JPH08311392A - エポキシ樹脂塗料 - Google Patents

エポキシ樹脂塗料

Info

Publication number
JPH08311392A
JPH08311392A JP12406595A JP12406595A JPH08311392A JP H08311392 A JPH08311392 A JP H08311392A JP 12406595 A JP12406595 A JP 12406595A JP 12406595 A JP12406595 A JP 12406595A JP H08311392 A JPH08311392 A JP H08311392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
amine
low temperature
organic acid
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12406595A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Uchida
昌宏 内田
Atsushi Morita
敦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABC Trading Co Ltd
Original Assignee
ABC Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ABC Trading Co Ltd filed Critical ABC Trading Co Ltd
Priority to JP12406595A priority Critical patent/JPH08311392A/ja
Publication of JPH08311392A publication Critical patent/JPH08311392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冬季等の低温下で施工され、その後水洗い等
を行っても塗膜表面にアミンと水との反応による炭酸塩
が生成せず、塗膜表面の半濁はもとより、塗膜が白化し
ないエポキシ樹脂塗料を提供する。 【構成】 常温乃至低温下で硬化剤のアミンと単体で反
応し得、かつ酢酸乃至蟻酸の如きカルボキシル基を1個
以上有し常温で液状である有機酸をエポキシ樹脂に対し
て0.8部〜2.0重量部配合した基材を形成してエポ
キシ樹脂塗料を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート等に施工す
るエポキシ樹脂塗料に関するものであって、詳しくは主
材にエポキシ樹脂を主成分として配合し、硬化剤に変成
ポリアミンを主成分として配合し、主材と硬化剤を施工
時に混合して、該混合物をローラ刷毛、金鏝等にて床、
壁等に塗布する2液硬化型のエポキシ樹脂塗料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場等の床には防塵性、耐薬品
性、耐磨耗性を付与するため、2液硬化型のエポキシ樹
脂塗料が塗布されるようになってきている。エポキシ樹
脂塗料は、溶剤を含み、塗布厚みとして0.1mm程度
の主としてローラ刷毛施工用の溶剤系塗料と、これに対
して溶剤を含まず、塗布厚みとして1mm程度の主とし
て金鏝施工用の無溶剤系塗料の大きく2種類に分けるこ
とができる。
【0003】溶剤系塗料については、溶剤にて塗料全体
の粘度低減を図ることができるため、基材のエポキシ樹
脂及び硬化剤のアミンに高分子量の樹脂を使用すること
ができる。従って、低温の施工であっても溶剤揮発によ
る樹脂の生膜により高い光沢の塗膜を得ることができる
場合が多い。
【0004】一方、無溶剤系塗料については、施工時の
粘度を低減させるために多量の溶剤を配合する代わり
に、基材のエポキシ樹脂及び硬化剤のアミンに低分子量
の樹脂を配合し、塗膜の生成は、該低分子量のエポキシ
樹脂とアミンが反応して3次元化することにより行われ
ている。また、従来、エポキシ樹脂とアミンの硬化促進
のために、硬化剤にフェノール、サリチル酸等を添加す
ることは知られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無溶剤
系塗料については冬季等の低温時には、エポキシ樹脂と
アミンの反応性が低下し、このため低分子量のアミンが
塗膜表面に未反応のまま残存する課題がある。残存した
アミンは、水乃至湿気との接触により炭酸塩を形成し、
塗膜表面を白く半濁させ、或いは塗膜を白化させ、特に
床面の場合は、清掃のため床の水洗い等を行うと、水洗
用の水とアミンが反応して上記炭酸塩が生成し、塗膜全
面が白化するという課題があった。また、フェノール、
サリチル酸等を添加しても低温環境下では促進反応が十
分ではないため、未反応のアミンが多く残存し、炭酸塩
が生じ、白化が生じてしまうものであった。
【0006】本発明の課題は、冬季等の低温下、例えば
5℃前後以下の環境下で施工され、その後例えば水洗い
等を行っても塗膜表面にアミンと水との反応による炭酸
塩が生成せず、塗膜表面の半濁はもとより、塗膜が白化
しないエポキシ樹脂塗料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のエポキシ樹脂塗料は、常温或いは低温下例えば
5℃前後の環境下でもアミンと単体で反応し得る有機酸
をエポキシ樹脂に配合した構成を有することを特徴とす
るものである。上記有機酸は基材(エポキシ樹脂)と混
合しても当該基材が安定しているものであり、好ましく
は常温で液状で、低粘度例えば10cps前後以下のも
のとする。有機酸はエポキシ樹脂に対して約0.8〜
4.0重量部の範囲内で配合するのが好ましい。例えば
酢酸は約0.8〜4.0重量部、蟻酸は約0.8〜3.
0重量部の範囲内で配合するのがよい。
【0008】上記有機酸は、カルボキシル基を1個以上
有し、常温で液状であるものとし、例えば、主鎖が直鎖
状である蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カ
プロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸等が
挙げられるが、特に酢酸又は蟻酸であることが望まし
い。
【0009】
【作用】上記エポキシ樹脂塗料は、冬季等の低温時に施
工しても、硬化剤のアミンがエポキシ樹脂と反応すると
共に、未反応のアミンが有機酸と反応して有機酸アミド
を形成するので、アミンが未反応のまま残存することが
なくなり、塗膜表面に水乃至湿気が接触しても炭酸塩が
形成されることがなく、塗膜が白化することがないもの
と推定される。また塗膜中にアミンと未反応のまま存在
している有機酸は水に溶解し、万一、アミンと水が反応
して炭酸塩が生成されたとしても、水に溶解した有機酸
が該炭酸塩を溶解し、その結果塗膜の白化が解消される
ことも同様である。 有機酸はエポキシ樹脂に対して
0.8部よりも明らかに少ないと白化現象を防ぐことが
できず、また4.0部よりも明らかに多いと硬度及び強
度が低下して壁や床の塗料としての実用性がなくなる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を詳述するが、本実
施例に限定するものではない。表1に示す4種類のエポ
キシ樹脂塗料を生成して試験を行った。実施例1は、表
1の如く基剤に酢酸を配合してなるエポキシ樹脂塗料を
用いた試験であり、実施例2は同じく基剤に蟻酸を配合
してなるエポキシ樹脂塗料を用いた試験である。比較例
1は表1の如く基剤に有機酸を配合しないエポキシ樹脂
塗料を用い、比較例2は同じく基剤に従来用いられてい
るサリチル酸を配合したエポキシ樹脂塗料を用いた試験
である。
【0011】
【表1】
【0012】20cm平方、3mm厚のスレート板上に
上記エポキシ樹脂塗料を約1mm厚に塗布した所要枚数
の試験基板を用いて、その性能を調べた。結果は表2の
とおりである。表面塗膜の半濁(アミンブラッシュ)
は、5℃環境下での塗布後1週間経過時の塗膜表面状態
を比較した。塗膜の白化は、同じく1週間経過時に水を
塗膜表面に十分散布(スポット)し24時間放置した後
の状態を比較した。ショアD硬度は、同じく1週間経過
時の硬度であり、圧縮強度は、同じく1週間経過後の2
0℃温度下での載荷速度1mm/分におけ強度kgf/
cm2 である。JIS K7215プラスチックのデュ
ロメータ硬さ試験方法に準拠した。5℃粘度(トルエン
で5%希釈)は作業性を比較したものである。粘度が低
いほど作業性は良好となる。粘度はBH型回転粘度計の
20回転時の粘度であり、JIS K6838接着剤の
粘度測定方法に準拠した。
【0013】5℃揺変度(トルエンで5%希釈)は塗膜
のダレにくさを示したものである。揺変度とは、BH型
回転粘度計の2回転時の粘度を20回転時の粘度で除し
た数値を示している。揺変度が大きいほどダレにくくな
る。圧縮強度は、JIS K7208プラスチックの圧
縮試験方法に準拠した。可使時間は、主剤と硬化剤を練
り混ぜてからの経過時間と硬化発熱温度から求めたもの
であり、温度上昇法に基づき、即ち、20℃環境下にお
いて、試料100gを300cc容量のビーカーに入
れ、温度、時間を測定記録し、可使時間を次式によって
求めた(単位:分)。 急激な発熱ピークが認められる場合=立上り点×0.7 急激な発熱ピークが認められない場合=最高発熱剤到達
時間×0.5
【0014】
【表2】
【0015】表2によれば、比較例1,2がいずれも半
濁、白化を発生させてしまったのに対し、実施例1,2
はいずれも半濁も白化も生じなかった。また、実施例
1,2は共に作業性がよく、塗布からの可使時間が短縮
される一方、揺変度は大きくなり、硬度、圧縮強度共に
必要な条件を備えることができた。配合割合は、酢酸に
ついては約4.0重量部まで、蟻酸早く3.0重量部ま
でが実用可能であると判断される。
【0016】上記実験の結果を踏まえ、有機酸とアミン
との反応性を試験してみた。即ち、上記例と同一の硬化
剤単体(変成ポリアミン)の粘度、揺変度を測定し、同
硬化剤に比較例2のサリチル酸を5%添加したもの、同
硬化剤に実施例1の酢酸を5%添加したもの、同硬化剤
に実施例2の蟻酸を5%添加したもののそれぞれの粘
度、揺変度を測定し、これらを対比してみた。結果は表
3に示すとおりである。
【0017】
【表3】
【0018】表3の結果から、本発明に係る有機酸は硬
化剤であるアミンと反応することが明らかとなり、従来
使用されているサリチル酸とアミンとは反応性がないこ
とが明らかとなった。
【0019】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂塗料は、低温環境
下での施工であっても、塗膜に半濁、白化が生じること
なく、塗膜に水乃至湿気が接触しても塗膜に半濁、白化
が生じることがない。これは、エポキシ樹脂がアミンと
硬化反応する一方、余剰アミンが有機酸と反応して有機
酸アミドを形成することにより、水乃至湿気が塗膜に接
触してもアミンと反応せず、炭酸塩を形成することがな
いことによるものと推定される。また塗膜中にアミンと
未反応のまま存在している有機酸は水に溶解し、万一ア
ミンと水が反応して炭酸塩が生成されたとしても、水に
溶解した有機酸が炭酸塩を溶解し、その結果塗膜の白化
が生じないことも推定される。また、塗料が低粘度であ
り、低温時であっても高い作業性が確保され、かつ、塗
布後の硬化時間も短くなり、使用可能な強度となるまで
の時間が短縮される効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温乃至低温下で硬化剤のアミンと単体
    で反応し得る有機酸をエポキシ樹脂基材に配合した構成
    を有するエポキシ樹脂塗料。
  2. 【請求項2】 有機酸をエポキシ樹脂に対して約0.8
    部〜4.0重量部配合してなる請求項1に記載のエポキ
    シ樹脂塗料。
  3. 【請求項3】 有機酸はカルボキシル基を1個以上有
    し、常温で液状である請求項1又は2に記載のエポキシ
    樹脂塗料。
  4. 【請求項4】 有機酸は酢酸又は蟻酸である請求項1〜
    3のいずれかに記載のエポキシ樹脂塗料。
JP12406595A 1995-05-23 1995-05-23 エポキシ樹脂塗料 Pending JPH08311392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406595A JPH08311392A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 エポキシ樹脂塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406595A JPH08311392A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 エポキシ樹脂塗料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08311392A true JPH08311392A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14876091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12406595A Pending JPH08311392A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 エポキシ樹脂塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08311392A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100751072B1 (ko) * 2000-12-26 2007-08-21 주식회사 케이씨씨 무용제형 에폭시 바닥재 도료조성물
US8575237B1 (en) 2013-05-22 2013-11-05 Jacam Chemical Company 2013, Llc Corrosion inhibitor systems using environmentally friendly green solvents
CN106167668A (zh) * 2016-08-30 2016-11-30 福建万顺粉末涂料有限公司 用于碳纤维基材的纯环氧体系低温固化涂料组合物及其涂层材料
JP2016538378A (ja) * 2013-11-18 2016-12-08 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 接着剤組成物
CN114736353A (zh) * 2022-03-01 2022-07-12 天津市新丽华色材有限责任公司 一种阴极电泳涂料专用增韧树脂及其制备方法和应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100751072B1 (ko) * 2000-12-26 2007-08-21 주식회사 케이씨씨 무용제형 에폭시 바닥재 도료조성물
US8575237B1 (en) 2013-05-22 2013-11-05 Jacam Chemical Company 2013, Llc Corrosion inhibitor systems using environmentally friendly green solvents
JP2016538378A (ja) * 2013-11-18 2016-12-08 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 接着剤組成物
CN106167668A (zh) * 2016-08-30 2016-11-30 福建万顺粉末涂料有限公司 用于碳纤维基材的纯环氧体系低温固化涂料组合物及其涂层材料
CN114736353A (zh) * 2022-03-01 2022-07-12 天津市新丽华色材有限责任公司 一种阴极电泳涂料专用增韧树脂及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3151196B2 (ja) 表面処理炭酸カルシウム填料、その製造方法、並びに該填料を配合してなる樹脂組成物
JP5564997B2 (ja) 硬化性組成物およびその製造方法
WO2007093381A1 (en) One-component, solvent free contact adhesive
JPH05271389A (ja) 一液系可撓性エポキシ樹脂組成物並びにそれからなるシーリング材または接着剤
JPH08311392A (ja) エポキシ樹脂塗料
JPS6244784B2 (ja)
JPS60124675A (ja) 水性接着剤組成物
JP2007169432A (ja) 無溶剤型ポリウレタン組成物およびその硬化生成物
JP2003147227A (ja) 表面処理炭酸カルシウム填料、その製造方法、並びに該填料を配合してなる樹脂組成物
JPS63251459A (ja) 湿気硬化型ポリウレタン組成物
KR101713644B1 (ko) 유무기 하이브리드 퍼티 조성물
JPH10101760A (ja) 一液湿気硬化型ウレタン組成物及び接着剤
JP2002212534A (ja) 一液湿気硬化型ウレタン接着剤組成物
JPH03195724A (ja) 可撓性エポキシ樹脂組成物
JPH04298592A (ja) 接着剤組成物
JPS63130676A (ja) 二液型エポキシ塗料組成物
JPH0791387B2 (ja) 水性無機系組成物
JP2923191B2 (ja) シーラー組成物およびこれを用いた建築物外装仕上げ構造
JPH0543651A (ja) 二液型ウレタン系揺変性組成物
JPH1150045A (ja) 一液湿気硬化型シーラント
CN110885661B (zh) 一种石材背胶及其制备方法
JPH0710949A (ja) 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
JP2001335615A (ja) 一液型ポリウレタン組成物
JP2002212541A (ja) 2成分形ポリウレタン系シーリング材
JP4063981B2 (ja) 1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物