JPH11171160A - 断熱性カップ - Google Patents

断熱性カップ

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JPH11171160A
JPH11171160A JP34621397A JP34621397A JPH11171160A JP H11171160 A JPH11171160 A JP H11171160A JP 34621397 A JP34621397 A JP 34621397A JP 34621397 A JP34621397 A JP 34621397A JP H11171160 A JPH11171160 A JP H11171160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
paper
cup
heat
moisture
Prior art date
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Pending
Application number
JP34621397A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Osaki
勝浩 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPH11171160A publication Critical patent/JPH11171160A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】紙を基材として防湿層とシーラント層及び断熱
材からなる容器であり、断熱性、成形性や廃棄性を従来
品と同等に有し、且つ、容器事態に防湿性の機能を備え
た断熱性カップを提供する。 【解決手段】最内層にシーラント層15を有する紙製の
側壁及び底壁を有するカップ本体10と、前記カップ本
体の側壁を覆い且つ貼着された断熱性保護カバーとを具
備する断熱カップにおいて、カップ本体10の少なくと
も前記側壁を、紙層13とシーラント層15の間に防湿
層14を有する積層体を用いて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席食品等を収納
する断熱性紙カップに関し、特に、流通時に内容物が充
填、密封され、喫食時に開封し熱湯を注いで使用される
即席麺やス−プ等の食品や飲料用の断熱性カップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】断熱性を有する紙製カップとして、紙製
カップ本体の側壁を紙製の断熱性保護カバ−で覆い貼着
された容器が特開平8−58762号に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙製断熱カップ
は、カップ本体が紙基材の内面にシーラント層の低密度
ポリエチレンの2層構成の積層材を用いたため、、防湿
性が劣り、従って充填された乾燥状態の即席食品等の内
容物が流通時に吸湿し味覚が劣化してしまう問題があっ
た。
【0004】また、防湿層として、金属箔や金属や無機
酸化物をプラスチックフィルムに蒸着させたバリアフィ
ルムを使用すると、防湿性は改良されるが、従来より層
の厚みが厚くなったりフィルムの腰が強くなったりする
ため、成形性が変化し、金型の調整や修正が必要となる
問題があった。
【0005】本発明は、断熱性、成形性や廃棄性を従来
品と同等の性能を有し、且つ、容器自体に防湿性の機能
を備えた紙製カップを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点に係
る断熱カップは、最内層にシーラント層を有する紙製の
側壁及び底壁を有するカップ本体と、前記カップ本体の
側壁外側を覆い、かつ貼着された断熱性保護カバ−とを
具備する断熱カップにおいて、カップ本体の少なくとも
前記側壁が、紙基材とシ−ラント層の間に防湿層を有す
る積層体からなることを特徴とする。
【0007】本発明の第2の視点に係る断熱カップは、
前記防湿層が、高密度ポリエチレンフィルムにより形成
されていることを特徴とする。
【0008】本発明の第3の視点に係る断熱カップは、
前記防湿層が高密度ポリエチレンを含む共押し出しフィ
ルムより形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の断熱カップは、図1に示
すように、基材となる紙を用いた積層体からなる紙カッ
プ10と、この紙カップ10の側壁の外側に、凹凸の施
された紙により空気層を有する断熱材11を接着層12
を介して貼り合わせて形成されている。前記紙カップ1
0は、紙層13と防湿層14とシーラント層15から形
成されている。そして紙層13と防湿層14の接着方法
は、ドライラミネーション、溶融熱可塑性樹脂によるサ
ンドイッチラミネーション、ウエットラミネーション等
で積層する。
【0010】また、シーラント層15は直接防湿層14
に溶融押し出し加工をするか、あるいは接着剤を用いて
防湿層に貼りあわせてもよい。一方、断熱材11はエン
ボス紙17と、最外層となるライナー紙16を貼り合わ
される。このエンボス紙17は、凹凸状の加熱されたロ
ールに加圧されて凹凸加工され、空気層が形成され、こ
の空気層により断熱効果を得ることができる。
【0011】紙カップの基材となる紙層13は、カップ
成形性や耐水の為のサイズ性を有するカップ原紙を使用
し、坪量は170g/m2 〜360g/m2 が好まし
い。防湿層14は、密度が約0.94g/m3 以上の高
密度ポリエチレンフィルム、または高密度ポリエチレン
層を含む共押し出しにフィルムを使用する。ここで、防
湿層14の共押し出しのフィルムの層構成は、2層ある
いは3層構成でもよい。具体的には、高密度ポリエチレ
ンのみの多層構成、あるいはその他の樹脂、例えば低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、エチレンビニールアルコール等を含ん
でもよい。防湿層の厚みは20μm〜80μmが好まし
く、特に高密度ポリエチレン層の厚みは10μm以上有
する構成とするのがが好ましい。最内層となるシーラン
ト層15は、ヒートシール可能な熱可塑性樹脂を使用す
ればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
溶融押し出し加工に適したものが好ましく、その厚さは
15μm〜40μmがよい。
【0012】断熱材を構成しているエンボス紙17は、
加熱されたロールによる凹凸加工を施すため、耐熱性や
剛性のある紙がよい。具体的には、エンボス紙17の坪
量は、50g/m2 〜180g/m2 が好ましい。この
範囲外であると、エンボス加工の適性が劣ったり、加工
後エンボスの凹凸が潰れてしまう等の問題が発生する恐
れがある。エンボス紙17の凹凸のパターンは円形の点
格子模様や短矩形格子模様、あるいは段ボールに使用さ
れているような波形模様等を使用する。ライナー紙16
の坪量は、180g/m2 〜270g/m2 範囲が好ま
しく、さらに、その表面に絵柄や文字等商品に関する情
報を印刷することができる。
【0013】積層体からなるカップ本体10と断熱材1
1は、合成糊、例えばエチレンー酢酸ビニル共重合体系
糊(EVA系糊)により接着される。使用する糊として
は、この他公知の糊を使用することができるが、内容物
が食品等の場合、臭気の少ないものが好ましい。
【0014】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例を以下に詳細に
説明する。
【0015】<実施例1>図1に示すように、坪量26
0g/m2 のカップ原紙からなる紙層13と、高密度ポ
リエチレンの3層からなる総厚30μの共押し出しのフ
ィルムからなる防湿層14を、溶融低密度ポリエチレン
12でサンドイッチラミネーションを行い、貼り合わ
せ、そして上記防湿層14の面に低密度ポリエチレンを
20μmの厚みで溶融押し出し加工を行い、シーラント
層15を設ける。以上の方法で積層された巻取り、ある
いはシートをカップ成形機により加工を行い第1中間品
である図3の紙カップ21を得る。
【0016】一方、断熱材11は、120g/m2 のク
ラフト紙17を加熱、加圧しながらエンボス加工を行う
と同時に、予め絵柄や文字を印刷したライナー紙16と
貼り合わせを行う。そして、所定の大きさにカットを行
い第2中間品である断熱材22を得る。
【0017】最後に、第1中間品である紙カップ21と
第2中間品である断熱材22を貼り合わせて断熱カップ
を20を形成する。
【0018】<実施例2>図2に示すように、坪量26
0g/m2 のカップ原紙13と高密度ポリエチレンの2
層および低密度ポリエチレンからなる総厚30μmの共
押し出しのフィルムからなる防湿層14を、20μmの
溶融低密度ポリエチレン12でサンドイッチラミネーシ
ョンを行う。このとき、さらに実施例1のように内面に
シーラント層15を設けてもよいが、前記共押し出しフ
ィルムからなる防湿層14の最内層側を低密度ポリエチ
レンに設定し、シーラント層とすることも可能である。
上記方法で積層された巻取り、あるいはシートをカップ
成形機により加工を行い実施例1と同じ第1中間品であ
る図3の紙カップ21を得る。以下断熱カップを形成す
る工程は実施例1と同様に作成する。
【0019】
【発明の効果】本発明のカップは、紙を基材として防湿
層とシーラント層及び断熱材からなる容器であり、断熱
性、成形性や廃棄性を従来品と同等に有し、且つ、容器
自体に防湿性の機能を備えることができるので、保存中
の内容物の劣化が少なく、長期間にわたり、保存可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る断熱カップの構成を示
す断面図。
【図2】本発明の実施例2に係る断熱カップの構成を示
す断面図。
【図3】本発明の実施例に係る断熱カップを示す部分切
欠斜視図。
【符号の説明】
10・・・カップ本体 11・・・断熱材 12・・・接着層 13・・・紙層 14・・・防湿層 15・・・シーラント層 16・・・ライナー紙 17・・・エンボス紙 20・・・断熱カップ 21・・・紙カップ 22・・・断熱材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最内層にシーラント層を有する紙製の側壁
    及び底壁を有するカップ本体と前記カップ本体の側壁を
    覆い且つ貼着された断熱性保護カバ−とを具備する断熱
    カップにおいて、カップ本体の少なくとも前記側壁が、
    紙基材とシ−ラント層の間に防湿層を有する積層体から
    なることを特徴とする断熱性紙カップ。
  2. 【請求項2】防湿層が、高密度ポリエチレンフィルムに
    より形成されていることを特徴とする請求項1記載の断
    熱性カップ。
  3. 【請求項3】防湿層が高密度ポリエチレンを含む共押し
    出しフィルムより形成されている請求項2記載の断熱性
    カップ。
JP34621397A 1997-12-16 1997-12-16 断熱性カップ Pending JPH11171160A (ja)

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JP34621397A JPH11171160A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 断熱性カップ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003237855A (ja) * 2002-02-20 2003-08-27 Dainippon Printing Co Ltd 断熱紙カップ
JP2007296037A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toppan Printing Co Ltd 紙製電磁誘導加熱容器
JP2012512058A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム パッケージ用積層体、パッケージ用積層体の製造方法、及びパッケージ用積層体によって作られた包装容器
JP2022098111A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 株式会社クボタ ディーゼルエンジンの排気処理装置およびディーゼルエンジン

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