JPS5836685Y2 - 容器口部密封用インナ−シ−ル材 - Google Patents

容器口部密封用インナ−シ−ル材

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JPS5836685Y2
JPS5836685Y2 JP10506778U JP10506778U JPS5836685Y2 JP S5836685 Y2 JPS5836685 Y2 JP S5836685Y2 JP 10506778 U JP10506778 U JP 10506778U JP 10506778 U JP10506778 U JP 10506778U JP S5836685 Y2 JPS5836685 Y2 JP S5836685Y2
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JP
Japan
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layer
sealing
reseal
seal
mouth
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JP10506778U
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JPS5521977U (ja
Inventor
慎一 品治
Original Assignee
大日本印刷株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は容器口部密封用インナーシール材に関する。
一般にコーヒー等のビン容器の口部には内容物を湿気等
から保護するためにインナーシールがとりつけられてい
る。
このインナーシールは孔栓ボール紙を主材とするシール
層(ボード)とアルミ箔等の金属箔を主材とする薄葉の
シール層(メンブレン)との積層物であり、キャップを
はずしたときリシール層とシール層が分離してリシール
層はキャップの内側に残り、一方シール層はびん口部に
残ってびん内部への湿気の侵入を防止する役目を果す。
そしてキャップが再びびん口部に冠着されるとりシール
層はシール層に重層され、キャップと共に両者でもって
びん内部への湿気の侵入を防止する役目を果す。
しかし、使用過程でシール層が消費者によりびん口部よ
り除去されてしまい、孔栓ボール紙を主体とするりシー
ル層のみとなると、充分な防湿機能は果され得なくなる
上記インナーシールに対しては、以前はびん詰め商品が
消費者の手に渡りびんが開封される迄の商品の流通過程
における防湿を完全に行なうことが主として要求され、
びんが開封されたのちの使用過程での防湿の完壁を期す
ことはさほど要求されなかったが、近年高防湿包装が要
求される高品質の商品もびん詰め包装されるようになる
に伴なって上記インナーシールに対して使用過程におい
ても高い防湿機能を果すことが要求されるようになった
そこで、孔栓ボールにアルミ箔を接着剤によって貼合し
たものでリシール層を構成し、且つシール層の表面に温
度及び湿度に安定な油脂分及び界面活性剤を主成分とし
た剥離層を設け、このリシール層とアルミ箔等の金属箔
を主材とするシール層をポリエチレンを押出し貼合せす
ることが試みられたが、剛性の高いリシール層とフレキ
シブルなシール層を押出し貼合せすることは困難であり
、貼合せの過程で層間のうきが生じやすくキャップに装
填する工程ですでにインナーシール材がリシール層とシ
ール層とに分離してしまいやすく実用化することができ
なかった。
又、キャップを容器本体に締付けたとき、リシール層が
容器本体口部に密着せしめられるような適度のクッショ
ン性をリシール層に持たせようとするとりシール層とシ
ール層間の分離が困難となリ、リシール層とシール層間
の剥離強度が極めて弱くないと、インナーシール材の機
能は果され得ない。
しかし、リシール層とシール層間の剥離強度を全体的に
均一に非常に弱くするとキャップへの装填の過程でリシ
ール層とシール層が完全に剥離しやすくなり、インナー
シール材の機能は果され得なくなる。
そこで、シール層のりシール層と接触する面にスポット
パターン状にワックスを施こして、スポット状ワックス
層を介してリシール層にシール層を接合する方法を試み
た。
しかしながら、ワックスの特性上、経時的に結晶成長に
よりワックスの接着強度が低下したり、外界の温度変化
によりワックスの接着強度が変化するが故に常に同じ効
果を得ることはできず実用化することはできなかった。
本考案者はりシール層のみで容器口部をシールする場合
、リシール層が容器口部に密着せしめられ防湿効果が充
分発揮されるインナーシール材につき研究の結果、リシ
ール層とシール層の接合面のりシール層とシール層と接
触する側はポリオレフィン系樹脂により構成し、シール
層のりシール層と接触する側はポリオレフィン系樹脂と
の親和性の弱い樹脂よりなる離型性部分印刷層と該離型
性部分印刷層と連続して形成されたポリオレフィン系樹
脂との親和性の良好な樹脂よりなる接着性部分印刷層と
よりなる複合印刷層で構成することによってリシール層
の基材として弾性材料を用いた場合においてもキャップ
に装填する迄は三者に分離することのない適度なりシー
ル層とシール層間の層間強度が得られることを見い出し
た。
本考案はかかる知見にもとづいてなされたものである。
即ち、本考案の要旨はりシール層とシール層とよりなる
容器口部密封用インナーシール材において、前記リシー
ル層のキャップ天板下面に当接されるべき側は厚手のボ
ール紙、発泡プラスチック等の弾性材料により構成され
、前記リシール層の前記シール層と接触する側はポリオ
レフィン系樹脂層により構成され、前記シール層の前記
リシール層と接触する側はポリオレフィン系樹脂との親
和性の弱い樹脂よりなる離型性部分印刷層と該離型性部
分印刷層と連続して形成されたポリオレフィン系樹脂と
の親和性の良好な樹脂よりなる接着性部分印刷層とより
なる複合印刷層により構成されていることを特徴とする
容器口部密封用インナーシール材である。
以下、本考案につき、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
第1図は本考案に係る容器口部密封用インナーシール材
の一実施態様15の断面図を示している。
アルミ箔等の金属箔10の下面にポリエチレンの押出し
コート層11を介してグラシン12が貼り合わせられて
いる。
そして金属箔10の上面にはアンカーコート層9(尚、
このアンカーコート層は必ずしも必要ではない。
)を介して印刷絵柄層8が設けられている。
そして金属箔10上の一部領域にはポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂との親和性の弱い
ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル
系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、又はポリ塩化ビニール系樹脂、あるいはそれ
らの混合物、あるいは前記樹脂単体又はそれらの混合物
にシリコーン樹脂を添加した組成物を主材とする透明イ
ンキを用いてスクリーン印刷法、グラビア印刷法等によ
りスポット状に印刷を施こすことによりポリオレフィン
系樹脂との親和性の弱い透明な樹脂よりなる離型性部分
印刷層5が設けられ、前記一部領域、即ち前記離型性部
分印刷層5の領域外の金属箔上の領域にはポリオレフィ
ン系樹脂と親和性の良好なポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブチレン、酢酸ビニール・エチレン共重合体等
の単体又は混合物を主材とする透明インキを用いてスク
リン印刷法、グラビア印刷法等により印刷を施こすこと
によって、前記離型性部分印刷層と連続した、ポリオレ
フィン系樹脂との親和性の良好な透明な樹脂よりなる接
着性部分印刷層6が設けられている。
前記離型性部分印刷層5と前記接着性部分印刷層6とよ
りなる複合印刷層7の上面にはポリオレフィン系樹脂の
押出しコート層4を介してアルミ箔等の金属箔よりなる
粘着防止層3が重層されている。
そして粘着防止層3と厚手のボール紙、発泡ポリスチレ
ン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン等の弾性材料
よりなる基材1とがワックス、ホットメルト、エマルジ
ョン型接着剤、溶剤型接着剤等の接着剤2によって貼合
されている。
上記のインナーシール材15は複合印刷層7とポリオレ
フィン系樹脂層4間で剥離しうるように構威されており
、弾性基材1、接着剤層2、粘着防止層3、及びポリオ
レフィン系樹脂層4よりなる積層物はりシール層13を
構威し、一方、複合印刷層7、印刷絵柄層8、アンカー
コート層9、金属箔10、ポリエチレン樹脂層11.グ
ラシン12よりなる積層物はシール層14を構成する。
第2図は本考案に係るインナーシール材をキャップ内に
装填し、このキャップを容器口部に冠着した状態を示し
ている。
図において16はキャップ、17は容器本体、18はキ
ャップ側部、19はキャップ側部内側に突設されたリブ
、20は容器首部、21は容器首部外面のねし山、及び
22はキャップ側部内側のねし山である。
又、第3図はキャップをとり、インナーシール材をリシ
ール層とシール層に分離した状態を示している。
次に第4図はキャップを容器口部に冠着し、容器口部を
リシール層でふさいだ状態を示している。
上記の本考案に係る容器口部密封用インナーシール材に
おいて、基材1はリシール層13とシール層14とに分
離されたのちにリシール層13のみで容器口部をふさぐ
場合、リシール層13を容器口部に密着させるに充分な
りッション性をリシール層13に付与するものである。
次に上記の本考案に係る容器口部密封用インナーシール
材において、粘着防止層3は複合印刷層7上にポリオレ
フィン系樹脂4を押出しコートする際、ポリオレフィン
系樹脂4が冷却ロールに粘着して剥離するのを防止し、
押出し塗工工程を安定化する為に設けるもので金属箔以
外にポリオレフィン系樹脂の溶融温度においては、融着
性を示さない、ポリエチレンテレフタレートフィルムな
どのプラスチックフィルム、紙、不織布等を使用するこ
とができる。
尚、ポリオレフィン系樹脂の冷却ロールにとられる傾向
が少ないときには必ずしも必要ではない。
尚、粘着防止層3としてアルミ箔を用いた場合には防湿
性の高いリシール層を構成することができる。
上記の本考案に係る容器口部密封用インナーシール材に
おいて離型性部分印刷層5に対する接着性部分印刷層6
の面積比はキャップに装填する迄は分離することのない
適度のりシール層とシール層間の層間強度が得られるよ
うに選択すべきものである。
次に上記の本考案に係る容器口部密封用インナーシール
材においてポリオレフィン系樹脂層4は、防湿壁の作用
をもするもので、リシール層の防湿機能を付与するもの
である。
本考案に係るインナーシール材においてはりシール層と
シール層の層間接着はポリオレフィン系樹脂層4と複合
印刷層7によりなされているので、温度及び湿度による
剥離強度の変化はなく、長期保存した後も適切な剥離強
度が保たれる。
上記した本考案の実施態様においてはりシール層13は
金属箔よりなる粘着防止層3とポリオレフィン系樹脂層
4を含み、シール層14は金属箔10とポリエチレン層
10を含むので、粘着防止層3とポリオレフィン系樹脂
層4よりなる第1の防湿壁と金属箔10とポリエチレン
層10よりなる第2の防湿壁の二つの防湿壁が存在する
こととなり、従って上記実施態様のインナーシール材に
よれば完壁なる防湿をすることができる。
又、上記した本考案の実施態様のインナーシール材は粘
着防止層3、ポリオレフィン系樹脂層4、複合印刷層7
、印刷絵柄層8、金属箔10、ポリエチレン樹脂層11
.及びグラシン12よりなる積層フィルムと基材1とを
水平面において貼合し、その後貼合したものを彎曲する
ことなく断才仕上げして製造することができるので、製
造の過程で層間の浮きが生ずることは全くない。
以上、詳記した通り、本考案に係るインナーシール材は
りシール層のキャップ天板下面に当接されるべき側は厚
手のボール紙、発泡プラスチック等の弾性材料により構
成され、リシール層のシール層と接触する側はポリオレ
フィン系樹脂層により構成され、シール層のりシール層
と接触する側はポリオレフィン系樹脂との親和性の弱い
樹脂よりなる離型性部分印刷層と該離型性部分印刷層と
連続して形成されたポリオレフィン系樹脂との親和性の
良好な樹脂よりなる接着性部分印刷層よりなる複合印刷
層により構成され弾性材料によりリシール層に適度のク
ッション性が付与されているので、シール層を除去して
キャップを冠着した際リシール層が容器口部に完全密着
せしめられ且つすシール層中のポリオレフィン系樹脂層
によって防湿されるが故に充分なる防湿効果が奏せられ
、しかも、複合印刷層によって適度のりシール層とシー
ル層の間の層間強度が保持されているが故にキャップに
装填する工程以前に分離することはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る容器口部密封用インナーシール材
の断面図、第2図は前記インナーシール材を容器口部に
装着し、且つキャップを冠着した状態を示す断面図、第
3図はキャップをはずした状態を示す断面図、第4図は
キャップを容器口部に冠着した状態を示す断面図である
。 1・・・・・・弾性材料よりなる基材、2・・・・・・
接着剤、3・・・・・・粘着防止層、4・・・・・・ポ
リオレフィン系樹脂押出しコート層、5・・・・・・離
型性部分印刷層、6・・・・・・接着性部分印刷層、7
・・・・・・複合印刷層、8・・・・・・印刷絵柄層、
9・・・・・・アンカーコート層、10・・・・・・金
属箔、11・・・・・・ポリエチレン押出しコート層、
12・・・・・・グラシン、13・・・・・・リシール
層、14・・・・・・シール層、15・・・・・・容器
口部密封用インナーシール材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リシール層とシール層とよりなる容器口部密封用インナ
    ーシール材において、前記リシール層のキャップ天板下
    面に当接されるべき側は厚手のボール紙、発泡プラスチ
    ック等の弾性材料により構成され、前記リシール層の前
    記シール層と接触する側はポリオレフィン系樹脂層によ
    り構成され、前記シール層の前記リシール層と接触する
    側はボッオレフィン系樹脂との親和性の弱い樹脂よりな
    る離型性部分印刷層と該離型性部分印刷層と連続して形
    成されたポリオレフィン系樹脂との親和性の良好な樹脂
    よりなる接着性部分印刷層とよりなる複合印刷層により
    構成されていることを特徴とする容器口部密封用インナ
    ーシール材。
JP10506778U 1978-07-31 1978-07-31 容器口部密封用インナ−シ−ル材 Expired JPS5836685Y2 (ja)

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JP10506778U JPS5836685Y2 (ja) 1978-07-31 1978-07-31 容器口部密封用インナ−シ−ル材

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JPS5521977U JPS5521977U (ja) 1980-02-13
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JPS5864955A (ja) * 1981-10-09 1983-04-18 大日本印刷株式会社 容器口部密封用インナーシール材
JPS63173729U (ja) * 1987-06-09 1988-11-11
JPH072452Y2 (ja) * 1990-03-07 1995-01-25 大日本印刷株式会社 容器口部密封用インナーシール材
JPH072453Y2 (ja) * 1990-03-12 1995-01-25 大日本印刷株式会社 容器口部密封用インナーシール材

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