JP3950848B2 - セリを含有した健康食品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セリを含有した健康食品の製造方法に関するものである。
セリは春の七草にも加えられており、香菜の代表的野菜として古くから親しまれている。
このセリには、カンフェン,β−ピネン及びミリスチンといった体に良い影響を与える有効成分が多く含まれている。従って、セリは、この有効成分の作用により、例えば、血圧降下,解毒,食欲増進,発汗,月経過多,肝機能の正常化及びリフレッシュ等の効果を発揮できること、特に血圧のバランス取りや生理不順の改善には秀れた効果を発揮できることが知られている。
ところで、このセリは、明確な理由は不明であるが、生のセリをそのまま食したのでは、前記有効成分の効果を十分に発揮することができない。
この対策として、セリをミキサーにかけてジュース状とし、このジュース状のセリを直ぐに飲む摂取方法がある。
この摂取方法によると、セリの有効成分の力価がおよそ3倍程度に上昇し、これにより、セリを生でそのまま食するよりは、前述の効果を良好に発揮できることが実験により確認されている。尚、力価とは、生物学的性質に関連する特性に基づく生物活性を定量的に表す尺度である。
しかし、この方法には、セリをミキサーによりジュース状としてから「直ぐに」飲まなければならないという欠点がある。なぜなら、直ぐに飲まない場合、セリの細胞膜内に存在していた有効成分やセリ中に多く含まれる鉄分がジュース状となることで空気に触れ易い状態となっており、酸素により酸化されてしまうからである。
本発明は、上記種々の課題に鑑みて達成したもので、セリに含まれる有効成分の作用効果が発酵処理によって強力に発揮され、且つ、保存も可能な実用性に秀れたセリを含有した健康食品の製造方法を提供するものである。
本発明の要旨を説明する。
セリを含有した健康食品の製造方法であって、桑葉若しくはドクダミを煮出しすることで有効成分を抽出した抽出液に、pH1.5乃至3.5の酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液で殺菌処理されその後に乾燥処理したセリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵させ、その後、酸性水で洗浄後酸性温水で洗浄したヤーコンを乳酸菌及び酵母菌により発酵させて得たヤーコン発酵物を混合し、その後、乾燥させることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記抽出液に、前記セリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵せさる場合の該セリの温度は、28℃乃至40℃の温度範囲に保持されていることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記抽出液に、前記セリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵させる場合、このセリ1kgに対してブドウ糖を10重量%乃至30重量%の割合で混合することを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記ヤーコン発酵物として、生のヤーコンを酸性温水で洗浄することで該ヤーコンに付着している酸化酵素の活性を抑制せしめ、更に乳酸菌及び酵母菌を接種して発酵することで製造したヤーコン発酵物を採用したことを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記水溶液は、セリ1kgあたり2.5リットル乃至4.5リットルの割合で用いられることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記セリは、前記乾燥処理後に粉砕されたものであることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜6いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記桑葉は、前記セリ1kgに対して15%(重量)乃至35%(重量)の割合で加えることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜7いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記ヤーコン発酵物には、ブドウ糖が添加されることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
本発明は上述のようにするから、セリに含まれる有効成分の作用効果が発酵処理によって強力に発揮され、且つ、保存も可能な実用性に秀れたセリを含有した健康食品の製造方法。
好適と考える本発明の実施(発明をどのように実施するか)形態を、その作用効果を示して簡単に説明する。
セリに発酵作用を有する発酵菌を加えて発酵させると、詳細は不明であるが、セリ中に含まれる有効成分が体内に吸収され易い状態となる。
従って、発酵菌により発酵させたセリを体内摂取することで、セリの有効成分を十分に体内に吸収でき、該有効成分による作用効果を極めて良好に得ることができる。
即ち、セリの有効成分の効果である例えば、血圧降下(血圧バランス調整),解毒,食欲増進,発汗,月経過多(生理不順の改善),肝機能の正常化及びリフレッシュ等の効果を、従来に比して極めて良好に発揮することができる。
また、セリの有効成分を発酵することで該有効成分の力価を上昇させることができ、これにより、力価が高い状態となったセリを含有した健康食品が得られる。
セリを発酵させることで得られた健康食品の力価を実験により測定したところ、セリを生で食して摂取する場合に比し、その力価がおよそ10倍になったことが確認された。
また、従来のように、セリをミキサーによりジュース状にしない為、セリの細胞膜内の有効成分やセリ中に多く含まれる鉄分が空気に触れ易い状態に極めてなりにくく、これにより、セリの有効成分やセリに含まれる鉄分が酸化されにくい状態で上記発酵処理を行うことができる。
本発明は上述のようにするから、セリの有効成分による作用効果が強力に発揮され、しかも、保存も可能となる極めて実用性に秀れたセリを含有した健康食品の製造方法となる。
本発明の本実施例を説明する。
本実施例では、セリを用いた健康食品の製造方法を、(1)セリの前処理工程、(2)野草抽出液の製造工程、(3)ヤーコン発酵物の製造工程、(4)セリを用いた健康食品の製造工程の四工程に分けて説明する。
(1)セリの前処理工程(図1参照)
先ず、生セリを水洗いする。尚、この際、特に根の部分を良く洗うと良い。これは、セリの根に付着している大腸菌等の菌類を洗浄によりなるべく除去するためである。
続いて、洗った生セリを切断する。セリを切断するのは、後述の酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液を、セリ中に浸透し易くするためである。セリ中に酸性水等を含んだ水溶液が浸透することで、該セリ中に存在する大腸菌をはじめとする菌類を良好に殺菌することができる。尚、本実施例では、セリを2cm乃至3cm位の長さに切断する。
続いて、切断した生セリを酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液に浸す。
セリを酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液に浸すのは、セリに付着した大腸菌若しくはセリ中に存在する大腸菌等の菌類を加熱によらずに殺菌するためである。
即ち、これまでは、大腸菌等の菌類の殺菌は加熱により行われていたが、加熱により菌類を殺菌すると、セリの有効成分が該加熱によって不活性化したり若しくは分解されてしまい、セリの有効成分の秀れた作用効果が良好に発揮されない。
この点、本実施例は、加熱によらずに、酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液にセリを浸すだけで、大腸菌等の菌類を殺菌する為、簡易に殺菌できる上にセリの有効成分を損なわない。
本実施例では、上記水溶液にセリを0.5時間乃至2時間浸す。この間、セリ及び水溶液を20分毎に撹拌する。これは、セリ中に上記水溶液を良好に行き渡らせて、セリに付着した大腸菌等の菌類若しくはセリ内に存在する大腸菌等の菌類を確実に殺菌せしめるためである。
酸性水としては特濃酢を採用する。尚、本実施例では酸性水として特濃酢を採用したが、ミネラル水と共に大腸菌等の菌類を殺菌できるものであれば、適宜採用しても良い。
この特濃酢は、上記水溶液1リットルに対して35ml乃至70ml加える。
ミネラル水は、酸性水と共に大腸菌等の菌類を殺菌できる範囲で所定量加える。
また、酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液は、pH1.5乃至3.5となるように調整する。
上記水溶液はセリ1kgあたり2.5リットル乃至4.5リットルの割合で用いる。
続いて、セリを取り出し乾燥処理する。
この乾燥処理は、所定の容器(バット等)にセリを上記水溶液と共に入れ、風を当てながら行う。風を当てるのは、セリをできる限り早く乾燥させるためである。
続いて、乾燥させたセリを粉砕機で粉砕する。
本実施例では、セリを0.6mm乃至2.0mmの大きさに粉砕する。
(2)野草抽出液の製造工程(図2参照)
薬効を有する野草として、桑葉を採用する。
薬効を有する野草として桑葉を採用したのは、セリの有効成分と桑葉に含まれる成分とは非常に相性が良く、これにより、セリの有効成分の活性を桑葉が高めることができることを実験により確認しているからである。
尚、例えばセリを多量に使用して該多量のセリから多量の有効成分を抽出し、これにより健康食品を製造すれば、セリの有効成分に富む健康食品を製造できると考えられるが、この方法では、セリが高価であるために、かなりのコストがかかってしまう。そこで、セリに薬効を有する野草、特に桑葉を加えることで、セリの有効成分と桑葉に含まれる成分とをなじませ、これにより、セリの有効成分を活性化して、使用したセリの量以上の効能を得ることができる。
また、桑葉の他にもドクダミを採用しても良いし、桑葉とドクダミとを併用して用いても良い。
桑葉は、乾燥状態のものを使用する。
また、桑葉は、セリ1kgに対して15%(重量)乃至35%(重量)の割合で加える。
具体的な製造工程は、先ず、回転釜に桑葉を入れ、続いて水を桑葉が十分に浸る程度まで入れる。本実施例では、桑葉1kgに対して15リットル乃至25リットルの水を加える。
続いて、回転釜を加熱し沸騰させる。そして、水が沸騰してからおよそ1時間沸騰状態を維持し、桑葉を煮出す。
続いて、煮出液を250メッシュの網でろ過し、ろ液を得る。
続いて、ろ過し終えた桑葉を再度回転釜に入れ、桑葉1kgに対して8.5リットル乃至16.5リットルの水を加えて再び加熱し沸騰させる。そして、水が沸騰してからおよそ30分間沸騰状態を維持し、桑葉を再度煮出す。
続いて、煮出液を250メッシュの網でろ過し、ろ液を一回目のろ過で得たろ液と混合し野草抽出液を得る。
(3)ヤーコン発酵物の製造工程(図3参照)
先ず、ヤーコン(YACON、南米アンデス高地原原産のキク科の多年草、Samallanthus sonchifolius)を適当な大きさにスライスする。
続いて、このスライスしたヤーコンに酸性水を混合し、該ヤーコンを洗浄する。
この際、酸性水により、ヤーコンに付着している酸化酵素が休眠状態となり、該酸化酵素の活性が抑制される。また、ヤーコンの露出面に酸性水が付着することにより、ヤーコンに含まれるクラフトオリゴ糖やミネラル等の有効成分が保護される。
この酸性水は、水に有機酸を混合したものを採用する。また、pHは3.0乃至3.5程度とする。また、使用する有機酸は、食品に使用可能なもの、例えば、クエン酸,リンゴ酸,醸造酢等を使用する。
続いて、酸性水で洗浄したヤーコンを、25℃乃至40℃で且つ有機酸が混合された酸性温水で洗浄する。この際、酸性温水により、前記酸性水と同様の作用が発揮されるのは勿論、更に、温度の設定により、ヤーコンに付着している有機酵素や有効細菌の死滅が防止され、且つ、ヤーコンに付着しているその他の酵素や細菌の活動が抑制される。
この酸性温水は、前記酸性水と同様のものを採用すると良い。
続いて、酸性温水で洗浄したヤーコンにビタミンC及びビタミンKを添加する。
添加するビタミンC及びビタミンKは共に酸化防止作用を発揮するものであり、且つ、栄養素でもある。添加の割合は、ヤーコンに対し、1%(重量)以上が良い。また、3%乃至5%(重量)が最も良いことを実験により確認している。尚、例えばビタミンC若しくはビタミンKのいずれか一方のみを添加する方法を採用することもできる。
続いて、ビタミンC及びビタミンKが添加されたヤーコンを粉砕する。これにより、スライス状のヤーコンは水分を多量に含んだ粉砕物となる。
尚、この粉砕工程とビタミンC及びビタミンKの添加工程とは、どちらを先に行っても良い。
続いて、このヤーコンの粉砕物をろ過し、ヤーコンろ液を分離する。尚、このろ過は、吸引ろ過等の短時間でろ過工程を終了できる方法を採用すると良い。これは前述の通り、ヤーコンに含まれるクラフトオリゴ糖が酸化に弱く、ろ過時間が長いと該クラフトオリゴ糖が分解されてしまうおそれがあるからである。
続いて、ヤーコンろ液に糖類を添加する。
この糖類は、後記酵母菌及び乳酸菌の発酵に消費されるものである。添加する糖類は、具体的には無水ブドウ糖と含水ブドウ糖を採用する。
続いて、糖類を添加したヤーコンろ液に酵母菌及び乳酸菌を接種し、酵母菌発酵及び乳酸発酵を行う。
この際、ヤーコンろ液のpHは3.6乃至4.2(好ましくは3.8乃至4.0)に設定する。これは、酵母菌及び乳酸菌には様々な種類があり、且つ、夫々活動に好適なpHがあり、前記設定のpHである場合に、製造される製品中の有効成分が最も多くなることを見い出して決定したものである。
また、この酵母菌及び乳酸菌による発酵は、16℃乃至35℃(好ましくは18乃至30℃)で行うと良い。尚、発酵初期においては、ヤーコンろ液を室温(25℃乃至40℃)程度としておき、その後に前記発酵温度(16℃乃至35℃)で発酵を行う方法を採用すると良い。
の発酵は約1週間行う。この1週間の発酵により、ヤーコンろ液は半凝固物となる。
続いて、半凝固物となったヤーコンろ液を乾燥し、ある程度乾燥した時点で粉砕し(この粉砕により、乾燥速度を高めることができる。)、更に乾燥を進めて完全乾燥させ、最後に完全に粉砕してヤーコンの粉末を得る。
以上の工程により得られたヤーコンの粉末、即ち、ヤーコン発酵物は、ヤーコンに元々含まれる各栄養素が殆ど減少しておらず、更に、ビタミン類や多糖類が増加しており、栄養的に極めて秀れたものであることが確認されている。
これにより、ヤーコンに付着している酸化酵素の作用や空気との接触によって該ヤーコンに付着しているクラフトオリゴ糖や合成繊維等が酸化減少したりせず、更に、添加されたビタミンC及びビタミンKによってビタミン類が増加されており、更に、乳酸菌による乳酸発酵や酵母菌による酵母発酵によりミネラルが吸収され易い有機化合物の形態となり、これらによりヤーコンが有する様々な栄養素の効果が極めて良好に発揮される実用性に秀れたヤーコン発酵物を製造することができる。
特に、ヤーコンを処理する際の初期の状態で酸性水と混合して酸化酵素の作用を抑制してしまうことにより、該酸化酵素によるクラフトオリゴ糖の酸化を可及的に防止でき、これによりクラフトオリゴ糖を殆ど減少させずに済むことになる。
(4)セリを用いた健康食品の製造方法(図4参照)
先ず、前記(2)で得た野草抽出液を加熱し、濃縮する。
この際の濃縮は、野草抽出液を強火にかけ、沸騰後、中火にして桑葉1kgに対して3.5リットル乃至6.5リットルとなるまで濃縮をする。
続いて、濃縮した濃縮液に糖類を加える。糖類を加えるのは、セリを腐敗しにくくするためである。
糖類は、無水ブドウ糖が採用されている。
この無水ブドウ糖は、桑葉1kgに対して30重量%の割合で混合する。
尚、無水ブドウ糖の混合割合は、セリ1kgに対して10重量%乃至30重量%に相当する割合であれば適宜設定することができる。
続いて、糖類を加えた濃縮液に酵母菌及び乳酸菌を接種する。
この酵母菌及び乳酸菌の接種は、濃縮液の液温が40℃に降下した後に行う。これは、濃縮液の温度が40℃より高い状態で乳酸菌を加えると、該乳酸菌が熱により死滅したり不活性化してしまうからである。
また、発酵はおよそ3時間乃至5時間とする。
また、接種する乳酸の量は、セリと桑葉とを合わせた重量の単位をmlに変えた量に設定する。
続いて、上記3時間乃至5時間経過後、上記(1)で製造した乾燥,粉砕したセリを混合し、発酵させる。
この際の発酵は、室内温度がおよそ28℃乃至35℃の下で、3時間乃至4時間で風を当てながら行う。
続いて、セリを混合後の発酵途中に上記(3)で得たヤーコン発酵物を加える。尚、ヤーコン発酵物は上記発酵前や発酵後の段階で混合しても良い。
続いて、撹拌しながら完全乾燥させる。
この撹拌は、およそ168時間行う。尚、この撹拌の時間は、発酵物の乾燥状態によって適宜設定する。
そして、完全乾燥した混合物を粉砕し、容器に充填して製品化する。
本実施例は上述のようにするから、セリ中に含まれる有効成分が体内に吸収され易い状態とでき、体内摂取することで、セリの有効成分を十分に体内に吸収でき、該有効成分による作用効果を極めて良好に発揮することができる。
また、セリの有効成分を発酵することで該有効成分の力価を上昇でき、これにより、力価が高い状態となったセリを用いた健康食品を得ることができる。
また、従来のように、セリをミキサーによりジュース状にしない為、セリの細胞膜内の有効成分やセリ中に多く含まれる鉄分が空気に触れ易い状態にはほとんどならず、これにより、セリの有効成分やセリに含まれる鉄分が極めて酸化されにくい状態で上記発酵処理を行えるため、保存性に秀れるセリを用いた健康食品の製造方法となる。
また、セリは、洗浄した後に切断してから酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液に浸すため、該セリの内部まで該水溶液を良好に通すことができ、これにより、該セリ中に存在する菌類を確実に死滅させることができる。
また、本実施例の健康食品には、薬効を有する桑葉を煮出して得た野草抽出液が混合されているため、桑葉の薬効を有する健康食品を製造できることになる。
尚、桑葉は、ビタミン,ミネラル,カロチノイド,クロロフィル等の有効成分を含み、食物繊維も多く含まれており、これらの成分により、咳止め、血圧降下、滋養強壮、便秘改善等の種々の薬効を有するの薬効として知られている。また、桑葉中には、1−デオキシノジリマイシン(DNJ)という成分が存在し、該DNJの作用により、糖分解酵素の活性を阻害して糖の吸収を抑え、これにより、例えば食後の血糖上昇を抑制することができる。
また、糖類を加えて発酵処理することで、該糖類の作用により、セリを用いた健康食品が腐敗することを抑制することができる。
また、様々な栄養分を含むヤーコンを加えることで、このヤーコンが有するクラフトオリゴ糖や合成繊維をはじめとする栄養分を本実施例の健康食品に付加できることは勿論、該栄養分とセリの有効成分との相乗効果によって該セリの有効成分の活性が更に高められ、これにより、摂取することで、セリの有効成分により得られる効能を更に良好に発揮することができる。
また、上記作用効果の他にも、本実施例で得られる健康食品は粉末状であるため保存性に秀れる。
また、セリ中に含まれる精油成分のカンフェンやβ−ピネン、そしてミリスチンが代表とされており、その薬効である、血圧降下作用,解毒作用,食欲増進,発汗作用,月経過多,肝機能の正常化作用、リフレッシュ作用等を良好に発揮でき、特に血圧のバランス取りや、生理不順の改善に秀れた作用を発揮することができる。
また、本実施例では、健康食品を製造するに当たり、先ず、野草抽出液を濃縮し該野草に糖類を加えてから酵母菌及び乳酸菌を接種し、続いて、セリを加えることでセリの発酵を行って製品化したが、この製造工程以外にも、以下のような製造方法の別例により、本発明の健康食品を製造することができる。
先ず、セリを煮出しろ過することで、該セリをセリ液分(ろ液)とセリ固形分とに分け、予め用意した野草抽出液とセリ液分とを混合して濃縮し、該濃縮した混合物に糖類を混合し、該糖類を混合した混合物に酵母菌及び乳酸菌を接種して発酵させ、該発酵途中においてヤーコン発酵物を混合し、十分に発酵させた後に、該発酵物に対して、セリ固形分を玄米及び澱粉と共に混合し、撹拌乾燥させて製品化する方法。尚、セリ固形分並びに玄米及び澱粉は、これを入れることによって乾燥を促進することができる。
この際、野草抽出液とヤーコン発酵物とを混合し、この混合物に乳酸菌及び乳酸菌を加えて発酵処理し、該発酵処理の途中でセリ液分を加える方法。尚、それ以外の工程は、上記別例と同様である。
また、セリ液分とヤーコン発酵物とを混合し、この混合物に酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵処理し、該発酵処理の途中で野草抽出液を加える方法。尚、それ以外の工程は、上記別例と同様である。
以下、本実施例の効果を確認した実験結果について説明する。
目まい、高血圧の症状のある55歳女性が、朝夕8粒ずつ服用したところ、7日目で血圧が上120、下102まで血圧降下した。
また、両手小指と両膝に痺れと痛みの症状のある53歳女性が、朝夕8粒ずつ服用したところ、8日目で両手,両足の痺れと痛みがとれた。
また、血圧が不安定で、時に急に目まいにおそわれ、体が浮くような感じの症状のある64歳女性が、一度に10粒食べたところ、およそ30分位で気分が良くなり、その後、朝夕8粒ずつ服用したところ、血圧のバランスもとれ、目まいもなくなった。
また、高血圧,目の疲れ及び筋肉硬化の症状のある52歳男性が、1日2回、1回につき8粒を目安に服用したところ、およそ20日目で目の疲れがとれ、筋肉も次第に柔らかくなっていくのを感じ、血圧においては、服用前が上がおよそ140で下がおよそ90であったものが、服用後は80〜130と落ちついた。
以上の実験結果から、本実施例は、秀れたセリを含有した健康食品を製造することができることが確認された。
本実施例のセリの前処理工程を示すフローチャートである。 本実施例の野草抽出液の製造工程を示すフローチャートである。 本実施例のヤーコン発酵物の製造工程を示すフローチャートである。 本実施例のセリを用いた健康食品の製造工程を示すフローチャートである。

Claims (8)

  1. セリを含有した健康食品の製造方法であって、桑葉若しくはドクダミを煮出しすることで有効成分を抽出した抽出液に、pH1.5乃至3.5の酸性水及びミネラル水を含んだ水溶液で殺菌処理されその後に乾燥処理したセリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵させ、その後、酸性水で洗浄後酸性温水で洗浄したヤーコンを乳酸菌及び酵母菌により発酵させて得たヤーコン発酵物を混合し、その後、乾燥させることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  2. 請求項1記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記抽出液に、前記セリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵せさる場合の該セリの温度は、28℃乃至40℃の温度範囲に保持されていることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記抽出液に、前記セリを混合し、この混合液を乳酸菌及び酵母菌により発酵させる場合、このセリ1kgに対してブドウ糖を10重量%乃至30重量%の割合で混合することを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記ヤーコン発酵物として、生のヤーコンを酸性温水で洗浄することで該ヤーコンに付着している酸化酵素の活性を抑制せしめ、更に乳酸菌及び酵母菌を接種して発酵することで製造したヤーコン発酵物を採用したことを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記水溶液は、セリ1kgあたり2.5リットル乃至4.5リットルの割合で用いられることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記セリは、前記乾燥処理後に粉砕されたものであることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記桑葉は、前記セリ1kgに対して15%(重量)乃至35%(重量)の割合で加えることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のセリを含有した健康食品の製造方法において、前記ヤーコン発酵物には、ブドウ糖が添加されることを特徴とするセリを含有した健康食品の製造方法
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