JP3896437B2 - リン酸カルシウム系皮膜の製造方法 - Google Patents

リン酸カルシウム系皮膜の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の2種類或いは3種類の溶液を用い、必要に応じて特定の条件の下に、基材の表面に水酸アパタイト皮膜若しくは水酸アパタイト前駆体が混在する皮膜を製造する方法に関する。本発明の方法によれば、各種の基材の表面に生体活性に優れる水酸アパタイト皮膜を形成することができ、各種の医療用具、医療用材等に応用することができる。また、織物、不織布等を基材として、それらを構成する繊維の表面に水酸アパタイト皮膜を形成し、マスク及び各種のフィルタ材などとすることもできる。
【0002】
【従来の技術】
基材の表面に水酸アパタイト皮膜を形成する方法としては、プラズマ溶射法(特開昭62−34559号公報、特開昭62−57548号公報、特開昭63−160663号公報)、カルシウムとリンとを含む溶液又は化合物を基材の表面に塗布し、焼結させる方法(特開昭62−231669号公報、特開昭63−24952号公報、特開昭63−46165号公報)等が挙げられる。また、スパッタリング法(特開昭58−109049号公報)、フレーム溶射法(日本セラミックス協会1988第1回秋季シンポジウム講演予稿集p.p.401- 402) 、ガラスフリットによる焼付法〔第9回バイオマテリアル学会大会予稿集(1987)p.6〕、及び電気泳動法(日本セラミックス協会1988第1回秋季シンポジウム講演予稿集p.p.417−418) なども知られている。
【0003】
更に、生体における骨形成のメカニズムを模倣し、基材の表面に予め水酸アパタイトの核生成を誘導するサイトを導入した後、これを擬似体液に浸漬して核を成長させる方法も提案されている。この核生成誘導サイトを導入する方法としては、生体活性ガラスを用いる方法(特開平4−141177号公報、特開平6−293506号公報、特公平6−29126号公報、特公平7−24686号公報)、及び基材をリン酸エステル化する方法(特開平8−260348号公報)等がある。
【0004】
しかしながら、プラズマ溶射法等、高温での処理を必要とする方法では、有機高分子材料などからなる耐熱性の低い基材には適用が難しい。また、生成する水酸アパタイトが、生体におけるアパタイトとは異なる種類のものである等の問題もある。一方、生体における骨形成のメカニズムを模倣した方法では、セラミックス等の耐熱性の高い材料ばかりでなく、有機高分子材料等の耐熱性の低い材料からなる基材であっても、生体におけるとほぼ同様のアパタイト皮膜を形成させることができる。しかし、生体活性ガラスを用いて、アパタイト核の誘導サイトを基材の表面に導入する方法では、CaO−SiO2系のガラスを溶融し、これを粉砕、分級して所要のガラス粒子を調製する必要がある。また、基材をリン酸エステル化する方法では、基材をリン酸エステル化した後、部分的に加水分解するといった工程が必要であり、何れにしても面倒な操作を要する。
【0005】
そこで、本発明者らは、先に、これらの面倒な操作を必要としない水酸アパタイト皮膜の形成方法を提案した。即ち、基材を、少なくともカルシウムとリンとを含む水溶液に浸漬した後、これを水溶液から取り出し、乾燥する工程と、乾燥後の基材を、実質的に飽和乃至過飽和濃度の水酸アパタイト成分が溶解した水溶液に浸漬する工程によって、基材の表面に水酸アパタイト皮膜を形成させるものである。この方法によれば簡易な操作で水酸アパタイトを析出させることができる。しかし、基材の種類によっては、或いは基材が大きい場合など、その全表面に水酸アパタイトを十分に析出させることができなかったり、或いは均一に析出させることができないことがある。これは、乾燥工程において、水酸アパタイトの前駆体であるリン酸カルシウム化合物が、基材の表面に均一に析出しないためであると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の問題を解決するものであり、少なくともリン又はカルシウムを含む溶液等、特定の2種類或いは3種類の水溶液などを用いて、特に高温での処理を要することなく、基材の表面に水酸アパタイト皮膜若しくは水酸アパタイト前駆体が混在する皮膜を形成するものである。このように、本発明は、耐熱性の低い基材にも容易に適用することができ、また、基材の種類、その大小にかかわらず、その表面に均一な水酸アパタイト等からなる皮膜を形成することができるリン酸カルシウム系皮膜の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1発明のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法は、少なくともリンを含む第1溶液(但し、カルシウムを含まない。)に基材を浸漬した後、該第1溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともカルシウムを含みpHが8以上である第2溶液(但し、リンを含まない。)に浸漬する第2工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とする。
【0008】
また、第2発明のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法は、少なくともリンを含む第1溶液(但し、カルシウムを含まない。)に基材を浸漬した後、該第1溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともカルシウムを含みpHが8以上である第2溶液(但し、リンを含まない。)に浸漬する第2工程と、該第2溶液から取り出した上記基材を、実質的に飽和乃至過飽和濃度のアパタイト成分を含有する第3溶液に浸漬する第3工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とする。
【0009】
更に、第発明のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法は、カルシウムを含む第4溶液(但し、リンを含まない。)に基材を浸漬した後、これを乾燥する第1工程と、この基材をリンを含みpHが8以上である第5溶液(但し、カルシウムを含まない。)に浸漬する第2工程とを備え、第1発明と同様に皮膜を製造することを特徴とする。また、第発明のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法は、第発明の第2工程に続いて、基材を、飽和乃至過飽和濃度のアパタイト成分を含有する第3溶液に浸漬する第3工程を実施し、第2発明と同様に皮膜を製造することを特徴とする。
【0010】
第1及び第2発明において、上記「第1溶液」は「カルシウム」を含んでいない。また、上記「第2溶液」は、「リン」を含んでいない。第1溶液或いは第2溶液がリンとカルシウムとを含む場合は、リン酸カルシウム化合物が生成して、これが沈殿し、基材表面に析出するリン酸カルシウム化合物が著しく少なくなる。更に、同様の理由で、第及び第発明においては、上記「第4溶液」は、「リン」を含んでおらず、また、上記「第5溶液」は、「カルシウム」を含んでいない。尚、第1及び第発明等において、水酸アパタイト前駆体とは、非晶質水酸アパタイト(ACP)、第三リン酸カルシウム(TCP)、第八リン酸カルシウム(OCP)及び第二リン酸カルシウム二水和物(DCPD)などの中性付近で析出するリン酸カルシウム化合物を意味する。
【0011】
また、第1及び第2発明において、第1溶液は、第発明のように「塩基性リン酸塩」の溶液であることが好ましい。更に、第2溶液のpHは「8以上」であり、特に8.5以上、更には9以上のアルカリ性領域に調整することが好ましい。第1溶液及び第2溶液をこのように調整することにより、第2工程において、基材近傍がリン酸カルシウム化合物が析出し易い塩基性になる。そのため、基材表面により多くの中性付近で析出するリン酸カルシウム化合物を析出させることができ、水酸アパタイト皮膜若しくはその前駆体が混在する皮膜を、より効率よく形成させることができる。また、同様の理由で、第及び第発明においては、第5溶液のpHは「8以上」であり、さらにpHの高いアルカリ性領域に調整することが好ましい。尚、塩基性リン酸塩としては、Na3PO4、Na2HPO4、K3PO4及びK2HPO4等が挙げられる。
【0012】
更に、第1、第2、第及び第発明において、上記「第2工程」におけるリン酸カルシウム化合物の析出をより均一にするため、上記「第1工程」において、第若しくは第発明のように、第1、第4溶液に浸漬中の基材に「超音波を照射」することが好ましい。この超音波の照射によって、特に基材が繊維織物等である場合、繊維間の隙間等、基材の細部にまで溶液が浸入する。それによって、乾燥後、細部にまでリン酸カルシウム化合物が付着した基材を得ることができ、これを第2又は第5溶液に浸漬することによって、より均一な水酸アパタイト等からなる皮膜を形成することができる。尚、第1工程における第1及び第4溶液としては、通常、水溶液が用いられるが、有機溶剤若しくは水と有機溶剤との混合物を溶媒とする溶液を使用することもできる。また、第2工程における第2及び第5溶液は、水を溶媒とする溶液、即ち、水溶液とすることが好ましい。
【0013】
上記の第1及び第2工程は10〜50℃程度の温度において実施することができ、常温付近、即ち、20〜35℃において操作することができる。このように、第1及び第2工程は、加熱も冷却も特に必要とはせず、簡易な装置で、容易に実施することができる。更に、浸漬時間は温度にもよるが特に限定はされず、第1工程は数分から数時間、第2工程は数時間から数十時間とすることができる。
【0014】
第1、第2、第及び第発明において、上記「基材」は親水性であることが好ましい。基材が疎水性である場合は、水溶液が基材に十分に濡れないため、リン酸カルシウム化合物が均一に付着しないことがある。この基材の表面を水溶液に濡れ易くするため、第発明のように、「親水基」を有する基材を使用するか、第発明のように、基材の表面に予め「親水基」を導入しておくことが好ましい。また、第10発明のように、基材の表面を予め「粗面化」しておくことによって、基材の表面を水に濡れ易くすることもできる。このようにして基材の表面の親水性を向上させることによって、より均質な水酸アパタイト等からなる皮膜を形成することができる。
【0015】
この基材の種類は特に限定されず、金属、セラミックス、有機高分子材料などからなる基材を、いずれも用いることができる。本発明では、高温での処理を必要としないため、特に、第11発明のように、上記「有機高分子材料」のような、耐熱性が低く、高温での処理によって変質してしまう材料からなる基材にも適用することができる。このような耐熱性の低い基材としては、各種の天然繊維、合成繊維からなる織布、不織布、編み物及びフェルト等の布地が挙げられる。また、ポリウレタン、ポリスチレン及びポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンなど、各種の樹脂からなる連泡型の発泡体を使用することもできる。更に、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる多孔質フィルム及び多孔質中空糸膜を用いることもできる。このような基材を使用することにより、各種のフイルタ材等を得ることができる。
【0016】
本発明では、第1及び第発明のように、第1工程と第2工程とによって、基材の表面に、水酸アパタイト皮膜若しくはその前駆体が混在する皮膜を形成することができる。このように第1及び第2工程のみでは、水酸アパタイトのみからなる皮膜が形成されないこともあるが、第2及び第発明のように、第1及び第発明の第2工程に続いて上記「第3工程」を実施することによって、基材の表面に実質的に水酸アパタイトのみをより確実に、且つ多量に析出させることができる。
【0017】
この第3工程において用いられる上記「第3溶液」は、そのpHを5〜9とすることが好ましい。このpHが5未満では、生成した水酸アパタイトが水に溶解してしまって、却って皮膜が薄くなってしまうことがある。また、pHが9を越えると、溶液中に水酸アパタイトの沈殿が生成し、選択的に基材の表面に析出させることが難しくなることがある。更に、この第3溶液としては、1〜1.5倍濃度の擬似体液を用いることが好ましい。この程度の濃度の擬似体液では、そのイオンの状態が長時間安定に保たれるため好ましい。
【0018】
また、第3溶液の温度は、10〜70℃の範囲とすることが好ましい。この液温が10℃未満では、水酸アパタイトの析出量が低下する。一方、液温が70℃を越えると、水酸アパタイトではなく、TCP等、他のリン化合物が生成する。この第3溶液の温度は20〜60℃、特に25〜45℃とすることが好ましい。この範囲の液温であれば、所要量の水酸アパタイトを析出させることができる。尚、第3溶液への浸漬時間は特に限定はされないが、数日間程度とすることができる。また、この第3溶液も水を溶媒とする溶液、即ち、水溶液とすることが好ましい。
【0019】
本発明の方法によって基材の表面に水酸アパタイト等からなる皮膜が形成されるメカニズムは明らかではないが、以下のように推察される。
第1発明では、先ず、第1工程において、リンを含む第1溶液が付着した基材を乾燥させると、溶液の濃度が高くなり、リン酸塩が基材の表面に析出する。その後、乾燥させた基材をカルシウムを含む第2溶液に浸漬すると、第1工程で析出したリン酸塩は一旦溶液中に溶解する。しかし、基材近傍ではリン酸或いはカルシウムイオンの濃度が上昇して過飽和となり、リンが溶液中に拡散する前に基材表面に水酸アパタイト又はその前駆体であるリン酸カルシウム化合物が析出する。次いで、第2発明では、この基材を第3溶液に浸漬することにより、第2工程で形成された水酸アパタイト等からなる皮膜に溶液中のCa2+とHPO4 2-が取り込まれ、水酸アパタイト皮膜が成長していく。
【0020】
また、第発明では、第1工程において、カルシウムを含む第4溶液を用い、第2工程において、リンを含む第5溶液を使用するが、第1発明の場合と同様に基材表面に水酸アパタイト又はその前駆体であるリン酸カルシウム化合物を析出させることができる。更に、第発明では、この基材を第3溶液に浸漬することにより、第2工程で形成された水酸アパタイト等からなる皮膜に溶液中のCa2+とHPO4 2-が取り込まれ、より厚膜の水酸アパタイト皮膜が形成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、実施例によって本発明を詳しく説明する。
例1(参考例)
第1工程;先ず、水に1モル/リットルの濃度となるようにK2HPO4を溶解し、第1溶液(水溶液)を調製した。この第1溶液のpHは9であった。この溶液20ミリリットルを超音波洗浄機の浴槽内に入れ、100%セルロースの織物からなる重量約0.03gの基材を浸漬した。第1溶液の温度は25℃とした。浸漬時間は10分とし、その間、基材に超音波を照射した。その後、基材を洗浄機から取り出し、その表面に溶液が付着したまま60℃に調温された恒温槽に入れて乾燥した。
【0022】
第2工程;乾燥後の基材を1モル/リットル濃度のCaCl2水溶液(第2溶液)に、25℃で24時間浸漬した。第2溶液のpHは7.3であった。その後、基材を取り出し、水洗後60℃で乾燥した。この第2工程の操作の後、X線回折法によって分析したところ、基材のほぼ全面に水酸アパタイトとTCPとの混合物からなる皮膜が形成されていることが確認された。また、この基材の重量は約0.046g増加しており、これは形成された皮膜の重量である。
【0023】
図1は、水酸アパタイト皮膜を形成する前の基材の表面(「基材のみ」と表記)、及び実施例1において第1工程を実施した後の基材の表面(「第1工程後」と表記)、並びに第2工程を実施した後の、基材の表面に水酸アパタイト皮膜が形成された積層体の表面(第2工程後のこの皮膜にはTCPが混在している。)(「第2工程後」と表記)のX線回折のチャートである。図1によれば、基材のみ及び第1工程後では、水酸アパタイトの回折ピークはまったく表れていない。一方、第2工程後では、水酸アパタイトの2本の回折ピーク(2θ=26°及び32°)及びTCPの1本の回折ピーク(2θ=30°)が観察される。
【0024】
例2(参考例)
水に10ミリモル/リットルの濃度となるようにK2HPO4を溶解して、pH9の水溶液を調製し、これを第1溶液として用いた他は実例1と同様にして第1工程を実施した。その後、実例1における第2工程の水洗後、表1のイオン組成及びイオン濃度を有する第3溶液(1.5倍濃度の擬似体液に相当する。)250ミリリットルに浸漬した。この第3溶液のpHは、トリスヒドロキシメチルアミノメタンと塩酸によって約7.2に調整した。第3溶液の温度を36.5℃とし、48時間浸漬した。その後、基材を取り出し、水洗後60℃で乾燥した。この第3工程の操作によって、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。また、この基材の重量は約0.014g増加しており、これは形成された皮膜の重量である。
【0025】
表 1 1.5倍濃度の擬似体液の組成(ミリモル/リットル)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
イオン種 Na+ K+ Ca2+ Mg2+ Cl- HCO3 - HPO4 2- SO4 2-
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
組成 213 7.5 3.8 2.3 223 6.3 1.5 0.75
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0026】
例3(参考例)
第1工程における第1溶液を、水に10ミリモル/リットルの濃度となるようにNa2HPO4を溶解したpH9の水溶液に代えた他は実例2と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。この基材の重量は約0.019g増加していた。
例4(参考例)
第1工程における第1溶液を、水に10ミリモル/リットルの濃度となるようにNa3PO4を溶解したpH11.5の水溶液に代えた他は実例2と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。この基材の重量は約0.018g増加していた。
【0027】
例5(実施例)
第1工程における第1溶液を、水に10ミリモル/リットルの濃度となるように(NH42HPO4を溶解したpH8の水溶液に代え、第2工程における第2溶液をpH12以上の飽和Ca(OH)2水溶液に代えた他は実施例2と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。この基材の重量は約0.016g増加していた。
【0028】
例6〜8(実施例)
第2工程における第2溶液として、1モル/リットル濃度のCaCl2水溶液をアンモニアによってpH8、9及び10に調整したものを使用した他は実例5と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。この基材の重量はpHによってそれぞれ約0.001g、0.011g及び0.014g増加していた。このように、pHが9及び10である場合は、pHが8である場合に比べてより多くの水酸アパタイトが析出している。
【0029】
比較例1〜2
第2工程における第2溶液として、1モル/リットル濃度のCaCl2水溶液を塩酸によってpH6及び7に調整したものを使用した他は実例5と同様にして操作した。しかし、水酸アパタイト皮膜は形成されず、基材の重量に変化はなかった。
【0030】
比較例3
例2において第3溶液として用いた擬似体液を使用し、100%セルロースの不織布からなる重量約0.14gの基材を用いた他は、実例1と同様にして第1工程を実施した。その後、第2工程は実施せず、第3溶液として、再び上記の擬似体液を使用し、浸漬日数を6日間とした他は、実例2と同様にして第3工程を実施した。しかし、この操作によっては水酸アパタイトの析出が少なく、この基材の重量増加は0.001g未満であった。
【0031】
例9(実施例)
第1工程;先ず、水に1モル/リットルの濃度となるようにCaCl2を溶解し、第4溶液(水溶液)を調製した。この第4溶液のpHは7.3であった。この溶液20ミリリットルを超音波洗浄機の浴槽内に入れ、100%セルロースの織物からなる重量約0.03gの基材を浸漬した。第4溶液の温度は25℃とした。浸漬時間は10分とし、その間、基材に超音波を照射した。その後、基材を洗浄機から取り出し、その表面に溶液が付着したまま60℃に調温された恒温槽に入れて乾燥した。
【0032】
第2工程;乾燥後の基材を1モル/リットル濃度のK2HPO4水溶液(第5溶液)に、25℃で24時間浸漬した。この第5溶液のpHは9であった。その後、基材を取り出し、水洗後60℃で乾燥した。この第2工程の操作の後、X線回折法によって分析したところ、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成されていることが確認された。また、この基材の重量は約0.017g増加しており、これは形成された皮膜の重量である。
【0033】
例10(実施例)
水に10ミリモル/リットルの濃度となるようにCaCl2を溶解し、pH7.3の第4溶液を調製した他は実例9と同様にして第1工程を実施した。その後、実例9における第2工程の水洗後、基材を実例2におけると同じ第3溶液250ミリリットルに浸漬した。この第3溶液のpHは、実例2と同様にして約7.2に調整した。このように、実例2と同様にして第3工程を実施した。この第3工程の操作の後、X線回折法によって分析したところ、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成されていることが確認された。また、この基材の重量は約0.014g増加しており、これは形成された皮膜の重量である。
【0034】
図2は、水酸アパタイト皮膜を形成する前の基材の表面(「基材のみ」と表記)、及び実例10において第1工程を実施した後の基材の表面(「第1工程後」と表記)、並びに第2工程及び第3工程を実施した後の、基材の表面に水酸アパタイト皮膜が形成された積層体の表面(「第2工程後」及び「第3工程後」と表記)のX線回折のチャートである。図2によれば、基材のみ及び第1工程後では、水酸アパタイトの回折ピークはまったく表れておらず、第2工程後では、実例1の場合と同様に、水酸アパタイトの2本の回折ピークが観察される。また、第3工程後では、これらピークの回折強度が非常に大きくなっており、第3工程による水酸アパタイトの析出量の増大が裏付けられている。
【0035】
例11〜13(実施例)
第2工程における第5溶液として、1モル/リットル濃度の(NH42HPO4水溶液をアンモニアによってpH8、9及び9.6に調整したものを使用した他は実例10と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。基材の重量はpHによってそれぞれ約0.008g、0.015g及び0.013g増加していた。このように、pHが9及び9.6である場合は、pHが8である場合に比べてより多くの水酸アパタイトが析出している。
【0036】
比較例4〜5
第2工程における第5溶液として、濃度1モル/リットルの(NH42HPO4水溶液を塩酸によってpH6及び7に調整したものを使用した他は実例10と同様にして操作した。しかし、水酸アパタイト皮膜は形成されず、基材の重量に変化はなかった。
【0037】
例14(実施例)
100%セルロースの不織布からなる重量約0.14gの基材を使用し、第3工程の浸漬日数を5日間とした他は実例10と同様にして操作した。その結果、基材のほぼ全面に水酸アパタイト皮膜が形成された。この基材の重量は約0.036g増加していた。このように本発明の方法では、基材の種類及び大きさによらず、水酸アパタイトが十分に、且つ均一に析出することが分かる。
【0038】
【発明の効果】
第1及び第発明のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法によれば、特に、合成繊維等からなる織布、不織布等、耐熱性の低い基材であっても、その表面に容易に水酸アパタイト皮膜若しくはその前駆体が混在する皮膜を製造することができる。また、第2及び第発明のように、更に、第3工程を加えることによって、より確実に水酸アパタイトを析出させることができ、且つその析出量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明において、皮膜を形成する前、及び第1工程後の基材の表面、並びに第2工程後の、基材の表面に水酸アパタイト等からなる皮膜が形成された積層体の表面のX線回折のチャートである。
【図2】 第及び第発明において、皮膜を形成する前、及び第1工程後の基材の表面、並びに第2工程、更には第3工程後の、基材の表面に水酸アパタイト皮膜が形成された積層体の表面のX線回折のチャートである。

Claims (11)

  1. 少なくともリンを含む第1溶液(但し、カルシウムを含まない。)に基材を浸漬した後、該第1溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともカルシウムを含みpHが8以上である第2溶液(但し、リンを含まない。)に浸漬する第2工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とするリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  2. 少なくともリンを含む第1溶液(但し、カルシウムを含まない。)に基材を浸漬した後、該第1溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともカルシウムを含みpHが8以上である第2溶液(但し、リンを含まない。)に浸漬する第2工程と、該第2溶液から取り出した上記基材を、実質的に飽和乃至過飽和濃度のアパタイト成分を含有する第3溶液に浸漬する第3工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とするリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  3. 上記第1溶液は塩基性リン酸塩の溶液である請求項1又は2に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  4. 上記第1溶液に浸漬中の上記基材に、超音波を照射する請求項1乃至のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  5. 少なくともカルシウムを含む第4溶液(但し、リンを含まない。)に基材を浸漬した後、該第4溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともリンを含みpHが8以上である第5溶液(但し、カルシウムを含まない。)に浸漬する第2工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とするリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  6. 少なくともカルシウムを含む第4溶液(但し、リンを含まない。)に基材を浸漬した後、該第4溶液から該基材を取り出して乾燥する第1工程と、乾燥後の上記基材を少なくともリンを含みpHが8以上である第5溶液(但し、カルシウムを含まない。)に浸漬する第2工程と、該第5溶液から取り出した上記基材を、実質的に飽和乃至過飽和濃度のアパタイト成分を含有する第3溶液に浸漬する第3工程と、を備え、上記基材の表面に水酸アパタイト及び水酸アパタイト前駆体のうちの少なくとも該水酸アパタイトを含む皮膜を形成させることを特徴とするリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  7. 上記第4溶液に浸漬中の上記基材に、超音波を照射する請求項5又は6に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  8. 上記基材が親水基を有している請求項1乃至のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  9. 上記基材の表面に親水基が導入されている請求項1乃至のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  10. 上記基材の表面が粗面化されている請求項1乃至のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
  11. 上記基材が有機高分子材料からなるものである請求項1乃至10のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系皮膜の製造方法。
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