JPH10337828A - 易引裂性包装体 - Google Patents

易引裂性包装体

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JPH10337828A
JPH10337828A JP15053497A JP15053497A JPH10337828A JP H10337828 A JPH10337828 A JP H10337828A JP 15053497 A JP15053497 A JP 15053497A JP 15053497 A JP15053497 A JP 15053497A JP H10337828 A JPH10337828 A JP H10337828A
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film
layer
laminated
easily tearable
package
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Application number
JP15053497A
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English (en)
Inventor
Yotaro Koshi
陽太郎 越
Hitoshi Nakamura
均 中村
Masaharu Igota
正治 伊吾田
Takeshi Fukumoto
毅 福本
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Tamapoly Co Ltd
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ACE PACKAGE KK
Tamapoly Co Ltd
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  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な剛性を備えさらに耐衝撃強度も充分あ
り、かつ好適な引裂特性を併せ持つ易引裂性包装体を提
供する。 【解決手段】 二軸延伸ナイロンフィルムからなる外層
(A)と、インフレーションによる共押出成形した密度
の異なる複数の分子配向直鎖状低密度ポリエチレンで構
成する積層フィルムからなる内層(B)とを貼り合わせ
てなり、前記内層(B)を構成するの積層フィルムは、
共にエチレンとC6以上のα−オレフィンとの共重合体
であり、少なくとも前記外層(A)のシール面層(B−
1)が密度0.900ないし0.920g/cm3 のフ
ィルム、シーラント層(B−2)が密度0.930ない
し0.940g/cm3 のフィルムであることを特徴と
する易引裂性包装体。包装体形状はスタンディングパウ
チが最も適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易引裂性包装体に
関し、より詳しくは、二軸延伸ナイロンフィルムからな
る外層と、密度の異なる複数のインフレーション成形さ
れた分子配向直鎖状低密度ポリエチレンで構成する積層
フィルムからなる内層とにより構成することで、十分な
剛性を備えさらに耐衝撃強度も充分あり、良好な引裂性
も併せ持つ易引裂性包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のゴミの最終処分、リサイクル法案
等により、薬品、飲食物、調味料等の容器は、従来のボ
トルから嵩張らず樹脂の使用量が少ない注ぎ口付きスタ
ンディングパウチなどの易引裂性包装体にシフトしつつ
ある。そして、この易引裂性包装体は、当然のことなが
らハサミを使用しなくても指で簡単に開封できる簡便性
が求められている。
【0003】従来の基本的な易引裂性包装体は、内容物
の確実な保護の観点から、低密度ポリエチレンやエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)に変わって、耐衝撃
性、耐ピンホール性、耐熱性、優れたヒートシール性を
有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が使用
され、包装体の易引裂性やその他の特性を付与する観点
から、二軸延伸されたナイロン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等の基材が使用され、これら基材とLLDPE
とが積層されてなるものである。
【0004】易引裂性を主体とする上記基材は、Vノッ
チ、Iノッチ等の引裂開始部があれば、容易に引き裂け
るから、そのような構造の包装体として、例えば、実
開昭57−37871号公報、実開昭57−18866
3号公報、実開昭59−99949号公報、特公平3−
301公報、特公平6−51487号公報、特公平8−
29785号公報等が挙げられる。しかしながら、上記
基材が低密度ポリエチレンやEVAとの積層体であれ
ば、容易に引き裂けるが、内容物の確実な保護の面で充
分とは言えない。包装体の第一義的な目的は内容物の確
実な保護であるから、その素材としてはLLDPEとの
積層体とならざるを得ないが、逆に容易に引き裂けない
ことになる。
【0005】また、他の易引裂性包装体として、引き
裂き方向に脆弱部を設けたり、開封方向にカットテープ
を設けたり、引き裂き方向にその延伸方向を一致させて
一軸延伸フィルムを設けたりするものがある。
【0006】また、他の易引裂性包装体として、引き
裂き易い方向を印刷表示して、引き裂きを容易にするこ
と(特開昭63−82965号公報)が提案されてい
る。
【0007】また、LLDPEに低密度ポリエチレ
ン、EVAあるいは無機充填物をブレンドして、引裂抵
抗を下げたり(例えば、EVAブレンドとして特開平7
−237281号公報)、高密度ポリエチレンとLLD
PEとの共押出しフィルムを用いたパウチ(特開平5−
245990号公報)が提案されている。
【0008】また、特開平5−193079号公報に
は、ヒートシールすることによる引裂性の低下を防止す
るものとして、LLDPEと低密度ポリエチレンとエチ
レン−ブテン−1共重合体とをブレンドしたフィルムを
使用したパウチが開示されている。
【0009】さらに、特開平7−227794号公報
には、ヒートシール性フィルムに一定量以上の電子線を
照射して、易開封部を形成する方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たいずれの従来例も、原則的にいずれもLLDPEとの
積層体であり、従って、の従来例では、引き裂く途中
でLLDPEが伸び、しかも強靱であるためスムーズな
引き裂きが出来ず、内容物をこぼす恐れがある。また、
の脆弱部を設けものでは、製造工程が多くなり、更に
衝撃により脆弱部が破損し内容物が外部に出る恐れがあ
る。カットテープを設けたものは、製造工程が多く、引
き裂く途中でLLDPEが伸び、スムーズに引き裂けな
いことはの場合と同様である。更に、引裂方向にその
延伸方向を一致させて一軸延伸フィルムを設けても、強
度の大きいLLDPEと積層すれば、ヒートシール層の
部分でその一軸延伸の方向性がなくなり、スムーズな引
き裂きが期待出来ないことはの場合と同様である。
【0011】の従来例では、引裂方向を常に一番良い
方向に誘導する面では有効であるが、強度の大きいLL
DPEと積層するから、ヒートシール層の部分で方向性
がなくなり、スムーズに引き裂けないことはの場合と
同様である。
【0012】の従来例では、実質的にLLDPE本来
の優れた各種強度を維持するような配合や積層比では、
不充分な引裂性しか得ることが出来ない。特に横方向に
は殆ど効果がなく、引裂性を良くしようとすると、衝撃
強度や耐ピンホール性の低下が増大する。なお、ここ
で、縦方向とはヒートシール層として使用されるフィル
ムの成形加工方向であり、横方向とはフィルム成形加工
方向と直行する方向である。
【0013】の従来例では、充分な引裂性は確保され
ているが、コシが弱く、機械強度や耐熱性に劣り、ブロ
ッキングし易く、さらに基本的に裂け易くなる方向が縦
方向に限られるものである。の従来例では、電子線加
速装置が高価であることや、電子線照射時の生産速度が
遅い。なお、連続した自動充填包装装置では、一般的に
包装体の流れ方向である縦シール部に横方向から各種ノ
ッチが入ったり、傷痕を付けて横方向に引き裂くことが
多く、横方向に引き裂けることが特に重要である。
【0014】そこで、本発明の目的は、特別な装置を必
要とせずに直鎖状低密度ポリエチレンが有する包装材料
としての優れた特性をそのままにして、必要な剛性も耐
衝撃強度もあるのに、良好な引裂性をも併せせ持つよう
にした易引裂性包装体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、従来、エチレンとC
6以上のα−オレフィンとの共重合体である直鎖状低密
度ポリエチレンは、包装体に必要な剛性や耐衝撃強度は
充分有るものの、引裂きの際の抵抗が強く易引裂性がな
いとされていたが、密度の異なる2種類の直鎖状低密度
ポリエチレンをインフレーションによる共押出成形して
積層フィルムにし、これを上記二軸延伸ナイロンフィル
ムと積層すると、包装体として必要な剛性や耐衝撃強度
を充分有しつつ、マルチ方向の易引裂性を持つようにな
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明によれば、二軸延伸ナイ
ロンフィルムからなる外層(A)と、インフレーション
による共押出成形した密度の異なる複数の分子配向直鎖
状低密度ポリエチレンで構成する積層フィルムからなる
内層(B)とを貼り合わせてなり、前記内層(B)を構
成する積層フィルムは、共にエチレンとC6以上のα−
オレフィンとの共重合体であり、少なくとも前記外層
(A)のシール面層(B−1)が密度0.900ないし
0.920g/cm3 のフィルム、シーラント層(B−
2)が密度0.930ないし0.940g/cm3 のフ
ィルムであることを特徴とする易引裂性包装体が提供さ
れる。
【0017】また、本発明によれば、前記積層フィルム
のシール面層(B−1)とシーラント層(B−2)との
厚み比(B−1/B−2)が、(30ないし70)/
(70ないし30)である上記易引裂性包装体が提供さ
れる。
【0018】また、本発明によれば、前記積層フィルム
は、シーラント層(B−2)の外面に、エチレンンとC
6以上のα−オレフィンとの共重合体であり密度0.9
00ないし0.920g/cm3 のフィルム(B−3)
を、前記積層フィルムの厚みの30%以下で積層してな
る、3層構造の積層体である上記易引裂性包装体が提供
される。
【0019】また、本発明によれば、前記外層(A)の
外面に延伸フィルムからなる表面保護層(A−1)を積
層した上記易引裂性包装体が提供される。
【0020】また、本発明によれば、前記外層(A)と
内層(B)とがウレタン系接着樹脂を用いたドライラミ
ネートにより積層されている上記易引裂性包装体が提供
される。
【0021】また、本発明によれば、前記外層(A)と
内層(B)とがウレタン系接着樹脂を用いたドライラミ
ネートにより積層されている上記易引裂性包装体が提供
される。
【0022】また、本発明によれば、包装体形状がスタ
ンディングパウチである上記易引裂性包装体が提供され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、各請求項に記載された発明
について説明する。 <請求項1、5記載の発明>この発明は、図1に示すよ
うに、本願発明の易引裂性包装体の素材構成として、二
軸延伸ナイロンフィルムからなる外層(A)と、密度の
異なる複数のインフレーション成形された分子配向直鎖
状低密度ポリエチレンで構成する積層フィルムからなる
内層(B)とをウレタン系接着樹脂(C)により貼り合
わせて、積層一体化してなることを規定するものであ
る。
【0024】前記外層(A)は、従来多用されている基
材として、二軸延伸されたナイロンの他、ポリエステ
ル、ポリプロピレンフィルムおよびこれらの塩化ビニリ
デンコーティングフィルム等がある。本発明において
は、外層(A)として、二軸延伸ナイロンフィルムを使
用することが重要な要件であるが、この二軸延伸ナイロ
ンフィルムとは、二軸延伸したナイロンフィルム単体は
もちろんのこと、そのフィルム表面にポリ塩化ビニリデ
ンをコーティングしたもの、または酸化珪素やアルミナ
等を蒸着させたものも同様に使用できる。この外層
(A)は、後に詳述する内層(B)の分子配向直鎖状低
密度ポリエチレンと相俟って、易引裂性を保持するため
に重要である。
【0025】二軸延伸ナイロンフィルムである外層
(A)の厚みは、特に限定されるものではないが、好ま
しくは10μmないし30μmの範囲のものであり、よ
り好ましくは15μmないし25μmの範囲のものであ
る。30μmより厚いと、易引裂性を有する二軸延伸ナ
イロンフィルムが厚さ故に引裂性が必ずしも容易とはな
らず、10μmより薄いと、易引裂性を発揮できないこ
とになり、易引裂性包装体としての意味を持たない。
【0026】前記内層(B)の積層フィルムのにおける
シール面層(B−1)は、エチレンとC6以上、すなわ
ち、炭素数が6以上のα−オレフィンとの共重合体であ
り、密度が0.900ないし0.920g/cm3 の分
子配向直鎖状低密度ポリエチレンフィルムである。C6
以上のα−オレフィンとしては、ヘキセン−1、4−メ
チルペンテン−1、ヘプテン−1、4−メチルへキセン
−1、4,4−ジメチルペンテン−1、オクテン−1、
ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1等があげられ
る。炭素数が高くなるα−オレフィンほど、フィルム強
度が大きくなる傾向があり、包装体としての強度を高め
るのに都合がよいが、この場合は易引裂性に関しては、
徐々に困難になる。かくして、本発明においては、強度
と易引裂性の好適な兼ね合いを求めたところ、C6以上
のα−オレフィンが全体の70%以上含むことが好まし
いことを見いだした。
【0027】シーラント層(B−2)もエチレンとC6
以上のα−オレフィンとの共重合体であり、密度が0.
930ないし0.940g/cm3 のインフレーション
成形された分子配向直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
フィルムである。C6以上のα−オレフィンは、外層側
(B−1)と同様なものが使用される。
【0028】前記外層側(B−1)とシーラント層(B
−2)との積層フィルムである内層(B)の厚みは、特
に限定されるものではないが、好ましくは50μmない
し150μmの範囲のものであり、より好ましくは80
μmないし130μmの範囲のものである。150μm
より厚いと、包装体としての強度、例えば耐衝撃強度や
剛性は充分であるが、易引裂性に難があり、50μmよ
り薄いと、易引裂性は充分であるが、上記した包装体と
しての強度に難がある。
【0029】外層(A)と、積層フィルムからなる内層
(B)との貼り合わせは、ウレタン系接着樹脂(C)に
てドライラミネートさせることによって積層する。この
接着樹脂は、特に限定されない。
【0030】<請求項2記載の発明>この発明は、内層
(B)である積層フィルムにおけるシール面層(B−
1)とシーラント層(B−2)との厚み比(B−1)/
(B−2)を規定するもので、その厚み比は(30ない
し70)/(70ないし30)の範囲であるのが良い。
この厚み比(B−1)/(B−2)の最小値は30/7
0=0.429であり、最大値は70/30=2.33
である。すなわち、(B−1)/(B−2)=0.42
9ないし2.33となる。そして、この厚み比(B−
1)/(B−2)が0.429ないし2.33の範囲内
でないと、剛性が高いのに耐衝撃強度も強く、引裂きの
際の抵抗が少ない、という特性が出ない。
【0031】<請求項3記載の発明>この発明は、図2
に示すように、請求項1記載の積層フィルムのシーラン
ト層(B−2)の外面に、更に外層(A)側(B−1)
と同様な成分のフィルム(B−3)を積層することを規
定するものである。このフィルム(B−3)は、エチレ
ンとC6以上のα−オレフィンとの共重合体であり、密
度が0.900ないし0.920g/cm3 のフィルム
で、その厚みは、3層構造の積層体である積層フィルム
の30%以下である。なお、このフィルム(B−3)の
厚みの下限値は、上記した積層フィルムの約10%、実
寸で5μm程度である。そして、このフィルム(B−
3)があることにより、なお一層剛性が高く、耐衝撃強
度も大きくなる。
【0032】<請求項4記載の発明>この発明は、図3
に示すように、前記外層(A)の外面に表面保護層(A
−1)を積層することを規定するものである。この表面
保護層(A−1)は、延伸フィルムであればよく、特に
限定されるものではない。但し、引裂性に大きく影響を
及ぼすようなものは使用できない。あくまでも、二軸延
伸ナイロンフィルムからなる外層(A)を保護するため
のものである。
【0033】<請求項6記載の発明>この発明は、包装
体形状がスタンディングパウチであることを規定するも
のである。すなわち、図4ないし6に示すように、1は
スタンディングパウチを示し、このスタンディングパウ
チ1は、2枚の同じ矩形シート2、3の間に短冊に2つ
折りにした底帯4を挟み、矩形シート2、3の両側をシ
ールし、一端を開口5とし、他端は矩形シート2と底帯
4の一片4aとを、矩形シート3と底帯4の他片4bと
を弧状にシールしてなる。そして、開口5近傍の矩形シ
ート2、3のシール部にVノッチ、Iノッチ、ミシン目
等の引裂開始部6が設けられている。従って、このスタ
ンディングパウチ1の開口5から液体などの内容物7を
入れると、その重みで2つ折りの底帯4が広がり、矩形
シート2、3の他端が円形状になりスカートとなって、
スタンディングパウチ1を立てることが出来る。なお、
このスタンディングパウチ1に内容物7を入れた後、開
口5をシールして製品とする。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、特別な装置を必要とせ
ずに、直鎖状低密度ポリエチレンが有する包装材料とし
ての優れた特性をそのままにして、必要な剛性も耐衝撃
強度もあるのに、充分な引裂性を併せ持つ易引裂性包装
体を提供することができる。この結果、易引裂性包装体
に内容物を入れたものは、輸送や店内での搬送中に衝撃
があっても破損し難く、立て置きが出来るからディスプ
レー効果が有り、ユーザーの使用時は容易に開封出来て
使い勝手が良く、使用後はシート状になり嵩張らず、樹
脂の使用量も少なく廃棄が極めて容易である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、これらの実施例は、本発明の好ましい一実施態様
を説明するためのものであり、これによって本発明が制
限されるものではない。
【0036】<実施例1> (1)二軸延伸ナイロンフィルム 15μm(東洋紡製
ハーデンフィルム N−1202) (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/cm2 (3)下記、をインフレーション成形して得たLL
DPE 100μm 密度0.900ないし0.920g/cm2 の直鎖
状低密度ポリエチレン40μm 密度0.930ないし0.940g/cm2 の直鎖
状低密度ポリエチレン60μm 上記構成のものをドライラミネート機(岡崎機械工業
(株)製)にてラインスピード100m/分で貼り合わ
せて、40℃・4日間熟成して原反を得る。この原反を
用いて、下記の易引裂性の評価試験を行う。易引裂性の
評価試験は、図7に示すように、原反10の流れ方向に
対して斜め45度で30mm×70mmの試験片11をサン
プリングし、更に図8に示すような引張試験機12にて
引張速度50mm/分で引っ張り、その時の引張腕13の
反力を測定し、下記の評価ランクにて判定する。 ◎ 反力が 70ないし100g重 ○ 反力が101ないし250g重 △ 反力が251ないし500g重 × 反力が501g重以上 次に、上記原反10を用いてスタンディング製袋機(SR
M-600-SA型、西部機械工業(株)製)にて幅120mm×
高さ255mm×底帯35mmの図4に示すようなスタンデ
ィングパウチを得る。このスタンディングパウチを用い
て、下記の落下強度試験を行う。落下強度試験は、10
0個のスタンディングパウチ内に水500mlを入れ密
封し、3℃・24時間放置後、1.2mの高さから平面
・垂直方向から各1回ずつ落下させ、切れの位置および
個数を調べる。
【0037】<比較例1> (1)ポリエチレンテレフタレートフィルム 12μm (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (3)二軸延伸ナイロンフィルム 15μm(東洋紡製
ハーデンフィルム N−1202) (4)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (5)C8単層の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E) 100μm 上記構成のものを実施例1と同様にして原反を得、この
原反を用いて、実施例1と同様に易引裂性の評価試験お
よび落下強度試験を行う。
【0038】<比較例2> (1)二軸延伸ナイロンフィルム(東洋紡製ハーデンフ
ィルム N−1202)25μm (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (3)C−8単層の直鎖状低密度ポリエチレン(LLD
PE) 130μm 上記構成のものを実施例1と同様にして原反を得、この
原反を用いて、実施例1と同様に易引裂性の評価試験お
よび落下強度試験を行う。
【0039】<比較例3> (1)二軸延伸ナイロンフィルム(東洋紡製ハーデンフ
ィルム N−1202)15μm (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (3)C4+C6混合品の直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)130μm上記構成のものを実施例1と
同様にして原反を得、この原反を用いて、実施例1と同
様に易引裂性の評価試験および落下強度試験を行う。
【0040】<比較例4> (1)二軸延伸ナイロンフィルム(東洋紡製ハーデンフ
ィルム N−1202)15μm (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (3)C/6単層の直鎖状低密度ポリエチレン(LLD
PE) 100μm 上記構成のものを実施例1と同様にして原反を得、この
原反を用いて、実施例1と同様に易引裂性の評価試験お
よび落下強度試験を行う。
【0041】<比較例5> (1)二軸延伸ナイロンフィルム(東洋紡製ハーデンフ
ィルム N−1202)15μm (2)ウレタン系接着剤(東洋モートン製 AD−50
2) 固形物塗布量 4ないし4.5g/m2 (3)C8/C4/C8タイプの直鎖状低密度ポリエチ
レン(LLDPE) 130μm 上記構成のものを実施例1と同様にして原反を得、この
原反を用いて、実施例1と同様に易引裂性の評価試験お
よび落下強度試験を行う。
【0042】
【表1】
【0043】表1によれば、実施例1は、破袋が全く無
く、しかも斜め切れも良く、総合判定で他の比較例に比
べて優れた結果が出た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の易引裂性包装体の素材構成
を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態の易引裂性包装体の素材
構成を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の易引裂性包装体の素材
構成を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の易引裂性包装体である
スタンディングパウチを示す正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明のスタンディングパウチを示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の実施形態の易引裂性包装体の素材であ
る原反から試験片を採取する状態を示す正面図である。
【図8】易引裂性を試験する引張試験機を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 スタンディングパウチ 2,3 矩形シート 4 底帯 4a 一片 4b 他片 5 開口 6 引張開始部 7 内容物 10 原反 11 試験片 12 引張試験機 13 引張腕 (B−1) シール面層 (B−2) シーラント層 (B−3) フィルム (C) 接着樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊吾田 正治 川崎市川崎区港町6番1号 株式会社エー スパッケージ内 (72)発明者 福本 毅 川崎市川崎区港町6番1号 株式会社エー スパッケージ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ナイロンフィルムからなる外層
    (A)と、インフレーションによる共押出成形した密度
    の異なる複数の分子配向直鎖状低密度ポリエチレンで構
    成する積層フィルムからなる内層(B)とを貼り合わせ
    てなり、前記内層(B)を構成する積層フィルムは、共
    にエチレンとC6以上のα−オレフィンとの共重合体で
    あり、少なくとも前記外層(A)のシール面層(B−
    1)が密度0.900ないし0.920g/cm3 のフ
    ィルム、シーラント層(B−2)が密度0.930ない
    し0.940g/cm3 のフィルムであることを特徴と
    する易引裂性包装体。
  2. 【請求項2】 前記積層フィルムのシール面層(B−
    1)とシーラント層(B−2)との厚み比(B−1/B
    −2)が、(30ないし70)/(70ないし30)で
    ある請求項1記載の易引裂性包装体。
  3. 【請求項3】 前記積層フィルムは、シーラント層(B
    −2)の外面に、エチレンとC6以上のα−オレフィン
    との共重合体であり密度0.900ないし0.920g
    /cm3 のフィルム(B−3)を、前記積層フィルムの
    厚みの30%以下で共押し出しによって積層された、3
    層構造の積層体である請求項2記載の易引裂性包装体。
  4. 【請求項4】 前記外層(A)の外面に延伸フィルムか
    らなる表面保護層(A−1)を積層した請求項1ないし
    3のいずれか1項記載の易引裂性包装体。
  5. 【請求項5】 前記外層(A)と内層(B)とがウレタ
    ン系接着樹脂を用いたドライラミネートにより積層され
    ている請求項1ないし4のいずれか1項記載の易引裂性
    包装体。
  6. 【請求項6】 包装体形状がスタンディングパウチであ
    る請求項1ないし5のいずれか1項記載の易引裂性包装
    体。
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