JPH1160950A - 硬化型組成物及びそれからなるシーリング材 - Google Patents
硬化型組成物及びそれからなるシーリング材Info
- Publication number
- JPH1160950A JPH1160950A JP9241861A JP24186197A JPH1160950A JP H1160950 A JPH1160950 A JP H1160950A JP 9241861 A JP9241861 A JP 9241861A JP 24186197 A JP24186197 A JP 24186197A JP H1160950 A JPH1160950 A JP H1160950A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium carbonate
- parts
- weight
- acid
- curable composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可使時間が長く、適度の粘性を有する作業性
の良好な硬化型組成物を提供する。 【解決手段】 ポリサルファイドポリエーテルポリマー
と、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化
合物からなる硬化型組成物であって、BET比表面積が
5m2/g以上の炭酸カルシウムを、(A)硫酸エステル
型陰イオン界面活性剤及びスルホン酸型陰イオン界面活
性剤からなる群より選ばれた少なくとも1種と(B)脂
肪酸及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
とからなり重量比(A)/(B)が1/5〜2/1の表
面処理剤により、炭酸カルシウム100重量部に対して
1.0重量部以上表面処理した表面処理炭酸カルシウム
をポリサルファイドポリエーテルポリマー100重量部
に対して10〜500重量部含有してなる。
の良好な硬化型組成物を提供する。 【解決手段】 ポリサルファイドポリエーテルポリマー
と、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化
合物からなる硬化型組成物であって、BET比表面積が
5m2/g以上の炭酸カルシウムを、(A)硫酸エステル
型陰イオン界面活性剤及びスルホン酸型陰イオン界面活
性剤からなる群より選ばれた少なくとも1種と(B)脂
肪酸及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
とからなり重量比(A)/(B)が1/5〜2/1の表
面処理剤により、炭酸カルシウム100重量部に対して
1.0重量部以上表面処理した表面処理炭酸カルシウム
をポリサルファイドポリエーテルポリマー100重量部
に対して10〜500重量部含有してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化型組成物及びそ
れからなるシーリング材に関し、更に詳しくは、特定の
BET比表面積を有し且つ特定の表面処理剤により表面
処理された炭酸カルシウムを含有してなる、ポリサルフ
ァイドポリエーテルポリマーとイソシアネート含有化合
物からなる硬化型組成物及びそれからなるシーリング材
に関するものである。
れからなるシーリング材に関し、更に詳しくは、特定の
BET比表面積を有し且つ特定の表面処理剤により表面
処理された炭酸カルシウムを含有してなる、ポリサルフ
ァイドポリエーテルポリマーとイソシアネート含有化合
物からなる硬化型組成物及びそれからなるシーリング材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリサルファイド樹脂は、シーリング
材、塗料、接着剤等の分野に広く利用されている。特に
シーリング材としては、その優れた耐候性、耐久性に加
えて、金属、石材、コンクリート、各種塗装など種々の
建築材料に対する強固な接着性によって建築用途におけ
る汎用シーリング材として多くの実績を上げている。
材、塗料、接着剤等の分野に広く利用されている。特に
シーリング材としては、その優れた耐候性、耐久性に加
えて、金属、石材、コンクリート、各種塗装など種々の
建築材料に対する強固な接着性によって建築用途におけ
る汎用シーリング材として多くの実績を上げている。
【0003】ポリサルファイドポリマーは分子中にポリ
サルファイド結合を含むため、極性が高く限られた可塑
剤しか使用できず、従って、安価な汎用の可塑剤が使用
できないため、シーリング材等の配合物にする際のコス
トが高くなる。また、ポリサルファイドポリマーを使用
したシーリング材の硬化物に塗料を塗布した場合、可塑
剤のしみだしにより塗膜を軟化させる問題がある。更
に、ポリサルファイドポリマーはPbO2 、MnO2 等
の酸化剤による着色が避けられない。これら問題を解決
するため、ポリサルファイドポリマーとチオール基含有
ポリエーテルポリマーから得られるポリサルファイドポ
リエーテルポリマーと分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する化合物で硬化させることにより、汎用の安
価な可塑剤との相溶性に優れ、容易に白色の硬化物とな
り、良好な耐候性を有する硬化物が得られている。
サルファイド結合を含むため、極性が高く限られた可塑
剤しか使用できず、従って、安価な汎用の可塑剤が使用
できないため、シーリング材等の配合物にする際のコス
トが高くなる。また、ポリサルファイドポリマーを使用
したシーリング材の硬化物に塗料を塗布した場合、可塑
剤のしみだしにより塗膜を軟化させる問題がある。更
に、ポリサルファイドポリマーはPbO2 、MnO2 等
の酸化剤による着色が避けられない。これら問題を解決
するため、ポリサルファイドポリマーとチオール基含有
ポリエーテルポリマーから得られるポリサルファイドポ
リエーテルポリマーと分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する化合物で硬化させることにより、汎用の安
価な可塑剤との相溶性に優れ、容易に白色の硬化物とな
り、良好な耐候性を有する硬化物が得られている。
【0004】これら組成物をシーリング材として使用す
る場合、経済性、組成物を施工する際の作業性及び硬化
後の物性を改良する目的で炭酸カルシウム等の充填剤が
添加される。しかしながら、一般にシーリング材用とし
て使用される脂肪酸石鹸を表面処理した炭酸カルシウム
を配合した場合、十分な可使時間が得られず作業性が悪
くなるという問題がある。従って、ポリサルファイドポ
リエーテルポリマーとイソシアネート基含有化合物から
なる硬化物に対して良好な作業性となる炭酸カルシウム
の開発が望まれていた。
る場合、経済性、組成物を施工する際の作業性及び硬化
後の物性を改良する目的で炭酸カルシウム等の充填剤が
添加される。しかしながら、一般にシーリング材用とし
て使用される脂肪酸石鹸を表面処理した炭酸カルシウム
を配合した場合、十分な可使時間が得られず作業性が悪
くなるという問題がある。従って、ポリサルファイドポ
リエーテルポリマーとイソシアネート基含有化合物から
なる硬化物に対して良好な作業性となる炭酸カルシウム
の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解消するべく鋭意研究の結果、特定のBET比表面
積を有し且つ特定物質で表面処理した炭酸カルシウムを
ポリサルファイドポリエーテルポリマー組成物に使用す
ることにより、極めて良好な粘性、作業性が発揮される
ことを見いだし本発明を完成するに至った。
題を解消するべく鋭意研究の結果、特定のBET比表面
積を有し且つ特定物質で表面処理した炭酸カルシウムを
ポリサルファイドポリエーテルポリマー組成物に使用す
ることにより、極めて良好な粘性、作業性が発揮される
ことを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、ポリサルファイドポリエ
ーテルポリマーと、1分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する化合物からなる硬化型組成物であって、B
ET比表面積が5m2/g以上の炭酸カルシウムを、
(A)硫酸エステル型陰イオン界面活性剤及びスルホン
酸型陰イオン界面活性剤からなる群より選ばれた少なく
とも1種と(B)脂肪酸及びその塩からなる群より選ば
れた少なくとも1種とからなり重量比(A)/(B)が
1/5〜2/1の表面処理剤により、炭酸カルシウム1
00重量部に対して1.0重量部以上表面処理した表面
処理炭酸カルシウムをポリサルファイドポリエーテルポ
リマー100重量部に対して10〜500重量部含有す
ることを特徴とする硬化型組成物を内容とする。
ーテルポリマーと、1分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する化合物からなる硬化型組成物であって、B
ET比表面積が5m2/g以上の炭酸カルシウムを、
(A)硫酸エステル型陰イオン界面活性剤及びスルホン
酸型陰イオン界面活性剤からなる群より選ばれた少なく
とも1種と(B)脂肪酸及びその塩からなる群より選ば
れた少なくとも1種とからなり重量比(A)/(B)が
1/5〜2/1の表面処理剤により、炭酸カルシウム1
00重量部に対して1.0重量部以上表面処理した表面
処理炭酸カルシウムをポリサルファイドポリエーテルポ
リマー100重量部に対して10〜500重量部含有す
ることを特徴とする硬化型組成物を内容とする。
【0007】本発明に使用される硫酸エステル型陰イオ
ン界面活性剤としては、例えば長鎖アルコール硫酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル、硫酸化油等、あるいはそれらのナトリウム、カリウ
ム等の塩が挙げられ、またスルホン酸型陰イオン界面活
性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸、ア
ルキルナフタレンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、
αオレフィンスルホン酸、アルキルスルホコハク酸等あ
るいはそれらのナトリウム、カリウム等の塩が挙げられ
る。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。
ン界面活性剤としては、例えば長鎖アルコール硫酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル、硫酸化油等、あるいはそれらのナトリウム、カリウ
ム等の塩が挙げられ、またスルホン酸型陰イオン界面活
性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸、ア
ルキルナフタレンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、
αオレフィンスルホン酸、アルキルスルホコハク酸等あ
るいはそれらのナトリウム、カリウム等の塩が挙げられ
る。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。
【0008】本発明に使用される脂肪酸あるいはその塩
としては、例えばカプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸あるいはそれらのナトリウム、カリウム
等の塩等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み
合わせて用いられる。
としては、例えばカプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸あるいはそれらのナトリウム、カリウム
等の塩等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み
合わせて用いられる。
【0009】本発明においては、(A)硫酸エステル型
又はスルホン酸型の陰イオン界面活性剤と、(B)脂肪
酸あるいはその塩との重量比(A)/(B)は、1/5
〜2/1、好ましくは1/4〜1/2の範囲である。併
用割合が1/5未満では効果が発揮できず、また2/1
を越えると十分な粘性が得られず作業性が悪くなる。
尚、脂肪酸あるいはその塩単独で表面処理した場合は、
本発明の目的とする効果は得られない。
又はスルホン酸型の陰イオン界面活性剤と、(B)脂肪
酸あるいはその塩との重量比(A)/(B)は、1/5
〜2/1、好ましくは1/4〜1/2の範囲である。併
用割合が1/5未満では効果が発揮できず、また2/1
を越えると十分な粘性が得られず作業性が悪くなる。
尚、脂肪酸あるいはその塩単独で表面処理した場合は、
本発明の目的とする効果は得られない。
【0010】表面処理される炭酸カルシウムの製造方法
については特に制限は無いが、一般に炭酸カルシウムの
製造方法としては、Ca(OH)2 の水スラリーにCO
2 ガスを導入して生成させる沈降製炭酸カルシウムと称
するものと、石灰石を機械的に粉砕分級する重質炭酸カ
ルシウムと称するものの2種類があるが、これらのいず
れでもよい。
については特に制限は無いが、一般に炭酸カルシウムの
製造方法としては、Ca(OH)2 の水スラリーにCO
2 ガスを導入して生成させる沈降製炭酸カルシウムと称
するものと、石灰石を機械的に粉砕分級する重質炭酸カ
ルシウムと称するものの2種類があるが、これらのいず
れでもよい。
【0011】本発明に使用される炭酸カルシウムは、B
ET比表面積が5m2/g以上であることが必要で、好ま
しくは10m2/g以上である。BET比表面積が5m2/
gより小さいと、例えばポリサルファイドポリエーテル
ポリマー系シーリング材に使用した際、良好な粘性、チ
キソ性を付与することができない。BET比表面積の上
限は特に制限されないが、BET比表面積が30m2/g
の炭酸カルシウムは工業的に生産されていないため入手
が困難である。
ET比表面積が5m2/g以上であることが必要で、好ま
しくは10m2/g以上である。BET比表面積が5m2/
gより小さいと、例えばポリサルファイドポリエーテル
ポリマー系シーリング材に使用した際、良好な粘性、チ
キソ性を付与することができない。BET比表面積の上
限は特に制限されないが、BET比表面積が30m2/g
の炭酸カルシウムは工業的に生産されていないため入手
が困難である。
【0012】表面処理方法としては、沈降製炭酸カルシ
ウムの場合は気液反応であるため、水スラリー中で表面
処理するのが好ましい。本発明に使用される表面処理剤
は、いずれも水溶液として水スラリー中に加え攪拌する
と、水スラリー中の炭酸カルシウムと十分に吸着結合す
る。重質炭酸カルシウムの場合は乾式で粉砕されること
が多いため、乾式で表面処理するのが好ましいが、水ス
ラリーとして表面処理してもよい。2種以上の表面処理
剤を使用する場合の添加方法は、表面処理剤を同時に添
加するか、別々に添加するか、あるいは使用する表面処
理剤を予め十分均一に混合したものを添加すればよい。
ウムの場合は気液反応であるため、水スラリー中で表面
処理するのが好ましい。本発明に使用される表面処理剤
は、いずれも水溶液として水スラリー中に加え攪拌する
と、水スラリー中の炭酸カルシウムと十分に吸着結合す
る。重質炭酸カルシウムの場合は乾式で粉砕されること
が多いため、乾式で表面処理するのが好ましいが、水ス
ラリーとして表面処理してもよい。2種以上の表面処理
剤を使用する場合の添加方法は、表面処理剤を同時に添
加するか、別々に添加するか、あるいは使用する表面処
理剤を予め十分均一に混合したものを添加すればよい。
【0013】表面処理量は炭酸カルシウムの粒度に応じ
て適宜決定すればよいが、炭酸カルシウム100重量部
に対して表面処理剤(A)、(B)の合計処理量を1.
0重量部以上とする必要がある。1.0重量部未満では
炭酸カルシウム表面を完全に処理することができず、本
発明の目的とする効果を充分に発揮することができな
い。表面処理量の上限は特に制限されないが、10.0
重量部以上を表面処理しても得られる効果は変わらず、
却って経済的に好ましくない。
て適宜決定すればよいが、炭酸カルシウム100重量部
に対して表面処理剤(A)、(B)の合計処理量を1.
0重量部以上とする必要がある。1.0重量部未満では
炭酸カルシウム表面を完全に処理することができず、本
発明の目的とする効果を充分に発揮することができな
い。表面処理量の上限は特に制限されないが、10.0
重量部以上を表面処理しても得られる効果は変わらず、
却って経済的に好ましくない。
【0014】上記の如くして得られた表面処理炭酸カル
シウムは、ポリサルファイドポリエーテルポリマー10
0重量部に対して10〜500重量部、好ましくは50
〜200重量部配合され、ポリサルファイドポリエーテ
ルポリマー硬化型組成物とされる。表面処理炭酸カルシ
ウムが10重量部未満では粘性及びチキソ性が不十分と
なり作業性が低下し、また500重量部を越えると粘性
が大きくなり、やはり作業性が低下する。得られたポリ
サルファイドポリエーテルポリマー硬化型組成物は、十
分な可使時間及び粘性を有し、該組成物を使用したシー
リング材、接着剤は従来にない良好な作業性を発揮す
る。本発明の硬化型組成物は、必要に応じ、更に施工の
際の作業性や硬化後の物性を改良する目的で、タルク、
クレー、酸化チタン、シリカ、本発明で用いる表面処理
炭酸カルシウム以外の炭酸カルシウム等の充填剤を1種
又は2種以上組み合わせて含有することも可能である。
シウムは、ポリサルファイドポリエーテルポリマー10
0重量部に対して10〜500重量部、好ましくは50
〜200重量部配合され、ポリサルファイドポリエーテ
ルポリマー硬化型組成物とされる。表面処理炭酸カルシ
ウムが10重量部未満では粘性及びチキソ性が不十分と
なり作業性が低下し、また500重量部を越えると粘性
が大きくなり、やはり作業性が低下する。得られたポリ
サルファイドポリエーテルポリマー硬化型組成物は、十
分な可使時間及び粘性を有し、該組成物を使用したシー
リング材、接着剤は従来にない良好な作業性を発揮す
る。本発明の硬化型組成物は、必要に応じ、更に施工の
際の作業性や硬化後の物性を改良する目的で、タルク、
クレー、酸化チタン、シリカ、本発明で用いる表面処理
炭酸カルシウム以外の炭酸カルシウム等の充填剤を1種
又は2種以上組み合わせて含有することも可能である。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。尚、以下の記載において、「部」は特に断らない限
り、「重量部」を表す。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。尚、以下の記載において、「部」は特に断らない限
り、「重量部」を表す。
【0016】実施例1 BET比表面積15m2/gの炭酸カルシウム1000g
を含む水スラリー10リットルにドデシルベンゼンスル
ホン酸10gを含む水溶液100gとラウリン酸カリウ
ム20gを含む水溶液200gを添加して攪拌機で30
分間攪拌した。その後吸引濾過し、80℃で乾燥後、粉
砕した。こうして得られた表面処理炭酸カルシウムを使
用し、下記の配合により基剤を作成した。 ポリサルファイドポリエーテルポリマー(LP−282 東レチオコール社製) 100.0部 SnCat(ブチル錫マレイン酸塩 三共有機合成社製) 0.5部 アンジェコール90N(オレインアルコール 新日本理化社製) 1.5部 JP333E(トリスホスファイト 城北化学工業社製) 2.0部 ニカノールLLL(キシレンホルムアルデヒド樹脂 三菱瓦斯化学社製) 13.0部 可塑剤(ジヘプチルフタレート) 38.7部 ステアリン酸 0.5部 ノクセラーTET(テトラエチルチウラムジスルフィド大内新興化学工業社製) 0.4部 重質炭酸カルシウム 105.4部 試料(表面処理炭酸カルシウム) 128.0部 得られた基剤と硬化剤〔イソシアネート含有化合物:C
P132(東レチオコール社製〕及び色剤を重量比で基
材/硬化剤/色剤=390/65/10の割合で混合
し、シーリング材としてのポリサルファイドポリエーテ
ル硬化型組成物を得た。
を含む水スラリー10リットルにドデシルベンゼンスル
ホン酸10gを含む水溶液100gとラウリン酸カリウ
ム20gを含む水溶液200gを添加して攪拌機で30
分間攪拌した。その後吸引濾過し、80℃で乾燥後、粉
砕した。こうして得られた表面処理炭酸カルシウムを使
用し、下記の配合により基剤を作成した。 ポリサルファイドポリエーテルポリマー(LP−282 東レチオコール社製) 100.0部 SnCat(ブチル錫マレイン酸塩 三共有機合成社製) 0.5部 アンジェコール90N(オレインアルコール 新日本理化社製) 1.5部 JP333E(トリスホスファイト 城北化学工業社製) 2.0部 ニカノールLLL(キシレンホルムアルデヒド樹脂 三菱瓦斯化学社製) 13.0部 可塑剤(ジヘプチルフタレート) 38.7部 ステアリン酸 0.5部 ノクセラーTET(テトラエチルチウラムジスルフィド大内新興化学工業社製) 0.4部 重質炭酸カルシウム 105.4部 試料(表面処理炭酸カルシウム) 128.0部 得られた基剤と硬化剤〔イソシアネート含有化合物:C
P132(東レチオコール社製〕及び色剤を重量比で基
材/硬化剤/色剤=390/65/10の割合で混合
し、シーリング材としてのポリサルファイドポリエーテ
ル硬化型組成物を得た。
【0017】実施例2 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸10g
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸20gを含む水溶液200gを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸20gを含む水溶液200gを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
【0018】実施例3 実施例1において、BET比表面積15m2/gの炭酸カ
ルシウムに代えてBET比表面積8m2/gの炭酸カルシ
ウムとする以外は実施例1と同様に操作した。
ルシウムに代えてBET比表面積8m2/gの炭酸カルシ
ウムとする以外は実施例1と同様に操作した。
【0019】実施例4 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸10g
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸4gを含む水溶液40gを添加する以外は実施例1
と同様に操作した。
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸4gを含む水溶液40gを添加する以外は実施例1
と同様に操作した。
【0020】比較例1 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸10g
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸3gを含む30gを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸3gを含む30gを添加する以外は実施例1と同様
に操作した。
【0021】比較例2 実施例1において、BET比表面積15m2/gの炭酸カ
ルシウムにかえてBET比表面積3m2/gの炭酸カルシ
ウムを用いた以外は実施例1と同様に操作した。
ルシウムにかえてBET比表面積3m2/gの炭酸カルシ
ウムを用いた以外は実施例1と同様に操作した。
【0022】比較例3 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸10g
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸50gを含む水溶液500gを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
を含む水溶液100gに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸50gを含む水溶液500gを添加する以外は実施
例1と同様に操作した。
【0023】以上の実施例1〜4及び比較例1〜3で得
られたポリサルファイドポリエーテルポリマー硬化型組
成物の可使時間及び粘性を下記の方法により測定した。
結果を表1に示す。 可使時間:JIS A 5758に準拠した。 粘性:B型粘度計にて1rpm の粘度(P)を測定し、下
記の3段階で評価した。 ◎:18,000〜22,000 ○:15,000〜18,000未満 ×:15,000未満
られたポリサルファイドポリエーテルポリマー硬化型組
成物の可使時間及び粘性を下記の方法により測定した。
結果を表1に示す。 可使時間:JIS A 5758に準拠した。 粘性:B型粘度計にて1rpm の粘度(P)を測定し、下
記の3段階で評価した。 ◎:18,000〜22,000 ○:15,000〜18,000未満 ×:15,000未満
【0024】表1の結果から、実施例に代表される本発
明のポリサルファイドポリエーテルポリマー硬化型組成
物は、可使時間が長く、適度な粘性を有し、作業性が良
好であることが認められる。
明のポリサルファイドポリエーテルポリマー硬化型組成
物は、可使時間が長く、適度な粘性を有し、作業性が良
好であることが認められる。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明のポリサルファイ
ドポリエーテルポリマーからなる硬化型組成物は、可使
時間が長く、適度な粘性を備え、作業性が極めて良好
で、特にシーリング材として有用である。
ドポリエーテルポリマーからなる硬化型組成物は、可使
時間が長く、適度な粘性を備え、作業性が極めて良好
で、特にシーリング材として有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリサルファイドポリエーテルポリマー
と、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化
合物からなる硬化型組成物であって、BET比表面積が
5m2/g以上の炭酸カルシウムを、(A)硫酸エステル
型陰イオン界面活性剤及びスルホン酸型陰イオン界面活
性剤からなる群より選ばれた少なくとも1種と(B)脂
肪酸及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
とからなり重量比(A)/(B)が1/5〜2/1の表
面処理剤により、炭酸カルシウム100重量部に対して
1.0重量部以上表面処理した表面処理炭酸カルシウム
をポリサルファイドポリエーテルポリマー100重量部
に対して10〜500重量部含有することを特徴とする
硬化型組成物。 - 【請求項2】 重量比(A)/(B)が1/4〜1/2
である請求項1記載の硬化型組成物。 - 【請求項3】 炭酸カルシウムのBET比表面積が10
m2/g以上である請求項1又は2記載の硬化型組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポ
リサルファイドポリエーテルポリマーからなるシーリン
グ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241861A JPH1160950A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 硬化型組成物及びそれからなるシーリング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241861A JPH1160950A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 硬化型組成物及びそれからなるシーリング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160950A true JPH1160950A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=17080620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9241861A Withdrawn JPH1160950A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 硬化型組成物及びそれからなるシーリング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160950A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7863367B2 (en) | 2002-10-03 | 2011-01-04 | Maruo Calcium Company Limited | Surface treated calcium carbonate and a resin composition containing the same |
JP2013014648A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Konishi Co Ltd | ポリサルファイド系2液混合型シーリング材組成物 |
JP2013216761A (ja) * | 2012-04-06 | 2013-10-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ポリサルファイド系シーリング材組成物及びそれを用いた複層ガラス用二次シーリング材 |
US20140053757A1 (en) * | 2011-02-15 | 2014-02-27 | Ube Material Industries, Ltd. | Alkaline earth metal carbonate micropowder |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP9241861A patent/JPH1160950A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7863367B2 (en) | 2002-10-03 | 2011-01-04 | Maruo Calcium Company Limited | Surface treated calcium carbonate and a resin composition containing the same |
US20140053757A1 (en) * | 2011-02-15 | 2014-02-27 | Ube Material Industries, Ltd. | Alkaline earth metal carbonate micropowder |
US9102810B2 (en) * | 2011-02-15 | 2015-08-11 | Ube Material Industries, Ltd. | Alkaline earth metal carbonate micropowder |
JP2013014648A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Konishi Co Ltd | ポリサルファイド系2液混合型シーリング材組成物 |
JP2013216761A (ja) * | 2012-04-06 | 2013-10-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ポリサルファイド系シーリング材組成物及びそれを用いた複層ガラス用二次シーリング材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2495281B1 (en) | Epoxy resin imbibed polymer particles | |
US4340524A (en) | Water-resistant latex sealants | |
SK279263B6 (sk) | Tmeliaca hmota | |
JPH11349846A (ja) | 表面処理炭酸カルシウム填料、その製造方法、並びに該填料を配合してなる樹脂組成物 | |
WO2011099154A1 (ja) | 表面処理炭酸カルシウム及びそれを含むペースト状樹脂組成物 | |
US5411776A (en) | Sealants | |
JP3250690B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
WO2000061690A1 (en) | Surface-treated calcium carbonate filler, process for producing the same, and resin composition containing the filler | |
JP2002220547A (ja) | 表面処理連鎖状炭酸カルシウム及びこれを配合してなる樹脂組成物 | |
JPH10306210A (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH1160950A (ja) | 硬化型組成物及びそれからなるシーリング材 | |
JPH08852B2 (ja) | 重合体組成物、その製造方法及びその硬化型組成物 | |
JP4707756B2 (ja) | シーラント用表面処理連鎖状炭酸カルシウム填剤及びこれを配合してなるシーラント樹脂組成物 | |
JP3176213B2 (ja) | 貯蔵安定性の改良された変性シリコーン樹脂組成物及びそれからなるシーラント | |
JPS5847054A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH03134058A (ja) | 重合体組成物 | |
US4017467A (en) | Sulfur-curable compositions | |
US3912696A (en) | Curable plastic composition | |
US4258105A (en) | Sealant compositions containing thiol-terminated polyesters | |
JP3802214B2 (ja) | シーリング材樹脂組成物 | |
JPH0356581A (ja) | シリコーン2成分型シーリング材組成物 | |
JP2001139810A (ja) | 硬化型組成物 | |
JPH08311392A (ja) | エポキシ樹脂塗料 | |
JP3395029B2 (ja) | 耐水劣化性シーリング材組成物 | |
US3849386A (en) | One-package moisture activatable polysulfide sealants |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |