JP5634226B2 - 糸継装置 - Google Patents
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Description
複数のストランドを合糸してなる糸条を巻き取る際に、糸切れが発生して前記糸条に縮径部が発生した場合に元の状態に回復させる糸継装置であって、
継ぎ合わせ対象となる前記糸条の走行を支持する支持部と、
前記支持部に対して相対移動可能に構成され、予備ケーキから引き出された継ぎ合わせ用の予備のストランドを把持する把持部と、
前記予備のストランドにガス流を噴射する噴射部と、
を備え、
前記把持部が前記支持部に当接することにより作業空間が形成され、当該作業空間において前記噴射部からのガス流により前記予備のストランドを弛緩されていない前記糸条に絡み合わせて糸継ぎが行われ、
糸継作業前の前記予備のストランドの状態を調整する調整手段を設けてあり、
前記調整手段は、糸継作業前の前記予備のストランドを緩める弛緩手段であることにある。
そこで、本発明者らが鋭意検討したところ、糸継装置において、糸継作業前のストランドの状態を調整する調整手段を新たに設けることで、ストランドに作用するテンションやストランドの配置を最適化できることが分かった。例えば、調整手段により、ストランドに作用するテンションを低減するようにストランドの状態を調整することが有効である。
本構成の糸継装置であれば、上述のように糸継作業前のストランドの状態を調整する調整手段を設けているため、ストランドに強いテンションが作用することを未然に防止することができる。その結果、ストランドが切断することが防止され、確実に糸継ぎを行うことができる。また、ストランドの配置が最適化されるため、糸条に対してストランドを最適な状態で絡ませつつ、糸継部の強度を向上させることができる。
また、調整手段がストランドを緩める弛緩手段であるため、ストランドに撓みが生じ、ストランドに作用するテンションを略ゼロにすることができる。その結果、ストランドが切断することが防止され、より確実に糸継ぎを行うことができる。
本構成の糸継装置であれば、調整手段が把持部にストランドの位置を合わせる位置合わせ手段であるため、把持部で把持されているストランドが無理に引っ張られたり、ストランドの絡み合い部分の長さが不足する虞がない。さらに、支持部を走行している糸条に対して把持部で把持されているストランドを円滑に供給することができる。その結果、糸条に対してストランドを最適な状態で絡ませることができるため、より確実に糸継ぎを行うことができる。また、ストランドを最適な位置に合わせることで、糸継ぎの作業性や効率、操作性を向上させることができる。
複数のガラス繊維束(以下、「ストランド」と称する。)を合糸してなる糸条を巻き取ってガラスロービングを製造するに際し、本実施形態では、4つのケーキ11、12、13、及び14からストランド11a、12a、13a、及び14aが夫々引き出され、それらを第1合流部X1で束ねて合糸した糸条10が巻取装置60によって巻き取られる。なお、糸条10を「本線」と称する場合がある。ストランド11a、12a、13a、及び14aは、夫々赤外線センサー31、32、33、及び34によって糸切れの有無の検査が行われる。ここで「糸切れ」とは、ストランドを使い果たして新たなケーキに切り替える際の空白状態や、ケーキから引き出されたストランドが切断された状態を含む。また、ケーキ11、12、13、及び14とは別に、糸継ぎ用(回復用)の予備のストランド15aが巻かれた予備ケーキ15が設けられる。予備ケーキ15から引き出されている予備のストランド15aも赤外線センサー35によって監視されている。予備のストランド15aは、第1合流部X1を通して待機状態にされている。予備のストランド15aを第1合流部X1に通す理由は、将来、本線を構成する通常のストランドとして利用されることになるからである。ここで、例えば、ケーキ11から引き出されているストランド11aが切断した場合、糸条10を構成するストランドの本数が4本から3本に減少するため、糸条10が細くなってしまう。この状態を「縮径部」とする。糸条10に縮径部が発生した場合、当該縮径部を元の状態に回復させるための糸継作業が実行される。詳細については後述するが、ストランド11aが切断したことを赤外線センサー31が検知すると、予備ケーキ15から引き出された予備のストランド15aが糸条10に絡められる。これにより、糸条10を構成するストランドが3本から4本に増加するため、糸条10に発生していた縮径部は元の状態に回復する。糸継ぎに使用された予備のストランド15aは、以後、通常のストランドとして本線を構成することになる。また、切断したストランド11aを供給するケーキ11は、今度は予備ケーキとして利用される。このような糸継作業を実施するための本発明の糸継装置100の構成を、以下に説明する。
次に、本発明の糸継装置100を用いて実行する糸継作業の動作について、具体的に説明する。図4は、糸継動作を段階的に説明する本発明の糸継装置100の要部構成図である。
本発明の糸継装置100では、特にガラス繊維を対象とした糸継作業を確実に行うために種々の工夫がなされる。以下、そのような工夫について説明する。
2 把持部
3 噴射部
4 ハンガー(調整手段)
10 糸条
15 予備ケーキ
15a 予備のストランド
81 湾曲管(攪乱手段)
90 留め具
100 糸継装置
Claims (6)
- 複数のストランドを合糸してなる糸条を巻き取る際に、糸切れが発生して前記糸条に縮径部が発生した場合に元の状態に回復させる糸継装置であって、
継ぎ合わせ対象となる前記糸条の走行を支持する支持部と、
前記支持部に対して相対移動可能に構成され、予備ケーキから引き出された継ぎ合わせ用の予備のストランドを把持する把持部と、
前記予備のストランドにガス流を噴射する噴射部と、
を備え、
前記把持部が前記支持部に当接することにより作業空間が形成され、当該作業空間において前記噴射部からのガス流により前記予備のストランドを弛緩されていない前記糸条に絡み合わせて糸継ぎが行われ、
糸継作業前の前記予備のストランドの状態を調整する調整手段を設けてあり、
前記調整手段は、糸継作業前の前記予備のストランドを緩める弛緩手段である糸継装置。 - 前記調整手段は、上方視で前記予備のストランドと前記糸条とが略重なるように前記把持部に前記予備のストランドの位置を合わせる位置合わせ手段である請求項1に記載の糸継装置。
- 前記把持部は、前記予備のストランドを把持するに際し、糸継作業が必要でない通常時には所定以上の把持力を維持し、糸継作業が必要となる動作時には把持力を弱めるように構成されている請求項1又は2に記載の糸継装置。
- 前記把持部は、0.1〜1.1g重/mm2の把持力で前記予備のストランドを把持する請求項1〜3の何れか一項に記載の糸継装置。
- 前記ガス流を攪乱させる攪乱手段を前記作業空間の内部に設けてある請求項1〜4の何れか一項に記載の糸継装置。
- 前記噴射部からのガス流が前記予備のストランドに直接作用するように構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の糸継装置。
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