JP2008054524A - 密封食品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】おにぎり等の米飯加工食品や海苔等のシート状食品をそれぞれ完全な密封状態で別々に包装し、かつ、米飯加工食品を型崩れさせることなく開封性よく開封できるようにした見映えのよい密封食品包装体を提供する。
【解決手段】外シート1の分離部1aに近接した位置に切込みN1が形成される一方、内シート3は、二枚のシート材31,32の内側端縁がセンターフィルムCによって互いに接合されてなり、そのセンターフィルムCの長手方向の両端中央には切込みN2が形成され、二枚のシート材31,32のセンターフィルムCとの接合部よりも外側の部分が両外方に折り返されて折返部311,321が形成され、かつ、切込みN1,N2よりも内側の外シート1と内シート3の周縁部同士が密封接合hされ、かつ、米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにした包装材4の斜辺の折込み部41,42と、包装材4の開口部43における切込みN1,N2よりも内側の部分がそれぞれ密封接合sされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、開封後に添付の海苔等のシート状食品を手巻きするようにした手巻きおにぎり等の米飯加工食品を包装するための密封食品包装体に関する。
三角おにぎりの包装体では、従来、包装材をおにぎりに密着させておにぎりと同じ外形になるように包装していた(例えば、特許文献1参照)。しかし、最近では、柔らかく握られたおにぎりが好まれるようになり、その型崩れを防止するために、また、取り出す際におにぎりが割れないようにするために、おにぎり等の米飯加工食品が包装材に圧迫されないよう内部空間に余裕を持たせて包装するようにした食品包装体等が提案されている(例えば、特許文献2〜4参照)。
このような食品包装体は、通常、カットテープによって長手方向に分離可能な外シートと、その外シートとの間に海苔を介在させて重ね合わされる内シートとからなり、その両シートの外側の囲い込み領域が熱溶着された包装材を、二つ折りにして米飯加工食品を包んだ状態にて、その両側部及び上部開口を重ね合わせて封止し店頭に陳列される。その包装材は、カットテープによって外シートを分離した後、左右に引っ張ることによって内シートと共に左右に分割して、おにぎりを取り出せるように構成されている。
特許第3076559号公報 特開2004−81130号公報 特開2004−89130号公報 特開2004−154064号公報
しかしながら、従来の食品包装体では、開封時におにぎりの底が割れることがあった。開封時には、包装材が斜め上方の左右に向けて引っ張られることが多いが、このような場合、内シートが外シートと共に左右に持ち上げられるように分離されるため、おにぎりの側面と底が内シートによって一度に斜め上方に引っ張り上げられることとなり、特に、柔らかく握られたおにぎりでは、その底が割れやすくなり、その開封性に問題があった。このような底割れを伴う開封性の問題は、包装材をおにぎりに密着させて包装するようにした食品包装体等においても発生する。
また、上述のように内部空間に余裕を持たせるようにした食品包装体では、矩形状の二枚のシート材を二つ折りにして、その両側部及び上部開口を重ね合わせて封止しているため、三角形状のおにぎりの斜辺と両側部との間の内部空間に余裕があり過ぎて全体として嵩高く、陳列した際に何となくスッキリ感に欠け野暮ったい印象を与えるという難点があった。また、内部空間に余裕があり過ぎて嵩張る場合には変形しやすいという難点もあった。
また、外シートと内シートの間に海苔を挟んで両シートの外側の囲い込み領域を熱溶着する際に両シート間に存在する空気を排出するために、熱溶着されない通気部を設けているため、店頭に陳列している間に、おにぎりからわざわざ分離させて外シートと内シートの間に挟んである海苔が通気部を介して外部から湿気を吸収して湿ってしまい食品包装体を開封して食する際にパリパリ感を味わえなくなることがあった。そして、おにぎりを包んだ状態で二つ折りにした包装材の両側部及び上部開口が重ね合わされて封止されてはいるが、食品包装体内が完全な気密状態に密封されているわけではなく、そのため、おにぎりそのものもパサついて固くなり柔らかい新鮮な食感を味わえなくなることがあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、おにぎり等の米飯加工食品や海苔等のシート状食品をそれぞれ完全な密封状態で別々に包装し、陳列した際に見映えがよく安定感があり、かつ米飯加工食品を型崩れさせることなく開封性よく開封できる密封食品包装体を提供することを目的とする。
本発明の密封食品包装体は、長手方向の分離部1aを有する外シート1と該外シート1に重ね合わされる内シート3の間にシート状食品2を密封状態に収納してなる包装材4を二つ折りにして、その間に米飯加工食品Rを密封状態に包装してなる密封食品包装体Fであって、
前記外シート1の分離部1aの長手方向の少なくとも一端に近接した位置に、前記外シート1を分離するための起点となる切込みN1が形成される一方、前記内シート3には、長手方向の分割を容易とするための分割容易部Bが、前記外シート1の切込みN1に対応させて形成され、さらに、前記外シート1と内シート3の内側周縁部同士が密封接合hされ、かつ、前記米飯加工食品Rを密封するために、前記米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにした前記包装材4に、前記米飯加工食品Rの斜辺に対応する折込み部41,42が形成され、さらに、該折込み部41,42と、前記包装材4の開口部43における前記切込みN1よりも内側の部分と、がそれぞれ密封接合sされ、前記折込み部41,42が、二つ折りにした前記包装材4の底を底辺とする台形の斜辺をなすことを特徴とする。
このような構成によれば、シート状食品2を挟んだ外シート1と内シート3が、切込みN1よりも内側の周縁部同士が密封接合hされることによってシート状食品2が密封保存され、かつ、この外シート1と内シート3からなる包装材4内に米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにした後、米飯加工食品Rの斜辺に対応させて形成した斜辺の折込み部41,42と、前記包装材4の開口部43における前記切込みN1よりも内側部分と、がそれぞれ密封接合sされることによって米飯加工食品Rが密封保存されると共に、たとえ脱気のために外シート1と内シート3の周縁部同士が通気部oを有して密封接合hされた場合でも、シート状食品2が完全な密封状態とされ、開封時まで米飯加工食品Rとシート状食品2がそれぞれ別々に完全な密封状態に保存される。
米飯加工食品Rを食する際には、まず、外シート1の分離部1aの一端を把持して下方に引き下げ、さらに裏側に回し込んで取り去ることによって外シート1を左右に分離する。次いで、包装材4の上部両端を把持して左右に引っ張ると、センターフィルムCの長手方向に分割容易部Bが形成されているため、外シート1と共に、内シート3を左右に容易に分離することができ、おにぎりの型崩れを防ぐことができ、かつ、その米飯加工食品Rとシート状食品2はそれぞれ個別に密封状態で保存されているため、何れも新鮮な食感を味わうことができる。即ち、米飯加工食品Rが柔らかく握られたおにぎりでありシート状食品2が新鮮な海苔であれば、湿り気のないパリパリ感に包まれた柔らかなおにぎりを賞味することができる。また、折込み部41,42が、包装材4の底を底辺とする台形の斜辺をなし全体が台形状をなすので、嵩張ることがなく陳列した際にスッキリとして安定感があり商品品位が向上する。
このような密封食品包装体では、前記外シート1の切込みN1よりも内側の前記外シート1と内シート3の周縁部同士が通気部oを有して密封接合hされ、かつ、前記通気部oは前記斜辺の折込み部41,42の密封接合sによって閉塞されるようにしてもよい。このようにすれば、シート状食品2が脱気された状態で密封保存されるため完全な密封状態が維持され、開封時までシート状食品2をより一層新鮮な状態で保存することができる。
前記内シート3は、二枚のシート材31,32の内側端縁が所定の間隔をおいてセンターフィルムCによって互いに接合されてなり、かつ、前記センターフィルムCに、前記分割容易部Bが形成されてもよい。このようにすれば、開封時に、センターフィルムCの分割容易部Bから内シート3を左右に分離することができる。即ち、二枚のシート材31,32を容易かつ確実に分離することができる。
前記センターフィルムCによって所定の間隔をおいて互いに接合される前記内シート3の二枚のシート材31,32は、前記センターフィルムCとの接合部より外側の部分が両外方に折り返されて折返部311,312が形成されるようにしてもよい。このようにすれば、開封時に米飯加工食品Rに接触している折返部311,312が抵抗を受けた際に巻き返されるため引き抜き方向への力が吸収され、米飯加工食品Rの底部には引き抜き方向への力が作用しなくなり底割れ等の型崩れが防止され、米飯加工食品Rをシート状食品2で挟んだ状態で開封性よく取り出すことができる。
前記内シート3は、幅方向略中央部で接続される二枚のシート材31,32からなり、前記分割容易部Bは、該シート材31,32の接続部に形成され、該接続部より外側の部分が両外方に折り返されて折返部311,312が形成されるようにしてもよい。このようにすれば、米飯加工食品Rに接触している折返部311,312が抵抗を受けて巻き返されるため引き抜き方向への力が吸収され、米飯加工食品Rの底部には引き抜き方向への力が作用しなくなり底割れ等の型崩れが防止され、米飯加工食品Rをシート状食品2で挟んだ状態で開封性よく取り出すことができる。
前記分割容易部Bが、弱シールjであってもよい。このようにすれば、二枚のシート材31,32を弱シールjのところから容易かつ確実に分割することができる。
前記内シート3は、幅方向略中央部に前記分割容易部Bが形成された一枚のシート材からなるものであってもよい。このようにすれば、開封時に、一枚のシート材を分割容易部Bから左右に分離することができる。
前記分割容易部Bが、ハーフカットHCであってもよい。このようにすれば、センターフィルムC又は一枚のシート材をハーフカットHCのところで容易かつ確実に二枚に分割することができる。
本発明の密封食品包装体では、シート状食品を挟んだ外シートと内シートの切込みよりも内側の周縁部同士が密封接合されることによってシート状食品が密封保存され、かつ、この外シートと内シートからなる包装材内に米飯加工食品を挟んで二つ折りにした前記包装材に、前記米飯加工食品の斜辺に対応する斜辺の折込み部が形成され、その斜辺の折込み部と、前記包装材の開口部における前記切込みよりも内側部分と、がそれぞれ密封接合されるので、開封時まで米飯加工食品とシート状食品がそれぞれ別々に密封保存されるため、何れも新鮮な食感を味わうことができる。
また、折込み部が、包装材の底を底辺とする台形の斜辺をなし全体が台形状をなすので、嵩張ることがなく陳列した際にスッキリとして安定感があり商品品位が向上する。そして、開封時には、外シートを左右に分離した後、包装材の上部両端を把持して左右に引っ張ると、内シートに分割容易部が形成されているため、外シートと共に内シートを左右に分離することができ、おにぎりの底割れを防ぐことができる。さらに、外シートの切込みよりも内側の前記外シートと内シートの周縁部同士を通気部を有して密封接合し、その通気部を斜辺の折込み部を密封接合する際に閉塞するようにしてもよい。このようにすれば、シート状食品が脱気された状態で密封保存されるため完全な密封状態が維持され、開封時までシート状食品をより一層新鮮な状態で保存することができる。
本発明の実施の形態に係る密封食品包装体Fを図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、密封食品包装体Fの分解組み付け対応図、図2(a)〜(e)は包装工程の説明図、図3(a)(b)は開封方法の説明図である。これらの図に示すように、この密封食品包装体Fは、長手方向の分離部1aを有する外シート1と、その外シート1に重ね合わされる内シート3の間に、四隅を斜めに切り落とした海苔等のシート状食品2を密封状態に収納してなる包装材4を二つ折りにして、その内部に柔らかく握られたおにぎり等の米飯加工食品Rを密封状態に包装し、米飯加工食品Rを型崩れさせることなく容易に開封できるように構成される。この例では、外シート1の長手方向に形成される分離部1aは、外シート1に貼着された一対のカットテープ11,11の間に形成される。
外シート1の分離部1aの長手方向両端(又は一端)の両側には、外シート1を分離するための起点となる切込みN1,N1が形成される一方、外シート1と共に分離される内シート3は、二枚のシート材31,32の内側端縁が、所定の間隔をおいてセンターフィルムCを介したヒートシール(又は接着)等により互いに接合されてなり(接合部をドット集合帯hで示す)、その接合部より外側の部分が両外方に折り返されて折返部311,321が形成されている。
そのセンターフィルムCの長手方向には分割容易部BとしてのハーフカットHCが形成され、その両端に切込みN2が形成されている。また、内シート3の折返部311,321には、長手方向に所定の間隔をおいて複数の切込みKが幅方向に形成されている。この切込みKの外端は、折返部311,321の端縁にまで延びていてもよく切り放してもよいが、内端は、センターフィルムCとの接合部(ドット集合帯hで示す)に達しないようにしなければならない。
そして、シート状食品2を密封するために、外シート1と内シート3の切込みN1,N2よりも内側の周縁部同士が脱気のための通気部oを有してヒートシール(又は接着)等により密封接合され(その接合部を図1にドット集合帯hで示す)、かつ、米飯加工食品Rを密封するために、米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにした包装材4の斜辺の折込み部41,42と、包装材4の開口部43における切込みN1,N2よりも内側部分が、それぞれヒートシール(又は接着)等により密封接合される(その接合部を図2(d)(e)にハッチングsで示す)。
このような構成によれば、シート状食品2を挟んだ外シート1と内シート3が、その切込みN1,N2よりも内側の周縁部同士で密封接合されているので、シート状食品2が脱気された状態で密封保存され、かつ、この外シート1と内シート3からなる包装材4内に米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにしたその斜辺の折込み部41,42と、包装材4の開口部43における切込みN1,N2よりも内側部分と、がそれぞれ密封接合sされることによって米飯加工食品Rが密封保存されると共に、斜辺の折込み部41,42の密封接合sによって通気部oが閉塞されることでシート状食品2が完全な密封状態とされ、開封時まで米飯加工食品Rとシート状食品2がそれぞれ別々に密封保存される。
このような密封食品包装体Fの包装工程について、米飯加工食品Rが柔らかく握られたおにぎりであり、シート状食品2が海苔である場合を例として、図2(a)〜(e)を参照しつつ説明する。まず、二つ折りにした包装材4の中央幅方向に横置きにした米飯加工食品Rの底部を対応させて米飯加工食品Rの両側を包装材4で包む(図2(a)参照)。次いで、米飯加工食品Rの斜辺に沿って上側の包装材4の端縁を下向きに折込む(図2(b)参照)。このとき、包装材4を米飯加工食品Rに密着させずに隙間を持たせるようにする。次に、下向きに折込んだ包装材4の端縁を立ち上げて上面側に折込む(図2(c)参照)。このとき、その折込み部41,42の内端縁が、外シート1のカットテープ11,11に接触しないようにする。
次いで、密封食品包装体Fを立て置き状として、折込み部41,42を、ヒートシール等により密封接合する(その接合部を図2(d)にハッチングsで示す)。このとき、シート状食品2の四隅が斜めに切り落とされているため、その接合部に挟まれるのを回避することができる(シート状食品2が接合部に挟まれるとシール性が低下する)。また、この折込み部41,42の密封接合sにより通気部oが閉塞される。最後に、包装材4の開口部43における切込みN1,N2よりも内側部分をヒートシール等により密封接合することにより(その接合部を図2(e)に横方向のハッチングsで示す)、包装が完了する。なお、折込み部41,42の密封接合工程では、密封食品包装体Fを横置き状態としてもよい。その場合には、図2(c)に示すように折込まれた状態の密封食品包装体Fの下半分を嵌合させる凹みを形成したヒートシール用作業台を用いればよい。
このように包装された密封食品包装体Fを開封するには、まず、図3(a)に示すように、外シート1の切込みN1,N1に挟まれた端部(分離部1a)を把持して下方に引き下げ、さらに裏側に回し込んで取り去ることによって外シート1を左右に分離する。次いで、図3(b)に示すように、包装材4の上部両端を把持して左右に引っ張ると、センターフィルムCの長手方向に形成されたハーフカットHCの両端に切込みN2が形成されているため、外シート1と共に、内シート3を左右に容易かつ確実に分離することができる。その際に、内シート3に形成されている折返部311,321が、米飯加工食品Rに接触していると抵抗を受けて巻き返されるため引き抜き方向への力が吸収され、米飯加工食品Rの底部には引き抜き方向への力が作用しなくなり底割れ等の型崩れが防止され、米飯加工食品Rをシート状食品2で挟んだ状態で開封性よく取り出すことができる。
この例では、内シート3の折返部311,321に複数の切込みKが幅方向に形成されているため、より一層巻き返されやすくなり、開封性がより一層向上し、米飯加工食品Rの底割れ等の型崩れがより効果的に防止される。取り出された米飯加工食品Rとシート状食品2はそれぞれ個別に密封状態が保持されているため、何れも新鮮な食感を味わうことができる。即ち、米飯加工食品Rが柔らかく握られたおにぎりでありシート状食品2が新鮮な海苔であれば、パリパリ感に包まれた柔らかなおにぎりを賞味することができる。
図4(a)〜(d)は、密封食品包装体Fの別の包装工程を示す説明図で、この例では、まず、二つ折りにした包装材4の中央幅方向に横置きにした米飯加工食品Rの底部を対応させて米飯加工食品Rの両側を包装材4で包む(図4(a)参照)。次いで、包装材4の三辺(両側縁と開口部43)をヒートシール等により密封接合する(その接合部を図2(b)にハッチングsで示す)。次に、密封食品包装体Fを立て置き状として米飯加工食品Rの斜辺に対応させてその両側を斜めに折り込み、その斜辺の折込み部41,42をヒートシール等により密封接合する(その接合部を図2(c)にハッチングsで示す)。このとき、シート状食品2の四隅が斜めに切り落とされているため、その接合部にシート状食品2が挟まれるのを回避することができる(シート状食品2が接合部に挟まれるとシール性が低下する)。また、この折込み部41,42の密封接合sにより通気部oが閉塞される。最後に、折込み部41,42の上部と、包装材4の開口部43における切込みN1,N2よりも内側部分をヒートシール等により密封接合することにより(その接合部を図2(d)に横方向のハッチングsで示す)、包装が完了する。なお、図2(b)の段階では、開口部43を除いて両側縁のみをヒートシール等により密封接合sし、その開口部43を図2(d)の段階でヒートシール等により密封接合sしてもよい。
図5(a)(b)は、異なる包装方法により形成される密封食品包装体Fを示し、この例では、米飯加工食品Rを挟んで二つ折りにした包装材4の斜辺の折込み部41,42を背貼り状に貼り合わせて形成している。なお、「背貼り状」とは、二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とを重ね合わせる際に、二つ折りにされたうちの一方の側部の上に他方の側部が重なる状態、つまり二つ折りにされたうちの一方の側部と他方の側部とが反対面で合わさる状態を言う。この方法では、まず、二つ折りにした包装材4の中央幅方向に横置きにした米飯加工食品Rの底部を対応させて米飯加工食品Rの両側を包装材4で包み(図2(a)参照)、その状態から、開口部43を絞り込むようにして左右の両側部を背貼り状に重ね合わせ(図5(a)参照)、それぞれ重なり合った部分をヒートシール等により密接接合hした後、絞り込まれた開口部43における切込みN1,N2よりも内側部分をヒートシール等により密封接合sすることにより包装が完了する(図5(b)参照)。
更に、上述のように、包装が完了した密封食品包装体F(図5(b)参照)の斜辺の折込み部41,42を所定幅だけ合掌貼り状にヒートシールすることによって、図5(c)に示すように、斜辺の折込み部41,42に剛性のある柱h,hを形成してもよい。このようにすれば、密封食品包装体Fの斜辺の剛性が向上するため安定感が増し見映えも向上する。また、開封時には、剛性のある柱h,hを把持して左右に引っ張ることで開封作業を容易かつ確実におこなうことができる。
図6乃至図10は包装材4の異なる例を示し、前実施の形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。図6に示す例では、外シート1の長手方向に形成される分離部1aをカットテープ11で形成し、そのカットテープ11の両端の両側に切込みN1,N1を形成しており、内シート3の折返部311,321には、幅方向の切込みKは形成していない。この図6及び図1に示すような内シート3がセンターフィルムCで接合される二枚のシート材31,32からなる密封食品包装体Fにあっては、例えば図7(a)(b)に示すように、内シート3に折返部311,321が形成されていない場合であっても、上述のように、包装材4の上部両端を把持して左右に引っ張るようにして開封する場合には、米飯加工食品Rを型崩れさせることなく取り出すことができる。
図7(a)では、両シート材31,32の間隙Vの直下にセンターフィルムCのハーフカットHCを配置しているが、図7(b)では、センターフィルムCのハーフカットHCを両シート材31,32の間隙Vからオフセットさせた位置に配置して、米飯加工食品RにハーフカットHCが直接接触しないようにしている。この場合の方が、開封時に米飯加工食品Rに作用する抵抗をより少なくすることができ、型崩れをより一層効果的に防ぐことができる。また、図6に示す例では、センターフィルムCに形成したハーフカットHCの両端に切込みN2を形成しているが、その切込みN2はなくてもよい。また、切込みN2を設ける場合にはハーフカットHCを省略してもよい。また、センターフィルムCに長手方向の引き裂き容易性を備えたシート材を用いてもよく、その場合には、分割容易部としての切込みN2を両端に形成するのが望ましい。
図8に示す例では、内シート3は、幅方向略中央部で弱シールjにより接続される二枚のシート材31,32からなり、その弱シールjが分割容易部Bとされ、該分割容易部Bより外側のシート材31,32が両外方に折り返されて折返部311,312が形成されている。このような構成にすれば、センターフィルムを用いることなく、前実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。即ち、米飯加工食品Rに接触している折返部311,312が抵抗を受けて巻き返されるため引き抜き方向への力が吸収され、米飯加工食品Rの底部には引き抜き方向への力が作用しなくなり底割れ等の型崩れが防止され、米飯加工食品Rをシート状食品2で挟んだ状態で開封性よく取り出すことができる。図示の例では、突き合わせ状態で弱シールjされているため、分割が容易であり、その端部に切込みは不要である。なお、図示は省略するが、二枚のシート材31,32の内側端縁同士をラップさせて弱シールしてもよく、その場合には、分割を容易とするための切込みをシート材31,32の端部に入れるのが好ましい。
図9に示す例では、内シート3は一枚のシート材からなり、その長手方向に一対のカットテープ11,11を貼着し、その間に分割容易部BとしてのハーフカットHCを形成し、その両端に切込みN3,N3を形成している。この例では、上述のカットテープ11,11は分割ラインを規制するために貼着しているが、分割性のよいハーフカットHCを形成する場合には省いてもよく、また、切込みN3,N3も省いてもよい。あるいは、内シート3に長手方向の引き裂き容易性を備えたシート材を用いる場合には、ハーフカットHCやカットテープ11,11を省いてもよい。
図10に示す例では、外シート1を図6に示す例と同じとして、一枚のシート材からなる内シート3には、外シート1の分離部1aに対応させて分割容易部BとしてのハーフカットHCを形成し(図8のカットテープは省略している)、その両端に切込みN3,N3を形成している。この場合も、内シート3に長手方向に引き裂き容易性を有するシート材を用いれば、ハーフカットHCを省略してもよい。
なお、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、必要に応じて、設計変更や改良等を行うのは自由であり、また、各実施の形態間での構成の組み合わせ(外シートと内シートの組み合わせ等)も自由である。また、例えば、包装形態については、包装材4を米飯加工食品Rに密着させて包装するようにした形態であってもよい。また、外シートと内シートは、熱溶着性の樹脂シートの他、紙素材を熱溶着性の樹脂シートに貼り合わせたものであってもよく紙素材であってもよい。紙素材の場合、ヒートシールに代えて接着剤により接合すればよい。また、外シートと内シートの密封接合hは、通気部oを有していなくてもよい。そして、米飯加工食品Rには、三角形状や樽形状などに握られた各種おにぎりの他、鮨なども含まれる。また、シート状食品2には、シート状の海苔の他、薄焼き玉子や畳鰯なども含まれる。
本発明の実施の形態に係る密封食品包装体の分解組み付け対応図である。 (a)〜(e)は同密封食品包装体の包装工程の段階的な説明図である。 (a)(b)は同密封食品包装体の開封方法の説明図である。 (a)〜(d)は同密封食品包装体の別の包装工程の段階的な説明図である。 (a)〜(c)は同異なる包装方法により形成される密封食品包装体の説明図である。 同異なる密封食品包装体の分解組み付け対応図である。 (a)は同内シートの異なる例を示す断面図、(b)は内シートの別の例を示す断面図である。 同さらに異なる密封食品包装体の分解組み付け対応図である。 同別の密封食品包装体の分解組み付け対応図である。 同さらに別の密封食品包装体の分解組み付け対応図である。
符号の説明
1…外シート、1a…分離部、2…シート状食品、3…内シート、3a…分離部、311,321…折返部、4…包装材、41,42…折込み部、43…開口部、N1,N2,N3…切込み、HC…ハーフカット(分割容易部)、j…弱シール(分割容易部)、B…分割容易部、C…センターフィルム、R…米飯加工食品、F…密封食品包装体、o…通気部、h,s…密封接合

Claims (8)

  1. 長手方向の分離部(1a)を有する外シート(1)と該外シート(1)に重ね合わされる内シート(3)の間にシート状食品(2)を密封状態に収納してなる包装材(4)を二つ折りにして、その間に米飯加工食品(R)を密封状態に包装してなる密封食品包装体(F)であって、
    前記外シート(1)の分離部(1a)の長手方向の少なくとも一端に近接した位置に、前記外シート(1)を分離するための起点となる切込み(N1)が形成される一方、前記内シート(3)には、長手方向の分割を容易とするための分割容易部(B)が、前記外シート(1)の切込み(N1)に対応させて形成され、さらに、前記シート状食品(2)を密封するために、前記外シート(1)と内シート(3)の内側周縁部同士が密封接合(h)され、かつ、前記米飯加工食品(R)を挟んで二つ折りにした前記包装材(4)に、前記米飯加工食品(R)の斜辺に対応する折込み部(41)(42)が形成され、さらに、該折込み部(41)(42)と、前記包装材(4)の開口部(43)における前記切込み(N1)よりも内側の部分と、がそれぞれ密封接合(s)され、前記折込み部(41)(42)が、二つ折りにした前記包装材(4)の底を底辺とする台形の斜辺をなすことを特徴とする密封食品包装体。
  2. 前記外シート(1)の切込み(N1)よりも内側の前記外シート(1)と内シート(3)の周縁部同士が通気部(o)を有して密封接合(h)され、かつ、前記通気部(o)は前記斜辺の折込み部(41)(42)の密封接合(s)によって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の密封食品包装体。
  3. 前記内シート(3)は、二枚のシート材(31)(32)の内側端縁が所定の間隔をおいてセンターフィルム(C)によって互いに接合されてなり、かつ、前記センターフィルム(C)に、前記分割容易部(B)が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の密封食品包装体。
  4. 前記センターフィルム(C)によって所定の間隔をおいて互いに接合される前記内シート(3)の二枚のシート材(31)(32)は、前記センターフィルム(C)との接合部より外側の部分が両外方に折り返されて折返部(311)(312)が形成されることを特徴とする請求項3に記載の密封食品包装体。
  5. 前記内シート(3)は、幅方向略中央部で接続される二枚のシート材(31)(32)からなり、前記分割容易部(B)は、該シート材(31)(32)の接続部に形成され、該接続部より外側の部分が両外方に折り返されて折返部(311)(312)が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の密封食品包装体。
  6. 前記分割容易部(B)が、弱シール(j)であることを特徴とする請求項6に記載の密封食品包装体。
  7. 前記内シート(3)は、幅方向略中央部に前記分割容易部(B)が形成された一枚のシート材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の密封食品包装体。
  8. 前記分割容易部(B)が、ハーフカット(HC)であることを特徴とする請求項1乃至4又は7の何れかに記載の密封食品包装体。
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