JP3635629B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関し、特に、端子収容室内に形成されるランスに改良を加えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ワイヤハーネス等の接続に用いられるコネクタは、導電性を有する既知構造の例えば雌形の端子と、その端子を収容するための合成樹脂製のコネクタハウジングとを備えて構成されている。
【0003】
上記端子は、導電性を有する金属板からなり、基板部の両側には、電気接触用の断面視略山形状の一対の弾性カール部が各々連成されている。一対の弾性カール部は、各々内側の斜面と外側の斜面とを有している(例えば、本願出願人の提案に係る実開平6−33373号公報に開示された低挿入力端子)。
【0004】
上記コネクタハウジングには、端子に対する端子収容室が形成されている。端子収容室は、コネクタハウジングの前後を貫通するように形成されており、そのコネクタハウジングの後端面には端子挿入口、前端面には雄形の相手側端子に対する接続口がそれぞれ形成されている。
【0005】
端子収容室内には、収容された端子を係止するランスと、そのランスに対する可撓変位許容空間とが形成されている。ランスは、断面が四角形となるアーム状に形成されており、その先端には舌片状の先端部が形成されている。また、先端部の近傍には、端子側に突出する係止突起部が形成されている。係止突起部は、端子の弾性カール部に係合して抜き方向の移動を規制するようになっている。可撓変位許容空間は、端子挿入の際のランスの撓みを許容する空間である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術のコネクタにあっては、そのコネクタを構成する端子の弾性カール部の断面視形状が略山形状に形成されていることから、組み立て時における端子挿入の際に、弾性カール部の内側の斜面がランスの角部を削り取ってしまう恐れがあった。また、ランスの角部に弾性カール部が当接することから、端子挿入の際のフィーリングが悪いと言った問題点もあった(突き当たってしまうような感覚が生じる)。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、端子挿入時においてランスの損傷が無く、且つスムーズに端子を挿入することができ、さらには、端子挿入時のランスの変位量が確保されるコネクタを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のコネクタは、導電性を有する金属薄板からなり、基板部の両側に各々連成される電気接触用の断面視略山形状の内側に曲げられた一対の弾性カール部を有する端子と、該端子を収容するための端子収容室を有し、該端子収容室には、前記端子の挿入方向の側に向けて先端部が延在するとともに、前記端子が完全に収容されると前記先端部近傍の係止突起部が係合して前記端子の前記挿入方向とは逆となる抜き方向の移動を規制するアーム状のランスを形成したコネクタハウジングとからなるコネクタであって、前記ランスは、基端部と、該基端部と同幅の扁平な中間部とを備え、該ランスには、端子挿入時において前記一対の弾性カール部が当接する部分に、前記当接する部分を基端部側から先端部側に向けて先細りに形成することにより、前記基端部から先端部側に傾斜する一対のテーパが形成されていることを特徴としている。
【0009】
すなわち、前記ランスは扁平な中間部を備えており、端子挿入時において前記一対の弾性カール部は該中間部の本来、エッジに相当する部分に当接するが、前記エッジ部分に前記一対のテーパが、前記基端部から先端部側に傾斜するように形成される。
【0010】
請求項2記載の本発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記一対のテーパの傾斜を、前記一対の弾性カール部の内側の斜面の傾斜に略一致させたことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載された本発明によれば、端子収容室内に端子が挿入されると、端子の弾性カール部がランスに作用する。弾性カール部はランスのテーパを摺接しながらランスを弾性変形させる。ランスは扁平な中間部を備えていて端子収容室内に挿入された端子の弾性カール部は前記中間部の本来、エッジに相当する部分に当接するが、該当接する部分に、その弾性カール部が摺接するテーパを有していることから、弾性カール部によってランスが削り取られてしまうことはない。また、弾性カール部を摺接させるためのテーパに弾性カール部が当接することになるから、角部に突き当たったような感覚が生じることはない。さらに、弾性カール部を摺接させるためのテーパであることから、端子挿入時のランスの変位量は従来のまま確保される。
【0012】
特に、本発明によれば、弾性カール部が摺接する一対のテーパは、端子挿入時において前記一対の弾性カール部が当接する部分を基端部側から先端部側に向けて先細りに形成することにより、前記基端部から先端部側に傾斜するように形成されていることから、そのテーパがあっても、端子に対して係合する部分の大きさが確保され、端子はランスによって確実に係止される。
【0013】
請求項2に記載された本発明によれば、弾性カール部が摺接するテーパの傾斜を、弾性カール部の内側の斜面の傾斜に略一致させていることから、弾性カール部がより一層スムーズにテーパを摺接する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明のコネクタの一実施の形態を示す断面図である。また、図2はコネクタハウジングの正面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は端子の外観斜視図、図6は端子挿入時のコネクタの断面図、図7は端子挿入時の端子とランスの状態を示す斜視図を示している。
【0015】
図1において、例えば自動車用ワイヤハーネス等の接続に用いられるコネクタ1は、合成樹脂製のコネクタハウジング2とそのコネクタハウジング2に収容される複数(一つのみ図示)の端子3とを備えて構成されている。また、コネクタ1は、コネクタハウジング2における端子3を収容するための端子収容室4内に形成されるランス5を改良した点が特徴になっている。
【0016】
以下、上記構成部材について説明する。
上記コネクタハウジング2は、矩形箱状に形成されており、図2ないし図4いずれかに示される如く、コネクタハウジング2の前後を貫通するように複数(一つのみ図示、例えば端子3の数に対応して形成される)の上記端子収容室4が形成されている。
【0017】
端子収容室4は、端子3(図1参照)を収容することが可能な直方体状の空間を区画構成しており、端子収容室4の上壁6には、完全に収容された端子3(図1参照)を係止するための上記ランス5が一体に形成されている。また、上壁6側には、ランス5に対する可撓変位許容空間7が形成されている。可撓変位許容空間7は、ランス5を弾性変形させるために確保した空間である。
【0018】
上壁6に対向する端子収容室4の下壁8は、平坦に形成されており、端子3の後述する基板部24(図5参照)が摺接するようになっている。また、上壁6及び下壁8に対して直交するように配設される左壁9及び右壁10は、隣り合う端子収容室4(不図示)に対する隔壁として構成されている。上壁6及び下壁8は、本形態において、コネクタハウジング2の上壁及び下壁に一致するように形成されている。尚、上壁6及び下壁8は、上下方向に重なる端子収容室に対する隔壁として構成することも可能である。
【0019】
端子収容室4は、コネクタハウジング2の前壁11に形成される接続口12及び検出ピン挿入口13と、コネクタハウジング2の後端面14に開口する端子挿入口15とに連通するように形成されている。
【0020】
接続口12は、図示しない雄形の相手側端子が受け入れられるように正面視、長孔状に形成されている。また、接続口12には、コネクタ導通検査具(不図示)の導通接触ピン(不図示)に対する接触ピン挿入口16が連成されている。
【0021】
接触ピン挿入口16は、接続口12を挟んで検出ピン挿入口13の逆側に略U字状に切り欠き形成されており、その接触ピン挿入口16を介して上記導通接触ピン(不図示)が端子収容室4内に挿入(離脱も含む)されるようになっている。
【0022】
検出ピン挿入口13は、接続口12よりも上壁6側に形成されており、その検出ピン挿入口13を介してコネクタ導通検査具(不図示)のランス変位検出ピン(不図示)が端子収容室4内に挿入(離脱も含む)されるようになっている。検出ピン挿入口13は、接続口12の中央部分で互いに連通するように形成されている。
【0023】
尚、上下の方向は図2を正規に見た場合に上下となる方向であり、前後の方向は図2を正規に見た場合に左右となる方向を指している。また、左右の方向は、図2を見る方向に一致する。
【0024】
ランス5は、図3又は図4に示される如く、上壁6の前後方向略中央から端子3(図1参照)の挿入方向P(図6参照)の側に向けて延在するアーム状の係止部材であって、端子3(図1参照)が端子収容室4内に完全に収容されると、端子3(図1参照)の上記挿入方向P(図7参照)とは逆となる抜き方向(不図示)の移動を規制するように形成されている。
【0025】
ランス5は、基端部17と中間部18と係止突起部19と先端部20とで構成されている。また、ランス5は、先端部20が上壁6に向けて撓む(弾性変形する)とともに、係止突起部19が端子3(図1参照)に係合するように形成されている。
【0026】
基端部17は、上壁6の前後方向略中央に連続する部分であって、基端部17の突出方向の先端には、その基端部17と同じ幅になる中間部18の一端が連成されている。中間部18は、扁平した棒状又は板片状に形成されている。また、中間部18は、基端部17から斜め下方向に中間部18の他端が延在するように形成されている。中間部18の下壁8側の面の中央には、直角三角形状(左右方向から見た場合)のリブ21が一体に形成されている。リブ21を挟んだ両側には、一対のテーパ22、22が形成されている。
【0027】
リブ21は、その直角三角形状の斜辺部分が中間部18の下壁8側の面に連成されており、他の二辺が上下、前後方向に一致するように形成されている。
【0028】
一対のテーパ22、22は、中間部18の本来、エッジとなる部分に形成されている。また、一対のテーパ22、22は、端子収容室4内に挿入される端子3(図1参照)の後述する弾性カール部25、25(図5参照)が当接する部分に形成されている。さらに、一対のテーパ22、22は、中間部18の一端から他端にかけて形成されている。そして、中間部18の一端から他端に向けて次第に先細りするように形成されている(係止突起部19の大きさが確保される)。また、端子3(図1参照)の挿入方向P(図7参照)から見た場合に、逆ハ字状になるように形成されている。その傾きは、後述する弾性カール部25、25(図5参照)の内側の斜面33、33(図5参照)の傾斜に略一致させている(好ましい形態である。これに限られない)。一対のテーパ22、22は、弾性カール部25、25(図5参照)をスムーズに摺接させるために形成されている。
【0029】
中間部18の他端及び他端近傍には、係止突起部19と先端部20とが各々連成されている。中間部18の他端は、上下方向に平行な面に形成されている。
【0030】
係止突起部19は、中間部18の他端における下壁8側の隅部に形成されている。また、係止突起部19は、中間部18の他端に端子3(図1参照)と係合し合う係止面23を有している。
【0031】
係止突起部19は、左右方向から見て直角三角形状(各辺の方向性は上記リブ21と同じ)、下壁8側から見て台形状(上底が中間部18の中央に寄り、下底が中間部18の幅に一致する)に形成されている。
【0032】
先端部20は、中間部18の他端における上壁6側から突出するように形成されている。また、先端部20は、下壁8側が狭くなる正面視台形状に形成されている。その台形状の各斜辺(先端部20の斜面)は、後述する弾性カール部25、25(図5参照)の内側の斜面33、33(図5参照)の傾きに略一致するように形成されている。
【0033】
尚、先端部20は、ランス5が撓んだ際に、可撓変位許容空間7に確実に位置するようになっている。
【0034】
上記端子3は、図5ないし図7いずれかに示される如く、雌形であって、導電性を有する金属薄板を複数回にわたりプレス加工することにより製造されている。端子3は、略箆状の基板部24と、基板部24の前方側に形成される一対の弾性カール部25、25及び一対の電気接触片26、26と、基板部24の後方側に形成される一対の導体圧着部27、27及び一対の被覆圧着部28、28とを備えて構成されている。
【0035】
また、上記前方側が図示しない雄形の相手側端子に対する電気接触用の部分として、上記後方側が例えば自動車用ワイヤハーネスを構成するうちの一つの電線29に対する電線接続用の部分として構成されている。
【0036】
基板部24の上記前方側には、打ち出しによって弾性カール部25、25側に膨出する電気接触凸部30が形成されている。電気接触凸部30は、電気接触片26、26とで上記図示しない雄形の相手側端子を挟持するようになっている。また、電気接触凸部30には、テーパ31が全周にわたって周設されており、テーパ31の前部が上記図示しない雄形の相手側端子を所定位置に案内するようになっている。
【0037】
弾性カール部25、25は、基板部24の前方側の両側にそれぞれ連成されており、基板部24の延在方向に沿う幅が幅広な片状に形成されている。また、その片の断面視が略山形状になるように内側に曲げられて形成されている。弾性カール部25、25の外側の斜面(断面視が略山形状であるため)32、32は、基板部24に対して直交方向に近い急な傾斜面に形成されている。これに対して、内側の斜面33、33は、外側の斜面32、32よりも十分に緩やかな傾斜面に形成されている。
【0038】
尚、引用符号34は弾性カール部25、25の頂部を示している。
【0039】
電気接触片26、26は、基板部24の延在方向に沿う帯片状であって、弾性カール部25、25の先端をやや斜め上向きに僅かな角度で折り曲げて形成されている。電気接触片26、26の前端35、35は、上記図示しない雄形の相手側端子を所定位置に案内させるように上向きに湾曲形成されている。また、電気接触片26、26の前端35、35は、弾性カール部25、25の前端36、36よりも内側に位置するように形成されている。
【0040】
導体圧着部27、27は、電線29の端末部分における被覆37を皮剥して露出させた芯線部38を圧着するための短冊片状の部分であって、基板部24の後方側前寄りの両側にそれぞれに連成されている。導体圧着部27、27が加締められると芯線部38が圧着されるようになる。
【0041】
尚、導体圧着部27、27と弾性カール部25、25との間には、高さの低い枠部39、39が基板部24の両側にそれぞれ連成されている。
【0042】
被覆圧着部28、28は、電線29の被覆37を圧着するための部分であって、導体圧着部27、27よりも長い短冊片状に形成されるとともに、基板部24の後方側後ろ寄りの両側にそれぞれ連成されている。被覆圧着部28、28が加締められると被覆37が圧着されるようになる。また、被覆37を介してその内側にある芯線部38が圧縮されるようになる。
【0043】
上記構成において、コネクタ1を組み立てる際には、各端子収容室4に、対応する端子3を挿入する作業が行われる。
【0044】
図6において、端子収容室4内に端子3を挿入すると、端子収容室4のランス5が端子3からの作用によって弾性変形する。即ち、先ずランス5のテーパ22、22(図6では一方のみ図示、以下同様)に、端子3の弾性カール部25、25(図6では一方のみ図示、以下同様)の前端が当接して、テーパ22、22が押される。ランス5は、その先端部20が上壁6に近接する方向に弾性変形する(可撓変位許容空間7において弾性変形する)。弾性カール部25、25が各々テーパ22、22を摺接する。ランス5は、弾性変形することにより弾性カール部25、25の上に乗り上がる。
【0045】
この状態から端子3を更に押し込み、先端部20が弾性カール部25、25を通過し離れると、ランス5は復元力により元の位置に復帰する。また、弾性カール部25、25の後端に係合する(図1参照)。
【0046】
これにより、端子3は端子収容室4に完全に収容される。端子3はランス5が係合することによって端子収容室4からの抜けが防止される。
全ての端子3が対応する端子収容室4に収容されたら、コネクタ1に係る組み立てが完了する。
【0047】
図7において以上をまとめると、弾性カール部25、25は、ランス5のテーパ22、22を摺接しながらランス5を弾性変形させる。ランス5は、端子収容室4内に挿入された端子3の弾性カール部25、25が当接する部分に、その弾性カール部25、25が摺接するテーパ22、22を有していることから、弾性カール部25、25によってランス5が削り取られてしまうことはない。また、弾性カール部25、25を摺接させるためのテーパ22、22に弾性カール部25、25が当接することになるから、角部に突き当たったような感覚が生じることはない。さらに、弾性カール部25、25を摺接させるためのテーパ22、22であることから、端子挿入時のランス5の変位量は従来のまま確保される。
【0048】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、弾性カール部が摺接するテーパをランスに形成していることから、弾性カール部によってランスが削り取られてしまうのを防止することができる。また、角部に突き当たったような感覚が生じてしまうのを防止することができる。テーパは弾性カール部を摺接させるためのものであることから、端子挿入時のランスの変位量を従来のまま確保することができる。
従って、本発明のコネクタは、端子挿入時においてランスの損傷が無く、且つスムーズに端子を挿入することができ、さらには、端子挿入時のランスの変位量が確保されるコネクタである。
【0050】
特に、本発明によれば、弾性カール部が摺接する一対のテーパは、端子挿入時において前記一対の弾性カール部が当接する部分を基端部側から先端部側に向けて先細りに形成することにより、前記基端部から先端部側に傾斜するように形成されていることから、ランスの端子に対して係合する部分の大きさを十分に確保することができる。これにより、端子を従来と同様に確実に係止することができる。
【0051】
請求項2に記載された本発明によれば、弾性カール部が摺接するテーパの傾斜を、弾性カール部の内側の斜面の傾斜に略一致させていることから、弾性カール部をより一層スムーズに摺接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】コネクタハウジングの正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】端子の外観斜視図である。
【図6】端子挿入時のコネクタの断面図である。
【図7】端子挿入時の端子とランスの状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
3 端子
4 端子収容室
5 ランス
7 可撓変位許容空間
12 接続口
15 端子挿入口
17 基端部
18 中間部
19 係止突起部
20 先端部
22 テーパ
24 基板部
25 弾性カール部
32 外側の斜面
33 内側の斜面
34 頂部
Claims (2)
- 導電性を有する金属薄板からなり、基板部の両側に各々連成される電気接触用の断面視略山形状の内側に曲げられた一対の弾性カール部を有する端子と、該端子を収容するための端子収容室を有し、該端子収容室には、前記端子の挿入方向の側に向けて先端部が延在するとともに、前記端子が完全に収容されると前記先端部近傍の係止突起部が係合して前記端子の前記挿入方向とは逆となる抜き方向の移動を規制するアーム状のランスを形成したコネクタハウジングとからなるコネクタであって、
前記ランスは、基端部と、該基端部と同幅の扁平な中間部とを備え、該ランスには、端子挿入時において前記一対の弾性カール部が当接する部分である前記中間部のエッジ部分に、前記当接する部分を基端部側から先端部側に向けて先細りに形成することにより、前記基端部から先端部側に傾斜する一対のテーパが形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記一対のテーパの傾斜を、前記一対の弾性カール部の内側の斜面の傾斜に略一致させたことを特徴とするコネクタ。
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