JP2006264758A - 包装体を用いた米飯加工食品の包装方法及びこれに用いられる包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 側方に重なり合いのずれが発生しないため、外観は良好であり、商品価値が損なわれることもない包装方法および包装体を提供する。
【解決手段】 内シートが米飯加工食品Rを包むように包装体1を二つ折りにした後、各側方を背貼り状に重ね合わせて(斜線部を)封止し、しかる後、形成された上方の開口を封止するか、あるいは、内シートが米飯加工食品Rを包むように包装体1を二つ折りにし、側方のアウトラインが揃うよう包装体1の側部を内側に折り込んだ後、各側方を合掌貼り状に重ね合わせて封止すると共に、上方も封止する包装方法および包装体である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、おにぎり等の米飯加工食品を包装するための包装体を用いた米飯加工食品の包装方法及びこれに用いられる包装体に関する。
ふんわりと軟らかく握られたおにぎりが包装体によって押し固められないよう、あるいは包装体を開封して中身を取り出す際におにぎりが型くずれしないよう、内部空間に余裕を持たせて米飯加工食品を包装する包装方法が提供されている(特許文献1〜6)。かかる包装方法は、米飯加工食品の形状に沿わせて包装体を折り畳んでいく従来の包装方法と異なり、図8(イ)、(ロ)に示す如く、包装体1''''の上に米飯加工食品Rを載置し、包装体1''''を半分に折り、しかる後、図9(イ)に示す如く、互いに重なり合った包装体1''''の縁部同士をヒートシール(斜線領域)するというものである。
特開2004−81130号公報 特開2004−89130号公報 特開2004−154064号公報 特開2004−261054号公報 特開2004−261055号公報 特開2004−261056号公報
しかしながら、この包装方法にあっては、米飯加工食品Rが介在しているため、包装体1''''を長手方向と直交する方向に正確に二つ折りするのが困難であり、その結果、包装体1''''の縁部同士がきれいに重なり合わずにずれた状態でヒートシールされ、図9(ロ)に示す如く、非常に体裁の悪い商品に仕上がってしまうことがある。中でも、特に側方における重なり合わせのずれは顕著に目立つものである。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、長さ方向に切断可能な外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされる内シートとを備え、重ね合わせた両シートのうち、シート状食品よりも外側における所定の囲い込み領域が熱溶着されると共に、外シートの分離に伴って内シートが分断されるよう構成されてなる包装体を用いた米飯加工食品の包装方法であって、内シートが米飯加工食品を包むように包装体を二つ折りにした後、各側方を背貼り状に重ね合わせて封止し、しかる後、形成された上方の開口を封止することを特徴とする。
また、別の本発明は、長さ方向に切断可能な外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされる内シートとを備え、重ね合わせた両シートのうち、シート状食品よりも外側における所定の囲い込み領域が熱溶着されると共に、外シートの分離に伴って内シートが分断されるよう構成されてなる包装体を用いた米飯加工食品の包装方法であって、内シートが米飯加工食品を包むように包装体を二つ折りにし、側方のアウトラインが揃うよう包装体の側部を内側に折り込んだ後、各側方を合掌貼り状に重ね合わせて封止すると共に、上方も封止することを特徴とする。
前者の本発明を第1の包装方法とし、後者の本発明を第2の包装方法とし、第1の包装方法を概念的に理解するために図1を用い、また、第2の包装方法を概念的に理解するために図2を用い、それぞれについて説明する。
第1の包装方法は、包装体1の上に米飯加工食品Rを載置し、包装体1を二つ折りにするところまで、より詳しくは、内シートを上向きにしてその上に米飯加工食品Rを載置し、内シートが米飯加工食品Rを包むように包装体1を二つ折りにするところまでは、従来と同じである(図8(イ)、(ロ)を参照)。
その状態から、第1の包装方法では、図1(イ)に示す如く、左右の各側方を背貼り状に重ね合わせ、それぞれ重なり合った部分をヒートシール(斜線領域)し、そして、各側方を封止することにより筒状となって形成された上方の開口をヒートシール(斜線領域)する(図1(ロ))。これによって包装が完了する。
尚、「背貼り状」とは、二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とを重ね合わせる際、二つ折りにされたうちの一方の側部の上に他方の側部が重なる状態、即ち、二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とが反対面で合わさる状態を言う。
一方、第2の包装方法も、包装体1の上に米飯加工食品Rを載置し、包装体1を二つ折りにするところまでは、従来と同じである。その状態から、図2(イ)に示す如く、左右の側方のアウトラインが揃うよう包装体1の側部を内側に折り込み、そして、各側方及び上方を合掌貼り状に重ね合わせ、それぞれ重なり合った部分をヒートシール(斜線領域)する(図2(ロ))。これによって包装が完了する。
尚、「アウトラインが揃う」とは、二つ折りにされたうちの一方の側方のアウトラインと他方の側方のアウトラインとが正面視(図2(イ)において、二つ折りにされたうちの一方と他方とに対して直交する方向)にて揃うことを意味する。この意義は、上記[発明が解決しようとする課題]欄で述べた通り、包装体1を二つ折りにする際、米飯加工食品Rが介在しているため、包装体1を長手方向と直交する方向に正確に二つ折りするのが困難であり、そして、正確に二つ折りできていないと、二つ折りにされたうちの一方の側方のアウトラインと他方の側方のアウトラインとが正面視にて揃っていない状態になり、その結果、図9(ロ)のような体裁の悪いものになるからである。
また、「合掌貼り状」とは、二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とを重ね合わせる際、二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とが同一面で合わさる状態を言う。
本発明に係る包装体は、請求項1又は2に記載の米飯加工食品の包装方法に用いられる包装体であって、外シートは、内面に熱溶着性を有する紙質シートからなると共に、内シートは、少なくとも内面に熱溶着性を有するフィルムからなり、外シートの両側部に沿って複数の連通孔が形成されると共に、内シートは、その両側部が折り返されて外シートの両側部を覆うことが可能となるよう、外シートよりも幅広に形成され、内シートの折返し部が連通孔を介して折り返されていない側の内シートに熱溶着されることを特徴とする。あるいは、請求項1又は2に記載の米飯加工食品の包装方法に用いられる包装体であって、外シートは、内面に熱溶着性を有する紙質シートからなると共に、内シートは、少なくとも内面に熱溶着性を有するフィルムからなり、外シートの両側部に沿って複数の連通孔が形成されると共に、該外シートの両側部を覆うことが可能な、少なくとも内面に熱溶着性を有する一対の帯状フィルムが設けられ、各帯状フィルムが連通孔を介して内シートに熱溶着されることを特徴とする。
これらの包装体によれば、内シートの折返し部や帯状フィルムに起因する熱溶着性が包装体の両側部に付与されることとなるため、外面に熱溶着性がない紙質シートであっても、第1の包装方法や第2の包装方法を適用することが可能となる。
以上の如く、本発明に係る包装方法によれば、側方に重なり合いのずれが発生しないため、外観は良好であり、商品価値が損なわれることもない。
また、本発明に係る包装体によれば、紙質シートが包装体の外面に表れることで、重厚感、高級感に富んだものとなり、顧客の購買意欲を喚起することができる包装となる。
本発明に係る包装体は、上述した一般的なもの、即ち、外シートとしての外フィルムに切断手段としてのカットテープが設けられ、内シートとしての内フィルムがカットテープの位置に対応した重なり合わせ部を有する二枚のフィルムからなるものを当然に含むが、より好適な包装体の二つの実施形態を以下に説明する。
まず、第1の包装体について図3及び図4に基づき説明する。尚、図4は、見やすくするため、各シートの厚み及び間隔と熱溶着の厚みを誇張して描いている。第1の包装体1’は、外シートとして、米飯加工食品Rを収納することができる大きさの長方形状の外フィルム10と、内シートとして、シート状食品Nを介して外フィルム10上に重ね合わされる内フィルム20とを中心に構成されている。
尚、後述する全ての実施形態も同じであるが、米飯加工食品Rには、三角形状や樽形状などに握られた各種おにぎりの他、鮨なども含まれる。また、シート状食品Nには、シート状の海苔の他、薄焼き玉子や畳鰯なども含まれる。
内フィルム20は、シート状食品Nを介して外フィルム10の左右部上に重なり合うように配置される一対のサイドフィルム21,21と、外フィルム10の中間部上に重なり合うように配置され、且つこのサイドフィルム21,21の各内側部21a,21aと重なり合うセンターフィルム22とから構成されている。センターフィルム22は、両端部に引き裂き(分断)の起点となる切込み23,23が形成されている。また、センターフィルム22は、弱い力で引っ張られても、長さ方向に引き裂かれやすいようにするため、一軸延伸性を有していることが好ましい。
一方、一対のサイドフィルム21,21の各内側部21a,21a同士は、当接した状態、または重なり合った状態としてもよいが、本図に示すように離隔していてもよい。但し、各サイドフィルム21,21は、内側部21a,21aから外向きに伸張した折返し部21b,21bが形成されていることが好ましい。米飯加工食品Rの包装を開封するため、二分割された内フィルム20を反対方向に引き抜くときに、この折返し部21b,21bの全面が米飯加工食品Rを保持して引っ張ることがなく、内側部21a,21aが米飯加工食品Rから順次離隔し、米飯加工食品Rには反対向きに大きな力が加えられないことにより、割れないようにすることができるからである。
このような一対のサイドフィルム21,21の内側部21a,21a付近とセンターフィルム22とが重なっている部分は全長に亘って熱溶着Sされ、両者21,22,21が一体化した内フィルム20となる。尚、一対のサイドフィルム21,21の内側部21a,21a同士が離隔しているときは、センターフィルム22に形成された切込み23は一対のサイドフィルム21,21間に位置し、一対のサイドフィルム21,21とセンターフィルム22とが熱溶着Sされる部分に位置することはない。しかし、一対のサイドフィルム21,21の内側部21a,21a同士が当接し、または重なり合うときは、切込み23が一方のサイドフィルム21の内側部21aと重なり合うため、この切込み23を形成した部分を除いて一対のサイドフィルム21,21の内側部とセンターフィルム22とが全長に亘って熱溶着Sされる。
そして、外フィルム10には、その一端部11aから他端部11bを結ぶライン上に切断手段12が設けられている。切断手段12は、2本のカットテープで構成され、外フィルム10を確実に引き裂くことができるように、外フィルム10の内面に貼着されるが、外フィルム10を引き裂く貼着力をもって外フィルム10の外面に貼着してもよい。また、2本のカットテープ12,12は、平行に貼着されてもよいし、複数の箇所で交差する正弦波状に貼着してもよいし、さらに中間部分でのみ間隔が広くなるようにしてもよい。
このようなカットテープ12の両端部が位置している外フィルム10の両端部11a,11bには、そのカットテープ12の両端部を摘み片とするための切込み13,13が入れられている。このような外フィルム10と内フィルム20との間にシート状食品Nを介在させた後、切込み13,13の部分を除いた外フィルム10の周縁部14と内フィルム20の切込み23の部分を除いた周縁部24(本発明に係る「重ね合わせた両シートのうち、シート状食品よりも外側における所定の囲い込み領域」の一態様)が帯状に熱溶着Sされる。
次に、第2の包装体1''(図5)についてであるが、第2の包装体1''が第1の包装体1’と異なる点は、第1の包装体1’における外フィルム10の切込み13,13の代わりに、第2の包装体1''では、外フィルム10の両端部に切込み13’を形成した点である。この切込み13’は、内フィルム20の両端部の切込み23’と一致する位置に形成されている。また、第1の包装体1’では、両端部が部分的に熱溶着されないようになっているが、第2の包装体1''では、周縁部14,24が全てに亘って熱溶着Sされる。この点、切込み13’,23’は、外フィルム10及び内フィルム20にそれぞれ別個に形成してもよいし、外フィルム10及び内フィルム20の熱溶着S後に一括して形成するようにしてもよい。
これらの包装体1’,1''を用いて本発明に係る第1の包装方法を適用すれば、それぞれ図6(イ)、(ロ)の状態となる(斜線領域が封止のためにヒートシールした部分である)。
具体的には、どちらの包装体1’,1''であっても、内フィルム20の中央部に米飯加工食品Rを配置した状態で内フィルム20が米飯加工食品Rと重なり合うよう包装体1’,1''を二つ折りにし、まず、左右の各側方を背貼り状に重ね合わせ、それぞれ重なり合った部分を帯状にヒートシールし、次に、米飯加工食品Rの厚みの関係上、このヒートシールを各側方の基端側まで施すのが難しい場合は、下方の両角部を別途ヒートシールし(三角形の斜線領域)、そして、最後に、上方の開口を帯状にヒートシールする。尚、上方の開口をヒートシールする際、第1の包装体1’にあっては、図6(イ)に示す如く、開封時の摘み片として残しておくために、包装体1’の熱溶着Sと同様、切込み13,13よりも広い幅範囲の非シール部が上端縁側に形成されるようにする。
このように包装された米飯加工食品Rを食するには、第1の包装体1’によるものであれば、まず、カットテープ12の一端部を摘んで縦方向に周回させるよう引っ張り、外フィルム10を二分割する(図6(イ)の符号1の動作)。尚、カットテープ12の両端部が位置している外フィルム10に切込み13,13が入れられ、摘み片とされていることから、カットテープ12の一端部は容易に摘むことができる。
そして、上方の両角部を掴んで反対方向に引っ張ることにより、センターフィルム22が切り目23から引き裂かれ、内フィルム20が二分割される(同図(イ)の符号2の動作)。そして、上方の両角部を反対方向に離隔することにより、外フィルム10内からシート状食品Nが露出し、また、分断された内フィルム20がシート状食品Nと米飯加工食品Rとの間から引き抜かれる。
従って、外フィルム10が2本のカットテープ12,12によってワイドに開裂されることにより、外フィルム10はシート状食品Nを擦らず、シート状食品Nを破かないようにすることができる。また、内フィルム20は、センターフィルム22が引き裂かれることによって二分割されるため、大きな力を加えなくても、内フィルム20をシート状食品Nと米飯加工食品Rとの間から引き抜くことができ、シート状食品Nを破ることなく、また、米飯加工食品Rを割ることがないようにすることができる。さらに、分断された内フィルム20が引き抜かれるときに、サイドフィルム21,21の折返し部21b,21bが米飯加工食品Rを擦らないことによっても、米飯加工食品Rは割れることがない。
このようにして、シート状食品Nが米飯加工食品Rを包む状態となって食することができる。シート状食品Nが海苔であれば、その海苔は湿気らず、また、破れたりしていないため、パリパリ感を味わうことができる。しかも、米飯加工食品Rがふんわりと軟らかく握られたおにぎりであれば、そのおにぎりは包装体によって押し固められることがないため、軟らかいままの食感を楽しむことができる。
第2の包装体1''を開封する場合は、外フィルム10を中央部で切断する動作は不要となり、いきなり上方の両角部を掴んで反対方向に引っ張ることにより、外フィルム10が切込み13’から引き裂かれると共に、センターフィルム22が切込み23’から引き裂かれ、外フィルム10及び内フィルム20が二分割される(同図(ロ)の符号1の動作)。そして、上方の両角部を反対方向に離隔することにより、外フィルム10内からシート状食品Nが露出し、また、分断された内フィルム20がシート状食品Nと米飯加工食品Rとの間から引き抜かれる。従って、第2の包装体1''では、第1の包装体1’よりも少ない手順で開封することが可能となる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、封止方法として、ヒートシールを用いているが、これに限定されるものではなく、超音波シール、高周波シール、ラベル貼り、接着等であってもよい。
また、上記実施形態においては、包装体の上に米飯加工食品を載置し、包装体を二つ折りしているが、これに限定されるものではなく、包装体を二つ折りする過程あるいはその過程終了後に間に米飯加工食品を挿入するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、包装過程において、側方及び上方のヒートシールを帯状に施していたが、スポット状(いわゆるスポットシール)であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1の包装方法、第2の包装方法を問わず、上方を合掌貼り状に重ね合わせて封止しているが、これに限定されるものではなく、背貼り状であってもよいし、また、合掌貼り状であっても、各上端部を内側に折り込んで外フィルム同士が重なる状態にして封止するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、第1の包装方法に関し、側方の封止以外に三角コーナー部の封止も行うようにしているが、内外が連通していてもよいのなら、この三角コーナー部の封止は省略してもよい。
また、上記実施形態においては、第2の包装方法に関し、側方と上方を同時に封止するようにしているが、側方のみを先に封止するようにしてもよいし、上方のみを先に封止するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、外シート及び内シート共に熱溶着性のフィルムを用いているが、これに限定されない。例えば、健康ブームの高まりにより顧客のマインドが高級志向となっている昨今、包装体に紙質シートを用い、包装体の外面に重厚感、高級感を付与するようにして購買意欲の喚起を図るものが出回るようになっている。但し、この紙質シートは、例えば、和紙状に形成されたレーヨン紙と、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱溶着性を有するプラスチックフィルムとを積層した複層シートや、レーヨン紙にポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を含浸させた単層シートであり、内面には熱溶着性があるものの、外面には熱溶着性がない。そのため、左右の各側方を背貼り状に重ね合わせ、該重なり合った部分をヒートシールする上記第1の包装方法、及び左右の各側方を合掌貼り状に重ね合わせ、該重なり合った部分をヒートシールする上記第2の包装方法では、熱溶着性がある部分とない部分とが合わさる状態(第1の包装方法)あるいは熱溶着性がない部分とない部分とが合わさる状態(第2の包装方法)となり、そのままでは適用することができない。
そこで、紙質シートを用いつつ、上記第1の包装方法あるいは第2の包装方法を適用可能とする包装体を図7に基づき以下に説明する。この包装体が上記包装体1,1’,1''と異なる点は、フィルムの代わりに上記紙質シートからなる外シート10’が使用される点、同図(イ)に示す如く、外シート10’の側部に沿って複数の連通孔15,…が形成されている点、そして、同図(ロ)に示す如く、フィルムからなる内シート20’の幅が外シート10’よりも幅広に形成されている点の三点である(尚、図の外シート10’及び内シート20’は第1の包装体1’の形態を採っているが、あくまでも例示である)。
外シート10’よりも幅広に形成する(尚、長手方向においては、両シート10’,20’は同じ長さである)ことにより外シート10’の両側部からはみ出る内シート20’の両側部は、外シート10’の両側部(より詳しくは連通孔15,…)を覆うように折り返される。従って、両シート10’,20’の周縁部で外シート10’の周縁部の内面と折り返されていない側の内シート20’の周縁部の内面とが熱溶着されると共に、側部においては、折り返されていない側の内シート20’の側部の内面と内シート20’の折返し部の内面とが連通孔15,…を介して熱溶着され、三層が一体化される。その結果、外シート10’の外面の両側部(即ち包装体の両側部)には、内シート20’の折返し部に起因した熱溶着性が付与され、上記第1の包装方法や第2の包装方法が適用可能となる。
尚、内シート20’を幅広に形成する代わりに、同図(ハ)に示す如く、別の帯状フィルム16を一対用意し、該帯状フィルム16で外シート10’の両側部を覆い、帯状フィルム16、外シート10’及び内シート20’の三層を熱溶着により一体化させた包装体であっても、包装体の両側部の外面に帯状フィルム16に起因した熱溶着性が付与されることとなり、上記第1の包装方法や第2の包装方法が適用可能となる。
そして、これらの包装体によれば、紙質シートに基づいて包装体の外面に和紙のような漉き模様が表され、この漉き模様によって重厚感、高級感に富んだものとなり、フィルムのみで構成される透明な包装体に比べ、商品の購買意欲がより喚起されるものとなる。
本発明に係る第1の包装方法を概念的に説明するための図であって、(イ)は、二つ折りにされた包装体の側方が封止された状態、(ロ)は、二つ折りにされた包装体の上方が封止された状態の斜視図を示す。 本発明に係る第2の包装方法を概念的に説明するための図であって、(イ)は、二つ折りにされた包装体の側部が内側に折り込まれた状態、(ロ)は、二つ折りにされた包装体の側方及び上方が封止された状態の斜視図を示す。 本実施形態に係る第1の包装体の分解斜視図を示す。 同包装体の断面側面図を示す。 本実施形態に係る第2の包装体の分解斜視図を示す。 本発明に係る第1の包装方法を適用した包装物の斜視図であって、(イ)は、第1の包装体によるもの、(ロ)は、第2の包装体によるものを示す。 他実施形態に係る包装体であって、(イ)は、外シートの斜視図、(ロ)は、包装体の概略断面側面図、(ハ)は、変形例に係る包装体の概略断面側面図を示す。 従来の包装方法を概念的に説明するための図であって、(イ)は、包装体の上に米飯加工食品が載置された状態、(ロ)は、包装体を二つ折りにした状態の斜視図を示す。 従来の包装方法を概念的に説明するための図であって、(イ)は、二つ折りされた包装体の側方及び上方が適正に封止された状態、(ロ)は、二つ折りされた包装体の側方及び上方がずれて不適正に封止された状態の斜視図を示す。
符号の説明
1,1’,1'' 包装体
10 外フィルム(外シート)
12 カットテープ(切断手段)
13,13’ 切込み
15 連通孔
16 帯状フィルム
20 内フィルム(内シート)
21 サイドフィルム
22 センターフィルム
23,23’ 切込み
R 米飯加工食品
N シート状食品

Claims (4)

  1. 長さ方向に切断可能な外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされる内シートとを備え、重ね合わせた両シートのうち、シート状食品よりも外側における所定の囲い込み領域が熱溶着されると共に、外シートの分離に伴って内シートが分断されるよう構成されてなる包装体を用いた米飯加工食品の包装方法であって、
    内シートが米飯加工食品を包むように包装体を二つ折りにした後、各側方を背貼り状に重ね合わせて封止し、しかる後、形成された上方の開口を封止することを特徴とする米飯加工食品の包装方法。
  2. 長さ方向に切断可能な外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされる内シートとを備え、重ね合わせた両シートのうち、シート状食品よりも外側における所定の囲い込み領域が熱溶着されると共に、外シートの分離に伴って内シートが分断されるよう構成されてなる包装体を用いた米飯加工食品の包装方法であって、
    内シートが米飯加工食品を包むように包装体を二つ折りにし、側方のアウトラインが揃うよう包装体の側部を内側に折り込んだ後、各側方を合掌貼り状に重ね合わせて封止すると共に、上方も封止することを特徴とする米飯加工食品の包装方法。
  3. 請求項1又は2に記載の米飯加工食品の包装方法に用いられる包装体であって、
    外シートは、内面に熱溶着性を有する紙質シートからなると共に、内シートは、少なくとも内面に熱溶着性を有するフィルムからなり、
    外シートの両側部に沿って複数の連通孔が形成されると共に、内シートは、その両側部が折り返されて外シートの両側部を覆うことが可能となるよう、外シートよりも幅広に形成され、
    内シートの折返し部が連通孔を介して折り返されていない側の内シートに熱溶着されることを特徴とする包装体。
  4. 請求項1又は2に記載の米飯加工食品の包装方法に用いられる包装体であって、
    外シートは、内面に熱溶着性を有する紙質シートからなると共に、内シートは、少なくとも内面に熱溶着性を有するフィルムからなり、
    外シートの両側部に沿って複数の連通孔が形成されると共に、該外シートの両側部を覆うことが可能な、少なくとも内面に熱溶着性を有する一対の帯状フィルムが設けられ、
    各帯状フィルムが連通孔を介して内シートに熱溶着されることを特徴とする包装体。
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