JP3246799B2 - 内視鏡用湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡用湾曲操作装置

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JP3246799B2
JP3246799B2 JP12442093A JP12442093A JP3246799B2 JP 3246799 B2 JP3246799 B2 JP 3246799B2 JP 12442093 A JP12442093 A JP 12442093A JP 12442093 A JP12442093 A JP 12442093A JP 3246799 B2 JP3246799 B2 JP 3246799B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡挿入部の湾曲機構
を操作部で湾曲操作するための湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操作部に設けられた内視鏡湾曲操
作装置を回動操作することにより内視鏡の先端に設けら
れた湾曲機構を湾曲操作するものがある。前記湾曲操作
装置は、内視鏡の操作部から外部に突出された固定軸
と、この固定軸に回転可能に被嵌された回転筒体と、内
視鏡の操作部の外部に設けられ前記回転筒体の回動操作
を行なう操作ノブと、この操作ノブと前記回転筒体とを
接続して操作ノブの回転力を回転筒体に伝達する回転力
伝達機構とから構成されており、これらを構成する各部
品間はOリング等のシール材によってシールされてい
る。
【0003】こうしたシール構造の内視鏡用湾曲操作装
置は、一般に、前記固定軸に回転可能に取り付けられ、
回転操作することによって前記湾曲操作ノブの回転を制
御するブレーキ操作レバーを備えている。この場合、湾
曲操作ノブとブレーキ操作レバーとの間をOリング等の
シール材を介してシールすると、湾曲操作ノブを回転し
た際に前記シール材を介して湾曲操作ノブの回転がブレ
ーキ操作レバーに伝わってしまい、ブレーキ操作レバー
が回転して自然にブレーキがかかったりブレーキが解除
されたりするいわゆる共回り現象が発生する。
【0004】このような現象を回避するために、湾曲操
作ノブとブレーキ操作レバーとの間に介装されたOリン
グの力量よりもブレーキ操作レバーと操作部のケーシン
グとの間に介装されたOリングの力量を重くして共回り
を防ぐ方法(実公昭63−11927号公報参照)や、
板バネの付勢力を利用して共回り現象を防止する方法
(特公平4−21487号公報参照)などが提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブレー
キ操作レバーと操作部のケーシングとの間に介装された
Oリングの力量を重くすることによって共回りを防ぐ方
法では、Oリングの力量を重くするために、Oリングの
線径を大きくしたり、Oリングの内径を大きくする必要
があり、湾曲操作装置が大型化してしまって操作部のコ
ンパクト化が図れず、操作性が悪くなるという欠点があ
る。
【0006】また、板バネの付勢力を利用して共回り現
象を防止する方法にあっては、部品及び構造が複雑化
し、組立性が悪くコストがかかるといった不具合があ
る。本発明は上記事情に着目してなされたものであり、
その目的とするところは、湾曲操作ノブとブレーキ操作
レバーの共回りを簡単かつ確実に防止できる内視鏡用湾
曲操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、内視鏡の操作部から外部に突出された固
定軸に回転可能に取り付けられ回転操作することによっ
て内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作させる
湾曲操作ノブと、前記固定軸に回転可能に取り付けられ
回転操作することによって前記湾曲操作ノブの回転を制
御するブレーキ操作レバーとを備えた内視鏡用湾曲操作
装置において、前記ブレーキ操作レバーと前記湾曲操作
ノブの回転を制御する制御手段とを前記湾曲操作ノブに
内蔵して一体的に構成し、前記ブレーキ操作レバーを前
記湾曲操作ノブに対して回転自在に設けるとともに、
記ブレーキ操作レバーの位置を規制する係止手段を内視
鏡の操作部ブレーキ操作レバー設けたものである。
【0008】
【作用】上記構成により、湾曲操作ノブを回転した際に
湾曲操作ノブの回転がブレーキ操作レバーに伝わった場
合でも、ブレーキ操作レバーは係止手段に係止されてそ
の回転が阻止(位置が規制)されるため、自然にブレー
キがかかったりブレーキが解除されたりする共回り現象
を回避することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図8は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図2に示す電子内視鏡1は本発明の第1の
実施例である湾曲操作装置13を備えている。
【0010】図示のごとく、電子内視鏡装置1は、体腔
内に挿入される挿入部9と、操作部8とから内視鏡本体
が構成されている。挿入部9の先端側には、湾曲操作装
置13の操作によって湾曲動作される湾曲部10と、湾
曲部10の先端に接続された先端部15とが設けられて
おり、先端部15には撮像光学系や照明光学系等の光学
部品が組み込まれている。
【0011】操作部8には湾曲操作装置13が突出して
設けられており、この湾曲操作部13を術者が操作する
ことにより、湾曲部10を遠隔的に湾曲させて、先端部
15の向きを上下左右方向に移動させることができるよ
うになっている。
【0012】操作部8と挿入部9との間には、挿入部9
が根元部分で折れて破損するのを防止するために折れ止
め部材172が設けられている。また、操作部8にはユ
ニバーサルコード12が接続されている。ユニバーサル
コード12の内部にはライトガイドや信号ケーブル等が
配設されており、ユニバーサルコード12はその先端の
コネクタ11を介して電子内視鏡1に照明光を供給する
光源装置2に接続されている。また、ユニバーサルコー
ド12は、コネクタ11から延びるスコープケーブル1
71を介して電子内視鏡1から伝送された映像信号を処
理するビデオプロセッサ3に電気的に接続されている。
このビデオプロセッサ3には、ビデオプロセッサ3で信
号処理された映像信号による被写体像を表示するモニタ
4と、映像信号を記録再生するVTR5と、映像信号に
より被写体の像を印字するビデオプリンタ6と、映像信
号を記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク7
とが電気的に接続されている。なお、操作部8にはビデ
オプロセッサ3を遠隔操作するためのスイッチ168…
が設けられている。
【0013】湾曲操作装置13は図3に示すように構成
されている。すなわち、操作部8を形成するケーシング
本体16には基板17が配設固定されており、この基板
17には固定軸18の一端が固定されている。この固定
軸18の他端側はケーシング本体16に設けられた通孔
19から外部に突出されている。また、固定軸18の外
周には第1の操作ノブ20に設けられた第1のスリーブ
22と第2の操作ノブ21に設けられた第2のスリーブ
23とが回動自在に順次被嵌されている。第1のスリー
ブ22の操作部内側端部には第1のスプロケット24が
設けられている。また、第2のスリーブ23の操作部内
側端部には第2のスプロケット25が設けられている。
そして、第1のスプロケット24は、その第1の係合溝
136が第1のスリーブ22に設けられた第1の係合爪
134と係合することにより第1のスリーブ22と一体
的に回動するように取り付けられており、また、第2の
スプロケット25も、その第2の係合溝137が第2の
スリーブ23に設けられた第2の係合爪135と係合す
ることにより第2のスリーブ23と一体的に回動するよ
うに取り付けられている。
【0014】また、第1および第2のスプロケット2
4,25には両端に図示しないワイヤが連結されたチェ
ーンが噛合固定されている。これらのチェーンに連結さ
れたワイヤ(合計4本)は挿入部9の湾曲部10に連結
されており、第1のスプロケット24を回転させること
により湾曲部10が上下方向に湾曲し、第2のスプロケ
ット25を回転させることにより湾曲部10が左右方向
に湾曲するようになっている。
【0015】ケーシング本体16の通孔19には軸受2
7が挿通して設けられている。軸受27は、その操作部
内側端部が基板17を覆うカバー26に固定されるとと
もに、支持軸固定部材138を螺合することによりケー
シング本体16に挟持固定された支持軸28によって支
持されている。また、支持軸固定部材138には、ケー
シング本体16との間の水密を保つ第1のOリング13
9と、ブレーキ操作板56との間の水密を保つ第2のO
リング140とが設けられている。
【0016】次に、第1の操作ノブ20の構成について
図4を参照しつつ説明する。第1の操作ノブ20は、そ
の外面が後述する第1の上面被覆カバー49と第1の下
面被覆カバー53とによって構成されており、第1の上
面被覆カバー49は第1の操作ノブ20の上部外表面を
構成する第1の収容部材29を有している。
【0017】第1の収容部材29は、第1のスリーブ2
2に固定されることにより、円筒状の収容室30を形成
している。この収容室30には、上面に第1の摩擦板3
1が貼付固定された第1の摩擦部材32が設けられてい
る。この第1の摩擦部材32は、上方に屈曲した第1の
板ばね33によって支持されるとともに上側に向けて付
勢されている。また、第1の板ばね33は、第1の収容
部材29の内周および第1のスリーブ22の外周に嵌合
された第1の支持板34によって支持されている。この
第1の支持板34は、内周面に第1の内周スプライン3
5を有する第2の支持板36によって支持されている。
そして、第1の収容部材29の内周面に形成されたねじ
部37に環状の調整部材38を螺合することによって、
収容室30内に前記各部材31,32,33,34が一
体的に収容保持されている。
【0018】また、第1の摩擦部材32と第1の支持板
34および第1の支持板34と第2の支持板36はそれ
ぞれ一体的に回動するよう係合している。すなわち、第
1の摩擦部材32と第2の支持板36は一体的に回動す
るようになっている。したがって、調整部材38を第1
の収容部材29にねじ込むと、第1の支持板34と第2
の支持板36とがそれぞれ上昇して、第1の摩擦部材3
2を上側に押し上げる第1の板ばね33の付勢力が増大
し、第1の摩擦部材32の上面に設けられた第1の摩擦
板31と収容部の上壁面との圧接力が増大する。すなわ
ち、調整部材38を回転操作することによって第1の摩
擦板31による摩擦力を任意に調節することができる。
【0019】また、第2の支持板36の下側にはブレー
キ軸筒体39に回転不能に支持されて固定ねじ148で
固定された第1の取付板40が設けられており、第1の
取付板40の下側にはブレーキ軸筒体39に回転自在に
支持された第2の取付板41が設けられており、これら
第1の取付板40と第2の取付板41とによってブレー
キ機構が構成されている。なお、ブレーキ軸筒体39は
その一端部が第1のスリーブ22に回動自在に被嵌され
ている。また、固定ねじ148は、固定ビス176によ
って上方に付勢されており、ブレーキ軸筒体39に強固
に固定されている。
【0020】第1の取付板40の外周面には突起42
(図6参照)が設けられている。また、図6に示すよう
に、第1の取付板40には帯状の係止ばね43と付勢ば
ね44の一端が固定ビス174によって固着されてい
る。また、第1の取付板40の径方向外側に位置する第
2の取付板41の上面には係合凹部45(図6参照)を
有する規制部材46が設けられている。この規制部材4
6は第2の取付板41の下側から貫通するねじ47によ
って第2の取付板41にねじ止め固定されている。ま
た、図6に示すように、規制部材46の係合凹部45に
は第1の取付板40の突起42が係合している。したが
って、第2の取付板41は突起42が係合凹部45の一
端から他端に当接するまでの間で回動することができ
る。
【0021】第2の取付板41の上面には係止ばね43
と付勢ばね44の他端に対応する位置にそれぞれピン4
8が立設されている。このピン48は第2の取付板41
に対して下方から上方に貫通して第2の取付板41にね
じ止めされている。
【0022】第1の収容部材29には第1の上面被覆カ
バー49が嵌着されている。この第1の上面被覆カバー
49の内周面には第2の内周スプライン50が形成され
ており、この第2の内周スプライン50と第1の収容部
材29の外周面に形成された外周スプライン51とが係
合することによって、第1の上面被覆カバー49を回転
させた際に第1の収容部材29と第1のスリーブ22と
が一体的に回転するようになっている。
【0023】なお、第1の上面被覆カバー49の裏面に
は第1の肉抜凹部52が形成されている。また、この第
1の肉抜凹部52を被覆するように第1の上面被覆カバ
ー49に第1の下面被覆カバー53が取り付けられてい
る。第1の下面被覆カバー53は、第1のスリーブ22
に嵌着されたブレーキ機構(第1の取付板40と第2の
取付板41とからなる)が脱落しないようにこれを保持
している。この状態で、第1の上面被覆カバーと、第1
の収容部材29と、第1のスリーブ22と、第1の取付
板40と第2の取付板41とからなるブレーキ機構と、
第1の下面被覆カバー53とが一体となっている。
【0024】さらに、第2の取付板41には例えば切り
欠き等による係合部55が形成されており、ブレ―キ操
作板56と第2の取付板41とが一体的に回動するよう
に、ブレ―キ操作板56の端部に設けられた突起部57
が係合部55と係合している。また、ブレ―キ操作板5
6はブレ―キ軸筒体39に回動自在に被嵌されている。
【0025】なお、ブレ―キ操作板56と第1の下面被
覆カバ―53に設けられたフランジ部59との間にはO
リング58が取り付けられており、これによって、ブレ
―キ操作板56と第1の下面被覆カバ―53との間の水
密が確保されている。また、第1の下面被覆カバ―53
と収容部材29との間はOリング170によって水密が
確保されている。
【0026】また、ブレ―キ操作板56から突出する操
作レバ―60が固定ビス175によってブレ―キ操作板
56に一体に取り付けられており、この操作レバ―60
の回動操作によってブレ―キ操作板56が回動し、第2
の取付板41を回動操作できるようになっている。
【0027】なお、この操作レバ―60の先端部には樹
脂性の操作つまみ61が設けられており、また、操作レ
バ―60の途中部には熱収縮チュ―ブ62が被覆されて
いる。
【0028】以上のように、第1の上面被覆カバー49
と、第1の収容部材29と、第1のスリーブ22と、前
記ブレーキ機構と、第1の下面被覆カバー53と、ブレ
ーキ操作板56とが一体となって、第1の操作ノブ20
が構成されている。
【0029】また、第1の操作ノブ20は、第1のスリ
ーブ22が支持軸28に嵌挿されるとともに第1のスプ
ロケット24に係合されることにより、操作部8のケー
シング本体16に固定される。この場合、第1の操作ノ
ブ20に設けられたブレーキ軸筒体39は軸受27の上
端部の外周に回転不能に被嵌されている。すなわち、ブ
レーキ軸筒体39に設けられた被嵌孔63を角穴形状に
形成するとともに、軸受27の上端部の被嵌軸64を角
柱形状に形成し、被嵌軸64を被嵌孔63に係合するこ
とにより、ブレーキ軸筒体39と軸受27とを回転不能
に固定している。
【0030】操作レバー60を図6の状態から矢印Aの
方向に回動させると、ブレーキ操作板56を介して第2
の取付板41が回動し、ピン48が係止ばね43と付勢
ばね44の他端を軸心方向に弾性変形させる。また、第
2の取付板41が図6に示す状態にあるとき、係止ばね
43の他端は第2の支持板36の第1の内周スプライン
35と係合している。この係合によって、第1の取付板
40に第2の支持板36が結合され、この第2の支持板
36の回転が阻止される。したがって、この状態で、操
作ノブ20を回転させる場合には、第1の摩擦板31と
第1の収容部材29との間に生じる摩擦力が回転の抵抗
となる。
【0031】ところで、操作レバー60は、ケーシング
本体16より突出して設けられた係止突起141によっ
て回転が規制されている。操作レバー60は固定軸18
を中心として回転を行なう。図1は操作レバー60を正
面から見た図であり、図中、(A),(B)はそれぞれ
操作レバー60の回転位置の左端,右端を示している。
【0032】操作レバー60の回転角は、前記ブレーキ
機構内に設けられた規制部材46によって規制されてお
り、(A)の位置より左には回転不能で、(B)の位置
より右には回転不能となっている。
【0033】また、前記ブレーキ機構は、操作レバー6
0が左右両端に位置したときに第1の操作ノブ20に対
し回転抵抗の付加・解除を行なうもので、係止突起14
1は、操作レバー60の回転幅の中心、すなわち、操作
レバー60が位置(A)のとき第1の当接部155と第
1の係止壁158とが、位置(B)のとき第2の当接部
157と第2の係止壁159とが、それぞれ近傍に位置
するよう設けられている。
【0034】したがって、第1の操作ノブ20の回転操
作を行なったとき、第1の操作ノブ20の回転は第1の
下面被覆カバー53に設けられたフランジ部59により
Oリング58を介してブレーキ操作板56に伝えられ、
ブレーキ操作板56が共回りしようとするとき、ブレー
キ操作板56に連結された操作レバー60は、右回転時
は第1の当接部155と第1の係止壁158とが、左回
転時は第2の当接部157と第2の係止壁159とがそ
れぞれ当接することで、係止突起141により回転不能
に係止される。
【0035】また、操作レバー60を回転操作すること
によって第1の操作ノブ20への回転抵抗の付加・解除
を行なう場合は、図1の(b)に矢印Pで示すように、
操作レバー60の弾性変形を利用して操作レバー60を
上方に引き上げれば良い。これによって、操作レバー6
0は係止突起141の上面を乗り越えながら(A)→
(B)あるいは(B)→(A)に回転移動できる。ま
た、回転後、操作レバー60は、上方への引き上げ力を
なくすことで、元の形状(位置)に復帰し、再び係止突
起141に回転係止される。したがって、係止突起14
1のケーシング本体16からの高さHは操作レバー60
の弾性変形域内に設定されている。
【0036】また、操作レバー60は固定軸18に支持
される片持ち梁であるので、固定軸18の中心からの距
離が遠くなると弾性変形量は大きくなる。したがって、
係止突起141を固定軸18の中心から遠い位置に設け
ると、高さHを高く設定することができる。この場合、
係止高さhが大きくなり、係止部面積Sが大きくなるの
で、係止効果が高くなる。
【0037】次に、第2の操作ノブ21の構成について
図5を参照しつつ説明する。図示のごとく、第2の収容
部材65の上部には、上方に向かって屈曲した環状の第
2の板ばね66と、上面に第2の摩擦板67が設けられ
た第3の支持板68とが順次上下動自在に収容されてい
る。第2の収容部材65は第2のスリーブ23に設けら
たフランジ部69によってその抜けが防止されている。
さらに、第2の摩擦板67の上面側には上下動自在に圧
接板71が設けられており、この圧接板71の中心には
長方孔70が形成されている。
【0038】第2の収容部材65の下面には第2の下面
被覆カバー72が回転不能に取り付けられている。すな
わち、第2の収容部材65の下面を円の四方を切欠いた
略方形状に形成するとともに、第2の下面被覆カバー7
2上面に角溝を形成し、この角溝に第2の収容部材65
の下面を嵌合することにより、第2の収容部材65と第
2の下面被覆カバー72とが回転不能になっている。ま
た、この場合、第2の下面被覆カバー72は第1の固定
部材73により支持されている。つまり、第1の固定部
材73を第2のスリーブ23に螺着することによって、
第2の下面被覆カバー72は第2の収容部材65と第1
の固定部材73との間で挟まれて固定されている。この
とき、第1の固定部材73には、第2の下面被覆カバー
72との間を水密に保つOリング74と、第1の操作ノ
ブ20との間を水密に保つOリング149とが設けられ
ている。
【0039】圧接板71の上面には中心部に開口部を有
する第2の上面被覆カバー75が設けられている。この
第2の上面被覆カバー75には第2の下面被覆カバー7
2が固定されている。すなわち、第2の上面被覆カバー
75と第2の下面被覆カバー72は、これらの全周に設
けられた段差部76によって噛合して接着固定されてい
る。
【0040】以上のように、第2の上面被覆カバー75
と、第2の収容部材65と、圧接板71と、第2のスリ
ーブ23と、第2の下面被覆カバー72とが一体となっ
て第2の操作ノブ21が構成されている。
【0041】また、第2の操作ノブ21は、第2のスリ
ーブ23が固定軸18に嵌挿されるとともに第2のスプ
ロケット25に係合されることにより、第1の操作ノブ
20の取付後に取り付けられ、抜け止め部材103によ
り固定軸18に対する抜けが防止される。
【0042】したがって、前述したように、抜け止め部
材103によって第2の操作ノブ21の抜けが防止さ
れ、また、抜け止め部材103によって固定軸18と圧
接板71とが回転不能となっている。
【0043】一方、圧接板71は、固定軸18に回転自
在に螺着されたブレーキ押し機構によって押圧され、第
2の摩擦板67と圧接するようになっている。すなわ
ち、第3の下面被覆カバー109と第2の固定部材11
0と第3の取付板111とから構成される前記ブレーキ
押し機構のねじ込み量によって、圧接板71と第2の摩
擦板67との摩擦力を調節できるようになっている。
【0044】また、固定軸18のブレーキ調整ねじ部1
05の上部には、ブレーキ調整ねじ部105よりも小さ
い角柱形状をした規制板係合部115が設けられてい
る。そして、この規制板係合部115には、第3の取付
板111にねじ固定された回動規制ピン116の回動量
を規制する回動規制溝117を有する回動規制板118
がその中心に設けた角穴によって回転不能に取り付けら
れている。この回動規制板118は、規制板係合部11
5の上部に設けたねじ部119に第3の固定部材120
を螺着することにより固定されている。この場合、第3
の固定部材120は止めねじ121によって上方に付勢
されつつねじ部119に強固に固定されている。
【0045】前記ブレーキ押し機構を固定軸18にねじ
込むことにより圧接板71と第2の摩擦板67とを圧接
したときに発生する摩擦力が第2の操作ノブ21の回転
抵抗となる。この回転抵抗は前記ブレーキ押し機構のね
じ込み量により調節されるが、前記ブレーキ押し機構の
回動量を回動規制板118によって規制することにより
第2の操作ノブ21の回転抵抗も一定幅に規制される。
【0046】なお、第3の取付板111の上面には、前
記ブレーキ押し機構が回動規制溝117範囲内を回動す
るときにその終端部分で回動規制ピン116と弾性的に
係合するクリックばね123が設けられている。
【0047】また、第3の下面被覆カバー109の上面
には回動規制板118等の内部機構を被覆する第3の上
面被覆カバー128が取り付けられている。第3の下面
被覆カバー109と第3の上面被覆カバー128との間
には、第3の下面被覆カバーに設けられた回動規制板1
18によって上方への抜けを防止されたOリング129
が介装されている。第3の上面被覆カバー128と第3
の下面被覆カバー109は、これらの全周に設けられた
段差部130によって噛合して接着固定されており、第
3の操作ノブ146を形成している。
【0048】前述したように、湾曲操作装置13は、第
1の操作ノブ20の回転操作により湾曲部10を上下方
向に湾曲させ、第2の操作ノブ21の回転操作により湾
曲部10を左右方向に湾曲させ、第3の操作ノブ146
の回転操作により第2の操作ノブ21の回転を制御し、
ブレーキ操作板56に突出して設けられた操作レバー6
0の回転操作により第1の操作ノブ20の回転を制御す
る。そして、第1〜第3の操作ノブ20、21、146
と、ブレーキ操作板56、操作レバー60、ケーシング
本体16とが以下に示すように水密構造になっており、
操作部8の内部も外部との間が水密に保たれている。
【0049】図3は湾曲操作装置13の組立状態を示す
ものである。第3の操作ノブ146は第3の上面被覆カ
バー128と第3の下面被覆カバー109との間がOリ
ング129によって水密に保持され、第2の操作ノブ2
1は第2の上面被覆カバー75と第2の下面被覆カバー
72との間がOリング102によって水密に保持される
とともに第2の下面被覆カバー72と第1の固定部材7
3との間がOリング74によって水密に保持され、第1
の操作ノブ20は第1の上面被覆カバー49と第1の下
面被覆カバー53との間がOリング170によって水密
に保持されている。
【0050】また、第3の操作ノブ146と第2の操作
ノブ21は第3の下面被覆カバー109と第2の上面被
覆カバー75との間に設けたOリング114によって、
第2の操作ノブ21と第1の操作ノブ20は第1の固定
部材73と収容部材29の間に設けたOリング149に
よって、第1の操作ノブ20とブレーキ操作板56は第
1の下面被覆カバー53に設けたフランジ部59とブレ
ーキ操作板56との間に設けたOリング58によって、
ブレーキ操作板56と支持軸固定部材138はOリング
140によって、支持軸固定部材138とケーシング本
体16はOリング139によって、それぞれの組立部品
間の水密が確保されている。
【0051】以上、本実施例によれば、第1の操作ノブ
20の回転操作によるブレーキ操作板56の共回りが防
止されるので、第1の操作ノブ20の回転抵抗が自然に
付加されたり、解除されるといったブレーキ機構の誤動
作が防止され、操作性を損れない。
【0052】以上に示した通り、第1の操作ノブ20を
回転し、湾曲操作を行ったとき、第1の操作ノブ20の
回転は、第1の下面被覆カバー53に設けられたフラン
ジ部59によりOリング58を介してブレーキ操作板5
6に伝えられ、ブレーキ操作板56を回転させようとす
る。しかしながら、ブレーキ操作板56に連結された操
作レバー60の中間部がケーシング本体16上に設けら
れた係止突起141に引掛かり、ブレーキ操作板56の
回転が阻止される。
【0053】このとき、ブレーキ操作板56は前述の通
り規制部材46により回転角が一定であり、その回転角
の中央に係止突起141が設けられてあるので、ブレー
キ操作板56は左右のどちらにも係止される。
【0054】操作レバー60を回転しブレーキ操作板5
6を操作する時は、係止突起141を乗り越えるように
操作レバー60を上方に引き上げながら回転させる。す
なわち、係止突起141の高さは操作レバー60の弾性
変形域内に設定されており、操作レバー60は引き上げ
力により変形して回転した後、弾性により元の形状にも
どり、再び係止突起141によって回転止めされる。
【0055】なお、本実施例では、第1の取付板40と
第2の取付板41とが取付けられ、第1の取付板40と
第2の取付板41に42,43,44,45,46,4
7を取付けることで、第1の操作ノブ20の回転を制動
するブレーキ機構を構成し、これらを第1のスリーブ2
2に回転自在に固定するとともに軸受27に回転不能
固定してブレーキ軸筒体39を第1の操作ノブ20に一
体に設けている。
【0056】したがって、ブレーキ軸筒体39に第1の
取付板40と第2の取付板41等が取付けられ構成され
たブレーキ機構が第1の操作ノブ20と一体化するた
め、固定軸18に対する組立を個々の部品について行な
う必要がなくなり、組立作業が簡略化される。
【0057】図9は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。第1の実施例における係止突起141の高さHを
固定軸18から外側にいくにしたがって高くなるように
設けたものである。係止突起141への操作レバー60
の係止部面積Sは、上述の係止高さhを大きくするほか
に係止突起141の係止長さaを長くすることでも大き
く得られる。
【0058】しかしながら、係止長さaを長くすると、
係止高さhはその内周端a1 での操作レバー60の弾性
変形量により決定されてしまい、係止高さhは低くなる
ため係止部面積Sを大きくできない。そこで、図示のよ
うに、操作レバー60の弾性変形量の変化に合わせて、
内周端a1 の高さH1 よりも外周端a2 の高さH2 を高
くすると、操作レバー60の引き上げ操作は全く同一
で、かつ係止部面積Sが大きく取れる。しかして、本実
施例では第1の実施例よりも大きな係止効果が得られ
る。
【0059】図10ないし図12は本発明の第3の実施
例を示すものである。本実施例では操作レバー60の操
作つまみ61がケーシング本体16の外面に設けられた
第1あるいは第2の係止溝156,164に嵌まり込む
ようになっている。
【0060】図11は操作レバー60を正面から見た図
であり、図中(C),(D)はそれぞれ操作レバー60
の回転位置の左端,右端を示している。操作レバー60
の回転角は、前記ブレーキ機構内に設けられた規制部材
46によって規制されており、上記(C)の位置より左
には回転不能で、上記(D)の位置より右には回転不能
となっている。
【0061】また、前記ブレーキ機構は、操作レバー6
0が左右両端に位置したときに、第1の操作ノブ20に
対し回転抵抗の付加・解除を行なうもので、操作レバー
60の回転幅の左端に第1の係止溝156が、また、右
端に第2の係止溝164が、それぞれ、操作つまみ61
に設けられた係止部165が嵌まるように設けられてい
る。
【0062】さらに、係止突起141は、操作レバー6
0が位置(C)のとき第1の係止溝156に設けられた
第1の当接部160と第1の係止壁162とが、位置
(D)のとき第2の係止溝164に設けられた第2の当
接部161と第2の係止壁163とがそれぞれ近傍に位
置するように設けられている。
【0063】したがって、第1の操作ノブ20の回転操
作を行なったとき、第1の操作ノブ20の回転は第1の
下面被覆カバー53に設けられたフランジ部59により
Oリング58を介してブレーキ操作板56に伝えられ、
ブレーキ操作板56が共回りしようとするが、ブレーキ
操作板56に連結された操作レバー60は、右回転時は
第1の当接部160と第1の係止壁162が、左回転時
は第2の当接部161と第2の係止壁163とが、それ
ぞれ当接することにより、第1,第2の係止溝156,
164により、回転不能に係止される。
【0064】また、操作レバー60を回転操作すること
によって第1の操作ノブ20への回転抵抗の付加・解除
を行なう場合は、図10に矢印で示すように、操作レバ
ー60の弾性変形を利用して操作レバー60を上方に引
き上げれば良い。これによって、操作レバー60はケー
シング本体16の表面を乗り越えながら(C)→(D)
あるいは(D)→(C)に回転移動することができる。
また、回転後、操作レバー60は、上方への引き上げ力
をなくすことで、元の形状(位置)に復帰し、再び第1
の係止溝156または第2の係止溝164に嵌まり、回
転係止される。したがって、第1、第2の係止溝15
6,164のケーシング本体16の表面からの深さLは
操作レバー60の弾性変形域内に設定されている。
【0065】また、第1の実施例と同様、操作レバー6
0は固定軸18に支持される片持ち梁であるので、固定
軸18の中心からの距離が遠くなると弾性変形量は大き
くなる。したがって、第1、第2の係止溝156,16
4を固定軸18の中心から遠い位置に設けると、深さL
を深く設定することができるとともに係止高さhが大き
くなり、係止部面積Sが大きくなるので、係止効果は高
くなる。
【0066】図13は本発明の第4の実施例を示すもの
である。本実施例では、係止部165の係止高さhが外
側にいくに従って高くなるように係止部165が傾斜し
て形成されている。
【0067】第2の実施例と同様、係止部面積Sは、係
止高さhを大きくするほかに係止長さaを長くすること
でも大きく得られるが、係止長さaを長くすると、係止
高さhはその内周端a1 での操作レバー60の弾性変形
量により決定されてしまうので、係止高さhが低くなり
係止部面積Sが大きく取れない。
【0068】そこで、操作レバー60の弾性変形量の変
化に合わせて、内周端a1 の高さh1 よりも外周端a2
の高さh2 を高くし、かつ、係止部面積Sを大きく取っ
た。この場合、操作レバー60の引き上げ操作は前回と
全く同一である。
【0069】図14および図15は本発明の第5の実施
例を示すものである。本実施例では、ケーシング本体1
6に係止突出部169を形成し、第1の実施例における
係止突起141とは逆に下方に向け係止突起166を設
け、操作レバー60は先端に設けられた操作つまみ61
が係止突起166に当接し回転が規制されている。
【0070】操作レバー60は第1の実施例で示したよ
うに(A)と(B)との間で回転するが、係止突起16
6は、操作レバー60の回転幅の中心、すなわち、操作
レバー60が位置(A)のとき第1の当接部155と第
1の係止壁158とが、位置(B)のとき第2の当接部
157と第2の係止壁159とが、それぞれ近傍に位置
するよう設けられている。
【0071】したがって、前述のように第1の操作ノブ
20の回転操作を行なったとき、ブレーキ操作板56が
共回りしようとすると、ブレーキ操作板56に連結され
た操作レバー60は、右回転時は第1の当接部155と
第1の係止壁158とが、左回転時は第2の当接部15
7と第2の係止壁159とが、それぞれ当接することに
より、係止突起166により回転不能に係止される。
【0072】また、操作レバー60を回転操作して第1
の操作ノブ20への回転抵抗の付加・解除を行なう場合
は、操作レバー60の弾性変形を利用して、矢印Pの方
向に操作レバー60を下方に押し下げれば良い。これに
よって、操作レバー60は、係止突起166の下面を乗
り越えながら(A)→(B)あるいは(B)→(A)に
回転移動することができる。また、回転後、操作レバー
60は、下方への押し下げ力をなくすことで、元の形状
(位置)に復帰し、再び係止突起166により回転係止
される。なお、係止突起166の高さHおよび係止高さ
hは第1の実施例と同じである。また、本実施例におい
て第2の実施例を採用できることは言うまでもない。
【0073】図16は本発明の第6の実施例を示すもの
である。本実施例では、ケーシング本体16に係止突出
部169を形成し、第3の実施例における第1、第2の
係止溝156,164とは逆に上方に第1,第2の係止
溝167,168を設け、操作レバー60は先端に設け
られた操作つまみ61が第1、第2の係止溝167,1
68に嵌まり込んで回転が規制される。
【0074】操作レバー60は第1の実施例に示したよ
うに(A)と(B)との間で回転するが、操作レバー6
0の回転幅の左端に第1の係止溝167が、また、右端
に第2の係止溝168があり、これらそれぞれに、操作
つまみ61に設けられた係止部165が嵌まるようにな
っている。
【0075】さらに、係止突出部169は、操作レバー
60が位置(A)のとき第1の係止溝167に設けられ
た第1の係止壁162と第1の当接部160とが、位置
(B)のとき第2の係止溝168に設けられた第2の係
止壁163と第2の当接部161とが、それぞれ近傍に
位置するように設けられている。
【0076】したがって、第1の操作ノブ20の回転操
作を行なったとき、第1の操作ノブ20の回転は第1の
下面被覆カバー53に設けられたフランジ部59により
Oリング58を介してブレーキ操作板56に伝えられ、
ブレーキ操作板56が共回りしようとするが、ブレーキ
操作板56に連結された操作レバー60は、右回転時は
第1の当接部160と第1の係止壁162とが、左回転
時は第2の当接部161と第2の係止壁163とが、そ
れぞれ当接することにより、第1、第2の係止溝16
5,168により、回転不能に係止される。
【0077】また、操作レバー60を回転操作して第1
の操作ノブ20への回転抵抗の付加・解除を行なう場合
は、操作レバー60の弾性変形を利用して矢印Pの方向
に操作レバー60を下方に押し下げれば良い。これによ
って、操作レバー60は、係止突出部169の下面を乗
り越えながら(A)→(B)あるいは(B)→(A)に
回転移動することができる。また、回転後、操作レバー
60は、下方への押し下げ力をなくすことで、元の形状
(位置)に復帰し、再び第1の係止溝167または第2
の係止溝168に嵌まり、回転係止される。
【0078】なお、第1、第2の係止溝167,168
の深さLおよび係止高さhは第3の実施例と同じであ
る。また、本実施例において第4の実施例を採用できる
ことは言うまでもない。
【0079】図17および図18は本発明の第7の実施
例を示すものである。本実施例では、ケーシング本体1
6に棒状の係止突出部169を形成し、操作レバー60
は先端に設けられた操作つまみ61が係止突出部169
に当接し回転が規制されている。
【0080】操作レバー60は第1の実施例に示したよ
うに(A)と(B)との間で回転するが、係止突出部1
69は、操作レバー60の回転幅の中心、すなわち、操
作レバー60が位置(A)のとき第1の当接部155と
第1の係止壁158とが、位置(B)のとき第2の当接
部157と第2の係止壁159とが、それぞれ近傍に位
置するよう設けられている。
【0081】したがって、前述のように第1の操作ノブ
20の回転操作を行なったとき、ブレーキ操作板56が
共回りしようとすると、ブレーキ操作板56に連結され
た操作レバー60は、右回転時は第1の当接部155と
第1の係止壁158とが、左回転時は第2の当接部15
7と第2の係止壁159とが、それぞれ当接することに
より、係止突出部169により回転不能に係止される。
【0082】また、操作レバー60を回転操作して第1
の操作ノブ20への回転抵抗の付加・解除を行なう場合
は、操作レバー60の弾性変形を利用して矢印P1 の方
向に操作レバー60を上方に押し上げれば良い。これに
よって、操作レバー60は、係止突出部169の上面を
乗り越えながら(A)→(B)あるいは(B)→(A)
に回転移動することができる。あるいは、矢印P2 の方
向に操作レバー60を下方に押し下げても良い。この場
合は、操作レバー60が係止係止部169の下面を乗り
越えながら(A)→(B)あるいは(B)→(A)に回
転移動する。また、回転後、操作レバー60は、上方あ
るいは下方への付勢力をなくすことで、元の形状(位
置)に復帰し、再び係止突出部169により回転係止さ
れる。なお、係止突出部169の高さHおよび係止高さ
hは第1の実施例と同じである。また、本実施例におい
て第2の実施例を採用できることは言うまでもない。
【0083】したがって、本実施例の構成では、第1の
実施例と同一の効果に加え、操作レバー60の操作が術
者の好みにより上方・下方のどちらでも選択でき、操作
性が向上する。
【0084】図19は本発明の第8の実施例を示すもの
である。本実施例では、第5の実施例において係止突出
部169を操作レバー60に係止するように設け、ケー
シング本体16に係止突出部169を形成し、第5の実
施例と同様に下方に向け係止突起166を設け、操作レ
バー60は係止突起166に当接し回転が規制されてい
るもので、作用は第5の実施例と同じである。なお、本
実施例は第6の実施例にも適用できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡湾
曲操作装置によれば、湾曲操作ノブとブレーキ操作レバ
ーの共回りを簡単かつ確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例である湾曲操作
装置の係止手段の要部を示す平面図、(b)はその断面
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の湾曲操作装置を備えた
内視鏡装置の全体構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す湾曲操作装置の断
面図である。
【図4】図3の湾曲操作装置の第1の操作ノブの拡大断
面図である。
【図5】図3の湾曲操作装置の第2の操作ノブと第3の
操作ノブの拡大断面図である。
【図6】図3の湾曲操作装置の第1の操作ノブの平面図
【図7】図3の湾曲操作装置の第2の操作ノブの平面図
である。
【図8】図3の湾曲操作装置の第3の操作ノブの平面図
である。
【図9】本発明の第2の実施例である湾曲操作装置の係
止手段の要部を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す平面図である。
【図12】本発明の第3の実施例である湾曲操作装置の
第1の操作ノブの断面図である。
【図13】本発明の第4の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す断面図である。
【図14】本発明の第5の実施例である湾曲操作装置の
第1の操作ノブの断面図である。
【図15】本発明の第5の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す断面図である。
【図16】本発明の第6の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す断面図である。
【図17】本発明の第7の実施例である湾曲操作装置の
係止手段の要部を示す断面図である。
【図18】本発明の第7の実施例である湾曲操作装置の
第1の操作ノブの断面図である。
【図19】(a)は本発明の第8の実施例である湾曲操
作装置の第1の操作ノブの断面図、(b)は(a)の湾
曲操作装置の係止手段の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、8…操作部、9…挿入部、10…湾曲部、
13…湾曲操作装置、18…固定軸、20,21,14
6…操作ノブ、141…係止突起(係止手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の操作部から外部に突出された固
    定軸に回転可能に取り付けられ回転操作することによっ
    て内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作させる
    湾曲操作ノブと、前記固定軸に回転可能に取り付けられ
    回転操作することによって前記湾曲操作ノブの回転を制
    御するブレーキ操作レバーとを備えた内視鏡用湾曲操作
    装置において、前記ブレーキ操作レバーと前記湾曲操作
    ノブの回転を制御する制御手段とを前記湾曲操作ノブに
    内蔵して一体的に構成し、前記ブレーキ操作レバーを前
    記湾曲操作ノブに対して回転自在に設けるとともに、
    記ブレーキ操作レバーの位置を規制する係止手段を内視
    鏡の操作部ブレーキ操作レバー設けたことを特徴と
    する内視鏡湾曲操作装置。
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