JP2843233B2 - ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

ウレタン樹脂組成物

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JP2843233B2
JP2843233B2 JP5176835A JP17683593A JP2843233B2 JP 2843233 B2 JP2843233 B2 JP 2843233B2 JP 5176835 A JP5176835 A JP 5176835A JP 17683593 A JP17683593 A JP 17683593A JP 2843233 B2 JP2843233 B2 JP 2843233B2
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川 和 憲 石
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規オキサゾリジン化
合物をウレタン樹脂の一液湿気硬化型の潜在性硬化剤と
して用いたウレタン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウレタン、エポキシの湿気硬化型潜在性
硬化剤としては、オキサゾリジン系、ケチミン系、エナ
ミン系、チオシリル基系などが知られている。この中
で、特にウレタンオキサゾリジン系が硬化性、貯蔵安定
性のバランスのとれた硬化剤であり、硬化物の性能も比
較的良い(特公昭55−35407号、特公昭58−5
913号および特公昭58−5914号)。オキサゾリ
ジン環の2位の置換基は、その加水分解に大きな影響を
与えることが知られている。2置換基とも脂肪族炭化水
素基では、加水分解が速すぎ、貯蔵安定性が悪い。芳香
族基では加水分解が遅い。また、1置換脂肪族炭化水素
基でも炭素数が4以下では、加水分解が速く、貯蔵安定
性が悪い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵安定性
と硬化性に優れた潜在性硬化剤を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の欠
点を改良するために、貯蔵安定性、硬化性に優れた潜在
性硬化剤で下記式(1)で示される構造を有する化合物
を合成し、本発明に至った。
【0005】
【化2】
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1):
【化3】
【0007】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素基、R2 は、有機のポリイソシアネートから
イソシアネート基を除いて得られる2価または3価の残
基、mは2または3である。)で表されるオキサゾリジ
ン化合物を用いる。
【0008】式(2):
【化4】
【0009】で表されるN−ヒドロキシエチルオキサゾ
リジンと、有機ポリイソシアネートより、上記一般式
(1)で表されるオキサゾリジン化合物を製造する潜在
性硬化剤を用いる。
【0010】さらに、下記一般式(1):
【化5】
【0011】(式中、R1 は、炭素原子数5以上の脂肪
族炭化水素基、R2 は、有機のポリイソシアネートから
イソシアネート基を除いて得られる2価または3価の残
基、mは2または3である。)で表されるオキサゾリジ
ン化合物である潜在性硬化剤を提供する。さらに、ウレ
タンプレポリマーに、この潜在性硬化剤を配合させてな
るウレタン樹脂組成物を提供する。
【0012】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の潜在性硬化剤は、下記式(1):
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 炭素原子数5〜15の脂肪
族炭化水素基であって、n−ペンチル、2−メチルペン
チル、3−メチルペンチル、3,5,5−トリメチルペ
ンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n
−デカニル、n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−
トリデカニル、n−テトラデカニルおよび1−メチルブ
チル、2,4,4−トリメチルペンチルから選ばれる基
であり、2 は、有機のポリイソシアネートからイソシ
アネート基を除いて得られる2価または3価の残基であ
って、トリレン、ジフェニルメタン、フェニレン、ポリ
メチレンポリフェニレン、ヘキサメチレン、イソホロ
ン、キシリレン、ならびにこれらのカルボジイミド変性
基およびイソシアヌレート変性基から選ばれる基であ
り、mは2または3である。)で示されるオキサゾリジ
ン化合物である。
【0015】上記式中、 1 は、炭素原子数5〜15の
脂肪族炭化水素基であって、n−ペンチル、2−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、3,5,5−トリメチ
ルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニ
ル、n−デカニル、n−ウンデカニル、n−ドデカニ
ル、n−トリデカニル、n−テトラデカニルおよび1−
メチルブチル、2,4,4−トリメチルペンチルから選
ばれる基であり、なかでも、炭素原子数5〜10の場合
が好ましい。そして、R1 の位置の置換基が、2置換基
とも脂肪族炭化水素では加水分解が速すぎて、貯蔵安定
性が悪い。また、R1 が、芳香族基であると加水分解が
遅く、硬化性が悪い。さらに、炭素原子数4以下では比
較的加水分解が速くて、貯蔵安定性が悪い。また、従
来、オキサゾリジン化合物としてR1 が炭素原子数1〜
6のアルキル基である化合物等を開示するものがある
が、具体的にこの範囲内の炭素数の違いによって潜在性
硬化剤としての効果の違いを認識している技術はない。
【0016】R2 は、有機のポリイソシアネートからイ
ソシアネート基を除いて得られる2価または3価の残基
であって、トリレン、ジフェニルメタン、フェニレン、
ポリメチレンポリフェニレン、ヘキサメチレン、イソホ
ロン、キシリレン、ならびにこれらのカルボジイミド変
性基およびイソシアヌレート変性基から選ばれる基であ
、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使
用される。
【0017】mは、2または3であるのが、硬化性、硬
化物の物性の点で好ましい。
【0018】式(1)で示されるオキサゾリジン化合物
の製造方法は、 (a)ジエタノールアミンと相当するアルデヒドより下
記式(2)で示されるN−ヒドロキシエチルオキサゾリ
ジンを合成し、
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R1 は、炭素原子数5〜15の脂
肪族炭化水素である。)(b)その式(2)で示される
N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンと有機ポリイソシ
アネートとにより合成することからなる。本発明のオキ
サゾリジン化合物の製造方法は、工程(a)および
(b)であっても、工程(b)のみであってもよい。
(a)の反応は、反応温度70〜150℃、溶媒とし
て、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒の存
在下で、滴下して反応させる。滴下終了後、油浴下で、
反応混合物を5〜10時間還流させる。また、(b)の
反応は、N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンと有機ポ
リイソシアネートとを混合し、60〜90℃で、5〜1
0時間反応させる。また、必要に応じて、反応の途中で
温度を変化させてもよい。
【0021】使用されるアルデヒドとしては、n−ヘキ
サナール、2−メチルペンタナール、2−メチルヘプタ
ナール、n−オクタナール、3,5,5−トリメチルヘ
キサナール、n−デカナール、n−ウンデカナール、n
−ドデカナール、n−トリデカナール、n−テトラデカ
ナール、n−ペンタデカナールなどが挙げられ、これら
のアルデヒドは、市販品として入手可能である。
【0022】また、式(1)で示される化合物を合成す
るために使用される有機ポリイソシアネートとしては、
脂肪族、脂環式、芳香族のいずれも使用可能である。た
とえば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ポリ
メチレンポリフェニレンポリイソシアネートなどの芳香
族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネー
トなどの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソ
シアネートなどの脂環式ポリイソシアネート;キシレン
ジイソシアネートなどの芳香族脂肪族ポリイソシアネー
ト;およびこれらのカルボジイミド変性またはイソシア
ヌレート変性ポリイソシアネートなどが挙げられ、これ
らの1種または2種以上の組み合わせとして使用され
る。
【0023】上述のようにして得られた式(1)の化合
物は、潜在性硬化剤として有用である。さらに、この化
合物は、一液型のウレタンプレポリマーに用いると優れ
た潜在性硬化性を発揮する。
【0024】上述のように、ウレタンプレポリマーに本
発明のオキサゾリジン化合物を添加したウレタン組成物
は、このオキサゾリジン化合物が潜在性硬化剤として働
くので、優れた一液型湿気硬化性組成物として有用であ
る。
【0025】このような一液型湿気硬化性組成物は、ウ
レタンプレポリマー、潜在性硬化剤の他に、硬化促進剤
として酸を含有していてもよい。
【0026】ウレタンプレポリマーとしては、一般に一
液型ポリウレタン組成物に用いられるものであればいか
なるものでもよいが、末端にイソシアネート基を有する
ポリウレタンプレポリマーであるのが好ましい。末端に
イソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーと
は、水の存在により、イソシアネート基が加水分解さ
れ、アミノ基になり、これが他のイソシアネート基と結
合しながら硬化、高分子化する化合物であり、ポリヒド
ロキシル化合物とポリイソシアネート化合物との反応生
成物である。
【0027】ウレタンプレポリマーの一方の製造原料で
あるポリヒドロキシル化合物としては、一般にウレタン
化合物の製造に用いられる種々のポリエーテルポリオー
ル、もしくはポリエステルポリオール、さらにはポリマ
ーポリオール、1,2−もしくは1,4−ポリブタジエ
ンポリオール、またはこれらの水素添加物があげられ
る。
【0028】ポリエーテルポリオールとは、例えば、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイ
ドの1種もしくは2種以上を、2個以上の活性水素を有
する化合物に付加重合させた生成物である。ここで、2
個以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、多
価アルコール類、アミン類、アルカノールアミン類、多
価フェノール類等が挙げられる。多価アルコール類とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、ヘ
キサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等が、アミン類としては、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等が、アルカノールアミン
類としては、エタノールアミン、プロパノールアミン等
が、また、多価フェノール類としては、レゾルシン、ビ
スフェノール類等が挙げられる。
【0029】また、ポリエステルポリオールとは、多価
アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキシ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物、ラクトンの重合
物等であり、これらに使用される多価アルコール類とし
ては、先にポリエーテルポリオールの項で例示した化合
物等が、多塩基性カルボン酸類としては、例えばアジピ
ン酸、グルタール酸、アゼライン酸、フマール酸、マレ
イン酸、フタール酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等があげられる。さらに、ヒドロキシカル
ボン酸と多価アルコールの縮合物として、ヒマシ油、ヒ
マシ油とエチレングリコールの反応生成物、ヒマシ油と
プロピレングリコールの反応生成物等も有用である。
【0030】また、ラクトンの重合物とは、プロピオン
ラクトン、カプロラクトン、バレロラクトン等を適当な
重合開始剤で開環重合させたものをいう。
【0031】ポリマーポリオールとは、例えば前記ポリ
エーテルポリオールないしはポリエステルポリオール
に、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アク
リレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合さ
せたものをいう。
【0032】ポリウレタンプレポリマーの製造原料であ
るポリヒドロキシル化合物として、上記のものが例示さ
れ、1種単独でも2種以上を併用してもよいが、重量平
均分子量100〜10000程度のものが好ましく、5
00〜5000程度のものがさらに好ましい。
【0033】ポリウレタンプレポリマーの他方の製造原
料であるポリイソシアネート化合物としては、通常のポ
リウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが例示さ
れる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート(XD
I)、メチレンジイソシアネート(MDI)、ジフェニ
ルメタン−4,4−ジイソシアネート、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、およびこれらに水添した化
合物、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキ
サン、1−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート等が挙げられる。
これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独でも、
2種以上を併用してもよい。
【0034】末端にイソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマー製造の際のポリヒドロキシル化合物と
ポリイソシアネート化合物との量比は、ポリイソシアネ
ート化合物中のイソシアネート基1個あたり、ポリヒド
ロキシル化合物中のヒドロキシル基が1個以下となる量
比とするが、0.95〜0.75個であることが好まし
い。ウレタンプレポリマーの製造は、特に限定されず、
通常のウレタンプレポリマーの製造方法を用いればよ
い。すなわち、反応温度50℃〜100℃程度、常圧下
で反応させればよい。
【0035】この一液型湿気硬化性組成物に用いる潜在
性硬化剤としての本発明の式(1)で示されるオキサゾ
リジン化合物は、ウレタンプレポリマー100重量部に
対して、0.5〜30重量部とするのが、貯蔵安定性、
硬化性の点で好ましい。また、式(1)で示されるオキ
サゾリジン化合物の含有量は、イソシアネート型ウレタ
ンプレポリマーのNCO基のモル数に対して、0.1〜
1.0倍モル、特に、0.3〜0.8倍モルであるのが
好ましい。0.1倍モル未満では、硬化が遅く、1.0
倍モル超では、貯蔵安定性が悪い。
【0036】本発明の一液型湿気硬化性組成物には、さ
らに、本発明の趣旨を損なわない範囲で、充填剤、可塑
剤、着色剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、タレ防止剤、老
化防止剤など湿気硬化性組成物に通常添加される添加剤
を加えてもよい。
【0037】充填剤としては、炭酸カルシウム、カーボ
ンブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カ
オリン、ゼオライト、硅ソウ土、塩化ビニルペーストレ
ジン、ガラスバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等
があげられ、単独または混合して使用することができ
る。充填剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、1〜150重量部であるのが好まし
い。
【0038】可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジ
ラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレ
ート(BBP)、ジオクチル アジペート(DOA)、
ジイソデシルアジペート(DIDA)、トリオクチルホ
スヘート(TOP)、トリス(クロロエチル)ホスヘー
ト(TCEP)、トリス(ジクロロプロピル)ホスヘー
ト(TDCPP)、アジピン酸プロピレングリコールポ
リエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステ
ル、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油
等があげられ、単独または混合して使用することができ
る。可塑剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、10〜100重量部であるのが、作
業性の点で好ましい。
【0039】粘着性付与剤としては、各種チタネート系
あるいはシラン系カップリング剤、カップリング剤とイ
ソシアネート化合物との反応生成物、2種類以上のカッ
プリング剤の反応生成物(例えば各種アミノシランとエ
ポキシシランの反応生成物、2分子以上のカップリング
剤のアルコキシ基の縮合反応生成物)等があげられ、単
独または混合して使用することができる。
【0040】本発明の式(1)のオキサゾリジン化合物
を潜在性硬化剤として含有する一液型湿気硬化性組成物
は、貯蔵安定性を維持しながら、硬化性に優れる。一液
型湿気硬化性組成物の製造方法は、特に限定されない
が、好ましくは各成分を減圧下に十分混練し、均一に分
散させて組成物とするのがよい。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を用いて、具体的に説明する
が、これによって本発明の範囲は、限定されるものでは
ない。
【0042】 1.N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンの合成 (合成例1) 2−ペンチル−3−オキサゾリジンエタノール 1L三つ口フラスコジエタノールアミン100.1
g、ベンゼン100mlを入れた。得られた溶液にn−
ヘキサナール100.2gを滴下した。滴下終了後、フ
ラスコを油浴に浸漬し、反応混合物を還流条件下で8時
間反応させた。さらに、反応混合物からベンゼンを留去
させ、標記化合物187gを得た。
【0043】(合成例2) 2−(1−メチルブチル)−3−オキサゾリジンエタノ
ール n−ヘキサナールの代わりに2−メチルペンタナール1
00.2gを使用する以外は、合成例1と同様の方法で
標記化合物を合成した。収量187g。
【0044】(合成例3) 2−(2−メチル−4,4−ジメチルペンチル)−3−
オキサゾリジンエタノール n−ヘキサナールの代わりに3,5,5−トリメチルヘ
キサナール142.4gを使用する以外は、合成例1と
同様の方法で標記化合物を合成した。収量229g。
【0045】2.イソシアネートとの付加反応 (合成例4)2−ペンチル−3−オキサゾリジンエタノ
ール100gとヘキサメチレンジイソシアネート45.
0gを混合し、80℃で8時間反応させた。収量145
g。IRでイソシアネート基に基づく2260cm-1
吸収が消失していることを確認した。(オキサゾリジン
(I))
【0046】(合成例5)2−(1−メチルブチル)−
3−オキサゾリジンエタノール100gとヘキサメチレ
ンジイソシアネート45.0gを混合し、80℃で8時
間反応させた。収量145g。(II)
【0047】(合成例6)2−(2−メチル−4,4−
ジメチルペンチル)−3−オキサゾリジンエタノール1
00gとヘキサメチレンジイソシアネート36.7gを
混合し、80℃で10時間反応させた。収量136g。
(III)
【0048】(合成例7)2−(1−メチルブチル)−
3−オキサゾリジンエタノール100gとキシリレンジ
イソシアネート51.5gを室温で混合し、50℃で1
時間、さらに80℃で8時間反応させた。収量151
g。(IV)
【0049】(実施例1〜4) 平均分子量3000のポリプロピレングリコール(三洋
化成工業社製)、平均分子量5000のポリプロピレン
トリオール(旭硝子 社製)、4,4 −ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MD化成社製)とから合成した
末端イソシアネート基2.6%のポリウレタンプレポリ
マー100重量部、炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社
製)120重量部、オクチルフタレート50重量部、
2−エチルヘキサン酸0.1重量部および、表1に示さ
れる量の潜在性硬化剤を高粘度用混合ミキサーにて均一
に分散させ、一液型湿気硬化性組成物を得た。得られた
組成物について、物性試験を行った。結果を表1に示
す。物性試験において、初期粘度は、B型粘度計を用い
て測定した。また、60℃×3日後の粘度は、60℃で
3日間貯蔵した後、B型粘度計を用いて測定した。さら
に、硬化性は、JIS A5758に従って測定した。
【0050】(比較例1)表1に示すとおり、潜在性硬
化剤として化合物(V)を用いる以外は、実施例1〜4
と同様にして湿気硬化性組成物を得、物性試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0051】(比較例2)表1に示すとおり、潜在性硬
化剤と2−エチルヘキサン酸を使用しない以外は、実施
例1〜4と同様にして湿気硬化性組成物を得、物性試験
を行った。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【化8】
【0054】
【発明の効果】本発明の潜在性硬化剤であるオキサゾリ
ジン化合物は、貯蔵安定性、硬化性に優れており、一液
湿気硬化型の潜在性硬化剤として有用である。そして、
このオキサゾリジン化合物を配合したウレタン樹脂組成
物は、硬化性、貯蔵安定性に優れた組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−10949(JP,A) 特開 平6−340726(JP,A) 特開 平7−3147(JP,A) 特開 平2−55715(JP,A) 特開 平3−70781(JP,A) 特開 平2−209914(JP,A) 特開 平2−619(JP,A) 特開 昭60−104119(JP,A) 特開 平6−293821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウレタンプレポリマー100重量部に対
    し、 一般式(1): 【化1】 (式中、R1 炭素原子数5〜15の脂肪族炭化水素基
    であって、n−ペンチル、2−メチルペンチル、3−メ
    チルペンチル、3,5,5−トリメチルペンチル、n−
    ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デカニル、
    n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−トリデカニ
    ル、n−テトラデカニルおよび1−メチルブチル、2,
    4,4−トリメチルペンチルから選ばれる基であり、
    2 は、有機のポリイソシアネートからイソシアネート基
    を除いて得られる2価または3価の残基であって、トリ
    レン、ジフェニルメタン、フェニレン、ポリメチレンポ
    リフェニレン、ヘキサメチレン、イソホロン、キシリレ
    ン、ならびにこれらのカルボジイミド変性基およびイソ
    シアヌレート変性基から選ばれる基であり、mは2また
    は3である。)で示されるオキサゾリジン化合物0.5
    〜30重量部を配合してなることを特徴とするウレタン
    樹脂組成物。
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