JP3176213B2 - 貯蔵安定性の改良された変性シリコーン樹脂組成物及びそれからなるシーラント - Google Patents

貯蔵安定性の改良された変性シリコーン樹脂組成物及びそれからなるシーラント

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JP3176213B2 JP06548994A JP6548994A JP3176213B2 JP 3176213 B2 JP3176213 B2 JP 3176213B2 JP 06548994 A JP06548994 A JP 06548994A JP 6548994 A JP6548994 A JP 6548994A JP 3176213 B2 JP3176213 B2 JP 3176213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の表面処理剤によ
り表面処理された炭酸カルシウムを含有する変性シリコ
ーン樹脂組成物及びそれからなるシーラントに関するも
のであり、更に詳しくは、長期間に渡っての貯蔵による
粘度変化が少ない、極めて良好な貯蔵安定性を有する変
性シリコーン樹脂組成物及びそれからなるシーラントに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】変性シリコーン樹脂は、シーリング材、
塗料、接着剤等の分野に広く利用されている。特にシー
リング材としては、その優れた耐久性、耐候性、耐熱
性、耐寒性に加えて、2成分型においては、石材、タイ
ル、各種塗装板への良好な非汚染性などの特徴を有し、
また1成分型においても良好な塗装性、接着性等の特徴
を有するため、超高層ビルをはじめプレハブ住宅に至る
幅広い用途に使用されている。この様に、変性シリコー
ンシーリング材はシリコーン系、ポリウレタン系、ポリ
サルファイド系等の弾性シーリング材に比べてバランス
がとれた建築用シーリング材として、ここ数年、使用量
において高い伸び率が続いている。特に変性シリコーン
2成分型シーリング材には、従来、粘性、チキソ性付与
及び増量のために一次粒子径0.05〜0.1μm程度
のコロイド炭酸カルシウムが使用されている。これら炭
酸カルシウムは、分散性を改良するため脂肪酸石鹸を表
面処理されたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変性シリコーン2成分
型シーリング材は、ペースト状の硬化剤、基剤の2成分
からなっており、これら2成分を施工時に混合して使用
する。炭酸カルシウムは基剤に配合されるが、脂肪酸石
鹸を表面処理した炭酸カルシウムを配合した基剤を長期
に亘って保存した場合、熱・湿気の影響により増粘し、
作業性が悪くなったり、ひどい場合はゲル化して使用で
きなくなるといった所謂貯蔵安定性が悪くなるという問
題がある。特に、夏季にこの問題は多く発生する。従っ
て、変性シリコーン2成分型シーリング材用として、貯
蔵安定性に優れた炭酸カルシウムの開発が強く望まれて
いた。また、変性シリコーン1成分型シーリング材ある
いは塗料、接着剤等他の変性シリコーン樹脂組成物の場
合も上記変性シリコーン2成分型シーリング材の場合と
同様の炭酸カルシウムが使用されている。この場合も、
2成分型の場合と同様の問題がある。このため、これら
の分野においても貯蔵安定性に優れた炭酸カルシウムの
開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解消するべく鋭意研究の結果、特定物質で表面処理
した炭酸カルシウムを変性シリコーン樹脂組成物に使用
することにより、極めて良好な貯蔵安定性が発揮される
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明の第1は、硫酸エステル型陰イオン界面活性
剤及びスルホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より
選ばれた少なくとも1種で表面処理した炭酸カルシウム
を必須成分として含有することを特徴とする貯蔵安定性
の改良された変性シリコーン樹脂組成物を、本発明の第
2は、(A)硫酸エステル型陰イオン界面活性剤及びス
ルホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より選ばれた
少なくとも1種と、(B)脂肪酸石鹸とで表面処理した
炭酸カルシウムを必須成分として含有することを特徴と
する貯蔵安定性の改良された変性シリコーン樹脂組成物
を、本発明の第3は、上記変性シリコーン樹脂組成物か
らなる変性シリコーン樹脂系シーラントを、それぞれ内
容とするものである。
【0005】本発明に使用される硫酸エステル型陰イオ
ン界面活性剤としては、例えば長鎖アルコール硫酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル、硫酸化油等、あるいはそれらのナトリウム、カリウ
ム等の塩が挙げられ、またスルホン酸型陰イオン界面活
性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸、ア
ルキルナフタレンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、
αオレフィンスルホン酸、アルキルスルホコハク酸等あ
るいはそれらのナトリウム、カリウム等の塩が挙げられ
る。
【0006】本発明に使用される脂肪酸石鹸としては、
例えばカプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリ
ン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸等の脂
肪酸のナトリウム、カリウム塩等が挙げられる。
【0007】表面処理される炭酸カルシウムの製造方法
については特に制限は無いが、一般に炭酸カルシウムの
製造方法としてはCa(OH)2 の水スラリーにCO2
ガスを導入して生成させる沈降製炭酸カルシウムと称す
るものと、石灰石を機械的に粉砕、分級する重質炭酸カ
ルシウムと称するものの2種類があるが、このどちらで
もよい。本発明に使用される炭酸カルシウムは、一次粒
子径が1.0μm以下の粒度のものが好ましく、一般に
は0.02μm〜1.0μmの粒度ものを用いるのが更
に好ましい。0.02μm未満であっても本発明の効果
は発揮されるが、0.02μm未満の炭酸カルシウムは
工業的に生産されていないので入手が困難である。また
1.0μmより粒子が大きいと、例えば変性シリコーン
2成分型シーリング材に配合した際、十分に良好な粘
性、チキソ性を付与することができない。
【0008】表面処理の方法としては、沈降製炭酸カル
シウムの場合は気液反応であるため、水スラリー中で表
面処理するのが好ましい。本発明に使用される表面処理
剤はいずれのものも水溶液として水スラリー中に加え撹
拌すると、水スラリー中の炭酸カルシウムと十分に吸着
結合する。重質炭酸カルシウムの場合は乾式で粉砕され
ることが多いため、乾式で表面処理するのが好ましい
が、水スラリーとして表面処理してもよい。2種以上の
表面処理剤を使用する場合の添加方法は、表面処理剤を
同時に添加するか、別々に添加するか、あるいは使用す
る表面処理剤を予め十分均一に混合したものを添加すれ
ばよい。
【0009】表面処理量については炭酸カルシウムの粒
度に応じて変量した方がよいが、炭酸カルシウム100
重量部に対して表面処理剤の合計処理量を1.0〜1
0.0重量部とするのがよい。1.0重量部未満では炭
酸カルシウム表面を完全に処理することができず、十分
な効果を発揮することができない。また、表面処理量を
1.0重量部を越えて徐々に増やしていくとそれに応じ
て貯蔵安定性に対する効果は大きくなるが、10.0重
量部を越えて使用しても得られる効果は変わらず、従っ
て経済的に好ましくない。
【0010】本発明においては、(A)硫酸エステル型
又はスルホン酸型の陰イオン界面活性剤と、(B)脂肪
酸石鹸とを併用して表面処理することにより、より大き
な効果が得られる。この場合の併用処理量の割合として
は、(A)硫酸エステル型陰イオン界面活性剤及びスル
ホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より選ばれた少
なくとも1種と(B)脂肪酸石鹸との比が重量比で
(A)/(B)=1/3以上となるよう表面処理するの
がよい。併用割合が1/3未満では、併用による貯蔵安
定性の向上効果が十分に発揮できない。(A)/(B)
=1/3以上であれば本発明の併用効果は十分に発揮さ
れるが、(A)/(B)=3/1以上となると併用の効
果が不十分となる。尚、脂肪酸石鹸単独で表面処理した
場合は、本発明の目的とする貯蔵安定性の改善効果は殆
ど期待できない。
【0011】併用の場合の表面処理量についても上記単
独使用の場合と同様で、炭酸カルシウムの粒度に応じて
変量した方がよいが、炭酸カルシウム100重量部に対
して各表面処理剤の合計処理量を1.0〜10.0重量
部とするのがよい。
【0012】上記の如くして得られた炭酸カルシウムを
変性シリコーン樹脂100重量部に対して10〜300
重量部、好ましくは50〜200重量部を配合して変性
シリコーン樹脂組成物とする。得られた変性シリコーン
樹脂組成物は貯蔵安定性に優れており、該組成物を使用
したシーリング材、接着剤等は貯蔵安定性において極め
て良好な物性を有し、また粘性、チキソ性、及び強度物
性等のいずれにおいても従来にない優れた効果を発揮す
る。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 一次粒子径0.05μmの炭酸カルシウム1000gを
含む水懸濁液10リットルにドデシルベンゼンスルホン
酸9gを含む水溶液90gを添加して撹拌機で30分間
した。その後、吸引濾過し、80℃で乾燥後、粉砕し
た。こうして得られた炭酸カルシウム500gを変性シ
リコーン樹脂(カネカMSポリマー15A、鐘淵化学工
業株式会社製)400g、ジオクチルフタレート300
gと混練した後、3本ロールで混練し分散させた。こう
して変性シリコーン2成分型シーリング材の基剤を得
た。
【0014】実施例2 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸10gを含む水溶液100gを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0015】実施例3 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸30gを含む水溶液300gを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0016】実施例4 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸8gを含む水溶液80gと、ラウリン酸カリウム32
gを含む水溶液320gとを添加する以外は実施例1と
同様に操作した。
【0017】実施例5 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸10gを含む水溶液100gと、ラウリン酸カリウム
30gを含む水溶液300gとを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0018】実施例6 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸12gを含む水溶液120gと、ラウリン酸カリウム
28gを含む水溶液280gとを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0019】実施例7 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸20gを含む水溶液200gと、ラウリン酸カリウム
20gを含む水溶液200gとを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0020】実施例8 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸2.7gを含む水溶液27gと、ラウリン酸カリウム
6.3gを含む水溶液63gとを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0021】実施例9 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸3gを含む水溶液30gと、ラウリン酸カリウム7g
を含む水溶液70gとを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
【0022】実施例10 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸6gを含む水溶液60gと、ラウリン酸カリウム14
gを含む水溶液140gとを添加する以外は実施例1と
同様に操作した。
【0023】実施例11 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸18gを含む水溶液180gと、ラウリン酸カリウム
42gを含む水溶液420gとを添加する以外は実施例
1と同様に操作した。
【0024】実施例12 実施例6において、一次粒子径0.05μmの炭酸カル
シウムに代えて、一次粒子径0.15μmの炭酸カルシ
ウムを使用した以外は実施例6と同様に操作した。
【0025】実施例13 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸10gを含む水溶液100gと、オレイン酸ナトリウ
ム20gを含む水溶液200gとを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
【0026】実施例14 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ドデシルベンゼンスルホン
酸12gを含む水溶液120gと、オレイン酸ナトリウ
ム28gを含む水溶液280gとを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
【0027】実施例15 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ラウリル硫酸ナトリウム1
0gを含む水溶液100gを添加する以外は実施例1と
同様に操作した。
【0028】実施例16 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ラウリル硫酸ナトリウム1
2gを含む水溶液120gと、オレイン酸ナトリウム2
8gを含む水溶液280gとを添加する以外は実施例1
と同様に操作した。
【0029】実施例17 実施例3により得られた表面処理炭酸カルシウム500
gを変性シリコーン樹脂(カネカMSポリマー15A)
1000gと混練した後、3本ロールで混練し分散させ
た。こうして変性シリコーン樹脂組成物を得た。
【0030】実施例18 実施例17において、実施例3により得られた表面処理
炭酸カルシウムに代えて、実施例6により得られた表面
処理炭酸カルシウムを使用した以外は実施例17と同様
に操作した。
【0031】比較例1 実施例1において、炭酸カルシウムに表面処理を全く行
わない以外は実施例1と同様に操作した。
【0032】比較例2 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ラウリン酸カリウム20g
を含む水溶液200gを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
【0033】比較例3 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ラウリン酸カリウム40g
を含む水溶液400gを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
【0034】比較例4 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、ラウリン酸カリウム60g
を含む水溶液600gを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
【0035】比較例5 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸9gを
含む水溶液90gに代えて、オレイン酸ナトリウム40
gを含む水溶液400gを添加する以外は実施例1と同
様に操作した。
【0036】比較例6 実施例17において、実施例3により得られた表面処理
炭酸カルシウムに代えて、比較例3により得られた表面
処理炭酸カルシウムを使用した以外は実施例17と同様
に操作した。
【0037】以上の実施例1〜18及び比較例1〜6に
よって得られた変性シリコーン2成分型シーリング材の
基剤又は変性シリコーン樹脂組成物を内径50mm、深
さ15mmの容器に入れ、温度60℃湿度80%中に保
存した。そして指先で基剤表面に触れた際、増粘および
ゲル化により基剤又は樹脂組成物が指先に付着しなくな
るまでに要した日数を数えた。結果を表1、表2、表3
及び表4に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】表1〜表4の結果から、硫酸エステル型陰
イオン界面活性剤及び/又はスルホン酸型陰イオン界面
活性剤で表面処理した炭酸カルシウムを含有する変性シ
リコーン樹脂組成物及びそれからなるシーラントは、貯
蔵安定性が著しく改善されている。また、脂肪酸石鹸単
独で表面処理した炭酸カルシウムを用いても、貯蔵安定
性の改良は殆ど期待できないのに対し、脂肪酸石鹸を上
記陰イオン界面活性剤と併用して表面処理した炭酸カル
シウムを用いることにより貯蔵安定性の改善効果は驚異
的に増大する。例えば、陰イオン界面活性剤1.0重量
%で表面処理した実施例2では、貯蔵安定性が10日で
あるのに対し、これに脂肪酸石鹸を3.0重量%併用し
た実施例5では、貯蔵安定性が14日と1.4倍にな
り、また例えば、実施例10では、陰イオン界面活性剤
を0.6重量%に減らしたにも拘らず、脂肪酸石鹸を
1.4重量%併用することにより貯蔵安定性は25日と
2.5倍になっている。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明で得られる変性シ
リコーン樹脂組成物及び該組成物からなるシーラント
は、従来法によって得られるものに比べ極めて貯蔵安定
性に優れ、従って作業効率が極めて良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 71/02 C08K 9/04 C08L 83/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸エステル型陰イオン界面活性剤及び
    スルホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種で表面処理した炭酸カルシウムを必須
    成分として含有することを特徴とする貯蔵安定性の改良
    された変性シリコーン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 表面処理量が炭酸カルシウム100重量
    部に対して1.0〜10.0重量部である請求項1記載
    の変性シリコーン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウムの電子顕微鏡観察による
    一次粒子径(以下、一次粒子径と記す)が1.0μm以
    下である請求項1記載の変性シリコーン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 表面処理炭酸カルシウムが変性シリコー
    ン樹脂100重量部に対し10〜300重量部配合され
    てなる請求項1記載の変性シリコーン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (A)硫酸エステル型陰イオン界面活性
    剤及びスルホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より
    選ばれた少なくとも1種と、(B)脂肪酸石鹸とで表面
    処理した炭酸カルシウムを必須成分として含有すること
    を特徴とする貯蔵安定性の改良された変性シリコーン樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】 表面処理量が炭酸カルシウム100重量
    部に対して1.0〜10.0重量部である請求項5記載
    の変性シリコーン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 炭酸カルシウムの一次粒子径が1.0μ
    m以下である請求項5記載の変性シリコーン樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 表面処理炭酸カルシウムが変性シリコー
    ン樹脂100重量部に対し10〜300重量部配合され
    ている請求項5記載の変性シリコーン樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 (A)硫酸エステル型陰イオン界面活性
    剤及びスルホン酸型陰イオン界面活性剤からなる群より
    選ばれた少なくとも1種と(B)脂肪酸石鹸との割合が
    (A)/(B)=1/3以上である請求項5記載の変性
    シリコーン樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1から9記載の変性シリコーン
    樹脂組成物からなる変性シリコーン樹脂系シーラント。
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