JP2007037528A - コタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法 - Google Patents

コタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コタラヒンブツ葉に含有される有効成分を該コタラヒンブツ葉から非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツ葉に含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用,便通改善作用等が従来の発酵されないコタラヒンブツに比し極めて良好に発揮される上、今まで注目されずに廃棄されていたコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法を提供するものである。
【解決手段】 コタラヒンブツ葉と、少なくとも酵母菌を含む菌類とから成ることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、コタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法に関するものである。
コタラヒンブツ(学名:サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata))はスリランカに植生するトチノキ科のつる性植物で、血糖値上昇抑制作用、肥満抑制作用、肝臓保護作用等の薬効作用を有することで知られている。
即ち、コタラヒンブツにはサラシノール(Salacinol),コタラノール(Kotalanol)及びポリフェノールをはじめとする種々の有効成分を含有し、これら有効成分によって、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等の効能が発揮される。
特開2003−267881号公報
ところで、このコタラヒンブツを服用する場合には、通常、コタラヒンブツを水に浸漬して有効成分をある程度抽出するか、若しくはコタラヒンブツを煎じて有効成分をある程度抽出するかして抽出液を得、これを服用している(上記特許文献1参照。)。
しかしながら、コタラヒンブツを水に浸漬したり煎じたりするだけでは該コタラヒンブツ中の有効成分を十分抽出できているとは言い難く、また、前述の抽出液を飲用しても、抽出液中の有効成分を体内に効率良く吸収できているとは言い難い。
これは、コタラヒンブツの細胞内若しくは細胞膜内に存在する有効成分が、該コタラヒンブツを単に(例えば大気圧状態下で)水に浸漬したり煎じたりするだけでは効率良く抽出することができないためと考えられる。
また、コタラヒンブツからある程度抽出された有効成分は高分子状態となっており、これにより、前記抽出液を飲用しても例えば腸管から体内に効率良く吸収できない為と考えられる。
従って、従来では、コタラヒンブツに含有される種々の有効成分による秀れた効能が十分に発揮されてはいない。
更に、従来のコタラヒンブツを用いた食品は、コタラヒンブツの根と葉を除いた部分(以下、コタラヒンブツ原木)を用いていた。即ち、コタラヒンブツ原木のみが、前記有効成分を含有しているものと考えられており、コタラヒンブツ原木以外は特に利用されていなかった。
出願人は、サラシノール(Salacinol)やコタラノール(Kotalanol)をはじめとする種々の有効成分は、コタラヒンブツ葉にも含まれており、更に、このコタラヒンブツ葉には従来のコタラヒンブツ原木に比し、カテキンやポリフェノール等の色素成分の含有量が多いことに着目して本発明を完成させたもので、本発明は、コタラヒンブツ葉に含有されるこれら種々の有効成分を該コタラヒンブツ葉から非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツ葉に含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用,便通改善作用等が従来の発酵されないコタラヒンブツに比し極めて良好に発揮される上、今まで注目されずに廃棄されていたコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法を提供するものである。
本発明の要旨を説明する。
コタラヒンブツ葉と、少なくとも酵母菌を含む菌類とから成ることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品に係るものである。
また、請求項1記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類はコタラヒンブツ葉を発酵させるものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類は乳酸菌を含むものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類は糸状菌を含むものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品に係るものである。
また、コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵液を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵後の発酵コタラヒンブツ葉を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を発酵乾燥させ、水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物をスプレー乾燥若しくは風乾して粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物とし、この粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵液,発酵後の発酵コタラヒンブツ葉,及び発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物のいずれか2種類若しくは全てを混合して健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項10記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を発酵乾燥させ、水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項10記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物をスプレー乾燥若しくは風乾して粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物とし、この粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項9,12いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物にデキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合した後、スプレー乾燥若しくは風乾を行うことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜13いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中に乳酸菌が含まれていることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜14いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液は共棲培養液であることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜15いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中に糸状菌が含まれていることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜16いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中に野菜及び果物の発酵液を混合したことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、コタラヒンブツ葉を、酵母菌、乳酸菌及び糸状菌を含む菌類と野菜及び果物の発酵液を混合した液中で発酵させ、続いて、このコタラヒンブツ葉を含む液を濾過して固形物と濾過液とを得、続いて、この濾過液を再度濾過して第一エキス分を得るとともに前記固形物からエキスを抽出して第二エキス分を得、続いて、この第二エキス分及び前記第一エキス分を混合した混合エキス分をスプレー乾燥して乾燥物を得、この乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項18記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記第二エキス分は、前記固形物に加水後、大気圧下で75〜95℃程度に加熱し、1.5〜2.5時間程度保持する温水抽出により得られるものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項18,19いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記混合エキス分にデキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合した後、スプレー乾燥を行うことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜20いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中での発酵は6〜72時間行うことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜21いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中の水分を20〜70%程度に調整して発酵を行うことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
また、請求項5〜22いずれか1項に記載の健康食品の製造方法において、前記健康食品は、パン、炊飯米、米菓、氷菓若しくは飲料であることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、コタラヒンブツ葉に含有される有効成分を該コタラヒンブツ葉から非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツ葉に含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用,便通改善作用等が従来の発酵されないコタラヒンブツに比し極めて良好に発揮される上、今まで注目されずに廃棄されていたコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法となる。
好適と考える本発明の実施形態を説明する。
コタラヒンブツ葉を、酵母により発酵させる。この発酵によってコタラヒンブツ葉の細胞壁若しくは細胞膜が破壊されることにより、該コタラヒンブツ葉の細胞内若しくは細胞膜内に含有されている有効成分が外部に抽出される。
即ち、コタラヒンブツ葉を発酵させずに単に水に含浸したり煎じたりするだけの場合に比して、非常に多量の有効成を効率良く該コタラヒンブツ葉から抽出することができる。
その上、コタラヒンブツ葉の細胞内若しくは細胞膜内の有効成分は、前記発酵作用によって低分子化(非クラスタ化)され、これにより、該有効成分は服用することで例えば腸管から効率良く体内に吸収されることになる。
これにより、コタラヒンブツ葉から該コタラヒンブツ葉の有効成分を効率良く多量に抽出することができ、更に該有効成分を体内に効率良く吸収できるから秀れた種々の効能が極めて良好に発揮される。
また、コタラヒンブツ葉の抽出エキスを発酵させるのではなく、コタラヒンブツ葉そのものを発酵させる為、極めて作業性が良い。
しかも、コタラヒンブツ葉の発酵に乳酸菌も用いた場合、腸内において該腸内に存在する糖類を乳酸に分解する作用を発揮し、これにより、腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑え、善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態、即ち、乳酸菌によって腸内に作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となる状態を作り出し得る為、コタラヒンブツ葉の有効成分が一層良好に吸収されることになる。
よって、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツ葉の有効成分は、消化吸収の働きが非常に活発となった例えば腸から極めて効率良く体内に吸収されることになる。
更に、コタラヒンブツ葉の発酵に糸状菌も用いた場合、この糸状菌がコタラヒンブツ葉のセルロース等の繊維素をグルコースに分解し、このグルコースを基質として酵母菌がアルコールを生成するから、酵母菌単独の場合に比し、液中のアルコール生成が促進されることになる。そして、このアルコールの作用により、コタラヒンブツ葉の細胞内若しくは細胞膜内に含有されている有効成分の抽出効率を一層向上させることができる。
尚、本発明における液中のアルコール濃度は、発酵後72時間で2.5〜3.0%程度含有されるようにすることが好ましい。
また、本発明において、前記液中でコタラヒンブツ葉を発酵させて得られた発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物のうち、発酵液及び発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物は、スプレー乾燥により乾燥させると、極めて短時間で効率よく乾燥物となり、乾燥物は熱変性がなく、よって、コタラヒンブツ葉の有効成分の分解を可及的に防止できるため好ましい。特に、このスプレー乾燥によれば、コタラヒンブツ葉に多く含まれるカテキン等の色素の分解を抑制する効果が高い。
また、このようにスプレー乾燥により得られる乾燥物は、粒径が極めて微細で、且つ粒子形状が均一に整っており、流動性や分散性に優れている。
また、前記発酵後の発酵コタラヒンブツ葉は風乾させることが好ましい。
更に、スプレー乾燥や風乾を施す前に、前記液中でコタラヒンブツ葉を発酵させて得られた発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物にデキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合することで、コタラヒンブツ葉の有する独特なにおいを閉じ込めて服用し易い状態にすることができる。
また、デキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合することで、このデキストリン若しくはサイクロデキストリンを賦形剤として造粒や打錠による錠剤化も容易に行うことができることになる。
また、本発明において、前記液中での発酵時間は6〜72時間とすると、該コタラヒンブツ葉の有効成分が外部に良好に抽出されるに関わらず、製品化した場合の濁りの原因となる該コタラヒンブツ葉の過剰な分解(繊維化)を防止できるため好ましい。
尚、前記液中での発酵時間が6時間より短いと、コタラヒンブツ葉の有効成分を十分抽出できないため好ましくなく、また、前記液中での発酵時間が72時間より長いとコタラヒンブツ葉の過剰な分解(繊維化)が生じてしまい、更に、カテキン等の色素成分の微生物分解が生じるため好ましくない。
本発明は上述のように構成したから、コタラヒンブツ葉の効能、即ち、サラシノール(Salacinol),コタラノール(Kotalanol)及びコタラヒンブツ葉に特に多いカテキンやポリフェノール等の色素成分をはじめとする種々の有効成分による血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用,便通改善作用等の秀れた効能が極めて良好に得られる上、今まで利用されていなかったコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法となる。
本発明の実施例を説明する。
原料となるコタラヒンブツ葉(例えば1kg)と、このコタラヒンブツ葉を発酵させる液(例えば3.46L)を混合する。
本実施例は、一辺が1cm以下となるように粉砕したコタラヒンブツ葉を採用した。
このように粉砕コタラヒンブツ葉を採用することで、後述するコタラヒンブツ葉の発酵を良好に進め、該コタラヒンブツ葉からの有効成分の抽出効率を向上させることができる。
本実施例は、コタラヒンブツ葉を発酵させる液として少なくとも酵母菌を含む液を採用している。具体的には、この酵母菌を含む液に更に、乳酸菌、糸状菌及び放線菌とともに野菜及び果物の発酵液を混合した共棲培養液を採用している。
先ず、前記野菜及び果物の発酵液の製造工程について説明する。
野菜、果物の発酵液は、野菜及び果物を所定の大きさ(なるべく均一な大きさ)に切断し、両者を混在せしめ、室温(約20〜30℃)で所定期間(約2〜3週間)放置する。
野菜は、モヤシ,キュウリ,ニンジン,キャベツ,ゴボウ,タマネギ,レンコン,ジャガイモ,ダイコン,ホウレンソウ,トマト,小松菜,ブロッコリー,パセリ等を採用する。
果物は、パイナップル,パパイヤ,リンゴ,レモン,オレンジ,キウイフルーツ、その他の適宜な果物を採用する。
前記所定期間放置により、野菜と果物との混合物には、先ず、野菜と果物に付着していた天然の酵母菌が繁殖して酵母発酵を始め、しばらくしてから、野菜と果物に付着していた天然の乳酸菌が繁殖して、酵母発酵と同時に乳酸発酵が進行する。
本実施例は、もともと野菜及び果物に付着している野菜及び果物の発酵能力に秀れた天然の酵母菌及び乳酸菌の繁殖によって、例えば、人為的に培養された酵母菌及び乳酸菌若しくは空気中の酵母菌及び乳酸菌による酵母発酵や乳酸発酵を行う場合に比し、野菜及び果物の発酵を良好に進めることができる。
また、この野菜及び果物の発酵を更に良好に行う為、前記野菜と果物とに糖類を混合する。
糖類は、ショ糖,オリゴトース,果糖,ブドウ糖,水飴,蜂蜜,黒糖等を採用する。
また、ブドウ糖や水飴、乳酸菌の繁殖を促進する作用を発揮する酵素ブドウ糖(酵素処理されたブドウ糖)、若しくは乳酸菌の繁殖を適当な繁殖度合いに抑制する作用と後で混合するコタラヒンブツ葉の酸化を防止する作用を発揮する酵素水飴(酵素処理された水飴)を採用するとより好ましい。尚、乳酸菌の繁殖を良好に行う為には、オリゴトースを主体とすると良い。
続いて、発酵させた野菜及び果物の混合物をプレス濾過し、固形分を除去して液状の発酵液(野菜及び果物の発酵液)を得る。
尚、本実施例以外に、前記野菜及び果物の発酵液に、野草の抽出物を混合しても良い。その場合、野草は、薬効成分を有する野草、例えば、ドクダミ,オオバコ,ハト麦,スギナ,ハブソウ,ヨモギ,カンゾウ,クマザサ,ニンドウ,クユ葉,オトギリソウ等を主に採用する。
また、薬効成分を有するその他の野草、カワラケツメイ,カキドウシ,キダチアロエ,クユ子,桂皮,エゾウコギ,タンポポ,ツユクサ,ツルナ,ナンテン葉,松葉,マタタビ(木),山イモ,ウコギ,ウコン,イチョウ葉,アカザ,アカメガシワ,アマチャズル,アマドコロ等を多数混合した方が様々な薬効を発揮できる。
抽出処理は、野草を熱湯で煮て野草中に含まれる薬効成分を熱湯中に抽出することで抽出物を得る煮出し処理、若しくは、野草を糖溶液に浸漬して野草中に含まれる薬効成分を浸透圧により糖溶液中に抽出することで抽出物を得る浸糖圧処理のいずれを採用しても良い。また、煮出し処理する場合には、熱湯中に糖類を混合した方が良い。得られた液状の抽出物は、前記野菜及び果物の発酵液と混合する。
また、野草の抽出物以外にも、昆布,根昆布,ワカメ等の海草やシイタケ,マイタケ等のキノコ類を前記野菜及び果物の発酵液と混合することで、他の様々な薬効成分を添加したり、味覚を向上させたりしても良く、前記キノコ類に含まれるβ−グルカン、海草が酵母発酵されることで生成されるβ−グルカンは様々な健康向上作用を有する。
次に、前記野菜及び果物の発酵液に更に糖類、酵母菌、乳酸菌、糸状菌及び放線菌を混入する工程について説明する。
前記糖類は、前述の野菜及び果物の発酵液の製造工程と同様のものを採用する。
また、糖類は、液中に35〜55度となるように加える。糖度を35〜55度とすることで、酵母菌や乳酸菌等の菌類を活動し易い状態にできる。
前記酵母菌としては、サッカロマイセス・セレビシェや市販の3〜5種類のイースト酵母を適宜採用する。
尚、前記イースト酵母は、発酵のスターターとして作用させて、液中の雑菌汚染を防止する。即ち、液中の糖類をスターターとなるイースト酵母が資化して液中に微弱なアルコールを生成させることで、この液中に雑菌が繁殖したりすることを防止できる。
前記乳酸菌としては、有胞子乳酸菌、例えばプランタルム,フェカリス,ビフィズス,ブルガリア、サーモフィラス及びアシドフィラス等を適宜採用する。
前記糸状菌としては、コタラヒンブツ葉のセルロース等の繊維素をグルコースに分解し得るセルラーゼ生産菌、例えば、Aspergillus属やTrichoderma属等の糸状菌を適宜採用する。
前記放線菌としては、コタラヒンブツ葉のセルロース等の繊維素をグルコースに分解し得るセルラーゼ生産菌、例えば、Streptomyces属等の放線菌を適宜採用する。
更に、本実施例は、液中に、土壌中から分離して得られた糸状菌、酵母菌、乳酸菌及び放線菌を含む有用菌(例えば52種類の有用菌類)を混入しても良い。
尚、本実施例以外にも、前記菌類を添加した後の液を、室温(約20〜30℃)で所定期間(6〜8カ月)放置し、酵母菌、乳酸菌、糸状菌及び放線菌の培養(酵母発酵及び乳酸発酵を含む)を行い、発酵及び熟成した液としても良く、この発酵及び熟成の際にも、先ず酵母発酵が始まり、この酵母発酵がある程度進んでから乳酸発酵が始まり、また、この乳酸発酵の際に酵母発酵も同時に進行することは前述の通りであるが、更に、乳酸発酵と酵母発酵と共に、糸状菌及び放線菌の培養(繁殖)がなされる。
尚、乳酸発酵が進行していくと、生成される乳酸によってpHが低下し、酵母発酵の進行速度が徐々に低下していく。また、糖度も上昇し、50〜55度程度となる。
次に、前記液とコタラヒンブツ葉とを混合してコタラヒンブツ葉を発酵させるコタラヒンブツ葉発酵工程について説明する。
前記液中にコタラヒンブツ葉を投入し、コタラヒンブツ葉が前記液中に浸漬した状態とし、16〜28℃程度の室温下で6〜72時間発酵を行う。
尚、液中での発酵時間が6時間より短いと、コタラヒンブツ葉の有効成分を十分抽出できないため好ましくなく、また、液中での発酵時間が72時間より長いとコタラヒンブツ葉の過剰な分解(繊維化)と、カテキン等の色素成分の微生物分解が生じるため好ましくない。
この発酵の際、酵母菌及び糸状菌のはたらきにより液中にアルコールが生成するが、このアルコールの存在下でコタラヒンブツ葉の細胞内若しくは細胞膜内に含有されている有効成分が効率良く抽出される。
このアルコールの生成は、例えば発酵後72時間で2.5〜3.0%程度の範囲となるようにすると良い。
尚、コタラヒンブツ葉の発酵工程において、前記液中のpHを2.5〜4程度にして発酵を行うことで、雑菌の繁殖や腐敗による発酵の阻害を防止できる。
また、コタラヒンブツ葉の発酵工程において、前記液に適宜水を加えても良い。水分を20〜70%程度に調整した液中でコタラヒンブツ葉の発酵を行うことで、コタラヒンブツ葉の発酵が良好に進み、且つこの液中に有効成分を良好に溶出させることができる。
また、コタラヒンブツ葉を投入する前記液中に更にイースト酵母を加えることで、コタラヒンブツ葉の発酵を一層効率的に行うことができる。
次に、発酵後のコタラヒンブツ葉を含む液を濾過してエキス分を抽出する工程について説明する。
前記発酵後のコタラヒンブツ葉を含む液を遠心分離や濾過等の適宜な分離手段によって、固形物と濾過液とに分離する。
前記固形物には主に発酵後の発酵コタラヒンブツ葉が含まれており、この固形物の3〜4倍重量の加水を行い、大気圧下で75℃〜95℃となるまで加熱してこの温度をおよそ1.5時間〜2.5時間保持する温水抽出により、前記発酵コタラヒンブツ葉に残存しているミネラル及び水溶性食物繊維をはじめとする種々の有効成分を抽出する。この際、95℃で2時間抽出することが最も好ましい。
大気圧下での温水抽出を行うのは、コタラヒンブツ葉に含まれる抗酸化酵素が破壊されたり若しくは活性を失うことを防止しつつ、種々の有効成分を効率良く抽出する為である。
温水抽出後、遠心分離や濾過等の適宜な分離手段によって、更に、抽出後のコタラヒンブツ葉残渣と第一エキス分(コタラヒンブツ葉抽出エキス分)とを固液分離する。
尚、本実施例以外にも、前記第一エキス分を抽出する際に水の代わりにアルコールを用いても良い。
また、前記濾過液は、遠心分離や濾過等の適宜な分離手段によって、菌体やその他の挟雑物とを分離した第二エキス分とする。
前記第一エキス分と第二エキス分とを混合して混合エキス分を得る。
次に、前記混合エキス分を乾燥する工程について説明する。
本実施例は、前記混合エキス分にデキストリン若しくはサイクロデキストリン等の環状オリゴ糖を混合した後、スプレー乾燥し、粉末状や顆粒状等の乾燥物とする。
このデキストリン若しくはサイクロデキストリン等の環状オリゴ糖は、においを吸収してその内部に閉じ込める性質を有し、これにより、第一及び第二エキス分が有する独特なにおいを閉じ込めて服用し易い状態にできる。
また、本実施例は、前記混合エキス分をスプレー乾燥により極めて短時間で乾燥させるため、極めて短時間で効率よく乾燥物となり、乾燥物の熱変性がなく、よって、コタラヒンブツ葉の有効成分の分解を可及的に防止できる。特に、このスプレー乾燥によれば、カテキン色素等の分解を抑制する効果が高い。
また、スプレー乾燥により得られる乾燥物は、粒径が極めて微細で、且つ粒子形状が均一に整っており、流動性や分散性に優れている。
尚、本実施例は、混合エキス分のスプレー乾燥と同時にデキストリン若しくはサイクロデキストリン等の環状オリゴ糖を吹き付けしながら乾燥物としても良い。
前記乾燥物は135℃で15〜20秒間保持して殺菌処理し、製品とする。
また、本実施例の乾燥物は、前記デキストリン若しくはサイクロデキストリンを賦形剤として利用し、顆粒、打錠、カプセル化させても良く、その場合、手軽に服用できる製品となる。
尚、本実施例は、前記第一エキス分、前記第二エキス分若しくはこの第二エキス分を得る前の菌体やその他の挟雑物を含む濾過液とを別々にスプレー乾燥して乾燥物を得、これを適宜混合しても良い。
尚、本実施例は、前記スプレー乾燥の代わりに単に風乾による乾燥を行っても良い。
また、前記風乾により、前記第一エキス分を抽出する前の固形物をそのまま風乾して乾燥物としても良い。
また、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉を含む前記液や、前記濾過液の発酵を継続させながら乾燥(以下、発酵乾燥という。)させて水分量を所定の量まで減少させても良い。
具体的には、前記液や前記濾過液の水分量がおよそ5.0%(重量)となるまで発酵乾燥を行う。
この発酵乾燥は、25℃〜35℃で風乾や除湿乾燥等により6時間〜38時間行う。
発酵乾燥を25℃〜35℃で風乾や除湿乾燥により行うのは、酵母菌や乳酸菌等の菌類が熱に弱いからである(乾燥温度が高いと、酵母菌や乳酸菌等の菌類が熱分解されてしまう。)。また、風乾する場合には、低風力で行う。
発酵乾燥させた液や濾過液を粉末化して殺菌処理する。
この殺菌処理は、粉末中の有効成分が分解されたり活性を失ったりすることのない範囲内において、該粉末を高温高圧処理することにより行う。
尚、殺菌後の粉末に、サイクロデキストリン等の環状オリゴ糖を加えて、製品化すると、コタラヒンブツ葉が有する独特なにおいを閉じ込めて服用し易い状態となる。また、得られた粉末を顆粒、打錠、カプセル化させても良い。
また、本実施例は、共棲培養液を用いずに、酵母菌を単独で使用してコタラヒンブツ葉を発酵させても良い。その場合、酵母菌と糖類とを水に懸濁して得た液中にコタラヒンブツ葉を浸漬して、16〜28℃程度の室温下で6〜72時間コタラヒンブツ葉の発酵を行っても良い。この場合の酵母も本実施例同様、サッカロマイセス・セレビシェや市販の3〜5種類のイースト酵母を適宜採用する。
以下、本実施例の糖尿病,高脂血症に対する具体的な作用効果を示す臨床例について述べる。
尚、以下に示す臨床例は、本実施例の健康食品を少なくとも毎日朝夕服用した場合の臨床例である。
糖尿病であり且つ高脂血症の50代男性が、服用前の空腹時の血糖値が121であったのが(正常値は60〜110である。)、服用により2カ月後には同じ空腹時で113まで低下した。また、中性脂肪については服用前296であった数値が(40〜150である。)、2カ月後には232まで低下した。
また、糖尿病の20代女性が、インスリンの接種と本実施例の健康食品の服用とを併用したところ、服用前の空腹時の血糖値が106であったのが、服用により2カ月後には同じ条件で68まで低下した。
また、糖尿病の60代男性が、服用前の空腹時の血糖値が168であったのが、服用により2カ月後には同じ空腹時で96まで低下した。また、中性脂肪については、服用前152であった数値が2カ月後には62まで低下した。
また、糖尿病、高脂血症である40代男性が、服用前の空腹時の血糖値が179であったのが、服用により2カ月後には同じ空腹時で126まで低下した。また、中性脂肪については、服用前155であった数値が2カ月には136まで低下した。
また、高血圧,高コレステロール血症の70代女性が、服用前の中性脂肪の数値が173であったのが、服用により2カ月後には、143まで低下した。また、服用前のHbAlcの数値が7であったのが(正常値は4.3〜5.8である。)、服用により2カ月後には、6.2まで低下した。
以上から、本実施例の健康食品の服用により、血糖値を低下せしめることができ、また、中性脂肪の数値も低下せしめることができるといえる。
尚、本実施例の健康食品をパンや米に混入すると、コタラヒンブツ葉の種々の効果が発揮される健康に良いパンや米等の食品が得られる。
先ず、上述した本実施例の健康食品を含有する食品として、小麦粉の重量に対し5〜10%混入し、常法により製造したパンについて説明する。
従来、食パンやフランスパンを食べると血糖値が急激に上昇してしまうことから、食後血糖値の抑制を要する糖尿病患者等はパンを食べることを我慢したり、少量しか食べることができなかった。そこで、本実施例の健康食品を混入したパンとすると、食べても血糖値が上昇しにくいパンとなる。
食後血糖値の管理を行っている被験者に、本実施例の健康食品を混入したパンを食べてもらったところ、このパンを食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
従って、パンに本実施例の健康食品を混入することによって、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
更に、本実施例の健康食品を混入したパンによれば、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツ葉の有効成分を、効率良く体内へ吸収することができることとなり、血糖値上昇抑制作用以外にも、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるパンとできる。
次に、上述した本実施例の健康食品を米の重量に対し5〜10%混入して常法により炊き上げたご飯及び常法により炊き上げたご飯に対し、上述した本実施例の健康食品を5〜10%混入したご飯について説明する。
従来、白米のご飯を食べると血糖値が急激に上昇してしまうことから、食後血糖値の抑制を要する糖尿病患者等はご飯を食べることを我慢したり、少量しか食べることができなかった。そこで、本実施例の健康食品を混入したご飯とすると、食べても血糖値が上昇しにくいご飯となる。
食後血糖値の管理を行っている被験者に、本実施例の健康食品を混入したご飯を食べてもらったところ、このご飯を食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
従って、ご飯に本実施例の健康食品を混入することによって、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
更に、本実施例の健康食品を混入したご飯によれば、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツ葉の有効成分を、効率良く体内へ吸収することができることとなり、血糖値上昇抑制作用以外にも、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるご飯とできる。
また、上述した本実施例の健康食品を米菓,氷菓若しくは飲料等に適宜混入することもでき、この場合にも体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツ葉の有効成分を、効率良く体内へ吸収することができることとなり、血糖値上昇抑制作用以外にも、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られる米菓,氷菓若しくは飲料等にできる。
本実施例は上述のようにするから、コタラヒンブツ葉の効能、即ち、サラシノール(Salacinol),コタラノール(Kotalanol)及びコタラヒンブツ葉に特に多いカテキンやポリフェノール等の色素成分をはじめとする種々の有効成分による血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用,便通改善作用等の秀れた効能が極めて良好に得られる上、今まで利用されていなかったコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法となる。
即ち、コタラヒンブツ葉の繊維素や、このコタラヒンブツ葉の細胞の細胞膜及び細胞壁が、あらかじめ放線菌や糸状菌等のはたらきによって軟化したりある程度分解されるため、コタラヒンブツ葉の細胞内に含有される有効成分が液中に非常に効率良く多量に抽出されるうえ、液中に抽出された有効成分は、液中の酵母菌や乳酸菌等の菌類によって十分に発酵されて該発酵作用によって低分子化(非クラスタ化)される為、体内に非常に吸収され易い状態とすることができる。
また、本実施例は、糸状菌や放線菌により、コタラヒンブツ葉のセルロース等の繊維素がグルコースにまで良好に分解され、このグルコースを基質とした酵母のアルコール生成も促進されるが、このアルコールの存在下においては、一層コタラヒンブツ葉の細胞内若しくは細胞膜内に含有されている有効成分の抽出効率が向上する。
また、本実施例は、液中に野菜及び果物の発酵液を加えるから、この液中に野菜及び果物由来の天然のミネラル分が補強されることになり、このミネラル分により酵母菌や乳酸菌等の菌類の活性(繁殖)を一層高くすることができ、コタラヒンブツ葉の発酵分解が一層良好に行われることになる。
また、本実施例は、酵母菌や乳酸菌等の菌類によって液中に有用な酵素が生成されることにより、一層良好な健康向上作用を発揮できることになる。
また、乳酸菌は、腸内において該腸内に存在する糖類を乳酸に分解する作用を発揮し、これにより、腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑えて善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態を作り出し、即ち、乳酸菌によって腸内に作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となって、コタラヒンブツ葉の有効成分が一層良好に消化吸収される状態が作出される。
また、乳酸菌として、乾燥や強酸等厳しい環境下において生き延びる能力に秀れた有胞子菌を使用することで、この有胞子菌は、胃酸や胆汁酸より死滅しにくい為、腸内まで確実に達し、前述したような、腸内細菌のバランスを整える効果をより確実且つ十分に発揮することができる。
また、乳酸菌は、免疫細胞を活性化する効果を有するともいわれており、これにより、より一層抗酸化作用,抗腫瘍作用等の秀れた効能が発揮される。
また、本実施例は、液中でコタラヒンブツ葉を6〜72時間という比較的短時間で発酵させ、且つスプレー乾燥により短時間で乾燥物を得るため、コタラヒンブツ葉に含有されるカテキン等の色素成分をはじめとする有効成分が微生物分解や熱変性によって減少してしまうこともなく、血糖値の上昇を抑制する効果が極めて高い秀れた健康食品となる。更に、比較的短時間で発酵させて得られる乾燥物は、繊維素の過剰な分解が抑制されており、水等に懸濁した際に濁りが発生しない高品質の健康食品となる。
また、コタラヒンブツが一度伐採されてしまうと、残された根から新たな幹が再生することがないため、従来のコタラヒンブツ原木を用いた健康食品は、資源の枯渇や環境破壊を招いてしまう問題があった。この点、本発明のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品は、コタラヒンブツを伐採することなく、コタラヒンブツから年に2回の永続的な採取が可能であるコタラヒンブツ葉を利用するから、コタラヒンブツを多量に伐採することによる資源の枯渇を防止でき、環境破壊の抑制に貢献することができる。
以上から、本実施例は、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツ葉の有効成分を、消化吸収の働きが非常に活発となった例えば腸から極めて効率良く体内へ吸収することができることとなり、よって、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用,便通改善作用等の秀れた効能が極めて良好に得ることができるうえ、今まで利用されていなかったコタラヒンブツ葉を有効利用することもできるこれまでにないコタラヒンブツ葉を含有した健康食品及びその製造方法となる。

Claims (23)

  1. コタラヒンブツ葉と、少なくとも酵母菌を含む菌類とから成ることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品。
  2. 請求項1記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類はコタラヒンブツ葉を発酵させるものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類は乳酸菌を含むものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品において、前記菌類は糸状菌を含むものであることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品。
  5. コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵液を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  6. コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵後の発酵コタラヒンブツ葉を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  7. コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  8. 請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を発酵乾燥させ、水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  9. 請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物をスプレー乾燥若しくは風乾して粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物とし、この粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  10. コタラヒンブツ葉を、少なくとも酵母菌を含む液中で発酵させ、これにより得た発酵液,発酵後の発酵コタラヒンブツ葉,及び発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物のいずれか2種類若しくは全てを混合して健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  11. 請求項10記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物を発酵乾燥させ、水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  12. 請求項10記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物をスプレー乾燥若しくは風乾して粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物とし、この粉末状若しくは顆粒状等の乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  13. 請求項9,12いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液、発酵後の発酵コタラヒンブツ葉若しくは発酵後の発酵コタラヒンブツ葉から抽出された抽出物にデキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合した後、スプレー乾燥若しくは風乾を行うことを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  14. 請求項5〜13いずれか1項に記載のコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法において、前記液中に乳酸菌が含まれていることを特徴とするコタラヒンブツ葉を含有した健康食品の製造方法。
  15. 請求項5〜14いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記液は共棲培養液であることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  16. 請求項5〜15いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記液中に糸状菌が含まれていることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  17. 請求項5〜16いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記液中に野菜及び果物の発酵液を混合したことを特徴とする健康食品の製造方法。
  18. コタラヒンブツを、酵母菌、乳酸菌及び糸状菌を含む菌類と野菜及び果物の発酵液を混合した液中で発酵させ、続いて、このコタラヒンブツを含む液を濾過して固形物と濾過液とを得、続いて、この濾過液を再度濾過して第一エキス分を得るとともに前記固形物からエキスを抽出して第二エキス分を得、続いて、この第二エキス分及び前記第一エキス分を混合した混合エキス分をスプレー乾燥して乾燥物を得、この乾燥物を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  19. 請求項18記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記第二エキス分は、前記固形物に加水後、大気圧下で75〜95℃程度に加熱し、1.5〜2.5時間程度保持する温水抽出により得られるものであることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  20. 請求項18,19いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記混合エキス分にデキストリン若しくはサイクロデキストリンを混合した後、スプレー乾燥を行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  21. 請求項5〜20いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記液中での発酵は24〜72時間行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  22. 請求項5〜21いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記液中の水分を20〜70%程度に調整して発酵を行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
  23. 請求項5〜22いずれか1項に記載の健康食品の製造方法において、前記健康食品は、パン、炊飯米、米菓、氷菓若しくは飲料であることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
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