JPH0237746Y2 - - Google Patents

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JPH0237746Y2
JPH0237746Y2 JP11251385U JP11251385U JPH0237746Y2 JP H0237746 Y2 JPH0237746 Y2 JP H0237746Y2 JP 11251385 U JP11251385 U JP 11251385U JP 11251385 U JP11251385 U JP 11251385U JP H0237746 Y2 JPH0237746 Y2 JP H0237746Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、魚、野菜などの生鮮食品のように
鮮度を要求される食品等を保冷・運搬する場合に
際して使用する保冷用箱などの断熱板材の構造に
関する。
〔従来の技術〕
従来、魚介類や野菜、果物などの生鮮食品を保
冷・運搬する場合は木箱や樹脂製の箱に魚介類を
収納しこれらの中に氷を混入させて保冷・運搬し
たり、普通の段ボール箱に野菜、果物を詰め冷凍
トラツクなどで消費地へ運搬しているのが現状で
ある。然しながら、このような従来の保冷・運搬
方法では収容物たる生鮮食品を傷つけ、保冷状態
の維持も充分とはいえない。このため最近では内
壁に発泡スチロールを貼りつけた段ボール箱を使
用したり、発泡スチロールを箱形に加工し、中に
氷やドライアイス等を入れたり、特殊加工した吸
水マツトを内部に敷いたりして運搬している例も
見られるようになつた。また、第7図、第8図に
示すように、本出願人は更にこれらとは別に、段
ボール紙或いは段ボール原紙と同様の厚紙に発泡
性樹脂膜を貼付けた板材からなる保冷用箱を考案
した(出願済)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
木箱や樹脂製箱に氷等を入れて保冷・運搬する
場合は収納物が傷み易く、段ボール紙に発泡スチ
ロールを貼りつける場合や発泡スチロール自体を
箱に形成加工する場合は、発泡スチロールの使用
量も多く後の廃棄処分に際し公害発生の問題があ
り、容器の材料についてもなんらかの改善が望ま
れるのである。また、近時、新開発されている蓄
冷剤のみでも充分保冷状態が維持出来る保冷用箱
によつて保冷・運搬が可能であれば便利である。
ところで第7図、第8図で示す板材からなる保冷
用箱は充分これらの要求を満たすものである。し
かしながら第9図に示すように折目を折つて箱形
に形成する場合、第10図に示すように、樹脂膜
と樹脂膜とを接着剤によつて接着させることはな
かなか困難であるため、大型ステープル等の止金
Wで折部を固定している。即ち、接着剤では固ま
りにくく固定化しにくいからである。
しかしながら、接着剤のみでしつかり固定する
ことが出来る板材の構造とすることが出来れば更
に作業能率も上がり好ましい。
この考案は、上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、保冷箱として組
立る際、接着が容易であり、また簡単に組立作業
が出来て作業能率を上げることが出来、且つ収納
物を傷つけず保冷効果に優れた保冷用箱を作るこ
とが出来、そして更に美粧性にも優れ、経済的で
容器の後始末(廃棄処分)によつて発生する公害
を極力少なく押さえることの出来る断熱板材を提
供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記目的を達成するために、断熱
板材が、段ボール紙全面に、二つの薄紙層の間に
発泡性樹脂膜層を挟んで三層とした層状複合板を
接着して成ることを特徴とする構造、であること
を手段としている。
〔作用〕
段ボール紙の片側全面に、二つの薄紙層の間に
発泡性樹脂膜層を挟んで三層とした層状複合板を
貼りつける場合、段ボール紙のライナ層の紙と三
層状複合板の薄紙とは、紙どうしの接着であるた
め、極めてよく接着し、また樹脂膜と樹脂膜との
接着は困難であるが、発泡性樹脂膜と薄紙とは接
着剤で極めて良く接着する。よつてこの断熱板材
の接着加工は確実且つ能率よく行うことが出来
る。しかしてこの構造からなる断熱板材は、段ボ
ール紙自体熱を通しにくく、その片側にさらに断
熱効果に優れた発泡性樹脂膜を、両側より薄紙で
挟み三層状複合板として接着したので、この構造
からなる断熱板材で箱を作り、この箱の中に氷、
ドライアイス、蓄冷剤等の冷却媒体を入れれば、
断熱効果に優れた各素材の相乗的効果により箱内
部の雰囲気の冷気の逃げが阻止されるのである。
また、収納物自体や結露によつて生じる水分は、
薄紙層に吸収されるが、多量の水分の発生が予想
される収納物なら吸水性のある薄紙を使用するこ
とによつて吸水させることも出来る。従つて、水
分の漏れも無く高い保冷状態と高湿度状態が維持
されることになる。更に、内側の薄紙と発泡性樹
脂膜とよりなる三層状複合板はクツシヨンの役目
をする。
〔実施例〕
以下この考案の実施例を図面を参照して説明す
る。第1図はこの考案である断熱板材の構造であ
る。第3図乃至第6図はこの板材を使用して保冷
用箱として加工した場合の具体的一例を示す。第
2図に示すようにこの考案は、表ライナ層31と
中芯層(波形層)32と裏ライナ層33とよりな
る段ボール紙3に、薄紙41と薄紙43との間に
発泡性樹脂膜42を挟んでなる三層状複合板4を
接着材で全面に貼付けた構造とするものである。
段ボール紙3と三層状複合板4との接着は紙と紙
との接着であるから接着材の種類は問わない。
尚、薄紙41,43と発泡性樹脂膜42との接着
はポリプロピレン系のものが接着しやすく好まし
い。また、薄紙としては普通段ボール原紙と同様
の紙を用いるが、段ボール紙と接着しない方、つ
まり内表面となる側の薄紙43は吸水性に優れた
ものを使用すれば、収納物は結露によつて生じる
水分を吸収し、外部へ水分が漏れるのを防ぐこと
が出来て便利である。しかし通常の段ボール原紙
でも或る程度は水分を吸収するので水分の発生が
少ない収納物の保冷・運搬には通常の段ボール原
紙もしくはこれと同様のものでも十分使用可能で
ある。次に第3図はこの断熱板材を用いて作つた
保冷用箱の展開図である。即ち、この箱は側壁5
a,5b,5c,5d、と底部構成部分5e,5
f,5g,5h、天蓋構成部分5i,5j,5
k,5l、となるようにし、各境界にそれぞれ折
目1乃至20を入れる。そして側壁構成部分5aと
底部構成部分5eと天蓋構成部分5iには折代5
m,5n,5oを設け、この部分が側壁構成部分
の5p、底部構成部分の5q、天蓋構成部分の5
rにそれぞれ重なるように型取りするのである。
また、底部構成部分の5eと5g及び天蓋構成部
分の5iと5kには、斜めに折目21,22,2
3,24,25,26,27,28と切込みA乃
至Oを入れるのである。
このように折目と切込みを入れ、折代部分を接
着して底部と天蓋部の折目を折り、ガムテープな
どで固定すれば忽ちワンタツチで保冷用箱が出来
るのである。第4図は底部を折込み組立た場合の
上面図であり、第5図はP部の拡大詳細図であ
る。この拡大詳細図で示すように、折代部分の接
着は薄紙と段ボール紙の裏ライナ層の紙どうしの
接着であるから極めてよく接着し、発泡性の樹脂
膜と樹脂膜との接着が困難であるのに比べて容易
簡単である。両面テープでの接着も可能である。
第6図は組立途中の斜視図である。
この考案の詳細は以上のようであるが、図示例
のものに限られ無いのは勿論であり、技術的思想
の創作として同一の範囲内で種々変形が可能であ
る。例えば薄紙として段ボール原紙の他和紙の使
用も可能であり、上記するように吸水性に優れた
薄紙を使用することも出来る。また段ボール紙と
してライナ層が二重となつているものでも使用可
能である。用途としてもこの板材は、断熱構造と
なつているから保冷用箱として用いる場合のみで
なく、例えば簡易な保温用箱としても用いること
が可能である。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、この考案は、断熱用板材
を、段ボール紙に薄紙と薄紙の間に発泡性樹脂膜
を挟んだ三層状複合板を貼り付けた構造、とした
ので次のような効果がある。
(1) この板材を使用して箱を作り、その中にドラ
イアイス、氷等の冷却媒体を入れると、極めて
断熱効果に優れた「保冷用箱」とすることが出
来る。また、冷却媒体として近時市販されてい
る「蓄冷剤」のみでも充分保冷の役目を果たす
ことが出来る。そして、比較的強い保冷状態、
高湿度状態、が維持されるので、生鮮食品等の
保冷・運搬に最適の箱とすることが出来る。
(2) 使用樹脂は発泡性樹脂を膜状として二枚の薄
紙に挟んで使用しているので、使用量も少な
く、廃棄に際し公害の発生する恐れは殆ど無
い。
(3) 薄紙自体にも吸水性があるので、収納物自体
或いは結露等によつて生じる水分を吸収し外部
に水分が漏れにくく、箱自体の美粧性を確保す
ることが出来る。またこのことから、箱外側に
商標や広告文を表示し宣伝上の効果を上げるこ
とが出来る。
(4) 箱として加工する時、ステープル(止金)を
使用することなく、段ボール紙と三層状板の薄
紙とを接着剤で接着させ、適当な折目と切込み
をつけるだけでワンタツチで箱の組立が可能で
あるから作業能率が極めて良い。
(5) 薄紙の間に挟んだ発泡性樹脂膜よりなる三層
状複合板は箱に組立てた時、クツシヨンの役割
をして収納物が振動や衝撃によつて損傷するの
を防ぐことができる。
以上のようにこの考案は、生鮮食品等を運搬す
る箱の板材として従来に無い優れた特質をもち極
めて便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案である断熱板材の断面構造
図、第2図はこの考案である断熱板材の加工説明
図、第3図はこの考案にかかる板材を使用して保
冷用箱を作る場合の型取り平面図の一例、第4図
は保冷用箱として底部を折り組立てた場合の上面
図、第5図は第4図のP部詳細図、第6図は保冷
用箱の組立途中の斜視図、第7図、第8図は出願
人の先行考案にかかる保冷用箱の板材構造図、第
9図は第8図の板材使用の組立斜視図、第10図
は第9図の一部詳細図をそれぞれ示す。 3……段ボール紙、31……表ライナ層、32
……中芯層(波形層)、33……裏ライナ層、4
……三層状複合板、41……薄紙層、42……発
泡樹脂膜層、43……薄紙層、5……保冷用箱。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 段ボール紙全面に、二つの薄紙層の間に発泡性
    樹脂膜層を挟んで三層とした層状複合板を接着し
    て成ることを特徴とする断熱板材。
JP11251385U 1985-07-22 1985-07-22 Expired JPH0237746Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11251385U JPH0237746Y2 (ja) 1985-07-22 1985-07-22

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JP11251385U JPH0237746Y2 (ja) 1985-07-22 1985-07-22

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JPS6219976U JPS6219976U (ja) 1987-02-06
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2526408Y2 (ja) * 1988-12-28 1997-02-19 レンゴー 株式会社 保冷防水包装体
JP2578284Y2 (ja) * 1992-04-09 1998-08-06 王子製紙株式会社 保温性食品容器

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JPS6219976U (ja) 1987-02-06

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