JP3866786B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡の湾曲部を湾曲するための湾曲機構を有する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の内視鏡の湾曲操作装置には、挿入部の先端側に設けた湾曲部を手元側の操作部に設けた操作ノブの操作で湾曲する湾曲機構の他に湾曲状態を固定したりする為のブレーキ機構が具備されている。
このブレーキ機構は、摩擦板と、この摩擦板を上記操作ノブに直接あるいは間接的に圧接するよう付勢するバネと、このバネの付勢力を調節する調整体からなる実公昭63−9282号公報に示されるようなものが知られている。
【0003】
この実公昭63−9282号公報では、摩擦板が取着された取付板を板バネにより押圧し、上記摩擦板、取付板板バネを収容する受け体に摩擦板を圧接して摩擦力(ブレーキ力)を発生させている。
この取付板および摩擦板は通常は受け体と一体となって回転し、ブレーキ力は発生しないが、ブレーキ操作のレバーにより、回転が規制され、このとき受け体との間で摩擦力が発生する。
【0004】
このとき、受け体と取付体と取付板、摩擦板は、回動自在であり回転に対し上記摩擦板と受け体の摩擦板が変化し、摩擦力が変化しないよう、受け体に対し、取付板が位置決めされてブレーキ力を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の通り、取付板および摩擦板は受け体に対して回動自在であることから、上記位置決めは受け体に設けた円柱状の部分に受け体に対して、取付板および摩擦板が嵌合することによって行われている。したがって、この嵌合部も摩擦面になっていた。
【0006】
しかしながら、取付板は、バネにより押圧されることから、変形をするとバネの押圧力が変わる為、変形しないように金属製の材質で作られており、この取付板と同様に金属で作られた受け体の回動自在に嵌合していた為、その嵌合部で回動時に摩擦により削れが発生する。
【0007】
この削れによって、嵌合部の摩擦面が変化し、摩擦力が安定しなかったり、削れた削れ粉(金属粉)が上記摩擦板と受け体の摩擦面に侵入する為、摩擦力が安定しないで改善が望まれる。
【0008】
また、この削れを防止する為に上記嵌合部に潤滑剤を塗布すると、この潤滑剤が上記摩擦板と受け体の摩擦面にも流れる為、ブレーキ力(摩擦力)が低下するため、潤滑剤は使用できない。
【0009】
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、上記嵌合部での削れを防止し、安定した摩擦力で、確実にブレーキ操作のできるブレーキ機構を有する内視鏡を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡は、操作部を有する内視鏡において、前記操作部に対して回動自在な湾曲部を操作するための操作手段と、前記操作部に対する前記操作手段の回動を固定するための固定操作手段と、前記操作手段に設けられた底面と壁面とを有する収容部材と、圧接面を有し前記収容部材の底面と前記圧接面とが対向するとともに、前記操作手段の回動に対して相対的に移動可能に前記収容部材に収容された摩擦板と、前記固定操作手段の移動に応じて前記摩擦板の圧接面が前記底面に対して圧接する方向に前記摩擦板を押圧するように支持する摩擦板支持部材と、前記摩擦板に設けられ、前記壁面と前記摩擦板支持部材との接触を防ぐために前記壁面と前記摩擦板支持部材との間に配置された嵌合凸部と、を具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の内視鏡湾曲操作装置の第1の実施の形態を具備した内視鏡を備えた電子内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【0012】
電子内視鏡装置は、体腔内に挿入し観察や処置を行う内視鏡1と、この内視鏡1に照明光を供給する光源装置2と、内視鏡1から伝送された映像信号を処理するビデオプロセッサ3とを備えて主要部が構成されている。本実施の形態は、挿入部先端部に撮像手段を備えた電子式の内視鏡を用いた構成となっている。また、ビデオプロセッサ3で信号処理された映像信号による被写体像を表示するモニタ4、映像信号を記録及び再生するVTR5、映像信号により被写体の像を印字するビデオプリンタ6、映像信号を記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク装置7等が設けられ、ビデオプロセッサ3に接続されている。
【0013】
内視鏡1は、把持部を兼ねた操作部8と、操作部8に連設され、体腔内に挿入される細長の挿入部9と、操作部8の側方へ延設され、内部にライトガイドや信号ケーブルを配したユニバーサルコード10とを有して構成され、ユニバーサルコード10の端部にはコネクタ11が設けられている。内視鏡1は、コネクタ11を介して光源装置2と接続され、コネクタ11の側部より延出した信号ケーブル12を介してビデオプロセッサ3と電気的に接続されている。
【0014】
内視鏡1の挿入部9は、軟性の可撓管で挿入部本体が構成されており、先端側に複数の湾曲管が連結されてなる湾曲可能な湾曲部13が連設され、湾曲部13の先端に撮像光学系や照明光学系等を配設した硬質の先端部14が設けられている。挿入部9基端側の操作部8との接続部には、挿入部9が根元部分で折れて破損するのを防止する折れ止め部15が設けられている。
【0015】
操作部8には、内視鏡湾曲操作装置としての湾曲操作部16が突出して設けられており、この湾曲操作部16の操作手段或いは操作ノブを術者が操作することにより、内部に設けられた湾曲機構を介して湾曲部13を遠隔的に湾曲させ、先端部14の向きを上下左右の任意の方向に変更できるようになっている。
【0016】
湾曲操作部16は、上下方向の湾曲操作を行うための第1の操作手段24と、左右方向の湾曲操作を行うための第2の操作手段25と、第1の操作手段24の固定/解除操作を行うための第1の固定操作手段26と、第2の操作手段25の固定/解除操作を行うための第2の固定操作手段27とを有して構成されている。第1の固定操作手段26の操作レバー端部には操作摘み28が、第2の固定操作手段27の上面部には操作摘み29がそれぞれ設けられている。
【0017】
また、操作部8には各種操作指示を行うための押釦装置として複数のスイッチが設けられている。
【0018】
操作部8の外観構成を拡大した図を図2ないし図5に示す。図2は操作部8を湾曲操作部16正面側の側方から見た全体構成を示し、図3はユニバーサルコード10接続部側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示し、図4は湾曲操作部16側面側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示し、図5は操作部8の上端部方向から見た操作スイッチ部近傍の構成を示したものである。
【0019】
操作部8の湾曲操作部16近傍の側面部には第1のスイッチとしてのスイッチ17と第2のスイッチとしてのスイッチ18がそれぞれ対向した面に設けられており、さらに操作部8の頭部、即ち操作部8の挿入部9と反対側の端部には台形状の操作スイッチ部19が設けられ、この操作スイッチ部19の側面部には第3のスイッチとしてのスイッチ20と第4のスイッチとしてのスイッチ21が隣り合った面にそれぞれ設けられている。スイッチ21は、操作者から向かって(図4に示す方向)操作スイッチ部19の左側面に、スイッチ20は、操作スイッチ部19の手前の傾斜面にそれぞれ配置されている。また、スイッチ18は、スイッチ20が配設された傾斜面の延長面上に配置されている。
【0020】
前記スイッチ17,18,20,21は、ビデオプロセッサ3を介してVTR5、ビデオプリンタ6、ビデオディスク装置7等前述の周辺機器の遠隔操作を行ったり、ビデオプロセッサ3を遠隔操作し、画像のフリーズ及びレリーズや測光モード等の制御とかモニタ4に出力される画面サイズの変更などの動作指示を行えるようになっており、その機能は内視鏡1やビデオプロセッサ3により自由に選択できるようになっている。このとき、スイッチ17,18は図2に示すように操作部8を把持したままで操作でき、スイッチ20,21に比べて操作性が良いので、使用頻度の高い機能である写真撮影(レリーズ)や画像の一時停止(フリーズ)などを選択しスイッチ17,18に割り当てても良い。なお、図2において、矢印は操作ノブ回転方向を示す。
【0021】
ここで、スイッチ17は、どの方向から押圧されても機能するように、押釦部分が上面から見て円形状に形成されている。一方、スイッチ18,20,21は押釦部分が上面から見て長円形状に形成されており、スイッチ18は挿入部中心軸方向に長く、スイッチ20,21は挿入部中心軸と垂直な方向に長くなっている。スイッチ20,21を長円形状にすることにより、操作スイッチ部19の小型化が可能となり、スイッチ20,21をより挿入部側へ寄せて配置することができる。すなわち、図3に示すようにスイッチ21は左手人差し指22で、スイッチ20は左手親指23でそれぞれ押圧し易い位置に配設することができる。
【0022】
また、操作者がスイッチ20を押し込み操作する際には、操作する左手親指23がスイッチ18の上方にも位置するため、スイッチ18に触れてしまうおそれがある。そこでスイッチ18は、図4に示すように、スイッチ20を操作する際に操作指が接触し難く、かつスイッチ20を操作し易いように操作部長手方向と垂直な方向の幅を狭くし、一方スイッチ18の操作性を損なわないよう操作部長手方向の長さを長くした長円形状に形成している。また、スイッチ20の操作性向上のため、スイッチの高さはスイッチ20を高くスイッチ18をスイッチ20よりも低く設定し、スイッチ18が邪魔にならないようにすると共に、スイッチ20を押圧する際にスイッチ18に触れて誤作動しないようにし、操作時の不具合を無くしている。
【0023】
スイッチ17,18,20,21の外表面には、他のスイッチと区別するための識別記号が記されている。本実施の形態では、スイッチ17には“1”、スイッチ18には“4”、スイッチ20には“3”、スイッチ21には“2”の各識別記号がそれぞれ記されている。なおこれらの識別記号は数字に限らず、アルファベットやローマ数字等のその他の物と区別できる記号ならば何でも良く、また印刷,彫り込み,突起等のどのような方法で示されていても良い。
【0024】
また、これらの識別記号は、各々のスイッチ17,18,20,21に直接示されていなくても良い。例えば、図6に示すように、ユーザが後から、書き込んだり、予め識別記号の明記された識別シール434を貼着したりする書き込み部432や、識別シール434を貼着する貼付部433をスイッチ17,18,20,21の各本体部分および操作部8に設けてもよい。
【0025】
識別記号を自由につけられることにより、例えば、スイッチ17とスイッチ18の機能を入れ替えた場合、その識別記号を入れ替えることで、スイッチの機能が替わっていることが、分かる(識別できる)ようになる。
このとき、識別シール434自身が、何もかかれていなく、書き込み自在となっていてもよい。
【0026】
図7は本発明の第1の実施の形態の湾曲操作部16の全体の詳細構成を示した断面図である。
操作部8を形成するケーシング本体30には、基板170が固定されて配設されており、この基板170には固定軸171の基端部が固定されている。この固定軸171の他端側は、ケーシング本体30に設けられた通孔172から外部に突出している。
【0027】
固定軸171には、第1の操作手段24と第2の操作手段25が、それぞれの操作手段に設けられた第1のスリーブ173,第2のスリーブ174により回動自在に順次外嵌されている。第1のスリーブ173には第1のスプロケット175が、第2のスリーブ174には第2のスプロケット176が、それぞれ回転方向に一体的に動くように取り付けられている。第1のスリーブ173,第2のスリーブ174にはそれぞれ係合爪177,178が設けられ、この係合爪177,178が第1のスプロケット175,第2のスプロケット176に設けられた係合溝179,180にそれぞれ係合することにより、第1および第2のスリーブ173,174と第1および第2のスプロケット175,176とが固定される。前記第1および第2のスプロケット175,176には、両端に湾曲ワイヤが連結されたチェーン(共に図示しない)がそれぞれ噛合固定されている。
【0028】
このとき前記第1および第2のスプロケット175,176は、第1および第2の操作手段24,25が回転方向の中央位置となったときの第1および第2の係合爪177,178と係合する位置に、第1および第2の係合溝179,180がそれぞれ位置するように保持されており、前記チェーンは湾曲ワイヤの連結部が第1および第2のスプロケット175,176に対し均等な位置になるよう取り付けられる。
【0029】
前記チェーンに連結された4本の湾曲ワイヤは、挿入部9内を挿通されて先端側が湾曲部13に連結されており、湾曲部13は、第1のスプロケット175が回転すると上下に湾曲し、第2のスプロケット176が回転すると左右に湾曲するようになっている。
【0030】
図8に第1の操作手段24を含む湾曲操作部16の基端部を拡大して示す。 ケーシング本体30の通孔172には、ケーシング本体30を挟み込むように取り付けられた支持軸181と支持軸固定部材182とからなる支持部材183が設けられている。この支持部材183は、基板170を覆うカバー184に一端を固定され前記第1および第2のスリーブ173,174が内嵌している軸受185を内嵌・支持している。
【0031】
前記支持軸181と支持軸固定部材182とは、ネジ部186により締め付け固定されるが、ケーシング本体30を完全に挟み込むものではなく、支持軸181と支持軸固定部材182同士が当接面187で当接し、ケーシング本体30に対し密接せずにガタを有して取り付けられている。従って、軸受185の位置と通孔172の位置がずれていても支持部材183をずらすことによって組み付け可能であり、支持部材183により寸法のばらつきを吸収することができる。
【0032】
また、支持軸181の下端部上面には、ケーシング本体30との間の水密を保つOリング188が設けられ、軸受185の外周部には、支持軸181との間の水密を保つOリング189が設けられている。
【0033】
支持軸固定部材182の外周のケーシング本体30には、ケーシング本体30を盛り上げたケーシング被覆部190が形成されており、このケーシング被覆部190で支持軸固定部材182を覆い、外観上ケーシング本体30のみで構成しているようにし、支持部材183を外部と絶縁している。
【0034】
第1の操作手段24の構成を図8ないし図10を参照して以下に説明する。図9は第1の操作手段の内部構造の分解図、図10は第1の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図である。
【0035】
第1の操作手段24は、操作者が把持して湾曲操作する第1の操作ノブ191を有して構成され、この第1の操作ノブ191により第1の操作手段24の上部外表面が形成されている。第1の操作手段24の内部上側には、第1の操作ノブ191の下部に収容部材192が設けられており、1個以上のスリーブ固定ビス193によって第1のスリーブ173と固定され、円筒状の収容室194を形成している。
【0036】
収容室194には、摩擦力を発生する摩擦板195(の裏面側)が固定されるように取り付けられ、この摩擦板195を支持する摩擦部材(或いは摩擦板支持部材)196と、この摩擦板支持部材196を上方に付勢・支持するように屈曲した板バネ197とが、収容部材192の内周および第1のスリーブ173の外周に嵌合して設けられ、これらの下部が内周面に内周スプライン198を有する支持板199によって支持されている。前記摩擦板195,摩擦板支持部材196,板バネ197,支持板199は、収容部材192の外周面に形成されたネジ部200と螺合する環状の調整部材201によって収容室194に保持収容されている。
【0037】
前記調整部材201と支持板199の間には、例えばPTFE等の摺動抵抗の少ない樹脂からなる摺動部材202が挟まれた状態で、調整部材201が螺着している。
【0038】
前記摩擦板195は例えばPOM等の摩耗が少なく、耐摺動性の良い樹脂によりなり、摩擦板195と摩擦板支持部材196との間は両面テープ203等によって固定され、摩擦板195と摩擦板支持部材196とが一体的に回転するようになっている。
【0039】
さらに、図12に示すように前記摩擦板195には、その外周部に嵌合壁(或いは嵌合凸部)400が円筒状に突出して形成されて断面がL字形状をしており、この嵌合壁400内に摩擦板支持部材196が嵌まり込み、壁内面401と摩擦板支持部材外面402が嵌合して取りつけられている。
また、この時、図9にも示すように嵌合壁400の高さTは摩擦板支持部材196の厚さtよりも低く、t>Tとなっている。
【0040】
この摩擦板195は、摩擦板支持部材196側が(ブレーキ操作等で板バネ197を介して)上方に押圧されると、この摩擦板195の上面による第1の摩擦面403が収容部材192の上側の壁面に圧接して摩擦力を発生し、収容部材192側の回動を阻止する圧接面となる。
【0041】
また、摩擦板195の内周面は収容部材192の内側壁面、より具体的には円柱状の壁面409と嵌合して摺動可能な摺動面が形成され、摩擦板195側の位置決めが行われる。また、摩擦板195が上方に押圧される押圧時(つまり、第1の摩擦面403が収容部材192の上側の壁面に圧接する圧接時)には、押圧により、樹脂で形成された摩擦板195は押圧方向と垂直な方向に僅かに変形し、この変形により摺動面を形成する内周面は収容部材192の円柱状の壁面409と圧接して摩擦力を発生する第2の摩擦面404としても機能する。
【0042】
ところで、図11は、調整部材201、摺動部材202、支持板199、収容部材192を示したものである。
前述の通り、摺動部材202は調整部材201により組付けられるが、この摺動部材202は断面がL字形状をした円筒状であり、その内壁406が、支持板199の外壁405と、また外壁407が収容部材192の内壁408と、それぞれ摺動自在に嵌合している。つまり、支持板199と収容部材192とは直接嵌合していないで、間に摺動抵抗の少ない樹脂からなる摺動部材202が介装されている。
【0043】
したがって、共に金属製の部材である支持板199の外壁405と収容部材192の内壁408が摺動しない為、摩耗により削れが発生せず、ブレーキ力が変化したり、削り粉による、操作不良が発生しない。
【0044】
また、図8及び図9に示すように摩擦板支持部材196には軸方向(上下方向)に突出した2つの係合爪204が設けられており、この係合爪204と支持板199の内周部に形成された係合孔205とが噛み合い係合することにより、摩擦板支持部材196と支持板199は一体的に回転するようになっている。即ち、摩擦板195と支持板199とが一体的に回動するように構成されている。
【0045】
したがって、調整部材201を収容部材192にねじ込むと支持板199が上昇し、板バネ197が摩擦板支持部材196を付勢する力が増大するので、摩擦板支持部材196上に設けられ、摩擦力を発生する摩擦板195と収容室194の上壁面との圧接力が増大する。即ち、調整部材201を回転操作することによって、摩擦板195による収容部材192との摩擦力の大きさを任意に調節できる。
【0046】
支持板199の下側には、取付板206と、この取付板206の下側に位置するブレーキ軸207とからなるブレーキ機構208が、第1のスリーブ173に回動自在に嵌合し取り付けられている。取付板206とブレーキ軸207との当接面にはそれぞれに段差部209が形成されており、この段差部209が略嵌合することによって、ブレーキ軸207と取付板206とが第1のスリーブ173への取り付け時に位置ずれを起こすことを防止している。取付板206は、第1のスリーブ173へ取り付けられた後は、第1のスリーブ173の上端部に延出して設けた円柱状の係止壁210によって、第1のスリーブ173の軸方向以外の動きが規制される。
【0047】
取付板206上面と第1のスリーブ173の係止壁210下面との間には、PTFE等の滑り性のよい樹脂からなる滑り板211が設けてあり、取付板206が上方に動いたときに第1のスリーブ173と摩擦し、削れることを防止している。
【0048】
また図10に示すように、取付板206の外周面には、突起212が設けられていると共に、帯状の係止バネ213と付勢バネ214とが一端を固定ビス215により固着されて設けられている。図10における切り欠き部Aは、ブレーキ機構208の組付構成を示したものである。ブレーキ軸207の上面で前記取付板206の径方向の外方には係合凹部216を有する規制部材217がブレーキ軸207の下側から貫通するネジ218によりネジ止め固定され、規制部材217の係合凹部216に取付板206の突起212が係合している。従って、ブレーキ軸207は、前記突起212が係合凹部216の一端から他端に当接するまでの間の範囲で回動することができる。
【0049】
ブレーキ軸207の上面には、係止バネ213及び付勢バネ214の自由端側に対応する位置に係止バネ213及び付勢バネ214と当接するようそれぞれピン219が立設されている。このピン219は、図8に示すようにブレーキ軸207に対して下方から上方に貫通してブレーキ軸207にネジ止め固定されている。
【0050】
そして、前記収容部材192の上側外周には、外観上の上面と側面が一体に形成された、凹部のない連続する滑らかな面で構成された第1の操作ノブ191が嵌着される。このとき、図8及び図10に示すように、第1の操作ノブ191の内周面に形成されたノブ係合凸部220と収容部材192の外周面に形成されたノブ係合溝221とが係合し回転方向に係止しており、また、前記スリーブ固定ビス193が収容部材192からはみ出した部分と第1の操作ノブ191の内周面に形成されたノブ係合凹部223とが係合し回転方向に係止していることにより、第1の操作ノブ191を回転させたとき、収容部材192および第1のスリーブ173は第1の操作ノブ191と一体的に回転するようになっている。
【0051】
また図10に示すように、第1の操作ノブ191の内周部には、軸方向に円弧状に突出し、ノリギリ状に形成されたスプライン凸部224が設けられている。一方、摩擦板195の摩擦力を調整する調整部材201の外周部には、外周スプライン225が設けられており、第1の操作ノブ191と収容部材192とが嵌着した際、外周スプライン225がスプライン凸部224と係合するようになっている。
【0052】
従って、第1の操作ノブ191,収容部材192,調整部材201が一体的に構成されるため、調整部材201のネジ部200が緩むことがなく、摩擦板195と収容室194の上壁面との圧接力、即ち摩擦力は一定に保持される。また、調整部材201のねじ込み量は、外周スプライン225とスプライン凸部224のスプラインのピッチ幅と同じ1/12回転ごとに変化するようになっており、調整部材201により1/12回転ごとに摩擦力の調整ができる。
【0053】
図8に示すように前記第1の操作ノブ191の下側には第1の下カバー227が係合し取り付け固定されている。第1の操作ノブ191の裏面には肉抜凹部226が形成されており、第1の下カバー227は、第1のスリーブ173に嵌着されたブレーキ機構208が脱落しないよう保持しつつ、前記肉抜凹部226を被覆するように取り付けられている。ブレーキ軸207と第1の下カバー227との間はOリング228が設けられて水密に保たれている。
【0054】
そして、前記ブレーキ軸207の下面には、第1の固定操作手段26の操作レバー229が固定ビス230によって一体的に取り付けられており、この操作レバー229の回動操作によって、ブレーキ軸207を回動できるようになっている。固定ビス230の頭部には接着剤249が充填されて固定されている。
【0055】
操作レバー229の先端部には樹脂製の操作摘み28が接着固定され、操作レバー229の中間部には熱収縮チューブ231が被覆され、また操作レバー229の基端部の円形部には下側に樹脂製のレバー被覆部材232が固定ビス233によってネジ固定されており、熱収縮チューブ231,レバー被覆部材232,操作摘み28はそれぞれ重なり合って操作レバー229に取り付けられ、電気的に絶縁構造となっている。なお、操作レバー229は、ケーシング本体30の外観形状に沿った形状に折り曲げられて形成されており、ケーシング本体30と一体でコンパクトな印象を与えている。
【0056】
前記第1の下カバー227の外周端部にはシール溝234が形成されており、このシール溝234には第1の下カバー227と外観形状が同じ略5角形の星形形状で断面がOリングと同一であるシール部材235が配設され、シール部材235により第1の下カバー227と第1の操作ノブ191との間を水密に保っている。
【0057】
また、図8及び図10に示すように、シール溝234の上方には軸方向に向かって突出した複数の抑え板係止突起236が全周にわたって設けられており、この抑え板係止突起236に係合するよう抑え板237が取り付けられている。なお図10において、切り欠き部Bは第1の下カバー227内部の構成を、切り欠き部Cは第1の操作ノブ191の内面の構成をそれぞれ示したものである。抑え板237は、前記抑え板係止突起236と相対する位置に設けられた抑え板係止孔238を有し、かつシール溝234を覆うような形状に形成されており、第1の下カバー227に係止することによって、シール部材235がシール溝234から脱落するのを防止している。
【0058】
このとき、抑え板係止孔238は抑え板係止突起236よりも小さく形成され、その周囲には切り込み239によって切り込み爪240が形成されており、抑え板係止孔238が抑え板係止突起236に係合し装着されるとき、切り込み爪240が変形して抑え板係止突起236に食い込むような構成であり、この機構により抑え板237は第1の下カバー227に固定される。
【0059】
上述したように、第1の操作手段24は、肉抜凹部226を上にした状態での第1の操作ノブ191の上に、収容部材192,摩擦板195,摩擦板支持部材196,板バネ197,支持板199,摺動部材202,調整部材201,ブレーキ機構208が順次積み上げられて組み立てられる構成となっている。
【0060】
また、第1の操作ノブ191の肉抜凹部226には、略三角形形状をした凹部を有する接着凹部241がノブの突出部毎に軸方向に向かって5箇所突出して設けられており、一方、第1の下カバー227の内面には同様に略三角形形状をした接着凸部242が軸方向に向かって突出して設けられている。前記接着凸部242が接着剤を充填した接着凹部241に嵌挿されることで、第1の下カバー227と第1の操作ノブ191とが固定されている。このとき、第1の下カバー227と第1の操作ノブ191は、接着凸部242の端面が接着凹部241の底面に当接することで軸方向の位置が決定している。
【0061】
なお、接着凹部241と接着凸部242とが接着固定される際に、その内部にできる接着空気層243が接着により密閉されると、接着剤の乾燥のため熱を加えたときに空気が膨張し、乾燥前の接着剤を押しのけて外部に出ようとするため、接着剤が均等に塗布されず接着力が低下するおそれがある。そこで本実施の形態では、接着凹部241に空気抜き溝244を形成しており、接着空気層243が密閉されない構造としている。
【0062】
以上説明したように、第1の操作手段24は、第1の操作ノブ191,収容部材192,第1のスリーブ173,ブレーキ機構208,第1の下カバー227が一体となって構成されており、第1の操作手段24の下部に第1の固定操作手段26の操作レバー229が一体に取り付けられている。
【0063】
この第1の操作手段24は、第1のスリーブ173が支持軸181に嵌挿され、第1のスプロケット175に第1のスリーブ173が係合することにより操作部8に固定される。
【0064】
このとき、ブレーキ機構208のブレーキ軸207は軸受185に回動自在に外嵌している。一方、図10に示すように、取付板206の内周部には角孔形状をした係合孔245が設けられ、軸受185の外周部には角柱形状をした係合軸246が設けられており、取付板206は、内周部の係合孔245が軸受185の係合軸246に係合することにより、軸受185に対して回転不能に取り付けられる。
【0065】
また、前記軸受185とブレーキ軸207との間には2個のOリング247,248が設けられている。このうち、下側のOリング247は、軸受185とブレーキ軸207の間の水密を保つためのOリングであるが、上側のOリング248は、軸受185とブレーキ軸207の摺動回転に抵抗を付加し、回転し難くするためのOリングである。
【0066】
このように構成された第1の操作手段24の第1の操作ノブ191を把持して回転操作することによって、各部が一体的に回動して第1のスプロケット175が回転駆動され、湾曲部13を上下方向に湾曲させることができる。
【0067】
そして、第1の固定操作手段26の操作レバー229を回動させることによって、第1の操作手段24の回動機構を所望の位置で固定/解除することができる。
【0068】
操作レバー229を回動させると、ブレーキ軸207が回動し、これに伴ってピン219が周方向に移動して図10に示す係止バネ213及び付勢バネ214の自由端側を軸中心方向に弾性変形させる。またこのとき、係止バネ213の端部は支持板199の内周スプライン198に係合する。この係合によって、取付板206と支持板199が係合され、支持板199の回転が阻止される。
【0069】
従って、この状態で第1の操作ノブ191を回転させる場合には、摩擦板195と収容部材192内周面との摩擦力が回転の抵抗となる。この摩擦力は前述したように組み立て時などに調整部材201を回転させることによって任意に調整できる。
【0070】
このとき、図8及び図12に示すように摩擦板195は、この摩擦板195の上面及び内周面による第1及び第2の摩擦面403、404の2箇所で収容部材192の内側の壁面409と摩擦するとともに、第2の摩擦面404が収容部材192に嵌合することにより、位置決めされている。
【0071】
従って、共に金属製の部材である収容部材192の壁面409と摩擦板支持部材196が摺動しないため、摩擦による削り粉等が発生しないので、削り粉による摩擦力の変化等が発生せず、摩擦力が安定する。
【0072】
また、摩擦面が第1及び第2の摩擦面403、404の2箇所で圧接面積を増大しているので、摩擦力が大きくなり、摩擦板195の押し当て力量が少なくても十分な摩擦力を発生でき、板バネ197のバネ力による摩擦板支持部材196の変形や傷の発生を防止できる。
【0073】
なお、操作レバー229の回転量は、湾曲部13の湾曲角度には無関係であり、絶えず一定の回転量である。よって、異なる湾曲角度を有する種々の内視鏡に本実施の形態の湾曲操作部16を適用して設けて湾曲操作を行う際に、操作感覚が同一であるので操作性が良好である。
【0074】
また、第1の操作手段24を回転させて湾曲操作を行ったとき、第1の操作ノブ191の回転は第1の下カバー227,Oリング228を介してブレーキ軸207を回転させようとするが、本実施の形態では前述した抵抗用のOリング248が抵抗となってブレーキ軸207の回転を防止し、いわゆる共回り現象が防止できるようになっている。よって、第1の操作手段24の回転抵抗が自然に付加されたり解除されたりといったブレーキ機構の誤動作が防止でき、第1の操作手段24の操作性を損なうことがない。
【0075】
なお、抵抗用Oリング248は、前述の通りブレーキ軸207の回転に摩擦抵抗を与えるものであるので、複数設けたり、Oリングの潰ししろ・素線径・内径などを大きくすることによって、回転抵抗を増加させることもでき、この場合共回り防止の効果も増す。
【0076】
尚、Oリング248,247の回転力量を合計したものを、上記Oリング228の回転力量よりも重くしておけば、前述のような第1の操作手段24の回転時のOリング228を介してのブレーキ軸207の回動は防止できる。
【0077】
次に、第1の操作手段24の上側に設けられる第2の操作手段25の構成を図13ないし図17を参照して以下に説明する。図13は第2の操作手段25を含む湾曲操作部16の上部を拡大して示した断面図、図14は第2の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図、図15は固定軸に嵌挿されるパッキンの構成を示す説明図、図16は抜け止め部材の構成を示す斜視図、図17は第2の固定操作手段の内部構成を示す上面図である。
【0078】
第2の操作手段25は、操作者が把持して操作する第2の操作ノブ251を有して構成され、この第2の操作ノブ251により操作手段の上部外表面が形成されている。第2の操作手段25の内部下側には、収容部材252が設けられており、この収容部材252上には、上方に向かって屈曲した環状の板バネ253と、上面に摩擦板254が両面テープ等により一体に固定された支持板255とが順に上下動自在に収容されている。この支持板255には、収容部材252を第2のスリーブ174に取り付けたときに、第2のスリーブ174に設けられたフランジ部256が当接するようになっており、フランジ部256によって板バネ253及び支持板255の抜出が防止されている。
【0079】
摩擦板254の上面側には、圧接部材257が設けられ、第2のスリーブ174に対して回動自在かつ軸方向に上下動自在に嵌挿されている。
【0080】
収容部材252の下面側には第2の下カバー258が設けられ、例えば収容部材252の下面部を円の四方を切り欠いた係止面414を4方に形成した略方形とし、第2の下カバー258上面部に前記収容部材252下面と嵌合する角溝259を設けることによって、収容部材252と第2の下カバー258とが回転不能に取り付けられている。
【0081】
ところで、この角溝259には段差がスムーズに移行するように段差を斜面で形成した第1の斜面410および第2の斜面411がそれぞれ4箇所形成されている。
【0082】
したがって、第2の下カバー258を樹脂成形でつくる場合に段差部での樹脂の流れがスムーズになり、成形による不具合であるヒケ等の外観不良が改善される。
また、角溝259は第2の斜面411を中央に設けた為、左側係止面412と右側係止面413に分割され、この左・右側係止面412、413により収容部材252の係止面414を係止し、収容部材252を回転不能としている。
【0083】
なお、回転時の係止時の当接部は、上記係止面414の端部415(2箇所×4面)であることから、角溝259の係止部が左右に分割されても(412,413)機能上は問題ない。
【0084】
第2の下カバー258は、下面側より固定部材260によって支持され、この固定部材260の上端部が収容部材252とネジ部261により螺合することによって、収容部材252と固定部材260との間に挟まれ保持・固定される。固定部材260の外周部には、2個のOリング262,263が設けられており、固定部材260と第2の下カバー258,第1の操作ノブ191との間をそれぞれ水密に保っている。
【0085】
また、固定部材260の外周部は、第2の下カバー258の下端部を円周状に盛り上げて突出形成した被覆部264によって覆われており、外部と絶縁されると共に、外観上第2の下カバー258と一体に見えるように構成している。
【0086】
そして、前記圧接部材257の上面側には、中心部に開口部を有し、外観上の上面と側面が一体に形成された、凹部のない連続する滑らかな面で構成された第2の操作ノブ251が設けられ、第2の下カバー258に係合固定される。
【0087】
図14において、切り欠き部Aは第2の操作ノブ251の内面の構成を、切り欠き部Bは第2の下カバー258内部の構成をそれぞれ示したものである。第2の下カバー258の内面には、下カバー外周端部との間に凹状の接着溜まり265を形成する略三角形形状をした接着凸部266がノブの突出部毎に軸方向に向かって6箇所突出して設けられており、一方、第2の操作ノブ251の内面には同様に略三角形形状をした凹部を有する接着凹部267が軸方向に向かって突出して設けられている。前記接着凹部267が接着溜まり265に接着剤を充填した接着凸部266に嵌挿されることで、第2の下カバー258と第2の操作ノブ251とが固定されている。このとき、第2の下カバー258と第2の操作ノブ251は、接着凸部266の端面が接着凹部267の底面に当接することで上下方向の位置が決定している。
【0088】
前記第2の操作ノブ251と第2の下カバー258は、お互いの外周端部に設けられている爪部268が噛み合うことにより、回転時のずれが防止され、一体的に回転するようになっている。
【0089】
また、第2の下カバー258の外周端部にはシール溝269が形成されており、このシール溝269には第2の下カバー258と外観形状が同じ略6角形の星形形状で断面がOリングと同一であるシール部材270が配設され、シール部材270により第2の下カバー258と第2の操作ノブ251との間を水密に保っている。このとき、第2の操作ノブ251の内側上面には、放射線方向にリブ271が形成されており、前記シール部材270が移動するのを規制している。
【0090】
さらに、第2の下カバー258には、収容部材252の外周部全周にわたり、円柱状のリブ272が軸方向に突出形成されている。このリブ272は、接着凹部267および接着凸部266からはみ出した接着剤が圧接部材257等の部品に付着しないように内部を保護している。
【0091】
以上説明したように、第2の操作手段25は、第2の操作ノブ251,収容部材252,圧接部材257,第2のスリーブ174,第2の下カバー258が一体となって構成されている。
【0092】
この第2の操作手段25は、第2のスリーブ174が固定軸171に嵌挿され、第2のスプロケット176に第2のスリーブ174が係合することにより、前記第1の操作手段24を取り付けた後に操作部8に取り付け固定される。
【0093】
なお、第2のスリーブ174の内周面にはパッキン溝273が形成され、このパッキン溝273にパッキン274が嵌挿されており、パッキン274によって第2のスリーブ174と固定軸171との間に回転抵抗を付加させている。従って、第1の操作手段24を回転させたときに、Oリング263を介して回転駆動力が伝わって第2の操作手段25が回転しようとする共回り現象が発生するが、本実施の形態ではパッキン274が抵抗となって第2のスリーブ174と固定軸171の間に摩擦抵抗を発生するため、共回り現象を軽減することができる。
【0094】
パッキン274は、図15に示すように、固定軸171と全周で接しないように、内周面275が角孔形状を有して構成されている。このため、パッキン274と固定軸171のと間には通気孔276が形成され、上側に設けられる第2の固定操作手段27の内部の水密確認が行えるようになっている。
【0095】
なお、パッキン274の内周面275の形状は、角孔形状に限らず、三角形とか円形の一部を切り欠いた形状等、通気孔276が形成される形状ならばどのような形状でも構わない。
【0096】
前記第2の操作手段25の第2の操作ノブ251の上側には、固定軸171の上端部に第2の固定操作手段27が取り付けられる。
【0097】
固定軸171には、第2のスリーブ174の上端面に対応した位置から上側に抜け止め軸277が形成されており、この抜け止め軸277の形状は略角柱形状で、固定軸171外径よりも小径となっている。また、固定軸171の抜け止め軸277より上方には、抜け止め軸277よりも小径の右ネジ部278が形成され、さらにその上方には、右ネジ部278よりもさらに小径の左ネジ部279が形成されている。
【0098】
前記抜け止め軸277には、図16に示すような抜け止め部材280が嵌合し取り付けられる。また、図14における切り欠き部Cは抜け止め部材280の組付構成を示したものである。抜け止め部材280は、抜け止め軸277の下端部に形成される段部の抜け止め軸端面281に当接する抜け止め面282を端部に有しており、この抜け止め面282に第2のスリーブ174の上端面が当接することにより、第2のスリーブ174の上方への動きが規制されて第1及び第2の操作手段24,25が固定軸171から抜けるのを防止している。
【0099】
前記抜け止め部材280は、内面に角孔形状をした係合孔283が形成されており、この係合孔283が抜け止め軸277に嵌挿されることにより、抜け止め部材280と固定軸171とが回動不能に係合される。また、抜け止め部材280の外面部の一端には、略角柱形状をした係合部284が形成されている。一方、前記圧接部材257の上部内面には、係合部284に嵌挿できる角孔形状の係合孔285が形成されており、抜け止め部材280を抜け止め軸277に係合させたとき、係合部284と係合孔285とが嵌合し、抜け止め部材280と圧接部材257とが回動不能に係合される。即ち、抜け止め部材280を介して、固定軸171と圧接部材257は回動不能に取り付けられる。
【0100】
また、抜け止め部材280の外面部の他端には、調整ネジ部286が形成されている。この調整ネジ部286の外側には、押圧部材287が回動自在に螺着され、押圧部材287の下端と圧接部材257の上端とが当接するようになっている。この状態からさらに押圧部材287をねじ込むことにより、圧接部材257が下方に押されて圧接部材257の摩擦面288と摩擦板254との摩擦力が増大する。
【0101】
ここで、前記摩擦板254は第2の操作手段25と一体となって固定され、圧接部材257は固定軸171と一体となって取り付けられているので、前記摩擦力は第2の操作手段25の回転抵抗、即ちブレーキ力となる。このブレーキ力は押圧部材287のねじ込み量によって調整することができる。
【0102】
このとき、押圧部材287と圧接部材257との当接面289には、摩擦板254と摩擦面288の摩擦力と同様の強い摩擦力が発生し、押圧部材287を回動する際に大きな抵抗となる。そこで、本実施の形態ではこのような摩擦抵抗を少なくし押圧部材287の操作をスムーズにするために、当接面289の面精度を上げて形成する。当接面289は鏡面が望ましいが、例えば機械加工の場合、JIS B 0601で定義されている表面粗さである中心線最大高さが6.3μm以下の面としても良い。
【0103】
押圧部材287の周囲には、カバー部材290が接着固定されている。押圧部材287の外周部とカバー部材290の内周部とは図17に示すような歯車状の噛み合い部291により回転不能に係合し、かつ接着面積が大きくなっており、より強固に固定されることにより、第3の下カバー292を形成している。
【0104】
このとき、図18に示すように押圧部材287と圧接部材257との当接部416を突出させて設けている。
従って、押圧部材287とカバー部材290の接着固定時には、上記当接部416とカバー部材290の間に接着溜まり418が形成され、接着固定する為に塗付された接着剤417は、この接着溜まり418に溜まり、圧接部材257との当接面289に流出することがない。
【0105】
よって当接面289は前述の通りスムーズな摺動が確保される。
【0106】
カバー部材290の下端部は、押圧部材287と圧接部材257との当接面289より下側まで延設されて突出部292が形成されており、この突出部292の内周は圧接部材257の上端部に回動自在に外嵌している。突出部292の外周にはOリング293が配設されており、第2の操作ノブ251との間を水密に保っている。
【0107】
前記抜け止め部材280の上側内周には、調整枠294が嵌合しており、この調整枠294は右ネジ部278に螺合し取り付けられる。調整枠294をねじ込んでいくと、調整枠294の下端面と抜け止め部材280の内周部に形成された当接面295とが当接する。この状態からさらに調整枠294をねじ込むと、抜け止め部材280下端の抜け止め面282と固定軸171の抜け止め軸端面281とが当接する。従って、抜け止め部材280は、調整枠294を締め込むことによって、固定軸171との間に挟み込まれて保持・固定されるため、前述した第1および第2の操作手段24,25の抜け止めはより確実に行われる。
【0108】
右ネジ部278の上方の左ネジ部279には、固定ネジ296が螺合し固定されており、この固定ネジ296を締め付けることにより、調整枠294の緩みを防止している。これにより、前記抜け止め部材280の固定もさらに確実となる。また、調整枠294を右ネジに、固定ネジ296を左ネジにしたことにより、調整枠294と固定ネジ296が一緒に回転することがないので、前記緩み防止効果を向上できる。さらに、固定ネジ296には上方から止めネジ297が螺合しており、この止めネジ297が調整枠294の上端部と当接することによって固定ネジ296は上方に付勢されるので、固定ネジ296の左ネジ部279からの緩みは防止される。
【0109】
図17に示すように、調整枠294の上端部は、円盤状の部材が扇状に切り欠かれて回転規制溝298,299が形成されている。押圧部材287の上端部には、上方に開口した固定用ネジ孔300が全周に設けられており、固定用ネジ孔300の一部が回転規制溝298,299より露呈している。回転規制溝298,299のいずれか一方の固定用ネジ孔300の一つには、回動規制ピン301が螺合し固定されている。
【0110】
そして、押圧部材287の上面には、前記第3の下カバー292が回転規制溝298もしくは299の範囲内を回動するときに、その終端部分で回動規制ピン301と弾性的に係合するクリックバネ302が配設されている。
【0111】
この回動規制ピン301は、回動する際に、クリックバネ302の山部419(2箇所)を乗り越えるようにし、この山部419が弾性変形をおこすことで、クリック感を発生させるとともに、回動規制ピン301が回動しないよう係合している。
【0112】
この山部419は回動規制ピン301が乗り越える際、支点420でのみ支えられている。
したがって、支点420を2箇所以上設けた場合に比べ、乗り越え時に山部が変形しやすく、クリックバネ302が塑性変形おこしにくい、
また、回転規制溝298,299との接点が、2箇所(支点420)であるので回転規制溝298,299へのクリックバネ302の組付が簡単に行える。
【0113】
前述したように、第2の操作手段25の回転抵抗は、押圧部材287を固定軸171にねじ込んで圧接部材257を押圧し、圧接部材257と摩擦板254とが圧接したときに発生する摩擦力であり、押圧部材287のねじ込み量により調節される。従って本実施の形態では、押圧部材287を抜け止め部材280の調整ネジ部286にねじ込み、所望する第2の操作手段25の回転抵抗(ブレーキ力)が得られたときに、調整枠294に形成された回転規制溝298,299のいずれか一方の端部に当たる固定用ネジ孔300に回動規制ピン301をねじ込み固定する。
【0114】
このとき、回動規制ピン301は回転規制溝298,299両端部の規制面303,304に突き当たるため、押圧部材287の回転量は回動規制ピン301が規制面303から304に突き当たる範囲となる。これにより、押圧部材287のねじ込み量によって可変である第2の操作手段25の回転抵抗も一定範囲に規制される。
【0115】
本実施の形態では、固定用ネジ孔300は18箇所(配設ピッチ20°)設けてあり、押圧部材287のねじ込み量は調整ネジ部286の1/18リードごとに調整ができるようになっている。また、回転規制溝298と299の位置は、固定用ネジ孔300の配設ピッチの1/2ピッチ(10°)分だけずらして設けてあり、回転規制溝298と299のそれぞれにおいて1/18リードごとの調整ができる。従って、回転規制溝298もしくは299のいずれか一方を使用して回動規制ピン301を固定すれば良いので、第2の操作手段25の回転抵抗の調整は調整ネジ部286の1/36リードごとにできることになる。
【0116】
前記構成において、調整枠294を組み付けたとき、その上方より回転規制溝298,299を見ると、回転規制溝298,299を通して、調整枠294の下に位置する押圧部材287に設けた固定用ネジ孔300が確認できる。この回転規制溝298,299内の固定用ネジ孔300に回動規制ピン301を螺合し固定する。
【0117】
このとき、回転規制溝298と299とは固定用ネジ孔300の配設ピッチの1/2だけずらして設けてあるため、回転規制溝に対する固定用ネジ孔300の位置は回転規制溝298と299とでは一致していない。そこで、固定用ネジ孔300が規制面303,304に対して適切な位置にある回転規制溝298もしくは299内の固定用ネジ孔300に回動規制ピン301を取り付ける。
【0118】
本構成によれば、回動規制ピン301の取付位置が一目でわかり、回転規制溝と回動規制ピンの位置出しを行う必要がなく、組立てが簡単である。
【0119】
前記第3の下カバー292の上側には、調整枠294等の内部機構の周囲を被覆するためのノブカバー306が設けられ、側周部が固定ビス307によって側方よりカバー部材290にネジ固定されている。これにより、ノブカバー306と第3の下カバー292とは一体に回動するようになっている。第3の下カバー292の側周部にはOリング308が設けられており、第3の下カバー292とノブカバー306はOリング308により水密を保ちながら取り付け固定されている。
【0120】
前記ノブカバー306の上面内壁には、カバー部材290と同様に、押圧部材287の固定用ネジ孔300と対向する位置に逃げ孔309が固定用ネジ孔300と同数設けてあり、回動規制ピン301の上端部を保持している。これにより、回動規制ピン301は上下左右から保持されるので、緩むおそれがなく、かつクリックバネ302と接触したときの強度も増す。
【0121】
前記クリックバネ302は、ノブカバー306の上面内壁の逃げ孔309側部を盛り上げて形成したバネ押さえ部310により上部が規制され、クリックバネ302の脱落が防止されている。
【0122】
なお、ノブカバー306をコンパクトにするため、回動規制ピン301の上端部は細く形成しても良い。回動規制ピン301は、押圧部材287に対しねじ込み固定する構成に限らず、押圧部材287に嵌合する構成のピンとしても良い。この場合、組立てがより簡単になる。
【0123】
そして、ノブカバー306の周囲には、ノブカバー306の上面および側面を被覆するように、第3の操作ノブ311が接着固定されている。これらの第3の操作ノブ311,ノブカバー306,調整枠294等の内部機構,第3の下カバー292が一体となって第2の固定操作手段27が構成されている。
【0124】
前記ノブカバー306と第3の操作ノブ311とは、図17に示すように側周部に設けた歯車状の噛み合い部312が噛み合うことで、互いに回動不能に取り付けられている。これにより、第3の操作ノブ311を回転操作したときに接着剤が剥離して第3の操作ノブ311とノブカバー306との固定が外れてしまい第2の固定操作手段27の操作が不能になるおそれを防止していると共に、噛み合い部312にも接着剤を塗布することで、接着面積を増やし接着力を増している。
【0125】
この第3の操作ノブ311には、第2の固定操作手段27を回動操作し易いように、上部に直線上の突起である操作摘み29が設けられている。そして、前記噛み合い部312の噛み合い位置を変更することで、第3の操作ノブ311の回転方向の組み付け位置を任意に設定することができ、操作者の好みに応じた位置に操作摘み29を設けることができる。また、第3の操作ノブ311によってノブカバー306側面の固定ビス307が被覆されているため、第2の固定操作手段27の外表面の凹凸がなくなり洗浄が容易である。
【0126】
ところで、カバー部材290の外表面には固定ビス307の取付穴422の位置を示す指標421が設けられている。
上述の通り、第3の操作ノブ311をとりつけることにより固定ビス307は被覆される為、外観上、固定ビス307の位置が不明となる。
【0127】
また、第3の操作ノブ311は接着固定されている為に分解をする際は、第3の操作ノブ311の側面を削り、固定ビス307を露出する必要があるが、この時、固定ビス307の位置がわからないと、第3の操作ノブ311の側面をすべて削る必要がある。
しかしながら、指標421を設けている為、この指標421を目安として削れば、固定ビス307が容易に露出できる。
【0128】
尚、この指標421は、図19に示すような、直線上の突起(421b)やけがき線(421c)のように、一目で判別できるものであれば凸凹のようなものでもよいが、洗滌し易さでは凸状のものが望ましい。
【0129】
前述のように構成された第2の操作手段25の第2の操作ノブ251を把持して回転操作することによって、各部が一体的に回動して第2のスプロケット176が回転駆動され、湾曲部13を左右方向に湾曲させることができる。
【0130】
そして、第2の固定操作手段27の第3の操作ノブ311を回動させることによって、第2の操作手段25の回動機構を所望の位置で固定/解除することができる。
【0131】
なお、湾曲操作部16の各操作ノブ及び操作レバーは、上端から第3の操作ノブ311,第2の操作ノブ251,第1の操作ノブ191,操作レバー229の順で外周寸法が大きくなっており、またケーシング本体30に近づくに従い、それぞれ外周方向に大きくなるように構成されている。このように構成することにより、湾曲操作部16を洗浄するとき、洗浄方向が一方向であるためにスムーズに洗浄ができ、また洗浄液の流れが一様であるので水切りがし易く、洗浄性が良好である。
【0132】
図20(A)(B)(C)は、本発明の第2の実施の形態における主要部を示したものである。図20(A)は、第1の実施の形態において、摩擦板支持部材196を保持する嵌合壁400によって、収容部材192の壁面409に対して芯出し位置決めしている。
【0133】
したがって、第2の摩擦面404の面積が大きくとれる為、より摩擦力が大きくなり、摩擦板195の押しあて力量はより少ない。
もちろん、摩擦板支持部材196と壁面409の摺動がないため、削れ等はなく、摩擦力は安定する。
【0134】
図20(B)は、図20(A)に示す第2の実施の形態において、摩擦板195の位置決めを、収容部材192の外壁面429で行ったものである。
すなわち、第2の摩擦面404は、この外壁面429と摩擦板195が接する面である。
【0135】
この外壁面429は壁面409よりも径が大きい為、第2の摩擦面404の面積が大きくなり、摩擦力がより大きくなる。
その他の効果は、第1、2実施の形態と同様である。
【0136】
図20(C)は、第2の実施の形態において、摩擦板195と摩擦板支持部材196を一体に形成したもので、摩擦板支持部材196が摩擦板195にインサート成形されている。したがって、両者を固定していた両面テープ203が不要となり、また組立を行う必要もなくなり、作業が容易となる。
その他の効果は第2実施の形態と同様である。
【0137】
図21(A)は、第3の実施の形態の主要部を示す。
摩擦板195は内径部に3箇所の嵌合突起431が設けてある。また、収容部材192の壁面409と上記嵌合突起431が嵌合し、摩擦板195の芯出しがされる。
【0138】
したがって、摩擦板195は、3つの第2の摩擦点430で接触している。摩擦板195を、成形で製作する場合、上記嵌合部の内径寸法を精度よく成形するのに比べ、3つの点の内径寸法の精度よく成形するのは容易であり、点接触とすることにより、成形性(製作性)が向上する。
【0139】
また、第2の摩擦点430は、芯出しを行うため、最低3箇所あればよく、それ以外であれば、何箇所でもよい。
なお、上記のように、点接触させるのは、壁面409ではなく外壁面429でもよい。
【0140】
図21(B)は、摩擦板195と摩擦板支持部材196を一体に摩擦板195で形成したものである。板バネ197の力が弱く、強度的に問題がなければ、このように摩擦板195と摩擦板支持部材196を1体に設けてよい。このような構成だと、組立が簡略化できる。
【0141】
図21(C)は、摩擦板支持部材196の外表面に潤滑層435を設けたもので、この潤滑層435が摩擦板195の機能を果すものである。このような、構成だと組立が簡略化され作業性がよい。
また、潤滑層435としては、PTFE・FEP等の潤滑及び摺動性の高い樹脂によるコーティングを用いている。
【0142】
ところで、スイッチ18の詳細構成を図22ないし図28に示す。図22はスイッチ18を上方から見た上面図、図23は図22のA−A線断面図、図24は図22のB−B線断面図である。
【0143】
スイッチ18は、スイッチ17と同様に操作部8のケーシング本体30に配設固定され、スイッチ本体91が内蔵されたスイッチ部材92と、実際に操作を行う際に指で触れて操作する操作部材93とから構成されている。
【0144】
操作部材93は、押し込み操作を行うシリコンゴム等の弾性樹脂からなるゴムカバー94と、このゴムカバー94の基端部に一体的に形成された台座95とを有して構成されている。スイッチ18は、前述したようにスイッチ20との操作性を考慮して、上方から見て幅Wが狭く長さLが長くなった長円形状となっており、ゴムカバー94は略長円柱状に形成されている。また、ゴムカバー94の外表面には、前述したように識別記号として“4”が表示された識別番号96が設けられている。
【0145】
台座95の下部には、角柱状の2つの係合部97,98が下方へ突出して設けられている。これらの係合部97,98のうち、前記識別番号96の上側にあたる係合部98を長く形成することにより、組み立てるときの上下方向を明確にして組み立て性を向上させている。
【0146】
また、ゴムカバー94の下部には、図24に示すように前記係合部97,98と同じ方向に突出した突出部99が形成されている。
スイッチ部材92は、スイッチ本体91と、このスイッチ本体91を搭載するスイッチ受け台100とを有して構成されている。
【0147】
図25はスイッチ部材92を下方から見た下面図、図26は操作部材93を下方から見た下面図、図27はケーシング本体30に設けられるスイッチ取付孔の上面図をそれぞれ示したものである。また、図23における切り欠き部Xは図25のC−C線断面を、図25における切り欠き部Yは図23のD−D線断面をそれぞれ示したものであり、図28は図23のE−E線断面図である。
【0148】
スイッチ本体91の下面には位置決め突起101が2箇所設けられ、この位置決め突起101に対応してスイッチ受け台100には位置決め孔102が2箇所設けられており、位置決め突起101が位置決め孔102に係合することでスイッチ本体91がスイッチ受け台100上で位置決めされて、スイッチ本体91とスイッチ受け台100とが一体的に取り付け固定される。
【0149】
スイッチ受け台100は、スイッチ本体91の下面側部に突設された接点103と接触し短絡による誤動作を防止するため、接点103に対して逃げを設けて形成されている。スイッチ受け台100の両端部には、台座95の係合部97,98と係合する係止切り欠き104が設けられている。
【0150】
ところで、スイッチ本体91には使用しない接点である、未使用接点切断片424があり、これは、短絡しないように短かく切断されているとともに、表面を接着剤等の絶縁性の接点被覆剤423で被覆している。
【0151】
操作部材93におけるゴムカバー94の内側には、スイッチ本体91上面部の作動板122と対向して押圧部123が突出形成されており、この押圧部123の外周部には押圧部123の変形を防止するための金属製の補強枠124が設けられている。
【0152】
ゴムカバー94に加えられたスイッチ操作力は、ゴムカバー94の押圧部123により、押圧部123の下端部から作動板122に伝えられることにより、作動板122が押されてスイッチ本体91はスイッチオンの信号を出力する。この信号がリード線125を介してビデオプロセッサ3等に送られる。
【0153】
ケーシング本体30には、図27に示すようにスイッチ取付孔105が設けられている。スイッチ取付孔105は、大径孔106と大径孔106より小径のスイッチ本体孔107による2段の孔からなり、スイッチ本体孔107の周縁部には両端が対向して切り欠かれた一対の係止孔108が形成されている。また、大径孔106とスイッチ本体孔107の段差により当接面109が形成されている。
【0154】
前記当接面109には、図24に示すように台座95の下端面110が当接するようになっており、これによりケーシング本体30に対する操作部材93の深さ方向の位置出しができる。また、台座95の下端より突出した係合部97,98が係止孔108を通りスイッチ受け台100の係止切り欠き104に嵌まり込むことで、操作部材93とスイッチ部材92との位置決めがなされる。
【0155】
また、操作部材93とスイッチ部材92が組み付いたとき、ゴムカバー94の突出部99が変形しつつ下端面でスイッチ本体91の上端面を押さえ付けてスイッチ本体91の位置を固定するようになっている。このため、スイッチ本体91とスイッチ受け台100とは接着等で固定する必要はなく、組み立ての手間が省け、組み立て性が良好である。
【0156】
台座95の係合部97,98の側部には、図28に示すようにV字形状の切り欠き溝111が設けられており、係合部97,98はスイッチ受け台100の側面より止めネジ112によって固定される。これにより、スイッチ部材92のスイッチ受け台100と操作部材93の台座95とが固定される。
【0157】
前記止めネジ112は、先端が円錐形状をした当接面113を有しており、螺合していくと切り欠き溝111に当接するようになっている。切り欠き溝111は止めネジ112の当接面113と同一形状となっているため、当接面113が切り欠き溝111の片側斜面全面に当接する。
【0158】
よって、止めネジ112を螺合していくと当接面113が切り欠き溝111の下側斜面に当接し、さらにねじ込むと切り欠き溝111が下方に移動しようとするので、操作部材93はケーシング本体30側に引き込まれる。
【0159】
この構成により、スイッチ部材92と操作部材93との固定が一度に容易にできるため、組み立て作業性が良く、また固定用の部材を少なくすることができ、コンパクトで簡単かつ安価に組み立てることができる。また、固定する際に操作部材93をケーシング本体30内部に引き込む構造であるため、スイッチ受け台100の外側上端面114とケーシング本体30の内面115との当接部、及びケーシング本体30外側の当接面109と台座95の下端面110との当接部が圧接されて当接がより強固になる。
【0160】
このとき図23及び図24に示すように、ケーシング本体30に対して、外側の当接面109には台座95の下端面110が当接し、ケーシング本体30の内面115にはスイッチ受け台100の外側上端面114が当接しており、ケーシング本体30をスイッチ部材92と操作部材93とで両側から挟み込む構造となっている。このようにケーシング本体30を挟み込むことにより、スイッチ部材92と操作部材93とは強固に固定される。
【0161】
ところで、図23、図24に示したように、L方向とW方向では、スイッチ外周部の弾性樹脂の肉厚をそれぞれTL 、TW で示したとき、TL >TW となっている。
【0162】
L方向は、押圧ときの変形部426が大きいため、変形しやすいがW方向は、変形部427が小さいため変形しにくい。したがって、W方向では、外周部も変形した方が、操作性がよくなるため肉厚TW できるだけ薄くしている。
このとき、肉厚TL は、薄くなくてもよくて、むしろ、操作部材93の剛性を高める為にはむしろ厚い方がよい。したがって、TL >TW となっている。
また、押圧部123の根元にはゴムカバー94押圧時に押圧部123が斜めに変形するのを防止する為のリブ428が全周状に設けられている。
【0163】
しかしながら、前述の通り、L方向に変形しやすいため、押圧部123はリブ428では、支えきれず、L方向に斜めになり、作動板122が押されないことが発生する。(図23に矢印で示した方向)
そこで、図29(図23のF−F断面)に示すように、L方向にのみ、リブ425を設け、L方向への押圧部123の移動(倒れ)を規制している。
【0164】
同様の効果を得るために、リブ428を大きくしてもよいが、リブ428を大きくするのは、スペース上限界があり、また、W方向の変形部427の肉厚が増加する為操作部材93が変形しにくくなり、操作性が悪くなる。
【0165】
次に、操作ノブの変形例を示す。
図32は、第1の操作ノブ191を示している。操作ノブ191は、操作部8上に積み上げられている。
【0166】
第1の操作ノブ191には、配設角度α°で、円周上を等分に複数の指掛部441が突設して形成されており、この指掛部441の配設基準線を0としたとき、この指掛部441のA方向側面の指掛部441の基準線Oに対する角度θをθb <Oに形成し、そこに、引掛部442を形成している。即ち、A方向側面は、操作ノブ外周から操作ノブ中心OO方向に向けて基準線Oに近づくように形成されている。B方向側は従来通りθa ≧Oである。
図33は、B方向への回転時の様子を示している。
【0167】
親指は、引掛部442にはまりこみ、引掛かるため、爪がすべったりして指が指掛部441からはずれることがなく、回転操作しやすい。
また、A方向への回転時は、指掛部441の形状が従来通りであることから、指あたりがよく、操作感が良い。
【0168】
尚、A方向側面は、図30に示すように、操作部8を下側に位置してすなわち、操作ノブ191を上方に向けた時操作ノブ回転中心から指掛部を見た状態で左側になるように設けられている。この図30における矢印は操作ノブ回転方向を示している。
【0169】
図36において、指掛部441の斜線部で示した部分が左側であり、視線方向は矢印で示した通り、中心から外に向かっている。図34は他の実施の形態で指掛部441のA方向側面にのみ、溝状の凸凹部である滑り止め部443を形成している。
【0170】
したがって、B方向への回転時に爪が、滑り止め部443に引掛ってすべらなくなるので、回転操作しやすい。
尚、この滑り止め部443は、凸凹部ではなく梨地処理等の表面処理をほどこしたものでもよい。
【0171】
図35は他の変形例である。
指掛部441のA方向側面にのみ、シリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性が高く変形しやすい材料で形成した滑り止め部材444を取りつけている。この取りつけ方は、シール等による粘着や溶着等による。
【0172】
したがって、B方向への回転時には、爪が滑り止め部材444に当たり、滑り止め部材444が変形することで、爪が滑り止め部材444にくい込み、すべりが防止されるので、回転操作し易い。
また、シール状にすることにより、従来の操作ノブにも取りつけられ、従来の操作ノブの回転操作性も改善できる。
また、このような構成の操作ノブは、第2の操作手段25や第3の操作手段27の様に回転操作を行う操作ノブであれば設けられる。
【0173】
[付記]
0.内視鏡操作部に固定された固定軸と、
前記固定軸に回動自在に支持された回動部材と、
前記回動部材に回動自在かつ圧接面を有して設けられ、前記圧接面で摩擦力を発生する摩擦部材と、前記摩擦部材の圧接面を前記回動部材に圧接する方向に押圧する押圧部材とを有する内視鏡湾曲操作装置において、
前記摩擦部材は、前記回動部材に対し、前記圧接面以外の摺動面を有して設けたことを特徴とする内視鏡湾曲操作装置。
(付記0の効果)圧接面同様に、摩擦部材が回動部材とを摺動する為、削り粉等の発生がなく、削り粉による摺動不良がなくなり、摩擦力を安定して発生させることができる。又、摺動時に発生する削れ感がなく、スムーズに操作できる。
【0174】
1.前記回動部材に対して前記圧接面を圧接する方向と異なる方向に前記摩擦部材と前記回動部材とを回動自在に係合する摺動面を形成したことを特徴とする付記0記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記1の効果)付記0と同じ。
【0175】
2.前記内視鏡操作部に操作部材を設け、
前記摩擦部材は、前記操作部材の操作により、
前記固定軸に対し固定状態または回動自在に切り換えることを特徴とする付記1記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記2の効果)付記1と同じ。
【0176】
3.前記摩擦部材は、前記回動部材に回動自在かつ前記圧接面および摺動面を有する摩擦板と、
前記回動部材に回動自在かつ、前記操作部材により、操作される支持部材とを固定して成ることを特徴とする付記2記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記3の効果)付記1と同じ。
【0177】
4.前記支持部材は、前記摩擦板によって、前記回動部材に非接触に保持固定されること特徴とする付記3記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記4の効果)付記1と同じ。
【0178】
5.前記回動部材は内部に内側壁が円柱状に形成された収容室を有しており、前記摩擦部材は前記内側壁に垂直な内壁に圧接されて前記圧接面を形成するとともに、前記内側壁に嵌合し、前記摺動面を形成したことを特徴とする付記4記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記5の効果)付記1と同じ。
【0179】
6.前記回動部材は内部に外側壁が円柱状に形成された収容室を有しており、前記摩擦部材は、前記外側壁に垂直な内壁に圧接されて前記圧接面を形成するとともに、前記外側壁に嵌合し、前記摺動面を形成したことを特徴とする付記4記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記6の効果)付記1の効果に加え、摩擦力をより大きく発生できる。
【0180】
7.前記摺動面は、少なくとも3点以上の点で形成したことを特徴とする付記5記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記7の効果)付記1の効果に加え、摩擦部材の製作が簡単となる。
【0181】
8.前記摺動面は少なくとも3点以上の点で形成したことを特徴とする付記6記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記8の効果)付記5の効果に加え、付記4の効果も得られる。
【0182】
9.前記摩擦部材は、前記支持部材と前記摩擦板と一体に成形して成ることを特徴とする付記3記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記9の効果)付記1の効果に加え、組立作業が簡単にできる。
【0183】
10.前記摩擦部材は、前記支持部材の表面に潤滑層を形成したことを特徴とする付記3記載の内視鏡湾曲操作装置。
(付記10の効果)付記9に同じ。
【0184】
11.外表面に複数の指掛部が等分に穿設された操作ノブが操作部に装着され、この操作ノブの回転操作によって挿入部先端を湾曲操作する内視鏡において、
前記指掛部と操作ノブの中心とを結んだ指掛部基準線に対し前記指掛部の側面の形状を非対称に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0185】
(付記11の背景)
従来の内視鏡には、挿入部の先端を湾曲する為の湾曲操作装置が設けている。 実公昭63−9282号公報に示されるように、この湾曲操作装置は操作部にとつりけられており、操作部を把持した手で操作できるように歯車状に指掛部を設けた操作ノブにより湾曲操作を行うものであった。
【0186】
これら操作ノブは、指が直接触れる部分であったため指当たりがよいように、滑らかに、できるだけ角がないように大きなRで形成されていた。また、この指掛部は、中心に対して対称形状に形成されていた。内視鏡は通常、図2に示すように把持し、矢印の方向に操作ノブを親指で回転する。
【0187】
また、逆方向に操作ノブを回転する時は、図30のように親指の背で操作を行う。
この時、操作ノブが滑らかに形成されていると、図31に示すように、A方向回転時は、親指の腹があたり、この指の腹はやわらかく操作ノブの形状にあわせて変形する為、回動動作はスムーズに行える。
【0188】
一方、B方向回動時は親指の背があたり、この指の背は、爪があり硬く変形しないため、爪が操作ノブからすべり、はずれたりして、操作しにくいことがあった
このため、上記不具合を改善し、操作性のよい操作ノブ(指掛部)を有する内視鏡を提供することを目的として、この目的を達成するために付記11の内容に示す構成にした。簡単に述べると、操作ノブの指掛部において、指の腹があたる部分と背があたる部分の形状を変えた(指掛部を中心線に対して、非対称形状とした)。
【0189】
(付記11の効果)指の背側を使用して、操作ノブ指掛部を操作した時の指のすべりをなくし、操作指に応じた操作性のよい操作ノブとなる。
【0190】
12.前記指掛部の側面の片側にのみ滑り止め部を設けたことを特徴とする付記11記載の内視鏡。
(付記12の効果)付記11と同じ。
【0191】
13.前記滑り止め部は、前記指掛部の側面の少なくとも一部を操作ノブ外表面から操作ノブ中心に向けて、前記指掛部基準線に近づけるように形成して成ることを特徴とする付記12記載の内視鏡。
(付記13の効果)付記11と同じ。
【0192】
14.前記滑り止め部は、前記操作ノブの回転軸の軸線と平行な複数の溝部で形成したことを特徴とする付記12記載の内視鏡。
(付記14の効果)付記11と同じ。
【0193】
15.前記滑り止め部は、弾性材料からなる滑り止め部材を前記指掛部の側面に取り付けて成る付記12記載の内視鏡。
(付記15の効果)付記11と同じ。
【0194】
16.前記滑り止め部材は、シリコンゴムからなる付記15記載の内視鏡。
(付記16の効果)付記11と同じ。
【0195】
17.前記滑り止め部材は、シールより粘着されて取りつけられる付記15記載の内視鏡。
(付記17の効果)付記11と同じに加え、従来の内視鏡操作ノブにも実施できる。
【0196】
18.前記滑り止め部材は、溶着して取りつけられる付記15記載の内視鏡。 (付記18の効果)付記11と同じ。
【0197】
19.前記操作ノブは、前記操作部に対し上方に積み上げられて装着され、前記操作ノブは、操作ノブ上面側において、前記操作ノブ中心から前記指掛部を見た時に前記指掛部基準線に対し左側の側面に、前記滑り止め部を設けたことを特徴とする付記12記載の内視鏡。
(付記19の効果)付記11と同じ。
【0198】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、摺動面により嵌合部での削れの発生を防止し、かつ押圧時には圧接面以外にも摺動面で摩擦力を発生させ、摩擦面積の増大により安定したブレーキ動作を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態が設けられた内視鏡を備えた電子内視鏡装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】 内視鏡の操作部を湾曲操作部正面側の側方から見た全体構成を示す側面図。
【図3】 内視鏡の操作部をユニバーサルコード接続部側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す側面図。
【図4】 内視鏡の操作部を湾曲操作部側面側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す側面図。
【図5】 内視鏡の操作部の上端部方向から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す平面図。
【図6】 識別シールを貼り付ける等してスイッチの機能を入れ替えること等を可能とした説明図。
【図7】 湾曲操作部全体の詳細構成を示す縦断面図。
【図8】 第1の操作手段を含む湾曲操作部の基端部を拡大して示した断面図。
【図9】 第1の操作手段の内部構造の分解図。
【図10】 第1の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図。
【図11】 収容部材と支持板との間に摺動部材が介装された部分を示す断面図。
【図12】 収容部材と摩擦板付近を拡大して示す断面図。
【図13】 第2の操作手段を含む湾曲操作部の上部を拡大して示した断面図。
【図14】 第2の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図。
【図15】 固定軸に嵌挿されるパッキンの構成を示す説明図。
【図16】 抜け止め部材の構成を示す斜視図。
【図17】 第2の固定操作手段の内部構成を示す上面図。
【図18】押圧部材と圧接部材との当接部付近を拡大して示す断面図。
【図19】固定ビスの位置を示す指標の例を示す図。
【図20】本発明の第2の実施の形態における収容部材と摩擦板付近を拡大して示す断面図。
【図21】本発明の第3の実施の形態における収容部材と摩擦板付近を拡大して示す図。
【図22】 第2のスイッチを上方からみた平面図。
【図23】 図22のA−A線断面図。
【図24】 図22のB−B線断面図。
【図25】 第1のスイッチのスイッチ本体を収納した状態でのスイッチ受けを下方から見た下面図。
【図26】 第2のスイッチの操作部材を下方からみた下面図。
【図27】 ケーシング本体に設けられる第1のスイッチに係るスイッチ取付孔の上面図。
【図28】 図23のE−E線断面図。
【図29】 図23のF−F線断面図。
【図30】 湾曲操作部を操作している様子の説明図。
【図31】 操作ノブを親指で操作する場合の拡大説明図。
【図32】 変形例における操作ノブの一部を示す図。
【図33】 図32の作用説明図。
【図34】 他の変形例における操作ノブの一部を示す図。
【図35】 さらに他の変形例における操作ノブの一部を示す図。
【図36】 図32の場合の操作ノブを正面から見た図。
【符号の説明】
1…内視鏡
8…操作部
9…挿入部
13…湾曲部
16…湾曲操作部
24,25…操作手段
26,27…固定操作手段
30…ケーシング本体
171…固定軸
173,174…スリーブ
175,176…スプロケット
191…操作ノブ
192…収容部材
195…摩擦板
196…摩擦板支持部材
197…板バネ
199…支持板
201…調整部材
202…摺動部材
206…取付板
207…ブレーキ軸
208…ブレーキ機構
229…操作レバー
400…嵌合壁
401…壁内面
402…摩擦板支持部材外面
405,407…外壁
406,408…内壁
409…壁面

Claims (1)

  1. 操作部を有する内視鏡において、
    前記操作部に対して回動自在な湾曲部を操作するための操作手段と、
    前記操作部に対する前記操作手段の回動を固定するための固定操作手段と、
    前記操作手段に設けられた底面と壁面とを有する収容部材と、
    圧接面を有し前記収容部材の底面と前記圧接面とが対向するとともに、前記操作手段の回動に対して相対的に移動可能に前記収容部材に収容された摩擦板と、
    前記固定操作手段の移動に応じて前記摩擦板の圧接面が前記底面に対して圧接する方向に前記摩擦板を押圧するように支持する摩擦板支持部材と、
    前記摩擦板に設けられ、前記壁面と前記摩擦板支持部材との接触を防ぐために前記壁面と前記摩擦板支持部材との間に配置された嵌合凸部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
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