JP7439600B2 - 無菌充填機用の耐ピンホール性積層体、及び該積層体を用いた包装材料と包装袋 - Google Patents

無菌充填機用の耐ピンホール性積層体、及び該積層体を用いた包装材料と包装袋 Download PDF

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本発明は、包装袋作成時及び内容物の無菌充填時に皺やピンホールの発生が低減され、更には包装体充填物の輸送中における摩擦によるピンホールの発生を防止することができる無菌充填機用の耐ピンホール性積層体及び該積層体を用いて作製された無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料、更には該無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料から作製された無菌包装袋に関する。
詳しくは個包装した複数個の無菌包装袋を段ボール等に直接収納して輸送する際に、輸送時の振動や衝撃等により無菌包装袋にピンホールが発生することを防止できると共に、引裂き開封が可能な包装袋に関する。
従来、吸湿性の高い菓子や食品、あるいは、酸化しやすい菓子や食品などは、食感や風味を保つ為に、更には、高級感を付与する為に、酸素ガスバリア性や水蒸気ガスバリア性に優れた包装袋に個包装して販売されている。
しかしながら、個包装袋が段ボール等に梱包された状態で輸送される際には、特に、パスタ、インスタントラーメン等の、硬くて、先が尖った内容物の場合には、輸送時の振動や衝撃等により内容物の突起部が個包装袋に突き刺さったり、個包装袋が段ボール内面と擦れたりして個包装袋にピンホールが発生し、このピンホールを通して、水蒸気や酸素が包装袋内に浸入したり、風味が散逸したりすることにより内容物の食感や風味が損なわれるということが発生している。
これらの問題を解決するために、通常は、輸送時の振動や衝撃等により段ボール内面と擦れても個包装袋にピンホールが発生しない程度に個包装袋を構成する積層体のトータル厚さを厚くする方法、多層構成にする方法、段ボール内面と擦れることがないように個包装袋と段ボール内面間に緩衝材を挟む方法等が採用されているが、これらの方法は、いずれもコストアップになる。
他の解決方法として、特許文献1には、紙箱等の梱包容器内面と擦れる包装袋の部位の基材層と内層との間が未接着部ないし弱接着部となる構成とすることにより、この部位が擦れたとしてもこの部位の基材層と内層との間が剥離するために、基材層に自由度が付与されて基材層のみが自由に動くことができ、擦れる位置を変えることができると共に積層体の見かけの硬さを柔らかくすることができ、ピンホールの発生が防止できるという技術が示されている。
しかし、この方法では、擦れる部位が特定される場合には効果があるが、パスタ、インスタントラーメン等の硬くて、先が尖った内容物の場合には擦れる部位がランダムに発生し特定することができない為に、十分な効果が得られない。
更に他の解決方法として、特許文献2には、外袋フィルムと内袋フィルムが周縁領域における接着部にて部分的に接着された包装材料であって、外袋フィルムの内面の接着部に対応する領域に接着層が形成されるとともに接着部を除く領域に離型層が形成され、外袋フィルムの内面と内袋フィルムの外面とを接着樹脂層を介して積層することにより、外袋フィルムと内袋フィルムが、接着層が形成された領域で部分的に接着され、離型層が形成された領域は接着されていない構成の包装材料が知られている。
この方法においては、接着部に対応する領域以外は離型層が形成されているので、内容物が擦れる部位が特定されることがなくピンホールの発生が防止できる。
しかし、消費者が該包装袋を開封する際に、開封口より包装袋を引裂き始めて離型層に達すると外袋フィルムと内袋フィルムは容易に剥離するので、それぞれのフィルムを引裂くことになる為に内袋フィルムが伸びてしまい、更には、それぞれのフィルムの引裂き方向が一致していない為に、包装袋を開封し難いという問題が生じる。
また、内容物を無菌充填する方法として、特許文献3、4には、縦シール装置、横シール装置、充填機構、切断装置とを有する縦型充填包装装置を用いた方法が開示されている。
しかしながら、大容量の充填包装体を製造する場合には、幅の広い包装材料原反を用いる為に横シールの際に皺が発生しやすく、更には、大量の内容物の重みや、内容物が下に溜まることによる底部のふくらみによって、横シール部が十分に冷却されていない場合には該横シール部が変形しやすく、外観不良のみならず、内容物の遺漏を引き起こす一因となる。
横シール部の皺や変形を防止する為に、原反の供給スピードを遅くしたり、底部の横シール部に近辺に第二横シール部を設けたりすることが行われているが、生産効率は低下し、たとえ第二横シールを行っても第一横シールが不十分な場合には内容物が遺漏する場合がある。
特開2005-145533号公報 特開2001-163352号公報 特開2005-96849号公報 特開2002-46712号公報
本発明は、無菌充填機で包装袋を作製可能で、包装袋内容物がパスタ、インスタントラーメン等の硬くて、先が尖ったものであっても、段ボール等に梱包された形態で輸送される際等の振動が与えられる状況下での耐ピンホール性に優れ、且つ、引裂き開封性に優れた包装袋を作製可能な積層体、及び該積層体を用いて作製された、無菌化処理に耐え得る、包装材料、更には該包装材料から作製された無菌包装袋を提供することを課題とする。
本発明者らは、少なくとも、特定の素材の基材層と、分布した接着阻害層と、特定の素材のシーラント層とを有し、前記接着阻害層と他層との界面は、剥離しているか、または、特定の接着強度以下で接着している積層体、及び該積層体を用いて作製された包装材料、包装袋が、上記課題を達成することを見出した。
そして、本発明は、以下の点を特徴とする。
(1)少なくとも、基材層と、接着阻害層と、中間層と、シーラント層とをこの順に含み、耐過酸化水素水性を有する、無菌充填機用の耐ピンホール性積層体であって、前記接着阻害層は、非ベタ層であり、前記基材層と前記シーラント層との間に積層されており、前記接着阻害層と他層との界面は、剥離しているか、または、0.3N/15mm幅以下の接着強度で接着している、無菌充填機用の耐ピンホール性積層体。
(2)前記基材層と前記シーラント層との間に、更に、絵柄層を有する積層体であって、前記接着阻害層が、前記絵柄層と、前記シーラント層との間に積層されている、上記1に記載の耐ピンホール性積層体。
(3)前記基材層と前記シーラント層との間に、更に、接着剤層を有する積層体であって
、前記接着阻害層が、前記接着剤層と、前記シーラント層との間に積層されている、上記1または2に記載の耐ピンホール性積層体。
(4)前記接着阻害層は、点在する不連続層である、上記1~3の何れかに記載の耐ピンホール性積層体。
(5)前記接着阻害層は、部分的欠落部を有する連続層である、上記1~3の何れかに記載の耐ピンホール性積層体。
(6)前記接着阻害層は、積層対象エリアの、50面積%以上、95面積%以下の範囲に積層されている、上記1~5の何れかに記載の耐ピンホール性積層体。
(7)上記1~6の何れかに記載の積層体から作製された、無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料。
(8)上記7に記載の無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料から作製された、無菌包装袋。
(9)引裂き開封開始点から2~5mmの範囲には、接着阻害層が積層されていない、上記8に記載の無菌包装袋。
(10)前記無菌包装袋は、1次熱接着部と2次熱接着部とを有し、1次熱接着部は、帯状の1次縦熱接着部と、帯状の1次横熱接着部からなり、2次熱接着部は、1次熱接着部の一部と重なる領域に熱接着処理を施して形成されたものであり、1次縦熱接着部と1次横熱接着部とを交差する直角台形状の角シール部と、1次横熱接着部の左右全幅内の領域部とが連接されたものである、上記8または9に記載の無菌包装袋。
本発明によれば、無菌充填機で包装袋を作製可能で、包装袋内容物がパスタ、インスタントラーメン等の硬くて、先が尖ったものであっても、段ボール等に梱包された形態で輸送される際等の振動が与えられる状況下での耐ピンホール性に優れ、且つ、引裂き開封性に優れた包装袋を作製可能な積層体、及び該積層体を用いて作製された、無菌化処理に耐え得る包装材料、更には該包装材料から作製された包装袋を得ることができる。
また、包装袋の作製時において、熱接着時の皺の発生を低減し、シール強度を高め、角部でのピンホール発生を低減できる。
更に、包装袋に発生したピンホールを通して、水蒸気や酸素が包装袋内に浸入したり、風味が散逸したりすることにより内容物の食感や風味が損なわれることを防止できる。
本発明の積層体の層構成の一例を示す概略的断面図である。 本発明の積層体の層構成の別態様の一例を示す概略的断面図である。 本発明の積層体の層構成の更に別態様の一例を示す概略的断面図である。 本発明の積層体の層構成の更に別態様の一例を示す概略的断面図である。 本発明における接着阻害層の模様の一例を示す平面図である。 本発明の包装袋の一例を示す斜視図である。 本発明の包装袋の別態様の一例を示す透視図である。 本発明における接着阻害層の模様の一例を示す平面図である。 本発明における接着阻害層の模様の別態様の一例を示す平面図である。 本発明における接着阻害層の模様の更に別態様の一例を示す平面図である。
本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。但し、本発明はこれら具体的に例示された形態や各種具体的に記載された構造に限定されるものではない。
なお、各図においては、解り易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して
記載することがある。また、見易さの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
<無菌充填機用の耐ピンホール性積層体>
本発明の無菌充填機用の耐ピンホール性積層体は、図1に示されたように、少なくとも、基材層と、接着阻害層と、シーラント層とを有し、接着阻害層は、非ベタ層であり、基材層とシーラント層との間に存在する。
本発明に係る積層体は、図3に示されたように、必要に応じて、接着剤層や、絵柄層や、中間層を有することもできる。
また、本発明に係る積層体は、耐過酸化水素性を有することから、過酸化水素水による殺菌処理を経て包装袋を作製することができる。
[基材層]
本発明の無菌充填機用の耐ピンホール性積層体は、過酸化水素水による殺菌処理を経て包装袋を作製することに対応する為に、最外層である基材層は、耐過酸化水素水性を有することが好ましい。
基材層は1層または2層以上で構成されていてもよく、2層以上で構成される場合には、各層が同一の組成であっても、異なる組成であってもよい。
基材層には、包装袋を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等に優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができる。
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂からなるフィルムが好適であり、更に、これらのフィルムとしては、一軸方向ないし二軸方向に延伸したフィルムが好適である。その理由としては、通常、基材層には印刷が施されることが多く、印刷適性が求められるからである。
また更には、これらのフィルムに、ポリ塩化ビニリデン層を設けたもの、あるいは、アルミニウムや酸化珪素等の無機物の蒸着層を設けたものを用いることができる。
基材層の厚さは、9~40μmが好ましい。上記範囲よりも薄いと、基本素材としての強度、剛性などが保持され難く、上記範囲よりも厚いと、コストが上昇するため好ましくない。
[接着阻害層]
本発明において、接着阻害層は、基材層とシーラント層に含まれており、基材層上、絵柄層上、接着剤層の上等に、全面に設けられるベタ層ではなく、点在する不連続層や、部分的欠落部を有する連続層のような、模様状等の非ベタ層である。
接着阻害層は、非ベタ層であることによって、良好な引裂き開封性と耐ピンホール性を発揮する。
接着阻害層がベタ層であると、該積層体から作製された包装袋を開封する際に、開封部近傍が広範囲に層間剥離して、分離したフィルムをそれぞれ引裂くことになり、シーラント層を含む側のフィルムが伸びてしまったり、それぞれが別方向に裂けたりしてしまう為に、引裂き開封性が低下する。
接着阻害層と他層との界面は、図1で示されたように接着していても、図2で示されたように剥離していてもよいが、接着している場合の接着強度は、輸送中の内容物と包装袋との擦れによって、容易に剥離を生じる程度に弱いことが好ましい。
擦れによって発生する応力を、剥離することによって吸収することが可能であり、また、剥離によって発生した剥離空隙によって、積層体の見かけの硬さを柔らかくすることができ、剥離空隙がクッションとして機能することが可能になり、ピンホール発生の防止に優れた効果を奏する。また、包装袋の内層部分にピンホールが発生しても、ピンホールの拡大を剥離空隙で止めて、包装体外部表面にまでピンホールが貫通することを防止できる
例えば、内容物を充填した包装袋において、包装体全体へ応力が掛った際に、包装体が柔らかければ応力を吸収または分散させることができ、包装袋の局所に応力が掛った場合でも、剥離発生または剥離空隙のクッション性によって応力を吸収または分散させることができる。
更には、内容物の先の尖った部分が包装袋内部の最表層であるシーラント層に突き刺さっても、剥離空隙がクッションになる為に突き刺さり程度を低減し、ピンホールがシーラント層を貫通した場合でも、剥離空隙でそれ以上の拡大を止めることができる。
基材層とシーラント層との間に中間層が存在する場合には、接着阻害層は基材層と中間層との間に積層されていることが好ましく、基材層とシーラント層との間に絵柄層が存在する場合には、絵柄層とシーラント層との間に積層されていることが好ましい。また、基材層とシーラント層との間に接着剤層が存在する場合には、接着剤層とシーラント層との間に積層されていることが好ましい。
接着阻害層は、接着阻害層の模様に応じた印刷パターンを備えた印刷版を用いて、接着阻害剤を印刷することによって、接着阻害剤が塗布されて形成された接着阻害層積層部と、接着阻害剤が塗布されなかった接着阻害層非積層部とによる模様を形成する。
接着阻害層はシーラント層の上面、すなわち、接着阻害層/接着剤層/シーラント層となる位置に設けることが好ましい。
接着阻害層の厚さは、特に制限はないが、好ましくは1~10μm、より好ましくは1~3μmである。上記範囲よりも薄いと接着阻害効果を発揮し難くなる傾向になり、上記範囲よりも厚いと微細な模様を形成し難くなる傾向になる。
また、接着阻害層は、図1~3に示されたように、他層の中に埋もれていてもよく、図4に示されたように、他層と同じ厚さであってもよい。更に、図示はしないが、2層間以上に亘っていてもよい。
また、積層体は、接着阻害層を、1層または2層以上有することができる。
接着阻害剤としては、一般的な、剥離ニス、OPニス、スクラッチニスと呼ばれるものを使用することができる。
例えば、ポリアミド系樹脂やポリアミド系樹脂を主にして硝化綿や環化ゴムを混合した混合物、あるいは、フッ素系樹脂、あるいは、これらの混合物等をインキにして用いることができる。また、剥離強度を調整するためにシリコーンを添加することもできる。
前記接着阻害層と他層との界面は、剥離しているか、または、0.3N/15mm幅以下の接着強度(剥離強度)で接着していることが好ましい。
接着強度が上記範囲よりも大きいと、輸送時の振動や衝撃等により内容物が包装袋の内面と擦れた際に、該界面に剥離が発生し難くなるので十分なピンホールの発生防止効果を得難い。
包装袋においては、熱接着部が引裂き開封開始点となることが多く、ノッチを設けることで引裂き開封開始をスムーズにすることができるが、この引裂き開封開始点に接着阻害層が積層されていないことで、更に、引裂き開封開始をスムーズにし、また、熱接着部の熱接着を容易にすることができる。
従って、積層体の、包装袋の帯状の熱接着部になることが予定された部分の全幅、または該全幅中の引裂き開封開始点となる部分を含む狭幅部分、更にまたは引裂き開封開始点近傍のみに、接着阻害層を積層しないことが好ましい。
具体的には、包装体における引裂き開封開始点とされる点から2~5mmの範囲には、接着阻害層を積層しないことや、積層体において、辺端部2~5mmには接着阻害層を積層しないことが好ましい。
(接着阻害層の模様)
接着阻害層は、積層対象層上に、ベタ層ではなく、模様的な分布を有して積層されている。例えば、点在する不連続層であったり、部分的非積層部を有する連続層であったりすることができる。
接着阻害層の模様は、無菌包装袋を作製して引裂き開封する際に想定される引裂き方向に沿って、接着阻害層の積層部と非積層部とを、交互に有していることが好ましい。
接着阻害層積層部では引裂き性は劣るが、接着阻害層非積層部では引裂き性が優れる。このように構成することにより、引裂き開封する際に、引裂き方向には、引裂き開封性が劣る部分と優れる部分とが交互に出現することになり、全体として、易引裂き開封性という効果を奏するものである。
接着阻害層の模様は、様々な形状や面積の点在する不連続層または部分的欠落部が混在した模様であっても、ランダムな分布による模様であっても、規則的な分布による模様であってもよい。
また、接着阻害層の模様は、接着阻害層の積層部が、積層対象エリアの50面積%以上、95面積%以下の範囲を占めていることが好ましい。
上記範囲よりも小さいと、または大きいと、該模様によっては、引裂き開封方向線上に接着阻害層の積層部と非積層部とが交互に出現し難くなり、接着阻害層を設けた効果が発揮され難くなって、接着阻害層を設けた効果が発揮され難い。また、上記範囲よりも大きいと、積層体のハンドリング性が悪化し易くなる。
図5(a)は、単一の大きさの正四角形が規則的に整列した、点在する不連続層からなる模様であり、整列方向は上方向にはD2である。これをθ=45度で回転させると図7(b)のようになる。ここで、想定される引裂き方向がD1であれば、模様の規則的配置の方向は、引裂き方向に対して、45度で傾いていることになる。
図5(b)において、引裂き方向D1を示す線上には、接着阻害層の積層部である四角形部と、接着阻害層の非積層部である四角形間隙が交互に存在している。また、例えば、正四角形の1辺が4mmであり、1mm間隔で配置されている場合には、接着阻害層の積層部が占める面積の割合は、64面積%に算出される。
逆に、上記の正四角形が非積層部であり、四角形間隙が積層部の場合であっても、引裂き方向D1を示す線上には、接着阻害層の積層部と、接着阻害層の非積層部が交互に存在しており、正四角形の1辺が4mmであり、2mm間隔で配置されている場合には、接着阻害層の積層部が占める面積の割合は、55.6面積%に算出される。
[シーラント層]
本発明の無菌充填機用の耐ピンホール性積層体は、過酸化水素水による殺菌処理を経て包装袋を作製することに対応する為に、該積層体の最外層であるシーラント層は、耐過酸化水素水性を有することが好ましい。
シーラント層は、耐過酸化水素水性を有していて、熱により溶融して相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層であればよく、包装袋に要求される内容物の充填適性等により適宜選択して用いることができる。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリル酸との酸コポリマー、エチレンとアクリル酸エステルとのエステルコポリマー等を用いることができる。
シーラント層は、1層または2層以上で構成されていてもよく、2層以上で構成される場合には、各層が同一の組成であっても、異なる組成であってもよい。
[接着剤層]
積層体を構成する各層を積層する際には、接着剤層を介して積層することができる。
接着剤層を形成する接着剤としては、各層をエクストルージョン法によるサンドイッチラミネーションで積層する場合には、上記シーラント層で用いられた樹脂を用いることができ、ドライラミネーション法で積層する場合には、一般的な、2液硬化反応型のウレタン系接着剤等のドライラミネート用接着剤を用いることができる。
[絵柄層]
本発明に係る積層体は、基材層とシーラント層との間に、絵柄層を含むことができる。
絵柄層は、ベタ膜であっても、文字等を構成する点在したものであってもよい。
絵柄層は、印刷によって形成された層であっても良く、基材層上に筆記具によって描かれたものであってもよい。また、絵柄を有するフィルムまたはシートを積層したものであってもよい。
絵柄層の絵柄には特に制限はない。例えば、単色ベタ、明暗色彩模様、文字、凹凸模様、凹凸による回折光沢を呈するものが挙げられる。
絵柄層の厚みは、絵柄や積層体の用途に応じて、当業者が適宜に決定することができるが、好ましくは1~10μm、より好ましくは1~3μmである。
[中間層]
本発明に係る積層体は、基材層とシーラント層との間に、中間層を含むことができる。
中間層は、機械的、物理的、化学的、その他等を補強する為の層であり、各種の、樹脂フィルムないしシートを用いることができ、1層で構成されていても、2層以上で構成されていてもよく、2層以上で構成される場合には、各層が同一の組成であっても、異なる組成であってもよい。
突き刺し強度に優れた中間層を含むことによって包装袋の耐ピンホール性を向上させることが可能であり、更には、低温における突き刺し強度に優れた樹脂を用いれば、低温におけるよって包装袋の耐ピンホール性を向上させることも可能である。
特に、包装袋の耐ピンホール性を向上させる為には、2軸延伸ナイロンフィルムを用いることが好ましい。
上記のような性能を有する中間層用のフィルムまたはシートの市販品としては、グンゼ(株)社製HEPTAX PFシリーズのバリアONY等が挙げられる。
中間層の厚さは、5μm~100μmが好ましく、10μm~50μmが更に好ましい。
<無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料>
本発明の耐ピンホール性無菌充填機用包装材料は、本発明の無菌充填機用の耐ピンホール性積層体から作製されるものである。
耐ピンホール性無菌充填機用包装材料は、無菌充填機による包装袋作製及び内容物充填に用いることができる。
耐ピンホール性無菌充填機用包装材料は、包装袋作製前に、過酸化水素水浸漬及び乾燥による殺菌処理が施されが、本発明の耐ピンホール性無菌充填機用包装材料は、最表層に耐過酸化水素水性を有する基材層とシーラント層を含んでいることから、問題無く該殺菌処理を施すことができる。
<無菌包装袋>
図6は、本発明にかかる無菌包装袋の1例を示す斜視図である。
図6において、無菌包装袋の形態はピロー包装袋であり、帯状の縦合掌熱接着部21と、帯状の上端横熱接着部22と、帯状の下端横熱接着部23と、ノッチ24とを備えている。
開封に際しては、ノッチ24より、無菌包装袋を引裂き開封することができる。引裂き方向は、帯状の上端横熱接着部22に平行な、ノッチ24部から略垂直に帯状の縦合掌熱接着部21を横方向に横切り、無菌包装袋本体部にまで到達する方向である。
ここで、接着阻害層は、易引裂き開封性を奏し易いように分布していることが好ましく、該分布が規則的分布である場合には、引裂き方向に対する前記規則的分布の傾きが、5度~50度であることが好ましい。
上記範囲よりも小さい、または大きいと、形状と大きさによっては、接着阻害層を設けた効果が発揮され難い。
即ち、無菌包装袋を作製する際の耐ピンホール性無菌充填機用包装材料において、上記を達成し得るように接着阻害層が分布していることが好ましく、更には、無菌充填機用の耐ピンホール性積層体においても、接着阻害層の上記分布を達成し得るように接着阻害層が分布していることが好ましい。
無菌包装袋は、例えば、下記の方法によって、無菌充填機を用いて包装材料から作製することができる。
先ず、耐ピンホール性無菌充填機用包装材料を、過酸化水素水に通過させて、殺菌処理を行い、乾燥する。
そして、耐ピンホール性無菌充填機用包装材料を対向する2辺が出会うように丸めて、対向する2辺の周縁部のシーラント層同士を合掌対向させて熱接着して帯状の縦合掌熱接着部21を形成して筒状とする。
次に該筒の一方の開口周縁部のシーラント層同士を合掌対向させて熱接着して帯状の下端横熱接着部23を形成する。
内容物を充填する場合は、該筒の他方の開口部より内容物を封入する。
次いで、該他方の開口周縁部のシーラント層同士を合掌対向させて熱接着して帯状の上端横熱接着部22を形成して密封する。
最後に、帯状の縦合掌熱接着部21上の、上端横熱接着部22の近傍にノッチ24を設ける。
本発明の無菌包装袋は、ピロー包装袋以外に、三方シール、四方シール、ガセットタイプ等の形態の包装袋にすることもできる。
また、無菌包装袋は、包装袋の形状を成すために既に形成されている熱接着部(1次熱接着部)の一部と重なる領域に、別の熱接着部(2次熱接着部)が形成されていることで、更に、熱接着時の皺の発生を低減し、シール強度を高め、角部でのピンホール発生を低減することができる。
例えば、包装材料を熱接着して形成された包装袋は、帯状の1次縦熱接着部と帯状の1次横熱接着部とからなる1次熱接着部を有している。そこに、1次縦熱接着部と1次横熱接着部とを交差する直角台形状の角シール部と、1次横熱接着部の左右全幅内の領域とが連接された2次熱接着部が形成されていればよい。
2次熱接着部における角シール部以外の部分は、1次横熱接着部の左右全幅内に収まっていて、1次横熱接着部からはみ出ないことが好ましい。はみ出てしまうと、はみ出た部分は2次熱接着部を形成した効果が発揮されない。
図7(a)は、2枚の包装材料から作製された、2箇所の帯状の1次縦熱接着部31と、2箇所の帯状の1次横熱接着部32と、2箇所の帯状の2次熱接着部35とを有する無菌包装袋の1例の透視図である。図7(b)に、該包装袋中の各熱接着部を分解して示した。
2次熱接着部35は、1次熱接着部31、32が形成された後で形成されるものであり
、無菌包装袋は、2次熱接着部35を有することによって、1次横熱接着部32である帯状の下端横熱接着部や帯状の上端横熱接着部の熱接着時における皺の発生を低減し、シール強度を高め、角部でのピンホール発生を低減することができる。
2次熱接着部35は、2次熱接着部の帯状部35aと、2次熱接着部の角シール部35bとからなり、1次横熱接着部32と縦熱接着部31の一部とに重ねて形成されている。
ここで、2次熱接着部の帯状部35aの充填部33側端辺は、1次横熱接着部32内であることが好ましい。
2次熱接着部の角シール部35bは、1次横熱接着部32の端部と1次縦熱接着部31の端部とに重なるように形成されている。
2次熱接着部の角シール部35bを構成する傾斜線の傾斜角αは、5~75度が好ましく、10~50度がより好ましく、10~30度が更に特に好ましい。
また、1次縦熱接着部31の充填部33側端辺から、2次熱接着部の帯状部35aの充填部33側端辺を構成する直線と2次熱接着部の角シール部35bを構成する傾斜線との交点までの幅Wは、2~40mmが好ましく、10~30mmがより好ましく、15~25mmが更に好ましい。
[過酸化水素水による殺菌処理]
食品や飲料物用の包装袋を作製する際に一般的に用いられている殺菌方法であって、通常は、3重量%程度の過酸化水素水が用いられる。
殺菌処理方法としては、一般的には、他に、ボイル、紫外線、電子線等による方法もあるが、これらの方法においては、ガスの発生や膨張によって、積層体の剥離空隙部分が膨張して不良を発生し易い為、本発明においては、過酸化水素水による殺菌処理が好ましい。
過酸化水素水による殺菌処理方法としては、例えば、包装体を作製する際に包装材料を過酸化水素水の中に浸漬し、あるいは、過酸化水素水を包装袋内に噴霧し、次いで送風によって分解・乾燥によって無害化する方法等が挙げられる。
<原材料の準備>
・PETフィルム1:東洋紡(株)社製2軸延伸PETフィルム、T4100。片面コロナ処理。厚さ12μm。
・PETフィルム2:大日本印刷(株)社製透明蒸着PETフィルム、IB-PET-C。片面コロナ処理。厚さ12μm。
・接着阻害剤1:DIC社製ポリアミド硝化綿インキ、品番EOPニス。無色透明。
・バリアONYフィルム1:グンゼ(株)社製バリアONY(2軸延伸ナイロン)フィルム、HEPTAX PF。両面コロナ処理。厚さ15μm。
・ONYフィルム2:東洋紡(株)社製ONY(2軸延伸ナイロン)フィルム、N1202。両面コロナ処理。厚さ15μm。
・接着剤1:東洋モートン(株)社製2液硬化型ウレタン系接着剤、RU-77T/H-7。
・LLDPEフィルム1:大日本印刷(株)社製LLDPEフィルム、CO-MD。片面コロナ処理。厚さ70μm。
[実施例1]
基材層であるPETフィルム1のコロナ処理面に、絵柄層をグラビア印刷した。
次いで、該絵柄層の上に、下記模様が形成された印刷版を用いて接着阻害剤1を塗布し、接着阻害層を印刷により形成した。
次いで、上記の印刷面と中間層としてのバリアONYフィルム1とを、接着剤1を介してドライラミネートした。
そして、上記のバリアONYフィルム1の面と、LLDPEフィルム1のコロナ処理面
とを、接着剤1を介してドライラミネートし、更に、40℃で3日間エージング処理して、A4サイズの積層体を得た。そして、各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(接着阻害層模様)
図8に示された、塗布部と非塗布部からなる、下記寸法の、なまこ模様。
塗布部の形状:正四角形(1辺5mm)
非塗布部の形状:上記正四角形間の交差する線(幅2mm)
θ:45°(積層体の短辺と平行な方向を引裂き方向D1として)
塗布部面積%:51.0面積%
層構成:PETフィルム1(12μm)/絵柄層(1μm)+接着阻害層(1μm)/接着剤1(4μm)/バリアONYフィルム1(15μm)/接着剤1(4μm)/LLDPEフィルム1(70μm)
[実施例2]
接着阻害層の模様を、下記に変更した以外は、実施例1と同様に操作して積層体を得て、同様に各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(接着阻害層模様)
図9に示された、塗布部と非塗布部からなる、下記寸法の、ハニカム模様。
塗布部の形状:正六角形(一辺3mm)
非塗布部の形状:上記正六角形間の交差する線(幅0.6mm)
θ:15°(積層体の短辺と平行な方向を引裂き方向D1として)
塗布部面積%:94.5面積%
[実施例3]
接着阻害層の模様を、下記に変更した以外は、実施例1と同様に操作して積層体を得て、同様に各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(接着阻害層模様)
図10に示された、塗布部と非塗布部からなる、下記寸法の水玉模様。
塗布部の形状:円(直径5mm)
非塗布部の形状:上記円を切り抜いた形状(最狭部幅1mm)
θ:15°(積層体の短辺と平行な方向を引裂き方向D1として)
塗布部面積%:74.9面積%
[比較例1]
接着阻害層を形成しなかった以外は、実施例1と同様に操作して積層体を得て、同様に各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
接着阻害層をベタ層にした以外は、実施例1と同様に操作して積層体を得て、同様に各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[比較例3]
基材層としてPETフィルム2を用いて、接着阻害層を形成せず、中間層としてONYフィルム2を用いた以外は、実施例1と同様に操作して積層体を得て、同様に各種評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[結果まとめ]
実施例1~3は、優れた耐ピンホール性を示した。
接着阻害層を有さない比較例1,3は、耐ピンホール性が劣る結果を示し、接着阻害層の模様がベタである比較例2は、易引裂き性に劣る結果を示した。
<評価方法>
[耐ピンホール性]
積層体を用いて下記のピロー包装袋を作製した。
次いで、内容物として85gの乾麺を充填して密封し、試験片袋を作製した。
試験片袋5個を、段ボール箱内に、左右寸法方向が上下になるように1列に縦列させて、略隙間がない状態で梱包し、該段ボール箱を振動試験機(タイテック株式会社製、ダブルシェーカーNR-3)を用いて、下記条件にて振動を与えた。
振動処理終了後に、試験片袋を開封して内容物を除去して展開してフィルム状積層体に戻し、机に平置きした白い濾紙の上に基材層側を重ねて静置し、シーラント層面から着色されたエージレス液(株式会社タセト製、名称:エージレスチェック)を吹き付けて、1分間放置した。
そして、該フィルム状積層体を通して濾紙上に滲み出して形成された着色滲みの数をピンホール数としてカウントした。
各水準毎に、段ボール箱は2箱作製して各々個別に振動試験を実施して、合計10個の試験片を評価して、ピンホールの全合計数をピンホール発生数とした。
(ピロー包装袋)
概略形状:図6に示した。
上下外寸法(合掌熱接着部21と平行方向):180mm
左右寸法(合掌熱接着部21と直交方向):140mm
上端横熱接着部22と下端横熱接着部23のシール幅:10mm
(振動条件)
振動方式:左右往復
振動速度:210回/分
振 幅:40mm
振動時間:4時間
Figure 0007439600000001
1.耐ピンホール性無菌包装材料用の積層体
2.基材層
3.接着阻害層
4.シーラント層
5.剥離空隙
6.接着剤層
7.絵柄層
8.中間層
20.ピロー包装袋
21.合掌熱接着部
22.上端熱接着部
23.下端熱接着部
24.ノッチ
D1.引裂き方向
D2.接着阻害層の規則的分布方向
θ.D1に対するD2の角度
30.包装袋
31.1次縦熱接着部
32.1次横熱接着部
33.充填部
35.2次熱接着部
35a.2次熱接着部の帯状部
35b.2次熱接着部の角シール部
α.2次熱接着部の角シール部35bを構成する傾斜線の傾斜角
W.1次縦熱接着部31の充填部側端辺から、2次熱接着部の帯状部35aの充填部33側端辺を構成する直線と2次熱接着部の角シール部35bを構成する傾斜線との交点までの幅

Claims (9)

  1. 少なくとも、基材層と、接着阻害層と、中間層と、シーラント層とを含み、これら各層がこの順に積層されている、耐過酸化水素水性を有する、無菌充填機用の耐ピンホール性積層体であって、
    該基材層は、最外層であって耐過酸化水素水性を有し、
    接着阻害層は、非ベタ層であり、前記基材層と前記シーラント層との間に積層されており、剥離ニス、OPニス、スクラッチニスから選択される1つ以上からなり、積層対象エリアの50面積%以上、95面積%以下の範囲に積層されており、
    該中間層は、2軸延伸ナイロンフィルムからなり、その厚さは10μm~50μmであり、
    該シーラント層は、耐過酸化水素水性を有し、
    前記接着阻害層と他層との界面は、剥離しているか、または、0.3N/15mm幅以下の接着強度で接着している、
    無菌充填機用の耐ピンホール性積層体。
  2. 前記基材層と前記シーラント層との間に、更に、絵柄層を有する積層体であって、
    前記接着阻害層が、前記絵柄層と、前記シーラント層との間に積層されている、
    請求項1に記載の耐ピンホール性積層体。
  3. 前記基材層と前記シーラント層との間に、更に、接着剤層を有する積層体であって、
    前記接着阻害層が、前記接着剤層と、前記シーラント層との間に積層されている、
    請求項1または請求項2に記載の耐ピンホール性積層体。
  4. 前記接着阻害層は、点在する不連続層である、請求項1~3の何れか1項に記載の耐ピンホール性積層体。
  5. 前記接着阻害層は、部分的欠落部を有する連続層である、請求項1~3の何れか1項に記載の耐ピンホール性積層体。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載の積層体から作製された、無菌充填機用の耐ピンホー
    ル性包装材料。
  7. 請求項に記載の無菌充填機用の耐ピンホール性包装材料から作製された、無菌包装袋。
  8. 引裂き開封開始点から2~5mmの範囲には、接着阻害層が積層されていない、請求項に記載の無菌包装袋。
  9. 前記無菌包装袋は、1次熱接着部と2次熱接着部とを有し、
    該1次熱接着部は、帯状の1次縦熱接着部と、帯状の1次横熱接着部からなり、
    該2次熱接着部は、1次熱接着部の一部と重なる領域に熱接着部を有し、
    1次縦熱接着部と1次横熱接着部とを交差する直角台形状の角シール部と、1次横熱接着部の左右全幅内の領域部とが連接されたものである、
    請求項または請求項に記載の無菌包装袋。
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