JPH07257633A - 吸液性包装材料 - Google Patents
吸液性包装材料Info
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- JPH07257633A JPH07257633A JP5036094A JP5036094A JPH07257633A JP H07257633 A JPH07257633 A JP H07257633A JP 5036094 A JP5036094 A JP 5036094A JP 5036094 A JP5036094 A JP 5036094A JP H07257633 A JPH07257633 A JP H07257633A
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- JP
- Japan
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- sheet
- packaging material
- liquid
- absorbent
- fiber sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】使用されている外側シートおよび内側シートの
間の接着強度が強く、また、水滴や油、結露等を吸収で
き、食感の低下防止効果が十分な包装材料を提供する。 【構成】疎水性繊維シートと吸液性繊維シートとの積層
体からなる内側シートの吸液性繊維シート面に、不通気
性の外側シートを貼り合わせてなる包装材料であって、
両シートを、塗布面積率が20〜60%の部分的接着剤
層により貼り合わせたことを特徴とする、吸液性包装材
料。印刷層は、外側シートの内側シートとの積層面に形
成されることが好ましい。
間の接着強度が強く、また、水滴や油、結露等を吸収で
き、食感の低下防止効果が十分な包装材料を提供する。 【構成】疎水性繊維シートと吸液性繊維シートとの積層
体からなる内側シートの吸液性繊維シート面に、不通気
性の外側シートを貼り合わせてなる包装材料であって、
両シートを、塗布面積率が20〜60%の部分的接着剤
層により貼り合わせたことを特徴とする、吸液性包装材
料。印刷層は、外側シートの内側シートとの積層面に形
成されることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装した食品の余剰水
分を吸収することのできる包装材料に関する。
分を吸収することのできる包装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、店頭で加温され販売される食品
(例えば饅頭や鯛焼き、大判焼き、焼き芋)などの、水
蒸気を放出する食品を、プラスチックフィルムからなる
袋に入れると、水蒸気が結露して食品に水分が付き、食
感を損ねるという問題があった。このため、これらの食
品は紙製の袋に入れられることが多かったが、紙製の袋
は一般的に強度が弱く、さらに食品の水蒸気を吸収(吸
湿)すると、いっそう袋が破れ易くなるという問題があ
った。また、食品等を包装材料に包装し、そのまま電子
レンジで加温することも行われているが、包装材料の種
類によっては上記と同様の問題があった。さらに、食品
が冷凍食品である場合は、いわゆるドリップが生じるこ
とがあり、包装材料には高い耐水性および吸液性が要求
される。
(例えば饅頭や鯛焼き、大判焼き、焼き芋)などの、水
蒸気を放出する食品を、プラスチックフィルムからなる
袋に入れると、水蒸気が結露して食品に水分が付き、食
感を損ねるという問題があった。このため、これらの食
品は紙製の袋に入れられることが多かったが、紙製の袋
は一般的に強度が弱く、さらに食品の水蒸気を吸収(吸
湿)すると、いっそう袋が破れ易くなるという問題があ
った。また、食品等を包装材料に包装し、そのまま電子
レンジで加温することも行われているが、包装材料の種
類によっては上記と同様の問題があった。さらに、食品
が冷凍食品である場合は、いわゆるドリップが生じるこ
とがあり、包装材料には高い耐水性および吸液性が要求
される。
【0003】このような包装材料として、例えば実開平
4−3964号公報には、不織布等の吸湿・吸油・通気
性及び熱接着可能な内側シートと、熱接着可能な樹脂で
コーティングされた外側シートとを、部分的に熱接着し
た積層体、さらに、上記積層体の内側シートに小孔を設
けた積層体からなる包装材料が記載されている。また、
実開平1−138733号公報には、外側シートとして
のプラスチックフィルムと内側シートとしての包水量3
0g/m2 以上の繊維ウエブとを部分的に接着積層した
包装材料が記載されている。
4−3964号公報には、不織布等の吸湿・吸油・通気
性及び熱接着可能な内側シートと、熱接着可能な樹脂で
コーティングされた外側シートとを、部分的に熱接着し
た積層体、さらに、上記積層体の内側シートに小孔を設
けた積層体からなる包装材料が記載されている。また、
実開平1−138733号公報には、外側シートとして
のプラスチックフィルムと内側シートとしての包水量3
0g/m2 以上の繊維ウエブとを部分的に接着積層した
包装材料が記載されている。
【0004】これらの包装材料は、内側シートを内面側
として袋状等に形成されて使用され、食品を包装して加
温した際に生じる水蒸気や、揚げ物等から分離してくる
油などを、内側シートが吸収するものである。
として袋状等に形成されて使用され、食品を包装して加
温した際に生じる水蒸気や、揚げ物等から分離してくる
油などを、内側シートが吸収するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開平
4−3964号公報に記載された包装材料は、内側シー
トと外側シートとを、部分的に熱接着したものであるた
め、両者の層間の接着強度が弱いという問題があった。
上記のように接着強度が弱いと、外装袋として使用した
場合、流通時に破袋するという不都合が生じることがあ
る。また、実開平1−138733号公報に記載された
包装材料は、水分を吸収するシートが内容物(食品)に
接しているため、結露の付着等による食感の低下防止効
果が低いものであった。そこで本発明は、上記問題を解
消し、各シートの接着強度が強く、食感の低下防止効果
が十分な、食品等の包装材料を提供するものである。
4−3964号公報に記載された包装材料は、内側シー
トと外側シートとを、部分的に熱接着したものであるた
め、両者の層間の接着強度が弱いという問題があった。
上記のように接着強度が弱いと、外装袋として使用した
場合、流通時に破袋するという不都合が生じることがあ
る。また、実開平1−138733号公報に記載された
包装材料は、水分を吸収するシートが内容物(食品)に
接しているため、結露の付着等による食感の低下防止効
果が低いものであった。そこで本発明は、上記問題を解
消し、各シートの接着強度が強く、食感の低下防止効果
が十分な、食品等の包装材料を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、疎水
性繊維シートと吸液性繊維シートとの積層体からなる内
側シートの吸液性繊維シート面に、不通気性の外側シー
トを貼り合わせてなる包装材料であって、両シートを部
分的接着剤層により貼り合わせたことを特徴とする、吸
液性包装材料である。
性繊維シートと吸液性繊維シートとの積層体からなる内
側シートの吸液性繊維シート面に、不通気性の外側シー
トを貼り合わせてなる包装材料であって、両シートを部
分的接着剤層により貼り合わせたことを特徴とする、吸
液性包装材料である。
【0007】本発明において、必要に応じて形成される
印刷層は、外側シートの内側シートとの積層面に形成さ
れることが好ましい。上記疎水性シートは、熱接着性の
ある材料であることが好ましく、また、部分的接着剤層
の塗布面積率は、20〜60%であることが好ましい。
印刷層は、外側シートの内側シートとの積層面に形成さ
れることが好ましい。上記疎水性シートは、熱接着性の
ある材料であることが好ましく、また、部分的接着剤層
の塗布面積率は、20〜60%であることが好ましい。
【0008】
【作用】上記本発明の吸液性包装材料は、内側シートが
内表面を形成するように、例えば袋状の容器として使用
される。そして、本発明の包装材料に食品等を包装した
場合、内容物から放出される水滴やドリップ、油等は、
内表面にある内側シートの疎水性繊維シートを通り、そ
の外側の吸液性繊維シートに吸収される。また、内容物
から発生した水蒸気は、同様に疎水性繊維シートを通
り、さらに吸液性繊維シートを通って外側シートの内側
に到達する。外側シートは不通気性であり、水蒸気はこ
こで止まる。水蒸気の温度が冷え、水滴(結露)となれ
ば、該水滴は外側シートの内側に位置する吸液性繊維シ
ートに吸収される。そして、吸収された水等は、吸液性
繊維シートに保持され、また、疎水性繊維シートが設け
られているため内容物側に戻ることがない。
内表面を形成するように、例えば袋状の容器として使用
される。そして、本発明の包装材料に食品等を包装した
場合、内容物から放出される水滴やドリップ、油等は、
内表面にある内側シートの疎水性繊維シートを通り、そ
の外側の吸液性繊維シートに吸収される。また、内容物
から発生した水蒸気は、同様に疎水性繊維シートを通
り、さらに吸液性繊維シートを通って外側シートの内側
に到達する。外側シートは不通気性であり、水蒸気はこ
こで止まる。水蒸気の温度が冷え、水滴(結露)となれ
ば、該水滴は外側シートの内側に位置する吸液性繊維シ
ートに吸収される。そして、吸収された水等は、吸液性
繊維シートに保持され、また、疎水性繊維シートが設け
られているため内容物側に戻ることがない。
【0009】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の包装材料の一実施例を示す断面
図、図2は同実施例の説明平面図である。
する。図1は本発明の包装材料の一実施例を示す断面
図、図2は同実施例の説明平面図である。
【0010】本発明の包装材料は、疎水性繊維シート1
と吸液性繊維シート2との積層体からなる内側シート3
の吸液性繊維シート2面に、不通気性の外側シート4を
貼り合わせてなる包装材料であって、両シートを部分的
接着剤層5を介して貼り合わせたものである。
と吸液性繊維シート2との積層体からなる内側シート3
の吸液性繊維シート2面に、不通気性の外側シート4を
貼り合わせてなる包装材料であって、両シートを部分的
接着剤層5を介して貼り合わせたものである。
【0011】上記疎水性繊維シート1としては、例えば
ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のプラスチック繊維からなる不織布が好適に使用で
きる。このシートは、熱接着性のある材料であることが
好ましい。より具体的には、株式会社クラレから販売さ
れている「ミクロフレックス」(商品名)や、ユニチカ
株式会社から販売されている「エルベス」(商品名)、
ユニテック株式会社から販売されている「ソフロン」
(商品名)などが使用できる。
ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のプラスチック繊維からなる不織布が好適に使用で
きる。このシートは、熱接着性のある材料であることが
好ましい。より具体的には、株式会社クラレから販売さ
れている「ミクロフレックス」(商品名)や、ユニチカ
株式会社から販売されている「エルベス」(商品名)、
ユニテック株式会社から販売されている「ソフロン」
(商品名)などが使用できる。
【0012】また、吸液性繊維シート2としては、パル
プ100%のシートやパルプを主体とするシートが好適
に使用でき、より具体的には、株式会社クラレから販売
されている「クラフレックス」(商品名)などが使用で
きる。
プ100%のシートやパルプを主体とするシートが好適
に使用でき、より具体的には、株式会社クラレから販売
されている「クラフレックス」(商品名)などが使用で
きる。
【0013】上記疎水性繊維シート1と吸液性繊維シー
ト2は、その全面が接着されていることが好ましい。両
者の積層方法は、本発明の用途から、シートの通気性、
通液性を損なわない方法が選択される。具体的には、接
着剤を用いたドライラミネート法が好適である。本発明
ではこの両者の積層体を内側シート3として使用する。
ト2は、その全面が接着されていることが好ましい。両
者の積層方法は、本発明の用途から、シートの通気性、
通液性を損なわない方法が選択される。具体的には、接
着剤を用いたドライラミネート法が好適である。本発明
ではこの両者の積層体を内側シート3として使用する。
【0014】本発明の外側シートと4しては、包装材料
に一般的に使用される、プラスチックフィルム等の不通
気性の材料が使用される。金属箔や紙等をプラスチック
フィルムにラミネートしたもの、金属や無機化合物の蒸
着層を形成したプラスチックフィルムも本発明の外側シ
ート4として使用することができる。なお、電子レンジ
用に使用する場合は、金属の層は使用できない。
に一般的に使用される、プラスチックフィルム等の不通
気性の材料が使用される。金属箔や紙等をプラスチック
フィルムにラミネートしたもの、金属や無機化合物の蒸
着層を形成したプラスチックフィルムも本発明の外側シ
ート4として使用することができる。なお、電子レンジ
用に使用する場合は、金属の層は使用できない。
【0015】印刷層6を形成する場合、外側シート4が
透明であれば、外側シート4の内側シート3と積層され
る面に、印刷層6を形成することが好ましい。このよう
にすることにより、印刷層6のインクが内容物に接する
ことがなく衛生的であり、また、平滑なプラスチックフ
ィルム上に印刷し、これを反対面から(フィルムを通し
て)見せることとなるので、優れた意匠性を発揮する、
といったメリットがある。
透明であれば、外側シート4の内側シート3と積層され
る面に、印刷層6を形成することが好ましい。このよう
にすることにより、印刷層6のインクが内容物に接する
ことがなく衛生的であり、また、平滑なプラスチックフ
ィルム上に印刷し、これを反対面から(フィルムを通し
て)見せることとなるので、優れた意匠性を発揮する、
といったメリットがある。
【0016】上記内側シート3と外側シート4は、部分
的接着剤層5により貼り合わされる。部分的接着剤層5
は、例えばグラビアコート、ロールコート等の方法によ
り、内側シート3または外側シート4のいずれかの面に
塗布形成され、図示のように、内側シート3の吸液性繊
維シート2面に外側シート4が貼り合わせられる。
的接着剤層5により貼り合わされる。部分的接着剤層5
は、例えばグラビアコート、ロールコート等の方法によ
り、内側シート3または外側シート4のいずれかの面に
塗布形成され、図示のように、内側シート3の吸液性繊
維シート2面に外側シート4が貼り合わせられる。
【0017】部分的接着剤層5に使用する接着剤は、上
記内側シート3と外側シート4を接着できれば任意の材
料が使用できるが、ポリエステルウレタン系、あるいは
ポリエーテル系の、溶剤型または無溶剤型の接着剤(1
液型もしくは2液硬化型)が好適に使用できる。
記内側シート3と外側シート4を接着できれば任意の材
料が使用できるが、ポリエステルウレタン系、あるいは
ポリエーテル系の、溶剤型または無溶剤型の接着剤(1
液型もしくは2液硬化型)が好適に使用できる。
【0018】接着剤層5の塗布面積率は、20〜60%
とすることが好ましい。これより塗布面積を多くする
と、吸水機能が落ちるという問題があり、逆にこれより
小さいと、包装材料のラミネート強度が弱くなるという
問題がある。なお、接着剤の塗布パターンは、格子状あ
るいはランダムであって構わないが、図2に示すような
ストライプ状や波線状等の平行線状、あるいはドット状
(水玉状)とすれば、包装材料を袋状としてその四辺を
ヒートシールして密封した場合であっても、十分な通気
性が確保される。
とすることが好ましい。これより塗布面積を多くする
と、吸水機能が落ちるという問題があり、逆にこれより
小さいと、包装材料のラミネート強度が弱くなるという
問題がある。なお、接着剤の塗布パターンは、格子状あ
るいはランダムであって構わないが、図2に示すような
ストライプ状や波線状等の平行線状、あるいはドット状
(水玉状)とすれば、包装材料を袋状としてその四辺を
ヒートシールして密封した場合であっても、十分な通気
性が確保される。
【0019】すなわち、本発明の包装材料を袋状とした
場合に、図示のように接着剤をストライプ状に塗布すれ
ば、未接着部分が通気路となり、袋状容器内部で発生し
た水蒸気は、接着剤未塗布部分を透過して内側シート3
の外側に出て、内側シート3と外側シート4の間の未接
着部分(図1において符号7で示す部分)を通って包装
材料の端部から外部に放出される。
場合に、図示のように接着剤をストライプ状に塗布すれ
ば、未接着部分が通気路となり、袋状容器内部で発生し
た水蒸気は、接着剤未塗布部分を透過して内側シート3
の外側に出て、内側シート3と外側シート4の間の未接
着部分(図1において符号7で示す部分)を通って包装
材料の端部から外部に放出される。
【0020】また、上述した接着剤に、一般の印刷用イ
ンクを混合するなどして顔料を含有させて着色しておく
とともに、塗布パターンを模様ないしは文字とすること
により、意匠上の効果を得るようにしてもよい。
ンクを混合するなどして顔料を含有させて着色しておく
とともに、塗布パターンを模様ないしは文字とすること
により、意匠上の効果を得るようにしてもよい。
【0021】上述のようにして得られた本発明の吸液性
包装材料は、内側シート3が内表面を形成するように容
器状として使用される。容器の形態は任意であるが、三
方ないしは四方シール袋などの袋状容器が好適に採用で
きる。このほか、箱状容器(カートン)の形状に形成し
たり、別体に作成された箱状容器の内面に本発明の包装
材料を配置するといった使用方法も可能である。
包装材料は、内側シート3が内表面を形成するように容
器状として使用される。容器の形態は任意であるが、三
方ないしは四方シール袋などの袋状容器が好適に採用で
きる。このほか、箱状容器(カートン)の形状に形成し
たり、別体に作成された箱状容器の内面に本発明の包装
材料を配置するといった使用方法も可能である。
【0022】<実施例1>厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを外側シートとして準
備し、このフィルムの片面に、ウレタン系インキにより
印刷層を形成した。また、内側シートとして、ポリプロ
ピレン繊維不織布(坪量20g/m2 )/パルプシート
(坪量10g/m2 )の積層構造からなるシート(商品
名:PMシート、株式会社クラレ製)を準備した。この
ポリエチレンテレフタレートフィルムの印刷面に、ポリ
エステルウレタン系2液硬化型接着剤を図2に示したス
トライプ状(塗布部分の幅:5mm、隙間10mm)に塗布
し、その上に内側シートのパルプシート面を重ね、圧着
して本発明の包装材料を得た。この包装材料は、外側シ
ートと内側シートの接着強度(接着剤層により接着され
ている部分)が250g/15mm幅と良好で、輸送テスト
において破袋などの問題がなかった。
エチレンテレフタレートフィルムを外側シートとして準
備し、このフィルムの片面に、ウレタン系インキにより
印刷層を形成した。また、内側シートとして、ポリプロ
ピレン繊維不織布(坪量20g/m2 )/パルプシート
(坪量10g/m2 )の積層構造からなるシート(商品
名:PMシート、株式会社クラレ製)を準備した。この
ポリエチレンテレフタレートフィルムの印刷面に、ポリ
エステルウレタン系2液硬化型接着剤を図2に示したス
トライプ状(塗布部分の幅:5mm、隙間10mm)に塗布
し、その上に内側シートのパルプシート面を重ね、圧着
して本発明の包装材料を得た。この包装材料は、外側シ
ートと内側シートの接着強度(接着剤層により接着され
ている部分)が250g/15mm幅と良好で、輸送テスト
において破袋などの問題がなかった。
【0023】<実施例2>実施例1で得られた本発明の
包装材料を、大きさ280×230mmに断裁し、ポリプ
ロピレン繊維不織布面を内側にして2つ折りにし、周縁
の二辺をヒートシールして一端が開口した袋状容器を得
た。この袋状容器に、内容物としてハンバーガー1ケを
入れて、開口部をヒートシールして密封した。そして、
この包装体を出力500wの電子レンジで30秒間加熱
したところ、袋状容器の破損や破裂は認められなかっ
た。加熱終了後、袋状容器を開封して内容物を取り出し
てみたところ、水滴の付着等は認められず、良好な食感
を呈した。
包装材料を、大きさ280×230mmに断裁し、ポリプ
ロピレン繊維不織布面を内側にして2つ折りにし、周縁
の二辺をヒートシールして一端が開口した袋状容器を得
た。この袋状容器に、内容物としてハンバーガー1ケを
入れて、開口部をヒートシールして密封した。そして、
この包装体を出力500wの電子レンジで30秒間加熱
したところ、袋状容器の破損や破裂は認められなかっ
た。加熱終了後、袋状容器を開封して内容物を取り出し
てみたところ、水滴の付着等は認められず、良好な食感
を呈した。
【0024】<実施例3>実施例2で使用したのと同じ
袋状容器に、内容物として(プレ)フライドポテトを1
00g入れて、開口部をヒートシールして密封した。そ
して、この包装体を出力500wの電子レンジで60秒
間加熱したところ、袋状容器の破損や破裂は認められな
かった。また、加熱終了後、袋状容器を開封して内容物
を取り出してみたところ、内容物から染みだした油がパ
ルプシートに吸収されていることが認められた。また、
食品の表面には余分な油および水滴の付着等は認められ
ず、良好な食感を呈した。
袋状容器に、内容物として(プレ)フライドポテトを1
00g入れて、開口部をヒートシールして密封した。そ
して、この包装体を出力500wの電子レンジで60秒
間加熱したところ、袋状容器の破損や破裂は認められな
かった。また、加熱終了後、袋状容器を開封して内容物
を取り出してみたところ、内容物から染みだした油がパ
ルプシートに吸収されていることが認められた。また、
食品の表面には余分な油および水滴の付着等は認められ
ず、良好な食感を呈した。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の包装材料は
内容物から放出される余剰の水分や油分等の液体、およ
び内容物の水蒸気に由来する水滴等を吸収することがで
きる。従って、本発明の包装材料を用いることにより、
温かい食品を包装した場合や、食品を包装して電子レン
ジで再加熱した場合であっても、食品表面に余分な水分
や油分が付着せず、良好な食感を維持することができ
る。
内容物から放出される余剰の水分や油分等の液体、およ
び内容物の水蒸気に由来する水滴等を吸収することがで
きる。従って、本発明の包装材料を用いることにより、
温かい食品を包装した場合や、食品を包装して電子レン
ジで再加熱した場合であっても、食品表面に余分な水分
や油分が付着せず、良好な食感を維持することができ
る。
【0026】また、本発明の包装材料は外側シートと内
側シートとを部分的接着剤層により積層しており、両シ
ートの接着強度が十分で、外装袋として使用した場合
に、流通上の破袋といった問題が生じない。さらに、接
着剤の種類や塗布量、塗布パターンや塗布面積率を変え
ることにより、積層の接着強度を容易に変えることがで
き、目的に応じた適切な接着強度を簡単に得ることがで
きる。さらに、接着剤の塗布パターンを選択することに
より、十分な通気性を確保することができるので、袋状
容器を作成して内容物を密封した場合であっても、発生
した水蒸気を外部に放出でき、電子レンジでの加熱時に
容器が破裂するといった問題が起こらない。
側シートとを部分的接着剤層により積層しており、両シ
ートの接着強度が十分で、外装袋として使用した場合
に、流通上の破袋といった問題が生じない。さらに、接
着剤の種類や塗布量、塗布パターンや塗布面積率を変え
ることにより、積層の接着強度を容易に変えることがで
き、目的に応じた適切な接着強度を簡単に得ることがで
きる。さらに、接着剤の塗布パターンを選択することに
より、十分な通気性を確保することができるので、袋状
容器を作成して内容物を密封した場合であっても、発生
した水蒸気を外部に放出でき、電子レンジでの加熱時に
容器が破裂するといった問題が起こらない。
【図1】本発明の包装材料の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1に示した実施例の説明平面図である。
1……疎水性繊維シート 2……吸液性繊維シート 3……内側シート 4……外側シート 5……部分的接着剤層 6……印刷層
Claims (5)
- 【請求項1】疎水性繊維シートと吸液性繊維シートとの
積層体からなる内側シートの吸液性繊維シート面に、不
通気性の外側シートを貼り合わせてなる包装材料であっ
て、両シートを部分的接着剤層により貼り合わせたこと
を特徴とする、吸液性包装材料。 - 【請求項2】外側シートの内側シートとの積層面に、印
刷層が形成されていることを特徴とする、請求項1に記
載の吸液性包装材料。 - 【請求項3】疎水性繊維シートは、熱接着性のある材料
であることを特徴とする、請求項1に記載の吸液性包装
材料。 - 【請求項4】部分的接着剤層の塗布面積率が、20〜6
0%であることを特徴とする、請求項1に記載の吸液性
包装材料。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
の吸液性包装材料を、内側シートが内表面を形成するよ
うに容器状とした、吸液性を有する包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036094A JPH07257633A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 吸液性包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036094A JPH07257633A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 吸液性包装材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257633A true JPH07257633A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12856731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036094A Pending JPH07257633A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 吸液性包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07257633A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080062A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-03-19 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 包装材料用シーラント、包装材料および食品包装体 |
JP2002308322A (ja) * | 2001-04-09 | 2002-10-23 | Tokai Aluminum Foil Co Ltd | 包装材 |
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1994
- 1994-03-22 JP JP5036094A patent/JPH07257633A/ja active Pending
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