JP4634659B2 - 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱 - Google Patents

段ボールシートおよびこれを用いた包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP4634659B2
JP4634659B2 JP2001204727A JP2001204727A JP4634659B2 JP 4634659 B2 JP4634659 B2 JP 4634659B2 JP 2001204727 A JP2001204727 A JP 2001204727A JP 2001204727 A JP2001204727 A JP 2001204727A JP 4634659 B2 JP4634659 B2 JP 4634659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
packaging box
water
cardboard sheet
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001204727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003020066A (ja
Inventor
健 大谷
卓也 戸口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokan Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokan Kogyo Co Ltd filed Critical Tokan Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001204727A priority Critical patent/JP4634659B2/ja
Publication of JP2003020066A publication Critical patent/JP2003020066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4634659B2 publication Critical patent/JP4634659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、保冷または保温輸送に適した包装箱に用いる段ボールシートおよび包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表側ライナと裏側ライナとの間に中芯を配した耐水性を有する紙製の段ボール原紙を用いた包装箱として、本出願人は既に、特開平11−236071号の魚箱などに用いることができる環境に優しい段ボールシート及び段ボール箱の発明や、特開2000−72183の青果物の鮮度を維持するようにした包装箱に係る発明を提案し、相応の成果を挙げている。
これら従来の発明では、包装箱の収納物に水分が付着している場合に、包装箱の内壁面側となる裏側ライナは耐水性を有して、包装箱の強度を維持することができると共に、収納物のために適度な水分を保持することができるようになっている。
一方、配送に際して保冷輸送や保温輸送が行われる場合には、包装箱内の収納物に結露が生じて水滴が包装箱の内部に溜まりやすい。
一例を挙げるならば、収納物が缶ビールの場合、これを宅配する際に保冷輸送を行うと缶ビールを輸送中に冷やすことができ、配達先には冷えた缶ビールを届けることができるので鮮度を保ったまま直ちに飲用に供することができるが、保冷輸送時には缶ビールの表面に結露が生じ、水滴が包装箱の内部に溜まりやすい。
このような場合、従来のような耐水性や水を弾く性質を有する段ボールでは、水分を収納スペースから除去することができず、内部に水が溜まったままとなるので配達先での取り扱いが煩わしくなり、逆に透水性を有する段ボールでは水分を吸着して型くずれしたり強度が損なわれるなどの欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、耐水性を有する段ボールシートの表側ライナには印刷を施して美粧性を備え、裏側ライナには吸水ライナを一体に設けて、収納物に付着する水滴を吸水ライナに吸収させるようにした保冷・保温輸送に適した包装箱用の段ボールシートを提供することにある。
この発明の別の課題は上記段ボールシートを用いた包装箱を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、請求項1の段ボールシートの発明では、
表側ライナと裏側ライナとの間に中芯を配した耐水性を有する紙製の段ボールシートにおいて、
前記表側ライナの表面は印刷が施されて印刷層が形成され、アンカーコートによりポリエチレンテレフタレートの保護フィルムで被覆されており、
前記裏側ライナの表面はポリエチレンフィルムを介して吸水ライナが積層されており、
前記アンカーコートと前記保護フィルムとの間に低密度ポリエチレンフィルムが介設されてなり、
前記保護フィルムを包装箱の外表面となし、前記吸水ライナを包装箱の内表面となす、という技術的手段を講じている。
また、請求項の発明では、前記吸水ライナが、クラフト紙、エンボス加工紙または不織布からなっている、という技術的手段を講じている。
【0005】
次ぎに、請求項の保冷または保温輸送可能な包装箱の発明では、
請求項1または2に記載の段ボールシートを用い、保護フィルムが包装箱の外表面となり、吸水ライナが包装箱の内表面となるように形成されて、包装箱の収納物に付着した水分を吸水ライナが吸収して、表側ライナには浸透させないようにしてなる、という技術的手段を講じている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の保冷または保温輸送可能な包装箱に用いる段ボールシートの好適実施例を図面を参照して説明する。
図1は参考例としての保冷または保温輸送可能な包装箱に用いる段ボールシートの断面を示すものであって、この段ボールシート1は紙製であって、表側ライナ2と、裏側ライナ10と、上記表側ライナ2と裏側ライナ10との間に配した中芯15とを備えている。
【0007】
上記表側ライナ2は、本実施例の場合、230g/m 厚のコートボール紙からなっており、その表面には印刷が施されて印刷層3を形成している。
この印刷の一例としてはグラビア印刷が好ましいが、その他公知の印刷を施すこともできる。
この印刷層3の表面にはアンカーコート剤が塗布されてアンカーコート層4を形成しており、その上に保護フィルム層6として、12μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが一体に積層されている。
【0008】
ここで、本発明の実施例である保冷または保温輸送可能な包装箱に用いる段ボールシートは、上記参考例のアンカーコート層4の上に、15μm厚の低密度ポリエチレンフィルム5を介して前記保護フィルム6をラミネートにより一体に積層している(図2参照)。
これにより、表側ライナ2の表面には保護フィルム層6が形成され、この保護フィルム層6は包装箱の形成時に外表面となるので、包装箱の表面同士が擦れたりぶつかったりしても傷がつかず、印刷層3を保護することができるので、美粧性を有することができる。
【0009】
次ぎに、上記裏側ライナ10は、本実施例の場合、170g/m 厚のコートボール紙からなっており、その表面には15μm厚の低密度ポリエチレンフィルム11を介してクラフト紙等の吸水ライナ12が接合されている。
ここで、上記低密度ポリエチレンフィルム11に代えて、高密度のものを用いてもよい。
この吸水ライナ12は、本実施例の場合、50g/m のクラフト紙からなっているが、これに替えて、エンボス加工紙または不織布などの吸水性並びに断熱性を有するシートを一体に接合してもよい。
【0010】
次ぎに、中芯15は、120g/m からなっており、耐水性を有することが好ましい。
そして、この耐水性中芯15は、酢酸ビニル系あるいは耐水化した殿粉糊などの耐水糊16を介して表側ライナ2の内表面および裏側ライナ10の内表面にそれぞれ糊付け接合されている。
中芯15に対する耐水性の付与は、その片面、もしくはその両面に例えばポリエチレンフィルムをラミネートするなどの公知構成を用いることができる。
【0011】
このようにして構成された段ボールシート1を用いて包装箱が形成される。
包装箱は、箱本体とそれに外嵌する外蓋とからなる化粧箱のような形状(図3参照)や、蓋を有さず箱型に一体に形成されたものなど、適宜形状とすることができる。
その際に、段ボールシート1の表側ライナ2の表面となる保護フィルム層6が包装箱の外壁表面となり、裏側ライナ10の表面となる吸水ライナ12は包装箱の内壁表面となるように箱20が構成される(図3参照)。
【0012】
このように包装箱20の収納スペース21は、前面が吸水ライナ12によって囲まれ、この収納スペース21内に缶ビールなどの収納物Gが収納される。
そこで、包装箱20に収納物Gが収納されて、保冷輸送されると、包装箱20内で缶ビールが冷えて缶の表面に水滴が結露するが、その水滴は吸水ライナ12に吸収されるが、裏側ライナ10や中芯15までは浸透しないので、包装箱の収納スペース21内には水滴が残らない。
また、吸収された水分は吸水ライナ12に保持され、耐水性を有する段ボール原紙側には浸透しないので、包装箱20が型くずれしたり、脆弱化する虞れもない。
【0013】
この発明の段ボールシートを構成する各素材の厚みは一例であって前記実施例に限定されるものではなく、包装箱の用途や収納物の種類に対応して任意に設計変更をすることができる。
また保冷輸送について説明したが保温輸送においても同様である。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
【0014】
【発明の効果】
上記のようにこの発明の段ボールシートおよびこれを用いた包装箱では、外側の表面にPETの保護フィルムを積層したので傷つきにくく、印刷面を保護しうるので美粧性を有することができる。
また、保冷・保温輸送などで包装箱の収納物に水滴が付着しても、内側の表面に吸水ライナを積層したので水分を吸収することができ、包装箱の収納スペース内に水分を残すことなく保冷または保温された収納物を配送することができ、配達先で届けられた時点で直ちに鮮度を保った状態で収納物を使用に供することができるので、贈答用等の包装箱およびそれに用いる段ボールシートとして極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 段ボールシートの参考例を示す断面図である。
【図2】 段ボールシートの実施例を示す断面図である。
【図3】 包装箱の実施例を示す断面図である。

Claims (3)

  1. 表側ライナと裏側ライナとの間に中芯を配した耐水性を有する紙製の段ボールシートにおいて、
    前記表側ライナの表面は印刷が施されて印刷層が形成され、アンカーコートによりポリエチレンテレフタレートの保護フィルムで被覆されており、
    前記裏側ライナの表面はポリエチレンフィルムを介して吸水ライナが積層されており、
    前記アンカーコートと前記保護フィルムとの間に低密度ポリエチレンフィルムが介設されてなり、
    前記保護フィルムを包装箱の外表面となし、前記吸水ライナを包装箱の内表面となすように形成される包装箱用の段ボールシート。
  2. 吸水ライナが、クラフト紙、エンボス加工紙または不織布からなっていることを特徴とする請求項1に記載の段ボールシート。
  3. 請求項1または2に記載の段ボールシートを用い、保護フィルムが包装箱の外表面となり、吸水ライナが包装箱の内表面となるように形成されて、包装箱の収納物に付着した水分を吸水ライナが吸収して、表側ライナには浸透させないようにしたことを特徴とした保冷または保温輸送可能な包装箱。
JP2001204727A 2001-07-05 2001-07-05 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱 Expired - Fee Related JP4634659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204727A JP4634659B2 (ja) 2001-07-05 2001-07-05 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204727A JP4634659B2 (ja) 2001-07-05 2001-07-05 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003020066A JP2003020066A (ja) 2003-01-21
JP4634659B2 true JP4634659B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=19041152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001204727A Expired - Fee Related JP4634659B2 (ja) 2001-07-05 2001-07-05 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4634659B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE06700305T1 (de) 2005-01-11 2008-05-21 F.F. Seeley Nominees Pty. Ltd. Verfahren und materialien zur verbesserung von verdunstungswärmetauschern
JP2006225022A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Tamaya Kk 易剥離層を備えた包装容器
AU2006235890B2 (en) * 2005-11-07 2011-03-17 Opal Packaging Australia Pty Ltd Method of Applying an Image to a Sheet of Paper-Based Material
JP6523625B2 (ja) * 2014-07-29 2019-06-05 大塚包装工業株式会社 収納箱
GR1008953B (el) 2015-06-19 2017-02-22 Πετρος Πλατωνα Καβαλακης Χαρτινο κουτι μεταφορας φρεσκοτηγανισμενων πατατων
CN107380715A (zh) * 2017-06-14 2017-11-24 宏观世纪(天津)科技股份有限公司 一种多功能智能移动纸箱
ES1209041Y (es) * 2018-03-13 2018-06-25 Sumbox Worldwide S L Caja para el transporte de productos diversos
KR102078610B1 (ko) * 2018-06-08 2020-02-19 주식회사 주안 재활용 기능을 갖는 단열박스
KR102230049B1 (ko) * 2020-07-22 2021-03-18 이상영 종이 재질의 차단막 구조를 포함하는 보온 및 보냉이 가능한 종이포장 상자 및 그 제조 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02135229U (ja) * 1989-04-14 1990-11-09
JPH10146906A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 吸水機能を有する美粧積層体及び紙箱

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02135229A (ja) * 1988-10-27 1990-05-24 Ind Technol Res Inst ビスマレイミド樹脂組成物の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02135229U (ja) * 1989-04-14 1990-11-09
JPH10146906A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 吸水機能を有する美粧積層体及び紙箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003020066A (ja) 2003-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6003670A (en) Abuse resistant flexible package
JP4634659B2 (ja) 段ボールシートおよびこれを用いた包装箱
JPH0272851A (ja) フィルム状脱酸素剤
EP0865907A3 (en) Packaging material
JP2008221606A (ja) 紙容器用積層材料及び液体用紙容器
JP6848572B2 (ja) 積層体および包装袋
JP2006335394A (ja) 吸湿包装材からなる包装袋
JP2004299203A (ja) 芳香剤包装材料
JP2008285196A (ja) 湿分吸収包装体
JP4170471B2 (ja) 液体用紙容器
JPH04361038A (ja) 包装用複合フイルム
JP2019199273A (ja) 断熱箱用板紙材および断熱箱
JPH0536676Y2 (ja)
JPH10305532A (ja) 食品包装用材および食品包装容器
JP2539810Y2 (ja) 加温食品用包装材料
JPH0237746Y2 (ja)
JP2003192038A (ja) 小物袋
JP7439600B2 (ja) 無菌充填機用の耐ピンホール性積層体、及び該積層体を用いた包装材料と包装袋
JP3320130B2 (ja) 容器の蓋材
JP2000198167A (ja) 保香性を有する易開封性包装体
JPH051385Y2 (ja)
JPH10156997A (ja) 包装袋
JP2537393Y2 (ja) 易開封性の包装体
JP2619247B2 (ja) 保香性能に優れた性質を有する積層材
JPH11171160A (ja) 断熱性カップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees