JP2539810Y2 - 加温食品用包装材料 - Google Patents

加温食品用包装材料

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JP2539810Y2
JP2539810Y2 JP1991008168U JP816891U JP2539810Y2 JP 2539810 Y2 JP2539810 Y2 JP 2539810Y2 JP 1991008168 U JP1991008168 U JP 1991008168U JP 816891 U JP816891 U JP 816891U JP 2539810 Y2 JP2539810 Y2 JP 2539810Y2
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啓明 佐々木
光司 吉田
秀樹 山本
和也 菊地
康宏 炭田
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Toppan Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ファーストフード店や
コンビニエンスストア等で販売しているハンバーカー、
フライドチキン等の加温食品を持ち帰る際に使用する
袋、箱等に使用する包装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ファーストフード店やコンビニエ
ンスストアが多くなり、これらの店では一般のお菓子や
食品の他、持ち帰り調理食品を扱うのが特徴となってい
る。この持ち帰り食品としては、ハンバーカー、ホット
ドッグ等の加温状態の食品もあり、これら食品は油性食
品であるため、最内層に合成樹脂フィルムを用いた、例
えばアルミニウム箔/紙/ポリエチレン層、紙/ポリエ
チレン層からなる袋、箱等に収納するか、ワックス含浸
紙からなる袋に収納して持ち帰っていたのが一般的であ
った。
【0003】前記材料からなる袋、または箱は、油性食
品であっても油の浸み出しはないが、加温状態の食品を
包装する際、袋、箱等の容器の内外の温度差により、容
器内面に結露し、この結露した水が食品に移行してしま
うため、持ち帰った食品の食感を損なうことがあった。
【0004】また、フライドチキン等のように油であげ
表面に油が多量に付いている食品の場合、加温食品であ
るために生じる前記の問題の他、過剰の油が油滴として
食品の表面に付着し、食感を損なうことがあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上のよう
にファーストフード店やコンビニエンスストア等で発売
している持ち帰り用加温状態の食品を包装しても、結露
または油滴による食感の低下を小さくした加温食品用包
装材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、紙単体または
紙を含む積層材料からなる基材の内面に、ポリオレフィ
ン系樹脂層、吸水性および/または吸油性の樹脂層、ヒ
ートシール性を有する不織布を順次設けたことを特徴と
する加温食品用包装材料である。また、本考案は、ヒー
トシール性を有する不織布の代わりに無サイズ紙と穴の
開いた熱接着性フィルムとの積層材料を用いた加温食品
用包装材料である。
【0007】さらに、本考案は、基材に発泡合成樹脂層
を設けた加温食品用包装材料である。
【0008】
【作用】本考案の包装材料の内面には、吸水性を有する
樹脂層が設けられているので加温食品を収納しても、内
面に結露が発生せず、袋、箱として使用できる。また、
基材と内面層の間に吸水性および/または吸油性を有す
る樹脂層を設けることにより、水蒸気を多く発生する、
いわゆる水分の多い食品であっても内面に結露が発生せ
ず安心して使用することができる。また、水蒸気による
結露が防止できるばかりでなく、フライドチキンのよう
に油が多い食品の油滴の防止も同時に達成できる。さら
に、基材と吸水性および/または吸油性の樹脂層との間
に、ポリオレフィン系樹脂層が設けられているので、水
蒸気を多く発生する食品を包装しても、ポリオレフィン
系樹脂層に遮断されて外面の紙への影響はほとんど無
い。さらにまた、基材に発泡合成樹脂層を設けることに
より、耐熱性を良好にし、保温性を良好とするばかりで
なく、外気の影響を小さくし、結露の発生を少なくする
ことができる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の包装材料の一実施例を示す
断面図で、紙単体または紙を含む積層材料からなる基材
1の内面にポリオレフィン系樹脂層2を介して吸水性お
よび/または吸油性を有する樹脂層3とヒートシール性
を有する内面層4を設けた加温食品用包装材料である。
【0010】油分の多いフライドチキンのような食品の
場合、前記樹脂層3として吸水性樹脂と吸油性樹脂とを
混合した状態、または重ねた状態で使用するのが好まし
い。
【0011】一方基材1は、紙単体または紙を含む積層
材料だけでなく、図3に示すように発泡ポリエチレンの
ような発泡合成樹脂層5を設け、断熱性、保温性を向上
させることがより効果的である。ここで、ポリオレフィ
ン系樹脂層2は、ポリエチレン、ポリプロピレンのよう
な合成樹脂層からなり、また内面層4は、ポリエチレン
不織布のような吸水性、ヒートシール性を有する不織布
か、吸水性の優れた無サイズ紙4aと穴の開いたポリエ
チレンのような熱接着性フィルム4bを積層した積層材
料を用いても同等の効果を発揮することができる(図2
参照)。
【0012】また、吸水性および/または吸油性を有す
る樹脂層3に用いる吸水性樹脂としては、デンプン−ア
クリル酸ソーダグラフト重合体、デンプン−アクリロニ
トリルグラフト重合体の加水分解物、一部架橋されたデ
ンプン−ポリ(メタ)アクリル酸共重合体、一部架橋さ
れたデンプン−ポリメタクリル酸メチルの加水分解物、
及び上記物質の塩等のデンプン−グラフト重合系のも
の、あるいはメタクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体
の加水分解物に代表される架橋合成樹脂系のものが挙げ
られる。吸油性樹脂としては、アクアリックKA−OA
100(日本触媒工業製)がある。この吸水性樹脂と吸
油性樹脂を併用する場合は、混合するか、積層して使用
すればよく、その使用量は重量比で98:2〜2:98
の範囲で用いればよい。
【0013】そして、樹脂層を設ける手段は、ポリアミ
ド系樹脂、線状熱可塑性ポリエステル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ゴム等のバインダー樹脂と
共に溶剤に分散させて塗工して形成する。また、他の方
法は、第4図に示すように、内面層4を繰り出して水平
状態にしたらスプレーまたはパウダ装置にて吸水性樹脂
粉末、吸油性樹脂粉末を散布し、吸水性および/または
吸油性の樹脂層3を形成し、他方から繰り出した板紙等
の基材1との間にT−ダイからポリエチレンを押し出し
ポリオレフィン系樹脂層2として、基材1と内面層4を
積層して包装材料とした。
【0014】〈試験例1〉 図1および図2に示した包装材料を袋にし、この袋にフ
ァーストフード店で購入した加温状態のハンバーカーを
2個ずつ収納密閉し、30分経過した時に、袋内面への
結露の発生を確認したところ結露は観察されなかった。
また、これと同時にアルミニウム箔/紙/ポリエチレン
フィルムからなる材料で袋を作製し、前記と同様にハン
バーカーを収納密閉したところ結露し、袋内面に水滴が
発生した。
【0015】〈試験例2〉 図4の方式により、内面層4としてタオル紙(坪量50
g/m2 )、吸水性および/または吸油性の樹脂層3と
して粒径0.02〜0.2mmの吸油性樹脂(アクアリ
ックKA−OA100 日本触媒工業製)50重量部と
粒径0.02mmの吸水性樹脂(アクアリックCAML
−20 日本触媒工業製)50重量部を混合した粉末を
散布し、2g/m2 の厚さに形成した。また、基材1と
して板紙(坪量320g/m2 三菱ハイパール)を用
い、前記内面層4とをT−ダイから押し出したポリエチ
レン(30μm)をポリオレフィン系樹脂層2として貼
り合わせて包装材料Aを得た。これと同時に前記吸水性
樹脂のみで樹脂層3を形成(塗布量2g/m2 )させた
以外は、包装材料Aの場合と同様の材料、方法で包装材
料を作製し、包装材料Bを得た。包装材料Aと包装材料
Bとでそれぞれカートンを作製し、それぞれのカートン
に揚げたてのフライドチキンを入れ、室温に放置した状
態で30分後のフライドチキンの状態、カートンの底部
状態を観察した。その結果両者とも水滴の付着は見られ
なかったが、包装材料Aで作製したカートンは油の浸み
出しがなく、フライドチキンも揚げたての状態であった
のに対して、包装材料Bで作製したカートンは、油の浸
み出しがあり、フライドチキンも揚げたての状態とは異
なりぐちゃっとした状態になっていた。
【0016】
【考案の効果】本考案の包装材料は、以上の構成からな
るので、袋、箱等の容器に加工でき、ファーストフード
店やコンビニエンスストアで持ち帰り用加温食品を収納
しても、容器内面に結露による水滴または油滴の発生が
なく、食品に水滴または油滴が移行することがなく、食
感を著しく損なうことがない。このとき包装材料中に断
熱性を有する層を設けることにより、容器の内外の温度
差による影響の発生を遅らせることができるので、より
結露の発生を抑えることができ、より効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材料の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の包装材料の別の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の包装材料のさらに別の実施例を示す断
面図である。
【図4】本発明の包装材料の製造方法の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1‥‥基材 2‥‥ポリオレフィン系樹脂層 3‥‥吸水性および/または吸油性の樹脂層 4‥‥内面層 4a‥無サイズ紙 4b‥熱接着性フィルム 5‥‥発泡合成樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/34 D21H 1/02 C 27/36 1/08 5/00 Z (72)考案者 炭田 康宏 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 溝渕 良一 (56)参考文献 実開 平1−169323(JP,U) 実開 平1−114578(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙単体または紙を含む積層材料からなる基
    材、ポリオレフィン系樹脂層、吸水性および/または吸
    油性の樹脂層、内面層、が順次積層された加温食品用包
    装材料であって、前記内面層がヒートシール性を有する
    不織布であることを特徴とする加温食品用包装材料。
  2. 【請求項2】前記内面層が無サイズ紙と穴の開いた熱接
    着性フィルムとの積層材料であることを特徴とする請求
    項1記載の加温食品用包装材料。
  3. 【請求項3】前記紙単体または紙を含む積層材料からな
    る基材に、発泡合成樹脂層を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載の加温食品用包装材料。
JP1991008168U 1990-04-26 1991-01-29 加温食品用包装材料 Expired - Lifetime JP2539810Y2 (ja)

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JP2-44881 1990-04-26
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JPH0489756U JPH0489756U (ja) 1992-08-05
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JP3516758B2 (ja) * 1995-01-27 2004-04-05 興陽製紙株式会社 食品容器用白板紙

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JPH055004Y2 (ja) * 1988-05-19 1993-02-09
JPH02131885U (ja) * 1989-03-31 1990-11-01

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