JP3875416B2 - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体キャパシタを備えた強誘電体記憶装置に係り、特に、一つの強誘電体キャパシタに3値以上のデータを記憶する強誘電体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体記憶装置は、書き込んだデータを保持するために電力が必要なDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の半導体記憶装置と、書き込んだデータを保持するために電力が不要なフラッシュメモリ・EEPROM(Electrical Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性の半導体記憶装置とに大別されている。また、半導体記憶装置の性能は、記憶容量・アクセス速度・消費電力で表されることが多い。
【0003】
DRAMは、大容量・高速の半導体記憶装置として、主に、各種コンピュータの主記憶用として使用されている。しかし、DRAMは揮発性であるため、記憶したデータを保持するためにリフレッシュ動作が必要であり、消費電力が大きい。
フラッシュメモリ・EEPROMは、大容量・低消費電力・不揮発性の半導体記憶装置として、主に、ファイルシステム、メモリカード、ポータブル機器等に使用されている。しかし、フラッシュメモリ・EEPROMは、データの書き込みに要する時間が著しく長い。
【0004】
一方、近時、DRAMおよびフラッシュメモリ・EEPROMの長所を兼ね備えた半導体記憶装置として、メモリセルに強誘電体キャパシタを備えた強誘電体記憶装置が開発されている。
強誘電体記憶装置は、強誘電体キャパシタへの印加電圧をゼロにしても残留分極が残ることを利用して2値データの記憶を行うことができる。
【0005】
図10は、この種の強誘電体記憶装置のメモリセルの構成を示している。
図において、メモリセル1は、強誘電体キャパシタ3および転送ゲートであるトランジスタ5により構成されている。トランジスタ5は、NMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)により形成されている。
【0006】
強誘電体キャパシタ3の一方の電極3aには、この電極3aに電圧を与えるプレート線PLが接続されている。強誘電体キャパシタ3の他方の電極3bには、トランジスタ5の一方の転送電極5aが接続されている。
トランジスタ5の他方の転送電極5bには、データの伝送路であるビット線BLが接続されている。トランジスタ5のゲート電極5cには、このNMOSトランジスタ5のオン・オフを制御するワード線WLが接続されている。
【0007】
図11は、強誘電体キャパシタ3の両電極3a、3b間に印加する印加電圧Eと、強誘電体キャパシタ3の分極電荷密度Pとの関係(点a・点b・点c・点dで形成されるヒステリシスループ)を示している。ここで、印加電圧Eは、プレート線PLの電圧VPLを基準にしたビット線BLの電圧VBL(電圧VBL−電圧VPL)である。
【0008】
以下、メモリセル1へのデータの書き込み動作について説明する。
先ず、上述したメモリセル1にデータ「1」を書き込む場合には、図12に示すように、プレート線PLを0V、ワード線WLを高レベルにして、この状態でビット線BLを0V→VCC→0Vに変化させる。ここで、0Vは接地電圧であり、VCCは電源電圧である。
【0009】
ワード線WLに与える高レベルは、VCCにトランジスタ5の閾値以上の電圧を加えた電圧に設定されており、ビット線BLに印加されるVCCは、確実に強誘電体キャパシタ3の電極3bに伝えられる。
この結果、図13に示すように、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は、点e→点b→点cに変化する。なお、書き込み動作前の強誘電体キャパシタ3の残留分極が点eでない場合にも、書き込み動作により、分極電荷は、常に点b→点cに変化する。この結果、データ「1」を書き込んだときの強誘電体キャパシタ3の残留分極は正の分極Pr(点c)になる。この状態がデータ「1」の記憶状態である。
【0010】
一方、メモリセル1にデータ「0」を書き込む場合には、図14に示すように、プレート線PLをVCC、ワード線WLを高レベルにして、ビット線BLをVCC→0V→VCCに変化させる。
この結果、図15に示すように、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は、点f→点d→点aに変化する。なお、書き込み動作前の強誘電体キャパシタ3の残留分極が点fでない場合にも、書き込み動作により、分極電荷は、常に点d→点aに変化する。この結果、データ「0」を書き込んだときの強誘電体キャパシタ3の残留分極は負の分極−Pr(点a)になる。この状態がデータ「0」の記憶状態である。
【0011】
図16は、メモリセル1に書き込んだデータの読み出し動作におけるワード線WL、プレート線PLの動作タイミング、および、ビット線BLの変化を示している。データの読み出しは、ワード線WLを高レベルにした状態で、プレート線PLを0V→VCC→0Vに変化させることで行われる。ビット線BLは、データの読み出し前に0Vにされ、データの読み出し時には、フローティングにされている。
【0012】
図17は、データを読み出す際の強誘電体キャパシタ3の分極電荷の変化を示している。
メモリセル1にデータ「1」が書き込まれている場合には、読み出し動作により、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は、点cから点dに変化する。分極電荷の変化で生じた電荷ΔQ1は、ビット線BLの電圧と強誘電体キャパシタ3の電極3bの電圧とが等しくなるように分配される。この結果、図16に示したように、ビット線BLの電圧は電圧V1まで上昇する。
【0013】
一方、メモリセル1にデータ「0」が書き込まれている場合には、読み出し動作により、図17に示すように、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は、点aから点dに変化する。分極電荷の変化で生じた電荷ΔQ2は、ビット線BLの電圧と強誘電体キャパシタ3の電極3bの電圧とが等しくなるように分配される。この結果、図16に示したように、ビット線BLの電圧は電圧V0まで上昇する。
【0014】
この後、図示しないセンスアンプにより、ビット線BLの電圧は、V1からVCCに、または、V0から0Vに増幅される。そして、メモリセル1に記憶されていたデータ「1」またはデータ「0」が読み出される。
なお、読み出し完了後、プレート電圧PLを0Vにした時点で、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は−Pr(点a)に変化する。このため、書き込まれたデータが「1」の場合には、記憶データが反転してしまうことになり、再書き込みが必要になる。
【0015】
データの再書き込みは、センスアンプによりビット線BLを増幅した際に行われる。増幅時にはプレート電圧PLが0Vである。読み出したデータが「1」の場合には、センスアンプにより増幅したビット線BLの電圧はVCCになるため、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は点bに変化し、図13に示した場合と同様に、データ「1」が書き込まれる。
【0016】
また、読み出したデータが「0」の場合には、読み出しの前後で、強誘電体キャパシタ3の残留分極は、点aのまま変化せず、メモリセル1は、データ「0」を記憶した状態を保持する。
以上、2値データ「1」、「0」の書き込み動作、読み出し動作について述べたが、一般に、強誘電体キャパシタ3の残留分極は、書き込み時のプレート線PLの電圧を基準にしたビット線BLの電圧に応じて変化する。
【0017】
このため、図18に示すように、例えば、強誘電体キャパシタ3の残留分極が、点aであるときに、ビット線BLの電圧(VBL−VPL)をV2にした場合には、強誘電体キャパシタ3の残留分極はP1になる。
同様に、強誘電体キャパシタ3の残留分極が、点aであるときに、ビット線BLの電圧(VBL−VPL)をV3にした場合には、強誘電体キャパシタ3の残留分極はP2になる。
【0018】
すなわち、ビット線BLに複数種の電圧を印加することにより、強誘電体キャパシタ3の残留分極の状態は複数の値に変化する。このため、強誘電体キャパシタ3の残留分極を利用して3値以上の多値を記憶する検討が、多方面でなされている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、強誘電体キャパシタ3に3値以上のデータを記憶させ、強誘電体記憶装置を実現しようとした場合には、2値データの記憶時には生じなかった以下の問題が発生する。
【0020】
第一の問題は、強誘電体キャパシタ3の残留分極が、印加する電圧だけでなく、過去の履歴にも依存することによる。
例えば、図19に示すように、ある論理値に対応する電圧V3を強誘電体キャパシタ3に印加し、この論理値をメモリセル1に書き込んだ後に、再度この論理値を書き込むために、電圧V3を強誘電体キャパシタ3に印加する。
【0021】
このとき、強誘電体キャパシタ3の分極電荷は、点a→点g→点h→点j→点kに変化する。したがって、同じ論理値を書き込むために、強誘電体キャパシタ3に同じ電圧を印加した場合にも、強誘電体キャパシタ3の残留分極は、複数の値(P3、P4)に変化してしまう。この結果、書き込んだ論理値を正しく復元することができないという問題があった。
【0022】
第二の問題は、データの書き込み時にビット線BLに電圧を印加したときの分極電荷と、書き込み後の残留分極とが一致しないことによる。
例えば、図11に示したヒステリシスループでは、書き込み時にビット線BLにVCCを印加したときの分極電荷は点bに変化しているが、書き込み後の残留分極は点cに変化するため、分極電荷より残留分極の方が小さくなる。
【0023】
したがって、データの読み出し時に、ビット線BLから得られる電圧は、書き込んだ電圧より常に小さくなり、読み出した電圧と書き込んだ電圧とを単に比較しただけでは、データを正しく読み出すことはできないという問題があった。
さらに、データの再書き込みが必要な場合にも、読み出した電圧を、そのまま再書き込みすると、異なった残留分極に変化してしまう。なお、2値データの場合には、読み出した電圧をセンスアンプにより増幅できるため、このような問題は生じなかった。
【0024】
第三の問題は、データの書き込み時に、メモリセル1内の寄生容量に電荷が充電されることによる。
図20に示すように、メモリセル1内には、強誘電体キャパシタ3の電極3bとトランジスタ5の転送電極5aとの間に寄生容量Cpが付加されている。この寄生容量Cpには、データの書き込み時にビット線BLに印加する電圧に応じて電荷が充電される。
【0025】
したがって、図21に示すように、書き込み終了直後の残留分極は、本来の残留分極Prに寄生容量Cpの電荷が付加されたP5になる。また、寄生容量Cpに充電された電荷は、時間とともに放電されるため、書き込み後の残留分極P5は、時間とともに残留分極Prに変化する。
この結果、書き込み後からの経過時間により、読み出すデータが変化してしまうという問題があった。なお、2値データの場合には、図17に示した電荷ΔQ1とΔQ2とにより、データを読み出しているため、寄生容量Cpに充電される電荷は、誤差として扱うことができた。
【0026】
以上の問題により、3値以上のデータを一つの強誘電体キャパシタ3に記憶させ、記憶したデータを正しく読み出すためには、解決すべき課題が多かった。
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、一つの強誘電体キャパシタに3値以上のデータを記憶し、記憶したデータを読み出すことができる強誘電体記憶装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理構成図である。
本発明の強誘電体記憶装置は、一端がプレート線に接続され、他端がトランジスタを介してビット線に接続された強誘電体キャパシタ3を有するメモリセル1と、3値以上のn値のデータに対応したディジタル値を入力し、入力した前記ディジタル値に対応するn個の書込アナログ電圧のいずれかを、前記強誘電体キャパシタ3の電極に与え、該強誘電体キャパシタ3に残留分極を生じさせるDA変換手段21と、前記強誘電体キャパシタ3の残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧を入力し、該読出アナログ電圧を、元のディジタル値に復元するAD変換手段23とを備え、前記各書込アナログ電圧は、0Vより高く、前記プレート線の高レベル電圧より低いことを特徴とする。
【0028】
また、本発明の強誘電体記憶装置では、前記AD変換手段23は、強誘電体キャパシタ36を有する(n−1)個の参照メモリセル35と、前記各参照メモリセル35の前記強誘電体キャパシタ36の電極に、それぞれ前記書込アナログ電圧と異なる値の(n−1)個の参照書込アナログ電圧のいずれかを与え、該強誘電体キャパシタ36に残留分極を生じさせるDA変換部31と、前記各参照メモリセル35の前記強誘電体キャパシタ36の残留分極の値に応じて得られる参照読出アナログ電圧と、前記メモリセル1の前記強誘電体キャパシタ3の残留分極の値に応じて得られる前記読出アナログ電圧とを比較する比較部37と、前記比較部37の比較結果に基づいて、元のディジタル値を復元する復元部39とを備え、前記参照書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第(n−1)の参照書込アナログ電圧とし、前記 DA 変換手段においてn値のデータに対応して生成されるn個の前記書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第nの書込アナログ電圧とした場合に、前記 DA 変換部は、第i(iは(n−1)以下の自然数)の参照書込アナログ電圧を、第iの書込アナログ電圧と第(i+1)の書込アナログ電圧の間の電圧に設定することを特徴とする。
【0029】
また、本発明の強誘電体記憶装置は、前記メモリセル1と、前記参照メモリセル35とは、同一の大きさ、かつ、同一の形状に形成されていることを特徴とする。
【0030】
また、本発明の強誘電体記憶装置は、前記DA変換手段21と前記メモリセル1とはビット線で接続され、前記AD変換手段23の前記DA変換部31と前記各参照メモリセル35とは、それぞれ参照ビット線で接続され、前記ビット線の容量と前記各参照ビット線の容量とを同一にしたことを特徴とする。
【0031】
また、本発明の強誘電体記憶装置では、前記復元部39は、前記比較部37による比較結果に基づいて元のディジタル信号を復元できないときに、異常情報を出力することを特徴とする。
また、本発明の強誘電体記憶装置は、書き込み動作の前に前記強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を所定の値にする分極初期化手段25、41を備えたことを特徴とする。
【0032】
また、本発明の強誘電体記憶装置は、前記強誘電体キャパシタ3、36と前記トランジスタとの間に付加される寄生容量に充電された電荷を、書き込み動作の後に放電するために、前記強誘電体キャパシタの両端を同じ電圧に設定する放電手段25、41を備えたことを特徴とする。
【0033】
また、本発明の強誘電体記憶装置では、前記メモリセル1へのデータの再書き込みは、復元された元のディジタル値を前記DA変換手段21に入力して行われることを特徴とする。
また、本発明の強誘電体記憶装置は、書き込み動作の前に、前記強誘電体キャパシタの残留分極の値を、書き込むディジタル値の論理に依存しない一定の値に初期化する分極初期化手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の強誘電体記憶装置では、前記分極初期化手段は、前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値を、前記参照書込アナログ電圧値に依存しない一定の値に初期化することを特徴とする。
【0034】
本発明の強誘電体記憶装置では、DA変換手段21は、書き込みデータであるディジタル値を入力し、このディジタル値に対応する書込アナログ電圧を強誘電体キャパシタ3の電極に与える。この結果、強誘電体キャパシタ3には、書込アナログ電圧に応じた残留分極が生じる。残留分極の値は、書込アナログ電圧に応じて複数の値に設定可能である。このため、3値以上の書き込みデータが強誘電体キャパシタ3に記憶される。
【0035】
AD変換手段23は、強誘電体キャパシタ3の残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧を入力し、この読出アナログ電圧を、元のディジタル値に復元する。すなわち、AD変換手段23により、書き込まれたデータ(残留分極の値)の読み出しが行われる。
したがって、一つの強誘電体キャパシタ3に3値以上のデータを記憶し、記憶したデータを読み出すことができる。
【0036】
本発明の強誘電体記憶装置では、AD変換手段23に、複数の参照メモリセル35、DA変換部31、比較部37、復元部39が備えられる。
DA変換部31は、各参照メモリセル35における強誘電体キャパシタ36の電極に、メモリセル1への書込アナログ電圧と異なる値の参照書込アナログ電圧を与える。この結果、強誘電体キャパシタ36には、参照書込アナログ電圧に応じた残留分極が生じる。
【0037】
比較部37は、各参照メモリセル35の強誘電体キャパシタ36の残留分極の値に応じて得られる各参照読出アナログ電圧と、メモリセル1の強誘電体キャパシタ3の残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧とを比較する。
復元部39は、比較部37による比較結果に基づいて、元のディジタル値を復元する。
【0038】
例えば、DA変換部31は、各参照書込アナログ電圧を、それぞれディジタル値に対応する各書込アナログ電圧の中間に設定する。このため、データの読み出し時に、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧との電圧差が大きくされ、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧とを容易に比較することができる。
【0039】
本発明の強誘電体記憶装置では、メモリセル1と参照メモリセル35とが、同一の大きさ、形状に形成されるため、メモリセル1と参照メモリセル35の特性が同一になる。この結果、データの書き込み時には、メモリセル1および参照メモリセル35の強誘電体キャパシタ3、36に、書込アナログ電圧および参照書込アナログ電圧に対応した所定の残留分極が設定される。
【0040】
また、データの読み出し時には、読出アナログ電圧と各参照読出アナログ電圧とを精度良く比較することができる。
本発明の強誘電体記憶装置では、DA変換手段21とメモリセル1とを接続するビット線の容量と、DA変換部31と各参照メモリセル35とをそれぞれ接続する参照ビット線の容量とが同一にされている。このため、データの読み出し時に、それぞれの強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を正しく反映した読出アナログ電圧および参照読出アナログ電圧が得られ、読出アナログ電圧と各参照読出アナログ電圧とを精度良く比較することができる。
【0041】
本発明の強誘電体記憶装置では、復元部39は、比較部37による比較結果に基づいて、元のディジタル信号を復元できないときに、異常情報を出力するため、強誘電体キャパシタ36の劣化・故障等による回路の異常が検出される。
本発明の強誘電体記憶装置では、分極初期化手段25、41は、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を所定の値に設定する。このため、初期あるいは前回の残留分極の影響をなくすことができる。
【0042】
例えば、分極初期化手段25、41は、書き込み動作の前に強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を所定の値にする。このため、書き込み動作時に、強誘電体キャパシタ3、36に同一の書込アナログ電圧、参照書込アナログ電圧を与えた場合には、残留分極の値は、常に同一の値になる。この結果、書き込みデータに対応する強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値が、常に同一の値にされる。
【0043】
本発明の強誘電体記憶装置では、放電手段25、41は、書き込み動作の後、強誘電体キャパシタ3、36の寄生容量に充電された電荷を放電する。このため、書き込み時に強誘電体キャパシタ3、36の寄生容量に充電された電荷が、読み出し動作の前に放電される。したがって、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極に応じた電荷のみを、読出アナログ電圧、参照読出アナログ電圧として得ることができる。したがって、読み出し時に寄生容量の影響を受けることなく、正しいデータを読み出すことが可能になる。
【0044】
本発明の強誘電体記憶装置では、メモリセル1へのデータの再書き込みが、復元された元のディジタル値をDA変換手段21に入力することで行われる。再書き込みを、読み出した読出アナログ電圧でなく、復元した元のディジタル値をDA変換手段21に入力して得られる書込アナログ電圧で行うことで、元のディジタル値に対応する強誘電体キャパシタ3の残留分極の値が正しく設定される。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明の強誘電体記憶装置の第1の実施形態を示している。
図において、この実施形態の強誘電体記憶装置は、外部信号の入出力を制御する入出力インターフェース部100、入力した外部信号から各種制御信号を生成し、装置全体を制御する信号制御部200(分極初期化手段、放電手段に対応する)、入力データDinおよび出力データDoutを制御するデータ制御部300、および、データを記憶するメモリセル部400により構成されている。
【0046】
入出力インターフェース部100には、外部信号であるクロック信号CLK、チップイネーブル信号/CE、ライトイネーブル信号/WE、アドレス信号AD、データ信号DQが供給されている。データ信号DQは入出力信号であり、データ信号DQ以外の信号は入力信号である。また、図においてアドレス信号AD、データ信号DQ等の太い矢印で示した信号は、複数本からなるバス信号である。
【0047】
入出力インターフェース部100は、クロック信号CLK、チップイネーブル信号/CE、ライトイネーブル信号/WE、アドレス信号AD、データ信号DQを、図示しない入力バッファで受けて、内部信号である内部クロック信号CLKin、内部チップイネーブル信号CEin、内部ライトイネーブル信号WEin、内部アドレス信号ADinを信号制御部200に出力している。なお、本明細書において、/CE、/WE等の「/」の表現は、負論理すなわち低レベル時にアクティブとなる信号を意味している。
【0048】
また、入出力インターフェース部100は、書き込みデータである入力データDinをデータ制御部300に出力し、データ制御部300から読み出しデータである出力データDoutを入力している。入力データDinおよび出力データDoutは、図示しない入力バッファおよび出力バッファによりデータ信号DQに接続されている。
信号制御部200は、入出力インターフェース部100から入力した信号により、セレクト信号SEL、DAイネーブル信号DAE、イニシャライズ信号INT(分極初期化手段、放電手段に対応する)、ラッチ信号CK、参照ワード線WLr電位、参照プレート線PLr電位を生成し、生成した信号をデータ制御部300に出力している。
【0049】
また、信号制御部200は、内部クロック信号CLKin、内部チップイネーブル信号CEin、内部ライトイネーブル信号WEin、内部アドレス信号ADinを用いて、ワード線WL電位、プレート線PL電位を生成し、生成した信号をメモリセル部400に出力している。
データ制御部300とメモリセル部400との間には、ビット線BLが接続されている。
【0050】
図3は、外部信号、内部信号および信号制御部200によって生成される各制御信号のタイミング図を示している。本実施形態の強誘電体記憶装置は、外部から入力されるクロック信号CLKに同期して、内部の制御が行われている。また、データの書き込み動作は、第1サイクルC1〜第3サイクルC3の3クロックサイクルからなる書き込みサイクルで行われ、データの読み出し動作は、第4サイクルC4〜第7サイクルC7の4クロックサイクルからなる読み出しサイクルで行われる。
【0051】
各外部信号の入力タイミングは、タイミング規格として規定されており、外部信号はこの規格にしたがって入力されている。
なお、信号制御部200は、図に示したタイミングで各制御信号の出力を行う論理回路を備えている。以下、各サイクルでの制御部200の動作を説明する。
第1サイクルC1では、制御部200は、イニシャライズ信号INT、ワード線WL、参照ワード線WLr、プレート線PL、参照プレート線PLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。第2サイクルC2では、制御部200は、DAイネーブル信号DAE、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。第3サイクルC3では、制御部200は、イニシャライズ信号INT、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。
【0052】
また、第4サイクルC4では、制御部200は、ワード線WL、参照ワード線WLr、プレート線PL、参照プレート線PLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。第5サイクルC5では、制御部200は、イニシャライズ信号INT、ラッチ信号CK、ワード線WL、参照ワード線WLr、プレート線PL、参照プレート線PLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。第6サイクルC6では、制御部200は、セレクト信号SEL、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。第7サイクルC7では、制御部200は、セレクト信号SEL、DAイネーブル信号DAE、イニシャライズ信号INT、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベルにし、その他の信号を低レベルにする。
【0053】
図4は、データ制御部300およびメモリセル部400の回路構成の概要を示している。なお、メモリセル部400は、一点鎖線で囲んだ部分である。また、図4では、説明を簡単にするため、2ビットの入力データDin1、Din2により4値を記憶する最小構成を示している。
図において、データ制御部300は、DAコンバータ21(DA変換手段に対応する)、AD変換回路23(AD変換手段に対応する)、NMOS25(分極初期化手段、放電手段に対応する)、選択スイッチ27a、27bおよび制御スイッチ29により構成されている。
【0054】
DAコンバータ21は、2ビットデータを入力可能な入力端子21a、21bを有しており、入力端子21a、21bから入力したディジタル値に比例する4値の書込アナログ電圧を出力する機能を有している。DAコンバータ21は、リファレンス電圧Ref(+)、Ref(-)を所定の値に設定することで、最大出力電圧値および最小出力電圧値を変えることができる。
【0055】
入力端子21aは、選択スイッチ27aを介して、入力データDin2または出力データDout2のどちらか一方に接続されている。入力端子21bは、選択スイッチ27bを介して、入力データDin1または出力データDout1のどちらか一方に接続されている。
選択スイッチ27a、27bのオン・オフ制御は、選択信号SELにより行われる。選択スイッチ27a、27bは、選択信号SELが低レベルのときに、入力端子21a、21bと入力データDin1、Din2とをそれぞれ接続し、選択信号SELが高レベルのときに、入力端子21a、21bと出力データDout1、Dout2とをそれぞれ接続する。
【0056】
また、DAコンバータ21の出力端子21cは、制御スイッチ29を介してビット線BLに接続されている。制御スイッチ29のオン・オフ制御は、DAイネーブル信号DAEにより行われる。制御スイッチ29は、DAイネーブル信号DAEが低レベルのときに、出力端子21cとビット線BLとを切り離し、DAイネーブル信号DAEが高レベルのときに、出力端子21cとビット線BLとを接続する。
【0057】
なお、選択スイッチ27a、27bおよび制御スイッチ29は、例えば、NMOSとPMOSとのソース電極とドレイン電極を相互に接続し、各ゲート電極に相補な信号を接続したCMOSスイッチにより構成されている。
また、ビット線BLには、NMOS25のドレイン電極が接続されている。NMOS25のソース電極は0V(接地電圧)にされている。NMOS25のゲート電極には、イニシャライズ信号INTが接続されている。
【0058】
一方、AD変換回路23は、ビット線BL、イニシャライズ信号INT、DAイネーブル信号DAEを入力し、出力データDout1、Dout2を出力している。
メモリセル部400には、縦横に複数のメモリセル1が配列されている。メモリセル1は、図10に示した従来のメモリセル1と同一の構成をしており、強誘電体キャパシタ3およびNMOSからなるトランジスタ5により構成されている。
【0059】
ここでは、説明を簡単にするため、二つのメモリセル1のみ示している。各メモリセル1には、ワード線WL(WL1、WL2)、プレート線PL(PL1、PL2)、ビット線BLがそれぞれ接続されている。また、メモリセル1には、強誘電体キャパシタ3とトランジスタ5との間に寄生容量Cpが付加されている。
図5は、AD変換回路23の回路構成を示している。AD変換回路23は、三つのDAコンバータ31-1、31-2、31-3を備えたDA変換部31、三つの制御スイッチ33、三つの参照メモリセル35-1、35-2、35-3、三つのコンパレータ37-1、37-2、37-3、三つのフリップフロップ回路38-1、38-2、38-3を備えた比較部37、エンコーダ39(復元部に対応する)および三つのNMOS41(分極初期化手段、放電手段に対応する)により構成されている。なお、エンコーダ39以外の回路を、入力するディジタル値(4値)より一つ少ない構成にすることで、後述する読み出し動作が可能になる。
【0060】
各DAコンバータ31-1、31-2、31-3は、2ビットからなる入力端子31a、31bを有しており、入力端子31a、31bから入力したディジタル値に比例する四つの参照書込アナログ電圧を出力する機能を有している。各DAコンバータ31-1、31-2、31-3は、上述したデータ制御部300のDAコンバータ21に比べ、1/2LSBだけオフセットを持たせて構成されている。また、各DAコンバータ31-1、31-2、31-3は、リファレンス電圧Ref(+)、Ref(-)を所定の値に設定することで、最大出力電圧値および最小出力電圧値を変えることができる。
【0061】
DAコンバータ31-1の入力端子31a、31bには、ともに0Vが入力されている。DAコンバータ31-2の入力端子31a、31bには、それぞれ0V、VCCが入力されている。DAコンバータ31-3の入力端子31a、31bには、それぞれVCC、0Vが入力されている。
したがって、DAコンバータ31-1の出力端子31cは、ディジタル値「0」に対応する参照書込アナログ電圧を出力し、DAコンバータ31-2の出力端子31cは、ディジタル値「1」に対応する参照書込アナログ電圧を出力し、DAコンバータ31-3の出力端子31cは、ディジタル値「2」に対応する参照書込アナログ電圧を出力する。
【0062】
また、上述した1/2LSBのオフセットにより、各DAコンバータ31-1、31-2、31-3が出力する参照書込アナログ電圧は、各ディジタル値に対応してDAコンバータ21が出力する書込アナログ電圧より、1/2LSBだけ大きくされている。
この結果、DAコンバータ31-1の出力する参照書込アナログ電圧は、DAコンバータ21がディジタル値「0」、「1」に対応してそれぞれ出力する書込アナログ電圧値の中間になる。DAコンバータ31-2の出力する参照書込アナログ電圧は、DAコンバータ21がディジタル値「1」、「2」に対応してそれぞれ出力する書込アナログ電圧値の中間になる。DAコンバータ31-3の出力する参照書込アナログ電圧は、DAコンバータ21がディジタル値「2」、「3」に対応してそれぞれ出力する書込アナログ電圧値の中間になる。
【0063】
また、各DAコンバータ31-1、31-2、31-3の出力端子31cは、制御スイッチ33を介して参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3にそれぞれ接続されている。各制御スイッチ33のオン・オフ制御は、DAイネーブル信号DAEにより行われる。各制御スイッチ33は、DAイネーブル信号DAEが低レベルのときに、各出力端子31cと参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3とをそれぞれ切り離し、DAイネーブル信号DAEが高レベルのときに、出力端子31cと参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3とをそれぞれ接続する。
【0064】
各制御スイッチ33は、上述した制御スイッチ29と同様に、CMOSスイッチ等により構成されている。
また、各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3には、それぞれNMOS41のドレイン電極が接続されている。NMOS41のソース電極は接地(=0V)されている。NMOS41のゲート電極には、イニシャライズ信号INTが接続されている。
【0065】
参照メモリセル35-1、35-2、35-3は、大きさ、形状とも上述したメモリセル1と同一のものが使用されている。このため、参照メモリセル35-1、35-2、35-3内の強誘電体キャパシタ36とメモリセル1内の強誘電体キャパシタ3との特性は同一にされている。また、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3の強誘電体キャパシタ36とトランジスタ5との間には、メモリセル1と同様に、寄生容量Cpが付加されている。
【0066】
各参照メモリセル35-1、35-2、35-3には、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3、参照ワード線WLr、参照プレート線PLrがそれぞれ接続されている。各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の負荷容量値は、ビット線BLの負荷容量値と同一にされている。例えば、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3およびビット線BLは、同一の配線層では、配線長および配線幅が同一にされている。
【0067】
参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3とビット線BLとの負荷容量値を同一にすることで、データの読み出し時に、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧と、ビット線BLの電圧との比較を精度良く行うことができる。
【0068】
また、コンパレータ37-1、37-2、37-3の「−」入力には、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3がそれぞれ入力されている。コンパレータ37-1、37-2、37-3の「+」入力には、ビット線BLが入力されている。このため、ビット線BLの電圧が、各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧より大きいときに、コンパレータ37-1、37-2、37-3は高レベルを出力する。
【0069】
コンパレータ37-1、37-2、37-3の出力は、フリップフロップ回路38-1、38-2、38-3の入力に接続されている。フリップフロップ回路38-1、38-2、38-3のクロック入力には、ラッチ信号CKが接続されている。そして、フリップフロップ回路38-1、38-2、38-3は、ラッチ信号CKの立ち上がりで、コンパレータ37-1、37-2、37-3の出力値を取り込む。
【0070】
フリップフロップ回路38-1、38-2、38-3の出力は、エンコーダ39の入力L1、L2、L3にそれぞれ接続されている。エンコーダ39の出力Q1、Q2は、それぞれ出力データDout1、Dout2に接続されている。
エンコーダ39は、表1に示す真理値表にしたがい、入力L1、L2、L3に入力した信号をエンコードし、エンコード結果を出力データDout1、Dout2として出力する。このため、書き込んだディジタル値が、エンコーダ39により復元される。
【表1】
Figure 0003875416
以下、上述した強誘電体記憶装置におけるデータの書き込み動作について説明する。
先ず、書き込み動作の前に、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3における強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の初期化が行われる。メモリセル1の初期化は、イニシャライズ信号INTを高レベルにしてビット線BLを0Vにし、さらに、プレート線PLをVCC(電源電圧)にし、ワード線WLを高レベルにすることで行われる。参照メモリセル35-1、35-2、35-3の初期化は、イニシャライズ信号INTを高レベルにして各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3を0Vにし、さらに、参照プレート線PLrをVCC(電源電圧)にし、参照ワード線WLrを高レベルにすることで行われる。
【0071】
残留分極の初期化により、図6に示すように、強誘電体キャパシタ3、36の分極電荷は、点dに変化し、初期化の終了とともに点aに変化する。この結果、書き込み開始時には、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3の強誘電体キャパシタ3、36の残留分極は常に点aになり、初期あるいは前回の残留分極の影響をなくすことができる。
【0072】
次に、DAコンバータ21は、入力データDin1、Din2を入力し、入力したディジタル値「0」、「1」、「2」、「3」に対応する書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3のいずれかをビット線BLに出力する。ここで、プレート線PLの電圧は0Vにされているため、ビット線BLに出力される電圧値が、強誘電体キャパシタ3の両電極間に印可される電圧になる。この際、DAイネーブル信号DAEは、高レベルにされ、ワード線WLは高レベルにされている。
【0073】
また、DAコンバータ31-1、31-2、31-3の各出力端子31cは、上述したように、DAコンバータ21が出力する各書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3の中間の電圧である参照書込アナログ電圧電圧Wr1、Wr2、Wr3をそれぞれ出力する。
DAコンバータ21およびDAコンバータ31-1、31-2、31-3のリファレンス電圧Ref(+)、Ref(-)は、所定の値に設定されており、最大出力電圧がVCCより小さくされ、最小出力電圧が0Vより大きくされている。すなわち、DAコンバータ21およびDAコンバータ31-1、31-2、31-3は、図中の書込使用領域の範囲内の電圧を出力する。
【0074】
このように、リファレンス電圧Ref(+)、Ref(-)を設定することにより、残留分極の差が小さくなるヒステリシスループの傾斜の緩やかな部分G1、G2を使用しなくても良くなるため、後述する読み出し時のデータの比較を確実に行うことができる。
なお、ワード線WLおよび参照ワード線WLrに与える高レベルは、VCCにトランジスタ5の閾値以上の電圧を加えた電圧に設定されており、ビット線BLおよび参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3に印加される電圧は、確実に強誘電体キャパシタ3、36に伝えられる。
【0075】
DAコンバータ21によるデータの書き込みにより、メモリセル1の強誘電体キャパシタ3の残留分極は、入力したディジタル値「0」、「1」、「2」、「3」に対応して、それぞれPw0、Pw1、Pw2、Pw3になる。DAコンバータ31-1、31-2、31-3によるデータの書き込みにより、参照メモリセル35-1、35-2、35-3の強誘電体キャパシタ36の残留分極は、それぞれ、Pr1、Pr2、Pr3になる。ここで、残留分極の大きさは、Pw3>Pr3>Pw2>Pr2>Pw1>Pr1>Pw0である。
【0076】
すなわち、入力するディジタル値(4値)より一つ少ない三つのDAコンバータ31-1、31-2、31-3および三つの参照メモリセル35-1、35-2、35-3により、各残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3の中間の値である残留分極Pr1、Pr2、Pr3が生じる。
次に、データの書き込みにより、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3の寄生容量Cpに充電された電荷の放電を行う。放電は、イニシャライズ信号INTを高レベルにしてビット線BLを0Vにし、さらに、プレート線PLを0Vにし、ワード線WLを高レベルにすることで行われる。そして、書き込み動作が完了する。
【0077】
次に、上述した強誘電体記憶装置におけるデータの読み出し動作について説明する。
読み出し動作は、ワード線WLを高レベルにした状態で、プレート線PLをVCCにすることで行われる。
このとき、図7に示すように、メモリセル1では、強誘電体キャパシタ3の残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3に応じて、それぞれ電荷ΔQw0、ΔQw1、ΔQw2、ΔQw3が生じる。生じた電荷は、ビット線BLの電圧と強誘電体キャパシタ3の電圧とが等しくなるように分配される。この結果、残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3の量に応じてビット線BLの電圧が上昇する。
【0078】
また、参照メモリセル35-1、35-2、35-3では、各強誘電体キャパシタ36の残留分極Pr1、Pr2、Pr3に応じて、それぞれ電荷ΔQr1、ΔQr2、ΔQr3が生じる。生じた電荷ΔQr1、ΔQr2、ΔQr3は、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧と各強誘電体キャパシタ36の電圧とが等しくなるようにそれぞれ分配される。この結果、残留分極Pr1、Pr2、Pr3の量に応じて各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3が所定の電圧まで上昇する。
【0079】
この後、ビット線BLの電圧と、各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧とが、比較部37で比較される。
例えば、ディジタル値「2」が書き込まれている場合には、残留分極はPw2になっており、読み出し時に強誘電体キャパシタ3には電荷ΔQw2が生じる。ΔQr3(BLr3)>ΔQw2(BL)>ΔQr2(BLr2)であるから、ビット線BLの電圧は、参照ビット線BLr2の電圧より高く、参照ビット線BLr3の電圧より低くなる。このため、コンパレータ37-1、37-2の出力は高レベルになり、コンパレータ37-3の出力は低レベルになる。
【0080】
すなわち、入力するディジタル値(4値)より一つ少ない三つのコンパレータ37-1、37-2、37-3により、各ビット線BLに生じる電荷ΔQw0、ΔQw1、ΔQw2、ΔQw3のいずれかに対応する電圧と、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3に生じる電圧との比較が容易に行われる。
コンパレータ37-1、37-2、37-3は、比較結果をエンコーダ39に出力する。エンコーダ39は、表1に示した真理値表にしたがって出力データDout1を高レベルにし、出力データDout2を低レベルにする。すなわち、書き込んだディジタル値「2」の読み出し動作が完了する。
【0081】
データの読み出しにより、強誘電体キャパシタ3、36の分極電荷は、点d付近を経て点a付近まで変化する。分極電荷が正しく点dおよび点aにならないのは、データの読み出し時には、ビット線BLおよび参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3が所定の電圧まで上昇するため、プレート線PLおよび参照プレート線PLrを基準にしたビット線BLおよび参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧(VBL−VPL)が、正確には−VCCにならないことによる。
【0082】
この結果、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極はほぼ−Prになる。また、残留分極がほぼ−Prになることで、書き込んだデータは破壊されてしまうため、この後に、再書き込み動作が行う必要がある。
なお、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極を正しく−Prにするため、再書き込みの前に、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3の残留分極の初期化が行われる。
【0083】
再書き込み動作では、エンコーダ39が復元したディジタル値をDA変換器21に入力することで行う。すなわち、先ず、選択信号SELを高レベルにし、選択スイッチ27a、27bが切り換えられる。次に、DAイネーブル信号DAEを高レベルにし、ワード線WLを高レベルにし、プレート線PLを0Vにする。この状態で、DA変換器21およびDA変換器31-1、31-2、31-3から、書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3および参照書込アナログ電圧Wr1、Wr2、Wr3が出力され、再書き込みが行われる。
【0084】
再書き込みの後に、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3の寄生容量Cpに充電された電荷の放電を行う。そして、読み出し動作が完了する。
図8は、上述した書き込み動作および読み出し動作のタイミング図を示している。書き込み動作では、先ず、書き込みサイクルの第1サイクルC1で、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の初期化が行われる。第2サイクルC2では、メモリセル1へのデータの書き込み、および、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3への所定の値の書き込みが行われる。第3サイクルC3では、寄生容量Cpに充電された電荷の放電が行われ、書き込み動作が完了する。
【0085】
一方、読み出し動作では、先ず、読み出しサイクルの第4サイクルC4で、書き込んだデータのメモリセル1からの読み出し、および、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3からの所定のデータの読み出しが行われる。第5サイクルC5では、残留分極の初期化が行われる。第6サイクルC6では、メモリセル1へのディジタル値の再書き込み、および、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3への所定のディジタル値の再書き込みが行われる。ここで、メモリセル1への再書き込みは、エンコーダ39により復元されたディジタル値を用いて行う。そして第7サイクルC7では、寄生容量Cpに充電された電荷の放電が行われ、読み出し動作が完了する。
【0086】
以上のように構成された強誘電体記憶装置では、DAコンバータ21で変換した4値のディジタル値に対応する書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3を、メモリセル1の強誘電体キャパシタ3に与えて残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3を生じさせ、これ等残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3から得られる電荷ΔQw0、ΔQw1、ΔQw2、ΔQw3に応じて変化するビット線BLの電圧を、AD変換回路23により検出して、元のディジタル値に復元したので、一つの強誘電体キャパシタ3に4値のディジタル値を記憶し、記憶したデータを読み出すことができる。
【0087】
また、AD変換回路23に、参照メモリセル35-1、35-2、35-3を備えたので、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3の残留分極Pr1、Pr2、Pr3から得られる参照読出アナログ電圧と、メモリセル1の残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3から得られる読出アナログ電圧とを比較することで、元のディジタル値を確実に復元することができる。
【0088】
そして、AD変換回路23に、DAコンバータ31-1、31-2、31-3、コンパレータ37-1、37-2、37-3、エンコーダ39を備えたので、DAコンバータ31-1、31-2、31-3により、書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3と異なる値の参照書込アナログ電圧Wr1、Wr2、Wr3を参照メモリセル35-1、35-2、35-3に書き込み、コンパレータ37-1、37-2、37-3により、各参照メモリセル35-1、35-2、35-3から得られる参照読出アナログ電圧と、メモリセル1から得られる読出アナログ電圧とを比較し、エンコーダ39により、元のディジタル値に復元することができる。
【0089】
したがって、入力するディジタル値(4値)より一つ少ない三つのDAコンバータ31-1、31-2、31-3および三つの参照メモリセル35-1、35-2、35-3により、各残留分極Pw0、Pw1、Pw2、Pw3の中間の値である残留分極Pr1、Pr2、Pr3を生じさせることができ、入力するディジタル値(4値)より一つ少ない三つのコンパレータ37-1、37-2、37-3により、ビット線BLに生じる電荷ΔQw0、ΔQw1、ΔQw2、ΔQw3のいずれかに対応する読出アナログ電圧と、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3に生じる参照読出アナログ電圧との比較を行うことができる。
【0090】
さらに、DA変換部31の各ADコンバータ31-1、31-2、31-3から出力する参照書込アナログ電圧Wr1、Wr2、Wr3を、メモリセル1に書き込む各書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3の中間に設定したので、データの読み出し時に、参照読出アナログ電圧と読出アナログ電圧との電圧差を大きくすることができ、参照読出アナログ電圧と読出アナログ電圧との比較を確実に行うことができる。
【0091】
また、メモリセル1と参照メモリセル35-1、35-2、35-3とを同一の大きさ、形状にしたので、メモリセル1および参照メモリセル35-1、35-2、35-3における強誘電体キャパシタ3、36の特性を同一にすることができる。このため、データの書き込み時には、メモリセル1と参照メモリセル35-1、35-2、35-3の強誘電体キャパシタ3、36に、書込アナログ電圧W0、W1、W2、W3および参照書込アナログ電圧Wr1、Wr2、Wr3に対応して、所定の残留分極の値を設定することができ、データの読み出し時には、各参照読出アナログ電圧と読出アナログ電圧とを精度良く比較することができる。
【0092】
そして、ビット線BLの負荷容量値と、各参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の負荷容量値とを同一にしたので、それぞれの強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を正しく反映した読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧とを得ることができ、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧との比較を精度良く行うことができる。
【0093】
さらに、ビット線BL、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3を、NMOS4、25を介して接地電圧(0V)に接続し、ビット線BL、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧を、イニシャライズ信号INTにより0Vにできるようにしたので、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベル、プレート線PL、参照プレート線PLrをVCCにすることで、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極を所定の値(−Pr)に初期化することができる。
【0094】
このため、書き込み動作の前に強誘電体キャパシタ3、36の残留分極の値を、常に同一の値にすることができ、初期あるいは前回の残留分極の影響をなくすことができる。
また、ビット線BL、参照ビット線BLr1、BLr2、BLr3の電圧を、イニシャライズ信号INTにより0Vにできるようにしたので、ワード線WL、参照ワード線WLrを高レベル、プレート線PL、参照プレート線PLrを0Vにすることで、強誘電体キャパシタ3、36の寄生容量Cpに充電された電荷を放電することができ、データの読み出し時に寄生容量Cpの影響を受けることなく、正しいデータを読み出すことができる。
【0095】
このため、書き込み動作の後、または、読み出し動作の前に、寄生容量Cpに充電された電荷を放電することにより、書き込み時に寄生容量Cpに充電された電荷を、読み出し動作の前に放電することができる。この結果、強誘電体キャパシタ3、36の残留分極に対応する電荷のみを、読出アナログ電圧、参照読出アナログ電圧として得ることができる。
【0096】
そして、エンコーダ39により復元したディジタル値である出力データDout1、Dout2を、選択スイッチ27b、27aを介してDAコンバータ21の入力端子21b、21aに接続したので、メモリセル1へのデータの再書き込みを、読み出した読出アナログ電圧でなく、復元した元のディジタル値により確実に行うことができる。
【0097】
図9は、本発明の強誘電体記憶装置の第2の実施形態におけるエンコーダ43(復元部に対応する)を示している。
エンコーダ43以外の構成は、上述した第1の実施形態と同一である。
この実施形態では、エンコーダ43は、異常情報を出力するError信号を備えている。
エンコーダ43は、表2に示す真理値表にしたがい、入力L1、L2、L3に応じた出力を出力データDout1、Dout2およびError信号を出力する。
【0098】
なお、上述した第1の実施形態では、2ビットの入力データによって、一つのメモリセル1に4値を記憶する構成について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、3ビットの入力データによって、一つのメモリセル1に8値を記憶する構成にしても良く、二つのメモリセル1に4値ずつを記憶する構成にしても良い。
【0099】
また、上述した第1の実施形態では、寄生容量Cpに充電された電荷の放電を、書き込み動作の終了時に行った例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、読み出し動作の開始時に行っても良い。
【0100】
【発明の効果】
本発明の強誘電体記憶装置では、DA変換手段により、書き込みデータであるディジタル値を、このディジタル値に対応する書込アナログ電圧に変換し、この書込アナログ電圧をメモリセルの強誘電体キャパシタの電極に与えたので、強誘電体キャパシタに、書込アナログ電圧に応じた残留分極を生じさせることができる。
【0101】
また、AD変換手段により、強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧を入力したので、この読出アナログ電圧から元のディジタル値を復元することができる。
したがって、一つの強誘電体キャパシタに3値以上のデータを記憶し、記憶したデータを読み出すことができる。
【0102】
本発明の強誘電体記憶装置では、AD変換手段に、強誘電体キャパシタを有する複数の参照メモリセルと、これ等参照メモリセルに書込アナログ電圧と異なる値の参照書込アナログ電圧を与えるDA変換部と、各参照メモリセルから得られる参照読出アナログ電圧と、メモリセルから得られる読出アナログ電圧とを比較する比較部と、比較結果に基づいて元のディジタル値を復元する復元部とを備えたので、DA変換手段により書き込まれたディジタル値を、確実に、元のディジタル値に復元することができる。
【0103】
また、DA変換部から出力する参照書込アナログ電圧を、メモリセルに書き込む各書込アナログ電圧の中間に設定したので、データの読み出し時に、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧との電圧差を大きくすることができ、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧との比較を確実に行うことができる。
【0104】
本発明の強誘電体記憶装置では、メモリセルと参照メモリセルとを、同一の大きさ、形状に形成したので、メモリセルと参照メモリセルの特性を同一にすることができる。このため、データの書き込み時には、メモリセルおよび参照メモリセルの強誘電体キャパシタに、書込アナログ電圧および参照書込アナログ電圧に対応した所定の残留分極を設定することができ、データの読み出し時には、各読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧とを精度良く比較することができる。
【0105】
本発明の強誘電体記憶装置では、DA変換手段とメモリセルとを接続するビット線の容量と、DA変換部と各参照メモリセルとをそれぞれ接続する参照ビット線の容量とを同一にしたので、データの読み出し時に、それぞれの強誘電体キャパシタの残留分極の値を正しく反映した読出アナログ電圧および参照読出アナログ電圧を得ることができ、読出アナログ電圧と参照読出アナログ電圧とを精度良く比較することができる。
【0106】
本発明の強誘電体記憶装置では、復元部により、比較部による比較結果に基づいて、元のディジタル信号を復元できないときに、異常情報を出力したので、強誘電体キャパシタの劣化・故障等による回路の異常を検出することができる。
本発明の強誘電体記憶装置では、強誘電体キャパシタの残留分極の値を所定の値に設定する分極初期化手段を備えたので、初期あるいは前回の残留分極の影響をなくすことができる。
【0107】
また、分極初期化手段により、書き込み動作の前に強誘電体キャパシタの残留分極の値を所定の値にしたので、書き込み動作時に、強誘電体キャパシタに同一の書込アナログ電圧(参照書込アナログ電圧)を与えた場合には、残留分極の値を、常に同一の値にすることができる。すなわち、書き込みデータに対応する強誘電体キャパシタの残留分極の値を、常に同一の値にすることができる。
【0108】
本発明の強誘電体記憶装置では、放電手段により、強誘電体キャパシタの寄生容量に充電された電荷を放電したので、データの読み出し時に寄生容量の影響を受けることなく、正しいデータを読み出すことができる。
【0109】
また、放電手段により、書き込み動作の後に、寄生容量に充電された電荷を放電したので、書き込み時に強誘電体キャパシタの寄生容量に充電された電荷を、読み出し動作の前に放電することができる。この結果、強誘電体キャパシタの残留分極に応じた電荷のみを、読出アナログ電圧(参照読出アナログ電圧)として得ることができる。
【0110】
本発明の強誘電体記憶装置では、メモリセルへのデータの再書き込みを、読み出した読出アナログ電圧でなく、復元した元のディジタル値をDA変換手段に入力して得られる書込アナログ電圧により行ったので、再書き込みを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の強誘電体記憶装置の第1の実施形態を示す全体構成図である。
【図3】外部信号、内部信号および各制御信号のタイミング図である。
【図4】データ制御部およびメモリセル部の回路構成図である。
【図5】 AD変換部の回路構成図である。
【図6】強誘電体キャパシタへの書き込み動作を示す説明図である。
【図7】強誘電体キャパシタからの読み出し動作を示す説明図である。
【図8】書き込み動作および読み出し動作を示すタイミング図である。
【図9】本発明の強誘電体記憶装置の第2の実施形態におけるエンコーダを示す図である。
【図10】従来の強誘電体記憶装置のメモリセルを示す構成図である。
【図11】強誘電体キャパシタに印加する印加電圧と、強誘電体キャパシタの分極電荷密度との関係を示す説明図である。
【図12】メモリセルにデータ「1」を書き込む状態を示す説明図である。
【図13】メモリセルにデータ「1」を書き込むときの強誘電体キャパシタの分極電荷の変化を示す説明図である。
【図14】メモリセルにデータ「0」を書き込む状態を示す説明図である。
【図15】メモリセルにデータ「0」を書き込むときの強誘電体キャパシタの分極電荷の変化を示す説明図である。
【図16】メモリセルに書き込んだデータの読み出し動作を示すタイミング図である。
【図17】メモリセルに書き込んだデータを読み出すときの強誘電体キャパシタの分極電荷の変化を示す説明図である。
【図18】強誘電体キャパシタに与える電圧に応じた残留分極の変化を示す説明図である。
【図19】強誘電体キャパシタの残留分極が、過去の履歴に依存する例を示す説明図である。
【図20】メモリセル内の寄生容量を示す回路図である。
【図21】本来の残留分極に寄生容量の電荷が付加された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 メモリセル
3 強誘電体キャパシタ
3b 電極
5 トランジスタ
21 DAコンバータ(DA変換手段)
21a、21b 入力端子
21c 出力端子
23 AD変換回路(AD変換手段)
25 NMOS(分極初期化手段、放電手段)
27a、27b 選択スイッチ
29 制御スイッチ
31 DA変換部
31a、31b 入力端子
31c 出力端子
31-1、31-2、31-3 DAコンバータ
33 制御スイッチ
35-1、35-2、35-3 参照メモリセル
36 強誘電体キャパシタ
37 比較部
37-1、37-2、37-3 コンパレータ
38-1、38-2、38-3 フリップフロップ回路
39 エンコーダ(復元部)
41 NMOS(分極初期化手段、放電手段)
43 エンコーダ(復元部)
100 入出力インターフェース部
200 信号制御部(分極初期化手段、放電手段)
300 データ制御部
400 メモリセル部
BL ビット線
BLr1、BLr2、BLr3 参照ビット線
INT イニシャライズ信号(分極初期化手段、放電手段)
PL(PL1、PL2) プレート線(分極初期化手段)
PLr 参照プレート線(分極初期化手段)
WL(WL1、WL2) ワード線(分極初期化手段、放電手段)
WLr 参照ワード線(分極初期化手段、放電手段)

Claims (9)

  1. 一端がプレート線に接続され、他端がトランジスタを介してビット線に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、
    3値以上のn値のデータに対応したディジタル値を入力し、入力した前記ディジタル値に対応するn個の書込アナログ電圧のいずれかを、前記強誘電体キャパシタの電極に与え、該強誘電体キャパシタに残留分極を生じさせるDA変換手段と、
    前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧を入力し、該読出アナログ電圧を、元のディジタル値に復元するAD変換手段とを備え、
    書き込み動作前に、前記ビット線に0Vを与え、前記プレート線に高レベル電圧を与えて、前記強誘電体キャパシタの残留分極値を初期化し、
    書き込み動作時に、前記ビット線に前記書込アナログ電圧のいずれかを与え、前記プレート線に0Vを与え、
    前記各書込アナログ電圧は、0Vより高く、前記プレート線の高レベル電圧より低いことを特徴とする強誘電体記憶装置。
  2. 請求項1記載の強誘電体記憶装置において、
    前記AD変換手段は、
    強誘電体キャパシタを有する(n−1)個の参照メモリセルと、
    前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの電極に、それぞれ前記書込アナログ電圧と異なる値の(n−1)個の参照書込アナログ電圧のいずれかを与え、該強誘電体キャパシタに残留分極を生じさせるDA変換部と、
    前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる参照読出アナログ電圧と、前記メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる前記読出アナログ電圧とを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて、元のディジタル値を復元する復元部とを備え、
    前記参照書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第(n−1)の参照書込アナログ電圧とし、前記DA変換手段においてn値のデータに対応して生成されるn個の前記書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第nの書込アナログ電圧とした場合に、前記DA変換部は、第i(iは(n−1)以下の自然数)の参照書込アナログ電圧を、第iの書込アナログ電圧と第(i+1)の書込アナログ電圧の間の電圧に設定することを特徴とする強誘電体記憶装置。
  3. 請求項2記載の強誘電体記憶装置において、
    前記メモリセルと、前記参照メモリセルとは、同一の大きさ、かつ、同一の形状に形成されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の強誘電体記憶装置において、
    前記DA変換手段と前記メモリセルとはビット線で接続され、前記AD変換手段の前記DA変換部と前記各参照メモリセルとは、それぞれ参照ビット線で接続され、前記ビット線の容量と前記各参照ビット線の容量とを同一にしたことを特徴とする強誘電体記憶装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずか1項記載の強誘電体記憶装置において、
    前記復元部は、前記比較部による比較結果に基づいて元のディジタル信号を復元できないときに、異常情報を出力することを特徴とする強誘電体記憶装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の強誘電体記憶装置において、
    書き込み動作の前に前記強誘電体キャパシタの残留分極の値を所定の値にする分極初期化手段を備えたことを特徴とする強誘電体記憶装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の強誘電体記憶装置において、
    前記強誘電体キャパシタと前記トランジスタとの間に付加される寄生容量に充電された電荷を、書き込み動作の後に放電するために、前記強誘電体キャパシタの両端を同じ電圧に設定する放電手段を備えたことを特徴とする強誘電体記憶装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずか1項記載の強誘電体記憶装置において、
    前記メモリセルへのデータの再書き込みは、復元された元のディジタル値を前記DA変換手段に入力して行われることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  9. 一端がプレート線に接続され、他端がトランジスタを介してビット線に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、
    3値以上のn値のデータに対応したディジタル値を入力し、入力した前記ディジタル値に対応するn個の書込アナログ電圧のいずれかを、前記強誘電体キャパシタの電極に与え、該強誘電体キャパシタに残留分極を生じさせるDA変換手段と、
    前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる読出アナログ電圧を入力し、該読出アナログ電圧を、元のディジタル値に復元するAD変換手段と、
    書き込み動作の前に、前記強誘電体キャパシタの残留分極の値を、書き込むディジタル値の論理に依存しない一定の値に初期化する分極初期化手段とを備え、
    前記 AD 変換手段は、
    強誘電体キャパシタを有する(n−1)個の参照メモリセルと、
    前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの電極に、それぞれ前記書込アナログ電圧と異なる値の(n−1)個の参照書込アナログ電圧のいずれかを与え、該強誘電体キャパシタに残留分極を生じさせる DA 変換部と、
    前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる参照読出アナログ電圧と、前記メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値に応じて得られる前記読出アナログ電圧とを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて、元のディジタル値を復元する復元部とを備え、
    前記参照書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第(n−1)の参照書込アナログ電圧とし、前記 DA 変換手段においてn値のデータに対応して生成されるn個の前記書込アナログ電圧を、電圧の低い側から第1、第2、・・・、第nの書込アナログ電圧とした場合に、前記 DA 変換部は、第i(iは(n−1)以下の自然数)の参照書込アナログ電圧を、第iの書込アナログ電圧と第(i+1)の書込アナログ電圧の間の電圧に設定し、
    前記分極初期化手段は、さらに、前記各参照メモリセルの前記強誘電体キャパシタの残留分極の値を、前記参照書込アナログ電圧値に依存しない一定の値に初期化することを特徴とする強誘電体記憶装置。
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