JPH0733852A - ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

ウレタン樹脂組成物

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JPH0733852A
JPH0733852A JP5176835A JP17683593A JPH0733852A JP H0733852 A JPH0733852 A JP H0733852A JP 5176835 A JP5176835 A JP 5176835A JP 17683593 A JP17683593 A JP 17683593A JP H0733852 A JPH0733852 A JP H0733852A
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川 和 憲 石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】貯蔵安定性、硬化性に優れたウレタン樹脂組成
物の提供。 【構成】ウレタンプレポリマーに、一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素
基、R2 は、有機のポリイソシアネートからイソシアネ
ート基を除いて得られる残基、mは1〜6の整数、nは
0〜4の整数である。)で示されるオキサゾリジン化合
物を配合してなるウレタン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規オキサゾリジン化
合物をウレタン樹脂の一液湿気硬化型の潜在性硬化剤と
して用いたウレタン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウレタン、エポキシの湿気硬化型潜在性
硬化剤としては、オキサゾリジン系、ケチミン系、エナ
ミン系、チオシリル基系などが知られている。この中
で、特にウレタンオキサゾリジン系が硬化性、貯蔵安定
性のバランスのとれた硬化剤であり、硬化物の性能も比
較的良い(特公昭55−35407号、特公昭58−5
913号および特公昭58−5914号)。オキサゾリ
ジン環の2位の置換基は、その加水分解に大きな影響を
与えることが知られている。2置換基とも脂肪族炭化水
素基では、加水分解が速すぎ、貯蔵安定性が悪い。芳香
族基では加水分解が遅い。また、1置換脂肪族炭化水素
基でも炭素数が4以下では、加水分解が速く、貯蔵安定
性が悪い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵安定性
と硬化性に優れた潜在性硬化剤を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の欠
点を改良するために、貯蔵安定性、硬化性に優れた潜在
性硬化剤で下記式(1)で示される構造を有する化合物
を合成し、本発明に至った。
【0005】
【化2】
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1):
【化3】
【0007】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素基、R2 は、有機のポリイソシアネートから
イソシアネート基を除いて得られる残基、mは1〜6の
整数、nは0〜4の整数である。)で表されるオキサゾ
リジン化合物を用いる。
【0008】式(2):
【化4】
【0009】で表されるN−ヒドロキシエチルオキサゾ
リジンと、有機ポリイソシアネートより、上記一般式
(1)で表されるオキサゾリジン化合物を製造する潜在
性硬化剤を用いる。
【0010】さらに、下記一般式(1):
【化5】
【0011】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素基、R2 は、有機のポリイソシアネートから
イソシアネート基を除いて得られる残基、mは1〜6の
整数、nは0〜4の整数である。)で表されるオキサゾ
リジン化合物である潜在性硬化剤を提供する。さらに、
ウレタンプレポリマーに、この潜在性硬化剤を配合させ
てなるウレタン樹脂組成物を提供する。
【0012】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の潜在性硬化剤は、下記式(1):
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素基、R2 は、有機のポリイソシアネートから
イソシアネート基を除いて得られる残基、mは1〜6の
整数、nは0〜4の整数である。)で示されるオキサゾ
リジン化合物である。
【0015】上記式中、R1 は、炭素原子数5以上、好
ましくは炭素原子数5〜15の脂肪族炭化水素基であっ
て、例えば、n−ペンチル、2−メチルペンチル、3−
メチルペンチル、3,5,5−トリメチルペンチル、n
−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デカニ
ル、n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−トリデカ
ニル、n−テトラデカニルなどが挙げられる。なかで
も、炭素原子数5〜10の場合が好ましい。そして、R
1 の位置の置換基が、2置換基とも脂肪族炭化水素では
加水分解が速すぎて、貯蔵安定性が悪い。また、R
1 が、芳香族基であると加水分解が遅く、硬化性が悪
い。さらに、炭素原子数4以下では比較的加水分解が速
くて、貯蔵安定性が悪い。また、従来、オキサゾリジン
化合物としてR1 が炭素原子数1〜6のアルキル基であ
る化合物等を開示するものがあるが、具体的にこの範囲
内の炭素数の違いによって潜在性硬化剤としての効果の
違いを認識している技術はない。
【0016】R2 は、有機のポリイソシアネートからイ
ソシアネート基を除いて得られる残基であって、脂肪
族、脂環式、芳香族のいずれてもよい。たとえば、トリ
レン、ジフェニルメタン、フェニレン、ポリメチレンポ
リフェニレンなどの芳香族基、ヘキサメチレンなどの脂
肪族基、イソホロンなどの脂環式炭化水素基、キシレン
などの芳香族脂肪族基、さらに、これらのカルボジイミ
ド変性基またはイソシアヌレート変性基などが挙げら
れ、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使
用される。
【0017】mは、1〜6の整数、特に、2〜3である
のが、硬化性、硬化物の物性の点で好ましい。また、n
は、0〜4の整数、特に、0〜2であるのが、硬化性の
点で好ましい。
【0018】式(1)で示されるオキサゾリジン化合物
の製造方法は、 (a)ジエタノールアミンと相当するアルデヒドより下
記式(2)で示されるN−ヒドロキシエチルオキサゾリ
ジンを合成し、
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素である。) (b)その式(2)で示されるN−ヒドロキシエチルオ
キサゾリジンと有機ポリイソシアネートとにより合成す
ることからなる。 本発明のオキサゾリジン化合物の製造方法は、工程
(a)および(b)であっても、工程(b)のみであっ
てもよい。(a)の反応は、反応温度70〜150℃、
溶媒として、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機
溶媒の存在下で、滴下して反応させる。滴下終了後、油
浴下で、反応混合物を5〜10時間還流させる。また、
(b)の反応は、N−ヒドロキシエチルオキサゾリジン
と有機ポリイソシアネートとを混合し、60〜90℃
で、5〜10時間反応させる。また、必要に応じて、反
応の途中で温度を変化させてもよい。
【0021】使用されるアルデヒドとしては、n−ヘキ
サナール、2−メチルペンタナール、2−メチルヘプタ
ナール、n−オクタナール、3,5,5−トリメチルヘ
キサナール、n−デカナール、n−ウンデカナール、n
−ドデカナール、n−トリデカナール、n−テトラデカ
ナール、n−ペンタデカナールなどが挙げられ、これら
のアルデヒドは、市販品として入手可能である。
【0022】また、式(1)で示される化合物を合成す
るために使用される有機ポリイソシアネートとしては、
脂肪族、脂環式、芳香族のいずれも使用可能である。た
とえば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ポリ
メチレンポリフェニレンポリイソシアネートなどの芳香
族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネー
トなどの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソ
シアネートなどの脂環式ポリイソシアネート;キシレン
ジイソシアネートなどの芳香族脂肪族ポリイソシアネー
ト;およびこれらのカルボジイミド変性またはイソシア
ヌレート変性ポリイソシアネートなどが挙げられ、これ
らの1種または2種以上の組み合わせとして使用され
る。
【0023】上述のようにして得られた式(1)の化合
物は、潜在性硬化剤として有用である。さらに、この化
合物は、一液型のウレタンプレポリマーに用いると優れ
た潜在性硬化性を発揮する。
【0024】上述のように、ウレタンプレポリマーに本
発明のオキサゾリジン化合物を添加したウレタン組成物
は、このオキサゾリジン化合物が潜在性硬化剤として働
くので、優れた一液型湿気硬化性組成物として有用であ
る。
【0025】このような一液型湿気硬化性組成物は、ウ
レタンプレポリマー、潜在性硬化剤の他に、硬化促進剤
として酸を含有していてもよい。
【0026】ウレタンプレポリマーとしては、一般に一
液型ポリウレタン組成物に用いられるものであればいか
なるものでもよいが、末端にイソシアネート基を有する
ポリウレタンプレポリマーであるのが好ましい。末端に
イソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーと
は、水の存在により、イソシアネート基が加水分解さ
れ、アミノ基になり、これが他のイソシアネート基と結
合しながら硬化、高分子化する化合物であり、ポリヒド
ロキシル化合物とポリイソシアネート化合物との反応生
成物である。
【0027】ウレタンプレポリマーの一方の製造原料で
あるポリヒドロキシル化合物としては、一般にウレタン
化合物の製造に用いられる種々のポリエーテルポリオー
ル、もしくはポリエステルポリオール、さらにはポリマ
ーポリオールがあげられる。
【0028】ポリエーテルポリオールとは、例えば、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイ
ドの1種もしくは2種以上を、2個以上の活性水素を有
する化合物に付加重合させた生成物である。ここで、2
個以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、多
価アルコール類、アミン類、アルカノールアミン類、多
価フェノール類等が挙げられる。多価アルコール類とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、ヘ
キサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等が、アミン類としては、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等が、アルカノールアミン
類としては、エタノールアミン、プロパノールアミン等
が、また、多価フェノール類としては、レゾルシン、ビ
スフェノール類等が挙げられる。
【0029】また、ポリエステルポリオールとは、多価
アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキシ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物、ラクトンの重合
物等であり、これらに使用される多価アルコール類とし
ては、先にポリエーテルポリオールの項で例示した化合
物等が、多塩基性カルボン酸類としては、例えばアジピ
ン酸、グルタール酸、アゼライン酸、フマール酸、マレ
イン酸、フタール酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等があげられる。さらに、ヒドロキシカル
ボン酸と多価アルコールの縮合物として、ヒマシ油、ヒ
マシ油とエチレングリコールの反応生成物、ヒマシ油と
プロピレングリコールの反応生成物等も有用である。
【0030】また、ラクトンの重合物とは、プロピオン
ラクトン、カプロラクトン、バレロラクトン等を適当な
重合開始剤で開環重合させたものをいう。
【0031】ポリマーポリオールとは、例えば前記ポリ
エーテルポリオールないしはポリエステルポリオール
に、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アク
リレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合さ
せたものや、1,2−もしくは1,4−ポリブタジエン
ポリオール、またはこれらの水素添加物等をいう。
【0032】ポリウレタンプレポリマーの製造原料であ
るポリヒドロキシル化合物として、上記のものが例示さ
れ、1種単独でも2種以上を併用してもよいが、重量平
均分子量100〜10000程度のものが好ましく、5
00〜5000程度のものがさらに好ましい。
【0033】ポリウレタンプレポリマーの他方の製造原
料であるポリイソシアネート化合物としては、通常のポ
リウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが例示さ
れる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート(XD
I)、メチレンジイソシアネート(MDI)、ジフェニ
ルメタン−4,4−ジイソシアネート、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、およびこれらに水添した化
合物、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキ
サン、1−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート等が挙げられる。
これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独でも、
2種以上を併用してもよい。
【0034】末端にイソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマー製造の際のポリヒドロキシル化合物と
ポリイソシアネート化合物との量比は、ポリイソシアネ
ート化合物中のイソシアネート基1個あたり、ポリヒド
ロキシル化合物中のヒドロキシル基が1個以下となる量
比とするが、0.95〜0.75個であることが好まし
い。ウレタンプレポリマーの製造は、特に限定されず、
通常のウレタンプレポリマーの製造方法を用いればよ
い。すなわち、反応温度50℃〜100℃程度、常圧下
で反応させればよい。
【0035】この一液型湿気硬化性組成物に用いる潜在
性硬化剤としての本発明の式(1)で示されるオキサゾ
リジン化合物は、ウレタンプレポリマー100重量部に
対して、0.5〜30重量部とするのが、貯蔵安定性、
硬化性の点で好ましい。また、式(1)で示されるオキ
サゾリジン化合物の含有量は、イソシアネート型ウレタ
ンプレポリマーのNCO基のモル数に対して、0.1〜
1.0倍モル、特に、0.3〜0.8倍モルであるのが
好ましい。0.1倍モル未満では、硬化が遅く、1.0
倍モル超では、貯蔵安定性が悪い。
【0036】本発明の一液型湿気硬化性組成物には、さ
らに、本発明の趣旨を損なわない範囲で、充填剤、可塑
剤、着色剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、タレ防止剤、老
化防止剤など湿気硬化性組成物に通常添加される添加剤
を加えてもよい。
【0037】充填剤としては、炭酸カルシウム、カーボ
ンブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カ
オリン、ゼオライト、硅ソウ土、塩化ビニルペーストレ
ジン、ガラスバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等
があげられ、単独または混合して使用することができ
る。充填剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、1〜150重量部であるのが好まし
い。
【0038】可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジ
ラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレ
ート(BBP)、ジオクチル アジペート(DOA)、
ジイソデシルアジペート(DIDA)、トリオクチルホ
スヘート(TOP)、トリス(クロロエチル)ホスヘー
ト(TCEP)、トリス(ジクロロプロピル)ホスヘー
ト(TDCPP)、アジピン酸プロピレングリコールポ
リエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステ
ル、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油
等があげられ、単独または混合して使用することができ
る。可塑剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、10〜100重量部であるのが、作
業性の点で好ましい。
【0039】粘着性付与剤としては、各種チタネート系
あるいはシラン系カップリング剤、カップリング剤とイ
ソシアネート化合物との反応生成物、2種類以上のカッ
プリング剤の反応生成物(例えば各種アミノシランとエ
ポキシシランの反応生成物、2分子以上のカップリング
剤のアルコキシ基の縮合反応生成物)等があげられ、単
独または混合して使用することができる。
【0040】本発明の式(1)のオキサゾリジン化合物
を潜在性硬化剤として含有する一液型湿気硬化性組成物
は、貯蔵安定性を維持しながら、硬化性に優れる。一液
型湿気硬化性組成物の製造方法は、特に限定されない
が、好ましくは各成分を減圧下に十分混練し、均一に分
散させて組成物とするのがよい。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を用いて、具体的に説明する
が、これによって本発明の範囲は、限定されるものでは
ない。
【0042】1.N−ヒドロキシエチルオキサゾリジン
の合成 (合成例1) 2−ペンチル−3−オキサゾリジンエタノール 1L三つ口フラスコのジエタノールアミン100.1
g、ベンゼン100mlを入れた。得られた溶液にn−
ヘキサノール100.2gを滴下した。滴下終了後、フ
ラスコを油浴に浸漬し、反応混合物を還流条件下で8時
間反応させた。さらに、反応混合物からベンゼンを留去
させ、標記化合物187gを得た。
【0043】(合成例2) 2−(1−メチルブチル)−3−オキサゾリジンエタノ
ール n−ヘキサナールの代わりに2−メチルペンタナール1
00.2gを使用する以外は、合成例1と同様の方法で
標記化合物を合成した。収量187g。
【0044】(合成例3) 2−(2−メチル−4,4−ジメチルペンチル)−3−
オキサゾリジンエタノール n−ヘキサナールの代わりに3,5,5−トリメチルヘ
キサナール142.4gを使用する以外は、合成例1と
同様の方法で標記化合物を合成した。収量229g。
【0045】2.イソシアネートとの付加反応 (合成例4)2−ペンチル−3−オキサゾリジンエタノ
ール100gとヘキサメチレンジイソシアネート45.
0gを混合し、80℃で8時間反応させた。収量145
g。IRでイソシアネート基に基づく2260cm-1
吸収が消失していることを確認した。(オキサゾリジン
(I))
【0046】(合成例5)2−(1−メチルブチル)−
3−オキサゾリジンエタノール100gとヘキサメチレ
ンジイソシアネート45.0gを混合し、80℃で8時
間反応させた。収量145g。(II)
【0047】(合成例6)2−(2−メチル−4,4−
ジメチルペンチル)−3−オキサゾリジンエタノール1
00gとヘキサメチレンジイソシアネート36.7gを
混合し、80℃で10時間反応させた。収量136g。
(III)
【0048】(合成例7)2−(1−メチルブチル)−
3−オキサゾリジンエタノール100gとキシリレンジ
イソシアネート51.5gを室温で混合し、50℃で1
時間、さらに80℃で8時間反応させた。収量151
g。(IV)
【0049】(実施例1〜4)平均分子量3000のポ
リプロピレングリコール(三洋化成工業社製)、平均分
子量5000のポリプロピレントリオール(旭硝子社
製)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
D化成社製)とから合成した末端イソシアネート基2.
6%のポリウレタンプレポリマー100重量部、炭酸カ
ルシウム(丸尾カルシウム社製)120重量部、チオク
チルフタレート50重量部、2−エチルヘキサン酸0.
1重量部および、表1に示される量の潜在性硬化剤を高
粘度用混合ミキサーにて均一に分散させ、一液型湿気硬
化性組成物を得た。得られた組成物について、物性試験
を行った。結果を表1に示す。物性試験において、初期
粘度は、B型粘度計を用いて測定した。また、60℃×
3日後の粘度は、60℃で3日間貯蔵した後、B型粘度
計を用いて測定した。さらに、硬化性は、JIS A5
758に従って測定した。
【0050】(比較例1)表1に示すとおり、潜在性硬
化剤として化合物(V)を用いる以外は、実施例1〜4
と同様にして湿気硬化性組成物を得、物性試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0051】(比較例2)表1に示すとおり、潜在性硬
化剤と2−エチルヘキサン酸を使用しない以外は、実施
例1〜4と同様にして湿気硬化性組成物を得、物性試験
を行った。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【化8】
【0054】
【発明の効果】本発明の潜在性硬化剤であるオキサゾリ
ジン化合物は、貯蔵安定性、硬化性に優れており、一液
湿気硬化型の潜在性硬化剤として有用である。そして、
このオキサゾリジン化合物を配合したウレタン樹脂組成
物は、硬化性、貯蔵安定性に優れた組成物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウレタンプレポリマーに、 一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素
    基、 R2 は、有機のポリイソシアネートからイソシアネート
    基を除いて得られる残基、 mは1〜6の整数、 nは0〜4の整数である。)で示されるオキサゾリジン
    化合物を配合してなることを特徴とするウレタン樹脂組
    成物。
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