JPH0710949A - 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

湿気硬化型ウレタン樹脂組成物

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JPH0710949A
JPH0710949A JP6057457A JP5745794A JPH0710949A JP H0710949 A JPH0710949 A JP H0710949A JP 6057457 A JP6057457 A JP 6057457A JP 5745794 A JP5745794 A JP 5745794A JP H0710949 A JPH0710949 A JP H0710949A
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了二 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存中において分離・沈降することなく、空
気中での硬化が比較的早く、塗膜のフクレがない、湿気
硬化型ウレタン樹脂組成物を提供する。 【構成】(a)末端にイソシアネート基を2個以上有す
るウレタンプレポリマー、(b)イソシアネート基とは
実質的に反応せず水分により第1級又は第2級アミノ基
を生成するブロックアミン化合物、及び(c)有機物処
理無機充填材を配合する。具体的には、(a)成分の親
水性ウレタンプレポリマーとして分子中にオキシエチレ
ン鎖を含有するプレポリマーを、(b)成分のブロック
アミン化合物として分子中に2個以上のオキサゾリジン
環を有する化合物に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一液性で、屋根・壁面
等の防水材、シーリング材、壁材、舗装材、床材、塗料
等に好適な湿気硬化型ウレタン樹脂組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の一液性ウレタン樹脂組成物としては、例えば、末端イ
ソシアネート基(NCO基)を有するウレタンプレポリ
マーに無機充填剤を配合した湿気硬化型塗布防水材(特
開昭57−94056号公報参照、以下「従来技術I」
という)があるが、従来技術Iでは空気中または下地の
水分とNCO基が反応して炭酸ガスが発生することがあ
る。この炭酸ガスは、塗膜厚が厚い場合、しばしば「フ
クレ」の原因となる。
【0003】次に、特公昭48−20639号公報(以
下「従来技術II」という)および特開平2−55715
号公報(以下「従来技術III 」という)には、オキサゾ
リジン−イソシアネート組成物が記載されている。この
従来技術IIや従来技術III では、硬化時に炭酸ガスは発
生しないものの、オキサゾリジン−イソシアネート組成
物に無機充填剤を配合して長期間保管した場合、無機充
填剤が沈降し、ハードケーキ状になるので、一液性塗布
材料であるにも拘らず、使用前に十分攪拌し、組成物が
均一になってから使用する必要がある。一液性塗布材料
は使用前に手を加えずに使用できてこそ一液性材料の価
値があり、使用前に攪拌するのであれば二液性材料で十
分であり、一液性材料を用いるメリットがない。
【0004】また、特公昭59−5156号公報(以下
「従来技術IV」という)には、エナミンを含有する組成
物が、特公平5−8730号公報(以下「従来技術V」
という)にはケチミンを含有する組成物が、それぞれ記
載されている。しかしこの従来技術IV及びVでは、いず
れも通常の無機充填剤を使用するため、長期間保管した
場合沈降が発生したり、硬化速度が遅い等の問題があ
る。さらに、無機充填剤の沈降を防止する目的で、有機
・無機の沈降防止剤を併用することも公知であるが、公
知の沈降防止剤をオキサゾリジン−イソシアネート組成
物に配合すると、硬化を遅らせたり、貯蔵安定性を悪く
する。
【0005】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、保存
中において分離・沈降することなく、空気中での硬化が
比較的早く、塗膜のフクレがない、湿気硬化型ウレタン
樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の湿気硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、
(a)末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタ
ンプレポリマー、(b)イソシアネート基とは実質的に
反応せず水分により第1級又は第2級アミノ基を生成す
るブロックアミン化合物、及び(c)有機物処理無機充
填材を配合してなることを特徴としている。
【0007】本発明の末端にイソシアネート基を2個以
上有するウレタンプレポリマーとは、メタノール、エタ
ノールのエチレンオキシド付加物のようなモノオールと
ポリイソシアネートとの反応物、1分子中に2個以上の
活性水素を有する化合物とポリイソシアネートとの反応
によって得られる遊離イソシアネート基を有する化合
物、またはポリイソシアネート単独のものをいう。係る
活性水素を有する化合物としては、「エチレングリコー
ル,プロピレングリコール,ジエチレングリコール,ト
リメチロールプロパン等の多価アルコールと、マロン
酸,コハク酸,アジピン酸,フタル酸等の多塩基酸とを
縮合させた、末端に水酸基を有するポリエステルポリオ
ール」、「エチレングリコール,プロピレングリコー
ル,1,4−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオー
ル,トリメチロールプロパン等の低分子ポリオール」、
「ポリブタジエングリコール,ポリイソプレングリコー
ル,ラクトン開環重合物,テトラヒドロフラン開環重合
物,ヒマシ油、ポリオール等の水酸基含有化合物」等
で、活性水素1個当たりの平均分子量が30〜1000
00のものが好ましく、単独又は混合物として使用され
る。
【0008】また、末端にイソシアネート基を2個以上
有するウレタンプレポリマーとして、分子中にオキシエ
チレン鎖を含有する親水性ウレタンプレポリマーを挙げ
ることができる。この親水性ウレタンプレポリマーとし
て、オキシアルキレン鎖中に5重量%以上のオキシエチ
レン鎖を有するポリオキシアルキレンモノまたはポリオ
ールと、有機ポリイソシアネートとを反応させてえられ
る遊離のイソシアネート基を含有する親水性ウレタンプ
レポリマーが好適に用いられる。
【0009】上記モノオール又はポリオールとしては、
たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、オクタノール、ラウリルアルコールなどのモノ
オール:エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオールなどのジオール;グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールな
どのポリオール;そのほかモノ、ジまたはトリエタノー
ルアミン、ジグリセリン、ソルビトール、蔗糖などの単
独もしくは混合物を挙げることができる。このモノオー
ル又はポリオールに、エチレンオキシドの単独もしくは
プロピレンオキシド、ブチレンオキシドを併用し公知の
方法で付加重合してえられるモノオールまたはポリオー
ル等が挙げられ、オキシアルキレン鎖中にオキシエチレ
ン鎖を5重量%以上、好ましくは10〜100重量%含
有するものである。
【0010】モノオール、ポリオール若しくは1分子中
に2個以上の活性水素を有する化合物と反応させ、又は
末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレ
ポリマーとして使用される有機ポリイソシアネートとし
ては、例えばポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の単独又は混合物、又はビュレット体、イソ
シアヌレート体又はカルボジイミド変性物等が好ましく
用いられる。これらの有機ポリイソシアネートは、粗製
のままで使用することもできる。
【0011】親水性ウレタンプレポリマーは、モノオー
ル又はポリオールと有機ポリイソシアネートをNCO/
0H当量比1.5〜100、好ましくは2.0〜50の
範囲で、公知の方法により反応させて得られる。得られ
るウレタンプレポリマーは、実質的に未反応のイソシア
ネート基を、通常、末端に有している。
【0012】次に、イソシアネート基とは実質的に反応
せず水分により第1級又は第2級アミノ基を生成するブ
ロックアミン化合物(以下、ブロックアミン化合物とい
う場合もある)としては、アルジミン、ケチミン、エナ
ミン、オキサゾリジン等が挙げられ、例えば少なくとも
1個の第1級又は第2級アミノ基を有し、かつ第1級ま
たは第2級アミノ基、ヒドロキシル基などの活性水素を
有する化合物(以下、「活性水素化合物」という)とア
ルデヒド類もしくはケトン類との縮合物等、さらに前記
縮合物でもあるN−ヒドロキシ−オキザゾリジンに上記
有機ポリイソシアネートを反応させた分子中にオキサゾ
リジンを2個以上有する化合物等が挙げられる。
【0013】活性水素化合物の代表的なものとしては、
第1級アミノ基とヒドロキシル基とを有する化合物、第
2級アミノ基とヒドロキシル基とを有する化合物、第1
級アミノ基と第2級アミノ基とを有する化合物、第1級
アミノ基、第2級アミノ基およびヒドロキシル基を有す
る化合物、2個の第1級アミノ基を有する化合物、2個
の第2級アミノ基を有する化合物、第2級アミノ基と2
個のヒドロキシル基とを有する化合物等である。
【0014】活性水素化合物の具体例として、2−(2
−アミノエトキシ)エタノール、N−(2−アミノエチ
ル)ピペラジン、ω−ヒドロキシヘキシルアミン、N−
メチル−1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリア
ミン、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミ
ン、3−アミノエチルピペリジン、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン、各種油脂(例えば、ダイマー酸
トール油脂肪酸等)と無水ピペラジンより得られるポリ
アミド、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキサン、N−(メチルアミノエチ
ル)ピペラジン、アニリン、トルイジン、キシリジン、
イソホロンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、ジアミ
ノジフェニルメタン、キシリレンジアミン、ジアミノベ
ンゼン、ジアミノメチルノルボルナン、ジアミノメチル
ビシクロヘプタン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、ジプロパノールアミン、ヘキサノールアミン等が
挙げられる。
【0015】活性水素化合物と縮合させるアルデヒド類
もしくはケトン類としては、例えばアセトアルデヒド、
プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、トリメチル
アセトアルデヒド、トリエチルアセトアルデヒド、バレ
ロアルデヒド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、フ
ルフラール、ベンズアルデヒド、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、
ジイソブチルケトン、メチルヘプタノン、シクロヘキサ
ノン、トリメチルシクロヘキサノン、イソホロン、アセ
トフェノン等が挙げられる。なお、これらの活性水素化
合物とアルデヒド類もしくはケトン類との反応は、公知
の反応条件下で行なうものである。
【0016】また、ブロックアミン化合物として、分子
中に2個以上のオキサゾリジン環を有する化合物を挙げ
ることができ、その例として、N−ヒドロキシアルキル
−オキサゾリジンとポリイソシアネートとの反応物があ
る。N−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジンは、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、ベンツアルデヒド等のアルデヒ
ドとジエタノールアミン、ジプロパノールアミン等のジ
ヒドロキシアルキルアミンとの縮合反応により得られる
ものである。ポリイソシアネートとしては、例えば上記
イソシアネート化合物を用いることができる。そこで、
分子中に2個以上のオキサゾリジン環を有する化合物と
しては、例えばN−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジ
ン2モルに対してジイソシアネート1モルの割合で付加
反応したものを用いることができる。
【0017】また、分子中に2個以上のオキサゾリジン
環を有する化合物として、N−ヒドロキシアルキル−オ
キサゾリジンとポリカルボン酸のエステルを挙げること
ができる。ポリカルボン酸としては、しゅう酸、マロン
酸、こはく酸、メチルマロン酸、イソこはく酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、テトラク
ロロフタル酸、メリット酸、ピロメリット酸等が挙げる
ことができる。分子中に2個以上のオキサゾリジン環を
有する化合物は、例えばN−ヒドロキシアルキル−オキ
サゾリジン2モルとジカルボン酸1モルとのエステル化
により、又はジカルボン酸エステルとのエステル交換に
より得ることができる。
【0018】上記ウレタンプレポリマーと上記ブロック
アミン化合物との配合量は、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対してブロックアミン化合物1〜50重量部
が好ましい。ブロックアミン化合物が50重量部超では
得られるウレタン樹脂組成物が軟らかく、耐水性等が悪
い。一方、ブロックアミン化合物が1重量部未満では、
塗膜のフクレ防止の効果がない。
【0019】有機物処理無機充填材としては、ラウリン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノー
ル酸のような脂肪酸処理炭酸カルシウム、パルミチン酸
カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナ
トリウムのような脂肪酸金属塩処理炭酸カルシウム、ス
テアリン酸ステアレート、ステアリン酸ラウレート、ス
テアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸
ステアレート、パルミチン酸ラウレート、ラウリン酸メ
チルのような脂肪酸エステル処理炭酸カルシウム、ロジ
ン酸アビエチン酸処理炭酸カルシウムのような樹脂酸処
理カルシウム、イソプロピルトリイソステアロイルチタ
ネートのようなチタン処理炭酸カルシウム、シランカッ
プリング剤のようなシラン処理炭酸カルシウム、アルキ
ルベンゼンスルホン酸のような界面活性剤処理炭酸カル
シウム、ポリアクリル酸処理炭酸カルシウム、更に上記
と同様に有機処理したタルク、ベントナイト等を挙げる
ことができる。
【0020】有機物処理無機充填材の市販品として、丸
尾カルシウム(株)のMCコートS、Mホワイト、スノ
ーライトSSS、ECシリーズ、MSシリーズ、カルフ
ァインシリーズ、備北粉化工業(株)のライトンシリー
ズ、日東粉化工業(株)のNCCシリーズ、TSSシリ
ーズ、白石工業(株)のゲルトン50、SL−101、
白艶華シリーズ、ホモカルシリーズ等を挙げることがで
きる。有機物処理無機充填剤の配合量の下限は、上記ウ
レタンプレポリマー100重量部に対して5重量部、好
ましくは10重量部であり、上限は400重量部、好ま
しくは250重量部である。
【0021】本ウレタン樹脂組成物には必要に応じて、
溶剤、触媒、減粘剤、可塑剤、顔料、着色剤、増量剤、
安定剤、難燃剤、チクソトロピック性付与剤、界面活性
剤、無機充填剤、ウレタンチップ、ゴムチップ等を併用
することもできる。
【0022】本ウレタン樹脂組成物は、コンクリート、
石、タイル、レンガ、ガラス、木、プラスチック、金
属、鋼、ゴム等の構造物に、こて、ローラー、ゴムレー
キ等で塗布するか、スプレーで吹付けるか、ポンプで注
入・充填することにより防水材、壁材、床材、舗装材、
シーリング材等として使用することができる。また、塗
布、吹付け、注入・充填時に、下地調整および接着性向
上を目的として、ウレタンプライマー、エポキシプライ
マー、シリコーンプライマー等のプライマーを使用する
こともできる。
【0023】また、耐候性向上、耐摩耗性向上を目的と
して、アクリルウレタン、アクリル、シリコーン、アク
リルシリコン、フッ素系等のトップコートを塗布するこ
ともできる。さらに、本ウレタン樹脂組成物は、不織
布、織布、網状布、ネット、紙又はこれらを瀝青加工し
たものを芯材にして流貼りし、メンブレン方式の防水を
行うこともできる。
【0024】
【作用】本発明に於けるブロックアミン化合物は、空気
中の水分により加水分解され、第1級又は第2級アミン
を生成し、末端遊離イソシアネートと反応することによ
り、ウレタン架橋ポリマーとなる。一方、本発明のウレ
タンプレポリマーが親水性であるため、空気中の水分を
吸着、浸透させ、組成物中のブロックアミン化合物の加
水分解を促進させることにより、樹脂の硬化が促進され
る。従ってウレタンプレポリマー及び生成アミン化合物
がポリマーの柔軟性、弾性に影響を及ぼし、網目構造を
有する弾性体となり、耐水性、耐薬品性、クラック追従
性、接着性が向上する。
【0025】また、ウレタンプレポリマー100重量部
に対して有機物処理無機充填剤の配合量が10重量部未
満では、塗膜ヘの補強効果が小さくなり、また、無機充
填剤が貯蔵中に沈降し、貯蔵容器の底でハードケーキ状
になり易くなる。有機物処理無機充填剤の配合量が5重
量部未満ではその効果が補強実質的になくなり、より一
層ハードケーキ状になり易くなる。一方、有機物処理無
機充填剤の配合量が250重量部を超えると、得られる
ウレタン樹脂組成物の粘度が高くなりすぎて、塗布、吹
付け、注入・充填等が困難となる傾向が現れ、400重
量部を超えるとその傾向が顕著となる。有機物処理無機
充填剤をウレタンプレポリマー100重量部に対して上
記の配合量用いることにより、長期貯蔵下でも分離する
ことなく、また、塗布、吹付け、注入・充填時に材料の
切れがよく、いわゆる糸引きのない、作業性が良好な樹
脂組成物が得られる。係る有機物処理無機充填剤を使用
することにより、ウレタン樹脂組成物の硬化が促進さ
れ、塗膜が補強される。硬化が促進される第二の理由
は、処理に使用される有機物がブロックアミン化合物の
解離を促進するからであると思われる。
【0026】ブロックアミン化合物としてオキサゾリジ
ン環を有する化合物(以下「オキサゾリジン環化合物」
ともいう)は、化1に示すように、空気中の水分により
オキサゾリジン環が加水分解され、アミンポリオールが
生成し、さらに、化2及び化3に示すように、末端遊離
イソシアネートと反応することにより、ウレタン架橋ポ
リマーとなる。末端遊離イソシアネートを有するウレタ
ンプレポリマーとオキサゾリジン環化合物の構造がポリ
マーの柔軟性・弾性に影響を及ぼし、弾性のあるポリマ
ーを生成する。特に、オキサゾリジン環化合物が分子中
にオキサゾリジン環を2個以上有することによりポリマ
ーは網目構造を有する弾性体となり、耐水性、耐薬品
性、クラック追従性、接着性が向上する。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0031】〔実施例1〕プラネタリーミキサーに、有
機物処理無機充填剤としてラウリン酸処理炭酸カルシウ
ム100重量部と、ジオクチルフタレート30重量部
と、酸化チタン20重量部と、カーボン0.1重量部を
入れ、常温で15分間混練し、引き続いて100℃で混
練しつつ、真空にて脱水操作を1時間行った。
【0032】次に、ポリオキシプロピレン・ポリオキシ
エチレングリコール(平均分子量2000、オキシエチ
レン鎖含量20重量%)とポリオキシプロピレン・ポリ
オキシエチレントリオール(平均分子量4000、オキ
シエチレン鎖含量20重量%)を重量比2対1の割合で
混合し、この混合物を2,4−トリレンジイソシアネー
卜とNCO/OH当量比=2.1で反応させて得られた
末端NCO基含有プレポリマーI(末端NCO基含有率
3.7重量%)100重量部、ヘキサノールアミンとシ
クロヘキサノンを等モル反応させて得たケチミンアルコ
ール2モルと卜リレンジイソシアネート1モルより得ら
れたブロックアミン化合物11.5重量部、及びキシレ
ン10重量部を上記プラネタリーミキサー中の混練物に
混入し、常温でさらに15分間混練し、湿気硬化型ウレ
タン樹脂組成物を得た。
【0033】次に、貯蔵安定性を評価するため、25℃
および50℃で1ヶ月間放置後、上記ウレタン樹脂組成
物の分離、JIS−A5758によるタックフリータイ
ム、粘度及び発泡状態を測定した。さらに、25℃で1
ヶ月間放置後、JIS−K6301による機械的特性
(硬度、引張強さ、伸び)を評価した。この結果を以下
の表1に示す。
【0034】なお、湿気硬化型ウレタン樹脂組成物の分
離の測定は、「1リットルの金属容器にウレタン樹脂組
成物を入れ、窒素を封入して密閉し、25℃および50
℃で1ヶ月放置後に無機充填剤が沈降分離しているかど
うかを判定する」という方法で行った。また、発泡状態
は、「50℃に予め加熱したスレート板上に上記のよう
にして製造したウレタン樹脂組成物を塗膜厚が2.0mm
になるように流し込み、50℃の恒温室中で放置し、硬
化塗膜が発泡するかどうかを目視で評価する」という方
法で行った。
【0035】〔実施例2〕実施例1において、有機物処
理無機充填剤のラウリン酸処理炭酸カルシウムに代えて
パルミチン酸ステアレート処理炭酸カルシウムを、プレ
ポリマーIに代えてポリオキシプロピレン・ポリオキシ
エチレングリコール(平均分子量2000、オキシエチ
レン鎖含量10重量%)とジフェニルメタンジイソシア
ネートをNCO/OH当量比=2.2で反応させて得た
プレポリマーIIを、実施例1のブロックアミン化合物1
1.5重量部に代えてダイマー酸トール油脂肪酸1モル
と無水ピペラジン1.2モル及びトリメチルシクロヘキ
サノン1.5モルより得られたエナミン化合物15.3
重量部をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同じ条
件で湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。次に、実施
例1と同様の方法で貯蔵安定性に関連する各種特性及び
機械的特性を評価した。結果を表1に併せて示す。
【0036】〔比較例1〕実施例1において、ラウリン
酸処理炭酸カルシウムの代えて未処理炭酸カルシウムを
使用し、プレポリマーIのポリオールに代えて、ポリオ
キシプロピレングリコール(平均分子量2000)とポ
リオキシプロピレントリオール(平均分子量4000)
との重量比2対1の混合物を用いて実施例1と同様にし
て調製した末端NCO基含有プレポリマーIII を使用し
たこと以外は実施例1と同じ方法で湿気硬化型ウレタン
樹脂組成物を得た。この樹脂組成物について、実施例1
と同様の方法で貯蔵安定性に関連する各特性および機械
的特性を評価した。その結果を併せて表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に明らかなように、実施例1、2に係
る湿気硬化型ウレタン樹脂組成物は、25℃および50
℃で1ヶ月間放置後においても無機充填材は分離・沈降
することなく、空気中での硬化が比較的早く、塗膜に発
泡も見られない。しかし、比較例1のものには、未処理
炭酸カルシウムが添加されたので、25℃で1ヶ月放置
後においてはこの無機充填材の分離・沈降が見られ、5
0℃で1ヶ月放置後においては完全にゲル化し、使用不
可能となった。
【0039】〔実施例3〕実施例1と同様に、プラネタ
リーミキサーに、有機物処理無機充填剤としてラウリン
酸処理炭酸カルシウム100重量部と、ジオクチルフタ
レート30重量部と、酸化チタン20重量部と、カーボ
ン0.1重量部を入れ、常温で15分間混練し、引き続
いて100℃で混練しつつ、真空にて脱水操作を1時間
行った。
【0040】次に、ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレントリオール(平均分子量4000、ポリオキシエ
チレン鎖10重量%)/トリレンジイソシアネート系プ
レポリマーIV(末端NCO基含有率=3.7重量%)1
00重量部と、2−(2−エチル−1,3−オキサゾリ
ジン−3−イル)−エタノール2モルとトリレンジイソ
シアネート1モルのオキサゾリジン化合物(以下「ビス
TDIオキサゾリジンI」という)10.6重量部およ
びキシレン10重量部を上記プラネタリーミキサー中の
混練物に混入し、常温でさらに15分間混練し、湿気硬
化型ウレタン樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様
の方法で貯蔵安定性に関連する各種特性及び機械的特性
を評価した。結果を表2に示す。
【0041】〔実施例4〕有機物処理無機充填剤として
ロジン酸処理炭酸カルシウムを使用し、実施例3のプレ
ポリマーIVに代えて、ポリオキシプロピレンポリオキシ
エチレングリコール(平均分子量2000、ポリオキシ
エチレン鎖15重量%)とジフェニルメタンジイソシア
ネートをNCO/OHの当量比=2.2で反応させて得
られたプレポリマーVを使用し、「ビスTDIオキサゾ
リジンI」10.6重量部の代わりに、2−(2−プロ
ピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−エタノー
ル2モルとヘキサメチレンジイソシアネート1モルとの
反応物(以下「ビスHDIオキサゾリジンII」という)
6.3重量部を用いた以外は実施例3と同じ条件で湿気
硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。この樹脂組成物につ
いて、実施例1と同様の方法で貯蔵安定性に関連する各
種特性及び機械的特性を評価した。結果を表2に併せて
示す。
【0042】〔実施例5〕実施例3のラウリン酸処理炭
酸カルシウムの代わりにステアリン酸メチル処理炭酸カ
ルシウムを用いて、実施例3と同様な方法でウレタン樹
脂組成物を得た。
【0043】次に、実施例1と同様の方法で貯蔵安定性
に関連する各種特性及び機械的特性を評価した。結果を
表2に示す。
【0044】〔比較例2〕実施例3のラウリン酸処理炭
酸カルシウムの代わりに未処理炭酸カルシウムを使用
し、プレポリマーIVのポリオールに代えて、ポリオキシ
プロピレントリオール(平均分子量4000)を使用し
て実施例3と同様にして調製した末端NCO基含有プレ
ポリマーVIを使用したこと以外は実施例3と同じ方法で
湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。この樹脂組成物
について、実施例1と同様の方法で貯蔵安定性に関連す
る各特性および機械的特性を評価した。その結果を表2
に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2に明らかなように、実施例3、4及び
5に係る湿気硬化型ウレタン樹脂組成物は、25℃およ
び50℃で1ヶ月間放置後においても無機充填材は分離
・沈降することなく、空気中での硬化が比較的早く、塗
膜に発泡も見られない。しかし、比較例2のものには、
未処理炭酸カルシウムが添加されたので、25℃で1ヶ
月放置後においてはこの無機充填材の分離・沈降が見ら
れ、50℃で1ヶ月放置後においては完全にゲル化し、
使用不可能となった。
【0047】〔実施例6〕プラネタリーミキサーにジオ
クチルフタレート180重量部と、ラウリン酸処理炭酸
カルシウム200重量部と、酸化チタン50重量部と、
カーボン0.3重量部と、酸化防止剤10重量部を入
れ、常温で10分間混練し、引き続いて100℃で混練
しつつ、真空にて脱水操作を1時間行った。
【0048】次に、ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレングリコール(平均分子量2000、ポリオキシエ
チレン鎖20重量%)とポリオキシプロピレントリオー
ル(平均分子量3000)を重量比2対1の割合で混合
し、この混合物と2,4−トリレンジイソシアネートと
をNCO/OHの当量比=1.5で反応させ、親水性プ
レポリマー(末端NCO基含有率=2.0重量%)10
0重量部を得た。この親水性プレポリマーと、ジアミノ
メチルビシクロヘプタンとトリエチルアセトアルデヒド
との等量反応によって得られるジアルジミン8.0重量
部(ブロックアミン化合物)とを上記プラネタリーミキ
サー中の混練物に混入し、真空中にて常温で15分間混
練し、湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。
【0049】そして、JIS−A5758によるタック
フリータイムと、発泡状態と、JIS−K2808によ
る針入度と、JIS−K6301による機械的特性(1
00%モジュラス、引張強さ、伸び)を評価した。この
結果を以下の表3に示す。
【0050】〔比較例3〕実施例6のラウリン酸処理炭
酸カルシウムに代えて、未処理炭酸カルシウム200を
使用し、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリ
コールに代えてポリオキシプロピレングリコールを使用
し、さらにチクソトロピック性付与剤として日本エアロ
ジル社製の疎水性シリカ『#R−972』の5重量部を
配合した以外は実施例6と同じ条件で、ウレタン樹脂組
成物を得た。この比較例3についても実施例6と同様の
各特性を評価した。この結果を以下の表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表3に明らかなように、実施例6の湿気硬
化型ウレタン樹脂組成物は硬化性に優れ、硬化物に発泡
は見られず、また針入度による粘度評価の結果、50℃
/30日後の粘度は実用上良好であり、機械的特性も問
題はない。
【0053】しかし、比較例3のものは硬化しにくく、
硬化物に発泡が見られ、また針入度による粘度評価の結
果、50℃/30日後の粘度上昇が大きく、使用不可能
であった。
【0054】〔実施例7〕プラネタリーミキサーにジオ
クチルフタレート180重量部と、ラウリン酸処理炭酸
カルシウム200重量部と、酸化チタン50重量部と、
カーボン0.3重量部と、酸化防止剤10重量部を装入
し、常温で10分間混練し、引き続いて100℃で混練
しつつ、真空にて脱水操作を1時間行った。
【0055】次に、ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレングリコール(平均分子量2000、ポリオキシエ
チレン鎖20重量%)とポリオキシプロピレントリオー
ル(平均分子量3000)を2対1の割合で混合し、こ
の混合物を2,4トリレンジイソシアネートとNCO/
OHの当量比=1.7で反応させ、得られた末端NCO
基含有プレポリマー(末端NCO基含有率=2.5重量
%)100重量部と、2−(2−エチル−1,3−オキ
サゾリジン−3−イル)−エタノール2モルとアジピン
酸1モルとのエステル化物6.3重量部を上記プラネタ
リーミキサー中の混練物に混入し、真空中にて常温で1
5分間混練し、湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。
【0056】そして、実施例6と同様に、JIS−A5
758によるタックフリータイムと、発泡状態と、JI
S−K2808による針入度と、JIS−K6301に
よる機械的特性(100%モジュラス、引張強さ、伸
び)を評価した。この結果を以下の表4に示す。
【0057】〔比較例4〕実施例7のラウリン酸処理炭
酸カルシウム200重量部の代わりに未処理炭酸カルシ
ウム200重量部を使用し、ポリオキシプロピレンポリ
オキシエチレングリコールの代わりにポリオキシプロピ
レングリコール(平均分子量2000)を使用し、チク
ソトロピック性付与剤として日本エアロジル社製の疎水
性シリカ『#R−972』のもの5重量部を配合した以
外は実施例3と同じ条件で湿気硬化型ウレタン樹脂組成
物を得た。この比較例4についても実施例3と同様の各
特性を評価した。この結果を以下の表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】表4に明らかなように、実施例7の湿気硬
化型ウレタン樹脂組成物は硬化性に優れ、硬化物に発泡
は見られず、また針入度による粘度評価の結果、50℃
/30日後の粘度は実用上良好であり、機械的特性も問
題はない。
【0060】しかし、比較例4のものは硬化しにくく、
硬化物に発泡が見られ、また針入度による粘度評価の結
果、50℃/30日後の粘度上昇が大きく、使用不可能
であった。
【0061】〔実施例8〕コンクリート製建物の屋上に
ウレタンプライマーを0.2kg/m 2 塗布し、3時間後
に実施例1で得たウレタン樹脂組成物1.0kg/m 2
ローラーで塗布し、直ちにポリエステル不織布補強剤
(目付量50g/m2 ) を貼った。そして、5時間後、人
がその上に乗ることができる状態であったので、さらに
実施例1のウレタン樹脂組成物1.5kg/m2 をコテ塗り
した。翌日、アクリルウレタントップコートをスプレー
で吹付けた。
【0062】このようにして得た防水層は塗装後1.5
年経過しても、フクレ、剥離、漏水もなく、屋上防水材
として十分使用に耐えるものであった。
【0063】〔実施例9〕コンクリート製建物の壁にプ
ライマーを0.15kg/m 2 ハケ塗りし、1時間後に実
施例6で得たウレタン樹脂組成物100重量部に対しキ
シロール10重量部を配合した組成物をエアスプレーで
上記壁面に1.0kg/m 2 吹き付けた。翌日、この壁面
上に上記と同様のアクリルウレタントップコートをエア
スプレーで0.20kg/m 2 吹き付けた。
【0064】このようにして得た防水層は塗装後2年経
過しても、フクレ、剥離、変色、ヒビ割れ、漏水もな
く、壁面防水材として十分使用に耐えるものであった。
【0065】〔実施例10〕コンクリート製建物の屋上
にプライマーを0.2kg/m 2 塗布し、3時間後に実施
例3の方法で得たウレタン樹脂組成物0.3kg/m 2
ローラーで塗布し、直ちにポリエステル不織布補強剤
(目付量50g/m2 ) を貼った。そして、5時間後、人
がその上に乗ることができる状態であったので、さらに
実施例3のウレタン樹脂組成物1.5kg/m2 をコテ塗り
した。翌日、アクリルウレタントップコートをスプレー
で吹付けた。
【0066】このようにして得た防水層は塗装後1.5
年経過しても、フクレ、剥離、漏水もなく、屋上防水剤
として十分使用に耐えるものであった。
【0067】〔実施例11〕コンクリート製建物の壁に
プライマーを0.15kg/m 2 ハケ塗りし、1時間後に
実施例7の方法で得たウレタン樹脂組成物100重量部
に対しキシロール10重量部を配合した組成物をエアス
プレーで上記壁面に1.0kg/m 2 吹き付けた。翌日、
この壁面上にさらにアクリルウレタントップコートをエ
アスプレーで0.20kg/m 2 吹き付けた。
【0068】このようにして得た防水層は塗装後2年経
過しても、フクレ、剥離、変色、ヒビ割れ、漏水もな
く、壁面防水材として十分使用に耐えるものであった。
【0069】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、以下の効果を奏する。
【0070】 一液型のため、二液型のような配合、
混合作業が不要であり、作業能率が良く、可使時間の制
約を受けることもない。
【0071】 密閉容器内で組成物は分離することな
く、また硬化せず、貯蔵安定性に優れている。
【0072】 空気中での硬化が速やかである。
【0073】 硬化した塗膜は発泡することなく、機
械的特性が優れている。
【0074】 有機物処理無機充填剤の配合量を調整
したり、ウレタンプレポリマーを選定することにより、
防水材、シーリング材、壁材、床材、舗装材または塗料
等として各使用目的に適合させて使い分けることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/04 PHW

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)末端にイソシアネート基を2個以
    上有するウレタンプレポリマー、(b)イソシアネート
    基とは実質的に反応せず水分により第1級又は第2級ア
    ミノ基を生成するブロックアミン化合物、及び(c)有
    機物処理無機充填材を配合してなる湿気硬化型ポリウレ
    タン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(a)成分のウレタンプレポリマー
    が、分子中にオキシエチレン鎖を含有する親水性プレポ
    リマーである請求項1記載の湿気硬化型ポリウレタン樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記(b)成分のブロックアミン化合物
    が、分子中に2個以上のオキサゾリジン環を有する化合
    物である請求項1又は2記載の湿気硬化型ポリウレタン
    樹脂組成物。
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KR101691183B1 (ko) * 2016-07-29 2016-12-29 주식회사 성오방수건설 폴리우레탄 도막 방수제, 그 제조방법 및 이를 이용한 방수공법

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