JP3842225B2 - 食品用の包装袋およびその製造方法 - Google Patents

食品用の包装袋およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3842225B2
JP3842225B2 JP2003036410A JP2003036410A JP3842225B2 JP 3842225 B2 JP3842225 B2 JP 3842225B2 JP 2003036410 A JP2003036410 A JP 2003036410A JP 2003036410 A JP2003036410 A JP 2003036410A JP 3842225 B2 JP3842225 B2 JP 3842225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
attachment
food
film
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003036410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004244071A (ja
Inventor
直人 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Howa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Sangyo Co Ltd filed Critical Howa Sangyo Co Ltd
Priority to JP2003036410A priority Critical patent/JP3842225B2/ja
Publication of JP2004244071A publication Critical patent/JP2004244071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3842225B2 publication Critical patent/JP3842225B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンドイッチやカステラなどの食品(以下、「サンドイッチ」という。)を、袋状に溶断シールされた表フィルムおよび裏フィルムによって包装する食品用の包装袋に関し、特に、コストアップすることなく、サンドイッチが形崩れしにくいようにした食品用の包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
直角三角形のサンドイッチは、例えば図5ないし図7に示すような食品用の包装袋に包装されて販売されている。この食品用の包装袋は、図5に示すように重ね合わされている台形状の透明な表フィルム110と裏フィルム120との両側縁111,121が溶断シールされ、幅の細い一端(以下、「上」という。)側が帯状のシール部101によって封止され、幅の広い他端(以下、「下」という。)側が開口部102によって開口可能とされている。開口部102を開口しやすいようにするため、表フィルム110は図5の点線に示すように裏フィルム120よりもわずかに短く形成され(図5では裏フィルム120を表フィルム110の上に重ねて描いてある。)、あるいは裏フィルム120が表フィルム110よりもわずかに短く形成されている。
【0003】
このような表フィルム110と裏フィルム120の材質は、食品包装用のプラスチックフィルムであれば特定するものではないが、低コストで通気性の低いポリプロピレンなどが一般的に使用されている。さらに、両フィルム110,120の厚さは、開封性や経済性などの観点から20〜30μmとされている。
【0004】
そして、シール部101から上側は、表フィルム110と裏フィルム120が重ね合わされた突出片112,122とされ、該突出片112,122の周囲が溶断シールされている。このような突出片112,122の上縁は円弧状や波形状のようなデザイン性に富んだ形状とされることがある。
【0005】
さらに、裏フィルム120の突出片122には、例えば逆U字形の切込線123が入れられ、該切込線123の内側が舌片状の摘み片124とされている。表フィルム110と裏フィルム120とは単に重ね合わされているだけであるから、摘み片124は摘み上げることができる。そして、裏フィルム120の内面には、この摘み片124からシール部101を交差して開口部102付近まで、裏フィルム120を引き裂くための細い帯状の切断手段(以下、「カットテープ」という。)103が貼り付けられている。
【0006】
このような食品用の包装袋は、表フィルム110と裏フィルム120とが重ね合わされた状態から、図6に示すように表フィルム110と裏フィルム120とが直角に折り曲げられて角部115,125が形成され、開口部102が長方形状に開口されることにより、表裏フィルム110,120に跨ってほぼ三角形状の側面Aが形成され、また表裏フィルム110,120間に袋状の空間104が形成される。この空間104内にサンドイッチSが収容され、開口部102側の表フィルム110と裏フィルム120は、折り込まれて底部105とされ、該底部105は粘着テープ(図示せず)などによって封緘され、サンドイッチSが包装される。
【0007】
そして、包装されたサンドイッチSを食するには、裏フィルム120の突出片122に設けられた摘み片124を摘んで真っ直ぐ下方向へ引っ張ることにより、図7に示すようにカットテープ103がシール部101の裏フィルム120を裁断し、さらに真っ直ぐ下方向に引っ張ることにより、裏フィルム120を下方へ引き裂く。裏フィルム120が底部105の方まで引き裂かれることにより、食品用の包装袋は開封され、サンドイッチSを取り出すことができる。
【0008】
なお、表フィルムと裏フィルムの三方をシールした袋本体の強度を高めるため、合成樹脂フィルム等から形成される側部フィルム片が裏フィルムの側面部に取り付けられたサンドイッチ包装用袋が特開平11−301698号公報に開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−301698号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サンドイッチを包装するとき、搬送するとき、あるいは陳列するときなどの様々な状況下で、サンドイッチは把持され、あるいは収納箱のエッジなどに勢いよく突き当たるなどの外力が加えられることがある。前記特開平11−301698号公報に開示されたサンドイッチ包装用袋は、裏フィルムの側面部に取り付けられた側部フィルム片が外力に対抗し、包装されたサンドイッチが変形しにくいようにすることができるものの、側部フィルムが取り付けられていない表フィルムの側面に外力が加えられると、当該部分は外力に対抗することができず、サンドイッチが凹んだり、あるいは角部が丸くなったりするなど形崩れすることことがある。すると、サンドイッチは外観が損なわれ、商品価値が低下し、売れ残ることもある。
【0011】
また、近年、高級食材を使用したサンドイッチが提供されている。しかし、高級なサンドイッチSであっても、従来は、ポリプロピレンなどの透明なプラスチック製の表裏フィルム110,120からなる食品用の包装袋に包装されているため、普通のサンドイッチSと差別化を図ることができず、高級なサンドイッチSであることが消費者に認識されないことがある。
【0012】
さらに、サンドイッチSは、プラスチック製の表裏フィルム110,120に密封された状態にあるため、運搬中の外気温度と室内温度との温度差により、サンドイッチの水分が結露し、表裏フィルム110,120の内面に水滴が付着することがある。この水滴は、サンドイッチを湿らせ、サンドイッチの風味を損なわせる一因となる。
【0013】
そこで、本発明は、外力を受けても変形しにくいようにする食品用の包装袋を提供することを第一の課題とし、併せて、高級感が発揮され、さらに包装されたサンドイッチが湿ることがないようにする食品用の包装袋を提供することを第二の課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食品用の包装袋は、重ね合わされている表フィルムおよび裏フィルムの両側縁と一端側とがシールされるとともに、他端側が包装される食品の挿入口となる開口部とされ、食品を包装した際に、該包装された食品を取り出す取出し面が表フィルムまたは裏フィルムの中間部に形成されるとともに、該取出し面の両側に屈曲した状態で連続する一対の側面が表フィルムおよび裏フィルムに跨って形成される食品用の包装袋において、少なくとも前記一対の側面の外面に熱溶着および熱溶断可能なアタッチメント体が貼着されていることを特徴としている。
【0015】
この食品用の包装袋によれば、側面の外面に貼着されたアタッチメント体によって側面が補強され、該側面に外力が加えられても、アタッチメント体が外力を受け止め、包装されたサンドイッチが形崩れしにくいようにすることができる。また、表裏フィルムは長尺なシートが繰り出され、所定の長さごとに切断され、シールされることにより、袋本体が製造されるが、アタッチメント体が熱溶着および熱溶断可能な材質とされることにより、袋本体を製造する工程においてアタッチメント体を側面に貼着することができる
【0016】
また、前記食品用の包装袋において、前記アタッチメント体は、前記側面全面に貼着される第一部位と、前記表フィルムまたは裏フィルムが引き裂かれる開裂部を除いた部分の前記取出し面に貼着される第二部位とからなることが好ましい。
【0017】
この食品用の包装袋によれば、側面の全面に貼着される第一部位の周縁が、包装されたサンドイッチの角部と一致し、サンドイッチの角部に外力が加えられても、該サンドイッチの角部が丸くならないようにすることができる。また、取出し面に貼着された第二部位によって、取出し面に加えられる外力に対して、包装されたサンドイッチが保護される。そして、取出し面に貼着された第二部位は、開裂部の間隔があけられていることにより、表フィルムまたは裏フィルムはガイド部に規制され、側面の方へ引き裂かれることなく、確実に開裂部の幅内で引き裂かれる。さらに、アタッチメント体は、側面に貼着された第一部位と取出し面に貼着された第二部位とが直角方向に折り曲げられた状態となるため、大きな剛性を有することとなる。
【0018】
また、前記食品用の包装袋において、前記アタッチメント体には、1本または複数本のリブが形成されていることが好ましい。この食品用の包装袋によれば、リブによって、アタッチメント体が補強され、いわゆる腰を有するようになり、特にリブの長さ方向の外力が加えられたときであっても、包装されたサンドイッチは形崩れしないようにすることができる。なお、複数本のリブは同一方向に形成されることにより、リブを柱のように作用させることができる。
【0019】
また、前記食品用の包装袋において、スパンボンド不織布のような不織布が前記一対の側面の内面に貼着されていることが好ましい。この食品用の包装袋によれば、スパンボンド不織布のような不織布によってプラスチックフィルムにはない高級感が醸し出される。また、スパンボンド不織布のような不織布が前記一対の側面の内面に貼着されることにより、袋本体内で発生した水滴が該アタッチメント体に吸収され、包装されたサンドイッチを湿気らせることがなく、食品の風味を保持することができる。
【0020】
また、本発明に係る食品用の包装袋の製造方法は、重ね合わされて長さ方向に搬送されている一対の帯状のシートを、昇降動する端部用ヒータおよび所定の間隔でハ字形に配置されたヒータ兼カッターによって熱溶着するとともに熱溶断することにより、2枚のフィルムの両側縁と一端側とをシールした袋本体を製造する食品用の包装袋の製造方法において、アタッチメント体の原型であり、平行な2本一組のアタッチメント帯が、二組または四組で前記一対のシートの搬送方向と直交する方向、かつ、前記ヒータ兼カッターの下降位置の方に向けて搬送され、一組のアタッチメント帯が一方のシートの外面と重なり、他の一組のアタッチメント帯が他方のシートの外面と重なっている状態で、または、各組のアタッチメント帯が一対のシートの各内外面と重なっている状態で前記ヒータ兼カッターが下降し、アタッチメント帯と一対のシートとを同時に溶断シールすることを特徴としている。
【0021】
この食品用の包装袋の製造方法によれば、ヒータ兼カッターによって、一対の帯状のシートが熱溶着および熱溶断されて袋本体が製造されると同時に一対のシートの片面または両面にアタッチメント体が貼着され、アタッチメント体を袋本体に貼着した食品用の包装袋を効率的に製造することができる。一組のアタッチメント帯が一方のシートの外面と重なり、他の一組のアタッチメント帯が他方のシートの外面と重なっている状態でヒータ兼カッターが下降し、アタッチメント帯と一対のシートとを同時に溶断シールすると、袋本体の外面にアタッチメント体が貼着された食品用の包装袋が製造される。また、各組のアタッチメント帯が一対シートの各内外面と重なっている状態で前記ヒータ兼カッターが下降し、アタッチメント帯と一対のシートとを同時に溶断シールすると、袋本体の外面と内面とにアタッチメント体が貼着された食品用の包装袋が製造される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る食品用の包装袋の一実施形態を図1ないし図4を参照しながら説明する。本実施形態の食品用の包装袋は、包装されるサンドイッチが形崩れしないようにするアタッチメント体20が袋本体10に貼着されている。
【0023】
袋本体10は従来と同様、直角三角形状のサンドイッチを包装するため、重ね合わされている台形状の透明な表フィルム11および裏フィルム12の両側縁11a,12aと一端(以下、「上」という。)側10aとが溶断シールされ、他端(以下、「下」という。)側10bが包装される食品の挿入口となる開口部13としたものである。そして、開口部13を開口しやすいようにするため、例えば図1に示すように表フィルム11が裏フィルム12よりも短く形成され、下端側10bの裏フィルム12が表フィルム11よりも突出するようにされ(図1では、裏フィルム12を表フィルム11の上に重ねて描いてある。)、あるいは、裏フィルム12が表フィルム11よりも短く形成されている。
【0024】
そして、袋本体10の上端側10a付近には、帯状にシールされたシール部14が設けられ、該シール部14の上側が突出片15とされている。この突出片15を構成している裏フィルム12には、例えば逆U字形の切込線16が入れられ、切込線16の内側が摘み上げることのできる舌片状の摘み片17とされている。なお、切込線16の両端部はシール部14内に設けられてもよい。
【0025】
さらに、裏フィルム12の内面には、摘み片17からシール部14を交差して開口部13付近まで、裏フィルム12を引き裂くための細い帯状の切断手段(以下、「カットテープ」という。)19が貼り付けられている。
【0026】
そして、重ね合わされた表フィルム11と裏フィルム12は、開口部13が長方形状に開口されることにより、袋本体10には、裏フィルム12と表フィルム11の各側縁11a,12bに跨って一対の対向する直角三角形状の側面A、裏フィルム12の中心に長方形状の取出し面B、そして表フィルム11の中心に長方形状の正面Cがそれぞれ形成される。このような袋本体10内に収納されたサンドイッチは、三角形状に切られた外側のパンが側面Aと接合し、切り口が取出し面Bと正面Cに接合する。
【0027】
また、正面Cの表フィルム11の内面には、内フィルム(図示せず)が貼着されており、具材が例えばゆで卵とマヨネーズなどをミックスしたサンドイッチが袋本体10内に収納されても、この具材が内フィルムに付着することにより、表フィルム11が汚れることなく、外観が損なわれないようにされている。
【0028】
このような袋本体10を構成している表フィルム11と裏フィルム12および内フィルムは、低コストで通気性の低い食品包装用のプラスチックフィルム、例えばポリプロピレンなどが使用され、開封性や経済性などの観点から20〜30μmの厚さとされている。
【0029】
そして、本発明の食品用の包装袋は、少なくとも前記一対の側面A,Aの外面に三角形状のアタッチメント体20の第一部位21が貼着されていることを特徴としている。アタッチメント体20は、袋本体10に加えられる外力を受け止め、包装されたサンドイッチが形崩れしにくいようにするもので、第一部位21は側面Aと同じ大きさに形成され、第一部位21のエッジが包装されたサンドイッチの角部と一致するようにされている。
【0030】
また、アタッチメント体20は図1の仮想線に示すように、裏フィルム12が引き裂かれる開裂部Dの間隔をあけて、取出し面Bにも貼着される第二部位22が設けられることが好ましい。アタッチメント体20は、側面Aと取出し面Bとに連続して第一部位21と第二部位22とが直角方向に貼着されることにより、アタッチメント体20の剛性が大きくなり、アタッチメント体20は外力を受けても、より一層変形しにくいようにすることができる。そして、取出し面Bに貼着されたアタッチメント体20の第二部位22により、裏フィルム12は側面Aの方へ引き裂かれることなく、開裂部Dの幅で開裂する。
【0031】
このアタッチメント体20の第二部位22は、開裂部D側を除いたエッジが包装されたサンドイッチの角部と一致し、外力がサンドイッチの角部に加えられても、サンドイッチが形崩れにくいようにされている。
【0032】
そして、アタッチメント体20は、袋本体10を製造する工程において貼着することができるように、熱溶着および熱溶断可能な材質、例えば厚手の軟質のプラスチックフィルム、硬質のプラスチック、あるいは化学繊維製の不織布などによって形成されている。そして、スパンボンド不織布のような不織布が、袋本体10の内面に貼着されると、袋本体10内で発生する水滴を吸収することができ、また、高級感を醸し出すことができる。
【0033】
このようなアタッチメント体20は、図2または図3に示すように袋本体10を製造する工程において袋本体10に貼着される。袋本体10は図2に示すように、一対のロール状に巻かれた帯状のシート1,2から製造される。シート1,2はロールから繰り出され、下流側の製袋ポジションPの方へ間歇的に搬送される。この製袋ポジションPには、一度に2袋の袋本体10,10を逆向きに製造する製袋装置30が配備されている。
【0034】
製袋装置30は、上流側に配備された端部用ヒータ31,32や、下流側に配備されたヒータ兼カッター33,34、スポット溶接機、カッター(ともに図示せず)などから構成されている。端部用ヒータ31,32は、昇降動することによって袋本体10の突出片15のシール部14と上端縁とをシールする。また、一度の昇降動によって2袋分のシールをすることができるように、搬送方向に2袋分のピッチだけずれて、二組の端部用ヒータ31,32が配置されている。
【0035】
一方、ヒータ兼カッター33,34は、ハ字形に配置されて昇降動し、シート1,2の搬送方向に対して斜め向きにシート1,2を溶断シールする。ヒータ兼カッター33,34の狭い方の間隔は袋本体10の取出し面Bおよび正面Cの幅と一致している。シート1,2が2袋分のピッチで間歇的に搬送されることにより、次々と1袋分のピッチをあけてハ字形(図2においては逆ハ字形)に溶断シールされる。したがって、すでにハ字形(図2においては逆ハ字形)に溶断シールされて、下流側に間歇的に搬送されている台形状の袋本体10Xと、現在、下降したヒータ兼カッター33,34によって形成された台形状の袋本体10Zとの間に、逆向きの台形状の袋本体10Yが形成される。
【0036】
そして、このシート1,2の搬送方向と直交する方向に、アタッチメント体20の原型であるアタッチメント帯23が、ヒータ兼カッター33,34の狭い方の間隔をあけて2列で搬送される。アタッチメント体20がスパンボンド不織布であるときは、アタッチメント帯23はウェブ23が使用される。ウェブ23は、一対のロールに巻かれた状態から繰り出され、前記製袋ポジションPの方へ2枚重ねられた状態に間歇的に搬送される。
【0037】
アタッチメント体20が袋本体10の外面に貼着されるときは、図2に示すように、合計4本のウェブ23,23…が前記2枚のシート1,2を挟むように製袋ポジションPの方へ搬送される。アタッチメント体20が袋本体の内面に貼着されるときは、合計4本のウェブ23,23…が2枚のシート1,2に挟まれるように、またアタッチメント体20が袋本体10の外面と内面の両面に貼着されるときは、上側の合計4本のウェブ23,23…が上側のシート1を挟み、かつ下側の4本のウェブ23,23…が下側のシート1,2を挟むように搬送される。また、2枚のシート1,2の間にウェブ23,23を挟むときは、アプリケータ(図示せず)によって2枚のシート1,2の間を広げ、ウェブ23,23を2枚のシート1,2間に挿入する。
【0038】
いずれにしても、2列のウェブ23,23は、製袋ポジションPにおいて、シート1,2と重なり合った状態で、前記ヒータ兼カッター33,34が下降することによって、斜め向きに切断されると同時にシート1,2に貼着される。そして、シート1,2のエッジのラインで、カッター(図示せず)によってウェブ23,23が切断される。
【0039】
そして、ウェブ23,23はヒータ兼カッター33,34によってのみ袋本体10に貼着されている状態であるため、スポット溶接機(図示せず)によってウェブ23,23の全面を複数のスポット溶接し、ウェブ23,23が袋本体10から外れないようにする。
【0040】
また、アタッチメント体20は、図3に示すような工程において一対の帯状のシート1,2に貼着することもできる。この一対のシート1,2は、間隔をあけて上流側から下流側の製袋ポジションP(図2参照)へ間歇的に搬送される。この一対のシート1,2は、外面も内面も、アタッチメント体20を上側から貼着することができるようにするため、蛇行して搬送される。
【0041】
すなわち、表フィルム11用のシート1が搬送される上流側のポジションKにおいて、このシート1の上面にアタッチメント体20を貼着することにより、表フィルム11の外面にアタッチメント体20が露出するようにする。そして、このシート1の下流側のポジションLにおいて、表用のシート1が一旦、上流側に戻り、表用のシート1の下面が上向きとなった状態で、アタッチメント体20を貼着することにより、表フィルム11の内面にアタッチメント体20が配置されるようにする。
【0042】
一方、裏フィルム12用のシート2が搬送される上流側のポジションMにおいて、このシート2の上面にアタッチメント体20を貼着することにより、裏フィルム12の内面にアタッチメント体20が配置されるようにする。そして、このシート2の下流側のポジションNにおいて、裏用のシート2が一旦、上流側に戻り、裏用のシート2の下面が上向きとなった状態で、この下面にアタッチメント体20を貼着することにより、裏フィルム12の外面にアタッチメント体20が露出するようにする。
【0043】
このようにして、アタッチメント体20は、表裏フィルム11,12の外面と内面の両面に貼着される。このアタッチメント体20は、表フィルム11の正面Cの幅および裏フィルム12の取出し面Bまたは開裂部Dの幅をもって貼着されることはいうまでもない。また、いずれのアタッチメント体20も、ロールRに巻かれたアタッチメント帯23が繰り出され、斜め方向に切断され、スポット溶接機(図示せず)によって全面が複数のスポットによってシート1,2に貼着される。
【0044】
そして、アタッチメント体20が表裏フィルム11,12の外面または内面のいずれか片面に貼着されるときは、必要なポジションK,L,M,Nからアタッチメント帯23が繰り出され、シート1,2の一方の面にアタッチメント体20が貼着される。
【0045】
図2および図3のいずれ方法であっても、アタッチメント体20には、補強するためのリブ24が形成されていることが好ましい。このリブ24は、図1および図4に示すような複数本のストライプ状のほか、1本の直線形状や三又形状など特定するものではない。いずれにしても、リブ24は、アタッチメント体20を加熱し、袋本体10に熱溶着することによって形成される。アタッチメント体20と袋本体10との熱溶着の面積が大きいと、両者20,10の熱膨張係数の差から、両者20,10に皺が生じ、最悪の場合は袋本体10が破れることもあり得る。したがって、熱溶着するリブ24の幅は狭くされている。
【0046】
このようなリブ24を形成するヒータ(図示せず)は、例えば前記製袋ポジションPの下流側に配置され、アタッチメント体20を袋本体10に熱溶着した後に形成してもよいし、前記製袋装置30にリブ24を形成するヒータを備え、シート1,2を熱溶着および切断するとともに、ウェブ23を切断し、アタッチメント体20を袋本体10に熱溶着すると同時にリブ24を形成するようにしてもよい。
【0047】
いずれにしても、リブ24によってアタッチメント体20が補強され、いわゆる腰を有するようになり、特にリブ24の長さ方向の外力が加えられたときに、包装されたサンドイッチが形崩れしないようにすることができる。
【0048】
以上のように構成された食品用の包装袋は、開口部13を開口することにより、側面Aが三角形の袋状の空間が形成される。該空間内にサンドイッチを収納し、サンドイッチの底面から突出している表フィルム11と裏フィルム12とを折り込み、粘着テープ(図示せず)などによって封緘することにより、サンドイッチが包装される。
【0049】
このサンドイッチがスパンボンド不織布のようなアタッチメント体20を貼着した袋本体10に包装されていると、高級感が醸し出されるため、高級食材を使用した高級サンドイッチを普通のサンドイッチと差別化することができ、消費者はこのサンドイッチが高級であると、認識することができる。
【0050】
また、図4に示すように、アタッチメント体20が袋本体10の側面Aと、開裂部Dを除いた取出し面Bとに接合しているような食品用の包装袋にあっては、外力が側面Aと取出し面Bとに加えられてもサンドイッチは形崩れすることがない。そして、アタッチメント体20がスパンボンド不織布のような不織布で、かつ袋本体10の内面に貼着されているときは、サンドイッチの水分が結露して、水滴が発生しても、該水滴はアタッチメント体20に吸収され、サンドイッチの風味は損なわれることがない。
【0051】
そして、包装されたサンドイッチを食するときは、裏フィルム12の突出片15に設けられた摘み片17を摘んで真っ直ぐ下方向に引っ張る。摘み片17が下方に引っ張られると、摘み片17に貼り付けられているカットテープ18によって、取出し面Bの裏フィルム12はシール部14から下方に引き裂かれる。このとき、取出し面Bには開裂部Dを除いてアタッチメント体20が貼着されているため、カットテープ18が開裂部Dから外れ、側面Aの方へ裏フィルム12を引き裂くことがない。そして、開裂部Dを拡開し、形崩れしていないサンドイッチを取出し面Bから容易に取り出すことができる。
【0052】
本発明は、前記の発明の実施形態に限定することなく、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において種々変更することができる。例えば、アタッチメント体20は図1の実線に示すように、取出し面Bに貼着しないで側面Aにのみ貼着してもよい。この場合であっても、カットテープ18は側面Aの裏フィルム12を引き裂くことがなく、取出し面Bの範囲で裏フィルム12を引き裂くことができる。あるいは、アタッチメント体20は、側面Aの一部に貼着してもよい。逆に、包装される食品がカステラのように内容物を確認する必要がない場合において、スパンボンド不織布によって形成されたアタッチメント体20は正面Cを含め、袋本体10の全面に貼着してもよい。
【0053】
そして、発明の詳細な説明において説明した上下の位置関係は、図示した場合の位置関係であって、実際の上下の位置関係とは異なる場合があることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも一対の側面の外面に熱溶着および熱溶断可能なアタッチメント体が貼着されていることにより、包装された食品が外力を受けても形崩れしないようにすることができる。したがって、本発明の食品用の包装袋に包装された食品は、形崩れが原因で売れ残ることがないようにすることができる。
【0055】
しかも、アタッチメント体が熱溶着および熱溶断可能な材質とされることにより、従来の食品用の包装袋を製造する工程においてアタッチメント体を袋本体に貼着することができる。したがって、このアタッチメント体を貼着することによって、食品用の包装袋はコストアップすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す食品用の包装袋の正面図
【図2】本発明の一実施形態の食品用の包装袋を製造している状態を示す斜視図
【図3】本発明の一実施形態の食品用の包装袋を図2と異なる方法によって製造している状態を示す概略図
【図4】本発明の一実施形態を示す食品用の包装袋の斜視図
【図5】従来の食品用の包装袋の正面図
【図6】従来の食品用の包装袋であって、サンドイッチを包装していない状態の斜視図
【図7】従来の食品用の包装袋であって、サンドイッチを包装した状態の斜視図
【符号の説明】
1……シート
2……シート
10……袋本体
10a…一端側(上端側)
10b…他端側(下端側)
11……表フィルム
11a…側縁
12……裏フィルム
12a…側縁
14……開口部
20……アタッチメント体
21……第一部位
22……第二部位
30……製袋装置
A……側面
B……取出し面
D……開裂部

Claims (5)

  1. 重ね合わされている表フィルムおよび裏フィルムの両側縁と一端側とがシールされるとともに、他端側が包装される食品の挿入口となる開口部とされ、食品を包装した際に、該包装された食品を取り出す取出し面が表フィルムまたは裏フィルムの中間部に形成されるとともに、該取出し面の両側に屈曲した状態で連続する一対の側面が表フィルムおよび裏フィルムに跨って形成される食品用の包装袋において、
    少なくとも前記一対の側面の外面に熱溶着および熱溶断可能なアタッチメント体が貼着されていることを特徴とする食品用の包装袋。
  2. 前記アタッチメント体は、前記側面全面に貼着される第一部位と、前記表フィルムまたは裏フィルムが引き裂かれる開裂部を除いた部分の前記取出し面に貼着される第二部位とからなることを特徴とする請求項1に記載の食品用の包装袋。
  3. 前記アタッチメント体には、1本または複数本のリブが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品用の包装袋。
  4. スパンボンド不織布のような不織布が前記一対の側面の内面に貼着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の食品用の包装袋。
  5. 重ね合わされて長さ方向に搬送されている一対の帯状のシートを、昇降動する端部用ヒータおよび所定の間隔でハ字形に配置されたヒータ兼カッターによって熱溶着するとともに熱溶断することにより、2枚のフィルムの両側縁と一端側とをシールした袋本体を製造する食品用の包装袋の製造方法において、
    アタッチメント体の原型であり、平行な2本一組のアタッチメント帯が、二組または四組で前記一対のシートの搬送方向と直交する方向、かつ、前記ヒータ兼カッターの下降位置の方に向けて搬送され、一組のアタッチメント帯が一方のシートの外面と重なり、他の一組のアタッチメント帯が他方のシートの外面と重なっている状態で、または、各組のアタッチメント帯が一対のシートの各内外面と重なっている状態で前記ヒータ兼カッターが下降し、アタッチメント帯と一対のシートとを同時に溶断シールすることを特徴とする食品用の包装袋の製造方法。
JP2003036410A 2003-02-14 2003-02-14 食品用の包装袋およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3842225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003036410A JP3842225B2 (ja) 2003-02-14 2003-02-14 食品用の包装袋およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003036410A JP3842225B2 (ja) 2003-02-14 2003-02-14 食品用の包装袋およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004244071A JP2004244071A (ja) 2004-09-02
JP3842225B2 true JP3842225B2 (ja) 2006-11-08

Family

ID=33021497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003036410A Expired - Lifetime JP3842225B2 (ja) 2003-02-14 2003-02-14 食品用の包装袋およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3842225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112452A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Dainippon Printing Co Ltd 注出補助部材およびその注出補助部材を袋の注出口部に貼着した注出口部付き袋
JP5314900B2 (ja) * 2008-02-06 2013-10-16 朋和産業株式会社 サンドイッチ用包装材

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS624079A (ja) * 1985-05-25 1987-01-10 株式会社ダイワパックス 包装容器の開封構造およびその製造方法
JPH034547U (ja) * 1989-06-02 1991-01-17
JP2560866Y2 (ja) * 1992-04-17 1998-01-26 青戸製袋 株式会社 包装用袋
JP3032860U (ja) * 1996-06-26 1997-01-17 朋和産業株式会社 サンドイッチ包装用袋
JP3292695B2 (ja) * 1998-04-14 2002-06-17 有限会社エス・ピー・エル サンドイッチ包装用袋及びサンドイッチ包装用袋の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004244071A (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101437727B (zh) 利用滑块操作来重新闭合开口的包装袋及其制造方法
JP2007008512A (ja) ピロー包装機用巻取原反
JP5462065B2 (ja) 包装袋及び包装容器
JP7171346B2 (ja) 食品用包装材
JP4764835B2 (ja) 米飯加工食品用包装袋の製袋方法及び米飯加工食品用包装袋
JP4291740B2 (ja) サンドイッチ等の食品包装袋の製造方法
JP3842225B2 (ja) 食品用の包装袋およびその製造方法
JP5719642B2 (ja) 包装袋、及びその包装袋に対する充填方法
JP2010105671A (ja) 物品包装用フィルム
JP5782294B2 (ja) 米飯加工食品用包装材
JP4990061B2 (ja) 食品用包装袋及びその製造方法
JP7345609B2 (ja) 食品包装体
JP4922957B2 (ja) ピロー包装機用巻取原反
KR20140146211A (ko) 패키지 및 패키지 생산 방법
JP2005219319A (ja) 食品用包装袋の製造方法
JP7312602B2 (ja) 食品用包装材、食品包装体及び包装材原反の製造方法
JP2006264758A (ja) 包装体を用いた米飯加工食品の包装方法及びこれに用いられる包装体
JP4680271B2 (ja) 食品用包装袋及びその製造方法
JP2009083912A (ja) ピロー包装用原反及びピロー包装体
JP3060170B2 (ja) 通気性包装袋
JP7105161B2 (ja) 食品用包装材
JP7343297B2 (ja) 食品用包装材及び包装材原反の製造方法
JP7492897B2 (ja) 食品用包装材
JP7319855B2 (ja) 包装材原反の製造方法
JP2010269838A (ja) 包装袋及び包装袋の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3842225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term