JP2024000670A - パウチ容器およびフィルムシート - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の内側の適切な位置へ印刷が可能な耐突刺性のあるパウチ容器と、該パウチ容器に用いられるフィルムシートを提供する。【解決手段】パウチ容器は、フィルムシートで囲まれた充填空間に内容物が充填されるパウチ容器であって、前記フィルムシートを形成する積層体11は、前記内容物が充填される内側に積層されるシーラント層6と、前記シーラント層6の外側に積層される保護層5と、前記保護層5の外側に印刷により形成される内側印刷層4と、前記保護層5の外側に積層されるバリア層3と、を備え、前記保護層5は、ポリエチレンテレフタレートを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、内容物を充填できるパウチ容器と、該パウチ容器に用いられるフィルムシートに関するものである。
食品、薬品又はペットフード等の内容物を充填包装する包装体において、フィルムシート同士をシール接着させたパウチ容器がある。フィルムシートで囲まれた充填空間に内容物を充填して密封シールし、使用時はシール部の側端部にある切り欠きのノッチ部からフィルムシートを引き裂いて開封して内容物を取り出すことができる。また、ガゼットの底面を有するパウチ容器においては、底面のフィルムシートを広げることで机等に置くことがきる。さらに、底面を有するために開口を広げ易いため、例えば、内容物が食品の場合に、内容物を他の容器へ移し替えることなくパウチ容器から直接スプーン等を使用して喫食することができる。そのため、底面を有するパウチ容器は、非常食の包装体としても用いられる。
パウチ容器のフィルムシートに用いられる積層フィルムとして特許文献1に記載の積層フィルムがある。この積層フィルムは、フィルムのMD(Machine Direction)方向に直線カット性を有する外層およびバリア層を有するため、ノッチ部からフィルムのMD方向に容易に引き裂くことができる。また、積層フィルムのヤング率と引裂強度等の特性を指定することで、MD方向と異なる方向に引き裂いてもMD方向と近い角度で引き裂くことができる。
従来、本来予定されている方向と異なる方向にパウチ容器を引き裂いて開封すると、開口が予定よりも大きくなり、使用者の意図とは異なって内容物がパウチ容器の外部へ漏れる虞がある。しかし、特許文献1に記載の積層フィルムを用いることで、本来予定されている方向と異なる方向に引き裂かれた場合であっても、本来予定されている方向に近い角度でパウチ容器を開封することができる。
特開2018-99834号公報
しかしながら、特許文献1に記載の積層フィルムは、例えば、急速乾燥した米のような、硬く外形が尖っている内容物を充填するパウチ容器に用いる場合、内容物との接触によって積層フィルムが破損して、内容物が酸素ガスまたは水蒸気等に曝されて劣化する虞がある。
また、特許文献1に記載の積層フィルムは、積層フィルムのシーラント層の材料として直鎖状低密度ポリエチレンを用いている。直鎖状低密度ポリエチレンは、しなやかで伸びやすい特性を有する。パウチ容器の内側に注水線等の印刷を施す場合、直鎖状低密度ポリエチレン等の伸びやすい材料を用いたシーラント層に印刷すると、シーラント層の延伸により印刷が本来の位置からずれる虞がある。
上記事情を踏まえ、本発明は、容器の内側に印刷層を有する硬く外形が尖っている内容物を充填するパウチ容器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、容器の内側の適切な位置へ印刷が可能な耐突刺性のあるパウチ容器と、該パウチ容器に用いられるフィルムシートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のパウチ容器は、フィルムシートで囲まれた充填空間に内容物が充填されるパウチ容器であって、前記フィルムシートを形成する積層体は、前記内容物が充填される内側に積層されるシーラント層と、前記シーラント層の外側に積層される保護層と、前記保護層の外側に印刷により形成される内側印刷層と、前記保護層の外側に積層されるバリア層と、を備え、前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートを含む。
上記パウチ容器では、前記フィルムシートは、前記充填空間を挟んで対向して外周部がシールされる前フィルムおよび後フィルムと、折り畳まれて前記前フィルムと前記後フィルムとの間に挟まれて前記前フィルムおよび前記後フィルムの下側とシールされる底フィルムと、を有し、前記パウチ容器は、前記底フィルムを底面として自立可能なスタンディングパウチ容器であってもよい。
上記パウチ容器では、前記前フィルムおよび前記後フィルムを形成する前記積層体の前記内側印刷層は、前記充填空間に注ぐ液体の量を示す注水線が印刷されていてもよい。
上記パウチ容器では、前記前フィルムは、前記内側の未シール部の上側に前チャック部を有し、前記後フィルムは、前記内側の未シール部の上側に後チャック部を有し、前記前チャック部および前記後チャック部は、互いに嵌合できる一対のファスナー部材であってもよい。
上記パウチ容器では、前記充填空間に充填される前記内容物が非常食であってもよい。
本発明のフィルムシートは、積層体で形成され、前記積層体は、厚さ方向の一方側である内側に積層されるシーラント層と、前記シーラント層の外側に積層される保護層と、前記保護層の外側に印刷により形成される内側印刷層と、前記保護層の外側に積層されるバリア層と、を備え、前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートを含む。
上記フィルムシートでは、前記積層体は、前記バリア層の外側に積層される外層を備えてもよい。
上記フィルムシートでは、前記積層体は、前記外層の内側に印刷により形成される外側印刷層を備えてもよい。
本発明のパウチ容器によれば、容器の内側の適切な位置へ印刷が可能な耐突刺性のあるパウチ容器を提供することができる。
本実施形態に係るパウチ容器の正面図である。 本実施形態に係る開封後のパウチ容器の斜視図である。 本実施形態に係る積層体の断面図である。
本発明の一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るパウチ容器100の正面図である。パウチ容器100は、フィルムシート10で囲まれた充填空間100sに内容物を充填して密封シールされているため、内容物はパウチ容器100の外部へ漏れない。パウチ容器100は、パウチ容器100の上側のノッチ部30からフィルムシート10を引き裂いて開封することで内容物を取り出すことができる。
図2は、本実施形態に係る開封後のパウチ容器100の斜視図である。パウチ容器100は、底面を有するスタンディングパウチ容器であり、底面を下側にして机等に置くことができる。
図3は、本実施形態に係る積層体11の断面図である。パウチ容器100のフィルムシート10は、合成樹脂フィルムを積層した積層体11で形成される。
本実施形態では、図1および図2に示すように、底フィルム10cを下側にして置いた状態のパウチ容器100における鉛直方向を「上下方向V」、鉛直上向きを上下方向Vにおける「上側UP」、鉛直下向きを上下方向Vにおける「下側LO」と定義する。また、底フィルム10cを下側LOにして置いた状態のパウチ容器における水平方向、かつ、フィルムシート10のノッチ部30からの引き裂き方向と略一致する方向を「水平方向H」、使用者から見て水平方向Hにおける左方向を「左側LT」、使用者から見て水平方向Hにおける右方向を「右側RT」と定義する。また、上下方向Vおよび水平方向Hと直交する方向を「奥行方向D」、パウチ容器100から見て使用者に近い方向を奥行方向Dにおける「前側FR」、遠い方向を奥行方向Dにおける「後側RR」と定義する。
また、図3に示すように、フィルムシート10に含まれる積層体11において、積層体11の厚さ方向を「厚さ方向T」、パウチ容器100の内容物が充填される側を厚さ方向Tにおける「内側IN」、内側INと反対側を厚さ方向Tにおける「外側OU」と定義する。
パウチ容器100は、フィルムシート10、シール部20、ノッチ部30、およびチャック部40を備える。
フィルムシート10は、折り畳まれて外周部をシール接着されることでパウチ容器100の側面および底面を形成する。フィルムシート10は、前フィルム10a、後フィルム10bおよび底フィルム10cを有する。
前フィルム10aは、パウチ容器100の前側FRに配置される。後フィルム10bは、パウチ容器100の後側RRに配置される。前フィルム10aおよび後フィルム10bは、略長方形で、パウチ容器100の内容物を覆うのに十分な形状を有する。前フィルム10aおよび後フィルム10bは、内容物が充填される充填空間100sを挟んで奥行方向Dで対向してシールされ、パウチ容器100の側面を形成する。
また、底フィルム10cは、パウチ容器100の下側LOに配置される。底フィルム10cは、略長方形で、折り畳まれて前フィルム10aと後フィルム10bとの間に挟まれて前フィルム10aおよび後フィルム10bの下側LOとシールされる。底フィルム10cは、パウチ容器100の底面を形成し、内容物を充填されたパウチ容器100が自立可能な形状を有している。
シール部20は、前フィルム10a、後フィルム10bおよび底フィルム10cの外周部のシール接着される範囲である。シール部20は、天シール部20a、左側シール部20b、右側シール部20cおよび底シール部20dを有する。
天シール部20aは、前フィルム10aと後フィルム10bとがシールされるパウチ容器100の上側UPのシール範囲である。左側シール部20bは、前フィルム10aと後フィルム10bとがシールされるパウチ容器100の左側LTのシール範囲である。右側シール部20cは、前フィルム10aと後フィルム10bとがシールされるパウチ容器100の右側RTのシール範囲である。底シール部20dは、前フィルム10aおよび後フィルム10bと底フィルム10cとがシールされるパウチ容器100の下側LOのシール範囲である。
充填空間100sは、前フィルム10a、後フィルム10bおよび底フィルム10cに囲まれた空間であり、内容物を充填するのに十分な大きさを有する。
ノッチ部30は、前フィルム10aおよび後フィルム10bを引き裂く起点となる切り欠き形状であり、天シール部20aよりも下側LOの左側シール部20bおよび右側シール部20cの側端部に配置される。ノッチ部30は、左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bを有する。
左側ノッチ部30aは、左側シール部20bの側端部に配置される。右側ノッチ部30bは、右側シール部20cの側端部に配置される。左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bは、前フィルム10aおよび後フィルム10bを水平方向Hに引き裂く起点であり、V字の切り欠き形状である。左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bは、上下方向Vにおいて、パウチ容器100のほぼ同じ高さに配置される。
チャック部40は、前チャック部40aおよび後チャック部40bを有する。前チャック部40aおよび後チャック部40bは、一対の帯状のファスナー部材であり、互いに嵌合することができる合成樹脂製のファスナー部材である。
前チャック部40aは、前フィルム10aに配置される。後チャック部40bは、後フィルム10bに配置される。前チャック部40aおよび後チャック部40bは、長辺方向が水平方向Hと略一致して前フィルム10aおよび後フィルム10bの内側INに配置される。また、前チャック部40aおよび後チャック部40bは、左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bよりも下側LO、かつ、前フィルム10aおよび後フィルム10bのシールされない範囲(未シール部)に配置される。
積層体11は、フィルムシート10を形成する合成樹脂製の積層フィルムである。前フィルム10a、後フィルム10bおよび底フィルム10cは、積層体11を所望の形状に加工することで得られる。積層体11は、外層1、外側印刷層2、バリア層3、内側印刷層4、保護層5およびシーラント層6を備える。積層体11に、防臭性、抗菌性又は撥水性等の機能を付与する特殊コート等を施した積層フィルムでフィルムシート10を形成してもよい。
外層1は、積層体11の外側OUに積層される最外層である。外層1は、直線カット性を有するフィルムであり、例えば、直線カット性を有するナイロンフィルム、直線カット性を有するポリエチレンテレフタレートフィルム又は直線カット性を有するポリプロピレンフィルム等を採用できる。外層1として、ガスバリア性に優れた直線カット性を有するナイロンフィルムを採用するのが望ましい。
外側印刷層2は、外層1の内側INに印刷される層であり、例えば、商品のロゴ又は品名等の印刷を施すことで形成される。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷又はインクジェット印刷等の公知の印刷方法を採用できる。
バリア層3は、外側印刷層2の内側INにドライラミネート法により積層される。バリア層3は、パウチ容器100の内容物が酸素ガスまたは水蒸気等に曝されて劣化するのを防ぎ、バリア性を向上させる。バリア層3としては、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム又はアルミニウム蒸着ポリエステルフィルム等を採用できる。
内側印刷層4は、保護層5の外側OUに印刷される層である。例えば、パウチ容器100に使用者が水又はお湯等の液体を入れる場合、内側印刷層4として、液体を入れる適切な量を示す注水線や注水マークを印刷することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷又はインクジェット印刷等の公知の印刷方法を採用できる。保護層5の外側OUの全面に印刷を施す場合、内側印刷層4は、保護層5の外側OUの全面を被覆して形成される。また、保護層5の一部にのみ印刷を施す場合、内側印刷層4は、保護層5の印刷が施される部分にのみ形成されてもよい。
保護層5は、バリア層3の内側INにドライラミネート法により積層される。すなわち、保護層5は、保護層5に印刷された内側印刷層4をバリア層3の方向に向けて積層される。保護層5には、強度が高く伸びにくい材料を含んだフィルムを採用するのが望ましい。強度が高く伸びにくい材料を含んだフィルムとして、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム又はナイロンフィルムがある。ポリエチレンテレフタレートフィルムはナイロンフィルムよりも印刷性に優れ、価格も安価なため、保護層5にはポリエチレンテレフタレートフィルムを採用するのが望ましい。
保護層5に強度が高く伸びにくい材料を含んだフィルムを採用することで、積層体11の剛性が高くなる。積層体11が外側印刷層2および内側印刷層4を備える場合、外側印刷層2又は内側印刷層4の印刷位置が本来の位置からずれたとき、積層体11を形成した後に外側印刷層2と内側印刷層4との相対的な印刷位置は修正できない。保護層5によって積層体11の剛性を高くすることで、外側印刷層2および内側印刷層4を形成するときに外側印刷層2および内側印刷層4の印刷位置がずれるのを防止できる。
また、保護層5によって積層体11の剛性が高くなることで、パウチ容器100のコシ(剛性)が高くなる。そのため、開封したパウチ容器100の充填空間100sに液体を入れて内容物を喫食するとき、机等に置いたパウチ容器100の載置姿勢が安定しやすい。また、開封したパウチ容器100の開封口が開いた姿勢を維持しやすい。
シーラント層6は、保護層5の内側INにドライラミネート法により積層される、積層体11の最内層である。シーラント層6としては、例えば、低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム又は高密度ポリエチレンフィルム等を採用できるが、強度が高く、シール性および透明性に優れている直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを採用するのが望ましい。
次に、使用者がパウチ容器100を使用する際の動作について説明する。一例として、内容物として非常食に用いられる急速乾燥させた米(アルファ米)が充填されたパウチ容器100を使用する際の動作について説明する。
底フィルム10cを底面として机等に置かれたパウチ容器100において、使用者は、パウチ容器100の左側ノッチ部30a又は右側ノッチ部30bを起点として前フィルム10aおよび後フィルム10bを水平方向Hに引き裂き、パウチ容器100の天シール部20aを切り取る。また、使用者は、前チャック部40aと後チャック部40bとの嵌合を解除し、内容物をパウチ容器100から取り出せる状態にする。さらに、使用者は前フィルム10aおよび後フィルム10bの内側INに印刷された注水線を目安として、パウチ容器100にお湯を注ぐ。このとき、内側印刷層4を印刷した保護層5は強度が高く伸びにくい材料を含むため、内側印刷層4に印刷された注水線が本来の位置からずれることなく、使用者は適切な量のお湯を注ぐことができる。アルファ米等の非常食において、注水量はその食味に大きな影響を及ぼす重要な要素であり、特に精密な制御が求められる。
さらに、前チャック部40aと後チャック部40bとを再び嵌合させてパウチ容器100を密封して所定時間静置することで、内容物の急速乾燥させた米(アルファ米)が再度炊いたような状態になる。使用者は、前チャック部40aと後チャック部40bとの嵌合を解除し、スプーン等で内容物の米を喫食することができる。このとき、保護層5は強度が高く伸びにくい材料を含むため、パウチ容器100のコシ(剛性)が高い。その結果、使用者はパウチ容器100を机等に安定して置いて喫食することができる。また、開封したパウチ容器100の開封口が開いた姿勢を維持しやすく、使用者は内容物の米をスプーン等で容易に取り出すことができる。
また、開封する前のパウチ容器100において、硬く外形が尖っている内容物がフィルムシート10に接触したとき、バリア層3よりも内側INに強度が高く伸びにくい材料を含む保護層5を有するため、バリア層3は内容物との接触によって破損しない。そのため、パウチ容器100はバリア性を損なわず、内容物が酸素ガスまたは水蒸気等に曝されて劣化するのを防ぐことができる。
本実施形態のパウチ容器100によれば、バリア層3の内側INに保護層5を有するため、硬く外形が尖っている内容物がパウチ容器100に接触してもバリア層3は内容物によって破損しない。また、パウチ容器100の前フィルム10aおよび後フィルム10bの内側INに施される印刷は保護層5に印刷するため、本来の位置からずれにくい。
これらの効果により、容器の内側の適切な位置へ印刷が可能な耐突刺性のあるパウチ容器100を提供することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の一実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(変形例1)
上記実施形態において、外層1、バリア層3、保護層5およびシーラント層6を積層するラミネート方法はドライラミネート法であるが、外層、バリア層、保護層およびシーラント層を積層するラミネート方法はこれに限定されない。外層、バリア層、保護層およびシーラント層を積層するラミネート方法は、ウェットラミネーション、ノンソルベントラミネーション、ワックスラミネーションまたはサーマルラミネーションであってもよい。
(変形例2)
上記実施形態において、パウチ容器100は底フィルム10cを備えるが、パウチ容器の態様はこれに限定されない。パウチ容器は、底フィルム10cを備えなくてもよい。
(変形例3)
上記実施形態において、パウチ容器100は左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bを備えるが、パウチ容器の態様はこれに限定されない。パウチ容器は、左側ノッチ部30a又は右側ノッチ部30bのどちらか一方のみを備えていればよい。
(変形例4)
上記実施形態において、左側ノッチ部30aおよび右側ノッチ部30bは、V字の切り欠き形状であるが、左側ノッチ部および右側ノッチ部の態様はこれに限定されない。左側ノッチ部および右側ノッチ部は、U字の切り欠き形状でもよい。
(変形例5)
上記実施形態において、パウチ容器100は前チャック部40aおよび後チャック部40bを備えるが、パウチ容器の態様はこれに限定されない。パウチ容器は、前チャック部40aおよび後チャック部40bを備えなくてもよい。
(変形例6)
上記実施形態において、積層体11は内側印刷層4を備えるが、積層体の態様はこれに限定されない。底フィルムを形成する積層体は、内側印刷層4を備えなくてもよい。充填空間100sに注ぐ液体の量を示す注水線等の印刷は、前フィルム10a又は後フィルム10bの内側INへ施される。そのため、底フィルムを形成する積層体には注水線等の印刷を形成する内側印刷層4は必要ない。また、底フィルムの内側INは内容物によって遮られて使用者から見えにくいため、底フィルムは前フィルム10aおよび後フィルム10bよりも内側印刷層4の必要性が低い。
(変形例7)
上記実施形態において、積層体11は外層1および外側印刷層2を備えるが、積層体の態様はこれに限定されない。積層体は、外層1および外側印刷層2を備えなくてもよい。
100 パウチ容器
100s 充填空間
10 フィルムシート
10a 前フィルム
10b 後フィルム
10c 底フィルム
11 積層体
1 外層
2 外側印刷層
3 バリア層
4 内側印刷層
5 保護層
6 シーラント層
20 シール部
20a 天シール部
20b 左側シール部
20c 右側シール部
20d 底シール部
30 ノッチ部
30a 左側ノッチ部
30b 右側ノッチ部
40 チャック部
40a 前チャック部
40b 後チャック部

Claims (8)

  1. フィルムシートで囲まれた充填空間に内容物が充填されるパウチ容器であって、
    前記フィルムシートを形成する積層体は、
    前記内容物が充填される内側に積層されるシーラント層と、
    前記シーラント層の外側に積層される保護層と、
    前記保護層の外側に印刷により形成される内側印刷層と、
    前記保護層の外側に積層されるバリア層と、
    を備え、
    前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートを含む、
    パウチ容器。
  2. 前記フィルムシートは、
    前記充填空間を挟んで対向して外周部がシールされる前フィルムおよび後フィルムと、
    折り畳まれて前記前フィルムと前記後フィルムとの間に挟まれて前記前フィルムおよび前記後フィルムの下側とシールされる底フィルムと、
    を有し、
    前記パウチ容器は、前記底フィルムを底面として自立可能なスタンディングパウチ容器である、
    請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記前フィルムおよび前記後フィルムを形成する前記積層体の前記内側印刷層は、
    前記充填空間に注ぐ液体の量を示す注水線が印刷されている、
    請求項2に記載のパウチ容器。
  4. 前記前フィルムは、前記内側の未シール部の上側に前チャック部を有し、
    前記後フィルムは、前記内側の未シール部の上側に後チャック部を有し、
    前記前チャック部および前記後チャック部は、互いに嵌合できる一対のファスナー部材である、
    請求項3に記載のパウチ容器。
  5. 前記充填空間に充填される前記内容物が非常食である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパウチ容器。
  6. 積層体で形成され、
    前記積層体は、
    厚さ方向の一方側である内側に積層されるシーラント層と、
    前記シーラント層の外側に積層される保護層と、
    前記保護層の外側に印刷により形成される内側印刷層と、
    前記保護層の外側に積層されるバリア層と、
    を備え、
    前記保護層は、ポリエチレンテレフタレートを含む、
    フィルムシート。
  7. 前記積層体は、
    前記バリア層の外側に積層される外層を備える、
    請求項6に記載のフィルムシート。
  8. 前記積層体は、
    前記外層の内側に印刷により形成される外側印刷層を備える、
    請求項7に記載のフィルムシート。
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