JP2537393Y2 - 易開封性の包装体 - Google Patents

易開封性の包装体

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JP2537393Y2 JP1990078112U JP7811290U JP2537393Y2 JP 2537393 Y2 JP2537393 Y2 JP 2537393Y2 JP 1990078112 U JP1990078112 U JP 1990078112U JP 7811290 U JP7811290 U JP 7811290U JP 2537393 Y2 JP2537393 Y2 JP 2537393Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、板状のチョコレート等の包装体に
関するものであり、内部に封入されている内填物の取り
出しを容易に行なえる易開封性の包装体を提供する。
【従来の技術】
板状のチョコレート等の食品の包装体には、包装材の
左,右両側辺部同士を貼着した背シール部と、該背シー
ル部の上,下両端縁において背シール部に対して直角方
向にシールされているサイドシール部とによって密封さ
れている包装袋と、該包装袋内に封入されている内填物
とからなっているものがある。 内部に所定の内填物が封入されている板状をなす前述
の背シール部とサイドシール部とを具備する従来の包装
袋における各シール部は、通常、ヒートシールによって
形成されている。
【考案が解決しようとする課題】
上記のヒートシールによって形成されているシール部
(ヒートシール部)は、一般に接着強度が高く、易開封
性が得られない。 なお、ヒートシール部におけるシール強度は、理論的
には、ヒートシール時の温度のコントロールによって調
節することが可能であるが、ヒートシール時の温度のコ
ントロールによって易開封性のシール部を安定的に形成
することは極めて困難であり、実用化し得ないのが現状
である。 これに対して本考案は、包装袋における内填物の取り
出し口となる背シール部が易開封性のシール部になって
おり、包装袋内の板状の内填物を密封包装体のままで、
包装袋の背シール部を頂点とするようにしてこの背シー
ル部に沿って折り曲げる操作によって、前述の背シール
部が容易に開封される易開封性の包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
本第1の考案の易開封性の包装体は、包装材の左,右
両側辺部の合掌貼り部からなる背シール部と、該背シー
ル部の上,下両端縁において背シール部に対して直交す
る方向に伸びるサイドシール部とを具備する包装袋と、
該包装袋の内部に封入されている板状の内填物とからな
る包装体であり、前記包装袋における背シール部が、包
装材の左,右両側辺部における内周面層に塗布されてい
るコールドシール剤層同士の接合によるシール部になっ
ており、又該包装袋のサイドシール部が、包装材の内周
面層の接合予定部分に塗布されているコールドシール剤
層同士の接合によるシール部になっており、しかも背シ
ール部のシール強度がサイドシール部のシール強度より
も小さくなっている易開封性の包装体である。 又、本第2の考案の易開封性の包装体は、包装材の
左,右両側辺部の合掌貼り部からなる背シール部と、該
背シール部の上,下両端縁において背シール部に対して
直交する方向に伸びるサイドシール部とを具備する包装
袋と、該包装袋の内部に封入されている板状の内填物と
からなる包装体であり、前記包装袋における背シール部
が、包装材の左,右両側辺部における内周面層に塗布さ
れているコールドシール剤層同士の接合によるシール部
になっており、又該包装袋のサイドシール部が、包装材
の内周面層同士の熱溶着によるシール部になっており、
しかも背シール部のシール強度がサイドシール部のシー
ル強度よりも小さくなっている易開封性の包装体であ
る。 更に、本第3の考案の易開封性の包装体は、包装材の
左,右両側辺部の合掌貼り部からなる背シール部と、該
背シール部の上,下両端縁において背シール部に対して
直交する方向に伸びるサイドシール部とを具備する包装
袋と、該包装袋の内部に封入されている板状の内填物と
からなる包装体であり、前記包装袋における背シール部
が、包装材の左,右両側辺部における内周面層に塗布さ
れているコールドシール剤層同士の接合によるシール部
になっており、又該包装袋のサイドシール部が、包装材
の内周面層をなすアイオノマー樹脂層同士の熱溶着によ
るシール部になっており、しかも背シール部のシール強
度がサイドシール部のシール強度よりも小さくなってい
る易開封性の包装体である。 上記の通り、本第1の考案の易開封性の包装体は、包
装袋の背シール部とサイドシール部との両者が包装材の
内周面層に塗布されているコールドシール剤層同士の接
合によるシール部からなる。 又、本第2の考案の易開封性の包装体は、包装袋の背
シール部が包装材の内周面層に塗布されているコールド
シール剤層同士の接合によるシール部からなり、該包装
袋のサイドシール部が、包装材の内周面層同士の熱溶着
によるシール部からなる、すなわち本第2の考案の包装
体は、包装袋の包装材として内周面層がヒートシール特
性を有する樹脂層で形成されているものを利用し、包装
袋のサイドシール部を、この包装材の内周面層同士の熱
溶着によって形成してなるものである。 更に、本第3の考案の易開封性の包装体は、包装袋の
背シール部が包装材の内周面層に塗布されているコール
ドシール剤層同士の接合によるシール部からなり、該包
装袋のサイドシール部が、包装材の内周面層をなすアイ
オノマー樹脂層同士の熱溶着によるシール部からなる、
すなわち本第3の考案の包装体は、包装袋の包装材とし
て内周面層がアイオノマー樹脂層で形成されているもの
を利用し、包装袋のサイドシール部を、この包装材の内
周面層同士の熱溶着によって形成してなるものである。 前記構成からなる本考案の易開封性の包装体におい
て、包装袋の少なくともサイドシール部を形成するため
に、包装材の内周面層の所定位置に対して塗布するコー
ルドシール剤は、通常感圧タイプの接着剤と称されてい
る粘着剤に比較してその接着力が更に弱いものであっ
て、例えば、天然ゴム系樹脂と合成ゴム系樹脂と助剤と
の混合物からなる。 天然ゴム系樹脂はコールドシール剤の主剤をなしてお
り、自着性を付与する。 また、合成ゴム系樹脂は、天然ゴムの凝集力を調整
し、接着力を向上させる。 さらに、助剤は、界面活性剤,消泡剤,タッキファイ
ヤー,可塑剤等であって、コールドシール剤にコーティ
ング適性をもたらす。 なお、コールドシール剤によるシール部の接着強度
は、該シール部を形成するためのコールドシール剤の塗
布量によってコントロールし得るので、本第1考案の包
装体においては、包装袋における背シール部のコールド
シール剤の塗布量よりもサイドシール部の塗布量を多く
することによって、背シール部のシール強度をサイドシ
ール部のシール強度よりも小さくすることができる。 本第2の考案の包装体においては、包装袋を形成する
包装材の内周面層、すなわち、包装体内の内填物と接す
る側になる面が、熱溶着性能を有する樹脂層で形成され
ているものであり、例えば、アイオノマー樹脂,エチレ
ン−アクリル酸共重合体,エチレン−メタクリル酸共重
合体,エチレン−アクリル酸エチル共重合体等による樹
脂層が内周面層として好適である。 なお、本考案の包装体においては、包装袋の背シール
部、すなわち、コールドシール剤層同士の接合によるシ
ール部からなる背シール部が、易開封性能を具備するも
のであり、該シール部における接着強度は、200〜300g/
(15mm幅)程度に、また、サイドシール部の接着強度
は、包装体に密封性能が得られるように300g/(15mm
幅)以上に形成されるのが好ましい。
【実施例】
以下、本考案の易開封性の包装体の具体的な構成を、
実施例をもって説明する。 実施例1 第1図および第2図において、符号1で表示される本
考案の1実施例品たる易開封性の包装体は、包装袋2と
内部に封入されている板状のチョコレート等の内填物5
とからなる。 包装袋2は、包装材の左,右両側辺部の合掌貼り部か
らなる背シール部4と、該背シール部4の上,下両端縁
において背シール部4に対して直角方向に伸びるサイド
シール部3とを具備しており、背シール部4とサイドシ
ール部3とは、包装材の内周面層の接着予定部分に対し
て塗布されているコールドシール剤層同士の接合による
シール部で形成されている。 なお本実施例においては、合成ゴム・石油系樹脂・ポ
リエチレンワックスの混合物[諸星インキ(株)製:チ
ョコ用コールドシール剤]によるコールドシール剤を、
背シール部4の形成予定面に対して3.0g(固形成分)/
m2に、またサイドシール部3の形成予定面に対して4.5g
(固形成分)/m2に塗布し、包装袋2の背シール部4の
接着強度を約250g/(15mm幅)に、又サイドシール部3
の接着強度を約300g/(15mm幅)にコントロールした。 上記の実施例における包装袋3は、第3図において符
号30で表示される包装材、すなわち、包装材用基材10
と、該包装材用基材10の片面に付されている印刷インキ
層11と、包装材用基材10のもう一方の面に形成されてい
るコールドシール剤層12と、印刷インキ層11面を被覆す
るようにして形成されている離型剤層13と、該離型剤層
13面に接着剤層14を利用して積層されているカバーフィ
ルム15と、該カバーフィルム15の表面に形成されている
離型剤層16との積層構成からなる包装材30を利用して製
袋した。 包装材用基材10には、包装袋2に必要とされる強度,
バリヤー性,柔軟性,印刷適性等を有するものを利用し
ており、前記実施例品においては、坪量30g/m2の純白ロ
ール紙18と、厚さ7μのAl箔19と、純白ロール紙18とAl
箔19との間の接着剤層20と、Al箔19の保護用のプライマ
ー層21と、厚さ12μのPETフィルム22と、Al箔19とPETフ
ィルム22とを接着させる厚さ15μのポリエチレン樹脂層
23との積層シートを利用した。 前記構成の包装材30において、離型剤層13は、包装材
用基材10の表,裏両面に印刷インキ層11とコールドシー
ル剤層12とを形成した後に、これを巻き取る工程での印
刷インキ層11とコールドシール剤層12との間のブロッキ
ングを防止するものである。かかる点において、離型剤
層13は、離型性を具備する必要があるが、離型剤層13面
には、さらに、カバーフィルム15がラミネートされるの
で、その離型性能が小さいことが必要であり、ポリアミ
ド・硝化綿系の離型剤を利用した。 カバーフィルム15は、印刷インキ層11面を保護し、か
つ、包装袋2に高級感を具備させるものであり、厚さ20
μの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを利用した。 符号16で表示される離型剤層は、包装材30を巻き取り
状態で保存する際におけるコールドシール剤層12のブロ
ッキングを防止するものであり、離型性能に極めて優れ
た性質を有するものが好ましく、オレフィン系樹脂で形
成した。 前記積層構成からなる包装材30の製造工程を以下に説
明する。 (1)第1工程 純白ロール紙18とAl箔19とを、接着剤(RC-1002)を
利用して、ウエットラミネートした後、インラインで、
プライマー(MFアンダーラッカーRL)層21を形成し、Al
箔19の表面の汚染防止を行なう。 (2)第2工程 PETフィルム22の表面をアンカーコート処理しなが
ら、第1工程で得られたAl箔/紙のラミネートシートに
対して、ポリエチレンフィルム23を利用して積層し、包
装材用基材10を得る。 (3)第3工程 第2工程で得られた包装材用基材10のAl箔19面に、グ
ラビア印刷機により、防湿セロファン用のインキ(NNT
R:諸星インキ(株))による印刷インキ層11を付し、さ
らに印刷インキ層11側の全面に、離型剤(ポリアミド・
硝化綿系)層13を、グラビア塗工によって形成し、さら
に、インラインで、PETフィルム22面に、コールドシー
ル剤層12を、パターン印刷する。 なお、コールドシール剤層12のパタンーン印刷は、第
4図において符号12aで表示されるサイドシール予定部
の版深が50μ、また、12bで表示される背シール予定部
の版深が40μのグラビア版を利用して行なった。 以上の第3工程によって得られた積層シートは、巻き
取り状態で次工程に送られるが、印刷インキ層11の表面
の全面に形成されている離型剤層13の存在によって、コ
ールドシール剤層12のブロッキングが防止されている。 (4)第4工程 カバーフィルム15となる厚さ20μの2軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムの表面に、オレフィン系樹脂からなる離
型剤層16を形成し、インラインで、裏面に接着剤(タケ
ダ:A-967)層14をコートし、さらに、前述の第3工程に
よって得られた積層シートの印刷インキ層11側とラミネ
ートすることによって包装材30を得る。 なお、第3工程で形成した離型剤(ポリアミド・硝化
綿系)層13は、その離型性能が低いために、第3工程で
の積層シートの巻き取り工程に対して第4工程のラミネ
ート工程は、出来るだけ早急に行なうことが好ましい。 第4工程によって得られた包装材30は、巻き取り状態
で輸送,保管され、第1図にて符号2で表示される包装
袋の製造に利用される。 包装材30における表面層をなす離型剤層16は、オレフ
ィン系樹脂によって形成されているので、長期間の保管
に際しても、コールドシール剤層12のブロッキングが効
果的に防止される。 また、前記包装材30には、印刷インキ層11の上面に2
軸延伸ポリプロピレンフィルムによるカバーフィルム15
が積層されているので、包装材30による包装袋2に外観
的な高級感が具備されている。 前記第1〜第4工程からなる包装材30の製造工程中に
おいて、第3工程における印刷インキ層11の印刷工程の
インライン中でフィルムをラミネートすることができる
場合には、片面が離型剤で処理されている2軸延伸ポリ
プロピレンフィルムを、印刷インキ層11の形成面に対し
てインラインでラミネートするようにすれば、離型剤層
13を省ける。 さらに、2軸延伸ポリプロピレンフィルムによるカバ
ーフィルム15は、オフラインで離型剤をコートした後、
第3工程で得られた積層シートの印刷インキ層11側とド
ライラミネートしても良い。 また、包装袋2を得る際に利用される製袋機の適性に
よって、ガゼット部分の折り込みが良好で無い場合に
は、Al箔/紙の構成によるラミネートシートに代えて、
ポリエチレンフィルムを利用することによって、腰の柔
軟な包装材にすることができる。 実施例2 下記に説明する第5図に示される積層構成の包装材50
により、第1図および第2図にて表示される包装体1に
おける包装袋2のサイドシール部3が、包装材50の内周
面層をなすアイオノマー樹脂層同士の熱溶着によるシー
ル部からなり、背シール部は、包装袋2の背シール部4
と同一の構成からなる本考案の別の実施例品を得た。 包装材50の積層構成は以下の通りの構成からなる。 第5図において、包装材50は、包装材用基材40と、該
包装材用基材40の片側に積層されている厚さ12μのPET
フィルムからなるカバーフィルム41と、包装材用基材40
のもう一方の面に形成されている厚さ25μのアイオノマ
ー樹脂層からなる内周面層42と、該内周面層42に塗布さ
れているコールドシール剤層43と、前記カバーフィルム
41の表面を被覆するようにして形成されている離型剤層
44と、包装材用基材40とカバーフィルム41との間の接着
剤層45との積層構成からなる。 なお、包装材用基材40には、得られる包装袋に対して
必要とされる強度,バリヤー性,柔軟性,印刷適性等を
有するものを利用し、前記実施例品においては、坪量30
g/m2の純白ロール紙46と、厚さ7μのAl箔47と、純白ロ
ール紙46とAl箔47との接着剤層たる厚さ15μのポリエチ
レン樹脂層48との積層シートを利用した。 前記積層構成からなる包装材50の製造工程を以下に説
明する。 (1)第1工程 カバーフィルムとなる厚さ12μのPETフィルム41に対
して、ウレタン系の印刷インキによる裏刷り印刷インキ
層49を形成し、インラインで、版深50μのグラビア版に
より、変性オレフィン系樹脂による離型剤層44を形成し
た後、さらに、裏刷り印刷インキ層49面に対して、ウレ
タン系接着剤(タケダ:A975、4.5g/m2)層45を形成し、
続いて、厚さ7μのAl箔47をラミネートし、35℃の雰囲
気中で、3日間のエージンを行なった。 (2)第2工程 第1工程で得られた積層シートにおけるAl箔47を面に
対して、エクストルージョンコート法によって、イソシ
アネート系のアンカーコート処理を行ない、さらに乾燥
後に、厚さ15μのポリエチレン樹脂層48を利用して、純
白ロール紙46をラミネートし、インラインで、純白ロー
ル紙46の裏面に対して、厚さ30μのアイオノマー樹脂
[三井デュポン(株):ハイミラン1652]層42をラミネ
ートした。 (3)第3工程 第2工程で得られた積層シートのアイオノマー樹脂層
42面に対して、第4図において符号12bで表示される背
シール予定部に、版深40μのグラビア版を利用して、合
成ゴム系のコールドシール剤(諸星インキ(株):コー
ルドシール剤)層43を形成し、符号50で表示される包装
材を得た。 以上の第3工程によって得られた積層シートは、続い
て巻き取り状態で次工程に送られるが、PETフィルム41
によるカバーフィルムの全表面に亙って形成されている
離型剤層44の存在によって、コールドシール剤層43のブ
ロッキングが防止されている。 実施例3 前記実施例2における包装体において、包装材50にお
ける厚さ25μのアイオノマー樹脂層42の代わりに、厚さ
30μのエチレン−メタクリル酸コポリマー樹脂(三井デ
ュポン:ニュクレルN-1108c)によるコート層からなる
内周面層を形成する以外は、全て実施例2の対応する工
程と同一の工程で製造された包装材によって、本考案の
別の実施例品を得た。 さらに、前述の実施例2〜実施例3で利用されている
包装材の積層構成の中から純白ロール紙46を除去した包
装材を利用することにより、あるいは、純白ロール紙/A
l箔からなる包装材用基材40の代わりに、金属蒸着層を
有するPETフィルムを利用する等により、包装材中から
紙層の部分を無くするようにすれば、包装体における包
装袋の紙層の破損の危険性を考慮する必要のない包装体
になる。
【作用,効果】
本考案の易開封性の包装体は、包装袋の背シール部
が、包装材の左,右両側辺部の合掌貼り部からなり、し
かも、該背シール部が、包装材の左,右両側辺部におけ
る内周面層に塗布されているコールドシール剤層同士の
接合によるシール部になっており、又サイドシール部
は、包装材の内周面層に塗布されているコールドシール
剤層同士の接合によるシール部、あるいは包装材の内周
面層同士の熱溶着によるシール部になっており、かつ背
シール部のシール強度がサイドシール部のシール強度よ
りも小さくなっているものであり、背シール部における
易開封性とサイドシール部による密封性とが兼備されて
いる。 すなわち、本考案の包装体においては、包装体の輸
送,保管等の取り扱い中に必要とされる包装袋における
シール部の接着強度が、サイドシール部によって維持さ
れており、内填物の取り出しの易開封性が背シール部に
よって奏される。 本考案の包装体は、包装袋における背シール部によっ
て奏される易開封性により、第6図に示されるように、
包装袋内の板状の内填物を密封包装体のままで背シール
部を頂点とするようにして、該背シール部に沿って折り
曲げる操作によって包装袋の背シール部が開封されるの
で、内填物の取り出しを容易に行なえる。 また、本考案の包装体においては、前述の易開封性部
分をなす包装袋の背シール部が、包装材の左,右両側辺
部における内周面層に塗布されているコールドシール剤
によるシール部からなるものであるので、コールドシー
ル剤の塗布量によって易開封性のシール部の接着強度を
コントロールすることができ、所望の接着強度の易開封
性シール部を容易に形成し得る。 更に本第1の考案の包装体は、包装袋の背シール部と
サイドシール部とが、両者ともにコールドシール剤層同
士の接合によるシール部にしてあるので、シール部の形
成に際しては、背シール部とサイドシール部との形成予
定部に対して塗布されるコールドシール剤の塗布量を変
えるだけで良く、その製造が簡単である。 本第2〜第3の考案の包装体は、コールドシール剤に
よるシール部に完全密封性が得られ難いような包装材を
利用する場合であっても、包装袋のサイドシール部には
ピンホールの発生等のない完全密封性と、背シール部に
おける易開封性とが得られる。 すなわち、ある程度の厚さと腰とを有する包装材の場
合には、コールドシール剤によるシール部に完全密封性
を期待することが困難になるが、本第2〜第3の考案の
包装体においては、包装袋において完全密封性を必要と
するサイドシール部を、包装材の内周面層同士の熱溶着
によるシール部によって形成してあるので、ある程度の
厚さと腰とを有する包装材による包装体の場合にも、サ
イドシール部における完全密封性と、背シール部におけ
る易開封性とが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の1実施例品を示す包装体の概略斜面
図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3図は、本考
案の実施例品に利用された包装材の積層構成を説明する
断面図、第4図は、包装材に形成されているコールドシ
ール剤の塗布部分のパターンを説明する平面図、第5図
は、本考案の別の実施例品に利用された包装材の積層構
成を説明する断面図、第6図は、本考案の包装体の開封
状態を説明する概略断面図である。 1……包装体、2……包装袋、3……包装袋のサイドシ
ール部、4……包装袋の背シール部、5……内填物、10
……包装材用基材、12……コールドシール剤層、22……
包装材の内周面層をなす熱溶着性樹脂層。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装材の左,右両側辺部の合掌貼り部から
    なる背シール部と、該背シール部の上,下両端縁におい
    て背シール部に対して直角方向に伸びるサイドシール部
    とを具備する包装袋と、該包装袋の内部に封入されてい
    る内填物とからなる板状の包装体において、前記包装袋
    における背シール部が、包装材の左,右両側辺部におけ
    る内周面層に塗布されているコールドシール剤層同士の
    接合によるシール部になっており、又該包装袋のサイド
    シール部が、包装材の内周面層の接合予定部分に塗布さ
    れているコールドシール剤層同士の接合によるシール部
    になっており、しかも背シール部のシール強度がサイド
    シール部のシール強度よりも小さくなっていることを特
    徴とする易開封性の包装体。
  2. 【請求項2】包装材の左,右両側辺部の合掌貼り部から
    なる背シール部と、該背シール部の上,下両端縁におい
    て背シール部に対して直角方向に伸びるサイドシール部
    とを具備する包装袋と、該包装袋の内部に封入されてい
    る内填物とからなる板状の包装体において、前記包装袋
    における背シール部が、包装材の左,右両側辺部におけ
    る内周面層に塗布されているコールドシール剤層同士の
    接合によるシール部になっており、又該包装袋のサイド
    シール部が、包装材の内周面層同士の熱溶着によるシー
    ル部になっており、しかも背シール部のシール強度がサ
    イドシール部のシール強度よりも小さくなっていること
    を特徴とする易開封性の包装体。
  3. 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第2項記載の易開
    封性の包装体において、包装材の内周面層がアイオノマ
    ー樹脂によって形成されていることを特徴とする易開封
    性の包装体。
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Cited By (1)

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