JP2560866Y2 - 包装用袋 - Google Patents
包装用袋Info
- Publication number
- JP2560866Y2 JP2560866Y2 JP1992076178U JP7617892U JP2560866Y2 JP 2560866 Y2 JP2560866 Y2 JP 2560866Y2 JP 1992076178 U JP1992076178 U JP 1992076178U JP 7617892 U JP7617892 U JP 7617892U JP 2560866 Y2 JP2560866 Y2 JP 2560866Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- nonwoven fabric
- food
- bag body
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Packages (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Bag Frames (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防水性シートで形成し
た袋の内側に液体等の吸収材層を設けた袋体に関するも
ので、主としてサンドイッチ、ハンバーガー、魚、コロ
ッケ、唐揚げ等の食品を包装する場合に使用される。
た袋の内側に液体等の吸収材層を設けた袋体に関するも
ので、主としてサンドイッチ、ハンバーガー、魚、コロ
ッケ、唐揚げ等の食品を包装する場合に使用される。
【0002】
【従来技術とその問題点】例えば、食品を袋体で包装す
る場合には、袋の開口部を折り曲げて粘着テープ等で固
定されるのが通例である。そのため食品から液体が浸出
すると、袋体の開口部の折り目を通過して袋の外側に出
てしまう結果となり、望ましい包装状態とは言えなくな
る。実開平3−45838号公報には液体吸収シート材
で形成した袋本体の外側に防水シート材からなるカバー
体を設けた袋体が開示されているが、この袋体では液体
の吸収力が強すぎるため、食品の包装用に使用すると食
品自体が保有するべき水分までもが奪われてしまい、食
品のその弾力が失われて固くなったり表皮が乾燥して鮮
度が落ちてしまい、しかも、食品にパサツキが生じて食
感も悪くなる不都合がある。
る場合には、袋の開口部を折り曲げて粘着テープ等で固
定されるのが通例である。そのため食品から液体が浸出
すると、袋体の開口部の折り目を通過して袋の外側に出
てしまう結果となり、望ましい包装状態とは言えなくな
る。実開平3−45838号公報には液体吸収シート材
で形成した袋本体の外側に防水シート材からなるカバー
体を設けた袋体が開示されているが、この袋体では液体
の吸収力が強すぎるため、食品の包装用に使用すると食
品自体が保有するべき水分までもが奪われてしまい、食
品のその弾力が失われて固くなったり表皮が乾燥して鮮
度が落ちてしまい、しかも、食品にパサツキが生じて食
感も悪くなる不都合がある。
【0003】また、唐揚げやハンバーガー等を熱い状態
で包装をしようとすると油分が浸出するだけではなく、
袋内に蒸発した水分が滞留してしまうため、冷えると食
品がその水分で濡れてしまい味も見栄えも悪くなる不都
合がある。実開昭62−197564号公報には紙に樹
脂をラミネートしたものに多数の微細な貫通孔を設けた
ハンバーガー用の包装紙が開示されているが、この包装
紙で紙面を内側にして包装すると、ハンバーガーから浸
出する油分及び蒸発する水分が共に紙に吸収されてしま
い、逆に樹脂面を内側にして包装すると、油分の逃げ場
がなく水分の一部も残留してハンバーガーがベタついて
しまう不都合がある。
で包装をしようとすると油分が浸出するだけではなく、
袋内に蒸発した水分が滞留してしまうため、冷えると食
品がその水分で濡れてしまい味も見栄えも悪くなる不都
合がある。実開昭62−197564号公報には紙に樹
脂をラミネートしたものに多数の微細な貫通孔を設けた
ハンバーガー用の包装紙が開示されているが、この包装
紙で紙面を内側にして包装すると、ハンバーガーから浸
出する油分及び蒸発する水分が共に紙に吸収されてしま
い、逆に樹脂面を内側にして包装すると、油分の逃げ場
がなく水分の一部も残留してハンバーガーがベタついて
しまう不都合がある。
【0004】
【技術的課題】本考案は、防水性シート2で形成した袋
の内側に液体等の吸収材層を設けた袋体1において、食
品から浸出した油性分を吸収すると共に発生する水蒸気
だけを袋外に排出できるようにすることを課題としたも
のである。
の内側に液体等の吸収材層を設けた袋体1において、食
品から浸出した油性分を吸収すると共に発生する水蒸気
だけを袋外に排出できるようにすることを課題としたも
のである。
【0005】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための技術的
手段は、(イ)吸収材層を袋体1の開口周縁の長さの半
幅以下の幅を有する親油性且つ疎水性繊維からなる不織
布3で構成し、(ロ)不織布3の開口側縁5の全部又は
一部を袋体1に固着6させると共に、(ハ)不織布3固
着側のシート材に多数の小孔7、7を穿設すること、で
ある。
手段は、(イ)吸収材層を袋体1の開口周縁の長さの半
幅以下の幅を有する親油性且つ疎水性繊維からなる不織
布3で構成し、(ロ)不織布3の開口側縁5の全部又は
一部を袋体1に固着6させると共に、(ハ)不織布3固
着側のシート材に多数の小孔7、7を穿設すること、で
ある。
【0006】
【技術的手段の作用】吸収材層は親油性且つ疎水性の不
織布3で構成されているため、食品を包装する際に食品
から浸出する油性分はこの不織布3に吸収されるもの
の、水分はわずかに繊維の表面張力を利用して不織布3
やこれとシート体2との隙間に進入するだけであって、
不織布3が積極的な脱水作用を果たすことはない。親油
性且つ疎水性の不織布としては、ポリプロピレン、ポリ
ブタジェン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維
や、ポリアクリルニトリル、ポリエステル等の繊維から
なる不織布が使用でき、とりわけポリプロピレン繊維か
らなるスパンボンド布を好適に使用することができる。
織布3で構成されているため、食品を包装する際に食品
から浸出する油性分はこの不織布3に吸収されるもの
の、水分はわずかに繊維の表面張力を利用して不織布3
やこれとシート体2との隙間に進入するだけであって、
不織布3が積極的な脱水作用を果たすことはない。親油
性且つ疎水性の不織布としては、ポリプロピレン、ポリ
ブタジェン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維
や、ポリアクリルニトリル、ポリエステル等の繊維から
なる不織布が使用でき、とりわけポリプロピレン繊維か
らなるスパンボンド布を好適に使用することができる。
【0007】不織布3は袋体1の開口周縁の長さの半幅
以下の幅に形成されているため、袋体1の周壁が半分よ
り多く覆われることはない。従って、不織布3の位置す
る側を下にして食品を包装すれば浸出油性分を効率良く
吸収させることができることになる。不織布3は、透明
不透明を問わない。不織布3を固着しない側のシート体
2を透明乃至半透明シートで形成しておくと、従来から
の包装形態と同様に包装物を外側から観察することがで
きる。不織布3は、その開口側縁5の全部又は一部が袋
体1に固着6させられているため、包装物を挿入する際
に不織布3にずれが生じて挿入作業に支障が生ずること
もない。
以下の幅に形成されているため、袋体1の周壁が半分よ
り多く覆われることはない。従って、不織布3の位置す
る側を下にして食品を包装すれば浸出油性分を効率良く
吸収させることができることになる。不織布3は、透明
不透明を問わない。不織布3を固着しない側のシート体
2を透明乃至半透明シートで形成しておくと、従来から
の包装形態と同様に包装物を外側から観察することがで
きる。不織布3は、その開口側縁5の全部又は一部が袋
体1に固着6させられているため、包装物を挿入する際
に不織布3にずれが生じて挿入作業に支障が生ずること
もない。
【0008】不織布3の開口縁を固着6させた側のシー
ト材に多数の小孔7、7を穿設しておくと、唐揚げやコ
ロッケ等の加熱した食品の油性分は不織布3に吸収さ
れ、食品から発生する水分は小孔7から適度に発散させ
られる。従って、例えば豚まんやハンバーガー等を包装
したまま電子レンジで加熱しても、水蒸気等の圧力によ
って袋が破裂してしまうおそれはない。この小孔7は、
袋体1の底部を除いて設けることが望ましい。これによ
って、万一袋内に過分の油性分や水分が発生しても、袋
の外側に流出するのを防止することができる。
ト材に多数の小孔7、7を穿設しておくと、唐揚げやコ
ロッケ等の加熱した食品の油性分は不織布3に吸収さ
れ、食品から発生する水分は小孔7から適度に発散させ
られる。従って、例えば豚まんやハンバーガー等を包装
したまま電子レンジで加熱しても、水蒸気等の圧力によ
って袋が破裂してしまうおそれはない。この小孔7は、
袋体1の底部を除いて設けることが望ましい。これによ
って、万一袋内に過分の油性分や水分が発生しても、袋
の外側に流出するのを防止することができる。
【0009】尚、不織布3の開口側縁5の他に周部又は
底部をシート体2と固着一体化させたり、不織布3とシ
ート体2との接着部を点在させると、不織布3の固定状
態を安定させられるため、包装物を取り出す際に不織布
がめくれたり引っ掛かったりしない利点がある。本考案
にかかる袋は、前記した食品を包装する他通常の包装用
袋としても使用することができる。
底部をシート体2と固着一体化させたり、不織布3とシ
ート体2との接着部を点在させると、不織布3の固定状
態を安定させられるため、包装物を取り出す際に不織布
がめくれたり引っ掛かったりしない利点がある。本考案
にかかる袋は、前記した食品を包装する他通常の包装用
袋としても使用することができる。
【0010】シート体を構成する素材は、袋体の成形方
法、不織布との接着性乃至溶着性、更には食品の後加工
(例えば電子レンジで加熱するか否か等)を考慮して適
宜選択することになる。ポリプロピレン樹脂シートで袋
体を構成してポリプロピレン繊維からなる不織布吸収材
として使用すると、焼き切り乃至溶断方法による袋体の
成形及び袋と不織布との溶着が可能となり、しかも、食
品を包装したまま電子レンジで加熱させることができ
る。
法、不織布との接着性乃至溶着性、更には食品の後加工
(例えば電子レンジで加熱するか否か等)を考慮して適
宜選択することになる。ポリプロピレン樹脂シートで袋
体を構成してポリプロピレン繊維からなる不織布吸収材
として使用すると、焼き切り乃至溶断方法による袋体の
成形及び袋と不織布との溶着が可能となり、しかも、食
品を包装したまま電子レンジで加熱させることができ
る。
【0011】
【本考案の効果】食品から浸出した油性分を吸収できる
結果、食品の弾力や鮮度を維持して清潔な包装状態を保
てる利点があり、熱を持った食品を包装しても蒸発した
水分が適度に袋の外側に発散し食品にベタつきが生じる
こともない。
結果、食品の弾力や鮮度を維持して清潔な包装状態を保
てる利点があり、熱を持った食品を包装しても蒸発した
水分が適度に袋の外側に発散し食品にベタつきが生じる
こともない。
【図1】袋体の断面図
【図2】袋体の底面図
1 袋体、 2 シート体、 3 不織布、 5 不織
布の開口側縁、6 固着部、 7 小孔
布の開口側縁、6 固着部、 7 小孔
Claims (1)
- 【請求項1】 防水性シートで形成した袋の内側に液体
等の吸収材層を設けた袋体において、吸収材層を袋体の
開口周縁の長さの半幅以下の幅を有する親油性且つ疎水
性繊維からなる不織布で構成し、不織布の開口側縁の全
部又は一部を袋体に固着させ、不織布固着側のシート材
に多数の小孔を穿設した包装用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992076178U JP2560866Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-09-21 | 包装用袋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-37513 | 1992-04-17 | ||
JP3751392 | 1992-04-17 | ||
JP1992076178U JP2560866Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-09-21 | 包装用袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625141U JPH0625141U (ja) | 1994-04-05 |
JP2560866Y2 true JP2560866Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=26376632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992076178U Expired - Lifetime JP2560866Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-09-21 | 包装用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560866Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3842225B2 (ja) * | 2003-02-14 | 2006-11-08 | 朋和産業株式会社 | 食品用の包装袋およびその製造方法 |
JP2005047553A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Aoto Seitai Kk | 包装袋 |
JP2005119073A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-05-12 | Aoto Seitai Kk | ドリップ吸収シート |
JP2018090307A (ja) * | 2016-12-07 | 2018-06-14 | 山口県 | 包装容器および包装容器入り食品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5632241A (en) * | 1979-08-24 | 1981-04-01 | Mitsui Toatsu Chemicals | Composite packing bag having oil absorbing property |
JPS6185167A (ja) * | 1984-10-02 | 1986-04-30 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 健康食品 |
JPH0232977A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-02-02 | Fujipatsuku Kk | 食品包装用袋とこの袋に包装した食品 |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP1992076178U patent/JP2560866Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625141U (ja) | 1994-04-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |