JP7471132B2 - 食品用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を包装するための食品用包装袋に関する。
側面形状が三角形状(主として直角三角形状)又はこれに類似する形状で、所定の厚み又は幅を有する立体形状に仕上げられたサンドイッチ等の食品がある。この食品を包装するための食品用包装袋は、図10及び図11(a)に示すものが一般的であり、新しいものでは、特許文献1に記載されたものが公知である。
食品用包装袋1’は、袋本体10’と、ヘッダ部15’とを備える。袋本体10’は、一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシート2’,3’が重ね合わせられ、一端側の頂部接合部11’と両側縁の側部接合部12’,12’とにより三方が封止され、他端側が開口部13’となるものである。ヘッダ部15’は、頂部接合部11’から突出する各シート2’,3’の突出片が適宜の箇所で互いに接合され、一体化されるものである。
ヘッダ部15’における第2のシート3’には、たとえば逆U字状の切込線32’が形成されるとともに、切込線32’を外形線とする開封片33’が形成される。第2のシート3’の内面には、開封片33’から第2のシート3’の他端側にかけて、カットテープ等の開封用条体5’が接合される。
食品用包装袋1’により包装された食品を食する際には、図11(b)に示すように、食品包装体6’において、開封片33’を摘んで引き下ろす。そうすると、開封用条体5’が引っ張られて第2のシート3’に分断開放部が形成され、この分断開放部から食品を取り出すことができる。
特開2017-171326号公報
しかしながら、従来の食品用包装袋に用いられるシートは、プラスチックシートである。プラスチックシートは、可塑性が低いため、折り曲げても元のフラットな状態に戻ろうとする。このため、食品包装体の各辺において、シートは、鮮鋭に折れ曲がらず、丸みを帯びやすい。したがって、従来の食品用包装袋においては、食品包装体となった状態において、安定性、ひいては自立性に欠点があるという問題があった。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、食品包装体となった状態において、好適な安定性、自立性を得ることができる食品用包装袋を提供することを課題とする。
本発明に係る食品用包装袋は、
一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシートが重ね合わせられ、一端側の頂部接合部と両側部の側部接合部とにより三方が封止されて他端側が開口部となる袋本体と、頂部接合部から突出する各シートの突出片で構成されるヘッダ部とを備え、
一方のシートは、上段部と、中段部と、下段部とに区画されるように複数枚のシートを端部同士を接合して1枚のシートにしたものであり、
中段部は、台形状を有し、
下段部は、中段部に続く台形状の部分と、袋本体の開口部側の両角部に形成される切欠部により幅狭となる部分とを有し、
上段部及び下段部の各シートは、紙シートであり、
中段部のシートは、プラスチックシートであり、
他方のシートは、開封手段を備え、
側部接合部は、袋本体の側縁及びヘッダ部の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成される
食品用包装袋である。
ここで、本発明に係る食品用包装袋の一態様として、
上段部は、袋本体の上部及びヘッダ部に区画され、
下段部は、袋本体の下部に区画され、かつ、上段部と同じ高さ寸法である
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る食品用包装袋の他態様として、
他方のシートは、複数枚のシートを端部同士を接合して1枚のシートにしたものであり、他方のシートにおいて、一部のシートは、紙シートである
との構成を採用することができる。
また、この場合、
他方のシートにおいて、他のシートは、プラスチックシートである
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る食品用包装袋の別の態様として、
側部接合部は、2mm以上の幅を有する
との構成を採用することができる。
以上のように、本発明に係る食品用包装袋によれば、シートの一部に紙シートを用いることにより、食品包装体となった状態において、好適な安定性、自立性を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る食品用包装袋の分解斜視図である。 図2は、同食品用包装袋の正面図である。 図3は、同食品用包装袋の背面図である。 図4(a)は、同食品用包装袋の第1のシートの正面図である。図4(b)は、図4(a)のA-A線断面図である。 図5(a)ないし(c)は、同食品用包装袋を用いて食品を包装する過程の説明図である。 図6(a)ないし(d)は、図5の続きの説明図である。 図7は、同食品用包装袋により包装された食品包装体の正面側から見た斜視図である。 図8は、同食品用包装袋の製造工程の説明図であって、第1のシート原反の製造工程の説明図である。 図9は、同食品用包装袋の製造工程の説明図であって、第1のシート原反及び第2のシート原反を重ね合わせてから最終的に同食品用包装袋が完成するまでの各工程の説明図である。 図10は、従来の食品用包装袋の背面図である。 図11(a)は、同食品用包装袋により包装された食品包装体の背面側から見た斜視図である。図11(b)は、同食品包装体を開封する様子の斜視図である。
以下、本発明に係る食品用包装袋の一実施形態として、サンドイッチの包装に用いられる食品用包装袋について、図1ないし図9を参酌して説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施形態に係る食品用包装袋1は、袋本体10と、ヘッダ部15とを備える。袋本体10は、一対のシート(第1のシート2、第2のシート3)が重ね合わせられ、接合されるものである。第1のシート2は、表シートともいい、第2のシート3は、裏シートともいう。一対のシートは、互いに直交する方向の一方が他方よりも長い形状を有し、かつ、一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する。袋本体10は、一端側の頂部接合部11と、両側部の側部接合部12,12とにより、三方が接合、封止され、他端側が開口部13となるものである。ヘッダ部15は、頂部接合部11から突出する各シート2,3の突出片が適宜の箇所で互いに接合され、一体化されるものである。なお、以下では、上記一方(図2及び図3では、上下方向)を「長手方向」又は「第1方向」といい、上記他方(図2及び図3では、左右方向)を「幅方向」又は「第2方向」という。
第1のシート2は、胴部20と、先端部21(上記突出片)とを備える。胴部20は、一端側から他端側に向かって次第に幅広となっていく形状を有する。先端部21は、胴部20の一端から延びる幅狭の形状を有する。
図4に示すように、第1のシート2は、上段部22と、中段部23と、下段部24とに区画される。上段部22は、胴部20の上部及び先端部21に区画される。下段部24は、胴部20の下部に区画される。中段部23は、上段部22及び下段部24間、すなわち、胴部20の中間部に区画される。上段部22及び下段部24は、同じ高さ寸法である。
第1のシート2は、3つのシート(中間シート25及び上下の端部シート26,26)が、縁部同士が重ね合わせられ(重ね合わせ部27)、重ね合わせ部27がヒートシールにより接合されることにより、1枚のシートにされたものである。重ね合わせ部27において、端部シート26の縁部は、中間シート25の縁部の外面側に配置され、中間シート25の縁部と端部シート26の縁部とは、中間シート25の縁部の外面と端部シート26の縁部の内面とが対向するように、重ね合わせられる。
中間シート25は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱溶着性を有するプラスチックシート(プラスチックフィルム)である。本実施形態においては、中間シート25は、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)である。なお、ポリプロピレンシート(フィルム)とは、純度100%のポリプロピレンシート(フィルム)はもちろんのこと、ポリプロピレンを主成分として、他の成分(たとえばポリエチレンといった他の樹脂成分)を含有するシート(フィルム)も含む概念である(以下、同様)。
端部シート26は、内面側に熱溶着性を有する紙、和紙、紙質又は紙様(以下、これらをまとめて「紙」という。)のシート(フィルム)である。本実施形態においては、端部シート26は、紙に二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)をラミネートした積層シート(フィルム)である。また、紙は、バイオベースポリエチレンテレフタレート(バイオベースPET、いわゆるバイオPET)を含む紙である。
上段部22は、上側の端部シート26に相当する。中段部23は、中間シート25のうち、上下の重ね合わせ部27,27を除いた部分に相当する。下段部24は、下側の端部シート26に相当する。これにより、第1のシート2において、上段部22及び下段部24は、不透明(ないし半透明)な部分となり、中段部23は、内部を視認可能な透明な部分となる。
図1ないし図3に示すように、第2のシート3は、第1のシート2の中間シート25と同様、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱溶着性を有するプラスチックシート(プラスチックフィルム)である。本実施形態においては、第2のシート3は、第1のシート2の中間シート25と同様、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)シート(フィルム)である。これにより、第2のシート3は、長手方向及び幅方向に引き裂き方向性(直線カット性)を有する。
第2のシート3は、胴部30と、先端部31(上記突出片)とを備える。胴部30は、一端側から他端側に向かって次第に幅広となっていく形状を有する。先端部31は、胴部30の一端から延びる幅狭の形状を有する。
本実施形態においては、胴部20,30は、台形状であり、先端部21,31は、矩形状である。このため、胴部20,30の一端(及びこれに一致する先端部21,31の他端)は、長手方向に対して直交する直線状である。言い換えれば、胴部20,30の一端は、幅方向と平行な直線状である。胴部20,30の両側縁は、長手方向に対して傾斜する直線状である。先端部21,31の両側縁は、長手方向と平行な直線状である。ただし、胴部20,30の両側縁の他端側は、切欠部14により欠如している。これにより、胴部20,30の他端側は、切欠部14の分だけ幅狭とされる。
頂部接合部11は、胴部20,30の一端に沿って第1及び第2のシート2,3をヒートシールすることにより形成される。本実施形態においては、頂部接合部11は、ヒートシールバーを用いた溶着により形成され、所定の幅を有する帯状シールである。
側部接合部12は、胴部20,30の側縁(斜辺)及び先端部21,31の側縁(縦辺)に沿って第1及び第2のシート2,3をヒートシールすることにより形成される。本実施形態においては、側部接合部12は、ヒートシールバーを用いた溶着により形成され、所定の幅を有する帯状シールである。側部接合部12の幅は、頂部接合部11の幅より小さい。具体的には、側部接合部12は、2mm以上、より好ましくは、3mm以上であって、5mm以下、より好ましくは、4mm以下の幅を有する。なお、側部接合部12は、胴部20,30の側縁(斜辺)及び先端部21,31の側縁(縦辺)に沿って形成される帯状シールである。このため、側部接合部12は、途中箇所、すなわち、頂部接合部11との交差部において屈曲した形態の帯状シールとなる。
このようにして構成された袋本体10の内部が食品の収容部となる。袋本体10における第1のシート2の内面には、内シート4が貼着される。内シート4は、たとえば他端部が二箇所でポイントシール等により接合され(接合部40)、一端側が自由端となっている。これにより、収容部内で食品が動いたとしても、内シート4が食品の表面に密着し、その動きに追従する。このため、第1のシート2は、汚れず、外観は損なわれない。
ヘッダ部15における第2のシート3には、切込線32が形成される。そして、ヘッダ部15における第2のシート3には、切込線32の形成により、開封片33が形成される。開封片33は、切込線32を外形線とし、両端点間を固定端とし、一端側を自由端とするものである。本実施形態においては、切込線32は、逆U字状に形成される。これにより、開封片33は、上向きの舌片となる。
第2のシート3は、開封手段として、開封用条体34を備える。開封用条体34は、第2のシート3の内面に、開封片33から第2のシート3の他端側にかけて設けられる。開封用条体34は、たとえば、第2のシート3の幅方向中央部にて長手方向に沿って設けられる。開封用条体34は、第2のシート3の内面に、ヒートシール、接着等により接合される。一例として、開封用条体34は、この内面(第2のシート3との対向面)にコート剤を塗布した上で、熱接着や自己粘着により、第2のシート3の内面に接合される。開封用条体34は、たとえば、カットテープや糸等である。本実施形態においては、開封用条体34は、幅が5mm以上、又は10mm以上の帯状のカットテープである。カットテープは、二軸延伸ポリエステル又はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)等の熱溶着性を有するプラスチックシートを細くカットしたものである。
本実施形態に係る食品用包装袋1は、以上の構成からなり、次に、この食品用包装袋1を用いた食品の包装方法について、図5及び図6を参酌して説明する。なお、図5及び図6においては、第1のシート2の3段構造や側部接合部12の幅は、表していない。
まず、図5(a)に示すように、ブロワ(図示しない)で開口部13から袋本体10内に所定圧の空気を吹き込み、あるいは、吸引ヘッド(図示しない)で第1のシート2の開口部13側を吸引して持ち上げる等して、開口部13が開かれる。そして、この状態でサンドイッチ5が袋本体10内に挿入される。
サンドイッチ5が袋本体10内に収容されると、同図(b)に示すように、開口部13の開口形状は、長方形状となる。第1のシート2及び第2のシート3の各側部接合部12に跨った部分は、一対の対向する三角形状の側面部となる。第1のシート2の中間部分は、長方形状の正面部となる。第2のシート3の中間部分は、長方形状の背面部となる。
サンドイッチ5が袋本体10に収容された後、同図(c)に示すように、まず始めに、開口部13の余分なシート片(サンドイッチ5の底面からはみ出るシート片)のうち、第2のシート3のシート片(背面部のシート片)がサンドイッチ5の底面を覆うようにして折り畳まれる。次に、図6(a)に示すように、左右のいずれか一方のシート片(一方の側面部のシート片)が、先に折り畳んだ第2のシート3の上に重なるようにして折り畳まれる。次に、同図(b)に示すように、左右のいずれか他方のシート片(他方の側面部のシート片)が、同じく先に折り畳んだ第2のシート3の上に重なるようにして折り畳まれる。次に、同図(c)に示すように、残った第1のシート2のシート片(正面部のシート片)が、先に折り畳んだ左右のシート片の上に重なるようにして折り畳まれる。これにより、食品用包装袋1の開口部13は、閉塞される。
ただし、まず、正面部のシート片が折り畳まれ、次に、側面部のシート片が折り畳まれ、最後に、背面部のシート片が折り畳まれるとか、まず、背面部又は正面部のいずれか一方のシート片が折り畳まれ、次に、背面部又は正面部のいずれか他方のシート片が折り畳まれ、最後に、側面部のシート片が折り畳まれるとか、まず、側面部のシート片が折り畳まれ、次に、背面部又は正面部のいずれか一方のシート片が折り畳まれ、最後に、背面部又は正面部のいずれか他方のシート片が折り畳まれる等してもよく、四つのシート片を折り畳む順序は、特に限定されない。
開口部13が閉塞されると、テープ7が貼着されて開口部13が封止される。あるいは、ラベルが貼着されたり、シート片の折り畳んで重なり合った所定箇所がヒートシール等で接合されることにより、開口部13が封止されるようにしてもよい。
以上の工程を経て、図7に示すように、食品包装体6が完成する。食品包装体6は、頂部接合部11、一対の側部接合部12,12、及び封緘された開口部13の閉塞部(底面部)によって気密状態に維持される。このため、外気等が内部に侵入することはなく、包装されたサンドイッチは、所期の品質が維持される。
サンドイッチを食する際には、開封片33を摘んで引く。開封片33は、開封用条体34の一端部と接合されている。このため、開封片33を摘んで引くと、開封用条体34が引っ張られて第2のシート3に分断開放部が形成され、この分断開放部からサンドイッチを取り出すことができる。
ここで、本実施形態に係る食品用包装袋1は、図8に示す、第1のシート2が連続する第1のシート原反2Xを製造する工程(第1工程)、第2のシート3が連続する第2のシート原反3Xを製造する工程(第2工程)、図9に示す、第1のシート原反2X及び第2のシート原反3Xから食品用包装袋1を製造する工程(第3工程)、を経て製造される。
第1工程において、中間シート25が連続する中間シート原反25Xがロール状に巻回されたシート原反ロールと、端部シート26が連続する端部シート原反26Xがロール状に巻回されたシート原反ロールが2つ、それぞれ回転自在に保持される。一対の端部シート原反26X,26Xは、同じ幅である。中間シート原反25X及び一対の端部シート原反26X,26Xは、各シート原反ロールから繰り出し供給される。一対の端部シート原反26X,26Xは、中間シート原反25Xを挟むようにして供給され、中間シート原反25Xの各側縁部と端部シート原反26Xの側縁部とが重ね合わせられ(重ね合わせ部27)、重ね合わせ部27がヒートシールにより接合されることにより、1枚のシート原反となる。
第1のシート原反2Xは、このようにして製造される。そして、一旦ロール状に巻回された後、製袋装置にロールがセットされるか、あるいは、第1のシート原反2Xは、製袋装置によって製造されることで、引き続き搬送されて、次に、第3工程に移行する。なお、第2工程は、一般的な工程であるため、ここでは説明を割愛する。
図9に示すように、第3工程は、内シート4が接合された第1のシート原反2Xと、切込線32が形成されるとともに、開封用条体34が接合された第2のシート原反3Xとを、内面同士が対向するように重ね合わせ、この状態で間欠的に搬送しつつ、i)頂部接合部11を形成する工程(第3-1工程)、ii)側部接合部12を形成する工程(第3-2工程、これは、第3-1工程と同時に行ってもよい。)、iii)側部接合部12の中間線に沿って側部接合部12を切断、分割することにより、食品用包装袋1を個別に分離する工程(第3-3工程)、及び、iv)切欠部14を形成する工程(第3-4工程)を備える。
なお、台形状を有するこの種の食品用包装袋1は、その形状から、シート原反2X,3Xの搬送方向に対し、横向きでかつ向きが交互に反対となるように製造される。すなわち、シート原反2X,3Xの搬送方向(MD)と直交する幅方向(TD)の一方側に開口部13が形成されるとともに、幅方向の他方側にヘッダ部15が形成される食品用包装袋1と、幅方向の他方側に開口部13が形成されるとともに、幅方向の一方側にヘッダ部15が形成される食品用包装袋1とが、交互に製造される。また、このため、第1のシート原反2Xにおいて、一対の端部シート原反26X,26Xは、同じ幅である。図9において、前者の食品用包装袋1に係る構成には、符号の後に「A」を付し、後者の食品用包装袋1に係る構成には、符号の後に「B」を付している。
第3工程の全体的な流れは、特開2005-219319号公報に記載されたものとおおむね同じである。ただし、この特許文献に記載されたものにおいて、側部接合部は、溶断により形成される。これに対し、本実施形態においては、側部接合部12は、溶着及び切断により形成される。溶着には、隣り合う食品用包装袋1,1の側部接合部12,12の幅、すなわち、側部接合部12の幅の2倍の幅を有するヒートシールバーが用いられる。このヒートシールバーは、ヘッダ部15の側縁(縦辺)に対応する端部と、本体10の側縁(斜辺)に対応する中間部とを備える。切断には、トムソン刃が用いられる。このトムソン刃は、ヘッダ部15の側縁(縦辺)に対応する端部と、袋本体10の側縁(斜辺)に対応する中間部とを備える。
以上のとおり、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、第1のシート2の一部に紙シートが用いられる。紙シートは、プラスチックシートに比べ、折り癖が付きやすい。このため、食品包装体6の各辺において、シート2は、鮮鋭に折れ曲がり、食品包装体6は、鮮鋭な外観形状を呈する。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体6となった状態において、外観に優れ、かつ、安定性、ひいては自立性に優れるという効果がある。
また、紙シートは、プラスチックシートに比べ、剛性がある。これにより、シート2に腰が付与され、食品包装体6となった状態において、自立性が向上するという効果がある。また、シート2の腰により、食品包装体6の剛性が向上する。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、サンドイッチ5の型崩れ防止効果が高い。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、紙シートを用いることにより、プラスチックの使用量を削減することができる。近年は、廃棄プラスチックが全世界的な環境問題となっているが、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、この環境問題に対し、有効な対策となる。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、第1のシート2の上段部22は、袋本体10の上部及びヘッダ部15に区画され、下段部24は、袋本体10の下部に区画される。これにより、食品包装体6となった状態において、起立した状態のサンドイッチ5の上部及び下部は、不透明な上段部22及び下段部24によって隠され、サンドイッチ5の中央部のみが透明な中段部23から視認可能となる。すなわち、サンドイッチのうち、一番おいしく見える中央部のみが視認可能となって強調されることとなる。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体6となった状態において、購買者の購買意欲を喚起することができる。
また、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、側部接合部12は、袋本体10の側縁及びヘッダ部15の側縁に沿って所定の幅で、かつ、頂部接合部11との交差部において屈曲した形態で、帯状に形成される。これにより、食品包装体6となった状態において、側部接合部12は、図7に示すように、後に倒れた状態となる。そうすると、ヘッダ部15は、両側に柱ができるため、起立状態となる。しかも、ヘッダ部15は、袋本体10の正面部から真っすぐに延びたフラットな状態となる。したがって、本実施形態に係る食品用包装袋1によれば、食品包装体6となった状態において、見栄えをよくすることができるとともに、コンビニエンスストア等の店舗で陳列されている状態において、ヘッダ部15における表示を視認しやすくすることができる。
なお、本発明に係る食品用包装袋は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態においては、端部シート26は、紙とプラスチックの積層シートからなる紙シートである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。端部シートは、混抄紙や合成紙等からなる紙シートであってもよい。要は、端部シートは、内面側に熱溶着性を有する紙シートであれば、どのような種類の紙シートであってもよい。
また、上記実施形態においては、端部シート26は、内面側に熱溶着性を有する紙シートである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。端部シートは、内面側の熱溶着性に加え、外面側にも熱溶着性を有する紙シートであってもよい。あるいは、端部シートは、外面側にのみ熱溶着性を有する紙シートであってもよい。これらの場合、中間シートの縁部と端部シートの縁部とは、中間シートの縁部の内面と端部シートの縁部の外面とが対向するように、重ね合わせられるようにすることができる。
また、「台形状」、「三角形状」、「長方形状」、「矩形状」、「直線」、「中央部」、「端部」、「側部」、「均等」、「一致」、「平行」、「直交」といった形状、部位又は状態を特定する用語は、本発明において、そのもののほか、それに近いないし類するという意味の「略」の概念も含むものである。
また、上記実施形態においては、食品は、サンドイッチである。しかし、包装対象の食品は、食品用包装袋に収容することができる形であれば、ケーキ等の洋菓子、カステラ等の和菓子、パン、おにぎり等の米飯加工食品であってもよく、食品の種類は、特に限定されるものではない。
また、食品用包装袋に用いられる第1のシートの中間シート及び第2のシートは、プラスチックシート(プラスチックフィルム)からなるものに限定されない。たとえば、紙又は紙質シート等、その他の材質のシート(フィルム)であってもよい。また、単一の材質のシート(フィルム)ではなく、複数の材質のシート(フィルム)を積層した積層シート(積層フィルム)であってもよい。また、シートは、たとえば、二枚のシート(フィルム)を端部同士を接合して一枚のシートにしたものや、三枚のシート(フィルム)を順次端部同士を接合して一枚のシートにしたもののように、複数枚のシート(フィルム)を用いて一枚のシートに形成したものであってもよい。また、この場合、各シート(フィルム)の材質は、異なるものであってもよい。たとえば、一部のシート(フィルム)には、プラスチックシート(プラスチックフィルム)ではなく、紙又は紙質シートを用いるようにしてもよい。なお、本発明において、シートは、厚みによって定められるものではなく、フィルムを含む概念である。
1…食品用包装袋、10…袋本体、11…頂部接合部、12…側部接合部、13…開口部、14…切欠部、15…ヘッダ部、2…第1のシート、2X…第1のシート原反、20…胴部、21…先端部、22…上段部、23…中段部、24…下段部、25…中間シート、25X…中間シート原反、26…端部シート、26X…端部シート原反、27…重ね合わせ部、3…第2のシート、3X…第2のシート原反、30…胴部、31…先端部、32…切込線、33…開封片、34…開封用条体、4…内シート、40…接合部、5…サンドイッチ、6…食品包装体、7…テープ

Claims (5)

  1. 一端側よりも他端側が幅広となる形状を有する一対のシートが重ね合わせられ、一端側の頂部接合部と両側部の側部接合部とにより三方が封止されて他端側が開口部となる袋本体と、頂部接合部から突出する各シートの突出片で構成されるヘッダ部とを備え、
    一方のシートは、上段部と、中段部と、下段部とに区画されるように複数枚のシートを端部同士を接合して1枚のシートにしたものであり、
    中段部は、台形状を有し、
    下段部は、中段部に続く台形状の部分と、袋本体の開口部側の両角部に形成される切欠部により幅狭となる部分とを有し、
    上段部及び下段部の各シートは、紙シートであり、
    中段部のシートは、プラスチックシートであり、
    他方のシートは、開封手段を備え、
    側部接合部は、袋本体の側縁及びヘッダ部の側縁に沿って所定の幅で帯状に形成される
    食品用包装袋。
  2. 上段部は、袋本体の上部及びヘッダ部に区画され、
    下段部は、袋本体の下部に区画され、かつ、上段部と同じ高さ寸法である
    請求項1に記載の食品用包装袋。
  3. 他方のシートは、複数枚のシートを端部同士を接合して1枚のシートにしたものであり、他方のシートにおいて、一部のシートは、紙シートである
    請求項1又は請求項2に記載の食品用包装袋。
  4. 他方のシートにおいて、他のシートは、プラスチックシートである
    請求項3に記載の食品用包装袋。
  5. 側部接合部は、2mm以上の幅を有する
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の食品用包装袋。
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