JP2022091403A - 食品用包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品包装体となった状態において、好適な安定性、自立性を得ることができる食品用包装袋を提供する。【解決手段】本発明に係る食品用包装袋は、第1方向の一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシート2,3が重ね合わせられ、一端側の頂部接合部11と両側部の側部接合部12,12とにより三方が封止されて他端側が開口部13となる袋本体10を備え、一方のシート2は、上段部22、中段部23、下段部24に区画され、他方のシート3は、開封部35と、シート3の外面側から開封部35を覆ってシート3に接合される外シート5であって、摘み部51を有する外シート5とを備え、一方のシート2の上段部22、下段部24及び他方のシート3には、紙シートが用いられ、側部接合部12は、袋本体10の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成される。【選択図】図9

Description

本発明は、食品を包装するための食品用包装袋に関する。
側面形状が三角形状(主として直角三角形状)又はこれに類似する形状で、所定の厚み又は幅を有する立体形状に仕上げられたサンドイッチ等の食品がある。この食品を包装するための食品用包装袋は、図18及び図19(a)に示すものが一般的であり、新しいものでは、特許文献1に記載されたものが公知である。
食品用包装袋1’は、袋本体10’と、ヘッダ部15’とを備える。袋本体10’は、一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシート2’,3’が重ね合わせられ、一端側の頂部接合部11’と両側縁の側部接合部12’,12’とにより三方が封止され、他端側が開口部13’となるものである。ヘッダ部15’は、頂部接合部11’から突出する各シート2’,3’の突出片が適宜の箇所で互いに接合され、一体化されるものである。
ヘッダ部15’における第2のシート3’には、たとえば逆U字状の切込線32’が形成されるとともに、切込線32’を外形線とする開封片33’が形成される。第2のシート3’の内面には、開封片33’から第2のシート3’の他端側にかけて、カットテープ等の開封用条体5’が接合される。
食品用包装袋1’により包装された食品を食する際には、図19(b)に示すように、食品包装体6’において、開封片33’を摘んで引き下ろす。そうすると、開封用条体5’が引っ張られて第2のシート3’に分断開放部が形成され、この分断開放部から食品を取り出すことができる。
特開2017-171326号公報
しかしながら、従来の食品用包装袋に用いられるシートは、プラスチックシートである。プラスチックシートは、可塑性が低いため、折り曲げても元のフラットな状態に戻ろうとする。このため、食品包装体の各辺において、シートは、鮮鋭に折れ曲がらず、丸みを帯びやすい。したがって、従来の食品用包装袋においては、食品包装体となった状態において、安定性、ひいては自立性に欠点があるという問題があった。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、食品包装体となった状態において、好適な安定性、自立性を得ることができる食品用包装袋を提供することを課題とする。
本発明に係る食品用包装袋は、
第1方向の一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシートが重ね合わせられ、一端側の頂部接合部と両側部の側部接合部とにより三方が封止されて他端側が開口部となる袋本体を備え、
一方のシートは、上段部と、中段部と、下段部とに区画され、
他方のシートは、
開封部と、
シートの外面側から開封部を覆ってシートに接合される外シートであって、摘み部を有する外シートとを備え、
一方のシートの上段部、下段部及び他方のシートには、紙シートが用いられ、
側部接合部は、袋本体の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成される
食品用包装袋である。
ここで、本発明に係る食品用包装袋の一態様として、
開封部は、開口を形成可能な開封線又は開口である
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る食品用包装袋の他態様として、
頂部接合部から突出する各シートの突出片で構成されるヘッダ部を備え、
側部接合部は、袋本体の側縁及びヘッダ部の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成され、
上段部は、袋本体の上部及びヘッダ部に区画され、
下段部は、袋本体の下部に区画され、かつ、上段部と同じ高さ寸法である
との構成を採用することができる。
また、この場合、
側部接合部は、頂部接合部との交差部において屈曲した形態で帯状に形成される
との構成を採用することができる。
以上のように、本発明に係る食品用包装袋によれば、シートの一部に紙シートを用いることにより、食品包装体となった状態において、好適な安定性、自立性を得ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る食品用包装袋の分解斜視図である。 図2は、同食品用包装袋の正面図である。 図3は、同食品用包装袋の背面図である。 図4(a)は、同食品用包装袋の第1のシートの正面図である。図4(b)は、図4(a)のA-A線断面図である。 図5(a)は、同食品用包装袋の第2のシートの正面図である。図5(b)ないし(e)は、同第2のシートが備える開封線の各例の正面図である。 図6(a)ないし(c)は、同食品用包装袋を用いて食品を包装する過程の説明図である。 図7(a)ないし(d)は、図6の続きの説明図である。 図8は、同食品用包装袋により包装された食品包装体の正面側から見た斜視図である。 図9(a)は、同食品包装体の背面側から見た斜視図である。図9(b)は、同食品包装体を開封する様子の斜視図である。 図10は、同食品用包装袋の製造工程の説明図であって、第1のシート原反の製造工程の説明図である。 図11は、同食品用包装袋の製造工程の説明図であって、第2のシート原反の製造工程の説明図である。 図12は、同食品用包装袋の製造工程の説明図であって、第1のシート原反及び第2のシート原反を重ね合わせてから最終的に同食品用包装袋が完成するまでの各工程の説明図である。 図13(a)は、第1実施形態の変形例に係る食品用包装袋の第2のシートに形成される開封線の正面図である。図13(b)は、同食品用包装袋により包装された食品包装体を開封する様子の斜視図である。 図14(a)は、本発明の第2実施形態に係る食品用包装袋の第2のシートの正面図である。図14(b)ないし(e)は、同第2のシートが備える開封線の各例の正面図である。 図15(a)は、本発明の第3実施形態に係る食品用包装袋の第2のシートの正面図である。図15(b)は、同食品用包装袋により包装された食品包装体を開封する様子の斜視図である。 図16(a)は、本発明の第4実施形態に係る食品用包装袋の第2のシートの正面図である。図16(b)は、同食品用包装袋により包装された食品包装体を開封する様子の斜視図である。 図17(a)は、別の実施形態に係る食品用包装袋の第2のシートの正面図である。図17(b)は、さらに別の実施形態に係る食品用包装袋の第2のシートの正面図である。 図18は、従来の食品用包装袋の背面図である。 図19(a)は、同食品用包装袋により包装された食品包装体の背面側から見た斜視図である。図19(b)は、同食品包装体を開封する様子の斜視図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る食品用包装袋の第1実施形態として、サンドイッチの包装に用いられる食品用包装袋について、図1ないし図12を参酌して説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施形態に係る食品用包装袋1は、袋本体10と、ヘッダ部15とを備える。袋本体10は、一対のシート(第1のシート2、第2のシート3)が重ね合わせられ、接合されるものである。第1のシート2は、表シートともいい、第2のシート3は、裏シートともいう。一対のシートは、互いに直交する方向の一方が他方よりも長い形状を有し、かつ、一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する。袋本体10は、一端側の頂部接合部11と、両側部の側部接合部12,12とにより、三方が接合、封止され、他端側が開口部13となるものである。ヘッダ部15は、頂部接合部11から突出する各シート2,3の突出片が適宜の箇所で互いに接合され、一体化されるものである。なお、以下では、上記一方(図2及び図3では、上下方向)を「長手方向」又は「第1方向」といい、上記他方(図2及び図3では、左右方向)を「幅方向」又は「第2方向」という。
第1のシート2は、胴部20と、先端部21(上記突出片)とを備える。胴部20は、一端側から他端側に向かって次第に幅広となっていく形状を有する。先端部21は、胴部20の一端から延びる幅狭の形状を有する。
図4に示すように、第1のシート2は、上段部22と、中段部23と、下段部24とに区画される。上段部22は、胴部20の上部及び先端部21に区画される。下段部24は、胴部20の下部に区画される。中段部23は、上段部22及び下段部24間、すなわち、胴部20の中間部に区画される。上段部22及び下段部24は、同じ高さ寸法である。
第1のシート2は、3つのシート(中間シート25及び上下の端部シート26,26)が、縁部同士が重ね合わせられ(重ね合わせ部27)、重ね合わせ部27がヒートシールにより接合されることにより、1枚のシートにされたものである。重ね合わせ部27において、端部シート26の縁部は、中間シート25の縁部の外面側に配置され、中間シート25の縁部と端部シート26の縁部とは、中間シート25の縁部の外面と端部シート26の縁部の内面とが対向するように、重ね合わせられる。
中間シート25は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱溶着性を有するプラスチックシート(プラスチックフィルム)である。本実施形態においては、中間シート25は、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)である。なお、ポリプロピレンシート(フィルム)とは、純度100%のポリプロピレンシート(フィルム)はもちろんのこと、ポリプロピレンを主成分として、他の成分(たとえばポリエチレンといった他の樹脂成分)を含有するシート(フィルム)も含む概念である(以下、同様)。
端部シート26は、内面側に熱溶着性を有する紙、和紙、紙質又は紙様(以下、これらをまとめて「紙」という。)のシート(フィルム)である。本実施形態においては、端部シート26は、紙に二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)をラミネートした積層シート(フィルム)である。また、紙は、バイオベースポリエチレンテレフタレート(バイオベースPET、いわゆるバイオPET)を含む紙である。
上段部22は、上側の端部シート26に相当する。中段部23は、中間シート25のうち、上下の重ね合わせ部27,27を除いた部分に相当する。下段部24は、下側の端部シート26に相当する。これにより、第1のシート2において、上段部22及び下段部24は、不透明(ないし半透明)な部分となり、中段部23は、内部を視認可能な透明な部分となる。
図1ないし図3に戻り、第2のシート3は、第1のシート2の端部シート26と同様、紙のシート(フィルム)である。本実施形態においては、第2のシート3は、紙に二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)をラミネートした積層シート(フィルム)である。
第2のシート3は、胴部30と、先端部31(上記突出片)とを備える。胴部30は、一端側から他端側に向かって次第に幅広となっていく形状を有する。先端部31は、胴部30の一端から延びる幅狭の形状を有する。
本実施形態においては、胴部20,30は、台形状であり、先端部21,31は、矩形状である。このため、胴部20,30の一端(及びこれに一致する先端部21,31の他端)は、長手方向に対して直交する直線状である。言い換えれば、胴部20,30の一端は、幅方向と平行な直線状である。胴部20,30の両側縁は、長手方向に対して傾斜する直線状である。先端部21,31の両側縁は、長手方向と平行な直線状である。ただし、胴部20,30の両側縁の他端側は、切欠部14により欠如している。これにより、胴部20,30の他端側は、切欠部14の分だけ幅狭とされる。
頂部接合部11は、胴部20,30の一端に沿って第1及び第2のシート2,3をヒートシールすることにより形成される。本実施形態においては、頂部接合部11は、ヒートシールバーを用いた溶着により形成され、所定の幅を有する帯状シールである。
側部接合部12は、胴部20,30の側縁(斜辺)及び先端部21,31の側縁(縦辺)に沿って第1及び第2のシート2,3をヒートシールすることにより形成される。本実施形態においては、側部接合部12は、ヒートシールバーを用いた溶着により形成され、所定の幅を有する帯状シールである。側部接合部12の幅は、頂部接合部11の幅より小さい。具体的には、側部接合部12は、2mm以上、より好ましくは、3mm以上であって、5mm以下、より好ましくは、4mm以下の幅を有する。なお、側部接合部12は、胴部20,30の側縁(斜辺)及び先端部21,31の側縁(縦辺)に沿って形成される帯状シールである。このため、側部接合部12は、途中箇所、すなわち、頂部接合部11との交差部において屈曲した形態の帯状シールとなる。
このようにして構成された袋本体10の内部が食品の収容部となる。袋本体10における第1のシート2の内面には、内シート4が貼着される。内シート4は、たとえば他端部が二箇所でポイントシール等により接合され(接合部40)、一端側が自由端となっている。これにより、収容部内で食品が動いたとしても、内シート4が食品の表面に密着し、その動きに追従する。このため、第1のシート2は、汚れず、外観は損なわれない。
袋本体10における第2のシート3には、開封部として、開封線35が形成される。開封線35は、第2のシート3の幅方向中央部にて頂部接合部11の近傍から第2のシート3の他端側に向かって、幅広の帯状領域に設けられる。開封部の幅は、内容物(サンドイッチ)の取り出しやすさを考慮すると、内容物の幅サイズに応じて、10mm以上、又は15mm以上、又は30mm以上、又は40mm以上の適宜の値が選択される。ただし、後述の変形例で説明するとおり、左右開封構造が設けられるならば、開封部の幅は、これらの値より小さくてもよい。また、開封部の幅は、後述する外シート5の第2のシート3に対する接合代を確保するという観点から、頂部接合部11の幅(側部接合部12の内側縁との交点を両端点とする頂部接合部11の内側縁の長さ、これは、後述する食品包装体7の収容部の幅ないしサンドイッチ6の幅に相当)の90%以下、又は85%以下、又は80%以下である。
図5(a)に示すように、開封部は、第1開封線35aと、第2開封線35bとで構成される。第1開封線35aは、頂部接合部11の近傍に形成され、第2のシート3の他端側に向かって次第に幅広となっていく形状を有する切込線である。本実施形態においては、第1開封線35aは、一端が重なって次第に幅広となるように傾斜する山形(逆V字状)の切込線である。第2開封線35bは、第1開封線35aの両端から第2のシート3の他端側に向かって延びる垂直かつ一対の平行な直線状の切込線である。
図5(b)に示すように、開封線35は、全長に亘って第2のシート3の表裏を貫通する全切線である。あるいは、図5(c)に示すように、開封線35は、第2のシート3の開封線35の内側領域(遊離帯片36)及び外側領域を0.1mmないし3mm程度の細幅で連結する連結部37を、頂部接合部11側の左右一箇所(図例では、第1開封線35a及び第2開封線35bの交点部)に有する切込線である。あるいは、図5(d)に示すように、開封線35は、連結部37を広めの適宜間隔(図例では、頂部接合部11側の左右一箇所及び各第2開封線35bの一箇所)で有する切込線である。あるいは、図5(e)に示すように、開封線35は、ミシン目状ないし破線状の切込線である。
第2のシート3の外面には、外シート5が設けられる。外シート5は、第2のシート3の外面側から開封部(開封線35)を覆って封止することで、開封線35を介して外気や異物等が内部に侵入するのを防止するための封止材として機能する。外シート5は、第2のシート3の幅方向中央部にて頂部接合部11の近傍から第2のシート3の他端側に向かって、幅広の帯状領域に設けられる。外シート5の幅は、第2のシート3に対する接合代を確保するという観点から、開封部の幅の105%以上、又は110%以上、又は115%以上である。
外シート5は、本体部50と、摘み部51とを備える。本体部50は、開封線35を内包することができる大きさの形状を有し、第2のシート3の外面に接合される。摘み部51は、本体部50から第2のシート3の一端側に突出し、第2のシート3に接合されていない。本実施形態においては、外シート5、本体部50及び摘み部51は、それぞれ矩形状である。
外シート5は、第1のシート2の中間シート25と同様、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱溶着性を有するプラスチックシート(プラスチックフィルム)を所定の形状に切断したものである。あるいは、外シート5は、第1のシート2の端部シート26や第2のシート3と同様、内面側に熱溶着性を有する紙のシート(フィルム)であってもよい。本体部50は、開封線35を覆うように第2のシート3の外面に接合される。本実施形態においては、外シート5は、ポリエチレンテレフタレート(PET)のシートである。一例として、外シート5は、本体部50の内面(第2のシート3との対向面)全面にコート剤を塗布した上で、ヒートシールや自己粘着により、第2のシート3の外面に接合される。
外シート5は、第2のシート3の遊離帯片36に接合されることで、開封用シートとしても機能する。すなわち、外シート5は、第2のシート3における遊離帯片36(開封線35)の外側領域とは剥離可能であるが、遊離帯片36(開封線35の内側領域)とは剥離困難となるような適切なシール強度で、第2のシート3に接合される。本実施形態においては、外シート5は、開封線35の内側領域の所定の一部領域に1つ又は複数形成される内側接合部52により、遊離帯片36と剥離困難に接合される。
本実施形態に係る食品用包装袋1は、以上の構成からなり、次に、この食品用包装袋1を用いた食品の包装方法について、図6及び図7を参酌して説明する。なお、図6及び図7においては、第1のシート2の3段構造や側部接合部12の幅は、表していない。
まず、図6(a)に示すように、ブロワ(図示しない)で開口部13から袋本体10内に所定圧の空気を吹き込み、あるいは、吸引ヘッド(図示しない)で第1のシート2の開口部13側を吸引して持ち上げる等して、開口部13が開かれる。そして、この状態でサンドイッチ6が袋本体10内に挿入される。
サンドイッチ6が袋本体10内に収容されると、同図(b)に示すように、開口部13の開口形状は、長方形状となる。第1のシート2及び第2のシート3の各側部接合部12に跨った部分は、一対の対向する三角形状の側面部となる。第1のシート2の中間部分は、長方形状の正面部となる。第2のシート3の中間部分は、長方形状の背面部となる。
サンドイッチ6が袋本体10に収容された後、同図(c)に示すように、まず始めに、開口部13の余分なシート片(サンドイッチ6の底面からはみ出るシート片)のうち、第2のシート3のシート片(背面部のシート片)がサンドイッチ6の底面を覆うようにして折り畳まれる。次に、図7(a)に示すように、左右のいずれか一方のシート片(一方の側面部のシート片)が、先に折り畳んだ第2のシート3の上に重なるようにして折り畳まれる。次に、同図(b)に示すように、左右のいずれか他方のシート片(他方の側面部のシート片)が、同じく先に折り畳んだ第2のシート3の上に重なるようにして折り畳まれる。次に、同図(c)に示すように、残った第1のシート2のシート片(正面部のシート片)が、先に折り畳んだ左右のシート片の上に重なるようにして折り畳まれる。これにより、食品用包装袋1の開口部13は、閉塞される。
ただし、まず、正面部のシート片が折り畳まれ、次に、側面部のシート片が折り畳まれ、最後に、背面部のシート片が折り畳まれるとか、まず、背面部又は正面部のいずれか一方のシート片が折り畳まれ、次に、背面部又は正面部のいずれか他方のシート片が折り畳まれ、最後に、側面部のシート片が折り畳まれるとか、まず、側面部のシート片が折り畳まれ、次に、背面部又は正面部のいずれか一方のシート片が折り畳まれ、最後に、背面部又は正面部のいずれか他方のシート片が折り畳まれる等してもよく、四つのシート片を折り畳む順序は、特に限定されない。
開口部13が閉塞されると、テープ8が貼着されて開口部13が封止される。あるいは、ラベルが貼着されたり、シート片の折り畳んで重なり合った所定箇所がヒートシール等で接合されることにより、開口部13が封止されるようにしてもよい。
以上の工程を経て、図8及び図9(a)に示すように、食品包装体7が完成する。食品包装体7は、頂部接合部11、一対の側部接合部12,12、及び封緘された開口部13の閉塞部(底面部)によって気密状態に維持される。このため、外気や異物等が内部に侵入することはなく、包装されたサンドイッチは、所期の品質が維持される。
また、食品包装体7においては、第2のシート3の開封部(開封線35)が外シート5によって気密状態に維持される。このため、開封線35を介して外気や異物等が内部に侵入することはなく、この点でも、包装されたサンドイッチは、所期の品質が維持される。
サンドイッチを食する際には、図9(b)に示すように、摘み部51を摘んで引く。外シート5の本体部50は、第2のシート3の遊離帯片36と接合されている。このため、外シート5の摘み部51を摘んで引くと、遊離帯片36が引き下ろされて第2のシート3に開口38が形成され、この開口38からサンドイッチを取り出すことができる。
しかも、開封部(開封線35)は、食品包装体7の背面部(ヘッダ部15を除く、以下、同様)の広範囲に亘る縦長かつ幅広の帯状領域に形成される。このため、大きな開口38が形成され、サンドイッチを容易に取り出すことが可能となる。なお、このような開封部であることにより、食品包装体7において、外シート5の上端は、頂部接合部11に近接した箇所に位置し、外シート5の下端は、食品包装体7の底面部に近接した箇所に位置する。すなわち、外シート5は、食品用包装体7の背面部のほぼ全高に配置され、摘み部51は、頂部接合部11の近傍に位置する。
ここで、本実施形態に係る食品用包装袋1は、図10に示す、第1のシート2が連続する第1のシート原反2Xを製造する工程(第1工程)、図11に示す、第2のシート3が連続する第2のシート原反3Xを製造する工程(第2工程)、図12に示す、第1のシート原反2X及び第2のシート原反3Xから食品用包装袋1を製造する工程(第3工程)、を経て製造される。
図10に示すように、第1工程においては、中間シート25が連続する中間シート原反25Xがロール状に巻回されたシート原反ロールと、端部シート26が連続する端部シート原反26Xがロール状に巻回されたシート原反ロールが2つ、それぞれ回転自在に保持される。一対の端部シート原反26X,26Xは、同じ幅である。中間シート原反25X及び一対の端部シート原反26X,26Xは、各シート原反ロールから繰り出し供給される。一対の端部シート原反26X,26Xは、中間シート原反25Xを挟むようにして供給され、中間シート原反25Xの各側縁部と端部シート原反26Xの側縁部とが重ね合わせられ(重ね合わせ部27)、重ね合わせ部27がヒートシールにより接合されることにより、1枚のシート原反となる。
第2工程においては、第2のシート原反3Xがロール状に巻回されたシート原反ロールが回転自在に保持され、第2のシート原反3Xがシート原反ロールから繰り出し供給される。そして、図11に示すように、第2工程は、第2のシート原反3Xを間欠的に搬送しつつ、i)開封部(開封線35)を形成する工程(第2-1工程)、ii)開封部(開封線35)を覆うように外シート5を接合する工程(第2-2工程)を備える。
第1のシート原反2X及び第2のシート原反3Xは、このようにして製造される。そして、それぞれが一旦ロール状に巻回された後、製袋装置にロールがセットされるか、あるいは、第1のシート原反2X及び第2のシート原反3Xは、製袋装置によって製造されることで、引き続き搬送されて、第3工程に移行する。
図12に示すように、第3工程は、内シート4が接合された第1のシート原反2Xと、第2のシート原反3Xとを、内面同士が対向するように重ね合わせ、この状態で間欠的に搬送しつつ、i)頂部接合部11を形成する工程(第3-1工程)、ii)側部接合部12を形成する工程(第3-2工程、これは、第3-1工程と同時に行ってもよい。)、iii)側部接合部12の中間線に沿って側部接合部12を切断、分割することにより、食品用包装袋1を個別に分離する工程(第3-3工程)、及び、iv)切欠部14を形成する工程(第3-4工程)を備える。
なお、台形状を有するこの種の食品用包装袋1は、その形状から、シート原反2X,3Xの搬送方向に対し、横向きでかつ向きが交互に反対となるように製造される。すなわち、シート原反2X,3Xの搬送方向(MD)と直交する幅方向(TD)の一方側に開口部13が形成されるとともに、幅方向の他方側にヘッダ部15が形成される食品用包装袋1と、幅方向の他方側に開口部13が形成されるとともに、幅方向の一方側にヘッダ部15が形成される食品用包装袋1とが、交互に製造される。また、このため、第1のシート原反2Xにおいて、一対の端部シート原反26X,26Xは、同じ幅である。図12において、前者の食品用包装袋1に係る構成には、符号の後に「A」を付し、後者の食品用包装袋1に係る構成には、符号の後に「B」を付している。
第3工程の全体的な流れは、特開2005-219319号公報に記載されたものとおおむね同じである。ただし、この特許文献に記載されたものにおいて、側部接合部は、溶断により形成される。これに対し、本実施形態においては、側部接合部12は、溶着及び切断により形成される。溶着には、隣り合う食品用包装袋1,1の側部接合部12,12の幅、すなわち、側部接合部12の幅の2倍の幅を有するヒートシールバーが用いられる。このヒートシールバーは、ヘッダ部15の側縁(縦辺)に対応する端部と、本体10の側縁(斜辺)に対応する中間部とを備える。切断には、トムソン刃が用いられる。このトムソン刃は、ヘッダ部15の側縁(縦辺)に対応する端部と、袋本体10の側縁(斜辺)に対応する中間部とを備える。
以上のとおり、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、第1のシート2の一部及び第2のシート3に紙シートが用いられる。紙シートは、プラスチックシートに比べ、折り癖が付きやすい。このため、食品包装体7の各辺において、第1及び第2のシート2,3は、鮮鋭に折れ曲がり、食品包装体7は、鮮鋭な外観形状を呈する。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体7となった状態において、外観に優れ、かつ、安定性、ひいては自立性に優れるという効果がある。
また、紙シートは、プラスチックシートに比べ、剛性がある。これにより、第1及び第2のシート2,3に腰が付与され、食品包装体7となった状態において、自立性が向上するという効果がある。また、第1及び第2のシート2,3の腰により、食品包装体7の剛性が向上する。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、サンドイッチ6の型崩れ防止効果が高い。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、紙シートを用いることにより、プラスチックの使用量を削減することができる。近年は、廃棄プラスチックが全世界的な環境問題となっているが、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、この環境問題に対し、有効な対策となる。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、第1のシート2の上段部22は、袋本体10の上部及びヘッダ部15に区画され、下段部24は、袋本体10の下部に区画される。これにより、食品包装体7となった状態において、起立した状態のサンドイッチ6の正面側の上部、下部及び背面側は、不透明な上段部22、下段部24及び第2のシート3によって隠され、サンドイッチ6の正面側の中央部のみが透明な中段部23から視認可能となる。すなわち、サンドイッチのうち、一番おいしく見える中央部のみが視認可能となって強調されることとなる。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体7となった状態において、購買者の購買意欲を喚起することができる。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、側部接合部12は、袋本体10の側縁及びヘッダ部15の側縁に沿って所定の幅で、かつ、頂部接合部11との交差部において屈曲した形態で、帯状に形成される。これにより、食品包装体7となった状態において、側部接合部12は、図8及び図9(a)に示すように、後に倒れた状態となる。そうすると、ヘッダ部15は、両側に柱ができるため、起立状態となる。しかも、ヘッダ部15は、袋本体10の正面部から真っすぐに延びたフラットな状態となる。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体7となった状態において、見栄えをよくすることができるとともに、コンビニエンスストア等の店舗で陳列されている状態において、ヘッダ部15における表示を視認しやすくすることができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態においては、第1開封線35aは、第2のシート3の他端側に向かって次第に幅広となっていく形状であり、具体的には、山形(逆V字状)である。これに加え、図13に示すように、開封線35は、頂部接合部11側に、左右一対の第3開封線35c,35cを備える。第3開封線35cは、第2のシート3の幅方向外方に向かう成分を有する開封線である。第3開封線35cは、第2のシート3の幅方向に対して傾斜する方向に沿って第1開封線35aの所定部位から斜め上方に延びる直線状又は曲線状の切込線である。あるいは、第3開封線35cは、第2のシート3の幅方向に沿って第1開封線35aの所定部位から第2のシート3の幅方向外方に延びる直線状又は曲線状の切込線であってもよい。本例では、第3開封線35cは、第1開封線35aの中央の屈曲点(2本の線の交点)から第1開封線35aの延長線方向に延びる直線状の切込線である。
食品包装体7をさらに大きく開封したい場合は、第2段階の開封操作として、開口38の左右の第2のシート3を、第1開封線35a及び第3開封線35c間に形成される左右遊離片39から左右に開くようにする。左右遊離片39を摘まんで、第2のシート3の幅方向外方に引っ張れば、第3開封線35cにより第2のシート3に幅方向外方の引き裂き方向性があるため、第2のシート3は、第3開封線35cを起点として、幅方向外方に引き裂かれる。これにより、開口38を大きく開いてサンドイッチを大きく露出させることができる。なお、第2段階の開封は、左右の一方側だけを開封してもよいし、他方側だけを開封してもよい。もちろん、両方を観音開きのように開封してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る食品用包装袋の第2実施形態に係る食品用包装袋について、図14を参酌して説明する。なお、第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、開封部(開封線35)に関する点である。この点以外については、両者は、同じである。そこで、以下においては、異なる点について記載し、同じ点については、第1実施形態についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図14(a)に示すように、開封部は、第1開封線35dと、第2開封線35eとで構成される。第1開封線35dは、頂部接合部11の近傍に形成され、頂部接合部11に沿って水平な直線状の切込線である。第2開封線35eは、第1開封線35aの両端から第2のシート3の他端側に向かって延びる垂直かつ一対の平行な直線状の切込線である。開封部及び外シート5は、第1実施形態に係る開封部及び外シート5と同一の大きさを有する。
図14(b)に示すように、開封線35は、全長に亘って第2のシート3の表裏を貫通する全切線である。あるいは、図14(c)に示すように、開封線35は、第2のシート3の開封線35の内側領域(遊離帯片36)及び外側領域を0.1mmないし3mm程度の細幅で連結する連結部37を、頂部接合部11側の左右一箇所(図例では、第1開封線35d及び第2開封線35eの交点部)に有する切込線である。あるいは、図14(d)に示すように、開封線35は、連結部37を広めの適宜間隔(図例では、頂部接合部11側の左右一箇所及び各第2開封線35eの一箇所)で有する切込線である。あるいは、図14(e)に示すように、開封線35は、ミシン目状ないし破線状の切込線である。
また、第1実施形態の変形例と同様、開封線35は、頂部接合部11側に、左右一対の第3開封線を備えることもできる。たとえば、第3開封線は、第2のシート3の幅方向に対して傾斜する方向に沿って第1開封線35d又は第2開封線35eの所定部位から斜め上方に延びる直線状又は曲線状の切込線である。あるいは、第3開封線は、第2のシート3の幅方向に沿って第2開封線35eの所定部位から第2のシート3の幅方向外方に延びる直線状又は曲線状の切込線である。後者の場合、たとえば、第3開封線は、開封線35の屈曲点(第1開封線35d及び第2開封線35eの交点)から第1開封線35dの延長線方向に延びる直線状の切込線である。
以上のとおり、本実施形態に係る食品用包装袋によっても、第1実施形態に係る食品用包装袋が奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る食品用包装袋の第3実施形態に係る食品用包装袋について、図15を参酌して説明する。なお、第3実施形態が第1又は第2実施形態と異なる点は、開封部(開封線35)に関する点である。この点以外については、両者は、同じである。そこで、以下においては、異なる点について記載し、同じ点については、第1実施形態についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図15(a)に示すように、開封部は、第1開封線35fと、第2開封線35gとで構成される。第1開封線35fは、頂部接合部11の近傍及び第2のシート3の他端側に形成され、頂部接合部11に沿って水平かつ一対の平行な直線状の切込線である。第2開封線35gは、一対の第1開封線35f,35fの中央部を結ぶ垂直な直線状の切込線である。開封部及び外シート5は、第1又は第2実施形態に係る開封部及び外シート5と同一の大きさを有する。
サンドイッチを食する際には、外シート5を第2のシート3から剥がした後(第1段階の開封操作)、第2段階の開封操作として、第2開封線35gの左右の第2のシート3を、一対の第1開封線35f,35f間に形成される左右遊離片39から左右に開くようにする。左右遊離片39を摘まんで、第2のシート3の幅方向外方に引っ張れば、第1開封線35fにより第2のシート3に幅方向外方の引き裂き方向性があるため、第2のシート3は、第1開封線35fを起点として、幅方向外方に引き裂かれる。これにより、開口38を大きく開いてサンドイッチを大きく露出させることができる。なお、第2段階の開封は、左右の一方側だけを開封してもよいし、他方側だけを開封してもよい。もちろん、両方を観音開きのように開封してもよい。
以上のとおり、本実施形態に係る食品用包装袋によっても、第1又は第2実施形態に係る食品用包装袋が奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
<第4実施形態>
次に、本発明に係る食品用包装袋の第4実施形態に係る食品用包装袋について、図16を参酌して説明する。なお、第4実施形態が第1ないし第3実施形態と異なる点は、開封部に関する点、具体的には、第2のシート3において、開封操作によって遊離帯片36や左右遊離片39が開かれることにより、開口38が形成されるのではなく、遊離帯片36や左右遊離片39がなく、元から開口38が形成されている点である。この点以外については、両者は、同じである。そこで、以下においては、異なる点について記載し、同じ点については、第1実施形態についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
開封部(開口38)は、サンドイッチの取り出し容易性を考慮して、食品包装体7の背面部に対応した大きさに形成される。詳しくは、開封部は、食品包装体7の背面部の各辺を外シート5との接合幅を残して内側にオフセットした領域に形成される。このため、開封部及び外シート5は、第1ないし第3実施形態に係る開封部及び外シート5よりも大きくなる。また、外シート5が大きくなることにより、開口38の上端が頂部接合部11に近接した箇所に位置する関係で、外シート5の本体部50は、頂部接合部11に近接した箇所に接合される。このため、外シート5の摘み部51は、頂部接合部11と重なり、ヘッダ部15に進出する。
なお、外シート5に塗布されるコート剤は、食品安全上問題がないものが用いられるが、とは言っても、直接サンドイッチに接触することは避けた方がよい。そこで、本実施形態においては、外シート5の内面のうち、開口38に対応する領域(又はこれよりも若干大きな領域)には、コート剤は塗布されない。
また、開口38の頂部接合部11側(たとえば左右両角)又は開口38の第2のシート3の他端側(たとえば左右両角)に、第1実施形態の変形例に係る第3開封線と同様の開封線が形成されるならば、開口38を大きくすることができる。この場合は、開封部及び外シート5は、第1ないし第3実施形態に係る開封部及び外シート5と同一の大きさであってもよい。
以上のとおり、本実施形態に係る食品用包装袋によっても、第1ないし第3実施形態に係る食品用包装袋が奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
<その他の実施形態>
なお、本発明に係る食品用包装袋は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、外シート5は、食品包装体5の背面部に収まる大きさに形成される。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、図17(a)に示すように、外シート5は、ヘッダ部15に進出する大きさ(長さ)であってもよい。
また、上記実施形態においては、外シート5は、本体部50の全面で第2のシート3に接合される(ベタシール)。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、図17(b)に示すように、外シート5は、開封線35を取り囲む枠状の外側接合部53により第2のシート3に接合されるようにしてもよい。図例では、外側接合部53は、所定の幅を有する帯状であり、外シート5の外周から所定幅をあけて内側に形成される。これにより、外シート5の外周部は、非接合部となっている。
また、上記実施形態においては、外シート5は、ヒートシールにより第2のシート3に接合される。これは、第2のシート3が外面側にも熱溶着性を有する場合に可能となる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、外シートは、内面側に粘着性ないし接着性を有し、第2のシートに剥離自在に粘着ないし接着するものであってもよい。これは、第2のシート3が外面側に熱溶着性を有さない場合に有効である。
また、上記実施形態においては、端部シート26及び第2のシート3は、紙とプラスチックの積層シートからなる紙シートである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。端部シート及び第2のシートは、混抄紙や合成紙等からなる紙シートであってもよい。要は、端部シート及び第2のシートは、内面側に熱溶着性を有する紙シートであれば、どのような種類の紙シートであってもよい。
また、上記実施形態においては、端部シート26は、内面側に熱溶着性を有する紙シートである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。端部シートは、内面側の熱溶着性に加え、外面側にも熱溶着性を有する紙シートであってもよい。あるいは、端部シートは、外面側にのみ熱溶着性を有する紙シートであってもよい。これらの場合、中間シートの縁部と端部シートの縁部とは、中間シートの縁部の内面と端部シートの縁部の外面とが対向するように、重ね合わせられるようにすることができる。第2のシートについても、同様である。
また、食品用包装袋において、ヘッダ部は必須ではない。たとえば、ヘッダ部がなく、袋本体のみで構成される食品用包装袋であってもよい。
また、「台形状」、「三角形状」、「長方形状」、「矩形状」、「直線」、「中央部」、「端部」、「側部」、「一致」、「同一」、「平行」、「直交」といった形状、部位又は状態を特定する用語は、本発明において、そのもののほか、それに近いないし類するという意味の「略」の概念も含むものである。
また、上記実施形態においては、食品は、サンドイッチである。しかし、包装対象の食品は、食品用包装袋に収容することができる形であれば、ケーキ等の洋菓子、カステラ等の和菓子、パン、おにぎり等の米飯加工食品であってもよく、食品の種類は、特に限定されるものではない。
また、食品用包装袋に用いられる第1のシートの中間シートは、プラスチックシート(プラスチックフィルム)からなるものに限定されない。たとえば、紙又は紙質シート等、その他の材質のシート(フィルム)であってもよい。また、単一の材質のシート(フィルム)ではなく、複数の材質のシート(フィルム)を積層した積層シート(積層フィルム)であってもよい。また、シートは、たとえば、二枚のシート(フィルム)を端部同士を接合して一枚のシートにしたものや、三枚のシート(フィルム)を順次端部同士を接合して一枚のシートにしたもののように、複数枚のシート(フィルム)を用いて一枚のシートに形成したものであってもよい。また、この場合、各シート(フィルム)の材質は、異なるものであってもよい。たとえば、一部のシート(フィルム)には、プラスチックシート(プラスチックフィルム)ではなく、紙又は紙質シートを用いるようにしてもよい。なお、本発明において、シートは、厚みによって定められるものではなく、フィルムを含む概念である。
1…食品用包装袋、10…袋本体、11…頂部接合部、12…側部接合部、13…開口部、14…切欠部、15…ヘッダ部、2…第1のシート、2X…第1のシート原反、20…胴部、21…先端部、22…上段部、23…中段部、24…下段部、25…中間シート、25X…中間シート原反、26…端部シート、26X…端部シート原反、27…重ね合わせ部、3…第2のシート、3X…第2のシート原反、30…胴部、31…先端部、35…開封線、35a…第1開封線、35b…第2開封線、35c…第3開封線、35d…第1開封線、35e…第2開封線、35f…第1開封線、35g…第2開封線、36…遊離帯片、37…連結部、38…開口、39…左右遊離片、4…内シート、40…接合部、5…外シート、50…本体部、51…摘み部、52…内側接合部、53…外側接合部、6…サンドイッチ、7…食品包装体、8…テープ

Claims (4)

  1. 第1方向の一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシートが重ね合わせられ、一端側の頂部接合部と両側部の側部接合部とにより三方が封止されて他端側が開口部となる袋本体を備え、
    一方のシートは、上段部と、中段部と、下段部とに区画され、
    他方のシートは、
    開封部と、
    シートの外面側から開封部を覆ってシートに接合される外シートであって、摘み部を有する外シートとを備え、
    一方のシートの上段部、下段部及び他方のシートには、紙シートが用いられ、
    側部接合部は、袋本体の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成される
    食品用包装袋。
  2. 開封部は、開口を形成可能な開封線又は開口である
    請求項1に記載の食品用包装袋。
  3. 頂部接合部から突出する各シートの突出片で構成されるヘッダ部を備え、
    側部接合部は、袋本体の側縁及びヘッダ部の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成され、
    上段部は、袋本体の上部及びヘッダ部に区画され、
    下段部は、袋本体の下部に区画され、かつ、上段部と同じ高さ寸法である
    請求項1又は請求項2に記載の食品用包装袋。
  4. 側部接合部は、頂部接合部との交差部において屈曲した形態で帯状に形成される
    請求項3に記載の食品用包装袋。
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