JP3855748B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4364Insertion of locking piece from the front

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビティ内に挿入された端子金具を樹脂ランスにより抜け止めする形式のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタの一般的な構造は、コネクタハウジング内に端子金具が挿入されるキャビティが形成される一方、キャビティの例えば底面に、ランスが端子金具の挿入方向に沿った片持ち状の撓み変形可能に設けられ、端子金具がキャビティ内に後方から挿入されると、ランスが基端側を中心に撓み変形しつつ押し込まれ、正規位置まで挿入されると、ランスが復元変形してその先端側が端子金具に対して抜け止め状態に係止するようになっている。
なお、このようなコネクタは、特開2000−306628等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記したコネクタハウジングは、合成樹脂を素材として金型内で成形されるが、ランスの形成部分について見ると、ランスは上記のように撓み変形可能に設けられる必要があるために、キャビティの左右の側壁との間に隙間を設けねばならず、この隙間は通常、金型におけるコネクタハウジングの端面を形成すべく基部面に立てられた成形ピンで形成される。
ここで成形ピンは、強度確保のために一定の肉厚が必要とされ、必然的にその肉厚に対応した隙間がランスの両側に占められることになり、言い換えると、ランスの幅はキャビティの全幅から両側の隙間の部分を除いた寸法に限られる。
【0004】
一方近年では、端子金具は小型化される傾向にあり、それに伴いキャビティの幅も狭くなっている。しかしながら、狭いキャビティについても、上記のように最低限の隙間寸法は確保しなければならないため、その分ランスの幅を狭く成形せざるを得ない。そのため、如何に相手の端子金具が小型であるとは言えども、係止強度が不足し勝ちとなることは否めなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ランスを幅広に成形できるようにして端子係止力を高めるところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジング内には端子金具が挿入されるキャビティが形成されるとともに、前記端子金具に抜け止め状に係止するランスが端子金具の挿入方向に沿った片持ち状の撓み変形可能に設けられたコネクタにおいて、前記端子金具は、本体部の上面に被係止部が突出形成されているとともに、前記キャビティの形成位置ごとに端子収容部が設けられて、この端子収容部は、前端側が前記端子金具の本体部を収容する筒状に形成されている一方、その後方は、前記被係止部を挿通可能な開口部を上面に設けた溝状に形成され、前記ランスは前記端子金具の前記被係止部に係止可能であって、前記端子収容部の上方に積み重なるように、かつ前記端子収容部のほぼ全幅にわたる幅を持って設けられており、前記コネクタハウジングにおける前記キャビティの前壁を構成する部分には、別体に形成された前壁部材が後付けにより装着され、この前壁部材に、前記ランスの幅方向の両側で前記キャビティの側壁を構成する側壁部が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記前壁部材には、前記ランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制するリテーナ部が設けられているところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記前壁部材は、前記リテーナ部が前記撓み空間の手前に退避して前記ランスの撓み変形を許容する仮係止位置と、前記リテーナ部が前記撓み空間に突入する本係止位置とでそれぞれ保持可能となっているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記ランスにおける前記撓み空間と対向した側の面の幅方向の中央部には、係止解除用の突起が突設されるとともに、前記リテーナ部が、前記ランスにおける前記突起を逃げた両側縁に当接可能な一対の規制突条を備えた形状となっており、この両規制突条の間に、前記突起に係合する解除治具を挿通可能な挿通溝が構成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4に記載のものにおいて、前記ランスにおける前記キャビティと対向した側の面の両側縁には、前記端子金具の挿通を許容する間隔を開けて一対のリブが形成されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
成形時には、後で側壁部が挿入されるスペースを両側に設けた状態でランスが成形される。その後、前壁部材が装着されることに伴って、スペースに側壁部が進入し、キャビティが形成される。これによりランスは、キャビティのほぼ全幅にわたる幅寸法を保有することが可能になる。
このため例えば、端子金具の被係止部における幅方向の両端の角部分にも係止することが可能となり、ランスによる端子係止力が高められる。
また、所定の端子係止力を得るに当たってランスの肉厚を薄くすることができ、それだけ撓み空間も狭く抑えることができて、ひいてはコネクタの小型化を図ることができる。
【0008】
<請求項2の発明>
端子金具がキャビティ内に挿入されてランスにより係止されたのち、前壁部材の装着に伴いリテーナ部がランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制し、端子金具は抜け止め状に二重係止される。
<請求項3の発明>
前壁部材が仮係止位置に保持された状態で端子金具がキャビティに挿入され、そののち前壁部材を本係止位置に押し込むことで、端子金具が二重係止される。前壁部材をコネクタハウジングに仮組みでき、取り扱いに便利となる。
【0009】
<請求項4の発明>
前壁部材が本係止位置に保持された状態では、リテーナ部の一対の規制突条がランスの両側縁に当たってその撓み変形を規制することで、端子金具を二重係止する。前壁部材が仮係止位置に戻された状態で両規制突条の間の挿通溝に解除治具を通し、突起に引っ掛けてランスを強制的に撓み変形させることで、端子金具に対する係止が解除される。
<請求項5の発明>
端子金具の挿抜を許容しつつランスの補強を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図16に基づいて説明する。
この実施形態では雄側の防水コネクタを例示しており、大まかには図1及び図2に示すように、コネクタハウジング20(以下、単にハウジングという)と、これに収容される雄側端子金具10とから構成され、ハウジング20はさらに、ハウジング本体21と前壁部材40の2ピースから構成されている。
【0011】
雄側端子金具10は、導電性に優れた金属板をプレス成形して形成されており、図1に示すように、角筒形をなす本体部11の前面に、先窄まりの傾斜部12を介してタブ13が突設され、後端のバレル14をかしめることで、防水ゴム栓Rともども電線Wの端末に固着されるようになっている。本体部11の上面における先端寄りの位置には、背面から見て門形をなす被係止部15が全幅にわたるようにして突出形成されている(図4参照)。被係止部15の前縁からは、幅を狭めつつ傾斜部12の前縁付近まで延びたのち下向きに屈曲された突当部16が形成されている。
本体部11の上面における後端側の両側縁にはスタビライザ17が突設され、下面の後端位置には、逆挿入防止用の突部18が形成されている。
【0012】
ハウジング20は、上記したようにハウジング本体21と、前壁部材40との2ピースから構成されている。
ハウジング本体21は合成樹脂製であって、タワー部22と、このタワー部22の前端側の外周からその前方を覆うフード部23とを備えている。タワー部22内には、図10にも示すように、前後方向を向いた4個のキャビティ25が格子状に配列されて形成され、上記した雄側端子金具10が後方(図1の右側)から挿入可能とされている。また、タワー部22におけるフード部23内に突出した前端側では、キャビティ25の形成位置ごとに対応して4個の端子収容部26に分割されている。
【0013】
各端子収容部26では、キャビティ25の前面から両側面の下部側を形成すべく溝状の収容壁27が形成され、この収容壁27内に、雄側端子金具10がその本体部11を横幅方向に緊密に嵌めて収容可能となっており(図13参照)、この収容壁27の前面には、雄側端子金具10のタブ13をフード部23内に向けて突出可能とした端子挿通口28が開口されている。
なお、上段の両端子収容部26では、その収容壁27の底部における幅方向の中央部に、後記するランス30の撓み空間31を構成すべく逃がし溝27Aが前面に開口して形成されている。
【0014】
各キャビティ25の天井壁には、雄側端子金具10に抜け止め状に一次係止するランス30が設けられている。このランス30は詳細には、図3に示すように、上記した収容壁27の幅とほぼ等しい幅寸法を持ち、言い換えると、図13に示すように、雄側端子金具10の被係止部15よりも幅広に形成されており、図1に示すように、端子収容部26の根元付近から先端側をやや下げた斜め姿勢で前方を向いた片持ち状に形成され、先端側がその上方の撓み空間31に向けて撓み変形可能となっている。このランス30の先端面が、図4及び図13に示すように、雄側端子金具10の被係止部15の全幅を幅内に収めて係止可能となっている。
【0015】
このランス30の上面(撓み空間31と対向した面)には、その幅方向の中央部において、先端縁から後縁付近に延びた解除突条33が形成され、この解除突条33の先端面が、図5にも示すように、ランス30の先端面からオーバーハング状に突出している。この解除突条33の先端面には、後記するように係止解除操作用の治具J(図16参照)が引っ掛けられ、治具Jの操作によりランス30を撓み空間31に向けて強制的に撓み変形させることで、雄側端子金具10の被係止部15に対する係止を解除し得るようになっている。
【0016】
一方、ランス30の下面には、その両側縁に沿って所定幅の補強リブ35が立てられている。この補強リブ35は、後端側に向けて次第に高さが大きくなるように形成され、自然状態ではその下縁がほぼ水平姿勢を取るようになっている。両補強リブ35の間には、雄側端子金具10の本体部11が挿通可能な間隙36が設けられている。
なお、各キャビティ25における底壁には、長さ方向の中央部において、雄側端子金具10の逆挿入防止用の突部18を摺動自由に嵌合する摺動溝37が、前後方向を向いて形成されている。
【0017】
前壁部材40は同じく合成樹脂材により形成され、ハウジング本体21のタワー部22の前端部に嵌まるキャップ状に形成されている。詳細には、図6ないし図8にも示すように、その前壁41には、タワー部22における分割された端子収容部26の先端がそれぞれに嵌まる窓孔42が形成され、各窓孔42の上部側には、雄側端子金具10における突当部16を設けた部分を収容可能な収容部43が形成されている。
【0018】
前壁41の裏面には、その左右の側縁から底縁にわたるようにして、ほぼU字状をなす厚肉の側壁部45が形成されているとともに、幅方向の中央部には薄肉の隔壁部46が形成されている。なお、側壁部45の後端側の外面には、張り出し部45Aが形成されている。前壁部材40がタワー部22の先端に装着された場合、図10に示すように、U字状の側壁部45(張り出し部45Aを含む)は、タワー部22の左右の側面から底面にわたる領域において、フード部23の内周面との間に緊密に挿入され、また隔壁部46は、上下に2個並んだ左右の端子収容部26の組の間に緊密に挿入されるようになっている。
言い換えると、各端子収容部26におけるキャビティ25の側壁の上部側は、側壁部45と隔壁部46とによって形成され、特に各キャビティ25のランス30の左右の側面は、側壁部45と隔壁部46とに近接した状態とされる。
【0019】
前壁部材40に設けられた4個の収容部43の上面には、二重係止用のリテーナ部48が設けられている。このリテーナ部48は、ランス30における解除突条33の両側に進入可能な左右一対の規制突条49から構成され、規制突条49は収容部43の後端よりもさらに後方に突出している。また、両規制突条49の間には、係止解除操作用の治具Jが前方から挿通可能とされる治具挿通溝50が形成されている。
【0020】
前壁部材40は、タワー部22の先端に対して、図9に示す仮係止位置と、図14に示す本係止位置とでそれぞれ保持可能とされている。なお、両位置での保持構造についての説明は省略する。
仮係止位置では、リテーナ部48がランス30の撓み空間31の手前に留まっていて、ランス30の撓み変形が許容された状態にある。一方、本係止位置では、その前壁41がタワー部22の前面と面一となり、それとともにリテーナ部48が撓み空間31に進入して両規制突条49がランス30の解除突条33の両側に突入するようになっている。
なお、前壁部材40の底部には、前面に開口して奥側で鈎形に曲がった治具挿入溝52が形成され、前壁部材40を本係止位置から仮係止位置に戻すべく治具(図示せず)を挿入することに使用される。
【0021】
続いて、本実施形態の作用を説明する。まず、図9に示すように、タワー部22の先端に前壁部材40が仮係止位置に装着される。この仮係止位置では、リテーナ部48がランス30の撓み空間31の手前に退避して、ランス30の撓み空間31側への撓み変形を許容した状態にある。また、図10に示すように、前壁部材40の側壁部45と隔壁部46とが各キャビティ25の側壁を形成し、ランス30が側壁部45と隔壁部46とでほぼ挟まれた状態とされる。
【0022】
この状態から、図1の矢線に示すように、雄側端子金具10が対応するキャビティ25内に後方から挿入される。雄側端子金具10はスタビライザ17を天井側に摺接させ、また突部18を底面の摺動溝37に摺動させつつ押し込まれる。途中から、雄側端子金具10における突当部16から被係止部15にわたる部分が、ランス30の下面の補強リブ35の間に当たり、図11の下段に示すように、ランス30を撓み空間31に向けて撓み変形させつつ押し込まれる。
なお、雄側端子金具10が誤って上下反転した姿勢で挿入されると、図12の下段に示すように、突部18がキャビティ25の天井面に当たって所定以上の押し込みができず、これによって雄側端子金具10が上下反対姿勢で誤挿入されたことが検知される。
【0023】
雄側端子金具10が、図11の上段に示すように、タブ13が端子挿通口28から突出して傾斜部12が端子挿通口28の裏側の口縁に当たる正規位置まで押し込まれると、被係止部15がランス30の先端を通過することから、ランス30が復元変形して、その先端面に被係止部15が一次係止される。
ここで、ランス30はキャビティ25のほぼ全幅にわたる幅を持って形成されているから、図13に示すように、ランス30の先端面が被係止部15の全幅を幅内に収めて係止し、特に被係止部15の左右の角部15Aに係止することで、大きな係止力が得られる。
【0024】
すべての雄側端子金具10の挿入が完了したら、仮係止位置にある前壁部材40を、適当な治具を用いて、図14に示す本係止位置に押し込む。前壁部材40はその前壁41がタワー部22と面一となって、雄側端子金具10の突当部16が収容部43に収められる。
それとともに、リテーナ部48を構成する一対の規制突条49が、撓み空間31に突入しつつランス30の解除突条33の両側に進入する。これにより、ランス30が撓み空間31側に撓み変形することが規制され、もって雄側端子金具10が間接的に二重係止される。
【0025】
なお、雄側端子金具10をキャビティ25内に挿入したとき、図15の下段に示すように、正規位置まで挿入されない、すなわち半挿入状態に留め置かれる場合があり得る。そのときは、ランス30が未だ撓み空間31側に撓み変形しているため、前壁部材40が本係止位置に向けて押し込まれる際に、規制突条49の先端がランス30の先端面に突き当たってそれ以上の押し込みができず、これを以て半挿入状態の雄側端子金具10があったことが検知される。そうしたら、雄側端子金具10を正規位置まで押し込み、改めて前壁部材40を本係止位置に押し込めばよい。
【0026】
メンテナンス等により雄側端子金具10をハウジング20から外す場合は、以下のようにして行う。まず、先端が鈎形に曲がった治具を準備し、図14に示すように、本係止位置に押し込まれた前壁部材40の治具挿入溝52に突っ込んで曲がった奥端に引っ掛け、治具を手前に引っ張ることで仮係止位置に戻す。これにより、リテーナ部48が撓み空間31の手前に退避する。一方、ランス30の解除突条33は、リテーナ部48を構成する両規制突条49間の治具挿通溝50を通して前方に開放された状態にある。
そこで、図16の下段に示すように、前壁部材40の治具挿通溝50に係止解除用の治具Jを挿通して、ランス30の解除突条33に引っ掛け、治具Jを操作してランス30を撓み空間31側に強制的に撓み変形させる。これにより、ランス30の被係止部15に対する係止が解除されるから、電線Wを引っ張ることで雄側端子金具10をキャビティ25から後方に引き抜くことができる。
【0027】
以上説明したように本実施形態によれば、特にランス30が設けられる部分のキャビティ25の側壁を、別体として形成されて後から装着される前壁部材40により賄うようにしたから、ランス30はキャビティ25のほぼ全幅にわたる幅寸法を持って形成することができる。そのため、ランス30が被係止部15の全幅を幅内に収めて係止し、特に被係止部15の左右の角部15Aに係止することで、実質的に大きな係止力が得られる。また、ランス30の横揺れも防止され、これも係止力を高めることに寄与し得る。このように係止力が高められることによって、ランス30自体については薄肉に形成することができ、それだけ撓み空間31も狭く抑えることができて、ひいてはハウジング20の小型化を図ることができる。
【0028】
ランス30の撓み変形を規制するリテーナ機能、また一次係止を解除すべくランス30を強制的に撓み変形させる機能を付与する部分の構造について、ランス30の撓み空間31と対向した側の面における幅方向の中央部に解除突条33を設ける一方、前壁部材40側のリテーナ部48として解除突条33の両側に進入可能な規制突条49を設け、両規制突条49の間に解除突条33に引っ掛けるべく治具Jを挿通できる治具挿通溝50を設けた構造としたから、両機能をコンパクトな構造で達成することができる。
また、ランス30におけるキャビティ25と対向した側の面の両側縁のみに補強リブ35を設けたことで、雄側端子金具10の挿抜を許容しつつランス30の補強を行うことができる。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、雌側端子金具を収容する雌側のコネクタにも適用することができる。
(2)また非防水型のコネクタにも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの分解縦断面図
【図2】ハウジングの分解斜視図
【図3】ハウジング本体の正面図
【図4】端子収容部付近を示す斜視図
【図5】ランスの斜視図
【図6】前壁部材の正面図
【図7】その平面図
【図8】その背面図
【図9】前壁部材を仮係止位置に装着した状態の縦断面図
【図10】その横断面図
【図11】雄側端子金具の挿入動作を示す縦断面図
【図12】雄側端子金具の逆挿入が検知された状態の縦断面図
【図13】雄側端子金具が一次係止された状態の一部切欠正面図
【図14】前壁部材を本係止位置に装着した状態の縦断面図
【図15】 雄側端子金具の半挿入が検知された状態の縦断面図
【図16】ランスによる一次係止を解除する動作を示す縦断面図
【符号の説明】
10…雄側端子金具
15…被係止部
15A…(被係止部の)角部
20…コネクタハウジング
21…ハウジング本体
22…タワー部
25…キャビティ
30…ランス
31…撓み空間
33…解除突条
35…補強リブ
36…間隙
40…前壁部材
45…側壁部
46…隔壁部(側壁部)
48…リテーナ部
49…規制突条
50…治具挿通溝
J…治具

Claims (5)

  1. コネクタハウジング内には端子金具が挿入されるキャビティが形成されるとともに、前記端子金具に抜け止め状に係止するランスが端子金具の挿入方向に沿った片持ち状の撓み変形可能に設けられたコネクタにおいて、
    前記端子金具は、本体部の上面に被係止部が突出形成されているとともに、
    前記キャビティの形成位置ごとに端子収容部が設けられて、この端子収容部は、前端側が前記端子金具の本体部を収容する筒状に形成されている一方、その後方は、前記被係止部を挿通可能な開口部を上面に設けた溝状に形成され、
    前記ランスは前記端子金具の前記被係止部に係止可能であって、前記端子収容部の上方に積み重なるように、かつ前記端子収容部のほぼ全幅にわたる幅を持って設けられており、
    前記コネクタハウジングにおける前記キャビティの前壁を構成する部分には、別体に形成された前壁部材が後付けにより装着され、この前壁部材に、前記ランスの幅方向の両側で前記キャビティの側壁を構成する側壁部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記前壁部材には、前記ランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制するリテーナ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記前壁部材は、前記リテーナ部が前記撓み空間の手前に退避して前記ランスの撓み変形を許容する仮係止位置と、前記リテーナ部が前記撓み空間に突入する本係止位置とでそれぞれ保持可能となっていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記ランスにおける前記撓み空間と対向した側の面の幅方向の中央部には、係止解除用の突起が突設されるとともに、前記リテーナ部が、前記ランスにおける前記突起を逃げた両側縁に当接可能な一対の規制突条を備えた形状となっており、この両規制突条の間に、前記突起に係合する解除治具を挿通可能な挿通溝が構成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記ランスにおける前記キャビティと対向した側の面の両側縁には、前記端子金具の挿通を許容する間隔を開けて一対のリブが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
JP2001364098A 2001-11-29 2001-11-29 コネクタ Expired - Lifetime JP3855748B2 (ja)

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