JP3891784B2 - 硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤及び該充填剤を含有してなる硬化型樹脂組成物 - Google Patents

硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤及び該充填剤を含有してなる硬化型樹脂組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の比表面積を有する炭酸カルシウムが、特定の脂肪酸グリセリンエステルで表面処理された硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤、及びそれを配合してなる硬化型樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、例えば、硬化型樹脂に配合されて優れたチキソ性,耐スランプ性,貯蔵安定性,接着性を有する硬化型樹脂組成物を提供し得る硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤、及びそれを配合してなる硬化型樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特許第2652044号には、脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウム充填剤が、湿気硬化1液型樹脂組成物において優れたチキソ性及び耐スランプ性を付与し、且つ良好な貯蔵安定性を付与することが報告されている。また、特開平11−246780号には、2液混合性、押出し性、チキソ性、耐スランプ性が良好な2成分型硬化性樹脂組成物が記載されている。これらに記載されている樹脂組成物はそれぞれ目的とする物性を備えているものの、要求物性が益々厳しくなりつつある今日では、いずれも貯蔵安定性や接着性が十分とは言い難く、問題となることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術の上記問題点を解消し得る表面処理された硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤および該炭酸カルシウムを配合した硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、脂肪酸エステルの中でも特定の構造の脂肪酸グリセリンエステルで特定の比表面積を有する炭酸カルシウムを表面処理した硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤が、従来の脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウム充填剤に比べて、硬化型樹脂に配合した場合に樹脂組成物の貯蔵安定性をより向上させ、優れたチキソ性,耐スランプ性を維持し、かつ、より優れた接着性を付与出来ることを見いだした。さらには、接着剤や塗料においても同様の効果を付与できることも見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】
即ち、本発明の第1(請求項1)は、BET比表面積3〜80m2 /gの炭酸カルシウムが、下記化学式(1)
【0006】
【化4】
Figure 0003891784
【0007】
で表される脂肪酸グリセリンエステル中に含まれる脂肪酸残基又は水酸基の分布において、50〜95%が下記式(2)
【0008】
【化5】
Figure 0003891784
【0009】
で表されるステアリン酸残基であり、50〜5%が下記式(3)
【0010】
【化6】
Figure 0003891784
【0011】
で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステルで表面処理された硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤を内容とする。
【0012】
好ましい態様としての請求項2は、55〜90%が式(2)で表されるステアリン酸残基であり、45〜10%が式(3)で表されるパルミチン酸残基である請求項1記載の 化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤である。
【0013】
好ましい態様としての請求項3は、式(2)で表されるステアリン酸残基と式(3)で表されるパルミチン酸残基との合計が85〜100%である請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤である。
【0014】
本発明の第2(請求項4)は、硬化型樹脂に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭酸カルシウム充填剤を配合してなる硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0015】
好ましい態様としての請求項は、硬化型樹脂がシーラント用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物である。
【0016】
好ましい態様としての請求項は、硬化型樹脂が湿気硬化型樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物である。
【0017】
好ましい態様としての請求項は、硬化型樹脂が湿気硬化型シーラント用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物である。
【0018】
好ましい態様としての請求項は、硬化型樹脂が接着剤用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物である。
【0019】
好ましい態様としての請求項は、硬化型樹脂が湿気硬化型接着剤用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物である。
【0020】
好ましい態様としての請求項10は、硬化型樹脂が塗料用樹脂である請求項4記載の樹脂組成物である。
【0021】
好ましい態様としての請求項11は、硬化型樹脂がポリウレタン、ポリサルファイド、シリコーン、変成シリコーン、ポリイソブチレン、変成アクリル、アクリルウレタンから選ばれる少なくとも1種である請求項4〜10のいずれか1項に記載の樹脂組成物である。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される炭酸カルシウムは、BET法で測定した場合の比表面積が3〜80m2/gの粒度であり、好ましくは5〜60m2/g、より好ましくは8〜40m2/gの粒度である。比表面積が3m2/gより小さい(粒子が大きい)と、たとえ本発明の特定の脂肪酸グリセリンエステルで表面処理したとしても、優れた貯蔵安定性、接着性は得られるものの、チキソ性が不十分となる場合がある。また、比表面積が80m2/gより大きい(粒子が小さい)と、粒子の凝集が強く、たとえ本発明の特定の脂肪酸グリセリンエステルで表面処理したとしても、硬化型樹脂組成物中での分散性が悪くなり、目的とする十分な性能が発揮されない場合がある。
【0023】
上記炭酸カルシウムの製法については特に制限はないが、例えばCa(OH)2 の水スラリーにCO2 ガスを導入して生成させる沈降製炭酸カルシウムと、石灰石を機械的に粉砕,分級する重質炭酸カルシウムがあるが、いずれの炭酸カルシウムでも差し支えない。一般的には沈降製炭酸カルシウムの方が、より微細な粒子が得られやすい点で好ましく用いることが出来る。
【0024】
本発明において表面処理剤として用いられる脂肪酸グリセリンエステルについては、下記一般式(1)
【0025】
【化7】
Figure 0003891784
【0026】
で表される脂肪酸グリセリンエステル中に含まれる脂肪酸残基又は水酸基の分布において50〜95%が下記式(2)
【0027】
【化8】
Figure 0003891784
【0028】
で表されるステアリン酸残基であり、50〜5%が下記式(3)
【0029】
【化9】
Figure 0003891784
【0030】
で表されるパルミチン酸酸残基であることが必要であり、好ましくは55〜90%が式(2)で表されるステアリン酸残基、45〜10%が式(3)で表されるパルミチン酸残基であり、より好ましくは60〜85%が式(2)で表されるステアリン酸残基、40〜15%が式(3)で表されるパルミチン酸残基である。ステアリン酸残基が50%未満では硬化型樹脂組成物に十分なチキソ性、耐スランプ性を付与することができなくなり、一方、95%を越えると炭酸カルシウム表面への吸着が悪くなる。
【0031】
また、式(2)で表されるステアリン酸残基と式(3)で表されるパルミチン酸残基は、両者の合計が85〜100%の範囲で混在することが好ましく、この範囲内では、炭酸カルシウム表面への吸着性が一層良好となるとともに、耐熱性、耐候性、貯蔵安定性、接着性も一層良好となる。
【0032】
即ち、式(2)で表されるステアリン酸残基と式(3)で表されるパルミチン酸残基の合計が85%未満である場合は、例えば不飽和のものが多く存在した場合は脂肪酸グリセリンエステル自身の耐熱性が85%以上とした場合と比較して悪くなる傾向があり、これを表面処理した表面処理炭酸カルシウムおよびこれを配合した樹脂組成物の貯蔵安定性、耐熱性,耐候性が85%以上とした場合と比較して悪くなる場合があり、黄変等の原因となるおそれがある。さらに、配合系に溶解しやすい性質になるため、炭酸カルシウム表面からの離脱が起こり、85%以上とした場合と比較して貯蔵安定性や接着性の低下を招く場合がある。また、例えば炭素数17よりも大きなアルキル基を有する脂肪酸の残基が多く存在した場合は85%以上とした場合と比較して炭酸カルシウム表面への吸着が悪くなる傾向があり、コーティング不足となり、貯蔵安定性の低下や接着性の低下を招く場合がある。また、例えば炭素数15よりも小さなアルキル基を有する脂肪酸の残基が多く存在した場合は不飽和の場合と同じく、配合系に溶解しやすい性質になるため、85%以上とした場合と比較して貯蔵安定性や接着性の低下を招く場合がある。
【0033】
x,y,z,wの整数の上限は特に制限されないが、炭酸カルシウム表面への吸着性の面から通常21程度が一般的である。
本発明の脂肪酸残基の組成を満足する脂肪酸グリセリンエステルを成分とする油脂としては、例えば、水素添加ひまわり油、大豆極度硬化油、水素添加綿実油、牛脂極度硬化油、水添パーム油、大豆硬化油等が挙げられる。
【0034】
表面処理の方法としては、沈降製炭酸カルシウムの場合は気液反応であるため、水スラリー中または含水ケーキ中で表面処理するのが好ましい。本発明で用いる脂肪酸グリセリンエステルは一般に疎水性であるが、炭酸カルシウムのスラリー中に加え撹拌するか、含水ケーキ中で混練することにより炭酸カルシウムの表面に十分に吸着結合させることができる。重質炭酸カルシウムの場合は乾式で粉砕することが多いので、乾式で表面処理するのが好ましい。例えばヘンシェルミキサー等の加熱・撹拌装置を使用するのがよい。
【0035】
表面処理温度については、好ましくは63〜150℃、より好ましくは65〜140℃、更に好ましくは70〜130℃である。表面処理温度が63℃より低いと、炭酸カルシウムへの吸着結合が起こりにくくなり、表面処理が不均一になるため好ましくない。また、処理温度が150℃より高いと、脂肪酸グリセリンエステルが熱劣化し、変質するおそれがあるため好ましくない。水スラリー中で表面処理する場合は、高圧下で行うのも好ましい方法である。
【0036】
表面処理量については特に制限はないが、炭酸カルシウムの粒度に応じて変量した方がよい。一般には、炭酸カルシウムに対して0.1〜15重量%程度が適当である。0.1重量%未満では表面処理の効果が不十分で、一方、15重量%を越えると余剰の脂肪酸グリセリンエステルが配合系に溶出する等、悪影響を及ぼすおそれがある。
【0037】
本発明の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤が配合される硬化型樹脂は、例えばシーラントでは、ポリウレタン,ポリサルファイド,シリコーン,変成シリコーン,ポリイソブチレン,アクリル、変成アクリル,アクリルウレタン、ブチルゴム、エポキシ、塩化ビニル、フッ素系等が例示される。接着剤としては、上記シーラントに例示されるものに加えて、ユリア、フェノール、ポリエステル、酢酸ビニル等が例示される。塗料用としては、アルキド、アクリル、酢酸ビニル、ウレタン、シリコーン、フッ素系、スチレン、メラミン、エポキシ等が例示される。これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
【0038】
本発明の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤を、例えばシーラント、接着剤、塗料に配合することにより、優れたチキソ性、耐スランプ性はもちろんのこと、さらに優れた貯蔵安定性、接着性を付与することができる。
【0039】
本発明の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤の配合部数は、用途によって適宜設定すればよい。シーラントの場合は、シーリング材の種類にもよるが、例えばポリウレタン樹脂や変成シリコーン樹脂の場合は樹脂100重量部に対して通常10〜200重量部、好ましくは40〜150重量部程度が適当である。塗料や接着剤の場合は樹脂100重量部に対して通常2〜100重量部、好ましくは5〜80重量部程度が適当である。貯蔵安定性については水分が大きく影響するため、使用する前に乾燥させると、より一層確実なものとなる。乾燥条件としては、例えば100℃前後で数時間オーブン等で放置すればよい。いずれの場合も配合部数が少なすぎるとチキソ性や耐スランプ性の効果が期待できず、一方、多すぎると貯蔵安定性や接着性に悪影響を与える。
【0040】
【実施例】
以下、実施例、比較例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約を受けるものではない。
なお評価については、後に示す試験方法(1)(4)により、シーラント、塗料、接着剤の各組成物を作成することによって行った。
【0041】
実施例1
濃度160gCaCO3/L、温度80℃に調整したBET比表面積30m2/gの沈降製炭酸カルシウムの水スラリー10Lに対して、上記一般式(1)において91%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、6%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(水素添加ひまわり油)を80g 加えて炭酸カルシウムスラリーと共に強撹拌した。この炭酸カルシウムスラリーを脱水,乾燥,粉砕して脂肪酸グリセリンエステルで表面処理された炭酸カルシウム粉体を得た(表1参照)。
【0042】
実施例2
実施例1で、84%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、11%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(水添パーム油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0043】
実施例3
実施例1で、70%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、22%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(水素添加綿実油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0044】
実施例4
実施例1で、63%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、29%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(牛脂極度硬化油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0045】
実施例5
実施例1で、51%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、42%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(水添パーム油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0046】
実施例6
実施例1で、69%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、11%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(大豆硬化油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0047】
比較例1
実施例1で、42%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、11%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(大豆硬化油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0048】
比較例2
実施例1で、34%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、27%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(牛脂硬化油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0049】
比較例3
実施例1で、22%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、26%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(牛脂硬化油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0050】
比較例4
実施例1で、4%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、42%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(パーム油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0051】
比較例5
実施例1で、91%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基であり、2%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(水添トール油)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0052】
比較例6
実施例1で、100%が上記式(2)で表されるステアリン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(トリステアリン酸グリセライド)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0053】
比較例7
実施例1で、100%が上記式(3)で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステル(トリパルミチン酸グリセライド)に変える以外は全て実施例1と同様とした(表1参照)。
【0054】
【表1】
Figure 0003891784
【0055】
実施例7〜12,比較例8〜14
実施例1〜6,比較例1〜7で得られた粉体を110℃×5時間乾燥させた後、下記試験方法(1)にて1成分型ウレタンシーラントを作成し、その効果をテストした。結果を表2に示す。
【0056】
(試験方法(1):1成分型ウレタンシーラント)
[配合]
樹脂(タケネートL1004、武田薬品工業株式会社製) 150重量部
硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤 100重量部
[混練方法]
上記配合物を小型ニーダーで混練して湿気硬化一液型シーリング材を作成した。
[粘度測定方法]
B8U型粘度計を使用した。ローターはNo.7を使用した。
[貯蔵安定性試験方法]
カートリッジに充填し、60℃のオーブン中に1週間放置した。
[耐スランプ性試験方法]
垂直に施工した状態を目視で判定した。
○:耐スランプ性が良好である。
×:耐スランプ性が不良である。
【0057】
【表2】
Figure 0003891784
【0058】
表2から、本発明の実施例1〜6の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤を配合した実施例7〜12の湿気硬化1成分型シーリング材は、増粘率が小さいことより貯蔵安定性が良いことがわかる。
【0059】
実施例13〜18、比較例15〜21
実施例1〜6,比較例1〜7で得られた粉体を下記試験方法(2)にて2成分型変成シリコーンシーラントを作成し、その効果をテストした。結果を表3に示す。
【0060】
(試験方法(2):2成分型変成シリコーンシーラント)
[配合]
基剤:樹脂(MSポリマーS203、鐘淵化学工業株式会社製)100重量部
可塑剤DOP(ダイヤサイザー、三菱化学株式会社製) 50重量部
重質炭酸カルシウム(スーパーS、丸尾カルシウム株式会社製)
30重量部
硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤 120重量部
硬化剤:オクチル酸スズ(ネオスタンU−28、日東化成株式会社製)
15重量部
ラウリルアミン(和光純薬一級試薬) 5重量部
可塑剤DOP(ダイヤサイザー、三菱化学株式会社製) 55重量部
炭酸カルシウム(カルファイン200M、丸尾カルシウム株式会社製)
75重量部
【0061】
[混練方法]
1リットルのカップ(内径100mm、深さ120mm)に基剤配合成分を秤取り、遊星式脱泡混練り機(クラボウ株式会社製/KK−500)にて、混練り条件9−9−30で混練りした。同じく、硬化剤配合成分も同じ条件で混練りした。なお、上記混練り条件「a−b−c」は、aは公転条件、bは自転条件を示し、cは時間を示しc×10秒を意味する。
【0062】
[シーラント粘度測定方法]
基剤/硬化剤をそれぞれ100g/10gの比率で1リットルのカップに秤取り、上記[混練方法]と同様に、遊星式脱泡混練り機にて、混練り条件9−5−6で混練りした。混練り物の粘度をB8U型粘度計を用いて(ロータはNo.7)測定した。
【0063】
[接着性試験]
基剤/硬化剤=10/1の比率で十分に混合脱泡後、JIS A5757 6.11引張応力及び伸び試験に基づいてH型を作成し、下記の基準により接着性の評価を行った。被着体はアルミ板、プライマーはUM2(サンスター技研株式会社製)をそれぞれ使用した。
○:材料破壊
△:一部界面剥離
×:界面剥離
【0064】
[貯蔵安定性試験]
基剤を内径50mm、深さ15mmの容器に入れ、温度80℃、湿度90%の雰囲気中に保存した。そして、指先で基剤表面に触れた際、増粘およびゲル化により基剤が指先に付着しなくなるまでに要した日数を数えた。
【0065】
【表3】
Figure 0003891784
【0066】
表3から、本発明の実施例1〜6の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤を配合した実施例13〜18の2成分型変成シリコーンシーラントは、接着性に優れ、また貯蔵安定性も良好であった。
【0067】
実施例19〜24、比較例22〜28
実施例1〜6,比較例1〜7で得られた粉体を下記試験方法(3)にて焼き付け塗料を作成し、その効果をテストした。結果を表4に示す。
【0068】
(試験方法(3):焼き付け塗料)
[配合]
<ミルベース>
アルキド樹脂(ベッコゾールET-3300-60X 、大日本インキ化学工業株式会社製)
42重量部
メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ-820-60、大日本インキ化学工業株式会社製)
18重量部
酸化チタン(タイペークR-820 、石原産業株式会社製) 120重量部
硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤 18重量部
キシレン 52重量部
ガラスビーズ(2〜3mmφ) 120重量部
<レットダウン>
アルキド樹脂(ベッコゾールET-3300-60X 、大日本インキ化学工業株式会社製)
132重量部
メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ-820-60、大日本インキ化学工業株式会社製)
56重量部
450mlのマヨネーズ瓶にミルベースを秤取り、ペイントコンディショナー(レッドデビル社)で60分間分散させた。その後、レットダウンを追加し、さらに30分間混合した。
【0069】
[分散粒度測定方法]
塗料の分散粒度を0〜100μmのグラインドゲージにて測定した。
【0070】
[塗料粘度測定方法]
作成した塗料を20℃の恒温槽中に1昼夜放置した後、BM型粘度計にて測定した。ロータはNo.3ロータを使用した。
【0071】
[KU値]
ストーマ粘度計にて測定した。
【0072】
[耐沸騰水試験]
幅50mm、長さ100mm、厚み2mmのガラス板を塗料中に浸けて塗布した後、120℃のオーブン中で、30分間焼き付けした。それを沸騰した水中に浸け、10分後と30分後の塗膜の表面を観察した。
【0073】
【表4】
Figure 0003891784
【0074】
表4から、本発明の実施例1〜6の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤を配合した実施例19〜24の焼き付け塗料で形成された塗膜は、ガラス板に対する密着性(接着性)が良いことがわかる。
【0075】
実施例25〜30、比較例29〜35
実施例1〜6,比較例1〜7で得られた粉体を110℃×5時間乾燥させた後、下記試験方法(4)にてウレタン接着剤を作成し、その効果をテストした。結果を表5に示す。
【0076】
(試験方法(4):ウレタン接着剤)
[配合]
樹脂 (タケネートL−1036、武田薬品工業株式会社製)100重量部
硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤 50重量部
【0077】
[混練方法]
小型ニーダーで混練りしてウレタン接着剤を作成した。
【0078】
[粘度測定方法]
BS型粘度計を使用した。ロータはNo.7ロータを使用した。
【0079】
[貯蔵安定性試験]
カートリッジに充填し、50℃のオーブン中に1週間放置した。
【0080】
【表5】
Figure 0003891784
【0081】
表5から、本発明の実施例1〜6の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤を配合した実施例25〜30のウレタン接着剤は、増粘率が小さく貯蔵安定性が良いことがわかる。
【0082】
【発明の効果】
叙上のとおり、本発明の硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム充填剤は、硬化型樹脂に配合され、優れたチキソ性、耐スランプ性、貯蔵安定性、接着性等を有する硬化型樹脂組成物を提供することができる。

Claims (11)

  1. BET比表面積3〜80m2 /gの炭酸カルシウムが、下記一般式(1)
    Figure 0003891784
    で表される脂肪酸グリセリンエステル中に含まれる脂肪酸残基又は水酸基の分布において、50〜95%が下記式(2)
    Figure 0003891784
    で表されるステアリン酸残基であり、50〜5%が下記式(3)
    Figure 0003891784
    で表されるパルミチン酸残基である脂肪酸グリセリンエステルで表面処理された硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤
  2. 55〜90%が式(2)で表されるステアリン酸残基であり、45〜10%が式(3)で表されるパルミチン酸残基である請求項1記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤
  3. 式(2)で表されるステアリン酸残基と式(3)で表されるパルミチン酸残基との合計が85〜100%である請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム充填剤
  4. 硬化型樹脂に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭酸カルシウム充填剤を配合してなる硬化型樹脂組成物。
  5. 硬化型樹脂がシーラント用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  6. 硬化型樹脂が湿気硬化型樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  7. 硬化型樹脂が湿気硬化型シーラント用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  8. 硬化型樹脂が接着剤用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  9. 硬化型樹脂が湿気硬化型接着剤用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  10. 硬化型樹脂が塗料用樹脂である請求項4記載の硬化型樹脂組成物。
  11. 硬化型樹脂がポリウレタン、ポリサルファイド、シリコーン、変成シリコーン、ポリイソブチレン、変成アクリル、アクリルウレタンから選ばれる少なくとも1種である請求項4〜10のいずれか1項に記載の硬化型樹脂組成物。
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