JP2529558Y2 - 電子レンジ加熱調理用食品包装体 - Google Patents

電子レンジ加熱調理用食品包装体

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JP2529558Y2 JP1991089425U JP8942591U JP2529558Y2 JP 2529558 Y2 JP2529558 Y2 JP 2529558Y2 JP 1991089425 U JP1991089425 U JP 1991089425U JP 8942591 U JP8942591 U JP 8942591U JP 2529558 Y2 JP2529558 Y2 JP 2529558Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばハンバーグ等の
電子レンジ調理用食品を包装する電子レンジ加熱調理用
食品包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子レンジ調理用のハン
バーグ等の食品は、合成樹脂製フィルムや、紙と合成樹
脂の複合フィルムの縁部を熱融着することにより形成さ
れてなる包装体に密封状に包装されており、該食品を調
理する場合には、該包装体で食品を包装した状態で電子
レンジ内に収容して加熱調理する。
【0003】この加熱調理時に、食品の蒸発水分により
内部圧力が上昇するため、蒸気を放出するための開口部
を設けたり、所定圧力になるとフィルムの融着部が破断
され、この破断部から蒸発水分が排出されるように、融
着強度の弱い部分を設けたりして融着強度を調整してお
り、該蒸発水分の排出調整は食感を損なわないようにす
るために非常に重要である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記包装体は、合成樹
脂製フィルム等の縁部を熱融着する構造であるため、こ
の融着部の強度(破断する強度)を一定にするのが困難
である。すなわち、フィルム融着時の温度が高温になる
と、融着部の破断強度が強くなり、反対に、フィルム融
着時の温度が低温になると、その破断強度が弱くなる傾
向にある。また、このフィルムの破断強度は、融着時の
圧力、時間の変化においても同様に異なる。
【0005】このように融着温度等の融着条件により破
断強度が異なるため、一定の破断強度を得るためには、
常時所定の融着条件でフィルムを融着する必要がある。
しかし、フィルムの融着条件を常時一定にするのは困難
であり、このため、融着温度等にバラツキが生じた場
合、破断強度が不安定となり、蒸発水分の排出調整が困
難で、食感を損なう等品質の低下を招来する欠点があっ
た。
【0006】また、フィルムの融着条件を常時一定にす
る必要があることから、多量生産が困難であるという問
題があった。
【0007】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、融着条件にほとんど無関係に包装体本体の
融着部の破断強度を略一定にできるようにすることで、
排出される蒸発水分の調整が容易で、且つ、品質の低下
を防止することができ、しかも、多量生産に最適な電子
レンジ加熱調理用食品包装体を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案が、上記課題を解
決するために講じた技術的手段は、 食品3を包装する
ための包装体本体1の一部または全部が、シート基材10
該シート基材10の内面に設けられた吸油吸水性部材4
とを重合してなる積層シート8から構成され、前記該シ
ート基材10と吸油吸水性部材4とが、防湿性を有する熱
可塑性合成樹脂の押出ラミネート層11により重合され、
しかも、前記吸油吸水性部材4は、外側パルプ繊維層
6及び内側の熱融着性不織布層7からなり、前記不織布
層7の縁部7aが、加熱調理時に包装体本体1内部の蒸発
水分を排出できるように、破断可能に熱融着されてなる
ことにある。
【0009】
【作用】本考案の電子レンジ加熱調理用食品包装体にお
いて、不織布層7の縁部7aを熱融着することにより、融
着条件に多少のバラツキが生じた場合であっても、不織
布層7の融着部分7cの強度を略一定にすることが可能と
なる。このため、食品3を包装体本体1で包装した状態
で電子レンジにて調理する際に、食品3から蒸発水分が
発生するが、発生した蒸発水分の所定圧力により、不織
布層7の融着部分7cが破断され、この破断部から蒸発水
分が排出されることとなり、食品3を好適に加熱調理で
きる。
【0010】また、この加熱調理時に食品3から現出す
る油成分は、不織布層7に吸収されると共にパルプ繊維
層6にも吸収される。更に、蒸発水分が充分に排出され
ずに、包装体本体1内にこもり結露するようなことがあ
っても、その水分を不織布層7が迅速に吸収すると共
に、パルプ繊維層6が吸収された水分を効果的に保水す
る機能を有し、食品3がべとつくのを好適に防止できる
のである。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面に従っ
て説明する。図1〜図4において、1はハンバーグ等の
食品3を包装するための包装体本体で、この包装体本体
1は、シート基材10と該シート基材10の内面に設けられ
た吸油吸水性部材4とを重合してなる積層シート8から
構成され、前記吸油吸水性部材4は、外側のパルプ繊維
層6及び内側の熱融着性不織布層7からなる。
【0012】該シート基材10は、紙材料またはプラスチ
ックフィルムからなり、該シート基材10と前記吸油吸水
性部材4のパルプ繊維層6とが、ポリエチレン等の防湿
性を有する熱可塑性合成樹脂の押出ラミネート層11によ
り重合され、積層シート8は図4(ロ)に示す如く、そ
の縁部8a,8b,8cを熱融着することにより密封状に製袋
されている。
【0013】次に、食品3を前記包装体本体1で包装す
る場合について説明する。先ず、前記積層シート8は、
前記熱融着性不織布層7の長手方向の両端縁部7a同士を
合わせた状態で全長にわたって熱融着することにより、
筒状に形成されると共に、その筒状の一端の縁部8bが熱
融着される(図4イ参照)。
【0014】前記積層シート8の縁部8aに位置する不織
布層7の両端縁部7aの融着部分7cは、図1(ロ)に示す
如く、その繊維層は破壊されており、従って、この融着
部分7cは熱融着されていない部分7dに比し、引張り強度
及び引き裂き強度共に弱くなる。このとき、縁部8aに位
置するパルプ繊維層6は熱融着性がないため、不織布層
7と融着しない。
【0015】次に、包装体本体1にその開口する他端の
縁部8cから食品3を収納した後に、その縁部8cを熱融着
することにより、密封状に製袋する(図4ロ参照)。さ
らに、包装体本体1内の食品3を冷凍させた状態で流通
する場合には、包装体本体1が密封状であると共に、前
記シート基材10の内側のラミネート層11が防湿性を有す
ることから、食品3の水分が離散するのを効果的に防止
できる。このため、冷凍流通のような低湿度輸送であっ
ても、食品3が短時間で乾燥してしまうおそれはない。
【0016】次に、包装体で包装した状態の食品3を電
子レンジで加熱調理用する場合には、電子レンジから発
生するマイクロ波が食品3内に吸収され、食品3が加熱
される。この加熱時に、食品3より蒸発水分が発生し、
包装体本体1内の圧力が上昇するが、所定の圧力になる
と、前記不織布層7の融着部分7cに亀裂13が発生する
(図2ロ参照)。
【0017】さらに、この内圧により、不織布層7の融
着部分7cの亀裂13が大きくなると共に、不織布層7の融
着部分7cとパルプ繊維層6とが剥離する(図3イ参
照)。尚、これらパルプ繊維層6と不織布層7とは、そ
れぞれの繊維の絡みあいと僅かな熱により重合されてお
り、強固な接着力は有しておらず、前記の通り融着もし
ていない。
【0018】さらに、不織布層7の融着部分7cが完全に
破断することにより、この不織布層7の破断部15から蒸
発水分が放出される(図3ロ参照)。尚、積層シート8
の縁部8b,8cにおいても破断する場合もある。また、こ
の加熱時に排出されない蒸発水分がある場合に、この蒸
発水分が包装体本体1内にこもることとなるが、吸油吸
水性部材4が蒸発水分を吸湿及び吸水する。また、食品
3から油成分等が現出しても、吸油吸水性部材4が吸油
するため、食品3の表面が水っぽくなったりして食感を
損なうこともない。
【0019】しかも、パルプ繊維層6が不織布層7で吸
水された水分を保水し、従って、パルプ繊維層6が飽和
状態になるまでは、水分が食品3に逆戻りすることはな
く、吸水性に優れている。また、上記包装体の製造に際
し、積層シート8の融着条件に多少のバラツキがあった
場合でも、不織布層7の熱融着部7cの融着強度は、ある
一定以上となることがなく、加熱調理時の破断強度を安
定させることができ、ピロー包装機等による量産を容易
に実現できる。
【0020】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、包装体本体1の形状は食品3の種類に応じて
任意に設計変更自在であり、例えば、図5に示すよう
に、積層シート8の不織布層7と熱融着性を有するフィ
ルム17の縁部を融着した袋体状のものであっても良い。
また、上記実施例では、包装体本体1を積層シート8に
て袋状に形成したが、該包装体本体1は、図6に示すよ
うに、合成樹脂容器20の上面開口部21を前記積層シート
8で密封状に閉塞したものであっても良い。
【0021】更に、パルプ繊維層6は吸油吸水性を有す
るパルプ繊維を含むものであれば良い。
【0022】
【考案の効果】本考案の電子レンジ加熱調理用食品包装
体は、以上説明したように、不織布層の熱融着部の融着
強度は、熱融着されていない部分よりも弱くなるため、
加熱調理時に、不織布層は熱融着部をきっかけとして破
断し、更に、互いに熱融着されることのないパルプ繊維
層と熱融着性不織布層とを容易に剥離させて食品からの
蒸発水分の放出が可能となる。従って、仮に、包装体本
体の製造時の融着温度等に多少のバラツキがあった場合
でも、従来の合成樹脂フィルムからなる包装体に比し、
包装体本体の融着条件にほとんど無関係に包装体本体の
融着部分の破断強度を略一定にすることができる。この
結果、排出される蒸発水分の調整が容易で、且つ、味覚
を損なうことなく品質の低下を好適に防止することがで
きる。
【0023】また、上記の如く、包装体本体の融着条件
にほとんど無関係に包装体本体の融着部分の破断強度を
略一定にすることができることから、多量生産を容易に
実現でき、実用的価値は著大である。
【0024】更に、吸油吸水性部材は、外側のパルプ繊
維層及び内側の熱融着性不織布層からなるため、パルプ
繊維層が不織布層で吸水された水分を保水し、パルプ繊
維層が飽和状態になるまでは、水分が食品に逆戻りする
ことはなく、吸水性に優れている。
【0025】しかも、前記シート基材の内側のラミネー
ト層が防湿性を有することから、包装体本体内の食品を
冷凍させた状態で流通する場合には、包装体本体が密封
状であると共に、食品の水分が離散するのを効果的に防
止できる。このため、冷凍流通のような低湿度輸送であ
っても、食品が短時間で乾燥してしまうおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、(イ)は全体断面
図、(ロ)は要部断面図。
【図2】包装体本体の熱融着部分を示し、(イ)は加熱
調理前の断面図、(ロ)は不織布層の融着部分に亀裂が
生じた状態の断面図。
【図3】包装体本体の熱融着部分を示し、(イ)は不織
布層とパルプ繊維層とが剥離する状態の断面図、(ロ)
は包装体本体の融着部分が完全に破断した状態の断面
図。
【図4】本考案の包装体本体を示し、(イ)は食品を包
装する前の斜視図、(ロ)は食品を包装した状態の斜視
図。
【図5】本考案の他の実施例を示す全体断面図。
【図6】本考案の他の実施例を示す全体断面図。
【符号の説明】
1…包装体本体、3…食品、4…吸油吸水性部材、6…
パルプ繊維層、7…不織布層、8…積層シート、10…シ
ート基材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品3を包装するための包装体本体1の一
    部または全部が、シート基材10と該シート基材10の内面
    に設けられた吸油吸水性部材4とを重合してなる積層シ
    ート8から構成され、前記該シート基材10と吸油吸水性
    部材4とが、防湿性を有する熱可塑性合成樹脂の押出ラ
    ミネート層11により重合され、しかも、前記吸油吸水性
    部材4は、外側のパルプ繊維層6及び内側の熱融着性不
    織布層7からなり、前記不織布層7の縁部7aが、加熱調
    理時に包装体本体1内部の蒸発水分を排出できるよう
    に、破断可能に熱融着されてなる電子レンジ加熱調理用
    食品包装体。
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