向に、予め定められる突出量H1離れた位置に離間部21c,22cが設定される。各編糸21,22を重ね合わせた状態では、少なくとも各編糸21,22は、先端部21a,22aから離間部21c,22cまでの部分となる先端重なり部分21e,22eで、互いに同一方向に延びて重ね合わされる(図1B)。
重ね合わせて配置した後、2本の編糸21,22のうち、先端重なり部分21e,22eを解撚する。次に解撚した先端重なり部分21e,22eを互いに交絡させて、2本の編糸21,22の先端重なり部分21e,22eを一体的に連結する(図1C)。これによって、2本の編糸21,22が互いに連結された連結後の編糸24が形成される。連結後の編糸24は、連結前の各編糸21,22の各離間部21c,22cで互いに連結される連結部50と、連結部50から連結前の各編糸21,22の先端部21a,22aまで延びる突起部23と、連結部50から連結前の編糸21,22の基端部21d,22dに向かってそれぞれ延びる2つの分岐部51,52とが形成される。各分岐部51,52は、糸継ぎ前の各編糸21,22の先端重なり部分21e,21bを除く残余部にそれぞれ相当する。また分岐部51,52は、連結部50を起点として二股に分岐する。このように2つの編糸21,22を先端重なり部分21e,22eで連結して、連結後の編糸24を形成する工程が紡績糸連結工程に相当する。
次に突起部23を折り曲げて、突起部23を2本の分岐部51,52のうち一方の分岐部51に沿わせて重ね合わせて配置する。この状態で、突起部23と一方の分岐部51とが重なり合う部分を部分的に解撚する。次に解撚した部分を互いに絡み合わせて、突起部23を一方の分岐部51に沿わせて重ね合わせて固定する。(図1D)。このように突起部23を少なくとも一の分岐部51に配設固定する工程が突起部固定工程に相当する。糸継ぎされた糸継ぎ後の編糸25は、突起部23の先端部23aが、分岐部51に固定されるので、分岐部51に対して突起部23が突出する突出量H2を、突起部固定前の突出量H1に比べて小さくすることができる(H2<H1)。たとえば突起部固定前の突出量H1は、15mmであるのに対して、突起部固定後の突出量H2は、1mmである。ただし上述した突出量H1,H2は、一例であって、紡績糸の種類、糸継ぎすべき本数、圧縮空気の吹付け量などの糸継ぎ条件によって大きく変化する。
図2は、本発明の一実施形態である糸継ぎ装置30を備える横編機31を示す図である。図3は、糸継ぎ装置30に含まれる各スプライスヘッド33,34を拡大して示す斜視図である。図3に関して、上下方向とは紙面に向かって上下方向を意味する。下方は、給糸方向上流側から給糸方向下流側に向かう方向となる。前述した糸継ぎ方法は、本実施形態である糸継ぎ装置30によって達成される。糸継ぎ装置30は、エアスプライサ装置であって、編地を編成する横編機31に備えられる。本実施形態では、2本の編糸は、編成に使用している使用中の編糸と、使用中の編糸に対して糸継ぎすべき他の編糸である。他の編糸は、複数の編糸の中から適宜選択される。
糸継ぎ装置30は、第1スプライスヘッド33と、第2スプライスヘッド34とを有する。各スプライスヘッド33,34は、2つの紡績糸が互いに重なり合う部分に圧縮流体を吹付けて、重な合う部分をそれぞれ解撚するとともに互いに交絡させることで、2つの紡績糸の重なり合う部分を一体に連結する。
第1スプライスヘッド33は、上述した紡績糸連結工程を行って、2つの編糸21,22を互いに連結する紡績糸連結手段となる。第1スプライスヘッド33は、軸線L1が一水平方向X1(以下、「X1方向」という)に延びる円筒状の第1スプライス空間60を規定する第1溝部33aが形成される。第1溝部33aは、第1スプライス空間60に圧縮空気を供給するための第1ノズル孔33bが形成される。また第1溝部33aは、X1方向一端から他端まで、上方向X2(以下、「X2方向」という)に開口する。この開口部33cは、第1溝部33aからX2方向に遠ざかるにつれて末広がりの三角柱状の第1出入口空間61が形成される。
第2スプライスヘッド34は、上述した突起部固定工程を行って、突起部23と分岐部51とを固定する突起部固定手段となる。第2スプライスヘッド34は、上下方向に延びる円筒状の第2スプライス空間62を規定する第2溝部34aが形成される。第2溝部34aは、第2スプライス空間62に圧縮空気を供給するための第2ノズル孔34bが形成される。また第2溝部34aは、上下方向一端から他端まで、他水平方向X3(以下、「X3方向」という)に開口する。この開口部34cは、第2溝部34aからX3方向に遠ざかるにつれて末広がりの三角柱状の第2出入口空間63が形成される。また第2ノズル孔34bは、第2スプライス空間62から水平方向に離反するにつれて下方に向かって延びる。本実施形態では、第2スプライス空間62の軸線L2と、第2ノズル孔34bの軸線L3とは、相対角度θが30度になるように形成される。第2ノズル孔34bは、ノズル開口から第2スプライス空間62の中心に向かって給糸方向Bに垂直な方向に進むにつれて、給糸方向Bと反対方向、すなわち上方に向かって進む傾斜方向Aに圧縮空気を噴出させる。傾斜方向Aと第2スプライス空間62の軸線L2とは同一平面上に配置される。
糸継ぎ装置30を備える横編機31は、たとえば特開2006−118059号公報に開示される。図2に示すように、横編機31は、糸継ぎ装置30で糸継ぎされた編糸41を編針に給糸する複数のヤーンフィーダ37を備える。横編機31は、キャリッジ36に連行されるヤーンフィーダ37を切換えることによって、編針に供給する編糸41を選択的に切換えることができる。しかしながら使用可能なヤーンフィーダ37の数に制限があるので、使用可能な編糸41の種類が制限される。糸継ぎ装置30で編糸41の種類を切換えることによって、ヤーンフィーダ37が給糸可能な編糸41の種類を増加させることができる。
編糸41の給糸経路において、糸継ぎ装置30とヤーンフィーダ37との間には、編糸41に作用する張力が急激に変動することを抑制するために、編糸41の定量送り出し装置38が設けられる。また横編機31は、制御部39およびカウンタ部40を有する。制御部39は、編地を編むために必要な編糸長さ、たとえばコース方向に1列編成するために必要な編糸の長さを、編糸に作用する張力の変動が小さいことを条件として、予め計算する。また制御部39は、キャリッジ36に設けられる位置センサからキャリッジ36の位置を検出する。制御部39は、キャリッジ36の位置と、計算される編糸長さとに基づいて、編糸41を糸継ぎするタイミングを演算する。制御部39は、演算結果に基づいて、糸継ぎ装置30に糸継ぎを行わせる。また制御部39は、糸継ぎを行う場合に、糸継ぎを行わない場合に比べて、編糸の定量送り出し装置38の速度を落とすように制御する。またカウンタ部40は、時間をカウントして計時結果を制御部39に与える。
図4は、糸継ぎ装置30の糸継ぎ処理の手順を示すフローチャートである。図5は、突起部固定工程の手順を示すフローチャートである。図6A〜図6Dは、突起部固定工程の各ステップにおける糸継ぎ装置30の動作を示す図である。図6A〜図6Dでは、編糸の給糸方向Bは下方に設定される。本実施形態では糸継ぎは、たとえばインターシャ編成などで、1つのヤーンフィーダ37から異なる性質の編糸を供給するときに用いられる。
制御部39は、現在の編成している編目から色柄が切換わる位置まで編成するために必要な編糸の長さと、第1スプライスヘッド33から色柄切換位置を編成する編針までの編糸の経路が一致したと判断すると、ステップs1に進み、糸継ぎ装置30に糸継ぎを開始させる。
紡績糸連結工程であるステップs1では、たとえば特開2005−314104号公報に開示される糸継ぎ装置による糸継ぎ方法と同様の方法によって、2つの編糸21,22が連結される。具体的には、案内部材によって、連結前の2つの編糸21,22の先端重なり部分21e,22eを第1出入口空間61から第1スプライス空間60に案内する。このとき一方の編糸21は先端重なり部分21eを除く残余部分21fが、第1スプライス空間60から上方に延びる。また他方の編糸22は、先端重なり部分22eを除く残余部分22fが、第1スプライス空間60から下方に延びて、第2スプライス空間62を挿通する。この状態で、各編糸21,22の離間部21c,22c近傍を、クランプ機構によってクランプし、各編糸21,22の先端部21a,22a近傍をカッターによって切断する。2つの編糸21,22の先端重なり部分22e,22eは、X1方向に沿って重なり合うように第1溝部33aに嵌め込まれる(図6A)。
次に糸継ぎ装置30は、第1ノズル孔33bから圧縮空気を第1スプライス空間60に吹付けて、編糸21,22の各先端重なり部分21e,22eの交絡を開始させる。圧縮空気の吹付けを開始してから第1設定時間t1が経過すると、圧縮空気の吹付けを停止させる。第1設定時間t1は、たとえば100msecであり、先端重なり部分21e,22eの外形が過度に小さくならない時間に設定される。このように2つの編糸21,22の先端重なり部分21e,22eを交絡させて一体化させることによって、突起部23を有する編糸24が形成される。圧縮空気の吹付けを停止すると、クランプを解除して連結後の編糸24を解放し、編糸24の送りを再開する。これによって紡績糸連結工程が終了し、ステップs2へ移行する。
突起部固定工程であるステップs2では、図5のs21〜s25の手順が順に行われる。まずステップs21では、紡績糸連結工程が終了したことを判断すると、カウンタ部40のカウントを開始させ、ステップs22へ移行する。ステップs22では、定量送り出し装置38によって連結後の編糸24を給糸方向Bに送り、カウンタ部40によるカウントが第2設定時間t2を経過したか否かを制御部39が判定する。
連結後の編糸24が給糸方向Bに送られることで、突起部23が第1スプライス空間60から脱出する。これによって編糸24は、2つの分岐部51,52が上下方向に延び、突起部23がX1方向に突出する(図6B)。このとき連結部50を起点として、一方の分岐部51が上方に延び、他方の分岐部52が下方に延びる。また他方の分岐部52が第2溝部34aに嵌り込む。
定量送り出し装置38を駆動させて編糸24を給糸方向Bに送ると、突起部23が第2溝部34aに嵌り込む。第2溝部34aの上方側の開口部34dによって突起部23が第2溝部34aの下方側の開口部34eから上方側の開口部34dに向かって折り畳まれる。これによって突起部23は、根元から先端部23aまで、給糸方向上流側となる一方の分岐部51に沿って重ね合わされる。(図6C)。このように突起部23と一方の分岐部51とが、第1溝部33aから脱出してから、第2溝部34aに嵌り込むまでの時間が第2設定時間t2である。第2設定時間t2は、たとえば100msecである。制御部39が第2設定時間t2を経過していないと判定すると、ステップs22へ戻って判定を繰返し、第2設定時間t2を経過したと判定すると、ステップs23へ移行する。
ステップs23では、第2ノズル孔32bから第2スプライス空間62への圧縮空気の吹付けを開始する。これによって第2溝部34aに嵌り込んでいる突起部23と一方の分岐部51とが部分的に交絡し始める。具体的には、第2ノズル孔32bから噴射する圧縮空気は、傾斜方向Aに進む。このように傾斜方向Aに圧縮空気を吹付けることで、一方の分岐部51に向けて突起部23が倒れて、互いに交絡しやすくなる。圧縮空気の吹付けを開始すると、ステップs24へ移行する。
ステップs24では、カウンタ部40のカウントが、第2スプライス空間62への圧縮空気の吹付けを開始してから第3設定時間t3を経過したか否かを判定する。第3設定時間t3は、吹付けを開始してから、突起部23と一方の分岐部51とを交絡させて得られる糸継ぎ後の編糸25の強度を確保しつつ、2つの分岐部51,52の接合強度を確保できるまでの時間である。連結後の編糸24を空気流に晒す時間が長ければ、接合強度が高まるけれども、連結後の編糸24の継ぎ目近傍の外径が細くなり、編糸自体の強度が弱くなる。逆に連結後の編糸24を空気流に晒す時間が短ければ、接合強度が弱くなる。このような状況を加味して、第3設定時間t3が決定される。第3設定時間t3は、たとえば100msecである。第3設定時間t3を経過していないと判定すると、ステップs24へ戻って判定を繰返し、第3設定時間t3を経過したと判定すると、ステップ25へ移行する。
ステップs25では、第2スプライス空間62への圧縮空気の供給を停止させ、突起部固定工程を終了する。このように第2スプライスヘッド34によって、根元から先端部22aにわたって突起部23が一方の分岐部51に沿って重ね合わされた状態で一体化した編糸25を形成することができる。突起部固定工程を終了すると、突起部23と分岐部51とが一体化した編糸25は、案内部材によって第2出入口空間63をX3方向に通過して、第2溝部34aから離脱させられ、開口部34cを挿通するように配置される。
このようにして糸継ぎされて得られる編糸25(41)をヤーンフィーダ37によって、編針に給糸して編地を編成する。これによって1つのヤーンフィーダ37から供給される編糸25(41)によって異なる色柄を有する編地を編成することができる。また糸継ぎ装置30によってヤーンフィーダ37に導糸する編糸の種類を切換えることで、ヤーンフィーダ37が給糸可能な編糸41の種類を増加させることができる。
以上のような本実施形態の糸継ぎ方法によれば、紡績糸連結工程で、離間部21c,22cで各編糸21,22を連結することで、編連結時に各分岐部51,52の外径が小さくなることを防いで、糸継ぎされる編糸の強度を確保することができる。また突起部固定工程で、突起部23を一方の分岐部51に沿って配設固定することで、突起部23の分岐部51,52に対する突出量H2を小さくすることができる。このようにして強度を確保しつつ外観を損ねない糸継ぎ後の編糸25を製造することができる。
糸継ぎ後の編糸25を用いて編地を編成すると、突起部23が編地の表目から外方に突出することが防がれる。したがって編地の表目から外方に突出する突起部23を確認する作業と、突出した突起部23を編地内方に入れ込む作業とを省略することができ、糸継ぎ後のひげ処理工程を省略して、少ない工程で外観を損ねることのない編地を提供することができる。また突起部23の突出を防ぐことで、編地の肌触りを均一化することができる。また本実施形態の糸継ぎ装置30によれば、前述のような動作および効果を達成可能な糸継ぎ方法を実現することができる。
また本実施形態では、突起部23が固定される分岐部51は、連結部50に対して給糸方向上流側に配置される分岐部である。これによって突起部23の先端部23aが、連結部50に対して給糸方向B下流側に配置される場合に比べて、糸継ぎ後の編糸25を給糸するときの糸送りの抵抗を小さくすることができ、ヤーンフィーダ37への糸送りを円滑にできる。
また突起部固定工程では、連結後の編糸24の延びる方向に対して、傾斜方向Aに圧縮空気を吹付ける。また突起部23と分岐部51とのそれぞれを部分的に解撚させた後、解撚させた部分を互いに絡み合わせて、突起部23を分岐部51に固定する。これによって突起部23と、一方の分岐部51とで過度の捻れが生じることを防ぎ、糸継ぎ後の編糸25の外径の一部が極端に細くなって強度が小さくなることを防止できる。圧縮空気は、固定すべき分岐部51に向かって突起部23が向かう方向に吹付けられる。これによって突起部23は、固定すべき分岐部51に向けて倒れ、より確実に突起部23を分岐部51に交絡固定させることができる。
図7Aおよび図7Bは、本発明の第2実施形態である糸継ぎ方法を説明するための第2スプライスヘッド34を示す斜視図である。図8は、図7AのS8−S8切断面線から見て示す断面図である。図9は、図8のS9−S9切断面線から見て示す断面図である。図10Aおよび図10Bは、第2実施形態の糸継ぎ方法を実現する糸継ぎ装置30Aを簡略化して示す図である。第2実施形態では、突起部固定工程において、第1実施形態に比べて圧縮空気の吹付け方向が異なるほかは、第1実施形態と同様の構成を有し、同様の構成については説明を省略する。
第2スプライスヘッド34は、突起部23が第2溝部34aに嵌り込んだ状態で、第2スプライス空間62の軸線L2まわりに旋回しながら分岐部51の軸線方向一方に進む旋回方向70に流れるように、第2ノズル孔34bから圧縮空気を吹付ける(図7A)。これによってステップs23において、第2溝部34aに嵌り込んでいる突起部23は、一方の分岐部51の軸線まわりに複数回旋回して、一方の分岐部51に巻付く(図7B)。このように巻付けることによって、突起部23と一方の分岐部51とを固定してもよい。
本実施形態では、第2ノズル孔34bによって、圧縮空気は、前記傾斜方向Aに進みながら、軸線L2まわりに旋回して流れる。これによって突起部23が、一方の分岐部51に向けて倒れて、一方の分岐部51に巻付きやすくなる(図8)。また軸線L2に垂直な断面で見た場合、傾斜方向Aは軸線L2を反れて第2溝部34aの内周面に向かう。これによって圧縮空気を、第2溝部34aの内周面に沿って軸線L2まわりを旋回させることができる(図9)。第2実施形態であっても、第1実施形態に示す手順を行うことによって、同様に糸継ぎを行うことができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また突起部23を旋回させることで、圧縮流体の吹付け時間にかかわらずに、分岐部51の撚りが解撚されることを防ぐことができ、突起部23に重なる分岐部51およびその近傍領域の径が細くなることを防いで、糸継ぎされた紡績糸の強度が小さくなることを防ぐことができる。また圧縮流体の吹付けタイミングを広くすることができ、糸継ぎ制御を容易に実現することができる。また旋回方向70は、一方の分岐部51の撚りが締まる方向であることが好ましい。
また第2実施形態の糸継ぎ装置30Aは、各分岐部51が軸線まわりに旋回することを防ぐ抵抗体となる旋回抵抗体71,72が設けられる。本実施形態では、旋回抵抗体71,72は、編糸41にテンションを付与するテンション付与装置によって実現され、第2スプライスヘッド34の給糸方向上流側と下流側にそれぞれ配置される。したがって突起部固定工程において、圧縮空気による旋回流を発生させたとしても、各分岐部51,52が突起部23とともに共まわりすることを防ぐことができる。これによって分岐部51に対する突起部23の相対旋回を確実に行わせて、突起部23を分岐部51に巻付かせるのに必要な時間を短縮させることができる。
このように突起部固定工程は、突起部23を、一の分岐部51に沿わせて重ね合わせた状態で固定されればよく、第1実施形態に示す交絡方式であっても、第2実施形態に示す巻付け方式であってもよい。また他の方法として、突起部23と分岐部51とを機械的に揉んだり、糸撚りしたりして、それらを互いに一体化してもよい。
また本実施形態では、編糸の糸継ぎ方法について説明したけれども、繊維が紡績された紡績糸を糸継ぎする方法全般に適用することができる。したがって紡績糸からなる織糸の糸継ぎに適用してもよい。また各本実施形態では、突起部23は、連結部50に対して給糸方向B上流側の分岐部51と一体的に固定されるけれども、連結部50に対して給糸方向B下流側の分岐部52と一体的に固定されてもよい。この場合、連結された編糸24を第2スプライスヘッド34の第2溝部34aに給糸方向Bと逆方向から挿入することによって実現できる。
本実施形態では、上方側に第1スプライスヘッド33が配置されて、下方側に第2スプライスヘッド34が配置されたけれども、下方側に第1スプライスヘッド33が配置されて、上方側に第2スプライスヘッド34が配置されてもよい。この場合、給糸方向Bも下方から上方に向かう方向になる。このように各スプライスヘッド33,34の配置は、限定されず、X1〜X3方向も、任意に設定可能である。また1つのスプライスヘッドで、紡績糸連結工程と、突起部固定工程とを行ってもよい。
また本実施形態では、各スプライスヘッド33,34は、圧縮空気を紡績糸に吹付けたが、液体などの他の圧縮流体を紡績糸に吹付けてもよい。圧縮空気を紡績糸に吹き付けることで、紡績糸の連結と突起部の固定とを簡単な構成で実現できる。また糸継ぎ装置30は、インターシャ編成以外でも用いることができる。たとえば横編機31が糸継ぎ装置30を備えることで、ヤーンフィーダ37が給糸可能な編糸41の種類を増加させることができる。
図11は、本発明の第3実施形態である糸継ぎ方法の紡績糸連結工程で連結された編糸24Bを示す正面図である。図12A〜図12Dは、突起部23a,23bが固定された状態をそれぞれ示す正面図である。第3実施形態では、紡績糸連結工程において、第1または第2実施形態に比べて連結方法が異なるほかは、第1または第2実施形態と同様の構成を有し、同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態では、糸結束装置であるノッター装置によって、結び合せることによって複数の編糸21,22を連結する。2つの編糸21,22が連結された状態では、前記離間部21c,22cで結び目が形成される。これによって前記連結部50と、連結部50から各編糸21,22の先端部21a,21bまで延びる突起部23a,23bと、連結部50から複数の編糸21,22の基端部21d,22fに向かってそれぞれ延びる複数の分岐部51,52とが形成される。第3実施形態では、連結される編糸21,22の個数分の突起部23a,23bが形成される。たとえばノッター装置は、特開平6−2250号公報に開示される。
第3実施形態であっても、第1または第2実施形態と同様に、突起部固定工程で、突起部23a,23bがそれぞれ少なくとも一の分岐部51,52に沿わせて重ねられた状態で固定される。突起部固定工程では、各突起部23a,23bを一の分岐部51に交絡固定してもよく(図12A)、また各突起部23a,23bをそれぞれ異なる分岐部51,52に交絡固定してもよい(図12B)。また突起部固定工程では、各突起部23a,23bを一の分岐部51に巻付け固定してもよく(図12C)、また各突起部23a,23bをそれぞれ異なる分岐部51,52に巻付け固定してもよい(図12D)。第3実施形態でも、突起部固定工程を行うことによって、突起部23a,23bが分岐部51から突出する突出量H12〜H15を、突起部固定前の突出量H11に比べて小さくすることができる。
このように紡績糸連結工程は、突起部23から複数の分岐部51,52が分岐するように、各紡績糸21,22が連結されればよく、第1実施形態に示す交絡方式であっても、第3実施形態に示す結合わせ方式であってもよい。また図11に示す結び目以外を形成するノッター装置を用いてもよい。また突起部23が形成される他の方法、揉摺り方式または糸撚り方式によって、各紡績糸21,22を連結してもよい。
以上のような本実施形態では、2本の編糸21,22を糸継ぎする方法について説明したけれども、2本取りまたは多本取りのように3本以上となる複数の編糸の糸継ぎであっても、複数の編糸を重ね合わせたものを1本の編糸と見立てることによって、同様の糸継ぎ方法を適用することができる。また本実施形態の糸継ぎ装置30を備える機械は、横編機31に限定されず、織機またはワインダなどの他の機械であってもよい。また本発明は、糸継ぎ方法で糸継ぎされる紡績糸、紡績糸によって編成および織製される編地または織地も本発明に含まれる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。

Claims (13)

  1. 複数の紡績糸の端部を継ぐための糸継ぎ方法であって、
    複数の紡績糸を互いに連結して、複数の紡績糸の先端部から基端部に向かう方向に離間した離間部が互いに連結される連結部と、連結部から各紡績糸の先端部まで延びる突起部と、連結部から複数の紡績糸の基端部に向かってそれぞれ延びる複数の分岐部とを各紡績糸に形成する紡績糸連結工程と、
    前記突起部を、複数の分岐部のうち少なくとも一の分岐部に沿わせて重ね合わせて、前記突起部と前記突起部に重ね合わされる分岐部とを固定する突起部固定工程とを有し、
    前記紡績糸連結工程では、複数の紡績糸を絡み合わせて、複数の紡績糸の離間部を互いに連結することを特徴とする糸継ぎ方法。
  2. 前記突起部固定工程で、前記突起部が固定される分岐部は、連結部に対して、各紡績糸が給糸搬送される給糸方向上流側に配置される分岐部であることを特徴とする請求項1に記載の糸継ぎ方法。
  3. 前記突起部固定工程では、突起部と分岐部とのそれぞれを部分的に解撚させた後、解撚させた部分を互いに絡み合わせて、突起部を分岐部に固定することを特徴とする請求項1または2記載の糸継ぎ方法。
  4. 前記突起部固定工程では、分岐部の軸線まわりに突起部を旋回させて、分岐部に突起部を巻き付けて、突起部を分岐部に固定することを特徴とする請求項1または2記載の糸継ぎ方法。
  5. 前記突起部固定工程では、分岐部が突起部とともに共まわりすることを防いだ状態で、分岐部に突起部を巻き付けることを特徴とする請求項4記載の糸継ぎ方法。
  6. 前記突起部固定工程では、固定すべき分岐部に向かって突起部が向かう方向に圧縮流体を吹付けて、突起部と分岐部とを固定することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の糸継ぎ方法。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の糸継ぎ方法で糸継ぎされる紡績糸。
  8. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の糸継ぎ方法で糸継ぎされた編糸によって、編成される編地。
  9. 複数の紡績糸の端部を継ぐための糸継ぎ装置であって、
    複数の紡績糸を互いに連結して、複数の紡績糸の先端部から基端部に向かう方向に離間した離間部が互いに連結される連結部と、連結部から各紡績糸の先端部まで延びる突起部と、連結部から複数の紡績糸の基端部に向かってそれぞれ延びる複数の分岐部とを各紡績糸に形成する紡績糸連結手段と、
    前記突起部を、複数の分岐部のうち少なくとも一の分岐部に沿わせて重ね合わせて、前記突起部と前記突起部に重ね合わされる分岐部とを固定する突起部固定手段とを有し、
    前記紡績糸連結手段は、複数の紡績糸を絡み合わせて、複数の紡績糸の離間部を互いに連結することを特徴とする糸継ぎ装置。
  10. 前記突起部固定手段は、連結部に対して各紡績糸が給糸搬送される給糸方向上流側に配置される分岐部に、突起部を固定することを特徴とする請求項9に記載の糸継ぎ装置。
  11. 前記突起部固定手段は、突起部と分岐部とを部分的に解撚させた後、解撚させた部分を互いに絡み合わせて、突起部と分岐部とを固定することを特徴とする請求項9または10記載の糸継ぎ装置。
  12. 前記突起部固定手段は、分岐部の軸線まわりに突起部を旋回させて、分岐部に突起部を巻き付けて、突起部と分岐部とを固定することを特徴とする請求項9または10記載の糸継ぎ装置。
  13. 前記紡績糸連結手段は、複数の紡績糸が重ね合わされる部分に圧縮流体を吹付けて、複数の紡績糸を連結させる第1スプライスヘッドを含み、前記突起部固定手段は、圧縮流体を前記突起部に吹付けて、突起部と分岐部とを固定する第2スプライスヘッドを含むことを特徴とする請求項11または12記載の糸継ぎ装置。
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