JP3174882B2 - 易開封性包装体 - Google Patents
易開封性包装体Info
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Description
ナック菓子等の食品の充填包装に用いられ、適度のシー
ル強度と易開封性とを有する易開封性包装体に関するも
のである。
えば、プリン容器、ミルクポーション容器等に見られる
ように、内容物を収納する底材と、この底材の開口部を
封止する蓋材とに分かれている。 そして、これらを接合するシーラントとしては、それ
ぞれ異種材料が用いられている。 ところで、包装用包材のなかには、いわゆる三方袋、
四方袋、合掌貼り合わせ袋、ステック包装容器、ピロー
包装容器を形成するに用いられる軟包材があるが、これ
らの軟包材は包材構成上、同種のシーラントで形成され
ているので、この包材を用いて製袋した袋は、易開封性
を有さないものである。 すなわち、シール部分は完全にヒートシールにより両
面が固着してしまい、そのシール部分は容易に開封でき
ないものである。 そのため、従来、この問題を解決する手段として、例
えば、ノッチ加工を行い、このノッチを起点にして袋を
開封する処置がとられていた。
置では、開封口が一定の形状とならず、時として袋の内
容物の取扱いが不便になるという問題点がある。 また、手で簡易にシール部分を開封できるようにユー
ザーの要望もある。 このような実状に鑑み、本発明は創案されたものであ
り、その目的は上記の課題を解決し、手で簡易にシール
部分を開封できる易開封性包装体を提供することであ
る。
上に直接または中間層を介して易開封性樹脂層を設け、
更に、該易開封性樹脂層は、エチレン−アクリル酸系共
重合体の第1の樹脂と、低結晶性オレフィン系の第2の
樹脂とを含有し、かつ、上記の第2の樹脂は、2重量%
以上を含有し、更に、上記の易開封性樹脂層の厚さは、
15〜50μmからなるピール包材を使用し、そのピール包
材の易開封性樹脂層の面同士を対向させて密着し、ヒー
トシールしてなることを特徴とする易開封性包装体に係
るものである。
脂層は、エチレン−アクリル酸系共重合体の第1の樹脂
と、低結晶性オレフィン系の第2の樹脂とを含有するよ
うに構成しているので、本発明の易開封性包装体は、各
シール領域で安定したシール性とピール性とを示してお
り、いわゆる三方袋、四方袋、合掌張り合わせ袋、ステ
ック包装容器、ピロー包装容器をヒートシールした場
合、そのヒートシール面の最適なシール強度および剥離
が保証されるものである。
説明する。 第1図は、本発明に係る易開封性包装体を構成するピ
ール包材の一例を示す断面図である。 第1図において、ピール包材1は、支持体11の上に中
間層としてバリア層12を設け、このバリア層12の上の易
開封性樹脂層13を設けて構成される。
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバ
ール等の各種のプラスチックを二軸延伸したものや、セ
ロハン、不織布、紙類等の印刷可能な材料が用いられ
る。 このような支持体11の厚さに、特に制限はないが、通
常、10〜200μm程度のもが用いられる。
ては、中間層としてのバリア層12が設層される。 バリア層12としては、例えば、軟質アルミニウム箔な
どの金属箔、金属蒸着層を有するプラスチックフィルム
材料またはエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVO
H)もしくはポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。 バリア層12は、ガスバリア性、水蒸気バリア性等を付
与するために用いられる。
設けられる。 本発明の場合、易開封性樹脂層13の中には、エチレン
−アクリル酸系共重合体の第1の樹脂と、低結晶性オレ
フィン系の第2の樹脂とが含有される。 前記第1の樹脂の具体例としては、例えば、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸−アクリ
ル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、または、これらの変性体が挙げられる。 前記第2の樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、または、エチレン−α・オレフ
ィン共重合体が挙げられる。 上記のα・オレフィンとしては、例えば、プロピレ
ン、ブテン等が挙げられる。 このような、低結晶性オレフィン成分を第1の樹脂に
ブレンドすることにより、非相溶状態にせしめ、ヒート
シール強度を低下させ、かつ、種々の条件下で安定した
ヒートシール強度が得られる。
〜50重量%の位の配合割合で含有される。 第2の樹脂の含有率が2重量%未満になると、ヒート
シール強度を低下させることができず、易開封性が望め
ない。 この値が50重量%を超えると、ヒートシール強度が弱
くなり過ぎて実用に耐えられない。 このような樹脂成分を含有する易開封性樹脂層13の厚
さは、10〜100μm、好ましくは、15〜50μmとされ
る。 この値が10μm未満になると、基材に対する接着力が
なくなり、ラミネート不良や、シール強度の絶対強度不
足という不都合が生じる。 また、この値が、100μmを超えると、高コストにな
るという不都合が生じる。
わゆるエクストルージョンラミネートによる方法、ある
いは、予め、樹脂組成物をフィルム化し、このフィルム
を貼り付けるドライラミネーション方等が挙げられる。 なお、支持体11とバリア層12等の中間層と、中間層と
易開封性樹脂層13との間に、それぞれ両層の接着を補助
するためにアンカーコート層を形成してもよい。
ル包材の他の積層構造例を第2図乃至第6図に基づいて
説明する。 第2図に示される本発明のピール包材2は、支持体11
の上に、直接、易開封性樹脂層13を設層したものであ
る。 第3図に示される本発明のピール包材3は、第1図に
示される支持体11とバリア層12との間に、第2の中間層
としてポリエチレン層14を介在させたものである。 すなわち、支持体11とバリア層12、とをポリエチレン
層14でエクストルージョンラミネートしている。 これにより、特に、アルミニウム箔のバリア層12と支
持体11との接着性を向上させることができる。 ポリエチレン層14としては、一般に、汎用低密度ポリ
エチレン(LDPE)が用いられる。 さらに、支持体11とポリエチレン層14との間、および
バリア層12と易開封性樹脂層13との間には両層の接着を
補助するためのアンカーコート層が形成されててもよ
い。
の両面に、直接、易開封性樹脂層13を積層したものであ
る。 このタイプのものは、主として、合掌貼り合わせ、四
方袋、ピロー包装、ステック包装等の袋の形態を作製す
る場合に使用される。 第5図に示される本発明のピール包材5は、支持体11
の一方の面に、直接、易開封性樹脂層13が設層され、支
持体11の他方の面にバリア層12を介して易開封性樹脂層
13が設層される。 このタイプのものの用途も前記第4図に示されるタイ
プのもののそれと同じである。 第6図に示される本発明のピール包材6は、支持体11
の上に、ポリエチレン層14、バリア層12、ポリエチレン
層14および易開封性樹脂層13を順次積層したものであ
る。
施例をさらに詳細に説明する。 実験例1(本発明) 15μm厚の2軸延伸ポリエステルフィルム(商品名:T
4100、東洋紡株式会社製)の片面をコロナ処理し、この
面に印刷化粧加工を施した。 この上にアンカーコード剤(商品名:P1000、日本触媒
化学株式会社製)をロールコートした後、LDPE(商品
名、M11P、三井石油化学株式会社製)にてアルミ蒸着PE
T(商品名:ML−PETC、東セロ化学株式会社製)とエクス
トルージョンラミネートした。 LDPEおよびアルミ蒸着PETの厚さは、それぞれ、15μ
mおよび12μmとした。 次いで、蒸着PETのPET面にアンカーコート剤P−1000
を塗布した後、易開封性樹脂層として、エチレン−メタ
クリル共重合体樹脂(商品名:N1108C、三井石油化学株
式会社製)80重量%とポリブテン系樹脂(商品名:UZ208
0C、三井石油化学株式会社製)20重量%との混合物を、
30μm厚みにエクストルージョンラミネートした。
樹脂を除去し、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(商
品名:N1108C、三井石油化学株式会社製)のみの組成と
した。 それ以外は実験例1の場合と同様にした。
ト後、剥離テストを行った。 なお、ヒートシールは易開封性樹脂層同士を密着させ
た状態で行い、シール条件は加圧力1kg/cm2、加圧時間
1秒、シール温度は下記表に示すように種々変えた。 なお、剥離はいわゆるT剥離とした。 結果を下記表1に示す。
ピール包材によれば、各シール領域で安定したシール性
とピール性とを示しており、いわゆる三方袋、四方袋、
合掌張り合わせ袋、スティク包装容器、ピロー包装容器
をヒートシールした場合、そのヒートシール面から最適
なシールおよび剥離が保証できる。
に直接または中間層を介して易開封性樹脂層を設け、更
に、該易開封性樹脂層は、エチレン−アクリル酸系共重
合体の第1の樹脂と、低結晶性オレフィン系の第2の樹
脂とを含有し、かつ、上記の第2の樹脂は、2重量%以
上を含有し、更に、上記の易開封性樹脂層の膜厚は、15
〜50μmからなるピール包材を使用し、そのピール包材
の易開封性樹脂層の面同士を対向させてヒートシールし
て易開封性包装体を製造することにより、該易開封性包
装体を構成するピール包材を形成する易開封性樹脂層
が、エチレン−アクリル酸系共重合体の第1の樹脂と、
低結晶性オレフィン系の第2の樹脂とを含有するように
構成しているので、上記の易開封性包装体は、各シール
領域で安定したシール性とピール性とを示し、いわゆる
三方袋、四方袋、合掌張り合わせ袋、ステック包装容
器、ピロー包装容器をヒートシールした場合、そのヒー
トシール面の最適あシール強度および剥離が保証される
というものである。
ついてその積層構造の一例を示す部分断面図である。
ついてその積層構造の他の一例を示す部分断面図であ
る。
ついてその積層構造の他の一例を示す部分断面図であ
る。
ついてその積層構造の他の一例を示す部分断面図であ
る。
ついてその積層構造の他の一例を示す部分断面図であ
る。
ついてその積層構造の他の一例を示す部分断面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】支持体の上に直接または中間層を介して易
開封性樹脂層を設け、更に、該易開封性樹脂層は、エチ
レン−アクリル酸系共重合体の第1の樹脂と、低結晶性
オレフィン系の第2の樹脂とを含有し、かつ、上記の第
2の樹脂は、2重量%以上を含有し、更に、上記の易開
封性樹脂層の厚さは、15〜50μmからなるピール包材を
使用し、そのピール包材の易開封性樹脂層の面同士を対
向させて密着し、ヒートシールしてなることを特徴とす
る易開封性包装体。 - 【請求項2】易開封性樹脂層が、エチレン−アクリル酸
系共重合体の第1の樹脂を50〜98重量%、低結晶性オレ
フィン系の第2の樹脂を2〜50重量の配合割合で含有す
ることを特徴とする上記の請求項1に記載する易開封性
包装体。 - 【請求項3】第1の樹脂が、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、または、これ
らの変性体からなることを特徴とする上記の請求項1〜
2に記載する易開封性包装体。 - 【請求項4】第2の樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、または、エチレン−α・オレフィン共重合体から
なることを特徴とする上記の請求項1〜3に記載する易
開封性包装体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23641990A JP3174882B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | 易開封性包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23641990A JP3174882B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | 易開封性包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04115946A JPH04115946A (ja) | 1992-04-16 |
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Family
ID=17000476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23641990A Expired - Lifetime JP3174882B2 (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | 易開封性包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174882B2 (ja) |
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JP3297891B2 (ja) * | 1993-11-10 | 2002-07-02 | 藤森工業株式会社 | 積層包装材料 |
AT403266B (de) * | 1995-09-28 | 1997-12-29 | Danubia Petrochem Polymere | Mehrschichtige verpackungsfolie auf polypropylenbasis, sowie deren verwendung |
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1990
- 1990-09-06 JP JP23641990A patent/JP3174882B2/ja not_active Expired - Lifetime
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