JPH0536676Y2 - - Google Patents

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JPH0536676Y2
JPH0536676Y2 JP9343287U JP9343287U JPH0536676Y2 JP H0536676 Y2 JPH0536676 Y2 JP H0536676Y2 JP 9343287 U JP9343287 U JP 9343287U JP 9343287 U JP9343287 U JP 9343287U JP H0536676 Y2 JPH0536676 Y2 JP H0536676Y2
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paper
moisture
container
layer
proof sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、植物生鮮品、冷凍品等の保冷を必
要とする物品の輸送や鮮度維持を目的として使用
する紙製容器に関するものであり、更に詳言すれ
ば予冷庫等で冷却された物品を箱詰め輸送または
貯蔵するに当り、内容物の保冷効果を高めて外部
熱源からの輻射熱により内容物が昇温することを
防止する保冷容器に関するものである。
[従来の技術とその問題点] 従来、紙質の保冷容器としては、段ボール箱の
表面にアルミニウム箔又はアルミニウム蒸着フイ
ルムをラミネートした容器が知られている。
この従来のものは、段ボールのライナ表面にア
ルミニウム箔や蒸着フイルムをラミネートするこ
とにより、輻射熱の反射膜を形成させるようにし
たものであるが、原紙表面のラミネート加工は比
較的高くつき、また製品の製造工程でアルミニウ
ムの反射面が傷つきやすいという問題がある。そ
ればかりでなく、段ボール表面に存在するアルミ
ニウム箔及びアルミニウム蒸着フイルムが水分を
ほとんど吸収しないため、段ボールの表面にフレ
キソインキによる印刷ができない欠点があり、ま
た酢ビ系接着剤によるグルージヨイントの接合が
困難であつたから、ジヨイント接合にはステツチ
止めを採用せざるを得ないなど通常の製函印刷機
では製造することができないという問題があつ
た。
本考案の目的はこれらの問題を解決し、安価で
印刷、接着作業性の良い紙製保冷容器を提供せん
とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案者は上記問題点を解消するために、鋭意
研究を行なつた結果、紙及び段ボールの熱伝導率
は含水率の上昇と共に高まり、保冷効果を低下さ
せるものであるとの知見の下に、紙層、防湿層、
紙層の3層構造の防湿シートを容器の原紙として
使用し、この容器の内面又は外面となる表層に熱
放射率の低い物質を表面に塗工すると、外気から
の輻射(放射)熱及び容器自体から内容物への熱
伝導率を低下させることができ、容器としての保
冷効果を向上させうるものであることを見い出
し、この放射率の低い物質を塗工するに当り、ア
ルミニウム粉末及び/又は白色顔料を含む分散液
を用いることにより、安価で製造作業性、保冷性
がすぐれた紙製容器を得ることに成功したもので
ある。
本考案は防湿シートを使用しているため、容器
の外側が高湿度の場合でも湿気は防湿層でくい止
められ、内層の水分の上昇は防止できる。紙及び
段ボールの熱伝導率は水分の上昇と共に高まり、
保冷効果を低下させるものであるから、前記防湿
シートの使用により高湿時の保冷性の低下を最小
限にとどめることができる。
また、容器の内面又は外面となる表層には、熱
放射率の低いアルミニウム粉末及び/又は白色顔
料を含む水分散液の塗工層を形成しているため、
塗工面は吸水性を有するから塗工面にはフレキソ
印刷加工を施すことができるものであり、更に従
来の製造条件でグルージヨイント接合することが
可能になる。白色顔料としてはチタン酸カリウ
ム、カオリン等がある。
[実施例] 以下、この考案を図面を参照して具体的に説明
する。
本考案の容器10に使用する防湿シート1の構
成は第2図に示すとおりである。図中2はポリエ
チレン又はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂から
なる中間層であり、両側には普通の紙、板紙等か
らなる一対の紙層3を設けて、それらを熱圧着又
はラミネート法により一体に積層させて、中間層
2により透湿を防止する3層構造の防湿シート1
を得る。
この防湿シート1には、その表裏紙層の一方又
は両方に予じめアルミニウム粉末及び/又は白色
顔料を含む水分散液をコーターを用いて塗工しフ
レキソ印刷適性を有する塗工層4を形成する。
第1図は上記の防湿シート1を紙器原紙として
使用して形成させた保冷容器10の斜視図である
(図は容器の外面に塗工層4を形成させた例であ
る。) 第3図は上記の塗工層4を片面に形成させた防
湿シート1を、段ボールの一方のライナに用いた
両面段ボールを示している。すなわち図中符号5
はコルゲート加工された中芯、6は中芯5の反対
面に貼着した通常の紙ライナである。第4図は前
記の反対面の紙ライナ6の表面に、前記と同様な
塗工層4を形成した両面段ボールを示したもの、
また第5図は両面段ボールの表裏のライナを前記
の防湿シート1を用いて形成させると共に、各防
湿シートの表層に第3図のものと同様な塗工層4
を形成した例を示すものである。
なお、防湿シート1を表裏いずれのライナとし
て用いるか、或いは前記の塗工層4を前記いずれ
のライナの表面上に形成するかは、容器の用途に
よつて任意に選定する。
上記のように構成された両面段ボールを用いて
アルミニウム粉末及び/又は白色顔料を含む分散
液の塗工面が容器の内面又は外面となるように表
層に露出させてなる段ボール箱用原紙を得る。こ
の段ボール箱用原紙の塗工面には、従来の方法で
フレキソ印刷を施し、また酢ビ系接着剤をジヨイ
ント部に塗布して製函印刷機で保冷箱を製造す
る。
[考案の効果] 本考案は、容器の内面又は外面となる表層に熱
放射率の低い物質を水分散液にして塗工して吸水
性のある塗工層を形成しているため、従来の段ボ
ールの表面にアルミニウム箔等をラミネートして
形成していた保冷容器において問題となつていた
水性のフレキソインキによる印刷不良の問題及び
酢ビエマルジヨンによる接着不良の問題を一掃す
るこができる。
また、本考案によれば高湿度条件下での保冷性
の低下を3層構造防湿シートを容器の原紙として
用いることにより最小限になし、輻射による熱の
移動をアルミニウム粉末及び/又は白色顔料を含
む水分散液塗工により低下させたから、経済的で
保冷効果に優れた紙製保冷容器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す包装容器の斜
視図、第2図は防湿シートの構成を示す断面図、
第3〜5図は本考案容器に使用する段ボールの原
紙構成を示す断面図である。 1……防湿シート、2……合成樹脂防湿層、3
……紙層、4……塗工層、5……中芯、6……紙
ライナ、10……保冷容器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の紙層の中間に合成樹脂防湿層を設けてな
    る3層構造の防湿シートを紙器原紙又は段ボール
    の少なくとも一方のライナに用いて形成した紙製
    保冷容器に於て、容器の内面又は外面となる表層
    にアルミニウム粉末及び/又は白色顔料を含む塗
    工層を形成したことを特徴とする保冷容器。
JP9343287U 1987-06-19 1987-06-19 Expired - Lifetime JPH0536676Y2 (ja)

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